2022年10月31日月曜日

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2022年10月16日日曜日

兵庫県議会決算特別委員会:日本共産党の質疑(1)

ねりき恵子議員

兵庫県議会は九月三十日に決算特別委員会を設置。日本共産党から、ねりき恵子、入江次郎議員が委員に選出され、連日質疑に立っています。〔門屋史明〕

◇財政状況

賃上げ、消費税減税、インボイス制度中止を

財政状況審査で、ねりき議員は、税収が過去最高になったとされるが、県民の生活実感とはかけ離れていると指摘。県税等のなかでは、地方消費税収が大きく伸びていますが、ねりき議員は、「地方消費税が増収になっているが、二〇二一年度にほぼ平年度化し、一般消費の消費税収が伸びているとともに、円安や物価高で輸入額がふえ、地方消費税の輸入貨物割の部分が大きく伸び、県民生活を圧迫している」と指摘しました。
ねりき議員は、円安を引き起こしているのは「異次元の金融緩和」政策であり、大企業や富裕層がため込みをふやす一方、国民の所得があがらず、物価高で生活も直撃しているとしました。ねりき議員は「県民の賃金は、この二十四年間で、年間八十五万円も引き下がっており、経済の循環を妨げている。国とともに県としても、県民の賃金を引き上げるための施策を行うとともに、物価高などへの一番の有効策である消費税減税、小規模事業者を直撃するインボイス制度の中止などを国に求めるべきだ」としました。
県担当者は、「コロナ対策等で、中小企業に対し、賃上げにつなげてもらうために支援している。消費税については、社会保障のために必要」と従来の答弁を繰り返しています。ねりき議員は、「中小企業に賃上げのための直接支援が必要だ。十月から高齢者医療費が二倍化されるなど、消費税が増税されて、社会保障などが充実したことはない。ただちに引き下げるべきだ」と迫りました。

県政改革方針の見直しを

入江議員は、二〇二一年度決算の収支が実質三十四億円もの黒字になることを指摘し、「県政改革方針を行う理由となっている収支不足は、十年間で四百四十億円、二〇二一年度は、収支ゼロとの見通しだったが、大幅に改善している。県政改革方針そのものを見直し、とりわけ削減した老人クラブ活動強化推進事業、障害者小規模通所援護事業、音楽療法定着促進事業など高齢者・福祉事業、市町への県独自の『ひょうご地域創生交付金』などの事務事業の見直し等、必要な県民サービスを復活させるべきだ」と求めました。県当局は、「今後の収支見通しがどうなるかわからないもとで、財政的な規律が必要である」と答えました。

保健師、教員、県職員の人員確保を

入江議員は、人件費にかかわって、保健師の働き方について質疑。コロナ禍の業務で、過労死ラインを超えて働いている保健師が、四十人もいることを指摘。「地方財政措置により交付税を増額された人数すら増員されていない。コロナ禍の実情を踏まえ、保健師を抜本的にふやすべきだ」としました。
入江議員は、教員不足の実態について質疑。県は、二〇二一年度は八十六人、二〇二二年度は、百十四人の教師不足を把握していると報告。入江議員は、「教師不足の原因は、教員の過酷な働き方により、志望者が減り、産休や病休の教員の穴を埋められなくなっている。県が行っている勤務時間適正化推進プランでも、小学校、中学校の教員の残業時間は、減るどころか増えている。県のいう働き方改革では、何ら効果を示さない。教員定数引き上げと同時に、緊急に教員を確保するための対策が必要だ」と指摘しました。

◇総務・財務・危機管理部

防災対策に女性の視点を

ねりき議員は、防災対策に女性の視点を入れるべきだとして質疑。阪神・淡路大震災での避難所生活などで女性の人権が守られなかったことなどをふまえ、①防災・危機管理部局の女性職員の配置を二倍に増やすこと、②男女共同参画の視点からの防災対策をすすめる研修や訓練、職員向けガイドブックの作成などを求めました。

私立学校授業料軽減補助を

ねりき議員は、私立学校授業料の軽減補助の拡充も求めました。

県関連施設での雇用の安定について

入江議員は、二〇一三年四月に労働契約法改正において、無期転換ルールが導入されたが、この労働契約法の改正を機に、指定管理等の県関連施設において五年で雇い止めしている事例が生まれていることを指摘。県関連施設でこそ、無期転換ルールを適用し、五年を超える非正規労働者を正規雇用にするなど、雇用の安定を確保するべきだと指摘しました。また県立大学では、研究職の非正規雇用の上限である十年を超える職員が二人いることを指摘し、正規雇用にするなど雇用の安定をすべきだと求めました。
県担当者は「研究職の場合、必ずしも同じところで長く働くことが本人のメリットにはならない」と答弁。雇用の安定に背を向ける県の姿勢が浮き彫りになりました。

◇企画・県民生活・部局外部

コロナ禍のシングルマザー支援について

ねりき議員は、コロナ禍、女性が「雇い止め」「勤務先の倒産」などにより、社会的に不安定な生活に陥り、自殺率が増加していることなどを指摘。県の支援の実状などを確認するとともに、非正規雇用の割合が多いシングルマザーへ支援を行うNPO団体などに対する支援の強化などを求めました。

公共施設への生理用品の設置について

ねりき議員は、公共施設では、相談対応として女性の生理用品を窓口で渡していることをとりあげ、「女性の人権尊重の立場から生理用品をトイレに設置し自由に使えるようにすべきだ」と求めました。

県としてパートナーシップ宣誓制度の実施を

ねりき議員は、二〇一六年宝塚市でパートナーシップ宣誓制度を実施して以降、阪神間をはじめ現在十二市町が実施しており、トータルで百十五組の同性パートナーが宣誓を受けていると紹介。都道府県レベルでも茨城、群馬、大阪、三重、佐賀、青森、秋田、栃木、福岡の九府県が導入し、東京が十一月から導入予定であることを指摘。兵庫県としてもパートナーシップ宣誓制度の一日も早い導入を求めました。
県担当者は、「家族のあり方にはいろんな意見もあり、いま行っている相談をすすめながら、研究をすすめている」と回答するにとどめました。

ダイバーシティ推進の体制強化を

ねりき議員は、兵庫県立大学が「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」にもとづき九のキャンパスに分室を設置し、総合的に取り組みを進めていることを紹介。県には、担当者をおいているが、ダイバーシティ推進室などを設置し、取り組みの強化を行うことを求めました。

行政委員会での女性比率向上を

入江議員は、現在、女性がいない人事委員会や監査委員会、選挙管理委員会などの行政委員会での女性比率の向上を求めました。

◇保健医療部

新型コロナウイルス感染症対策について

ねりき議員は、この間のコロナ感染者の未曽有のひろがりを指摘しながら、抜本的に予算を確保し、対策を強化するよう求めました。
また、感染症法上の患者として国に報告されるものの、食糧支援や療養施設調整など行政支援が受けられない兵庫県独自の自主療養制度について、「類似の制度は神奈川県と愛媛県でやられていたが、神奈川は陽性者登録センターに一本化し、愛媛は形だけ残しているだけ。神奈川のように兵庫県も要請者登録センターに一本化し、全ての感染者が行政サービスを受けられるようにすべきだ」と求めました。県担当者は、「今後検討する」と答弁しました。

病床削減はやめよ

ねりき議員は、コロナ禍の二〇二一年度六十九床、二〇二〇年度四百十五床の急性期病床が消費税増税分を財源に削減されたと指摘、「コロナ禍でたいへんななかでの病床削減は、県民は納得しない。病床削減はやめ、確保のための努力をすすめるべきだ」と求めました。

◇福祉部

精神障害者医療費助成制度の拡充について

ねりき議員は、精神障害者医療費助成制度をもつ三十四県のうち、精神科医療の通院も入院も対象にしていないのは、兵庫県のみであることを指摘。また、通常医療では、多くの県で二級まで対象にしているのに、兵庫県は一級のみの対象になっているとし、「県として精神障害二級も医療費助成の対象とするとともに、精神科医療も早急に対象とすること」を求めました。

(兵庫民報2022年10月16日付)14:00

県立高校2校で世界平和統一家庭連合の関連団体所属歴のある大学教員に講演を依頼、姫路での講演に県費支出

入江次郎議員

入江次郎議員は、兵庫県議会決算特別委員会の財政状況審査の中で、県関連施設などと統一協会及び関連施設との関係についてあらためて調査を求めました。
入江議員は、姫路市、神戸市にある県立高校二校で、二〇一七年から二二年にかけ、世界平和統一家庭連合の関連団体所属歴のある大学教員に性教育をテーマとする講演を依頼していたことを指摘。その経緯を県教育委員会に問うと、教育委員会は、「担当教諭らが講演実績などを基に人選し、校長がきめた」とし、姫路で行われた四回の講演は、いずれも県費が支出されたことを認めました。
入江議員は、「この人物には、今後は講演の依頼など、関わりは持たないと表明すべきだ」と繰り返し質問しましたが、教育委員会担当者は、「誤解を招かないように配慮していく」との答弁を繰り返すのみでした。
入江議員は、知事部局に、「県として、今後この人物を講演者とした場合、県費を支出するのか」と確認すると、県担当者は、「県としては、旧統一協会や、旧統一協会関連については、県として参画しない、関与しない、という立場なので、県費として支出できない」としました。
このことをふまえ入江議員は、教育委員会担当者に「関わりはもたないようにするのか」と問いただしましたが、教育委員会は、答弁を変えませんでした。
その後、県教育委員会は、神戸新聞の取材に対して「講師の選定を含め、関与しない」と回答したとしています。入江議員は、このことに関し、県教育委員会にあらためて、説明と議会軽視の態度について謝罪を求めるとしています。

