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2022年7月17日日曜日

兵庫県常任委員会「参議院選挙の結果について」(声明) 二〇二二年七月十二日

花束を贈られた、こむら潤選挙区候補(中央)と赤田勝紀比例候補(左)

新型コロナや猛暑の困難な状況の下で、ご支持・支援をいただいたみなさん、「しんぶん赤旗」読者、後援会員、サポーター、党員の皆さんに、心から感謝を申し上げます。


参議院選挙の結果、わが党は比例代表選挙で改選五議席から三議席に後退し、再選を勝ちとった東京選挙区をあわせて四議席にとどまりました。


兵庫県で比例三十六万票(得票率一五%)を目標にしましたが、得票は比例十四万五千二百五十一票(得票率六・三三%)、選挙区十五万四十票(同・六・五二%)でした。


こむら潤兵庫選挙区候補は議席に届かず、また比例代表で近畿から送り出していただいていた大門みきし候補も議席を失う結果となりました。ご支持いただいたみなさんのご期待に添うことができず、責任を痛感しています。


日本共産党は、今回の選挙を「戦争か平和か」を問う選挙、物価高から国民のくらしを守る選挙として位置付け、こむら候補を先頭に正面から大軍拡に反対し、憲法九条を生かした平和外交と東アジアの平和体制づくりを訴えました。また物価高騰に苦しむ国民のくらしを支えるため、新自由主義経済の転換とやさしく強い経済の実現を訴えてきました。


日本共産党とこむら候補が訴えた政策は、国民の皆さんの切実な願いであり、こうした訴えが伝わったところでは、大きな共感が寄せられました。それを結果に実らせられなかった要因は、その「訴え」を届けきれなかった党としての力不足にありました。


今後、この弱点を打開していくために、ぜひ党内外から率直なご意見・ご提案をお寄せ下さい。
大軍拡・改憲に反対し、国民生活を守るために、私たちは立ち止まるわけにはいきません。選挙中に掲げた政策・公約の実現のために力をつくすことを決意しています。とりわけ、憲法九条改悪反対の一点での運動を県民の皆さんとともに発展させることは、待ったなしの重大課題です。


また、先進性と不屈性を発揮する百年の歴史を持つ党として、必ずや自力の不足を克服し、捲土重来を期して奮闘いたします。

以 上

みんぽう川柳〈六月〉「決める」 選 者 島村美津子

特 選

憲法は平和を決める九条で
 神戸市 高馬士郎

【評】どんな時でも命がけで戦争に反対し続けた党の存在を誇りに思います。
そして少女の日の戦争を思い出しています。空襲で生まれ育った家を焼かれ、飢えに苦しみ原爆の惨禍に怯えて、ひとつしか無い尊い命が失われていくのを目の当たりにしました。
憲法の殊に九条が生まれた時は、喜びで胸がいっぱいになったことを思い出されます。

入 選

日本は「戦争しない」と決めました
 尼崎市 大野幸雄

戦争を誰れが決めたか忘れまい
 尼崎市 富田明美

決めました迷惑かけて生きて行く
 神戸市 中村好孝

防衛費倍増きめて国民ヒイヒイ
 芦屋市 梶原嘉代子

庭を見て献立て決める物価高
 稲美町 川島八重子

決定権いつもなんでも妻にあり
 明石市 上河規江

生き方は体と話し決めていく
 尼崎市 富田 断

決めたことサボらずやれば競り勝てる
 神戸市 長尾粛正

書き直す決めた項目壁に貼る
 神戸市 松尾美恵子

墓仕舞決めて気がつく俺の墓
 神戸市 坂口和義

平和願い出展決めてひまわりを彫る
 神戸市 眞鍋靖子

孫娘決まった夢のインターハイ
 神戸市 玉山歳子

戦争放棄貫く党へまっしぐら
 神戸市 山本尚代

戦争か平和か決める投票日
 明石市 小西正剛

みんぽう川柳募集

▽七月の題は「励む」、締切七月二十六日(火)▼八月から締切を第四金曜日必着に戻します。八月の題は「金曜日」、締切八月二十六日(金)▽一人二句まで。葉書に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記。葉書のみ受け付け。お体の具合などで投函に出かけられない方はいままでどおりメール・ファクスでけっこうです。

(兵庫民報2022年7月17日付)9:30



観感楽学


ニュージーランドのヘレン・クラーク首相が二〇〇一年十一月、日本の新聞に「ニュージーランドは、平和です」との全面意見広告を掲載して驚かれた。前年九月十一日、米国で起こった同時多発テロの恐怖から航空機利用が激減したことに対する観光立国の同国の反応だった▼「わたしたちは平和と反核という政策も、大切な国の基本にしています」と反核をアピールするものだった。「反核」政策とは、非核「神戸方式」を国として実行しようと一九八七年に制定された非核法のことだ▼このごろ「平和」という文字が朧げに霞んで見え、意味さえ虚ろに響く――傾向が強い。非核三原則では不安だと「核共有」に走り「国是」を投げ出し、禁止条約に反対する日本が恥ずかしい▼現在のアーダーン首相は同国史上最年少三十七歳でヘレン・クラーク首相に次ぐ三人目の女性首相。核兵器禁止条約を国連が定めた署名手続きの開始日(一七年九月二十日)に早々と署名した。反核・平和できっぱりした態度は清々しい▼選挙の結果、「黄金の三年」という。三年先は、今年八月の再検討会議が禁止条約締約国会議の成功をふまえさらなる前進をめざし、次の再検討会議の年。世界はきっぱり核兵器廃絶が大勢だ。この流れを加速させ、決着をつける三年は楽しみだ。(K)

(兵庫民報2022年7月17日付)9:00