2022年9月4日日曜日

「国葬」反対!:新日本婦人の会県本部と各支部憲法署名、教育委員会へ申し入れなど機敏に取り組み


国民的合意もない、法的根拠もなく、全額国費で安倍氏の政治を「国葬」として美化し、故人への賛美を国民に強要するなど「あってはならない」と世論が高まっています。街頭に出れば、反対、怒りの声がいっぱいです。
八月二十三日、新日本婦人の会県本部・神戸中央支部の街頭シール投票に、次々足が止まり、「皆が苦しんでいる中、特別に国葬するのはおかしい」「税金は、物価対策に使ってほしい」「憲法を守らないといけない! できることはなんでもしたい!」と、憲法署名に列ができました。
新婦人県本部、各支部は、各教育委員会に「学校、教職員に対し弔意表明を強制しないでください」と要請するなど機敏にとりくんでいます。西宮市教委は「弔意表明の半旗掲揚を強制する考えはない。教職員や児童生徒の内心を統制する考えもない」と文書で明確に回答しました。一方で、神戸市教委は「国葬にあたって、現時点で国からの通達は無く、対応は未定です」と、とても曖昧な回答でした。
政府は弔意を強制しないと八月二十六日に表明しました。世論が動かしています。心までは縛られない! さらに声をあげて、憲法違反の国葬を中止させ、国民主権を取り戻していきましょう。
〔荻野順子=新日本婦人の会兵庫県本部事務局長〕

(兵庫民報2022年9月4日付)14:00

原油・物価高騰、コロナ対策――県内自治体の支援策(続報):事業者・市民に支援金、給食無償、水道料免除

原油高騰、コロナ禍による物価高騰などから住民の生活と営業をまもる「支援事業」を兵庫県内の自治体のホームページなどから見てみました(六月十二日、同二十六日、八月七日付けの既報を除く)。
*
宝塚市は、国の事業復活支援金を受給していない小規模事業者と個人事業者に一時支援金十万円を給付します。指定月の一カ月の売り上げが三年前の同月と比べて一〇%以上三〇%未満減少など、いくつかの要件があります。七百事業者が対象で、申請期間は十月末まで。
伊丹市は、コロナ禍から生活を支援するため、上下水道の基本料金の八月、九月分を全額免除してきましたが、ひきつづき十月から来年一月の四カ月間分も免除を継続します。
川西市は、物価高にたいする家計支援策として、市内の小中学校二十三校と特別支援学校一校の二学期(九月~十二月)分の給食費を無償化します。
三田市は、水道料金の基本料を十一月から四カ月分、免除します。給付金は、十八歳以下の子どもが三人以上おり、児童手当を受けている世帯が対象。三人目以降の一人につき五万円を支給します。妊婦には三万円の給付金。来年二月末までに妊婦届を提出する人や転入者が対象です。農家などへの支援として、肥料の購入費用の三割を助成。認定農業者・営農組織は上限五十万円、一般の農家は上限五万円。中小企業などには、四月以降の六カ月間における燃油代の十分の一(上限三十万円)を補助します。障害福祉サービス事業所や介護保険サービス事業所、私立保育所なども支援します。
上郡町は、国の事業復活支援金か、兵庫県の経営円滑化貸付を利用している事業者を対象に、一時支援金として十万円を支給します。九月一日から申請を受け付けます。町内約百三十事業者が対象の見込み。
淡路市は、全市民に一人一万円を支給します。小中学校の二学期(九~十二月)の給食費を無料にします。原油高騰に悩む農漁業者と貸し切りバス事業者へ一時支援金を給付します。
香美町は、一世帯あたり一万円の燃料券(千円券十枚)と一人あたり三千円分の商品券(同三枚)を配布します。八~十一月に使用できます。
〔森勇治〕

(兵庫民報2022年9月4日付)13:30


自衛隊への名簿提供を考える:伊丹平和委員会が学習会:上原秀樹(伊丹平和委員会事務局長・伊丹市議)