(兵庫民報2022年10月16日付)13:30

有志の提案に但馬地区委員会がこたえ、大門さん迎えて経済問題学習会開催


大門みきし前参議院議員を招き、経済問題学習会を十月二日、但馬長寿の郷で開催しました。養父市八鹿の有志からの提案があり、日本共産党但馬地区委員会が協力して開催したものです。但馬各地から八十人が参加しました。
*
大門さんは、著書の『やさしく強い経済学』の内容を、笑いを交えて講演しました。
「この「強い」というのは経済成長のことです。本の副題が「逆転の成長戦略」ですが、共産党が成長戦略という言葉を使ったのは初めてです。きっかけは今年の元旦の「しんぶん赤旗」新春対談、志位委員長と東大の本田由紀教授の対談です。本田先生はものをはっきり言う方。「共産党の政策は人に優しい政策。優しくて正しい。しかし若い人に魅力として伝わっていないのではないでしょうか」と率直な意見を言われていました。今の若い人は経済の良い時を知らず、経済、雇用への関心が高い。そこについてまとまった政策を打ち出すことになり、参院選では「やさしく強い経済」を大きく打ち出しました」と紹介しました。
大門さんは、新自由主義への対抗軸として、アメリカの若者の動きやバイデン政権の内政に注目。小泉・竹中構造改革の社会保障費削減路線とアベノミクスの金融緩和政策を批判したうえで「新自由主義は人を使い捨て、社会保障を悪くする冷たい政治。我慢するものだと刷り込まれているが、それでは経済もダメになる。社会保障は大きな経済活動です。人を大事にして、社会保障を良くして賃金を伸ばす――それが経済を良くする。経済が良くなれば税収も増えて社会保障の財源も生まれます」と締めくくりました。
*
会場からは「どうすれば円安を是正できるか」「今の時代は現役世代がより多くの高齢者を支えていると言われ、社会保障を削る口実にされている。どう反論すればいいか」と質問があり、大門氏がていねいに答えました。〔須山ひろかず=豊岡市議〕

(兵庫民報2022年10月16日付)13:00

日本共産党兵庫県委員会「青年・学生党員連続学習会」:「未来につながる」「人間と社会のためというのがしっくりきた」など感想

日本共産党兵庫県委員会は、九月から毎月開催している「青年・学生党員連続学習会」(オンライン開催)の第二回を十月二日に開催しました。
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「科学的社会主義」がテーマの今回は、森勇治県常任委員が講師を務め、学生三人を含む七人が参加しました。
森さんは「マルクスと友達になろう」パンフレットをテキストに、科学的社会主義の世界観、経済学、革命論、未来社会論の全体を、身近なエピソードも交えながら語りました。
参加者からは、「この半世紀の間になぜ唯物論が優勢になったのか?」「イギリスの工場法から百七十年もたっているのに、なぜ日本はこんな状態なのか?」などの質問や、党が社会主義・共産主義をめざすとかかげることに対しての議論も起こりました。
感想では、「共産党に入ることを選ぶということは、他の政党と比べていばらの道で、やりがいがあり、未来につながると思った」「資本主義と未来社会で労働はどう変わるのか今まで想像しづらかったが、人間と社会のためというのがしっくりきた」「百周年記念講演はまだ見れていないが、勇気づけられそう」など語られました。
*
第三回「規約・党建設」は十一月六日に、第四回「党史」は十二月四日に開催します。
〔伊木さち〕

(兵庫民報2022年10月16日付)12:30


日本共産党兵庫県委員会事務所大規模改修募金:ご協力をお願いします

ご送金先:郵便振替
• 口座番号 00960-7-222575
• 加入者名 日本共産党兵庫県委員会 
また「通信欄」には、
①ご寄付の種類(兵庫県委員会事務所大規模改修募金)
②お名前
③ご住所
④ご職業
――をお書きください。

直接、県委員会へお持ちいただいてもけっこうです。

(兵庫民報2022年10月16日付)12:00


非核の政府を求める兵庫の会が学習会:知ればおもしろいジェンダー:よりよい社会をつくるために

あかたちかこさん

非核の政府を求める兵庫の会は十月八日、あかたちかこさん(京都精華大学非常勤講師・思春期アドバイザー)を講師に迎え、ジェンダーをテーマにした市民学習会を開催しました。あかたさん自身の経験をふんだんに交えたお話で、後半の質疑応答では参加者からの質問も相次ぎました。
*
あかたさんはジェンダーについて、大学では「社会的な性差」、小・中学校では「〝らしさ〟を人に押し付けないこと」だと説明していると紹介。社会的につくられた性差であるジェンダーは「性別という仕組み」のことであり、①国の仕組み、②自分の心、という二点に大別されると話しました。
また、長時間労働で家庭での時間が疎かになっている日本と欧米の違いについて、ニューヨークで国連職員として働く友人の話をあかたさんは例にあげ、ジェンダー問題の多くは労働時間(=長時間労働)なのではないかということ、選択的夫婦別姓一つをとっても政治の変化が遅すぎるという問題意識も参加者と共有されました。
「子どものころから無意識に、曖昧に「よかれと思って」身につけてきたジェンダー規範から抜け出すことは大変。「ジェンダー」「LGBT」という言葉が広まることで生まれる誤解や摩擦もありますが、その一方で自分ごととして捉え、学ぶ人たちも増えている。その仕組みを知って自分を苦しめてきたものが何かを知り、次世代のためによりよい社会をつくっていくこと、他人を傷つけないためにも学ぶことが大事」というお話で、ジェンダー平等社会の実現に向けて前向きな気持ちとなる講演会になりました。
〔佐藤結〕

(兵庫民報2022年10月16日付)11:30

亀井洋示「軍事債いつか来た道破滅への道」


(兵庫民報2022年10月16日付)11:00

「2022年度ひょうご教育のつどい」プレ集会で教育講演会:「小さいクラスほど教育効果が高い」:高校統廃合見直し署名運動始まるなか市民も多数参加

「小さなクラスほど教育効果が高い――教育講演会」を十月八日、西宮市の大学交流センターで、ひょうご教育のつどい実行委員会の主催で行いました。来年一月の「二〇二二年度ひょうご教育のつどい」のプレ集会と位置付けたものです。
ことし七月には県立高校の統廃合を県教委が発表し、西宮では九月二十四日に「公立高校を考える西宮の会」を結成して、この計画を見直し少人数学級によって教育の充実を求める請願署名運動を始めたこともあり、今回の講演会には教職員組合の組合員とともに多くの市民が参加しました。
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第一部は、和光大学教授の山本由美さんが「高校統廃合ではなく少人数学級を!――世界の主流は「小さな学校」「小さなクラス」」と題し講演を行いました。
山本さんは、東京では「学校選択制」、地方では「平成の大合併」、さらに現在は二〇一四年からスタートした「地方創生」政策のもと総務省が全自治体に計画化を要請した「公共施設等総合管理計画」によって、二〇〇二年ごろから学校統廃合が高止まりしている傾向があることを示し、兵庫県もこの流れの中で、東京・埼玉・神奈川・大阪などとともに、高校の統廃合が多いという特徴があると述べ、この間の産業構造の大きな転換が背景にあることを指摘しました。
またどの自治体でも統合基準や再編計画が教育的効果や子どもの発達の視点から無縁のものとなっていて、とくに兵庫県では計画を策定してきた審議会や懇談会などの議事録を見ても、そういった観点からの討議が見られないこと、兵庫県が望ましい学校規模としている「普通科一学年六~八学級」の根拠も薄弱であることをあげ、統廃合ありきではないのかと強調しました。
最後に山本さんは、統廃合に対するアメリカ・シカゴでの教員組合運動の例をあげる中で、「シカゴでは学校と保護者の間の信頼関係が(日本と)たぶん違う。何か起こった時にどう対応するかはその信頼関係をベースに考える。様々な問題を保護者にこちらから提起してもそれに理解がある……」と述べたというシカゴの若い教師の意見を紹介しました。
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第二部では質疑応答を交え参加者が交流しました。学校統廃合の全体像や地域と共同し対抗軸を形成していくことの重要性・可能性を学んだ素敵な集会となりました。
〔上田隆=全教西宮教職員組合〕

(兵庫民報2022年10月16日付)10:30


ドラマ「温暖化で争えない?発電所稼働をめぐる国との裁判」


神戸石炭訴訟原告・弁護団、神戸の石炭火力発電を考える会がその行政訴訟を分かりやすく伝えるドラマ「温暖化で争えない? 発電所稼働をめぐる国との裁判」を制作・公表しています。
解説は→https://kobeclimatecase.jp/blog/2022/08/24/info-event-2022-09-04/



なお民事訴訟は十月十八日に結審となります。神戸地裁101号法廷で11時開廷。11時30分から神戸市立婦人会館で報告集会が行われます。

(兵庫民報2022年10月16日付)10:00

小池晃書記局長参院議員来たる:11月6日(日)14時:神戸大丸前

来春の統一地方選挙勝利をめざし、日本共産党は第1次全国遊説を開始。兵庫県では小池晃書記局長・参院議員が訴えます。兵庫県議選、神戸市議選はじめ予定候補者もせいぞろいする予定です。手話通訳、リアルタイム配信もあります(https://youtu.be/euJaEuPDUZ8)。

日時:11月6日(日)14時
場所:神戸大丸前
主催:日本共産党兵庫県委員会

リアルタイム配信もあります(https://youtu.be/euJaEuPDUZ8


(兵庫民報2022年10月16日付)9:30

観感楽学:大国中心主義を乗り越えて


ニウエ、マラウイ共和国サントメ・プリンシペ民主共和国ブルキナファソクック諸島アンティグア・バーブーダセントルシアセントビンセント及びグレナディーン諸島セントクリストファー・ネービス▼聞きなれない名前だが、核兵器禁止条約の調印九十一カ国、批准六十八カ国の中の国々だ。どこにあって、どんな政治、社会、歴史か――グーグルなどで調べてようやくわかるほどで、人口が数万人という国もある▼日本共産党創立百周年記念講演で志位和夫委員長は「植民地体制の崩壊と百を超える主権国家の誕生」によって「一握りの大国から、世界の多数の国ぐにの政府と市民社会へと国際政治の主役が代わった」と強調した。これらの国々は、二一世紀が国の大小で序列化されない世界になり、すべての国が対等・平等の資格で国際政治の主人公になったことを示すものだ▼「国際政治の主役」が代わることで、国連も、創設初期の「五大国の協調」体制から、超大国でもその無法は批判されるようになり、国連憲章のルールを守ることが世界政治の基準となっていった▼日本政府は、「橋渡し役」などとあいまいな態度を取るのではなく、多くの新興国・途上国と同じように、国連憲章を守り、核兵器のない世界をつくる毅然とした態度、「国際政治の主役」の側にきっぱり立つべきだ。(K)

