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2022年6月26日日曜日

日本共産党に期待します!:兵庫労連議長 成山太志「「新自由主義」から政治を切り換え、さらには、誰もが能力を開花させられる社会へ」

兵庫県中央メーデー集会で主催者挨拶する成山さん

いわゆる「新自由主義」の下で、この二十年間、日本は経済成長できない国になってしまいました。その理由は、働く者の実質賃金が下がり続けていることです。したがって処方箋は簡単です。賃金を大幅に引き上げれば、国内の購買力が向上し、消費が伸び、経済活性化の好循環に転じます。
実質賃金の引き上げのためには、最低賃金を千五百円に大幅に引き上げることと、増え続ける非正規雇用労働者の正社員登用が求められます。そのための財源はアベノミクスで大儲けしている大企業や富裕層に応分の税負担を求めることです。そして特に中小企業には政府の直接支援を行うことが重要です。
理屈は簡単ですが、「新自由主義」は財界の大方針であり、企業献金をたっぷりもらっているような政党には、この処方箋を実行することはできません。大企業とは腐れ縁のまったく無い政党の躍進で、政治の流れを変える以外にありません。
それから、日本共産党には、国民の中に一定沈殿していると考えられる、二つの誤解を取り除く努力が必要ではないかと、私は思っています。
一つは、「中国共産党と名前が同じだから同じでは」、二つ目は、「共産主義とは、独裁では」との誤解です。
事実は、中国の、香港やウイグルでの人権抑圧、東シナ海や南シナ海での「覇権主義」に対して、日本の政党の中で一番厳しく、「人権抑圧やめろ」「国際法を守れ」と正面から批判しているのが日本共産党です。
そもそも「共産主義」という考え方は、労働時間を短くして、誰もが「自由な時間」を増やして、能力を開花させて、有意義な人生を送れる社会を実現しようという考え方ですから、中国のような、一党独裁や人権抑圧とは無縁です。そのことからも日本共産党は、中国共産党に対して、「共産党の名に値しない」、つまり、中国共産党には共産党を名乗る資格がないという、痛烈な批判をしているということも多くの人に知ってもらえればと思っています。

(兵庫民報2022年6月26日付)14:30

兵庫県憲法会議総会で飯島滋明さんが講演:憲法審査会と改憲論の危険な状況:兵庫県憲法会議は二〇二二年総会を六月十八日、オンラインで開催。総会議事として経過報告、憲法をめぐる諸情勢の分析、活動方針等が提起され承認されました。議事の後、「憲法審査会の動向と改憲論の状況」のテーマで飯島滋明名古屋学院大学教授が講演しました。

兵庫県憲法会議は二〇二二年総会を六月十八日、オンラインで開催。総会議事として経過報告、憲法をめぐる諸情勢の分析、活動方針等が提起され承認されました。議事の後、「憲法審査会の動向と改憲論の状況」のテーマで飯島滋明名古屋学院大学教授が講演しました。
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飯島さんは、最初に衆議院の憲法審査会について、『産経新聞』六月九日付を引用し、「今国会では改憲論議に前向きな日本維新の会と国民民主党の後押しもあり、衆院憲法審査会の開催は過去最多の十五回に上った」「衆院憲法審査会が原則、定例日の毎週木曜日に開催されたのは、先の衆院選で野党の勢力図が変わった影響が大きい。護憲派の期待を集める立憲民主党と共産党が後退した一方、維新や国民民主の議席は増加」と述べ、共産党の赤嶺政賢議員らが孤軍奮闘する極めて異常な「審議」の姿を説明しました。
一方、参議院の憲法審査会は小西洋之野党筆頭幹事をはじめとする野党議員の奮闘等により、毎週、憲法審査会が開催される事態に至っていない。その理由として「憲法審査会には、時の政局に左右されないという前提条件の下で与野党の合意を重んじて開催などを決める中山方式があり、採決ありきで進めるやり方は断じて容認できない」との立憲野党側の鋭い指摘があるからだと述べました。
こうして改憲四党(自民・公明・維新・国民)が改憲本体の「足がかり」にしようと、コロナ禍とウクライナ戦争に便乗して、「緊急事態」による国会議員の任期延長や「オンライン国会」開催などを衆院憲法審査会に持ち込み、「議論はつきた」と「とりまとめ」る危険性をリアルに解説しました。
国会外でも、自民党は「(改憲)実現本部」の指示で二月一日から全国展開、維新も呼応し「いつでも国民投票」が開始できると宣伝に夢中で、我々の護憲運動を上回る姿も語りました。
飯島さんはこれらに対しどのようにたたかうかについて幾つか提起しました。例えば兵庫県弁護士会が、「緊急事態の国会議員任期延長など」について、「(阪神・淡路大震災時のように)自然災害などで選挙ができない場合でも、まずは選挙ができる地域の選挙を先行させ、復興後、選挙が可能になった段階で選挙を実施すれば良い。一部地域の自然災害を理由に全国の選挙を一斉に延期する必要はない」との意見書を発出したことも憲法審査会議員に影響していると語りました。(3面に続く)
また非核「神戸方式」なども「緊急事態条項」が憲法に入ると一気に崩壊するおそれがあると指摘しました。こうした身近な例で市民も学者もどんどん意見を提供すべきだと述べました。
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維新のように「国民投票」を急ぐ動きに対しては、一般的に「国民投票は民意だ」として好評価する向きもあるが、かつてナポレオンやヒトラーが「国民投票」を乱発し長期独裁国家となったことから、現ドイツでは国民投票を禁じていること、フランスも否定しているなどの歴史を再確認しようと訴えました。
それでも現行「国民投票法」は欠陥だらけで、金権広告を取り締まるべきCM規制や最低投票率などの欠陥などの改定は当然だとしました。
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参加者からは「いい勉強になった」と拍手も出て、「審査会についてメディアではほとんど報道がない」などの危険性のなかでも、参議院選挙で立憲野党を多数にして、衆議院の暴走を止めることが何よりも重要だと意思統一をしました。
〔速水二郎=憲法共同センター〕

(兵庫民報2022年6月26日付)14:00


「九条の会」西宮ネットワークで渡辺治さんが講演:今こそ、憲法九条を力に!:講演は、①岸田政権はなぜ改憲、九条破壊策動を強めているのか②日米軍事同盟強化、改憲で日本とアジアの平和は確保されるのか③日本とアジアの平和のために私たちは何をしたらよいか―の三つの柱で行われました。


「九条の会」西宮ネットワークは、一橋大学名誉教授の渡辺治さんを講師に招き「今こそ、憲法九条を力に!」と題し「憲法のつどい」を六月十八日、西宮市立勤労会館で開催しました。
講演は、①岸田政権はなぜ改憲、九条破壊策動を強めているのか②日米軍事同盟強化、改憲で日本とアジアの平和は確保されるのか③日本とアジアの平和のために私たちは何をしたらよいか―の三つの柱で行われました。
①では安倍・菅政権までに九条がどこまで破壊され、また破壊できなかったのかを分析。
②では、その破壊できなかったことを、総選挙後の新たな政治配置と米バイデン政権の軍事同盟強化の圧力及び日米軍事同盟強化の約束の下、ウクライナ危機を「追い風」に一気にやろうとしている、それは敵基地攻撃能力の保有と明文改憲の実現の二点であると指摘しました。とくに、自民党がこれまで比較的苦手だった地域・草の根の活動と憲法審査会での議論をクルマの両輪で突破しようとしており、改憲は容易ならぬところに来たとの認識を示しました。
そして、③これにどう立ち向かうのか?では、戦後七十五年、憲法を守り他国に武力で侵攻せず、また侵攻されもしなかったことに確信を持ち、改憲反対の新署名を手に市民に訴えること、まずは参院選で改憲派議席が三分の二以上となることを阻止し、憲法審査会での立憲野党を励まし、敵基地攻撃能力保有を許さないなどの戦争への道を拒否する運動から共闘を再構築することを提起しました。
「九条は、武力によらない平和を守る日本とアジアをつくることを政府に義務付けている」ということから「「武力によらない平和」のイニシアチブを取れる国は世界で日本しかなく、これは自公政権ではできないことだ」と強調しました。
参加者からは、「世界史と世界の現状を縦横に論理的に語られた壮大な講演だった」「世界の中に生きる日本国民としての意味を強烈に感じた」などの感想が寄せられました。
〔上田隆=同ネットワーク〕


(兵庫民報2022年6月26日付)13:30

自衛隊への市民の個人情報・住基4情報の提供:本人了承を得ること、除外申請をできるように――などの要求に取り合わない神戸市:神戸市が自衛隊兵庫地方協力本部と「覚書」を交わし、市内の十八歳、二十二歳の住民基本台帳の氏名・住所・性別・生年月日(以下:住基四情報)を電子データに加工・抽出しDVDで提供を始めてから三年が経ちました。


神戸市が自衛隊兵庫地方協力本部と「覚書」を交わし、市内の十八歳、二十二歳の住民基本台帳の氏名・住所・性別・生年月日(以下:住基四情報)を電子データに加工・抽出しDVDで提供を始めてから三年が経ちました。
この間十万人にも及ぶ個人情報・住基四情報が自衛隊に提供されたことになります。
同じ時期に、兵庫県下の西宮市、芦屋市、淡路市も電子データでの提供に切り替えています。(二〇二〇年十月 県平和委員会調べ)
自衛隊はこれまで、個人情報・住基四情報を収集するために、住民基本台帳の閲覧を行っていました。自衛隊が電子データでの提供を求めるようになり、自治体がそれに応じるようになった背景は、安倍元首相の国会での発言が契機となっています。二〇一九年の国会や自民党大会で「(自治体の)六割以上が協力を拒否」との発言があってからです。
神戸市など各自治体で、個人情報・住基四情報の提供が可能だとする理由に自衛隊法九十七条及び同施行令百二十条をあげていますが、そもそも同法令は自衛隊に個人情報・住基四情報を「提供」する根拠規定とはなりえません。この点は、昨年の「私たちの個人情報をわたさない 神戸市民の会」(以下「わたさない会」)第二回総会での井下顕弁護士の講演をご覧いただければよくわかります。現在でも兵庫労連WEBチャンネルでアーカイブ配信がされていますので是非ご覧ください。


