2022年9月18日日曜日

観感楽学「対話力」


「対話力」―対面して話す活動が社会を変える—簡単なことではない。しかし、原水爆禁止世界大会での豪州代表の話は衝撃的だった。総選挙で核兵器禁止条約賛成の政府へ政権交代させた力は、核兵器禁止条約に賛成する八〇%の市民との「対話」を通じてだという▼昨年末、チリ大統領選挙で、新自由主義反対を訴えた左派連合が勝利。第一回投票では極右候補に次ぐ二位。決選投票までの十日間に、全世帯の二割近くの「百万軒対話作戦」を展開。百二十六万軒を訪問、対話し、逆転勝利した。三十歳以下の女性有権者の投票率を一〇%上昇させたのも直接対面の対話の力が効いた▼新宮町(現たつの市)の播磨新宮教会の梶原清子牧師(故人)は、町内会長を一軒一軒訪問し、核兵器廃絶署名の協力を話し合い、町民過半数の署名を実現した。小さな町に平和行進を招き入れ、夜間の町内行進でも五万円を超える募金が集まる。行進途上の家々から当たり前のように募金袋を持って出てこられる。「心を込めて粘り強く対話すれば誰もが応える」と語っておられた▼世論調査では核兵器禁止条約に七〇%以上が支持、非核宣言自治体九二・七%。この圧倒的な非核の世論を署名活動で「対話力」を発揮できれば国を変えることができるのでは。(K)

(兵庫民報2022年9月18日付)9:00