(兵庫民報2022年10月16日付)9:00

世界の国と地域の概要(外務省サイト)→ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html

2022年10月9日日曜日

市民の声代弁する こせき和夫さんを必ず:市議選告示迫る加東市で日本共産党が演説会

こせき和夫市議

十月十六日告示・二十三日投票の加東市議会議員選挙を前に十月二日、日本共産党加東市委員会はこむら潤兵庫県国政委員長を迎えて「演説会」を社・福祉センターで開催しました。
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農業を営んでいる出井利之さんが無農薬、化学肥料を使わない有機農業でつくった安全な食べ物を学校給食で子どもたちに提供したい、その実現のためにも、こせき和夫さんを議会に送ってほしいと訴えました。
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二期目に挑戦する、こせき和夫さんは、
――農業は加東市の重要な産業。しかしこの十年間で農家が五百軒減っています。まともな農業ができるようにするために、これからも農業問題を正面に掲げてとり組みます。
――買い物や病院行きで困ることのないように公共の乗り合いタクシーを充実させるなど市民の足を守るために頑張ります。
――コロナ禍の中、発熱外来で二十四時間対応して頑張っている加東市民病院の存続・充実、また市として資金的にも援助できるように力を尽くします。
――国保税の引き下げ、十八歳以下の子どもの均等割をなくす、保育料の無料化、給食費の無償化、また中小業者を助ける施策など安心して暮らしやすい加東市にするために頑張ります。
と決意と公約を述べ、支援を訴えました。
*
こむら潤兵庫県国政委員長は、
――憲法違反の「国葬」について、日本共産党は国会に諮りもせずに強行した岸田文雄内閣を追及していきます。
――十月一日から高齢者の医療費窓口負担が二倍化されて困るという声が寄せられています。物価は上がる。賃金は上がらない。円安に取り組まない、物価高に取り組まない政府へ怒りの声を上げていきましょう。まずは消費税を五%に。
――銃で脅した投票でウクライナの四州を併合するというロシアの蛮行に対し日本共産党は国連憲章違反であると断固反対し、即時撤回を要求しています。憲法九条をいかし、戦争に反対するすべての人たちと力を合わせて頑張っていきます。
――岸田自公政権は大企業、富裕層の大もうけを優先する新自由主義の政治で貧困と格差を広げ、私たちを苦しめています。今こそ、市民の立場に立ってモノが言える議員を増やさなければなりません。こせき和夫さんをぜひ議会に送ってください。周りの人に支持を広げてください。
――日本共産党に入っていない人はこの機会にぜひ日本共産党に加わってください。
と訴えました。
九十八人が参加し会場一杯になりました。演説会のあと、参加者は地域でビラ加東民報を配布しました。
〔隅信〕

(兵庫民報2022年10月9日付)16:00

兵庫県議会で日本共産党のきだ結議員が一般質問:コロナ、痴漢・賃金格差、高校統廃合、防災など多岐にわたり県民要求実現迫る

きだ結県議

日本共産党のきだ結議員は九月三十日、兵庫県議会本会議で日本共産党県議団を代表して一般質問に立ち、新型コロナウイルス感染症対策、高齢者補聴器購入補助の恒久化、男女の賃金格差是正、痴漢対策の強化、学校給食無償化、高校統廃合計画、土砂災害など防災対策予算について質問しました。

新型コロナウイルス感染症対策について

きだ議員は、兵庫県独自の「自主療養制度」について、これは軽症で基礎疾患がなく重症化リスクが小さいとされる方に、自己検査を勧め、陽性の場合は保健所の介入なしに療養に入り、食料支援や宿泊療養入所の調整もせず、パルスオキシメーターの貸し出しもないもので、「症状悪化時に改めて医療機関を受診しなければならず、手遅れになりかねない」と指摘し、①検査体制の拡充・保健所の医師、看護師の体制強化を図ること②「自主療養制度」を改め、受診調整や食料支援など療養支援を行うこと③高齢者等施設の感染者留め置きをやめ、必要なケアを確保した療養施設を整備すること―を求めました。
答弁に立った齋藤元彦知事は、「自主療養制度は、一定の評価を得ている」と答えました。

高齢者補聴器購入補助の恒久化について

きだ議員は、日本共産党県議団が本会議などあらゆる場面で制度化を求め、今年度、調査事業として実現した補聴器購入補助について、「国の制度創設を求めるとともに、補聴器購入補助を一年限りの調査事業で終わらせず、恒久的な制度にすること」を求めました。

男女の賃金格差是正について

きだ議員は、「男女の賃金格差是正は、女性差別の解消、女性の地位向上、真の女性活躍へ、政治が正面から取り組むべき課題だ」とし、女性の賃金向上、正規雇用増、上級管理職の登用を促す企業・事業者への奨励金制度など、インセンティブ制度をつくることや、国の助成金の活用を提案しました。
齋藤知事は、「男女の賃金格差是正は、企業が自主的に取り組むのが基本であって、奨励金などを県独自で行うことは考えていない」と述べました。

痴漢対策の強化について

きだ議員は、大学入試に遅れられない受験生を狙う卑劣な痴漢加害、それをあおるネットの書き込みがあると昨年十二月に相談を受け、各鉄道事業者に赴き、痴漢対策強化や「痴漢は犯罪」「被害に遭ったら、見たら通報を」と呼び掛けるアナウンスや、ホーム・車内のパトロール強化などを要望。その結果、消極的だった鉄道事業者も変化し、県内ほぼすべての駅・ホームや電車内でアナウンスが流れ、鉄道警察隊はホームや車内で、地域交番は構内外で警備するなど対策が講じられた。しかし、痴漢は性暴力、犯罪でありながら、被害後は圧倒的に多くの女性が通報も相談もしていないのが実態だとし、「通報しようと思える環境づくりが必要」と訴え、痴漢対策強化や鉄道事業者と県警の連携強化、鉄道警察隊の増員、また加害根絶のため、今策定中の「兵庫県再犯防止推進計画」に痴漢加害者の更生を位置付けることを求めました。
答弁に立った県警担当者は、「鉄道事業者と連携を強化し、被害防止のための対策の推進、被害に遭った場合の通報や相談しやすい環境の整備等に努めていく」と答えました。

学校給食無償化について

次にきだ議員は、兵庫県下では相生市・加西市が小中学校で、明石市・たつの市が中学校で給食の無償化を実施し、一部補助を合わせると十七市町が負担軽減を実施、また西宮市・川西市など新たに六市町が交付金活用で無償化を実施、兵庫県議会も六月議会で日本共産党県議団が提案した「国に学校給食の無償化を求める意見書」を全会一致で採択していることをあげ、「義務教育の一環である学校給食の無償化を国に求めること、県として市町への支援を決断するべき」と迫りました。

高校統廃合計画について

きだ議員は、「県立高等学校教育改革第三次実施計画」で二〇二五年度に統廃合する学校名を発表するとしていることについて、「対象校では生徒・保護者・教職員・地域住民に十分な情報提供もせず、説明会も開いていない」「住民説明会等を求める声が相次ぎ、県教委は説明会を行うことを表明したが、統合前提の「基本計画」策定後では意味がない」「それぞれ地域から高校の存続を求める要望が広がっている」と述べ、「説明会を開き、丁寧に県民の意見を聞くこと、高校の存続、知事公約の三十人学級を県立高校で早急に取り組むこと」を求めました。

土砂災害など防災対策予算について

最後にきだ議員は、「兵庫県では砂防関係の整備率が土石流対策三七・二%、地滑り対策三四・三%、急傾斜地・がけ崩れ対策二四・一%に留まり、このペースでは百年以上かかる」と指摘。公共事業政策を大きく転換し、予算と人的資源の重点、優先的な配分で防災・減災事業の加速化を求めました。
〔三富智恵子〕

(兵庫民報2022年10月9日付)15:30

憲法を生かし民主主義に基づく日本へ:兵庫県憲法共同センターが神戸市9区交流会議

憲法改悪ストップ!兵庫憲法共同センターは神戸市九区交流会議を十月一日に開きました。
*
はじめに津川知久代表から「「聞く力」も「ていねいな説明」も放棄し、立憲主義の破壊、大軍拡と九条改定ねらう岸田政治をさらに追いつめよう」のテーマで、十月三日からの臨時国会をめぐる情勢を解説しました。そのうえで、支持率大幅低下の岸田政権を追いつめ、改憲阻止・憲法通りの政治をめざそうと提起しました。その内容は九月二十八日付けの兵庫憲法共同センター津川代表声明にまとめています(別添参照)。
*
中央区 九月二十七日は、県センター主催の神戸大丸前に合流。七十人もの参加で元気が出た。毎月ダイエー前「三の日」行動は二〇〇四年から計二百五十六回、延べ千九百七十三人が参加、憲法署名は四千九百八十一筆もの累計。九月は木曜ごと三回にわたり神戸駅で革新懇中心に国葬反対宣伝を行った。

兵庫区 九月二十五日、兵庫駅で二十五人で国葬反対を訴え。今まで通り第二火曜宣伝は継続しているが限られた人となっている。荒田や夢野地域で頑張っているので、区内七地域ごとに運動できるよう定例団体会議で議論していく。

長田区 ウクライナ戦争の街頭宣伝は非常に反応が大きく各野党や代表スピーチもいろいろな角度からの話となり大変好評。だから「戦争させない長田の会」では憲法と軍事費二倍問題をもっと前面に出して訴えたい。
毎月十九日行動は地域九条の会からも参加してくれ広がりは大きい。問題は全国憲法署名目標四万をどうするのかだ。これはやはり地域ごとに全戸を対象とした創意ある活動が必要なので議論を深めている。
当面は兵庫県憲法会議の十一月三日憲法集会、十一月二十日の「市民と野党の共同アクション、前川喜平講演会」を成功させるため頑張る。

北区 十月二日の「第十六回北区九条のつどい・すずらんホール・津田大介さんの講演」は区内の六つの「九条の会」が共催する。「戦争法に反対する北区の会」が毎月十九日行動を成功させていて、九月は台風のため宣伝カーを区内で回して訴えた。

須磨区 「国葬」当日の九月二十七日に前川喜平さんの講演会を行い三百人もの参加となった。神戸新聞や毎日新聞も前川さんの講演を詳しく報道してくれた。参加者は、統一協会との関係やアベ政治との関わりで詳しく話されて「つじつまが合った」との感想も。アベ政治を精算するために行った集会だったので、しっかりとした柱ができたと思う。区内の諸団体による共同を強めもっと幅広く動きたい。
*
以上のほか、いまこそ「九条の会」の出番となっているが長年の活動で「閉店」も多くなっています。それで各区でばらつきもあるが「九条の会」の再開・再建・強化についても話し合いたいとの意向が出されました。
〔速水二郎=憲法共同センター〕

(兵庫民報2022年10月9日付)15:00


「聞く力」を放棄し、立憲主義を破壊し憲法九条改定をねらう岸田政権をさらに追いつめよう:憲法改悪ストップ! 兵庫県共同センター代表 津川知久

改憲許さず、憲法どおりの政治をめざすみなさんへ

九月二十七日、安倍元首相の「国葬」は終わりました。会場の武道館内においては安倍政治礼賛の大合唱でしたが、国会前をはじめ全国・全県各地で行われた無数の反対・抗議の集会はそれを大きく包み込みました。「国葬」にかけた岸田政権のねらい、憲法に基づく政治をこわし憲法九条改定のテコにしようとするもくろみは、わたしたちの取り組みと圧倒的多数の世論によって大きく挫折させることができました。
たたかいは、いよいよこれからです。この秋、改憲許さず憲法どおりのあたり前の政治を求め、地に落ちた岸田政権をさらに追いつめていきましょう。

今秋の臨時国会で問われていることは?

