2022年6月5日日曜日

「大門みきし・こむら潤・赤田かつのり事務所」開設:参院選へ向け、日本共産党の大門みきし・赤田かつのり両比例代表予定候補と、こむら潤兵庫選挙区予定候補の事務所が、神戸市兵庫区新開地の党兵庫県委員会会館に開設されました。


録画(字幕付き):https://youtu.be/qW5r-6yv3VE


(兵庫民報2022年6月5日付)14:30

兵庫県労働者後援会決起集会:小畑雅子全国後援会代表委員が講演:政治を変えるためには組織された労働者の中でこそ奮闘しよう。声と実態を聞きながら、綱領を学び・語り、日本共産党の魅力を広げよう。

(左から)小畑さん、赤田さん、こむらさん、成山さん

参院選での日本共産党の躍進・勝利にむけ、日本共産党兵庫県労働者後援会決起集会が五月二十八日、神戸市内で開かれました。
小畑雅子全国労働者後援会代表委員(全労連議長)が講演。小畑さんは、「労働者にとっての野党共闘勝利と日本共産党躍進の意義について」をテーマに語り、①今度の参院選では戦争か平和か日本の進路が根本から問われる②労働者・国民の要求実現のために「やさしく強い経済」を③日本共産党が躍進してこそ市民と野党の共闘が前進する④参院選での躍進めざしてのとりくみを――について語りました。
はじめに小畑さんは、ロシアのウクライナ侵略に心が痛むと述べ、いまこそ国連憲章で世界が団結することを訴え、ウクライナ戦争に便乗した軍事費の二倍化や「核共有」論を批判しました。
沖縄県の「建議書」を読み上げ、沖縄県民が憲法九条のある日本への復帰を望んでいたこと、その後の五十年の米軍基地状態から、武力によらない外交を求めていることを紹介。日米が「台湾有事」の際に沖縄を防波堤にしようとしていることに愕然としたと小畑さんは述べ、憲法九条で平和を守ることは労働者にとっても切実な課題だと強調しました。
新自由主義に代わる「やさしく強い経済」をつくる日本共産党の改革提案も語り、政治の責任で賃上げできると志位和夫委員長が春闘決起集会で述べたことも紹介し、政治を変え、賃上げでくらし応援に転換をと訴えました。
また、総選挙以来の野党共闘攻撃の大逆流について触れ、メディアでも連合会長の発言が問題視されていること、その一方で各地での市民と野党の共闘の発展への努力を紹介し、日本共産党を参院選で勝利させることが、共闘の発展につながると力説しました。
各地の共産党労働者後援会のとりくみを語りながら、政治を変えるためには、組織された労働者の中でこそ奮闘しようと強調。声と実態を聞きながら、綱領を学び・語り、日本共産党の魅力を広げようと呼びかけました。
神戸市役所後援会や民間職場後援会から職場の実態や宣伝や対話などの奮闘の発言もありました。
こむら潤党兵庫県国政委員長は、学生とのシール対話の経験も紹介しながら、新自由主義からの転換、憲法九条で外交をすすめると決意を語り、赤田かつのり比例予定候補も、比例が主戦場、ここで伸ばしてこむらさんも勝利させようと決意表明しました。
北川伸一労働者後援会事務局長が行動提起を行い、最後に成山太志労働者後援会長の音頭で「団結ガンバロー」と閉会しました。
〔小林明男〕

(兵庫民報2022年6月5日付)14:00

老朽原発うごかすな大集会:参議院選挙で原発やめて再生可能エネへ転換する国会議員を――の訴えに歓声


ロシアによる原発攻撃、核兵器並の危険な原発、原発にミサイルが……と大変な事態となってきました。
真夏日となった五月二十九日、大阪・うつぼ公園には関西各地と全国で原発立地点でたたかう人々が結集しました。家族づれや若者グループが立派に育った林の中で持ち寄り昼食で賑わう中の開催となりました。
全国の脱原発・反原発で幅広く共闘できているのは関西しかありません。そのため全国から、この関西の共闘を学ぼうと参加者も増え、この日の発表では二千百人となり最大規模となりました。
幅広い実行委員会による集会では、主催者を代表して、中嶌哲演福井県民会議代表が挨拶しました。中嶌住職は「関西一円で共同し政府や関電を追い込んでいる、ともにさらなる知恵をしぼって老朽原発の運転をやめさせよう」と挨拶。
全国から関西に学ぼうと多くの運動団体からメッセージが発信されました。青森県六ヶ所村や川内原発(鹿児島県)のたたかい、伊方原発(愛媛県)や島根原発再稼働のもようも語られました。
関西の六府県のたたかう代表もスピーチしました。兵庫県代表として「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」の岡崎史典事務局長もスピーチしました。
集会の演壇に、社民・新社・共産・緑・立憲・れいわ、の代表もならび、参議院選挙で「原発をやめて再生可能エネへ転換する国会議員を当選させよう」との訴えに多くの歓声が響きました。
熱中症にならぬよう主催者の気配りのもと、二千百人のデモは難波まで延々と続きました。
〔速水二郎=原発なくす兵庫の会〕