この講演では、安倍政権の下で、戦争する国づくりが進められる中で、法的基盤(戦争法や集団的自衛権の行使容認)、物的基盤(防衛費の増大)、そして今回の個人情報の収集による自衛隊員の確保にあたる人的基盤の強化がどのように進められているかがわかりやすく語られ、さらに、福岡市での活動が報告され、その活動が野党共闘に一定の役割を果たしているなどの成果も現れていることが述べられています。
わたさない会では、個人情報・住基四情報の提供について中止を求めています。また次の点について神戸市に実行するよう求めています――①神戸市長に対して個人情報保護審議会に諮問すること②個人情報・住基四情報を提供するなら本人に了承を得ること③個人情報・住基四情報の提供除外の申請をできるようにすること④提供をしている事を市民に知らせること。
しかし、神戸市は、以上の点については全く取り合おうとしません。先ほどの福岡市もそうですが、京都市や大阪市でさえ、自治体のホームページに掲載し、利用除外申請を受け付ける期間を設けています。今年に入り、尼崎市がホームページに掲載し、利用除外申請の受付も始めました。
私たちも運動を強めていく事で神戸市の態度を変えていかなければなりません。わたさない会では七月二十二日(金)十八時三十分からこうべまちづくり会館で学習会を予定しています。また、毎月十日宣伝(七月は投票日のため中止)や署名も続けています。是非各地域でも宣伝に取り組み、まずは個人情報・住基四情報の「提供」について市民に知らせていきましょう。
〔岡崎史典=同会〕

(兵庫民報2022年6月26日付)13:00

論点詳論:「家計支出の約18%――年金が地域経済を支えている」兵庫県自治体問題研究所事務局長 岡田裕行


家計支出の約18%
年金が地域経済を支えている

兵庫県自治体問題研究所事務局長  岡田裕行

高齢者への年金が地域経済を支えていることが改めて、明らかになっています。
五月三十一日の参院予算委員会において、小池晃議員(日本共産党書記局長)が、年金減額を批判する質問の中で明らかにした資料(厚生労働省提出)があります。
それによると、家計最終消費支出に対する年金総額の割合が二〇%を超えるのが秋田県など十三県。十~二〇%が三十三道府県(兵庫県もここに入ります)。一〇%未満は東京都のみ(九・九%)(以上、二〇一九年度)。
兵庫県では、家計最終消費支出に対する年金総額の割合は一七・七%、県民所得に対する割合は一四・一%です。家計支出の一八%弱が年金によって支えられています(年金総額は約二兆三千億円と推定されます)。兵庫県経済における年金経済の大きさが分かります。
日本全体では年金給付額は五十五兆六千二百六十二億円。これは国内家計最終消費支出の一八・六%に当たり、国民所得に対する割合は一三・九%です(以上、二〇一九年度)。全国的には、家計支出の一八%以上が年金によって支えられています。
ところが、昨今の物価高騰の中、年金支給額は六月支給分から〇・四%減額されました。消費に直結する年金の減額は年金受給者の消費を冷やすと同時に、現役世代にも年金制度への不信を高めます。年金受給者も現役世代もともに将来への不安を高め、消費を控えることになります。これが地域経済にもマイナスの影響を与え、賃金が下がればまた年金が下がるという悪循環を生みます。
この間、年金を含む社会保障の削減が行われました。生活保護費削減、診療報酬実質マイナス改定、介護報酬引き下げ、七十~七十四歳医療費負担一割から二割への引き上げ、そして年金支給額の削減です。これらはそれぞれの対象者の消費を抑制するとともに、医療機関・従事者や介護施設・従事者などの経営、賃金、雇用に悪影響を与え、それがまた、地域経済に悪影響を与えます。社会保障は単なる「負担」ではなく、地域の経済活動に大きく貢献しています。
政府や財界は従来、社会保障費の増大は経済の足を引っ張り、経済にマイナスと言ってきました(例えば「医療費亡国論」)。しかし、国民負担率(税・社会保険料)が大きい(=社会保障支出が大きい)と経済成長に悪影響があるとの事実はなく、日本より国民負担率の高いヨーロッパの国々の方が高い経済成長率を示しています。
年金を始めとする社会保障の持つ大きな意義を再確認したいと思います。

(兵庫民報2022年6月26日付)12:30

県内自治体の支援策:新型コロナやロシアによるウクライナ侵略、「異常円安」による急激な物価高など暮らしを直撃しています。兵庫県内の自治体の「支援事業」をホームページなどから見てみました。

新型コロナやロシアによるウクライナ侵略、「異常円安」による急激な物価高など暮らしを直撃しています。兵庫県内の自治体の「支援事業」をホームページなどから見てみました(十二日付の既報を除く)。
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兵庫県は、六月議会の補正予算に国の事業復活支援金の受給者などを対象に中小事業者への一時金支給を盛り込みました。

たつの市でも、国の「事業復活支援金」の「上乗せ支援」として「がんばる事業者復活応援金」を給付します。売り上げ減少率五〇%以上の中小法人に最大五十万円、個人に最大三十万円、売り上げ減少率三〇%以上五〇%未満の中小法人に最大十万円、個人に最大六万円。国の受給額の二〇%が上限。申請期限は来年二月末までです。

尼崎市は、物価高騰にたいする市民や事業者への支援として、上下水道の基本料を二カ月分無料化するほか、子ども一人につき一万円相当の電子地域通貨「あま咲きコイン」を給付する方針です。「あま咲きコイン」の給付は、国の子育て世帯生活支援特別給付金の対象とならない子育て世帯(児童約五万五千人)が対象です。

三木市は、市内の店舗で利用できる五千円分の商品券を全市民に配布します。市内の小・中・特別支援学校の二学期(九~十二月)の給食費を無料にします。

明石市も、市内店舗で利用できる三千円分の金券を全市民に配布する方針です。小中学校の給食食材の上昇分(二、三学期)を補助します。三割のプレミアム付きの商品券も発行する方針です。

新温泉町も、町内で使える五千円分の商品券を町民に配布する予定です。

豊岡市は、市内高校三年生以下の子ども一人当たり二万円の給付金を支給する方針です。一万二千二百人を見込んでいます。小中学校、保育所・認定子ども園の給食食材の物価高騰分を公費で負担します。肥料高騰などへの支援として、千八百軒の農家を対象に十アール当たり三千円の給付金を支給します。

小野市は、三割のプレミアム付き商品券の販売、主食米と酒米の米農家千七百人を対象に十アール当たり三千円を給付する方針です。

宍粟市は、六月議会への補正予算案に学校・こども園などの給食材料費を負担するほか、燃料や飼料価格高騰の影響を受ける施設園芸・畜産農家の支援などを盛り込んでいます。

市川町は、新型コロナによる影響をうけている学生が安心して学習や生活ができるようにと「大学生等応援給付金」を一人につき十万円支給します。一九九七年四月二日から二〇〇三年四月一日生まれで、五月一日現在、大学、短大、大学院、専修学校、予備校等に在学する学生が対象です。

宝塚市は、新型コロナで文化活動を自主・縮小せざるを得ない状況のなかで文化活動を実施しようとする市内団体等にたいし、公演や展覧会の実施にかかる経費の一部(補助対象経費の二分の一で、上限十万円)を補助します。

多可町は、大学など卒業後に、奨学金返済が重くのしかかるもとで、学校卒業後、町内に居住した人に、奨学金等の返還額の一部を補助する「ふるさと多可町で開花応援奨学金返還支援補助金」を新設しています。補助金額は、前年度中に返還した奨学金等の返還額の二分の一(上限十二万円/年)で交付期間は最大五年間(最大六十万円)。満三十五歳未満の人などの要件があります。
〔森勇治〕
(兵庫民報2022年6月26日付)12:00


長田区革新懇「気候危機&神鋼石炭火力」学習会:長田区革新懇の世話人会議(六月十一日)は冒頭で「気候危機&神鋼石炭火力」のテーマで学習会を行い、原発なくす会の速水二郎さんが「(地球温暖化)一・五度以内に抑えるのが人類共通の責務」 について解説しました。

1・5℃以内に抑えるのが人類共通の責務

速水二郎(原発なくす会)