伊丹平和委員会は八月二十七日、いたみホールで「卒業生名簿(個人情報)の自衛隊への提供を考える学習会」を行いました。講師は吉田維一弁護士。十五名が参加しました。
伊丹市は二〇一一年から個人情報を電子データで自衛隊に提供しています。二〇一九年、私が市議会でこの問題を質した時、市長は「自衛隊の役割は本市にとりましても極めて重要。義務か否かにかかわらず、これまでの協力事務については、これからも適切に執行してまいりたい」と答弁していました。個人情報保護の視点が全くありません。
学習会で吉田弁護士は、法的な問題として、住民基本台帳法は「原則非公開」であること、最高裁判決でも本人の同意なく自衛隊に提供することは憲法十三条のプライバシー権の侵害であるとしていること、自衛隊法施行規則百二十条「防衛大臣は……必要な……資料の提供を求めることができる」という規定は住基四情報に限らずより大きなプライバシーの侵害につながるなど、わかりやすく説明していただきました。また、尼崎市で行われている保護者等による「除外申し出制度」をつくる必要性を教示されました。
参加者から「個人情報が自衛隊に提供されていることを市民は知らない。市民にもっと知らせなければ」「現代版の徴兵制が進行しているようだ。若者との関係づくりが必要」「神戸市などの経験に学んで運動を広げたい」などの感想が寄せられました。
最後に私から伊丹平和委員会が呼びかけて運動団体をつくることを提起しました。

(兵庫民報2022年9月4日付)13:00

兵庫労連が八月、兵庫労働局長あてに提出した異議申立書を紹介します:2022年兵庫地方最低賃金審議会の改定決定に対する異議申立書

2022年兵庫地方最低賃金審議会の改定決定に対する異議申立書

兵庫県労働組合総連合議長 成山太志

兵庫地方最低賃金審議会は、八月五日、今年度の兵庫県最低賃金の改定について、現行の九百二十八円を三十二円引き上げて九百六十円にすると答申しました。審議会では、私達の意見を踏まえて、真摯に検討を重ねられた結果であると拝察いたします。
しかしながら、私たちが最低生計費調査で示した時間額千六百円からかけ離れており、一日八時間、週四十時間働いても、憲法二十五条で保障された「健康で文化的な最低限のくらし」が実現できる水準には全く届いていません。物価高騰などの影響を強く受け、労働者の生活を圧迫しています。
これまでの審議の経過から、最低賃金を上げる必要性、地域格差の拡大が問題であること、中小企業支援の必要性は、労使一致しています。
今年の答申で注目すべき点が二つあります。
一つは、審議会はこれまでも答申で、中小企業支援などを求めていましたが、今年は「政府に対し強く要望する。」としたこと。
二つ目は、その支援策について、今の助成金だけではなく、「社会保険料の事業主負担部分の免除・軽減を始めとした社会保険料・税の負担軽減策など十分な支援策を行うこと。」を厚労省の枠を超え強く求めたことです。
また、八月五日の審議会においても使用者側委員から、中小企業支援が必要と悲鳴に近い意見が出されました。最低賃金の大幅引き上げが実現しないのは、国の不作為によることは明らかです。
人口減少に歯止めをかけ、地域経済を活性化させるには、中小零細企業の支援により、労働者の賃金の引き上げと低所得者の底上げを実現することが決定的に重要です。
以上の点から、兵庫県労働組合総連合として、今回の答申について下記の異議を申し立てます。

兵庫地方最低賃金額を目安プラス一円の三十二円引き上げ、九百六十円とするとした答申については不服です。再審議を求めます。答申にこたえて、政府・厚生労働省・関係各機関で有効な中小企業・小規模事業所の支援策をさらに強化・充実させ、さらに、社会保険料企業負担分の減免、消費税率の軽減などを確約したうえで再審議してください。
最低賃金の地域間格差の解消、全国一律最低賃金制などを展望し、当地方の最低賃金額を、生計維持にふさわしい額に引き上げてください。全国一律最低賃金制につながる引き上げを求めます。なお、生活保護との乖離について、県庁所在地(県内最高値)で検証しなおして、すべての県民が、法の適用(最低賃金法第九条三項)を受けられるようにしてください。
最低賃金審議会・専門部会ともに公開が原則です。今後もより開かれた審議を求めます。
以上