(兵庫民報2022年6月5日付)13:30

戦争か平和か、日本の針路が問われる選挙:明石市の日本共産党と後援会が決起集会:急遽開催でしたが「元気が出た」と参加者


日本共産党明石市委員会と明石後援会は五月二十四日、魚住市民センターで「参院選の勝利をめざす決起集会」を開催し、七十四人が参加しました。
参院選挙区予定候補の、こむら潤さんから動画でメッセージが届き、「日本共産党は今年で百年を迎えます。反戦・平和を貫いてきた日本共産党が伸びてこそ、政治を切り変えていく確かな力となります。私が力を入れたいのは「ジェンダー平等社会の実現」。男や女といった社会の性別にとらわれることなく、一人ひとりが自分らしい生き方を選び、貫くことができる社会だと考えています。あなたが大切にされる政治を実現させましょう」と呼びかけました。
メッセージ動画のスペシャルゲストとして参議院議員・比例予定候補の大門みきしさんも登場して、自著『やさしく強い経済学』が「よく売れている」と紹介しつつ「「やさしく強い経済」に変えていくことに全力をつくしたい」と語りかけました。
単位後援会の発言では、「共産党のことを一人でも多くの人に伝えるために、音の出る宣伝はとても重要。宣伝行動を毎週月・木曜日行っている」(魚住後援会)、「後援会ニュースはポストに入れるだけでなく、直接会って会話することが大事。実際やってみたら意外とできるものだ」(高丘後援会)、「毎日電話かけを行い、折り入ってのお願いをしている。大切なのは、一人ひとりに寄り添い、話をよく聞くこと」(朝霧後援会)など、活発な活動が紹介されました。
東播地区副委員長の新町美千代さんが、「「戦争か平和か」こんなことが選挙の争点になる日がくるとは思いもしなかった。日本の針路が問われている。戦争はさせない、憲法九条を守り抜く。公示日までの奮闘が当落をわける。比例は日本共産党と書いてもらう人を明石で二万、兵庫で三十六万、全国で六百五十万にするため、党と後援会で全力を尽くそう」と心から訴えました。
集会には、明石市議の楠本美紀さんと辻本達也さんも出席し、辻本市議がいま市議会で行われている百条委員会の報告をしました。
*
急遽開いた決起集会で準備不足もありましたが、参加者からは「良かった」「元気が出た」とあたたかい感想をいただきました。
〔北後直子=明石後援会事務局〕

(兵庫民報2022年6月5日付)13:00

女性の健康のためのアクション国際デー:日本共産党兵庫県ジェンダー平等委員会が宣伝

訴えるこむらさん(左)と松本市議

五月二十八日「女性の健康のためのアクション国際デー」にちなんで、日本共産党兵庫県ジェンダー平等委員会が宣伝をしました。
同委員会責任者の、こむら潤参議院選挙区予定候補は日本共産党のジェンダー政策、とりわけ「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」について訴えました。性と生殖に関する決定は女性自身が決めること――という流れが世界でひろがっているのにくらべて、望まない妊娠をしてしまっても、日本では相手の同意がなければ中絶はできないことや緊急避妊薬や経口中絶薬が認められていない問題などを指摘、痴漢や性暴力の根絶とともに、被害者支援を政治の力で前進させ、多様な価値観を認める社会、〝あなたが大切にされる社会〟の実現のために参議院選挙で日本共産党の躍進と選挙区でのこむら潤への支援をと訴えました。
松本のり子神戸市議は多くの女性が非正規で、男女の生涯賃金格差は一億円もあることを指摘、女性が子育て中も働き続けることをあきらめない、働きやすい職場は男性にとっても働きやすい職場であり、人間が大切にされる社会をつくるために日本共産党の躍進をと訴えました。
平松順子同委員会責任者代理も訴え、冨士谷香恵子女性後援会事務局長が司会をつとめ、保育後援会からも参加しリーフを配布しました。〔平松順子〕