長田区革新懇の世話人会議(六月十一日)は冒頭で「気候危機&神鋼石炭火力」のテーマで学習会を行い、私は「(地球温暖化)一・五度以内に抑えるのが人類共通の責務」 について解説しました。
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まず世界的な気候危機による実態(高気温、海面上昇、すさまじい災害など)が産業革命後二百年で起きている事実を語り、なぜ温暖化になったのかの原因をおさらいしました。そして二〇三〇年、二〇五〇年ではなく世界の温室効果ガスの発生を二〇二五年にはピークとし減少に転じないと大変な事態となるとの国連などの警告を説明しました。
いま何よりもわかもの達が世界でFFFを組織し「私たちは選挙権はない、でも私たちは気候危機で死にたくない」と訴えていることを紹介しました。
では「だれがこの温暖化ガスを排出しているのか」について、元凶は発電所・鉄鋼・化学などの大企業が六五%を占めていることを明解な数値で示しました。にもかかわらず政府と電力大手は、これをごまかすかのような「間接排出量(電力を使う方へ配分する)」で、「まるで電気を使う方に自己責任があるかのように」宣伝する「自己責任メディア」を厳しく批判しました。
日本は長い歴史でエネルギーを他国に依存する国ではなかったことを、長い歴史も振り返り説明しました。その上で、むしろ第二次世界大戦後、日本がアメリカに支配され、三井三池や夕張など炭鉱を潰し、石炭から石油、LNG、さらにウラン(原子力)へと、アメリカと自民党政権によって強引にエネルギー政策が歪められたきた歴史的事実を語りました。
だからこそ、自然豊かな日本列島が太陽が降り注ぎ豊かな海洋大国として潜在的エネルギー大国になれることを示すべきだと述べました。だから小さな地域ごとに「住民と自治体が共同し、食糧自給もプラスした地産地消のエネルギーで自然豊かな過疎地域も再生していく方向」は、極めて当たり前で既に全国で進行していることを語り、この方向へ頑張ろうと訴えました。
昨年秋の衆議院選挙のとき、こうした地球環境問題が争点にできませんでした。しかし多くの環境団体が各政党への公開質問や政策対比で貴重なデータも蓄積しました(表)。
このあと、沢山の意見や質問が出され「難しいがどのように街頭でしゃべったらいいのか」などの実践的な意見交換が活発に出され意義ある学習となりました。
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世話人会は続いて、〝政治動向〟で意見交換した上で憲法全国署名を地域訪問活動で拡げる課題を前面に、今年行われる沖縄知事選への支援行動の提案も出され、討議の結果これら方針を決定しました。

2021年衆議院選挙での政策対比
政党名 2030年温室効果ガス削減目標 脱石炭火力発電の方向性 再エネの導入と目標 脱原発の実現
自由民主党 × ×
公明党 ×
立憲民主党
日本共産党
日本維新の会 ×
国民民主党
社会民主党
れいわ新選組
N党


気候危機打開への日本共産党の政策

(兵庫民報2022年6月26日付)11:30

許すな!老朽45年の美浜原発3号機運転前倒し:老朽原発うごかすな!実行委員会の声明

許すな!老朽45年の美浜原発3号機運転前倒し

2022年6月10日
老朽原発うごかすな!実行委員会

6月10日、関電は、9月頃の予定であった美浜原発3号機の特定重大事故等対処施設(特重施設)の運用開始時期を7月下旬に変更し、10月20日に予定していた美浜3号機の運転再開(並列)を8月12日に前倒しすると発表しました。
通常、いわゆる「再稼働」は、「並列」の2~6日前に行われますから、「再稼働」は8月10日以前の可能性が大となりました。
運転開始後45年超えの老朽原発・美浜3号機は、昨年6月23日に再稼働したものの、特重施設の設置が期限に間に合わず、10月23日に、わずか3カ月間の営業運転で停止を余儀なくされていたものです。しかも、この短い運転中に2度もトラブルを発生させています。
① 7月2日、電源が断たれて蒸気発生器中の2次冷却水が喪失したとき、蒸気発生器に給水するポンプ(タービン動補助給水ポンプ)に大きな圧力がかかるトラブルが発生しました。関電は、「ポンプ入り口にある金属製のフィルターに鉄さびが詰まったことが原因」としています。老朽原発を全国に先駆けて動かそうとして準備してきたにも拘らず、鉄さびによる目詰まりにも気づかなかった関電と規制委のいい加減さは許されるものではありません。
② 10月6日、非常用ディーゼル発電機で、回転異常を示す警報が作動し、自動停止しました。
一方、美浜3号機と同じ加圧水型原発、高浜3・4号機、大飯3・4号機でも、これらの原発は運転開始後40年にも到っていないにも拘らず、たびたびトラブルが発生しています。とくに、320℃、160気圧近くの高温・高圧水が流れる1次冷却系配管(蒸気発生器伝熱管など)の損傷は深刻です。これらの配管が完全破断すれば、1次冷却水が噴出して、原子炉が空焚きになり、メルトダウンに至る可能性があるからです。例えば、本年3月、定期点検中の高浜原発3号機では、蒸気発生器の伝熱管3本の外側が削れて管厚が最大約57%減肉・損傷していることが発覚しています。関電は、伝熱管外側に自然発生した鉄さびの塊がはがれて、伝熱管を削ったためとしていますが、蒸気発生器の中には、腐食等によって、2t以上もの鉄さびや鉄イオンが発生しているともいわれています。高浜3号機は、5月に再稼動を予定していましたが、今も停止したままです。同様な伝熱管損傷は、2020年11月、高浜4号機でも起こっています。
このようにトラブル多発の蒸気発生器ですが、美浜3号機の蒸気発生器は、取り替えられた後25年を経た老朽品で、配管の完全破断を起しかねません。
原子炉空焚き重大事故の危険性が高い、老朽原発・美浜3号機の運転を許してはなりません!
美浜原発3号機再稼働阻止の闘いに起ちましょう!

(兵庫民報2022年6月26日付)11:00

神戸映画サークル協議会7月例会『みかんの丘』――「戦争」とは何か


『みかんの丘』のウルシャゼ監督は「世界が危機的な状況のなかで、人間らしさを保つことの大切さを描きたかった」と語っている。
ジョージアと独立を目指すアブハジアとの戦争。戦争とその不条理を淡々と描く作風は、ドラマチックな作劇よりも心に染みる。この作品は、戦争の空しさを伝える淡々とした表現が逆に新鮮な切り口と感じられ、緑豊かで静かな環境も相まって、じわじわと観客の心に響いてくる。
この映画の優れた点は、どの国にも片寄らず、公平な視線で描いていること。登場人物の内面を丁寧に描いていること。それにより戦争の空しさが観る者に自分のものとして伝わってくる。
イヴォの姿が兵士たち二人の心を溶かし、彼らもひとりの人間として関係を作り始めたのではないか。
兵士であるニカもアハメドも良い人間で、戦死した彼らの友人たちも同じだろう。しかし、その人間同士が憎しみ合い、殺し合うのが戦争。
息子を戦争で失ったイヴォにしてみれば、なぜ殺し合うのか、何のために戦うのか、息子はなぜ死ななければならなかったのか、そうしたことを考えざるを得なかっただろう。
「戦争」とは何か。
「国」とは何か。
「領土」とは何か。
人はなぜ「殺し合う」のか。
「人間性」とは何か。
ぜひ、多くの人に観ていただきたい作品だ。
〔桑田葉子=神戸映画サークル協議会〕


『みかんの丘』

原題:Mandarinebi(მანდარინები)=ジョージア語の「みかん」複数主格)/監督・脚本:ザザ・ウルシャゼ/出演:レムビット・ウルフサク/2013年、エストニア・ジョージア合作、87分
7月15日(金)①11時30分②14時30分③19時、16日(土)①11時30分②14時30分③18時/神戸アートビレッジセンター KAVCホール/一般(事前予約)1,300円/Tel 078-371-8550、Email kcc1950@kobe-eisa.com/URL http://kobe-eisa.com/

アフタートーク特別編:ジョージア映画の魅力―『みかんの丘』を中心に

7月15日(金)16時(=2回目終了後)/講師:扇千恵(ロシア映画研究者)/参加料金は例会チケット代に含まれています。

(兵庫民報2022年6月26日付)10:30

映画『百年と希望』――最古の政党が歩んできた百年の歴史とそれを受け継ぐ若き世代を映した一年間の記録:元町映画館で七月二日から上映されます。


来月七月十五日に創立百周年を迎える日本共産党、この「最古の政党が歩んできた百年の歴史とそれを受け継ぐ若き世代を映した一年間の記録」(①公式サイトの「イントロダクション」から)――映画『百年と希望』が公開され、兵庫県では神戸の元町映画館で七月二日から上映されます。
*
監督は一九八三年生まれの西原孝至さん。西原さんはこの映画についてのメッセージで「私が一番、この映画で痛感したことは、いかに家父長制と新自由主義がこの国を蝕んできたか、ということである。それに対して声をあげ、変えようとする人を私は尊敬するし、その眼差しが映画にも込められていればと願っている」「百年の時が流れても、希望はこの世界の至る所にあるし、諦める必要は全く無い。希望は死なない」と語っています(②制作会社ML9サイトから)。
日本共産党の姿を通して今の日本社会を浮き彫りにするとともに、世界的にジェネレーションレフトと呼ばれる若い世代が生まれはじめている今、新しい社会の可能性とその希望を世に問う映画です。〔森卓司〕

①『百年と希望』公式サイト
http://100nentokibou.com/
②西原孝至「映画『百年と希望』に寄せて」
https://ml9films.com/message/20220513


元町映画館で7月2日(土)~15日(金)

7月2日(土)9時30分~11時55分(トークイベントあり)/7月3日(日)~8日(金)10時~11時55分/7月9日(土)~15日(金)12時20分~14時15分/
一般1700円、学生1000円、シニア(60歳以上)1200円、障害者1000円(同伴者も1人まで1000円)、神戸映画サークル会員1300円/同映画館は元町4丁目1-12 Tel 078-366-2636 https://www.motoei.com/

大阪・九条のシネ・ヌーヴォでも7月2日(土)から、大阪・十三の第七藝術劇場では7月16日(土)から上映予定です。

(兵庫民報2022年6月26日付)10:00

2022年原水爆禁止国民平和大行進日程表:被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を――人類と地球の未来のために