(兵庫民報2022年9月4日付)12:30


佐用町で勝共連合・統一協会のインチキ募金などの被害を防いだ日本共産党と不当弾圧(1979年)


 一九七九年、旧佐用町町議選告示五日前の四月十日、兵庫県警本部と佐用警察署が、国際勝共連合の一方的な申告に基づき、日本共産党の山口栄町議(33)=当時=の自宅、佐用町議会内のロッカー、後援会事務所などを捜査、投票日翌日二十三日に同町議ら三人を「監禁強要」容疑で不当逮捕するという事件が起こりました。
当時、勝共連合・統一協会の霊感商法などの反社会的行為が全国・県内各地で起こっていました。
佐用町では党組織が『佐用民報』を通じて長期間にわたり勝共連合・統一協会の実態を宣伝し、住民と力を合わせてインチキ募金を取り戻すなどのたたかいを繰り広げていました。
この事件に際しては広範な住民とともに警察と地方検察庁への抗議を広げ、不当逮捕された三氏の勾留請求棄却・準抗告棄却・釈放を勝ち取りました。
『兵庫民報』同年五月六日付に掲載された山口栄さんの手記と日本共産党佐用町委員会の見解をここに再掲します。(画像ですので拡大してお読みください)




(兵庫民報2022年9月4日付)12:15


西宮革新懇講演会「参院選結果から見えてくるもの。今後のたたかいと展望」:石川康宏さんの解明にスッキリ


西宮革新懇は八月二十七日、「参院選結果から見えてくるもの。今後のたたかいと展望」と題して、石川康宏神戸女学院大学名誉教授を講師に招いて講演会を開きました。
石川さんは、①参院選の結果をどうみるか、②当面する政治の動き・課題は何か、③憲法を指針に社会をかえよう―の三つの柱で講演しました。

参院選結果について、「自民大勝」と言われているが自・公とも比例では議席も得票率も減らしており、自民が議席を増やしているのは「野党共闘の不発」で、主に一人区の選挙区で議席を増やした結果だと解明。「今こそ市民運動を旺盛に展開し、「野党は共闘」を言い続けなければならない」と訴えました。

今後の政治的大問題として、改憲・軍拡問題、「国葬」・統一協会問題などを取り上げ、改憲派は改憲案でまとまっている訳ではなく、その論理を良く知ったかみ合った論戦・宣伝・運動で(改憲派にとっての)「失われた三年間」にすることは可能だ――と強調しました。岸田政権は「防衛費に上限を設けない」と言っているがその内容は中国と戦うための軍備だと指摘。反社会的組織である統一協会とベッタリの岸田内閣の実態を明らかにし、「今が攻め時だ」としました。

さらに石川さんは、「批判にとどまらず、どういう社会をつくるのかを語ることが大事だと強調。ASEANの平和への努力やデンマークなど北欧の例をあげ、「憲法を指針に豊かで安心できる社会をつくろう」と国民に呼びかける重要性を訴えました。
*
講演に先だち、藤岡郁夫代表世話人が「しっかり学び、改憲を許さない闘いを発展させよう」と開会の挨拶をしました。
参加者からは、「参院選後、元気をなくしていたが、今日の講演を聞き元気が出てきました」「平和とくらしを守り、共闘の再生への展望が見えてきました」「明快なお話で、話し合うべきことがスッキリ明らかになりました」など多くの感想が寄せられました。
〔樫村庸一=西宮革新懇・兵庫革新懇〕

(兵庫民報2022年9月4日付)12:00

兵庫の地学散歩……大地を科学する:第十五回 明石海峡の誕生と古瀬戸内川

觜本 格(かがく教育研究所)

写真1 明石海峡大橋と明石海峡

地震で一㍍伸びた明石海峡大橋

私は子どもの頃、舞子の浜で泳いでいた。今は明石海峡大橋のケーブルを支えるアンカレイジのあるあたりで、狭い海岸があり、二十㍍ほどの突堤が何本もあった。潮流が激しく、流れに乗って垂水までも泳いでいった。潜ってヒラメやテンコチを獲ったりもした。今でも舞子の浜から明石海峡の風景を眺めるのがとても好きだ。(写真1)
世界最大級のつり橋である明石海峡大橋は一九八六年に着工し、一九九八年に完成した。一九九五年の兵庫県南部地震で、建設中の大橋が一㍍伸びた。震源となった断層が大橋を横切っていて、ずれ動いたからだ。