十月三日から臨時国会が始まります。いま私たちを苦しめ解決してほしいと切実に求めているのは新型コロナ対策であり物価急騰問題です。もちろん統一協会と自民党の癒着や東京五輪汚職、そしてこのたびの「国葬」問題も済んだこととするわけにはいきません。
しかし岸田政権は国民の声を「聞く力」をもたず、格差と負担増のアベノミクスを堅持し、なにより六兆円超に軍事予算を拡大し敵基地攻撃能力をつけること、戦争する国づくりの仕上げとして憲法九条改定・国会発議の道づくりをねらっています。

人間らしい生活を!それは憲法が生きる政治への転換を求める声!――私たちは求めます

1.自民党は統一協会問題を議員の自己申告で糊塗せず、癒着の中心にいたとされる安倍氏関連の解明など徹底調査を行うこと。反社会的カルト集団統一協会の解散を求めます。
2.新型コロナで苦闘する医療・福祉機関そして国民に心を寄せ、誠実に情報提供をし、科学的な対策をとること。
3.物価高で生活も営業もたいへん。世界の多くの国で実施されている消費減税を。
4.東京五輪汚職では森元首相の追及など政治家の関与にもメスを入れること。
5.軍拡と軍事同盟強化では戦争を防ぐことはできません。軍事費を削減し、日本政府は「核兵器禁止条約」に参加して世界で核兵器廃絶の先導役を果たすこと。
6.統一協会・勝共連合の改憲案と、うり二つの自民改憲案をこれ以上憲法審査会で審査するのは中止すること。

共同の力で民意無視の政治を終わらせよう!

臨時国会開会中の十一月三日には兵庫県憲法会議主催の「憲法集会」があり、十一月三十日には総がかり行動兵庫県実行委員会の「憲法学習会」があります。また各地で様々な行動が予定されています。これらを節目として、地域・職場・各界から生活と憲法を守る共同の取り組みを進めていきましょう。
安倍・菅・岸田と続いた民意無視の政治を終わらせるため、共同の「憲法署名」を入り口にし、シール投票なども使って大いに対話を広げましょう。
二〇二二年九月二十八日

(兵庫民報2022年10月9日付)14:30


神戸大丸前で「国葬」に抗議:70人がスタンディング


「国葬」当日の九月二十七日、憲法改悪ストップ!兵庫県共同センターは、十二時から神戸大丸前で憲法違反の「国葬」強行に抗議するスタンディング宣伝を七十人の参加で行いました。各弁士が、法的根拠のない「国葬」は憲法、法の平等に反する、国民に弔意を強制することは憲法違反と開催強行に反対と訴えました。行ったシール投票は国葬賛成は十六、反対が百六十六でした。訴えに通行人やバスからも手を振って激励がありました。弁士には津川知久共同センター代表のほか荻野潤子新婦人兵庫県本部事務局長、日本共産党からはこむら潤国政委員長、松田隆彦県委員長が訴えました。
〔小林明男〕

(兵庫民報2022年10月9日付)14:00

請願署名活動スタート!:県立高校統廃合計画の見直しと少人数学級を

署名を呼びかける入江次郎県議(右)

公立高校を考える会は十月二日、JR姫路駅ピオレ前で、県立高校統廃合計画見直しと少人数学級実現を求める請願署名活動を行いました。
▽網干高校生「網干で生まれて、地元の網干高校へ通っている。地元の高校なくなるのは寂しい」▽二十代女性教員「学校はブラック職場だから年々教員応募者が減っている。その結果、必要な教員数を確保できなくなってよりブラックになるという悪循環になっている。少人数学級で職場に余裕できてこそ教員の応募者も増え、必要な教員数が確保できる。少人数学級実現して一人ひとりの子ども達に寄り添える教育をしたい。頑張って下さい!」▽子どもが五人いるという若いお父さん「学校が遠くなれば通学費だけでも大変。地域の高校残して欲しい」―等々たくさんの声が寄せられました。
二十名の参加で二百十二筆の署名が集まりました。
県教委は年内に基本計画を作成し発表するとしています。そのため、会では十一月二十日頃に開会される県議会へ請願署名を提出することを目標にし、短期間でたくさんの署名を集め県議会を動かすため引き続き駅前、学校前、地域で署名活動に取り組みます。
また、十日には統廃合対象校のある家島町へ船で渡り、署名集めと「私たちの高校をなくさないで」ポスター貼り、そして十五日に家島町で計画している統廃合反対学習会への案内に回る予定です。
〔入江次郎=県議〕

(兵庫民報2022年10月9日付)13:30

亀井洋示「あまぁーい五輪」



(兵庫民報2022年10月9日付)13:00

核兵器の全面的廃絶のための国際デー:原水協などが宣伝・署名行動――勉強したいとチラシを取りに来た高校生も


兵庫県原水協は九月二十六日神戸大丸前で、国連提唱の「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」にあたっての宣伝・署名行動を行いました。
この日は、二〇一三年十二月の国連総会で「九月二十六日を国際核兵器廃絶デーとして設定する」ことが決議され、核兵器完全廃絶を促進するために設けられたもので、今年九回目の国際行動になります。
兵庫県原水協の津川知久筆頭代表理事、成山太志代表理事(兵庫労連議長)、新婦人の荻野潤子事務局長などが兵庫労連の宣伝車で、「国連は核兵器廃絶デーだけでなく核兵器廃絶の取り組みを全力で進めている。日本政府は核兵器禁止条約に参加し役割を果たせ」「岸田内閣がすすめる軍事費増大でアジアの緊張を高める道をやめさせよう」などと訴え、「核兵器禁止条約に日本政府の参加を求める」署名を呼びかけました。
また、翌日の安倍元首相の「国葬」を、「どの世論調査でも反対が多数。国民の意思を無視して憲法違反を強行する政権は許せない」と訴えました。
神戸市被爆者の会の立川重則会長(県被団協理事長)はじめ兵庫労連、年金者組合、新婦人、平和委員会、日本ベトナム友好協会、共産党、いしずえ会、電力兵庫の会などから十六人が参加して署名を呼びかけました。観光客入国の規制緩和の影響か外国人の姿も目立ち、スペイン、ベトナム、中国、ガーナなどの人が署名。ガーナ人は、今日が国連の「インターナショナル・デー」と聞き、「おめでとう」と激励して署名に応じました。暑さがぶり返した炎天下で、汗を流しながしの行動でしたが、高校生グループが、「原爆のことは平和教育で習ったのでチラシを読んで勉強したい」とチラシを取りに来るなど、四十八人から署名が寄せられました。「反響の大きさに元気が出た」などの感想が出されました。
同日、姫路市原水協はJR姫路駅前で、明石原水協はJR明石駅南広場で、国際核兵器廃絶デー行動を行いました。〔梶本修史=兵庫県原水協〕

(兵庫民報2022年10月9日付)12:30

第51回西宮母親大会:3年ぶりに分科会:交流では高校統廃合の運動も

講演する斉加尚代さん

第五十一回西宮母親大会を九月二十五日、西宮市立勤労会館で開き、百五十四人が集いました。
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午前中は三年ぶりに分科会を開き、第一分科会「私たちの税金はどう使われているか?」では、国税・地方税等のしくみを知り、何のために、またどう使うか、関心を寄せ使い方をチェックすることが大切だと改めて学びました。第二分科会「くらしの中から憲法を考えよう!」では、憲法について参加者それぞれの思いが語られ、助言者からは個人の尊重が日本国憲法の最も重要な理念であり、幸福追求権をもとに、自分の願いに目をむけ、耳を傾け声をあげて歩むことが微力ではあるが、自由・平和を守る憲法を生かすことだと語られました。
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午後は全体会。オープニングは「三線演奏と歌」に心を癒やされ、沖縄に思いを寄せることができました。また、玉城デニー知事再選に「辺野古新基地はいらない民意」に連帯の思いを強くしました。
続いて、午前中の分科会の報告と運動交流として、「県立高等学校統廃合問題を考える」報告がありました。報告では県教委が突然、県立甲山高校と県立西宮北高校を統合する案が出されて、統廃合は容認できないとして〝公立高校を考える西宮の会〟が結成されました。今後、市民運動として取り組んでいくことが発言されました。
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記念講演は、映画「教育と愛国」(二〇二二年五月公開)で、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞した斉加尚代さん(毎日放送ドキュメンタリー担当ディレクター)の「教科書で今、何がおきているか~メディアから見た教育~」と題した映像をまじえての講演でした。
二〇一七年小学校一年生道徳教科書検定で「パン屋」さんが「和菓子屋」さんに書き換えられたのはおかしいと思い、教育への政治介入を懸念したことが映画の前の作品ドキュメンタリー番組を作るきっかけだったと話されました。
斉加さんの講演は政治の教育介入の具体的な経過と現状を映像やインタビューを交え示され子どもたちのいのちと人権に、明るい未来を見いだす努力と、それに取り組む方々とともに頑張ろうと強調されました。
とても良かったという多くの感想の中に、教育への政治介入を放置すれば、戦争をよびよせることになるのではないかとの受け止めもありました。
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最後に大会アピールを採択し、閉会しました。
大会後、六十名を超える参加者で、JR西宮駅前で、「国葬反対」「国葬中止」のシュプレヒコールを行いました。
〔渡辺玲子=西宮母親連絡会〕