★時間は交通事情等の関係で変更になる場合があります。

日本海コース

7月4日(月)①河梨峠(14時)/京都府から引継ぎ。②城崎国際アートセンター(15時半発)⇨JR城崎温泉駅。③豊岡市総合体育館前(17時半発)⇨市内行進。

7月5日(火)①旧出石町「そば処出石城」(15時発)⇨町内行進。②JR江原駅西口(17時半発)⇨町内行進。

7月6日(水)①養父市養父地域局(10時発)⇨市内行進。②養父市役所(13時発)⇨市内行進。

7月7日(木)①JR梁瀬駅(15時発)⇨町内行進。②朝来市役所(17時半発)⇨市内行進。

7月8日(金)①香美町村岡地域局(10時発)⇨町内行進。②B&G海洋センター(14時発)⇨香美町役場。

7月9日(土)①温泉町民センター(10時発)⇨町内行進。②JR浜坂駅(13時発)⇨新温泉町役場。③JR東浜駅(15時)/鳥取県引継ぎ。

太平洋コース

7月7日(木)①核兵器禁止条約採択5周年記念行動(10時半~11時/阪急川西能勢口駅前・アステ2階通路)。②川西市役所(12時集合)/大阪からの行進引継ぎ式。③兵庫県出発集会(12時半)⇨アステ2階(13時45分)。④阪急逆瀬川駅前(15時集合/スタンディング)⇨宝塚市出発集会(15時半~15時40分)⇨宝塚市役所(16時20分着)。

7月8日(金)①陸上自衛隊第3師団申し入れ(10時/「第3師団正門前」バス停集合)。②スワン・ホール(伊丹市中央公民館)(10時半集合、11時出発)⇨阪急伊丹駅東(12時/スタンディング)。③尼崎市役所横・橘公園(16時集合、16時半出発)⇨JR立花駅(17時/スタンディング)。

7月9日(土)①西宮市役所(12時半集合、12時45分発)⇨阪神西宮駅(13時15分着/スタンディング)。②芦屋市役所(14時半発、市内行進)⇨市役所(15時45分)。③東灘区役所(16時15分集合、16時半発)⇨阪神御影駅南公園(17時15分着/スタンディング)。

7月10日(日)①JR六甲道駅(10時集合、10時15分発)⇨王子公園(11時着)。②東遊園地南・噴水公園(12時集合、12時15分発)⇨県庁前(13時着)。③兵庫区役所(14時集合・14時15分発)⇨妙法華院(15時着)。④御蔵北公園(長田区役所南)(15時集合、15時15分発)⇨若松公園(鉄人28号像)⇨須磨区役所(16時45分着)。

7月11日(月)①垂水レバンテ1号館南広場(10時集合、10時半発)⇨舞子公園・明石海峡大橋下(11時半/明石市へ引継ぎ、12時発)⇨明石市役所(12時半着、13時半発)⇨松江公園(14時40分着)。江井ヶ島総合市場前(15時半~16時/スタンディング)。JR魚住駅(16時半~17時/スタンディング)。

7月12日(火)①山電東二見駅(10時集合、10時半発)⇨播磨町役場(11時40分着)。②加古川市役所(13時集合、13時15分発)⇨JR加古川駅(14時着/スタンディング)。③山電荒井駅前(15時半発)⇨高砂市中央公民館(16時半着)。

7月13日(水)①高砂市中央公民館(9時集合、9時半発)⇨山電大塩駅前(11時着)。②山電飾磨駅北側(12時集合、12時15分発)⇨姫路市役所(13時)⇨大手前公園(14時半着)。

7月14日(木)①太子町役場(10時半集合、10時45分発)⇨たつの市役所(12時15分着)。

7月15日(金)①JR相生駅(13時発)⇨相生市役所(14時着)。②JR坂越駅前(15時半発)⇨赤穂市役所(17時着)。

7月16日(土)岡山県との引継ぎ・JR寒河駅前(11時45分)。

(兵庫民報2022年6月26日付)9:30

観感楽学「似て非なるもの、「所得倍増計画」と「資産所得倍増プラン」」


六月六日、日銀の黒田総裁が講演の中で「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」と説明したことに非難が集中し撤回せざるを得なかった。しかし物価高をもたらしているアベノミクスの環たる金融緩和は変更しない▼このお方、七年前に日銀主催の会合でこんな挨拶もしている。異次元の緊急緩和が経済をよくするかどうか「大切なことは前向きな姿勢と確信です」といい、その例証になんとピーターパンを登場させた。「飛べるかどうかを疑った瞬間に永久に飛べなくなってしまう」。だから私のいうことを信じなさい▼さて今回の黒田発言、事実はどうかをみずほリサーチ&テクノロジーズが検証している。結論は「値上げ許容度は低下、節約志向は上昇」で私たちの生活感覚を数値化してくれている。なるほどと思ったのは生鮮食品。昨年と比べ価格上昇した品目の中で節約志向の高いのは「ブリ・マグロ・タコ」、低いものは「タマネギ・アジ」。タマネギなどは六割も値上がりしているが節約できないのだ▼黒田発言の翌日、政府は経済財政運営の指針となる「骨太の方針」を閣議決定した。「防衛力を五年で強化」とともに「資産所得倍増プラン」を打ち出した。おっと岸田さん、総裁選時の「令和版所得倍増計画」はどこへいった。(T)

(兵庫民報2022年6月26日付)9:00

2022年6月19日日曜日

日本共産党Meet-up:広場で談笑する若者たちも耳を傾け:六月十二日午後、「さんきたアモーレ広場」で三回目の「日本共産党Meet-up」を行いました。


六月十二日午後、「さんきたアモーレ広場」で三回目の「日本共産党Meet-up」を行いました。
民青同盟兵庫県委員会がシールアンケートで対話して聞いた街の青年の声を中心にトーク。「男女の賃金格差はあっても仕方ないのではないかという声があったけど、どう考えたらいいか」「最低賃金が低いからあげてほしい」「ケア労働の低賃金についてたくさん反応が寄せられた」「高校生なのにバイトで九時間シフトに入らされた」「理不尽な校則についての見解は」「攻められたらどうするのかという不安から核も持った方がいいという声も出された。こうした不安にどう応えるか」など多彩な声が紹介されました。
これらの声に一問一答で参院選予定候補の、こむら潤さん(選挙区・写真左)と赤田かつのりさん(比例代表・写真中央)がそれぞれ答えました。
広場に座って談笑している若者たちがトークに真剣に聞き入る姿や、街を行き交う若者も足を止め、熱心に話を聞く姿も見られました。〔上園隆〕

Meet-upの録画はInstagramで「minsei_hyogo」を検索、または下のURLから;
https://www.instagram.com/tv/Ces1kQcKNK-/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

(兵庫民報2022年6月19日付)17:30

日本共産党宝塚市委員会は六月十一日、投票日まで一カ月を切った参議院選挙で、比例五議席獲得、兵庫選挙区でこむら潤さんをなんとしても押し上げようと、宝塚ゆめ広場で、宮本たけし衆院議員を迎えて街頭演説を行いました。


日本共産党宝塚市委員会は六月十一日、投票日まで一カ月を切った参議院選挙で、比例五議席獲得、兵庫選挙区でこむら潤さんをなんとしても押し上げようと、宝塚ゆめ広場で、宮本たけし衆院議員を迎えて街頭演説を行いました。
*
宮本議員は、『しんぶん赤旗』五・六月号外を手に日本共産党の政策を紹介しました。
平和の問題では、ロシアによるウクライナ侵略に乗じて九条改憲や大軍拡をあおる自民党や維新の会を痛烈に批判。また、東南アジア諸国が、ASEANという枠組みで、地域紛争を戦争にさせず外交で解決することに尽力していることを紹介、「これこそが憲法九条の精神ではないか」と語り、日本もそうした枠組みに加わり、平和外交に力を尽くすべきだと訴えました。
暮らしと経済の問題で宮本議員は、この二十年間自民党政権がすすめてきた大企業優遇の新自由主義路線で経済が弱体化してしまったことを告発し、これを切り替え、大企業の内部留保へ時限的に課税し、中小企業支援とセットでの賃金引き上げや年金支給額の引き上げ、社会保障負担や教育費負担の引き下げで、国民が安心してお金を使えるようになれば経済は強くなると訴え、日本共産党の躍進で「やさしく強い経済」を実現しようと呼びかけました。
*
こむらさんは、宝塚出身の漫画家・手塚治虫さんに触発されて美術の仕事についたことを紹介。また手塚作品には「命とは何か、平和とは何か」との問いが貫かれているとし、「今回の参院選で、党をつくって百年間、戦争に反対し、自由と民主主義のために不屈に戦いつづけてきた〝ぶれない政党・日本共産党〟を伸ばしてください」と訴えました。
こむらさんはまた、自身が三人の子どもを育てた経験を語り、「やさしく強い経済」で、いのち・暮らしを守り、ジェンダー平等を実現し、気候危機を打開して、持続可能な社会を子や孫に引き継ごうと呼びかけました。
*
通りすがりの人から、宮本議員やこむらさんに「頑張って」と声援が送られる場面もありました。
〔三富稔之〕

(兵庫民報2022年6月19日付)17:00

芦屋での「パブリック・ビューイング」は、三月の一回目から六月十日で三回目となりました。〝雇用のヨーコ〟が歌う「WE ARE 共産党!」で開会。五月十四日に行われた神戸大丸前での「志位委員長街頭演説会」の内容を中心にした約一時間の映像を、いつもは買い物客が行きかうJR芦屋駅北側のオープンスペース「いこいの広場」を借り切って開催しました。