淡路と六甲が五十万年前に離れた

今は明石海峡で分断されている淡路島と六甲山地は地形や地質のつながりから、一連の山地であったと考えられる。大阪層群と呼ばれる地層の研究から、六甲山地は今から百万年前ごろから隆起を始めたことが分かっている。一方で、大阪湾は三百万年前から沈降してきたが、初めて海になったのは百万年前である。その後、大阪湾は約十万年ごとに海になったり、陸になったりを繰り返した。ところが、播磨平野には百万年前の海が入ってこなかった。その理由として、淡路と六甲が山地にはなっていないが、すでに一定の隆起をしていて、海の進入のバリアになったのではないかと考えられる。何本かの断層が集中していた現在の明石海峡付近から、そのバリアを突破して播磨平野に海が入ってくるのは五十万年前のことであった。
神戸市と明石市の境界にある朝霧駅の東に「舞子貝層」と呼ばれる化石をたくさん含む地層があった(写真2)。

写真2 50万年前の舞子貝層の化石

その下位にある朝霧粘土層と名付けられた内湾底にたまった地層とともに五十万年前に初めて播磨平野に海が入ったことが分かる証拠である。この時、明石海峡が誕生した。

最終氷期の古瀬戸内川

明石沖の播磨灘には、「鹿の瀬」とよばれる水深十㍍しかない浅瀬がある。一方で、明石海峡には水深百四十八㍍に達する「海釜」がある。(図)

図 明石海峡付近の地形と地質

「鹿の瀬」の北側の海底に高さ数十㍍の急な崖がつらなっている。潮流が崖にぶつかると、崖を削り取りながら、海水をかき混ぜ、魚の栄養になるプランクトンを巻き上げる湧昇流となる。そのおかげで播磨灘は豊かな漁場にもなってきた。
明石海峡の海釜は大阪湾で最も深い部分である水深九十九㍍の海釜につながっている。明石海峡の海底を刻み、大阪湾と播磨灘をつなぐ溝は、いつどのようにできたのだろうか。
五十万年前に初めて海が入ってきて以来、何回か海が出入りすることになったが、海底の深く鋭い溝が形成されたのは今から二万年前のことだと思われる。
二万年前といえば、現在に一番近い氷期の最盛期で、海水準が現在より百二十㍍も下がっていた。大阪湾も瀬戸内海も海ではなかった。海岸線は紀伊水道にあり、現在の大阪湾に流れ込む淀川、猪名川、武庫川、大和川は一つに合流し、「古大阪川」として友が島水道を通って、太平洋に注いでいたに違いない。
現在の播磨灘に流れ込む加古川や市川、揖保川などはどこで合流し、どこへ流れ込んでいたのだろうか。鳴門海峡から紀伊水道に流れていたのではなく、明石海峡を通って「古大阪川」と合流したと考えられる。
現在の塩飽諸島より東、香川県と岡山県、播磨平野の河川をすべて集めて流れる川は「古瀬戸内川」とでも名づけられる日本で最大級の河川であっただろう。相当の水量を持ちながら、なおその両岸を激しく削り取る勢いをもった巨大河川が、播磨灘から明石海峡にむけて流れていた。その流れがつくった河岸の崖の名残が「海釜」として残っている。
明石海峡大橋のたもとに立って、日本最大の信濃川や利根川級の巨大な「古瀬戸内川」の流れを思い浮かべる。わずか二万年前に、現在より数℃気温が低い氷期を生き抜いた人々がいたことに思いを馳せる。「温暖化」が心配されているが、「寒冷化」もとても困難な事態であったことだろう。
〔元神戸市立中学校教員・元神戸親和女子大学教授〕

 (兵庫民報2022年9月4日付)11:30

第27回尼崎平和のための戦争展:憲法を生かそう! 青年の考えを知ろう! 平和のためにできることをしよう!