(兵庫民報2022年10月9日付)12:00

国民救援会兵庫県本部大会:市民運動への警察の干渉はねかえす新パンフの普及よびかけ


十月一日、兵庫県立のじぎく会館で日本国民救援会第五十九回兵庫県本部大会が開催され、リモート会場をつなぎ七十九名が参加しました。
大会には日本共産党兵庫県委員会の浜本信義副委員長と兵庫労連、治安維持法犠牲者国賠同盟、自由法曹団から来賓挨拶。
報告と提案では、街頭宣伝や政治活動に対する警察の干渉を跳ね返すパンフレット『のびのび社会運動・市民運動をすすめる百問百答』を発行したことが強調され、討議でも、平和や人権の問題で多様な市民が立ち上がっている情勢に応え、パンフを市民運動のなかに普及し、統一地方選挙にむけて学習会も広げようとの発言が相次ぎました。
討議では、冤罪・姫路花田郵便局事件で身に覚えのない強盗事件の犯人として服役させられたうえ、国外への退去強制令で家族離散が危ぶまれるナイジェリア人のジュリアスさん(仮名)や、滋賀県の冤罪・日野町事件の故阪原弘さんの長男・弘次さんが訴えました。
十月十二日に裁判が始まる川重過労死裁判の遺族(原告)が過重労働のために自死に追い込まれた夫の最後の様子と、家族の悲しみ、憤りを語り、生存権裁判原告団の北風正二団長も支援を訴えました。
再審手続きの法改正を国に求める地方議会の意見書採択運動を地域支部がとりくんでいることも発言がありました。
最後に平和憲法が戦後最大の危機に直面するなか、改憲発議を許さず、すべての事件勝利と二千三百名会員をめざす方針案と、脇田吉隆会長をはじめとする役員案が採択されました。
〔濵嶋隆昌=同会事務局長〕

パンフレットはA5判、百三十五ページ、頒価五百円、国民救援会発行です。

(兵庫民報2022年10月9日付)11:30

日本共産党兵庫県委員会に中学生たちが訪ねてきました

九月二十六日、日本共産党兵庫県委員会事務所に、東京から中学生四人が訪ねてきました。
修学旅行で関西に来て、班に分かれて自由行動。自分たちでテーマを決めて「取材」をするという企画の一環で、その班では政党に話を聞こうということにしたようです。
テーマは「神戸にはリベラリストが多いという印象があるが、本当か」というもので、そんな科学的根拠は持ち合わせていないので、そういう印象があると聞いて思い当たるエピソード(①川崎・三菱労働争議、②日本初の女性政談演説会、③非核「神戸方式」、④老人医療費無料化運動、⑤阪神・淡路大震災被災者生活再建の闘い)を紹介しました。
その後の質疑応答では、「志位さんの百周年記念講演を読みました。すごい歴史だと思います。色々誤解されている事が多いと思うので、ティックトックなどでもっと発信されたらどうでしょう」「戦後ずっと自民党政権ですが、これをどうすれば変えられると考えているのですか」「今も労働運動というのはあるのですか。その運動は広がっているのですか」「資本論で価値と使用価値という話が書かれてありましたが、何でもない靴にブランドのマークをつけるだけで高く売れた場合はどう考えるのですか」などが出されました。
中学生たちはその後、こむら潤県国政委員長の案内で、明石焼きを食べ、神戸港を見学、大倉山公園にある「解放運動無名戦士の碑」も訪ねるなどしました。
〔金田峰生〕

(兵庫民報2022年10月9日付)11:00


神戸映画サークル協議会10月例会:『ニューヨーク親切なロシア料理店』――痛みを抱えた人々を温かく見つめ寄り添う


『ニューヨーク 親切なロシア料理店』は「見知らぬ人の親切」がまさに希望の光となった作品。
デンマーク出身のロネ・シェルフィグ監督は、痛みを抱えた人々を温かく見つめ、そっと寄り添う。
クララは二人の子どもを連れて、夫のDVから逃げてくる。食べ物も買えず、泊まるところもない。そんな中、彼女は「赦しの会」を主宰する看護師アリスと出会う。
物語の核になるのは「人生をしくじった人々の再出発」。クララを救ったのは、ティモフェイら「しくじった人々」からの親切だった。彼らの親切や優しさが、クララに再出発への活力を与えた。
手を差し伸べる人たちはけっして裕福ではない。みんなある意味苦境を経験し人生の苦さを知っている人たちだ。でもそんな人たちだからこそ、クララたち親子に手を差し伸べてくれた。そしてクララのように辛い境遇にあるからこそ、自分の尊厳を取り戻すには、人の力が必要なのだ。
この物語をおとぎ話だと言い切る人もいるかもしれない。けれど人生の様々な経験を乗り越えた人は、この作品の「見知らぬ人の親切」に救いを感じるに違いない。「分断」により世界が傷ついている今こそ、こんな優しい力強い「おとぎ話」は必要なのだ。
〔桑田葉子=神戸映画サークル協議会〕

9月例会:『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

監督・脚本:ロネ・シェルフィグ、2019年/デンマーク・カナダ・スウェーデン・ドイツ・フランス/115分/10月22日(土)①11時30分②14時30分③18時、会場:兵庫県民会館9階けんみんホール/一般1,300円/問い合わせ Tel 078-371-8550、http://kobe-eisa.com/

解説など→ https://kobe-eisa.com/?page_id=6698



(兵庫民報2022年10月9日付)10:30

藤田佳代舞踊研究所発表会:神々、人々、様々な生き物――その交流を踊りに

昨年の発表会から(撮影:中野良彦さん)

藤田佳代舞踊研究所が第四十五回発表会を十月十五日にひらきます。
出演者一人ひとりがそれぞれの力や成長に応じて、本来もっている能力を最大限にいかして、全員で作品をつくりあげていくことを目的にひらかれる「発表会」。今回の演目は次の三本です。
*
「届ける――東北の地震と津波と原発で亡くなった数限りない命たちへ」。東日本大震災への鎮魂の踊り。今回で十一回目の上演です。
*
「十二神将の十二カ月」。薬師如来と薬師如来を信仰する人々を守護する十二の神将。十二神将とそれぞれが守護する月々の生き物(人、花、虫、きのこ)との交流を踊りにしています。
*
「イサラ湖の底深く」。湖に浮かぶ島の神アサキは年に一度の人間との交流を楽しみにしていましたが、ある年から人間が来なくなりました。人間どうしの衝突が湖の主の怒りをかい、人間たちの村は湖の底深くに沈められてしまったからです。そこからただひとり脱出してきた少女なずなはアサキとともに、自分の村や家族、友達を返してもらうため、湖の主のもとへ向かいます……。
*
十一月二十六日には同研究所のソリスト・向井華奈子さんのリサイタルがひらかれます(詳細は次号に)。

第45回藤田佳代舞踊研究所発表会

10月15日(土)17時開演、神戸文化ホール大ホール/無料/参加申し込み・招待券などの問い合わせ:藤田佳代舞踊研究所 Tel & Fax 078-822-2066 Email fkmds@muf.biglobe.ne.jp

(兵庫民報2022年10月9日付)10:00

みんぽう川柳〈九月〉「考える」 選者 島村美津子

特 選

考えるほど国葬の価値見当らぬ
 神戸市 玉山歳子

【評】普通の人間がごく普通に考えれば考えるほど国葬の価値はどこにも見当たらない。十六億円ともいわれる税金が使われ、憲法違反の国葬は強行されました。「国会軽視」「民主主義の破壊」「国民無視」全国各地から猛烈な抗議の声が上がっています。揚句は淡々と詠まれた句の中に激しい怒りを感じさせられます。

入 選

考えに考えぬいたがなぜ国葬
 神戸市 梶山洋枝

国葬を考え人気下降する
 神戸市 兵頭和子

毎日のレシピに苦慮の物価高
 神戸市 塩谷凉子

物価上り年金は減り生きずらいな
 芦屋市 梶原嘉代子

困ったら考えとくわと返事して
 神戸市 紙本辰雄

考える暇もぜいたく勘でいく
 芦屋市 松田良介

限界を越えて考え脳パンク
 稲美町 川島八重子

考えて考える間に期日過ぎ
 宝塚市 白井正登

過ぎた日々考えたって戻らない
 神戸市 中村好孝

走る走る考えながら着地する
 尼崎市 富田明美

ゆっくりと次なにするか考える
 尼崎市 富田 断

空見上げ一句考え地を見つめ
 明石市 上河規江

異常気象孫の時代を考える
 神戸市 長尾粛正

考えの浮かばぬ時は寝てしまう
 明石市 小西正剛

みんぽう川柳募集

▽十月の題は「気候危機」、締切十月二十八日(金)▽十一月の題は「動く」、締切は十一月二十五日(金)▼一週間前には投函してください▽一人二句まで。葉書に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記。葉書のみ受け付け。お体の具合などで投函に出かけられない方はいままでどおりメール・ファクスでけっこうです。

(兵庫民報2022年10月9日付)9:30


観感楽学:その情報の信頼性は


先日、インターネット上にある膨大な情報の信頼性という記事を読みました▼ある国の調査では、週にインターネットを使用する平均時間が二十年前とくらべ約五倍になっており、この増加率からみてもインターネットの情報が人々に与える影響は非常に大きい。その膨大なネット上の情報は、はたしてどれだけ信頼できるのかというものでした▼確かに、私もおおよそ信じ難い情報が事実かのようにアップされていることや、何か偏り過ぎた偏見的で悪意のある情報を見たことがあります▼実際の調査でもインターネットを利用する人々の約半数は、インターネットは間違った情報の拡散に加担しており、多くの間違った情報があるとの認識だそうです▼以前、私は開発の仕事をしていました。誰も見ないような専門的な内容が調べたい事が多々ありました。こんな情報は無いと思いつつもネットで検索するとアップされていることがあり重宝していました▼ただ会社からは、それらは責任のない情報なので参考程度にとどめ、最終的には専門書で確認するようにと言われていました▼皆さんも重要な情報はネット情報だけではなく、書籍なども併せて調べることをお勧めします。
(ふ)