芦屋での「パブリック・ビューイング」は、三月の一回目から六月十日で三回目となりました。〝雇用のヨーコ〟が歌う「WE ARE 共産党!」で開会。五月十四日に行われた神戸大丸前での「志位委員長街頭演説会」の内容を中心にした約一時間の映像を、いつもは買い物客が行きかうJR芦屋駅北側のオープンスペース「いこいの広場」を借り切って開催しました。
「一体なにやっとん」と足を止める通りがかりの方に、「今度の参議院選挙の参考に是非、観ていってください」と声をかけ会場のベンチへ誘います。
会場には、志位委員長の熱弁映像に拍手をしてくださる方や、大門議員の国会質問をみて「ラジオで聞いたことあるけど、見たのははじめて」という高校生。
会場には入らなかったものの通りがけ、「戦争が近づいてきていると感じる。選挙に行ったことなかったけど、今度は行くで」「もう共産党に任さんとあかんな」と言っていく方もありました。
用意したパンフレットなどの百五十セットもほぼ撒ききることができました。
今度の参院選躍進に向けた「逆流の中の変化」を確信にするとともに、今後も「目と耳」に訴える芦屋での「パブリック・ビューイング」を定着させていこうと思います。
〔森田理(芦屋市)〕

(兵庫民報2022年6月19日付)16:30

日本共産党 こむら潤 第一声:6月22日(水)9時30分:JR元町駅東口


日本共産党 こむら潤 第一声
6月22日(水)9時30分
JR元町駅東口

(兵庫民報2022年6月19日付)16:00

加古川市議選で日本共産党:立花さん・橋本さん当選


加古川市議選(定数三十一・立候補三十五人)は六月十二日、投開票が行われ、日本共産党の立花俊治さん(73)=現=、橋本和彦さん(68)=新=の二氏とも当選し、複数議席となりました。
日本共産党の得票合計は四千三百二十七票(前回は三人立候補で七千九百四十九票)/得票率四・六〇%(同八・一二%)。投票率は四四・七六%(同四五・九三%)昨年の衆院選比例(五千三百八十四票/得票率四・九〇%)からは一千五十七票/〇・三ポイント減でした。

(兵庫民報2022年6月19日付)15:30

兵庫県議会6月議会終わる:ねりき恵子議員が一般質問:補聴器購入補助、病院統廃合、高校統廃合、平和と核兵器廃絶、子ども医療費助成、JR武田尾駅のバリアフリー化、武庫川水系河川整備計画


兵庫県議会で六月七日、ねりき恵子議員が一般質問に立ちました。

補聴器購入補助

都道府県レベルでは初となる高齢者補聴器購入補助事業について、ねりき議員は、「多くの方から喜ばれているが、募集枠や補助額が不十分。補助額や募集人員の引上げとともに、恒久的な制度とすること」を求めました。
県当局は、モデル事業としては、適正な人員や補助額であること、恒久制度にするには、全国的な課題であることなどから国に求めていくなどと答えました。

病院統廃合

ねりき議員は、総務省が三月二十九日に発表した「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」では、コロナ禍をふまえ公立病院の役割が改めて認識され、これまですすめてきた病院統合・再編ありきではなく、病院を残して支援する方向に軸足を移していると指摘。兵庫県が、これまで全国一位の病院統合・再編すすめてきていることを批判したねりき議員は、「病院の統廃合、病床削減ありきの姿勢を改め、病院を存続させ、連携強化、機能強化を抜本的に支援するべきです」と述べ、六月二日に発表された三田市民病院と済生会兵庫県病院の統合計画等を見直すことを求めました。
答弁にたった齋藤元彦知事は、ガイドラインが病院間の連携や機能強化を求めていることは認めつつ「現在、計画・検討が進められている病院の再編については、必要と合意されている」として、病院統廃合の撤回を求める姿勢は示しませんでした。

高校統廃合

ねりき議員は、県教委が「県立高等学校教育改革第三次実施計画」で公表している公立高校二十八校を十三校に統合する計画について、生徒数の減少で学級数が減少し、望ましい規模を満たしていないなどを統廃合の理由にあげていることを批判。「統廃合ありきの「計画」は撤回し、知事の公約に従って、教職員を増やし、少人数学級の実現を」と強く求めました。
答弁に立った県教委は、「統合は、望ましい規模を確保し多様な活力ある教育活動を安定的に維持するために行うもの」とし、「計画」の撤回には応じませんでした。少人数学級についても、「国に求める」に留まりました。

平和と核兵器廃絶

ロシアのウクライナ侵略に対してねりき議員は「「ロシアはウクライナから撤退せよ」「国連憲章を守れ」の一点で世界がロシアを包囲し、戦争を終わらせること」を議場から呼びかけました。さらに、県議会が二〇一七年に「世界の恒久平和と核兵器廃絶を希求する兵庫県宣言」を全会一致で決議したことを強調。「国連憲章の立場で憲法九条を生かすことを国へ強く求めること。日本政府は核兵器禁止条約に参加せよと述べるべきです」と齋藤元彦知事に迫りました。
知事は「県民の総意として宣言の趣旨を重く受け止め、平和で安心な兵庫県を受け継いでいくため努力を重ねたい」と答えました。
*
ねりき議員は、子ども医療費助成について、所得制限をなくし、十八歳まで完全無償化を行うこと、地元課題としてJR武田尾駅のエレベーター設置などバリアフリー化とトイレ改修、武庫川水系河川整備計画のスピードアップと大堀川改修工事の一日も早い完了等を求めました。
〔門屋史明〕

(兵庫民報2022年6月19日付)15:00

兵庫県議会6月議会終わる:きだ結議員が議案反対討論:住基ネット活用条例改定案→個人情報流出の怒れも広がる:東播磨北校区公示請負議案にも反対


六月議会最終日の九日、日本共産党のきだ議員は、十一議案中二議案に対して反対討論を行いました。
住民基本台帳ネットワークの活用について定められた条例の改定案に対して、きだ議員は「県営住宅の家賃の滞納徴収を行う際に住基ネットの活用を拡大、個人情報の流出などの恐れも広がる」などと述べ反対しました。
また、兵庫県の新たな高速道路ネットワークである八基幹連携軸に位置づけられる東播磨道北工区の工事請負契約議案にも反対しました。
採択の結果、物価高騰対策一時金などコロナ・物価高騰等の影響に対する経済対策補正議案等すべての議案が可決されました。
〔門屋史明〕

(兵庫民報2022年6月19日付)14:30

兵庫県議会6月議会終わる:日本共産党議員団提案の学校給食無償化、鉄道路線存続の意見書など採択


六月議会最終日の九日、日本共産党の庄本えつこ議員は、三本の請願に対し、採択を求めて討論を行いました。
但馬地域の特別支援学校生徒の保護者らから提出された「特別支援学校統合計画を見直し、教育の充実を求める件」について、庄本議員は、「県立豊岡聴覚特別支援学校と県立出石特別支援学校の統合については、いったん延期された。県は四月に「統合後の新しい学校像検討会議」を教育委員会に設置し、保護者代表も加えるとしているが、話し合いを十分に行ってほしい。保護者は、但馬、丹波地域の聴覚障害児の発達と自立支援に関わってきた豊岡聴覚特別支援学校の役割をさらに発展させることを願っている。通学区や寄宿舎の存続、高等部設置による早期から青年期まで一貫した専門性の高い聴覚障害教育の充実を求める」などとして請願の採択を求めました。
また庄本議員は、「日本政府に核兵器禁止条約への署名、批准を求める意見書提出」「後期高齢者医療費窓口負担二割の撤回を求める意見書提出の件」についても、それぞれ採択を求めました。
本会議での採択の結果、「特別支援学校統合計画を見直し、教育の充実を求める」は、全会一致で議決されましたが、他二本は、反対多数で不採択となりました。
また本会議では、日本共産党が提案した学校給食の無償化を求める意見書、鉄道路線の維持・存続及び利便性向上に向けた国の積極的関与を求める意見書など、八本の意見書が全会一致で採択されました。
〔門屋史明〕

(兵庫民報2022年6月19日付)14:00

「被爆の実相」に向き合っての二十年:ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記(番外編):六月十一日、「ノーモアヒバクシャ近畿訴訟支援のつどい」が大阪で開かれました。全国で「原爆症認定集団訴訟」が始まったのが二〇〇三年。以来あしかけ二十年の運動を集約し、これからにつなぐ集会です。

副島圀義

六月十一日、「ノーモアヒバクシャ近畿訴訟支援のつどい」が大阪で開かれました。全国で「原爆症認定集団訴訟」が始まったのが二〇〇三年。以来あしかけ二十年の運動を集約し、これからにつなぐ集会です。
DVDで「集団訴訟の記録~にんげんをかえせ~」を観た後、物故者を偲んで黙禱。

奈良大学の高橋博子さんは記念講演で、アメリカの核兵器開発史をたどりました。アメリカ政府・軍が「核兵器・放射能がいかに非人道的な結果を招くか」を十分に知りながら、外に向かっては徹底的に隠蔽・過小評価してきたことを、アメリカ公文書館の公的資料の裏付けで証言。そして日本政府も原爆投下直後の一回だけアメリカに抗議した以後は、一貫してアメリカに追随して核被害の過小評価で被爆者を苦しめてきたことを批判しました。
国側が内部被ばくや低線量被ばくの影響をあくまで認めようとしないのは、この米日両政府の核政策によるものだ、との指弾は、広島での集団訴訟で意見書も提出した高橋さんならではのものでしょう。

