2022年9月18日日曜日

少人数学級実現し、地域の高校を存続させよう!――一致する要求実現のため地域の皆さんと力あわせて頑張ります! 日本共産党兵庫県議会議員 入江次郎

日本共産党兵庫県議会議員 入江次郎

兵庫県教育委員会は少子化による生徒数の減少を理由に、「普通科・総合学科で一学年六~八学級規模を確保する」とした「県立高等学校教育改革第三次実施計画」を二〇二二年三月に策定。同年七月には、二〇二五年度までに県立高校十四校を六校へ統廃合(発展的統合)する対象高校名を公表しました。
第四学区(旧姫路・福崎、旧西播)では、姫路南・網干・家島を統廃合し一校へ、夢前・福崎を統廃合し一校へとする計画を発表しました。さらに、県教委は、対象校は公表していませんが、二〇二八年度までにさらなる統廃合を推進する方針を掲げています。(これとは別に姫路市教育委員会は姫路市立高校三校を一校へと統廃合する計画を公表しています)
県教委は、かつてない規模での統廃合計画であるにもかかわらず、生徒、保護者、地域住民らに十分な説明はしておらず、今後も説明会開催に否定的です。年度内には統合後の新高校設置場所を、来年度には新校名と設置学科を公表するスケジュールです。地域では、あまりに一方的で唐突な県教委のやり方に疑問と不安の声が広がっています。

住民説明会開催を

これまでも県教委は、豊岡聴覚特別支援学校と出石特別支援学校の統廃合問題で、齋藤知事は、行財政運営方針の見直しなどで、その進め方が「一方的」「トップダウン」「説明不足」などとして、保護者、地域、市町、議員から批判が相次ぎ、大幅見直しを迫られてきました。
現在、県教委は統廃合を行う学校ごとに学識経験者、対象校の校長及び教頭、市教委、県教委らで構成する「発展的統合に向けた検討委員会」を設置し、「基本計画を検討する」としています。しかし、学識経験者は全て県立高校の元校長ばかりです。これでは、「県教委主導の身内だけの検討委員会」との批判の声があがるのは当然です。
県教委は、生徒、保護者、地域などを対象にした住民説明会を開催し、丁寧に県民の意見を聞くところから始めるべきです。

小規模でも活力にあふれ、進学実績も:千種高校

統廃合対象高校名が発表されて以降、姫路市議団と統廃合対象高校や、影響を受ける中学校などを訪問しました。また県議団は九月八日、全校生徒百十二名、一学年一学級の小規模高校でも活力にあふれ、実績をあげている千種高校を訪問し、それぞれ校長・教頭らからお話を伺いました。また、地域、教員、保護者からもたくさんのご意見を伺いました。

千種高校で給食を試食する県議団

千種高校では「地域・保護者・教員が一体で千種高校を支えている。少人数だからこそ教員と生徒がじっくり向き合う教育ができている。中学時代に不登校だった生徒にも正面から向き合い今は楽しく登校している。少人数指導で毎年、国公立大進学の実績もあげている」。一方で課題として「クラス数が少ないので教員数も少ない。一人の教員が四教科を受け持つ例もあり、負担になっている。加配教員を増やして欲しい」などの状況が聞けました。
地域の訪問先では「あそこの写真屋は○○高校専属」「あそこの学生服屋も△△高校専属」など、高校統廃合の地域経済への影響も計り知れません。

請願署名活動スタート

第四学区では、高教組などを中心に「公立高校を考える会」が結成され、七月二十四日には姫路市内で集会を開催。「姫路南、網干、家島が一校へ統廃合されると、山陽電車沿線の県立高校普通科は一校になってしまう。子どもや保護者の通学時間や通学費負担がますます増える」などの意見が出されました。
会では県教委のスケジュールにあわせ、短期勝負であることを確認し、十一月末の県議会に「統合計画の見直し」「少人数学級実現」を求める請願署名活動を開始することを決めました。
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地域では一方的な高校統廃合発表で混乱が広がっています。
県教委は、まずは住民に丁寧な説明を行なうこと。地域の学校を統廃合するのではなく、少人数学級を実現し子供たち一人ひとりに丁寧な教育を実施すること――など一致する要求で地域の皆さんと日本共産党は力を合わせてがんばります。

(兵庫民報2022年9月18日付)16:00