(兵庫民報2022年10月9日付)9:00

2022年10月2日日曜日

憲法県政の会が今後の運動へシンポ:齋藤県政の1年と「オール与党」体制を検証


憲法が輝く兵庫県政をつくる会(憲法県政の会)は九月十八日、昨年の兵庫県知事選挙で初当選した「齋藤県政の一年を考える」シンポジウムを開催しました。
最初に、コーディネーターを務める石川康宏代表幹事が「今日のシンポジウムは、齋藤元彦県政の一年を事実でもって検証していくこと、そして兵庫県政を支えてきた「オール与党」体制が今どうなっているかを確認し、今後の運動に生かしていきたい」と問題提起。その後、四人のパネリストが報告を行いました。

谷充弘さん:兵庫県高等学校教職員組合

今年二月の教育委員会議で、豊岡聴覚特別支援学校と出石特別支援学校との統廃合計画が発表されました。この統廃合は、聴覚障害を持つ子どもの教育を受ける権利を奪うものとして、但馬地域の住民だけでなく、聴覚障害者団体なども署名運動に取り組む中で、計画を見直す方向で解決をみました。
また、県教委は少子化を根拠に県立高校十四校を二〇二五年に六校へ統廃合する計画を七月に発表しました。これには二十の自治体が住民説明会を要求するなど不安と戸惑いが広がっています。私たちも、教育を受ける権利を奪われる子どもがでる、地域が衰退するなどの危惧から、地域住民の意見を聴く集会や署名に取り組んでいます。


武村義人さん:兵庫県保険医協会副理事長

兵庫県は、コロナ第三波の時点で高齢のコロナ患者の救急搬送を行わないことを決めましたが、介護施設では緊急入院が断られ多くの命が失われる事態を引き起こしました。また、今年八月には、「県が希望者に配布する抗原キット検査で陽性となった場合は、県が今後設置する自主療養登録センターへ登録頂き自主療養をお願いします」とする「県民の皆さんへ協力のお願い」文書を発出しました。これは感染症に罹患しても医療機関にかかるなというものです。
保健所数も二十一年間に四割以上削減し、感染症ベッド数・重傷者対応のベッド数も全国平均を大きく下回るのが兵庫県政。さらに、国の言いなりに病院統廃合を進める県政を変えていくことが必要です。

岡田裕行さん:兵庫県自治体問題研究所事務局長

この四月、県は五部から十二部に組織を再編し、新設した財務部の部長を総務省から招聘しました。財政を知事・財務部長が押さえることによって全庁をコントロールしようとする姿勢かと思われます。
知事は選挙時に「総務省出身、市町のことをよく知っている」とアピールしましたが、市町の予算編成時に補助金等を一方的にカットしようとしたことで批判を浴びました。また、県の財政基金三十億円を百億円に積み増そうとしており、さらなる住民サービスの削減が懸念されます。齋藤知事の政治姿勢は、国・総務省からみれば「優等生」。独自の政治哲学は感じられず、選挙公約の軽さが見受けられます。

きだ結さん:日本共産党兵庫議会議員

齋藤県政は井戸県政を継承し、さらに悪い方向に進めています。県「行革」の延長と言える「県政改革方針」で、障害者小規模作業所援護事業、百歳高齢者祝福事業などの県民サービスを廃止・見直しする一方、各種の臨海地域道路などは進め、上限のない大企業誘致補助金も続けています。感染症対応では、無料PCR検査の先延ばし、高齢者施設での留め置きなどで人口比死者数はワースト二位となりました。小中学校での三十人学級、女性副知事登用などの公約違反も顕著です。
兵庫県議会では、知事選で金沢和夫氏を推した自民党会派、立憲・国民などの会派「ひょうご県民連合」は議案に全て賛成し、「オール与党」が継続しています。
こうした中でも、中学の選択制三十五人学級、高齢者の補聴器購入補助モデル事業、芦屋保健所廃止の凍結など、県民の世論と運動が成果をあげています。

石川代表幹事のまとめ

会場参加者との質疑の後、最後に、コーディネーターの石川康宏代表幹事から「今後も県政を考える企画を継続していく。運動の知恵を政治を変えていくことに生かしていくことが「会」に求められている。そのために、こんな社会をつくりたいという兵庫県のビジョンを示していくことも必要。動画配信による発信もしていく」とまとめがありました。
*
シンポジウムの各報告は、井戸県政を継承している齋藤県政の一年を明らかにしました。
また、県議会「オール与党」の継続は、二〇二一年知事選挙が金沢・齋藤の両候補が「継承」と「刷新」で争ったようなものではなく、二人の間には、井戸県政に対する評価でも今後に向けた政策でも大きな違いがなかったことを如実に示したものといえます。「維新」会派が知事選時の八人から、その後、他の選挙への立候補などにより四人に減っていることも報告されました。齋藤候補を推薦した政党の県議団として、そもそも知事を支えていく政治姿勢であったのかが問われるといえます。
参加者からは「齋藤県政の実態が良く理解できた」などの感想の他、「市町は県との関係が大きいので定期的に学ぶ機会を」「ジェンダー平等を前に進める企画を望みます」などの要望も寄せられました。
〔田中邦夫=同会事務局次長〕

(兵庫民報2022年10月2日付)14:00

川西市議選10月9日告示・16日投票:ひとりひとりが大切にされる川西市へ3人の日本共産党議員団を

左から吉岡、(宮本、)北野、黒田のみなさん

十月九日告示・十六日投票の川西市議会議員選挙が目前に迫ってきました。いずれも現職の黒田みち、北野のり子、吉岡けんじの各氏がそれぞれ六期目、四期目、二期目の議席獲得へ挑戦します。
今回より定数が二滅、二十四名になり、立候補説明会には三十五前後の陣営が参加。多数激戦になることは間違いありません。しかもこれまでと違って、「政党」を名乗る候補者が多く、「全国政党」がしのぎを削る「市議選」になっています。すでに政党名を流す「宣伝カー」が市内中心部を定期的に回っている状況です。
日本共産党川西市委員会は、九月十八日に宮本たけし衆院議員を迎え「演説会」を開催、それぞれの候補者から中学校給食開始、子ども医療費中学卒業までの無償化、留守家庭児童育成クラブ増設、水道料金減免延長など、市民要求に基づく政策を実現してきたこと。一方、現市長のもとで北部医療・公立診療所建設の後退問題、各地から医療機関への交通アクセスの要望が強くなったこと、新設市立医療センターに専用駐車場が無い問題、公立保育所・幼稚園の統合が推進され中心部へ集中―などの問題の一方で、大型ごみの無料化、水道料金値下げ、保健所復活など課題があり、引き続き「ひとりひとりが大切にされる川西市」実現へ三人の議員団が力を合わせていく決意を固めました。
宮本たけし衆院議員は、三人の訴えを受け、病院問題、子育ての課題、高齢者支援、労働者後援会から訴えられた最低賃金千五百円など、それぞれが「国政問題」でもあり、今まさに国民的大問題の安倍国葬、統一協会、物価高騰など国政の場からも改善要求をし、国民が安心して暮らせる社会へみなさんと一緒に頑張っていきたいと訴えました。
参加者は、各候補者の訴えに拍手でこたえ、なんとしても三人の議員団確保のため、さらに広がりをつくっていこうと誓いあいました。
〔住田由之輔〕

(兵庫民報2022年10月2日付)13:30

神戸市会日本共産党代表質疑:大学誘致ありきの王子公園・動物園再整備は撤回を/コロナ・物価高から市民の暮らしや営業を守る支援を/統一協会に毅然とした態度を――味口としゆき議員が追及


神戸市会本会議が九月二十二日に開催され、日本共産党神戸市会議員団の味口としゆき議員が代表質疑に立ち、コロナ・物価高対策、大学誘致ありきの王子公園再整備の撤回、統一協会と政治の癒着の根絶、都心・駅前再開発による学校の過密問題、正規教職員の増と担任未配置の速やかな解消について質疑しました。
久元喜造市長は「食料品と光熱水費、これが幅広い国民・市民の生活に影響を与えているということは事実」と認めながら、「国の政策を待つ」とし、一律の給付や減免は「適切ではない」と、市民の暮らし応援に背を向けています。
味口議員は、長期化するコロナの影響、さらに物価高に伴うなかで、市民の暮らし、自営業者の営業を守るため、国民健康保険料や介護保険料の引き下げなど、神戸市として独自の支援策を求めました。あわせて、コロナ・物価高で生活が破綻し、自己破産した市民に対してまで、強引な取り立てが行われていると指摘。神戸市は「市税滞納整理方針」にもとづき係長級の会議で「早期の差し押さえを中心とした滞納整理」の遂行や、納付相談についても「こちらから交渉を求める必要がない」などと意思統一していることを暴露し、困っている市民に寄り添うどころか、組織的に滞納者を追い込んでいると批判しました。
今西副市長は「なんとしても徴収して収入を増やすのが市政運営では大事」だが「納付の時に個別の事情で相談して納付するのが税の基本的な考えである」と答弁しました。

大学誘致ありきで市民の施設縮小やめよ
王子公園・動物園の再整備方針案は、市民の反対意見によって手直しが行われましたが、新大学の誘致とそれに伴う既存施設の縮小方針は、かわっていません。
味口市議は、神戸市が二〇一九年一月までは王子動物園の郊外への移転を検討していたが、移転を断念したと久元市長が会見でのべていたことを紹介。動物園に替わって大きな大学を誘致することを前提にスタートした再整備案のもと、動物園の移転が困難になった今も大学誘致に固執しているために、市民の文化スポーツ施設が縮小廃止されようとしていると指摘。市長トップダウンの大学誘致ありきの再整備計画は撤回し、市民と利用者本位の王子公園・動物園の再整備に改めるよう求めました。
久元市長は「大学誘致をあきらめないというのは、一貫した方針だ」「大学誘致はメリットはあってもデメリットは見出しがたい」と拒否しました。
味口議員は、これだけ市民がプールや競技場、スポーツ施設の縮小に反対しているのに「デメリットがない」などよく言えたものだと批判。かさねて大学誘致の撤回を求めました。