(兵庫民報2022年6月5日付)12:30

学生に日本共産党の姿・政策伝えよう:こむらさん・赤田さん先頭に大学キャラバン宣伝

関学上ヶ原キャンパス正門前で対話する赤田さん

日本共産党兵庫県委員会は、大学生に党の姿や政策を伝えようと、五月二十六日に大学キャラバン宣伝に取り組みました。
大学生の多い四地域――関西学院大学前(西宮市)、阪急六甲駅前(灘区)、みなとじま駅前(ポートアイランド)、学園都市駅前(西区)――で行い、こむら潤(選挙区)・赤田かつのり(比例代表)の両参議院予定候補、各地区委員会から市議会議員や居住支部の党員が参加しました。のべ百人を超える学生とシールアンケートで対話し、どこでも率直な思いが学生たちから語られました。
ロシアのウクライナ侵略については、「子どもがかわいそう」「ロシアは情報統制している。今後の選挙でプーチンを降ろすことができるのか」などの声がありました。
「支援は非軍事でやってほしい。自分がした募金が戦争に使われてほしくない。人道支援をしてほしい」と話す学生に、こむらさんが「日本共産党は憲法九条を大事にしている。外交の力で戦争を起こさないことが大切」と伝えると、「そうですね。頑張ってください」と共感が寄せられました。
「共産主義はロシアみたいになるのでは?」と尋ねる学生に、「日本共産党は綱領で反対政党を含む政治的自由の厳格な保障を約束しています。実は、旧ソ連や中国の覇権主義を厳しく批判し、たたかってきた歴史があります」と説明すると、「勉強になりました」と応えてくれました。
「気になる社会問題」を問うと、学生たちから「日本は働き方が長時間すぎる。こんな風に頑張って宣伝されてるのは素敵」「環境問題に関心があって、友達と古着を集めて循環させる団体を立ち上げた」「学費が高くて奨学金も借りている」など様々な問題が語られました。
「学費が高い。学部時代に民青に入っていました」という大学院生や、「共産党を支持してます。九条改憲の動きが危険。友達に参院選の意義も伝えている」と話す学生とも出会いました。
*
関学上ヶ原キャンパス前で訴えるこむらさんとビラを配る党支部の人々(後方)

参加者からは「楽しかった」「党のイメージを聞くと、「(とくに)ない」と答える人が多かった。もっと宣伝していきたい」などが語られ、元気あふれる宣伝となりました。
〔伊木さち〕

(兵庫民報2022年6月5日付)12:00

所有者不明、同意が得らない、資力なしなどの事情で放置されるアスベスト:日本共産党が対策を国へ要請:日本共産党国会議員団兵庫事務所だより

こむら潤日本共産党兵庫県国政委員長、赤田かつのり党県くらし・教育対策委員長、入江次郎県議会議員、苦瓜一成姫路市議会議員は五月二十四日、アスベスト対策について、環境省と国土交通省に要請しました。
吸い込めば肺繊維症、悪性の原因になるアスベストは、わが国でこれまでに総量約千万トンが消費されており、その大半が一九六〇年代後半から一九九〇年頃までの建築物に使用されたと考えられます。
今、これらの建築物が老朽化し、解体等の時期を迎えるにあたり、国交省が、「アスベスト含有調査を全額公費負担」「除去や囲い込み工事は三分の二を公費負担(上限あり)」などの制度をつくっています。
しかし今回、老朽化に伴い吹付けアスベストおよびアスベスト含有石膏ボードと見られる建材が露出・落下(飛散)しているので対策を取って欲しいと行政に求めたところ、当該物件の所有者が不明、同意が得られない、資力がない等の事情で、有効な手立てが取られないまま、事実上放置される事例がありました。
こうした事例は今後増えることが予測されるため、今のうちに対策を講じるよう、以下の要請を行いました。
①アスベスト含有調査等について――アスベストが使用されている恐れのある住宅・建築物に対するアスベスト含有調査は、所有者が不明、同意が得られない等の場合であっても、例えば借家人の同意のみ、自治体の判断で実施できる等、対策を講じること。
②アスベスト除去等について――当該物件の所有者不明、所有者の同意が得られない、所有者等に資力がない等の場合でも、適切な飛散防止策を講じることができるようにすること。
この要請に対し国交省住宅局は、「建築基準法に基づき、自治体において積極的対応をお願いしたい」としつつ、提案を今後の課題として受け止める姿勢を示しました。〔金田峰生〕