愛須勝也弁護士が集団訴訟、ノーモアヒバクシャ訴訟の歩みと課題を話しました。個別裁判で原爆症認定の司法判断が確定してもそれを無視する審査方針(基準)を改めようとしない国に向かうには「全国で多くの被爆者がいっせいに申請し、それが却下されたら一斉に提訴するしかない」……。
こうして取り組まれた集団申請・集団訴訟も、そのスタートにあたっては弁護団や支援団体のたいへんな苦労がありました。愛須さんのお話とともに、弁護団幹事長の尾藤廣喜さん、支援ネットの梶本修史さんのお話では、筆者が初めて聴くこともありました。今は亡き肥田舜太郎先生が「国を相手に裁判するとはたいへんなことだ。最後までたたかいぬく決意があるのか」と言われたことに「最後までたたかいぬきます」と約束し、まさにここまでたたかいぬいてきた弁護団、支援ネットのみなさんに、あらためて感謝したいと思います。

福島原発事故から十一年。そして今はロシアによる核兵器使用の危機。「核兵器・放射能がいかなる非人道的な結果を招くか」をぜったいにあいまいにさせないことは、被爆者だけの課題ではない。核あるかぎり、ヒバクシャはなくならない。このたたかいは、人類すべてのためのたたかいだ。「戦争放棄」の原点に立たねばならない。
藤原精吾弁護団長が、このように集会を締めくくりました。

(兵庫民報2022年6月19日付)13:30


兵庫県平和委員会定期総会:憲法「生かせ」をどう訴えていくか:兵庫県平和委員会は六月十一日、二〇二二年度定期総会を開催し、参院選勝利をはじめ今後一年間の活動方針を決めました。


兵庫県平和委員会は六月十一日、二〇二二年度定期総会を開催し、参院選勝利をはじめ今後一年間の活動方針を決めました。
第一部の記念講演「岐路に立つ内外情勢と平和委員会の役割」では、日本平和委員会代表理事の石川康宏神戸女学院大学名誉教授が、ロシア・プーチン政権によるウクライナ侵略に対して〝国連憲章守れ〟の国際世論で包囲することを強調。岸田政権の危険性を指摘するとともに、世論調査では「憲法九条は変えない方が良い」が五九%(五月三日朝日新聞)を占めて、憲法擁護の国民意識は昨年と比べても高い割合を維持しており、ここに依拠した平和委員会の活動の大切さを強調しました。憲法を「守れ」だけでは若い人たちには「今の問題だらけの社会を守れ」と聞こえる、憲法を「生かせ」をどのように訴えていくかが大事だと指摘しました。
第二部では、西澤愼代表理事の挨拶、田中信一事務局長の報告・提案を受けて、今年一月に正式発足した須磨平和委員会をはじめ県内七つの地域平和委員会から積極的な発言が続きました。
議案を承認し、西澤愼、梶本修史両代表理事、田中信一事務局長(いずれも再任)ら新役員を選出。特別決議「参議院選挙で改憲・軍拡路線を進む岸田政権とその補完勢力に厳しい審判を下し、平和憲法を生かした日本社会の実現に全力を尽くそう!」を採択し、新役員を代表して桐藤直人常任理事(新)が挨拶に立ち閉会しました。〔平野貞雄=兵庫県平和委員会常任理事・事務局次長〕

(兵庫民報2022年6月19日付)13:00

東灘・灘・中央地区委員会と後援会:やりきって党創立百周年を参院選勝利とともに祝おう:日本共産党東灘・灘・中央地区委員会と後援会は六月十二日、灘区王子動物園ホールで合同決起集会を開催しました。


日本共産党東灘・灘・中央地区委員会と後援会は六月十二日、灘区王子動物園ホールで合同決起集会を開催しました。
こむら潤参議院兵庫選挙区予定候補、赤田かつのり参議院比例代表予定候補が決意表明。
台の後ろに立つと頭しか見えないと、台の前に立ち生き生き、伸び伸びと一人一人に語りかけました。
こむら予定候補は「私も八百屋の娘なんです」と十一日の水道筋商店街の練り歩きでの経験を交えながら、やさしく強い経済へ政治を変えようと訴え、ジェンダー平等の社会、八時間働けば普通に暮らせる社会の実現に頑張る決意を表明しました。
赤田参議院比例代表予定候補は、日本共産党の躍進と大門みきし比例代表予定候補をはじめ五人のベストチームの勝利、兵庫からこむら潤予定候補を国会に送るために全力で頑張る決意を表明。声を上げれば政治は変えられると呼びかけました。
大門みしき比例代表予定候補のプロモーションビデオの紹介後、単位後援会からの発言では、宣伝、対話にがんばっているが特に学生向けの宣伝活動に力を入れていることや、一月から参議院選挙をにらんで地域の訪問を開始した経験、王子公園再整備の問題を支部として取り組み、味口としゆき市議、動物公園を守る会のみなさんと一緒に全戸訪問に取り組んでいる経験などが報告されました。
参議院選挙で日本共産党の躍進とこむら潤予定候補の勝利にがんばる決意がそれぞれ語られました。味口市議は、十一日にこむら潤予定候補と水道筋商店街を練り歩き、党への風をふかし始めた、と貴重な経験を語り、勝利への一歩を踏み出していると報告。
竹田雅洋地区委員長から行動提起があり、今日の決起集会を跳躍台にやるべきことをやり切って党創立百周年を参院選勝利と共に祝おうと呼びかけました。
会場からは「こむらさんは素晴らしい候補者ですね。必ず国会へ送るために私もがんばりたい」と感想が寄せられました。
〔近藤秀子〕

(兵庫民報2022年6月19日付)12:30

次世代ミントの会(日本共産党新婦人内後援会)主催で、オンラインつどい「こむら☆トーク~私たちの願いを国会へ!」を六月十一日に開催しました。夜八時開会で、仕事終わりに、家族と一緒に、海外から――など三~四十代中心に三十三人が参加しました。


次世代ミントの会(日本共産党新婦人内後援会)主催で、オンラインつどい「こむら☆トーク~私たちの願いを国会へ!」を六月十一日に開催しました。夜八時開会で、仕事終わりに、家族と一緒に、海外から――など三~四十代中心に三十三人が参加しました。
こむら潤参議院兵庫選挙区予定候補の「憲法をなんとしても守り、核兵器禁止条約にサインする政府にしよう!」「男女賃金格差解消、学費無償に、お金の心配なく暮らせる世の中に」「芸術・文化を守ろう!」との力強い決意表明にみんなが拍手。
質問タイムでは「保育士は給料安いし大変。若い人が続けられる環境づくりを」「天皇制をどう思いますか?」「朝鮮学校補助金カットは、民族差別が根底にあるのでは」「海外にいて日本との違い実感。ジェンダー平等、多様性が尊重される社会に」など様々な質問に、こむらさんが自身のエピソードを交えながら、共産党の政策やめざす社会について応答。参加者全員で充実した時間となりました。
最後に主催者から「改憲をなんとしても止め、暮らしを守っていきたい。共産党の議席が増えてこそ、自公政治、維新の横暴を止め、根本から変えていく力になる。選挙紙芝居、街頭宣伝、SNSで広げよう。私たち自身が一歩前へ、前進していくことが今の世の中を変えていくことにつながります!」と呼びかけ、同世代のこむらさんを何としても国会に送ろう!とみんなで決意し合いました。
参加者からは「実態に基づき、説得力あるお話で聞き入った。つどいに友だちを誘います!」「ホントに女性議員が少ないので、是非国会に行って、私たちの身近な声を届けて欲しい!」「軍事費倍増ダメ!選挙頑張らないと‼」と熱い感想がよせられました。
〔荻野潤子=日本共産党新婦人内後援会〕

(兵庫民報2022年6月19日付)12:00

「日本共産党の躍進に期待する兵庫県弁護士の会」はこのほど、目前に迫った参議院選挙において「日本共産党の躍進を訴えます」との県内弁護士あてのアピールを二十二名の賛同者を得て発表しました。

赤田さん、こむらさんとともに訴える「弁護士の会」のみなさん(13日、JR元町駅東口)


国民の命と生活を守り、憲法改悪を許さない!
政治の転換を! 日本共産党の躍進を訴えます

二〇二二年六月 日本共産党の躍進に期待する兵庫県弁護士の会

迫る参院選(六月二十二日公示予定)は、岸田自公政権に厳しい審判を下すだけでなく、日本維新の会などによる翼賛体制づくりを許さず、市民と野党の共闘の灯を消さず、政権交代につながる道筋をつくるたたかいです。
岸田政権は、ウクライナ危機に乗じて「敵基地攻撃能力」の保有を目指し、これが安保法制とセットになれば、日本が直接武力攻撃を受けていなくとも、同盟国への「攻撃の着手」をもって敵基地だけでなく相手国の中枢を攻撃することが可能となり、これは憲法九条だけでなく国際法にも違反する先制攻撃そのものです。
また、歴代政権の新自由主義の政治は、「もろい経済」の土台で、格差と貧困を広げ、賃金が上がらない、成長できない国にしました。「やさしく強い経済」こそ持続的成長と強い経済をつくるものであり、消費税減税、最低賃金の大幅引き上げが必要です。物価高騰のもとでの年金引き下げや高齢者医療費引き上げなどは断固阻止しなければなりません。
先の総選挙では一本化した五十九小選挙区で勝利しました。今回の参院選に向けては、日本共産党の志位和夫委員長と立憲民主党の泉健太代表が党首会談で一人区での候補者調整の協議開始で合意(三月十八日)し、市民連合の安保法制廃止を含む政策要望書を受け取り、実現に力を尽くすと約束(五月九日)しました。
市民と野党の共闘の始まりは二〇一五年の安保法制反対のたたかいでした。参院選で市民と野党の共闘をさらに前に進め、そのためにも日本共産党の躍進に力をお貸しいただきたく、強く訴えるものです。
*
アピール賛同者弁護士/相原健吾、今西雄介、大田悠記、小牧英夫、佐伯雄三、坂本知可、園田洋輔、高橋敬、田崎俊彦、西田雅年、白子雅人、羽柴修、藤原精吾、松山秀樹、吉井正明、吉田竜一、吉田維一。外匿名五名。合計二十二名。