統一協会関連団体に市長が感謝状まで
自民党の河南ただかず、岡田ゆうじ、松本しゅうじ議員らの斡旋で統一協会関連団体のイベントに市幹部職員が参加し、寄付、助成もしていました。市長も記者会見で参加を依頼した市議の名前を伏せていました。関連団体から寄付を受け取った際に、市長名で感謝状(写真)を渡していることも質疑であきらかになりました。関連団体は感謝状の返還要請に応じていません。神戸市消費者センターへの霊感商法・開運商法への被害件数総数は、統一協会がコンプライアンス宣言を行ったあとも、二〇一二~二二年で七十六件千九百六万円になります。
味口議員は、行政の代表や議員による集会への参加や「感謝状」などを通じて、統一協会が意図的に宣伝し、広告塔として使い、いまの新たな被害者を生み出していると指摘しました。
また、統一協会によって、行政が歪められている事例として、同性婚パートナーシップ制度導入への妨害があると指摘。政令指定都市で導入していないのは神戸市をふくめ三市にとどまり、神戸市は最も遅れた自治体になっています。
味口議員は、統一協会に毅然とした対応を取り、パートナーシップ制度導入に踏み切るよう迫りました。
久元市長は、あえて「旧統一協会の問題とは違う」と付言し、制度導入は「さまざまな議会のご論議もえて、しっかり検討したい」との弁にとどまりました。
〔前田明〕

(兵庫民報2022年10月2日付)13:00

新たな署名運動スタート:神戸の中学校給食を実現する会事務局長 尻池直美


神戸の中学校給食を実現する会は、二〇一一年に結成、神戸市九区のそれぞれの会が発足し、神戸の中学生にも小学校のような温かい給食を食べさせたい、と署名活動や議会陳述、教育委員会との懇談、学習会などに取り組んできました。この粘り強い運動が実り、二〇二一年九月に「全員喫食の温かい中学校給食の早期実施」を神戸市が表明したことは嬉しい、画期的なでき事でした。
しかし、実施方式は私たちが望むような自校あるいは親子方式ではありませんでした。市が計画している「大量調理施設でのセンター方式」の実施は早くても二〇二五年まで見送られようとしています。
私たちは子どもたちにとって最善の自校調理方式を要求する運動を続けたいと考えています。
そこで、新たな署名に取り組むことになりました。請願事項は新たに「3、学校給食を無償にしてください」を追加、「1、地元食材や有機農産物を使用する、安全・安心な自校調理にしてください」「2、調理室ができるまで、小学校から給食を配送してください(親子方式)」の三項目です。
*
この新たな署名に取り組むため、九月二十四日に「豊かで安全な学校給食を目指す大阪連絡会」会長で関西大学名誉教授の樫原正澄さんを招いて学習会を開催し、「学校給食とは」「食育とは」「目指すべき方向・課題」を学びました。
樫原さんは「学校給食とは子どもの成長に資する公共食であり、個別に用意するものでなく大人が責任を持つべきもの」だが、「食育」の定義は「食育基本法」にも書かれていないと指摘しました。だから神戸市が「給食の献立プリントを配っていることが食育」とか、センター調理方式でも、栄養士が配置されてなくても、食育ができる、とかびっくりするようなことを言うのだろうかと思いました。大阪では維新政治のトップダウンでランチボックスから教室で配膳される給食に移行したものの様々な問題があるとのこと。一方、京都府の伊根小学校の事例は素晴らしく、神戸でも地域と一体で給食に取り組めたらと感じました。食は人権、食べることは生きること。学校給食の重要性をますます実感しました。
当面の課題は①美味しい給食を提供する(美味しい学校給食とは何か、議論が必要)②教職員の人員体制への財政支援③食材費支援④地域住民の協力⑤地産地消を進める。給食運動の必要性を確信する学びとなり、署名推進の力になる大変有意義な学習会となりました。

(兵庫民報2022年10月2日付)12:30

公立高校統廃合見直しを:「公立高校を考える西宮の会」結成

県教委が七月十四日に発表した西宮甲山高校と西宮北高校の「発展的統合」という名の統廃合に対して、西宮での運動母体を作るため、九月二十四日、西宮市大学交流センターで「高校統廃合計画を考える」準備会が行われ、「公立高校を考える西宮の会」が結成されました。
準備会では最初に、高教組西阪神支部の福住宏之さんが県教委の高校統廃合計画とその問題点を説明、その後、参加者から様々な質問や意見が出されました。ある中学生の保護者は「不安だ。少子化でなら学校が減って当たり前だと考える市民に広げたい」と述べ、また大阪からの参加者は「大阪では五つの小学校が一校に統合されるなど大変なことになっている。少人数学級などを進めるべきで統廃合を断じて許してはならない。ぜひ全県的な運動に発展させてほしい」とエールを送りました。
九名から出た意見を踏まえ、当面、次のような取り組みが提起されました。▽兵庫県議会に対しての「県立高校の統合計画を見直し、少人数学級によって教育の充実を求める請願書」署名▽二校には西宮市内すべての中学校の出身者がいるにもかかわらず、「県立高校は県の問題だ」として市民に対し無責任な態度をとっている西宮市や市教委との懇談▽そもそもほとんどの西宮市民が二校の統合を知らないのが現状であり、県教委に西宮市民への説明をさせること――などです。
今年十二月中には、新高校名とその場所など「発展的統合」の具体的な方向性が決められようとしており、運動の急拡大が望まれます。
〔上田隆=公立高校を考える西宮の会事務局〕

(兵庫民報2022年10月2日付)12:00


公立高校統廃合見直しを:西播:請願署名を開始、12月県議会へ


「公立高校の統廃合」を考えるつどいが九月二十四日、姫路市網干市民センターで開かれ、地域住民四十人が参加しました。つどいでは、兵庫県教委が発表している県立高校統廃合計画について、高校通学区拡大反対連絡協議会の谷充弘事務局長が報告。計画の問題点を指摘すると共に「保護者や地域の人への説明会も開くことなく強引に進めようとしている」と批判。「県立高校の統合計画を見直し、少人数学級による教育の充実を求める」請願署名を広げようと呼びかけました。
谷氏は、県教委が今回の統廃合計画を「発展的統合の実施」などとしながら、その理由については「学級数が少なくなったら部活もできない、などとしか言っていない」、また十二月にはどの学校を残すかを発表すると結論ありきで進めていると指摘。「一学年を六~八学級として、生徒数を確保し、切磋琢磨する中で教育効果を上げる」などとする県教委の主張について、「それを裏付ける研究成果はない。欧米など諸外国では少人数学級が主流だ」として、県教委の考えを厳しく批判しました。
同時に、高校が地域で果たしている役割にも触れ「県の担当者も、高校がなくなれば地域が衰退することは分かるが予算がない」などと言っていることも紹介。以前、高校の学級定員を四十人にしたときには県が独自予算を組んだことも紹介し、「必要なら独自予算で対応すべきだ」としました。県内市町長からも説明会開催を求める声が出ていることを報告しました。
入江次郎県議、苦瓜かずしげ姫路市議は、この間対象とされた高校や周辺中学校などを訪問し、校長から実情を訊いてきたことなどを報告しました。
中学、高校生の子を持つお母さんなどからは「新たに競争させることになるのでは。統廃合ありきはおかしい。今の中学生、高校生はコロナの被害を直接受けている。「学校が決めたこと」などと従わざるを得ないようにされている。統合実施のチラシだけ配られても理解できないけれど、そうかということになってしまうのでは」「高校の数が減ると、通学費も増える」などの声が出されました。
請願署名は十二月県議会に提出する予定で十一月二十日までに多くの人に広げてほしいとの訴えがありました。また、対象とされている夢前高校の生徒からメッセージが寄せられ、紹介されました。
〔苦瓜かずしげ=姫路市議〕

(兵庫民報2022年10月2日付)11:30

兵庫の地学散歩……大地を科学する第十六回:日本列島の生い立ちを語るチャート:觜本 格(かがく教育研究所)

写真1 チャートの地層(神戸市西区、明石川河床)

チャートの謎

毎年、淡路島の西海岸や垂水区の塩屋の海岸で石を拾う。小学生から高校生を対象にした「日本列島三億年の歴史を語る岩石実物図鑑をつくる」授業やワークショップの教材集めである。海岸や川原には多くの種類の岩石があるが、この場所では流紋岩類とチャートが多い。チャートは赤、茶、黄、灰、黒、橙、白、緑などさまざまな色があるが、とても硬くつやのある石である(写真1、2)。ごくありふれた石であるチャートの謎の解明が、日本列島の生い立ちについて考え方の根本的な転換につながった。

写真2 いろいろな色のチャート

チャートは成因がよくわからない謎の堆積岩だった。私が学生時代の一九六〇年代の教科書や書物では「化学岩」「化学沈殿岩」と書かれていた。まれに「有機岩」「生物岩」もあると言われていた。化学的沈殿説と生物起源説であり、前者が支配的だった。
当時はチャートからは化石がほとんど見つからなかった。同じ地層から見つかる石灰岩はサンゴやフズリナ(紡錘虫)の化石が多数見つかるのとは対照的だった。ところが、チャートをフッ酸という強い酸で処理するとエッチングされた岩石の表面から細かい粒が浮き出てくる。その粒は顕微鏡で観察すると放散虫という海にすむプランクトンの一種であり、チャートは放散虫の遺骸の集合体ということが分かった。

放散虫革命

「革命」とは政治や経済のしくみが根本的に変わることだ。「IT革命」のように全く新しい手法によって新しい世界が開かれることも意味する。
古い時代の地層のチャートや泥岩から見つかる放散虫の化石の研究によって、これらの地層ができた時代やでき方、日本列島がどのようにできたのかという考え方が根本的に変わったので「放散虫革命」と呼ばれている。
日本列島の各地に分布する「秩父古生層」などの古い地層は日本列島の骨格をつくる地層で、石灰岩に入っている化石から古生代に堆積したと考えられてきた。これらの地層はぐにゃぐにゃに曲がったり(褶曲)、断層でずたずたに切れたり、さまざまな岩石が複雑に組み合わさったりして、「モメている」地層だ。そこで考えられたのが「地向斜造山運動」だった。「地向斜」では堆積物をためながら深くまで沈降が進み、やがて隆起に転じて山脈が作られるとされた。アルプスもヒマラヤも日本列島でも地向斜造山運動が起こったと信じられてきた。放散虫化石の研究や古地磁気の研究などにより、地向斜造山運動は完全に否定され、新しいプレートテクトニクスによる日本列島像が決定的になった「革命」だった。