(兵庫民報2022年6月5日付)11:30


淡路島で「憲法と平和と考える集い」:平和を維持するため主権者として努力を


「淡路労連と「憲法改悪を許さない全国署名推進委員会」は、淡路市の公民館で「5・28憲法と平和を考える集い」を開催し、四十二人が参加。淡路労連・兵庫県高等学校教職員組合の稻永さんによる開会挨拶のあと、松山秀樹弁護士が講演しました。
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松山さんは、ロシアによるウクライナ侵略に対する国連無力論に対し、国連の取り組みと難民支援などの国連でなければ取り組めないことの意義や役割を解明。日本が憲法前文の精神を生かした積極的外交努力をすべきだと指摘。「敵基地攻撃能力」については、憲法九条違反はもとより国際法違反を重ねなければならないと批判しました。
「憲法で平和が守れるか」という問いは、日本国憲法が生まれたときからの市民の問い掛けであるとして、松山さんは、平和を維持するための条項は九条だけでなく、憲法前文、十二条、九十七条、九十八条二項をあげて、「日本国憲法が規定する平和とは、単に戦争がないだけでなく「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏からのぞかれ、平和のうちに生存する」状態を言う。そのために主権者が努力をすることを憲法は求めている」と強調しました。
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閉会にあたり、淡路の憲法の会の高部会長が挨拶しました。
〔高田良信=淡路革新懇〕

(兵庫民報2022年6月5日付)11:00

兵庫の地学散歩……大地を科学する:第十二回 武庫川渓谷廃線跡ハイキング道

觜本 格(かがく教育研究所)

鉄道の廃線跡コース

JR福知山線は大阪を出発し阪神間の各都市を縦断するように走る。宝塚を過ぎ、生瀬から武田尾まではトンネルを行く。北摂山地を貫く城山トンネルは、いったん名塩で地表に出て温泉で有名な武田尾まで続く。このトンネルが一九八六年に完成するまでは、鉄道は単線で、武庫川渓谷に沿って走っていた。開通によってこれまでの線路は廃線となった。JR西日本は線路敷を「立ち入り禁止」としたが、多くの市民は渓谷の自然と鉄道遺構に魅せられてハイキングを楽しんでいた。
武庫川渓谷の自然と景観を守る運動を続けてきた「武庫川円卓会議」(21世紀の武庫川を考える会、武庫川を愛する会、兵庫県勤労者山岳会)は廃線跡の開放を求めて運動を展開し、JR西日本や自治体に要請と懇談をした。その結果、二〇一六年十一月にハイキング道として整備され、一般開放が実現した。武庫川渓谷廃線跡ハイキング道は生瀬~武田尾間全長六・五㌔㍍、二時間程度のコースで、かつて鉄道が走っていたレンガ積み・石積みのトンネルが六個、武庫川を横断する鉄橋が楽しい。川沿いの自然景観も素晴らしい。

北摂山地の先行河川

丹波篠山市愛宕山付近を源流として、三田盆地を南下する武庫川は北摂山地を蛇行しながら横断して流れる。ここが急流の武庫川渓谷である。その後大阪平野の西部の宝塚、伊丹の台地、西宮、尼崎の低地をゆったりと流れて大阪湾に注ぐ。中流域に急流をもつ変わった川である。
北摂山地を横断しているということは、山地ができる前に川が流れていたことを意味している。北摂山地は六甲山地と同じ百万年前から隆起してきたと考えられるので、武庫川はそれより前からこの場所を流れていた。このような河川を先行河川という。しかも、山の中で大きくうねるように蛇行している。かつてこの場所は川が蛇行して流れる平野であった証拠である。山地の隆起に抗して、山を削る侵食力が優り、武庫川はその位置を譲らなかった。このような川の流れを穿入蛇行(せんにゅうだこう)という。