(兵庫民報2022年6月19日付)11:30

兵庫県憲法共同センターは六月八日、参議院選挙に対する声明を発表しました。

戦争する態勢づくりの先に平和は待っていない
「 子どもたちに安心して手渡すことのできる政治とは?」を大いに語り合おう

二〇二二年六月八日 兵庫県憲法共同センター

(一) 二〇二二年参議院選挙の公示まで二週間、投開票日まで一カ月となりました。今回の選挙は、ロシアによるウクライナ侵略に世界中が心を痛める中で行われます。戦争と平和をめぐって世界と日本にどのような進路が求められるのか、わたしたちの生命・安全・生活を守るにはどうすればいいのかが問われる選挙になっています。

(二)戦争放棄・戦力放棄の憲法九条をもつ日本なのに、あろうことか自公政権とそれに同調する政治勢力(維新・国民民主)からはロシアの蛮行を助長するような主張が声高に叫ばれています。敵基地攻撃能力を持て、そのため軍事予算は倍加せよ、さらには米軍と核兵器を共有せよ、そのために憲法九条を改定せよなど、つまりは日本を海外で戦争できる国にせよというものです。しかし、軍事力に頼ることは相手国民にも自らの国民にも取り返しの付かない犠牲を生むことはいまのロシア軍事侵攻を見ても明らかです。

(三)大事なことは軍事力・核兵器での脅し合いに日本が参加することではなく、戦争を未然に防止するためあらゆる外交努力をすることです。そのため私たちは参院選で以下のことを求めます。

•「国連憲章まもれ」の国際世論でロシア・プーチン政権を包囲する、その先頭に立って日本外交を展開せよ。

•唯一の戦争被爆国として核兵器禁止条約に日本が参加し、世界の核兵器廃絶の流れを太く確かなものとせよ。

•大軍拡は、戦争への道であり福祉・医療・教育削減そして大増税の道。政府の新型コロナへの無為無策で痛めつけられた健康・生活・営業・福祉・教育に手厚い保障を。

(四)自民党は参院選で九条改憲(自衛隊明記)を争点にし、選挙後の三年間で改憲の国民投票に持ち込むことを公言しています。しかし二〇一五年の安保法制によって自衛隊は、日本への武力攻撃がなくても米軍とともに世界で戦争できる、先制攻撃できる組織となっています。それを憲法九条に書き込むことは「国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄」したはずの「武力による威嚇又は武力の行使(しかも先制行使)」を認めることを意味します。九条は死文化し、日本国憲法は平和憲法でなくなってしまいます。私たちはそんな未来を子どもたちに渡したくはありません。

(五)「日本はもっと軍事力を増やさないと」と思っていた青年が、あるつどいの中で学び語り合う中で「なるほどそんな考えもあるのか」との感想をもったと聞きました。参院選挙において「戦争と平和そして日本国憲法」を大いに語り対話し「なるほど」の声をいっぱい積み重ねていきましょう。 

(兵庫民報2022年6月19日付)11:40



日本共産党兵庫県文化後援会は六月十二日、参議院選挙に向け、小雨降る中、JR芦屋駅前でスタンディング宣伝を行いました。


日本共産党兵庫県文化後援会は六月十二日、参議院選挙に向け、小雨降る中、JR芦屋駅前でスタンディング宣伝を行いました。
民主文学会阪神支部の槇村哲郎さんと多喜二・百合子の会の下田大助さんがマイクを持ち、次のように訴えました――
私たちは日頃から、絵を描いたり、写真を撮ったり、合唱をしたり文学に親しんだり、詩や川柳、俳句などを作ったりするもので、日本共産党を応援しています。それは、日本共産党がどの政党よりも豊かな文化政策を持っているからです。
今度の選挙は比例代表で政党名を、選挙区では候補者名を書いていただく選挙です。兵庫選挙区で私たちは、絵を描き、バリ舞踊家として芸術家でもある「こむら潤」日本共産党兵庫県国政委員長を全力で応援しています。今度の選挙は、日本の平和がこのまま保てるかが問われる選挙です。
戦後、日本は「非核三原則」を国是として平和を守ってきました。また、神戸港は非核「神戸方式」を徹底して取り組んできた港です。今、ロシアのウクライナ侵略に乗じて、これらをとっぱらえという人たちがいますが、こういう人たちを国会議員として増やしてはなりません。「一刻も早く戦争を終わらせよう」と呼びかけ、国会で力を合わせ、しっかり九条を守る国会議員を増やしましょう。
岸田首相は予算をどうするか全く言わず、米バイデン大統領と約束し、軍事費を二倍にする法案を提出しました。暮らしを応援する予算や文化予算はすぐ減らされます。戦争は文化を滅ぼします。豊かな文化政策を持ち、一貫して戦争反対を訴え続けてきた日本共産党をどうか大きくしてください――
平和美術協会西澤愼会長揮毫の横断幕「憲法を護り 平和で豊かな文化と生活を!」に多くの目が集まりました。ひまわりの花や飾りも小雨の中、明るい雰囲気を作ってくれました。
〔蓮山文子=同後援会〕

(兵庫民報2022年6月19日付)11:00

芦屋「九条の会」17周年のつどい:〝戦争の反省に立ち返り崇高な理想を語ることが現実的〟――藤原辰史さんが講演


木野下章(芦屋市)

芦屋「九条の会」十七周年記念のつどいが六月十一日に開かれ参加しました。
「ウクライナ侵攻と日本の立場――日本国憲法前文の使用法――」と題した藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)の講演への期待で会場からあふれんばかりの参加者。ウクライナはなぜこんなことにという思いが会場の熱気を生んだようです。
藤原さんは冒頭、ナチズムの研究をしている、征服される側の人間に興味がある、歴史的事実に寄り添いながら探究を進めていきたいと切り出しました。また、芦屋「九条の会」結成記念集会で講演され、先ごろ亡くなられた早乙女勝元さんとは何度も話をしたことがあり、東京大空襲を体験された早乙女さんの遺志を胸に秘めて、その思いに何とかたどり着きたいと考えている人間であると自己紹介されました。私は藤原さんの平和への思いの強さを感じました。
講演で藤原さんは、ウクライナがヒットラーとスターリンに二重に蹂躙されてきた地域であり、ソ連の食糧徴発が引き起こした大飢饉「ホモドモール」にみまわれるなど、穀倉地帯であるがゆえにその土地欲しさに大国に翻弄されてきた地域であると歴史を話されました。またウクライナは低賃金状態で性奴隷マーケットの供給源にもなっていると指摘されており、貧しい人たちが今回の戦争でさらに貧困や暴力、差別にさらされていく、その一方で軍需産業もさかんであるなど複雑な国の社会状況があると語られました。
最後に藤原さんは日本国憲法前文に言及。戦争は金輪際やめてくれという思いを込めた「崇高な理想」であり、どちらにも与しない中立的な立場のASEAN諸国も例にとりながら、日本がやるべきはあの戦争の反省に立ち戻ることだと述べ、理想を語ることがすごく現実的だと締めくくられました。

(兵庫民報2022年6月19日付)10:30

第66回兵庫県母親大会:〝ケアの論理から政治を考え直す〟――岡野八代さんが講演

中村治子(兵庫県母親大会連絡会)

第六十六回兵庫県母親大会を六月四日、伊丹市で開催しました。
今年は準備も大変でしたが、久しぶりの分科会開催に、みな、張り切っていました。
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分科会は、東リいたみホールだけでなく、アイホニックホール、ことば蔵に分かれて開きました。
若い人に参加してほしい、はじめての参加者に来てほしいとの思いもあり、今まで取り上げていない、「気候危機を知ろう」「安全で安心な食料は日本の台地から」「くらしの中のデジタル化を考える」という分科会を持ちました。
「暮らしの中から憲法を考える」「スマホ、ネットと子どもの成長・発達」の分科会とともに、今すぐ運動として取り組んでいかなければならないこと、行政の取り組みが変わらないと危機が現実のものとなること、今起きていることの背景を知るほど恐ろしくなることなどが共通していました。「知って満足」ではなく、一人一人がどう運動とかかわっていくかを考えさせられた分科会でした。
見学分科会は四つ。荒牧バラ園、有岡城址と伊丹郷、昆陽池と昆虫館、二つの自衛隊基地のそれぞれを講師の説明を聞きながら散策しました。
*
午後からは全体会。オープニングは、伊丹在住の稲岡大介さんのハンマーダルシマー演奏。初めて聞いた方が多く、ピアノの原型と言われる珍しい楽器でした。澄んだ響きは多くの人に安らぎを覚えさせました。
運動交流は、伊丹と尼崎から「子どもの医療費無料化」の取り組み、神戸から「王子公園を守って!」の運動が報告されました。
*

