![]() |
兵庫県中央メーデー集会で主催者挨拶する成山さん |
実質賃金の引き上げのためには、最低賃金を千五百円に大幅に引き上げることと、増え続ける非正規雇用労働者の正社員登用が求められます。そのための財源はアベノミクスで大儲けしている大企業や富裕層に応分の税負担を求めることです。そして特に中小企業には政府の直接支援を行うことが重要です。
理屈は簡単ですが、「新自由主義」は財界の大方針であり、企業献金をたっぷりもらっているような政党には、この処方箋を実行することはできません。大企業とは腐れ縁のまったく無い政党の躍進で、政治の流れを変える以外にありません。
それから、日本共産党には、国民の中に一定沈殿していると考えられる、二つの誤解を取り除く努力が必要ではないかと、私は思っています。
一つは、「中国共産党と名前が同じだから同じでは」、二つ目は、「共産主義とは、独裁では」との誤解です。
事実は、中国の、香港やウイグルでの人権抑圧、東シナ海や南シナ海での「覇権主義」に対して、日本の政党の中で一番厳しく、「人権抑圧やめろ」「国際法を守れ」と正面から批判しているのが日本共産党です。
そもそも「共産主義」という考え方は、労働時間を短くして、誰もが「自由な時間」を増やして、能力を開花させて、有意義な人生を送れる社会を実現しようという考え方ですから、中国のような、一党独裁や人権抑圧とは無縁です。そのことからも日本共産党は、中国共産党に対して、「共産党の名に値しない」、つまり、中国共産党には共産党を名乗る資格がないという、痛烈な批判をしているということも多くの人に知ってもらえればと思っています。
(兵庫民報2022年6月26日付)14:30