白亜紀の火砕流堆積物

武庫川渓谷のもう一つの魅力は川の流れが切り取った岩壁と河床の景観である。ここに露出している岩石は中生代白亜紀(七千五百万年前)のもので、有馬層群と呼ばれている。その時代、広い範囲で地下のマグマが地表に噴き出す激しい流紋岩質の火山活動があった。マグマが流れて固まったら流紋岩になる。火山灰が降り積もって固まれば凝灰岩、それが熱と重みで溶けてつぶれ固まったら溶結凝灰岩になる。高温のガスと火山灰、岩片が混然となって山腹を高速で流れ落ちる火砕流が堆積しできたものである。武庫川渓谷のものは玉瀬溶結凝灰岩と呼ばれている。
有馬層群の厚さは二千㍍を越し、その岩相と分布から直径が十五㌔㍍ものカルデラがあったことが分かっている。カルデラは大量のマグマが噴き出した跡にできた空洞の天井部が崩れ落ちて形成される巨大な窪地である。そこに水がたまるとカルデラ湖ができる。洞爺湖や十和田湖がカルデラ湖である。有馬層群の下部にある増川層はカルデラ湖にたまったレキ・砂・泥からなる地層であり、武田尾の北方や清荒神付近に分布している。

巨大ダムに頼らない治水と景観の保全

一九九〇年代に兵庫県は「百年に一度の大洪水を防ぐ」という目的で、渓谷に堤長百六十㍍、堤高七十三㍍の「武庫川ダム」を建設する計画を提案した。それに対して多くの県民や団体が反対し、「武庫川渓谷の豊かな自然を守れ」「治水の有効性のない巨大ダムはいらない」と主張した。世論の高まりの中で、県は二〇一一年に「今後二十年間はダムに頼らない総合治水」をすすめる「武庫川流域河川整備計画」を策定した。もし「武庫川ダム」が実現していたら、廃線跡ハイキング道はダム湖の水中だった。
武庫川流域では過去にたびたび洪水・土砂災害が発生し、大きな被害を受けてきた。自然災害から命を守る対策をしっかりすることと、豊かな自然環境の保全をしていくこととが両立ができることを示すモニュメントとしてこのハイキング道を大切にしたい。多くの人に歩いてもらいたい。

(元神戸市立中学校理科教員・元神戸親和女子大学教授)

*この記事を書くにあたって「武庫川渓谷廃線跡ハイキングガイド」(21世紀の武庫川を考える会編・日本機関紙出版センター発行)を参考にした。

(兵庫民報2022年6月5日付)10:30

民青同盟兵庫県委員会は五月二十九日、映画『わが青春つきるとも』上映会とトークイベントを開きました。トークイベントでは漫画『伊藤千代子の青春』著者のワタナベコウさんと漫画評論家の紙屋高雪さんが語り合いました。

語るワタナベコウさん(左)と紙屋高雪さん(右)

民青同盟兵庫県委員会は五月二十九日、映画『わが青春つきるとも』上映会とトークイベントを開きました。トークイベントでは漫画『伊藤千代子の青春』著者のワタナベコウさんと漫画評論家の紙屋高雪さんが語り合いました。
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紙屋さんは「伊藤千代子はごく短い期間で死んでしまったので不屈だったかどうかというよりも、優れた活動家としての伊藤千代子に関心がある。社研を立ち上げて実践にも踏み出すが、理論家であって優秀なオルガナイザーであったことが証言からも出ている。理論と実践がすごく近い関係にある」と話すと、ワタナベさんは「社研をまとめるリーダーでもあり、共産党の中央事務局にも出入りして重要な文章を担う幹部でもあった。それゆえに変節しなかった。女性で戦前に重要なポジションにいた党員がいたことにすごいなとびっくりした。理論を学んで確信があったからではないかと思っている」と応じました。
さらに紙屋さんは「自分の活動を振り返って、理論を学ぶことと、組織建設とか要求運動は本来一体のものにならないといけないが、かなりバラバラにやってしまっている。伊藤千代子やあの時代の人たちは、学んだことと組織を作ったり運動を広げることが一体のものととして捉えられているという印象がある。そこが戦前の活動家にあって今私たちにないものかなと見ている」と話しました。
紙屋さんが「ワタナベさんからすると、伊藤千代子という存在はどこに注目する点がありますか」と問うと、ワタナベさんは「伊藤千代子は能力的には特別な人だったと思う。高等教育を受けられる女性は限られていて、学習意欲がものすごく強かった人なんだなと思う」と応じました。
紙屋さんが「不屈さの描き方について、映画の中では、山縣謙蔵の選挙費用にと自分の意思で学費を渡すシーンがある。また、拘禁性精神病から回復し意志的な姿を取り戻しながら亡くなる描かれ方だった。そこは何か感じたところはありますか」と質問。
ワタナベさんは「藤田廣登さんの研究によれば、面会者の証言などでも千代子は最期、意志を持ち直したとある。学費の話は、実際のところは浅野が優越的な立場を利用してぶんどったのではないかと私は思っている。その点、映画の描き方について監督に聞いたら、「僕は浅野と千代子は戦後も生きていたら二人はとてもいい夫婦だったと思う」と言っていた。映画では浅野も社会の犠牲者という描き方になっている」と話しました。
*
参加者からは「浅野さんの描き方について、なぜこのように描いたのか気になっていたので聞けてよかった」「自己犠牲という面もあるが、それよりも千代子を支えたのは他者への思いやりだったなと思う。そこがシスターフッド的な文脈でも感動的だった」など感想が寄せられました。
〔上園隆=民青県委員長〕