第二十七回尼崎平和のための戦争展を八月二十六~二十八日の三日間にわたり開催しました。参議院選挙後、改憲の動きが顕著になる中、今年の戦争展では憲法問題を重点的に展示しようと確認し、「憲法問題プロジェクトチーム」を立ち上げ、憲法を多面的に捉えて展示を準備しました。
「あなたにとって憲法ってなに?」「憲法と自民党改憲案」「あなたは改憲案に賛成? 反対?」のテーマで、憲法どおりの政治がされたら主権、平和、人権、表現の自由、権利などが守られることを具体的にわかりやすく展示しました。
*
会場のあちこちに「いま立ちどまって考えよう 憲法の大切さ」のポスターを張り巡らせたことで「ポスターが目に入りとても良かった」と感想が寄せられました。
*
「青年は、憲法九条をどう見たか?」の展示は、民青同盟が県下九カ所でのシール投票と対話で聞いたことをまとめたものです。六八%が九条を守るべきだと答え、変えるべきと答えた人の中には「日米安保条約をなくすためには憲法九条は、変えるべきだ」と答える人もいたが、「戦争はしたくない」「自由の制限も命の危険も感じたくない」と誰もが思っているとの回答をわかりやすく展示しました。
*
新婦人の「尼崎市による自衛隊への名簿提供問題」の展示では、「自衛隊に個人情報が渡されていることを知っている」は三分の二でしたが、「本人の同意なしに提供はダメ」が圧倒的多数。個人情報漏洩などに厳しい時代にそんなことはおかしいとの感覚がシールの数に表されました。
*
映画『ちむぐりさ』の上映では、観た方から「自分に何ができるんだろう? 菜の花さんのような行動も力もないけど、映画で言われてたようにコツコツと目の前のことに向き合い、考えていくことにしていきたい」「私たちは無力ではない! みんなが声をあげる時だなあと感じます」と感想がw寄せられ、映画から多くの力を与えられました。
*
最終日の「戦争体験を語るコーナー」では、中国残留日本人孤児の松倉さんと尼崎原爆被害者の会の写真家さんから、当時の実態が生々しく語られました。
*
今回は参加者とともに戦争展をつくろうと、参加者に「平和のためにできること」のひと言メッセージを書いてもらい会場に張り出しました。映画を観た小三の子どもたちは「昔は戦争のとき学校にも行けなくて大変だった」「戦争はこわい。ずっと平和でいてほしいです」と書きました。また「地球がピンチの時に戦争や軍拡やっている場合かよって思う」や「がんばって叫び続ける」など、平和を求める決意を表したものもありました。
*
参加者は三日間で延べ四百名あまり、一日目の平和紙芝居には二保育園から園児が二十五名参加し『トビウオのぼうやはびょうきです』に見入っていました。
今回の参加者には若い方がいつもより多く、保母さんや小学生を連れてこられたお母さん、ミュージカル劇団の団員さんなど、来年に向けた広がりを強く感じられる取り組みになりました。
〔松岡宗治=同戦争展実行委員会事務局長〕

(兵庫民報2022年9月4日付)11:00

人間の尊厳守り、共感と支援広げる――「救援ひろば」3年ぶり


日本国民救援会兵庫県本部は八月二十八日、神戸市婦人会館に四十七人が参加して事件とふれあう救援ひろばを催しました。冤罪事件をはじめ、人間の尊厳を守る様々な事件を知り、共感と支援を広げるこのつどいは、コロナ禍の影響で三年ぶりの開催でした。
国民救援会の脇田吉隆会長からの挨拶につづき、川重過労死事件の原告、弁護士、支える会から訴え。今西雄介弁護士は労働者を死においやった川重の安全配慮義務違反を厳しく指摘。原告からは、亡き夫への思いを語り、「労災認定が出されたのに川重は、責任を認めず謝罪もしません。夫は自死するために、中国に行かされたのですか……命より利益を優先する川重にとって夫は三万人のうちの一人かもしれませんが、私にとって大切な夫、娘たちにとっては大切な父親なのです」と訴えました。涙する参加者もおられ、「川重の態度は許せない」との発言も。十月十二日の第一回口頭弁論への傍聴と署名への支援を確認しました。
さらに、冤罪大崎事件の当事者原口アヤ子さんの長女もかけつけ、「母は無実です」と訴え。花田事件のジュリアスさんからは、ある日突然、逮捕された事件当時のことを振り返って話され、退去強制令によって家族が引き裂かれる恐れがあるなか支援を訴えました。
つどいでは、倉敷民商事件のDVD上映。冤罪神戸質店事件、名張毒ぶどう酒事件、日野町事件の各支援する会、さらに生存権裁判の北風正二原告団長、神戸製鋼火力発電差し止め訴訟をたたかう木野下章さんらからたたかいを報告し、支援を訴えました。
それぞれのたたかいが、当事者にとって切実なたたかいです。勝利への決意をかためあうとともに、日本の民主主義と人権を前進させる重要なたたかいであることを実感するつどいになりました。〔近藤博文=国民救援会県本部〕