図 付加体のでき方(概念図)

プレートの移動で旅をしてきたチャート・石灰岩

放散虫化石によって地層ができた時代が分かってくると、とても不思議なことが明らかになった。「古生層」の泥岩は中生代のジュラ紀を示し、チャートは古生代のペルム紀や石炭紀を示すものが多い。全く違う時代の堆積物が混在したり繰り返したりしている。チャートには陸から運ばれた砂が全く含まれていないことから、深海底で堆積したことが確実である。泥岩や砂岩に重なっているチャートは整然と堆積したものではなく、レキとして混入したとしか考えられない。
古生代のペルム紀や石炭紀(約三億年前)に太平洋の深海底に堆積した放散虫の遺骸はチャートの地層となり、浅い海の海底にできたサンゴ礁は石灰岩となって海洋プレートの移動で大陸の周辺のプレートの沈み込む海溝まで移動してきた。プレートは一年に五~十㌢㍍移動するので一億年で数千k㍍になる。中生代ジュラ紀(約二億年前)にプレートは地球の内部に沈み込むがチャートと石灰岩の地層ははぎ取られ、堆積していた泥や砂の地層とともに大陸に付け加わった。このように大陸に付け加わった地質を「付加体」と呼んでいる(図)。日本列島の骨格は、いろいろな時代の付加体と花こう岩や流紋岩類が寄木細工のように組み合わされてできている。

丹波層群

写真3 丹波層群からなる雄岡山(右)と雌岡山(左)

神戸市西区に雄岡山(二百四十一㍍)と雌岡山(二百四十九㍍)がある。大阪層群が広がる真っ平らな丘陵にポツンと二つの山が突き出している。この山はジュラ紀の付加体である丹波層群からできている(写真3)。この山の近くに住吉神社があり、その前の明石川の河床で丹波層群の地層を観察することができる(写真4)。砂岩層に大きなチャートのブロックが取り込まれている。
写真4 丹波層群のチャート層と砂岩層(神戸市西区)

東灘区の住吉川の中流で見られる丹波層群は、花こう岩と接していて熱変成を受け、ホルンヘルスという変成岩になっている。兵庫県東部から京都府にかけての丹波地方には広く丹波層群が分布している。
〔元神戸市立中学校教員・元神戸親和女子大学教授〕

(兵庫民報2022年10月2日付)11:00

九条の会.ひがしなだ:ジェンダー平等は平和を求める――朴木佳緒留さんが講演


九条の会.ひがしなだは九月二十三日、十六周年記念講演会を神戸市東灘区文化センターで開催。朴木佳緒留さん(神戸大学名誉教授)が「ジェンダー平等は平和を求める」と題して講演しました。
*
朴木さんは、まずは現状を確認しましょうと、①世界の中の日本のジェンダー・ギャップ指数が百四十六カ国中百十六位であること、②根強い性別役割分業があること③暴力……セクハラが「可視化」されつつあるが減少しないこと④家族とセクシュアリティとして「多様化(LGBTQ)」と言いつつ、制度化された異性愛に関する検討はタブー、「標準家族」(夫婦と子ども二人)は全世帯の五%以下なのに「モデル化」されているとのべました。
そして、平和がなければジェンダー平等はないとして、女性差別撤廃条約前文で、「外国による占領及び支配並みに内政干渉の根絶が男女の権利の完全な享有に不可欠であることを強調し」と謳われていることを紹介しました。
さらに、ジェンダー問題と「パワー」について話を進め、男性パワーと女性パワーは非対象であること、パワーの違いはつくられたもの(社会システムの問題)、「男女の違い」は「平均値の違い」であることなどを説明し、二〇〇〇年頃からジェンダー・バックラッシュとして「ジェンダーフリー」やフェミニズムを攻撃する論が登場するようになったとのべました。
*
朴木さんは、こうした非常に広範囲な問題を自身の体験や身近な問題を紹介しながらわかり易く語り、参加者からは「一般の報道だけでは分からない事、もしくは少しずらした報告がなされていることなどを知ることができた」「ジェンダー不平等はパワーの違いだと、そしてパワーの違いは社会システムの中で付与されて作られてきたことを教えていただいた」「この問題は奥深いもので、もっとこのような会を開催してほしい」といった声が寄せられました。
〔西谷利文=同会事務局長〕

(兵庫民報2022年10月2日付)10:30

「うたごえらしさ」感じた電通のうたごえ祭典:阪神センター合唱団 福島智俊

全国合同演奏

三年振りに開催された「電通のうたごえ祭典」に参加しました。会場探しに苦労して、やっと神戸市西区での会場が確保できたとのこと。「挨拶」にも各合唱団、サークルのコメントにも熱い思いが感じられました。座席は、ほぼ満席に近く組織も良く頑張ったなと感じました。

全国13団体で合唱発表会

第一部「合唱発表会」には、全国から十三団体が参加。コロナ禍で「練習不足」とのコメントが聞かれたが、演奏は素晴らしく、少人数による演奏が多かったものの、「声のひびきが美しい」「リズムにしっかりとのっている」「声のハーモニー」と合わせて「心のハーモニー(調和)」も深められていました。そのことで「言葉が明瞭である」、よって「歌い手の情感」が伝わってきました。人間性を否定されるような、厳しい職場のなかで〝うたごえ〟を通して闘い、生きてきた人生の生き様を感じました。また、指揮者のいない演奏が半数くらいでしたが、伴奏者と歌い手の息がよく合い、マスク着用の演奏でしたが、声も思いも届いたと思いました。

JAL争議支援

第一部最後のJAL争議の闘いを支援する企画は「兵庫のうたごえ祭典」でも、ぜひやって欲しいですね!

素晴らしいゲスト演奏

第二部ミニコンサートのゲスト「マリンバ」の演奏は聞きやすい選曲で聞き入っていました。マリンバファンが増える素晴らしい演奏で成功だったと思います。
ゲスト出演「国鉄大阪合唱団・号笛」の演奏、久しぶりに生演奏を聞くことができた。何だろう? すぐに演奏に引き込まれてしまう。とにかく「声の統一感がすごい」「若くてのびやかな声」にひきつけられた。

全国合同演奏

電通のうたごえ全国合同演奏は、全国から集まる困難を乗り越え連帯感を発揮した声に、まだまだこれからと、希望を感じました。

障がい者の感想

文化は人の深部にある心を呼び覚まさせます。障がい者福祉センター(大阪)から参加した障がい者たちの感想を紹介します。
「信念、情熱、意志を持つ生き方、発信、友達=仲間の存在はすばらしいな」「前向きな詩とお母さんの介護で頑張っている父のこと、病気で迷惑をかけてきた自分のことなんかで涙がでて……感謝しようと思いました」「病気になったこと、親のせいにしてきたけれど、年もとってきている親なので元気でいてほしい。そのためにも自分が穏やかになりたい」「声に人生の重み深みがあり、どこにもないコンサートでした。ビックリした」など感動的な数々の感想が寄せられました。
私も「電通のうたごえ祭典」に参加できて、久しぶりに「うたごえらしさ」を感じることができました。

(兵庫民報2022年10月2日付)10:00

★注:「電通」はNTT関連の職場のことです。電電公社民営化以前から使われてきた呼称です。同名の広告代理店とは関係がありません。

神戸映画サークル協議会特別企画:『人生フルーツ』――風と雑木林と建築家夫婦の物語:10月10日、御影公会堂


風が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ。
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る七十種の野菜と五十種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。ふたりの暮らしには人が生きる豊かさと、歳を重ねて実る美しさにあふれています。
女優・樹木希林さんのナレーションが作品世界に溶け込んで心地よく響きます。ふたりの来し方と暮らしから、本当の豊かさへの深い思索の旅へとゆっくり誘われ……繰り返し観たくなる作品です。
神戸映サの上映会は主に三宮以西で行っていますが、今回初めて東灘区の御影公会堂を会場として開催します。国の登録有形文化財に登録された由緒ある建築物で、ゆったりと浸ってください。
〔木村百合=神戸映画サークル協議会〕

特別企画:『人生フルーツ』

プロデューサー:阿武野勝彦、監督:伏原健之、2016年/日本/91分/10月10日(月・祝)①11時②14時、会場:御影公会堂/料金:1,000円
9月例会:『ニューヨーク 親切なロシア料理店』
内容紹介は次号に掲載/10月22日(土)①11時30分②14時30分③18時、会場:兵庫県民会館9階けんみんホール/一般1,300円
問い合わせはTel 078-371-8550、http://kobe-eisa.com/

(兵庫民報2022年10月2日付)9:30

観感楽学


私の定期入れの中は、歯医者・眼科・整形外科・内科クリニック等々何種類もの診察券であふれている▼八月ごろから妻が「お父さん、九月中に全部受診してできるだけたくさん薬を出してもらわなあかんで……」と口うるさく言う。初めのうちは適当に聞き流していたが、毎日のように医院に通い医療費を払い薬局で薬代を支払いながら、十月からこれがすべて二倍になるんだと思うと、あらためてえらいこっちゃと妻の言うとおり従うことにした▼それにしてもひどい話である。政府は、年金暮らしの後期高齢者のなけなしの持ち金を株などに投資して新たな収入源に、などとひどいことを企んでいる。しかし、そんなことができる高齢者は私の周りには見当たらない▼ところで安倍元首相の「国葬」や統一協会をめぐる問題を通じて、安倍政治の負の遺産、憲法をないがしろにすること、国会での質疑を形骸化することなどが改めて浮き彫りになり、岸田内閣の支持率は劇的に低下している▼十月からの後期高齢者保険料が二倍になるという負担の押し付けは新たな国民の怒りを広げると思う。物価高騰に対する政府の無策を市民と野党の共闘で追及すれば岸田内閣のとどめになるのでは。(D)

(兵庫民報2022年10月2日付)9:00