トークイベントの全体は、民青同盟兵庫県委員会のYouTubeチャンネルで視聴できます。
https://youtu.be/NP0fXGe3aJA



制作を支援する会HPアドレス
https://chiyoko-cinema.jp/index.html

(兵庫民報2022年6月5日付)10:00

なまの舞台をごいっしょに:俳優座劇場プロデュース公演『罠』:神戸演劇鑑賞会6月例会


登場人物は六人。男(ダニエル)、警部、神父(マクシマン)、女(フロランス)、浮浪者(ハコフグ)、看護婦(ベルトン嬢)。この人物たちが巻き起こす〝罠〟の数々に観客は罠に引き込まれ、自然と犯人を捜しながら舞台を追っていく、スリルとサスペンスにみちみちる舞台です。
フランス東部のリゾート地シャモニーの山荘が舞台、新婚三カ月の若夫婦がこの別荘にやって来た。だが、喧嘩の挙げ句、妻が出ていって十日になる。夫は警察に捜索を依頼するも今一つ明快な結果が出てこない。そこへ神父が、妻が帰ってきたとして、ひとりの女性を連れて来る。しかし、その女性はダニエルの全く知らない人だった。すっかり落ち込み、憔悴するダニエル。
果たして、妻は見つかるのか⁈ ハラハラ、ドキドキさせられる。登場人物一人ひとりが、怪しくて疑いたくなる。状況は二点三点、謎が謎をうみ、転がるように展開する物語。果たして結末は…。
作者・ロベール・トマは南仏ガップ生まれ。十六歳で俳優を志しパリにでる。一九六〇年に『罠』を書き一躍人気作家となる。推理劇の筋立てに風俗喜劇を加味して、新風を吹き込んだ。
コロナ禍も三年目に入りうんざりしていませんか。こんな時だからこそ生の舞台を観て、心をスカッとさせましょう。〔小谷博子=神戸演劇鑑賞会〕
俳優座劇場プロデュース公演 『罠』
作=ロベール・トマ 翻訳=小田島恒志、小田島則子 演出=松本祐子、出演=石母田史朗、清水明彦 ほか/①6月14日(火)18時30分②6月15日(水)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生500円)/Tel 078-381-8244, Fax 078-381-8246

(兵庫民報2022年6月5日付)9:30

観感楽学


我が家の玄関わきにジューンベリーの樹が一本だけ植わっている。小さかった樹が十数年の間に大きくなり五月から六月にかけて毎年深紅の実をつける。だからジューンベリーなのだろう。直径が十ミリに満たない小さなルビーのような美しい実が実ると朝早くから野鳥が飛んできてついばみ始める。今朝も山鳩がつがいで来た。小さくて採るのが面倒だが妻はこの実を毎朝とってジャムを作る。甘酸っぱくて絶品なのである▼我が家の冷凍庫にはイチゴやイチジク、八朔、ブドウ、ジューンベリーなどのジャムがぎっしりとガラス瓶に詰まっている。このガラス瓶はすべて蜂蜜の空き瓶▼数十年前、私はある蜂蜜屋さんと懇意になりレンゲやアカシア、ミカンなどそれぞれの味わい方を教わった。当時まだ安価だった「百花」などは缶で取り寄せていた。私たちに蜂蜜の楽しみ方や効能を語ってくれたのが小野市の養蜂業を営む夫婦だった▼北海道知床の海難事故に遭遇してしまった兵庫県のお二人は、おそらく私たちが会話を交わしたこのご夫婦ではないかと思われる。海底に沈んだ船は引き上げられたと報じられたが、悲惨な事故に遭遇し、まだ冷たい海に残された犠牲者を思うと胸が痛む。無心に赤い実をついばむ山鳩を見ながら心のなかで手を合わせた。(D)

(兵庫民報2022年6月5日付)9:00