(兵庫民報2022年9月4日付)10:30

亀井洋示「旋風」


(兵庫民報2022年9月4日付)10:00

神戸映画サークル協議会9月例会『83歳のやさしいスパイ』:人間の温かさと人生の重さにホロリ………:南米チリ発 ユニークなドキュメンタリー


〝スパイ〟ではありますがアクションとは無縁の本作品、これがなんと実際の新聞広告から生まれたドキュメンタリーなのです。
「八十~九十歳の退職者求む」という不思議な求人に応募して選ばれた八十三歳のおじいさん、セルヒオ。彼の任務は老人ホームへの潜入調査。携帯電話の扱いひとつ不慣れな彼が、隠しカメラを駆使し、暗号を使っての情報員活動。彼は調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となってしまいます。セルヒオは無事にミッションをやり遂げることができるのか⁉ そして彼が導き出したある真実とは……。
探偵事務所で働いたことがあるというマイテ・アルベルディ監督が、「身内が老人ホームでどんな生活をしているか調べてほしい」という入居者の親族からの依頼が多いことに着目。ホームにはセルヒオがスパイであることを明かさずに人間関係を撮るということで許可を得て撮影へ。三カ月間の密着カメラが老人ホームの日々と人生模様を捉えました。
人と距離を取るソーシャルディスタンスの時代に、心から人と触れ合うことこそが生きる希望につながるのだと気づかせてくれる味わい深い作品です。
〔木村百合=神戸映サ〕

映画『83歳のやさしいスパイ』

(2020年チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン/89分)/9月16日(金)①11時30分②14時30分③19時、17日(土)①11時30分②14時30分③18時/神戸アートビレッジセンター KAVCホール/一般 事前予約:1,300円 *参加日時を9月15日までにご予約ください。☎078-371-8550、Email kcc1950@kobe-eisa.com/URL http://kobe-eisa.com/

予告編と解説など:https://kobe-eisa.com/?page_id=6326


(兵庫民報2022年9月4日付)9:30

観感楽学


魯迅は、『阿Q正伝』のなかで「水に落ちた犬は打つべし」と厳しい主張をしている。これは、反動勢力との闘いはけっして手を抜いたり緩めたりしてはならないという戒めを表現した有名な一節である▼ところで安倍・菅政権の後を受けて登場した岸田内閣の支持率が下がり続けている。最近の毎日新聞の調査では支持が三六%、不支持が五一%と破綻寸前に追い込まれている。国民の声や世論を全く聞こうとしない姿勢に早くも退陣すべきとの声があがりはじめた▼とりわけ、安倍元総理の「国葬問題」と「統一協会問題」は岸田内閣の命取りになりそうだが首相にその自覚が全くない▼「国葬問題」は法律上の規定がないにもかかわらず閣議決定で強行し、このコロナのもとで外国の要人を招待する。安倍氏は在任中、森友・加計・桜問題、アベノミクス等々、国民をどれほど欺き苦しめ続けてきたか、その張本人の国葬を国民が支持するとでも思っているのだろうか▼また「統一協会」問題もしかりで、国民生活を破綻させているカルト集団に依存し、切っても切れない関係にあることが次々に暴露されている。長年、日本の政治を蝕んできた自民党政治の暗部を追及するのに決して手を緩めてはならない。(D)

(兵庫民報2022年9月4日付)9:00