記念講演は、同志社大学大学院教授の岡野八代さんです。「ジェンダー平等社会をめざして――ケアから未来の民主主義を展望する――」のテーマで、「コロナ禍のなか世界では……」から講演は始まりました。
コロナ禍での休園、休校が「経済を機能させるためには、ケアは重要である」という新しい視点を与えました。ジェンダーとは「個々人に強い力で強制される政治的性差である」と述べる岡野さんは現在の女性の抱える問題がコロナ禍で明らかになったことを受け、「女で(男で)あればこうあるべき」という制約を政治が決定しているが、あたかも「自然/当然」のように見せるのがジェンダー規範だと訴えます。――ケアを中心とする民主主義への転換に最も必要なものは市民の時間です。総労働時間が限界まで長くなっている現在で、無償労働女性に偏るという傾向が極端に強い日本です。ケアの対極にあるのは安全保障です。「不安を除くために、暴力の恐怖によって暴力の可能性を根こそぎにする」という不可能を国民に押し付けているのです――と語りました。
参加者からは、「選挙が本当に大切ですね」「ケアの論理から政治を考え直すという主張は、とても新鮮に感じました」「誰がケアする?という視点で社会を見たことがなかったので、ハッとさせられました」などの感想が出されました。
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大会アピールと「ロシアのウクライナ侵攻と日本の軍拡に反対する」特別決議を採択して終わりました。参加者は五百三十五名。
終了後、阪急伊丹駅前で、八十名ほどの参加で、プラカードや横断幕、のぼり旗を手に手にスタンディングをし、県母親大会をしたことや平和への願いをリレートークして、第六十六回兵庫県母親大会を締めくくりました。

(兵庫民報2022年6月19日付)10:00

兵庫山河の会 〈六月〉

九条を活かして平和を作り出す日本の憲法世界の財産
 岸本 守

手術台に気を取り直し深く掛けあとは野となれ山にもなれと
 山下直子

紫陽花の緑濃き葉が青空に映えてぐんぐん繁りゆきたり
 鵜尾和代

戦いはいつも前線立たされる若者たちの未来奪うドラキュラ
 西澤 愼

吾を守りて八十五年父母のおもひのこもる羽子板飾り
 石井敏子

にわか雨傘のない子が走り出す傘のある子が追いかけてゆく
 山下正弘

ウクライナ国旗のバッチふたつつけつゆ空の街にビラ配布せり
 山下 勇

六月の恋人なりきジャカランダそよぐ葉の先紫の花
 古谷さだよ

季節の供花たえることなき地蔵さま団地の子らを守りてながし
 古賀悦子

押し入れに母の遺した夏帽子空豆摘みに畑に急ぐ
 塩谷凉子

粗ではなし野は計りかね卑なきこと君が泉と傍にありき
 山下洋美

希望とは遠くに見えるともしびか海は荒れても行く手を照らす
 大中 肇

(兵庫民報2022年6月19日付)9:30


観感楽学


いよいよ始まる――六月二十一日~二十三日、オーストリア・ウイーンで核兵器禁止条約締約国会議だ。前日にはオーストリア政府主催で「核兵器の非人道性に関する国際会議」も行われる▼禁止条約に至るまでに「核兵器の非人道性」を問う共同声明が十六カ国で発表された。「人道的アプローチ」と呼ばれ、当然、被爆国日本も最初の呼びかけに誘われたが拒否▼その後、三十四カ国、八十カ国、百二十五カ国と広がる四回目の声明で日本政府はようやく賛同した。「声明」運動に並行して二〇一三年三月にノルウェー政府に始まりメキシコ政府、オーストリア政府が主催して国際会議が重ねられ禁止条約の誕生を後押しした▼今回の国際会議に岸田首相は出席の意向だ。しかし翌日からの締約国会議には出席しない。ドイツなど未調印国約二十カ国がオブザーバー参加するというのに▼他方、直後にドイツで行われる主要七カ国(G7)サミット、スペイン・マドリードでのNATO(北大西洋条約機構)首脳会議には出席するようだ▼核戦争も危惧される時に、禁止条約に背を向けてロシアと戦争中の軍事ブロック・大国主導の集まりに肩入れするのは、NATOの戦いに日本も参戦することになるのでないか。これで、日本の安全を守ると言えるのだろうか。(K)

(兵庫民報2022年6月19日付)9:00

2022年6月12日日曜日

長田区で決起集会:7倍にテンポアップ呼びかけ


長田区の日本共産党と後援会は六月五日、こくた恵二衆議院議員・国会対策委員長を迎えて、参議院選挙勝利決起集会を、長田区文化センターで開催し、比例五議席絶対確保、こむら潤参議院兵庫選挙区予定候補を国会に送る必勝大作戦の意思統一を行いました。
はじめに、女性後援会有志が、「こ」「む」「ら」「じゅん」のプラカード(※)で、自公維新の改憲・軍拡・米軍追随を批判、支持を広げて日本共産党の躍進をと訴えました。
森本真長田区区委員長・神戸市議は、この間の支部・後援会の努力で、宣伝や支持拡大がすすんできたが、まだまだ目標には隔たりがあり、告示前、告示後の活動で飛躍を勝ち取ろうと行動提起を行いました。
こむら潤予定候補は、兵庫県内を回るなか、年金、学費、子育てなどさまざまな生活場面で、多くの県民が「政治をどうにかしてほしい」と感じていること、国会に送っていただいて、ジェンダー平等や環境問題など、政治を変えていきたいと決意を元気いっぱいに訴えました。
こくた恵二衆議院議員は、「今回の選挙は、平和とくらしのかかった大事な選挙。①戦争か平和か、「力対力」の軍事増強か憲法九条をいかした平和外交か②くらしの問題でも、物価高騰の折り年金削減や高齢者医療費二倍など、そんな政治でいいのか③「野党共闘」の前進でも日本共産党の躍進を――激しい攻撃や大逆流を押し返す変化が生まれている。みなさんの携帯に登録している知り合いに支持を訴え七倍の飛躍を」と呼びかけました。
最後に、各々の要求プラカードを掲げて、参議院選挙勝利をめざして、「がんばろー」でしめくくりました。〔森本真=神戸市議〕

※女性後援会の「こ」「む」「ら」「じゅん」プラカード

【こ】懲らしめよう 自公維新の改憲政治
【む】無駄な軍事費 バッサリやめて 税金は国民生活に
【ら】LINE広げて 支持拡大
【じゅん】ジュゴン住む 沖縄辺野古の 新基地中止
自由と平和 まっすぐ つらぬく
比例は日本共産党 兵庫はこむら潤
勝利にむけて がんばりましょう!

(兵庫民報2022年6月12日付)15:00

丹波地区委員会が演説会:こむらさんが勝ち抜く決意

参院選挙公示まで十八日、投票まで三十日と迫った六月四日午後、日本共産党丹波地区委員会は、丹波市のゆめタウン・ポップアップホール(氷上町本郷)で、参院選挙必勝・日本共産党演説会を開きました。
*
こむら潤党県国政委員長(選挙区)は最初に、「今回の選挙は、戦争か平和かのたたかい。断固として戦争に反対し平和を守る」と決意を示し、「憲法九条を守る選挙にしましょう」と呼びかけ、会場は大きな拍手でこれに応えました。
そして、年金や社会保障の充実など物価高騰から暮らしを守り、教育費の無償化など、また男女の賃金格差の是正は、どうしてもやらなければならない問題と強調しました。同時に、神戸で取り組んだ痴漢対策の運動が全国に広がったことなどを紹介、ジェンダー平等社会の実現をめざす決意を示し、「多数激戦の兵庫選挙区で勝ちぬかせてください」と訴えました。
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赤田かつのり党県くらし・教育対策委員長(比例代表)は、地域で活動する日本共産党の議員は住民要求実現に取り組んでいると述べ、自身もこれまで神戸市議として市民のいのちと暮らしを守って頑張ってきたことを紹介した上で、「どうしても国政を変えなければ、根本的な解決ができない」と今回、比例代表として国政にチャレンジする決意を語りました。
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宮本たけし衆議院議員は、今度の参議院選挙は「平和を守るかどうか瀬戸際の大変重要な選挙となる」と指摘し、ロシアのウクライナ侵略は「国連憲章を無視したもので一刻も早く撤退をさせなければならない」と述べ、国会でも衆参両院で決議してきたこと紹介しました。
その上で、これまで命がけで戦争に反対してきたのは間違いなく日本共産党だと強調し、ロシアのウクライナ侵略に乗じて、自・公・維新などが主張する、核兵器共有や敵基地攻撃能力などの「抑止論」や十一兆円の大軍拡など、「力対力」は戦争の道、破滅の道であることを力説しました。
宮本議員は、日本共産党が憲法九条をいかし、ASEANのような平和外交をめざすことを訴え、くらしの問題では、教育の無償化や岸田首相も認めた新自由主義からの転換など「やさしく強い経済」をすすめることを訴えました。
自ら党の議席を辞して、無所属の野党共闘候補で立候補したことに触れて、「今回の選挙でも一人区中心に野党共闘を進めている。この参議院選挙で、日本共産党を大きく伸ばすことが決定的だ」と強調し、比例代表で日本共産党を、選挙区でこむら潤を、「勝ち抜かせてください」と訴えました。
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丹波地区党後援会の中西ひろ子副会長は「今回の参院選挙は、日本が戦争への道を進むのか、平和が守れるのか大事な選挙です」と訴え、日本共産党とこむら潤さんの勝利のために全力を挙げる決意を表明し、支持を呼びかけました。
〔西本嘉宏=丹波市議・地区委員長〕

(兵庫民報2022年6月12日付)14:30

全国決起集会リアルタイム視聴:引き続き、会場で垂水区決起集会――こむらさん、赤田さんが必勝へ訴え


日本共産党垂水区委員会と後援会は六月三日、垂水区文化センター大ホールで中央委員会と会場を結んで「参議院選挙必勝決起集会」を開催し八十五人が参加しました。
*
はじめに、第五回中央委員会総会・参議院選挙必勝全国決起集会での志位委員長の幹部会報告を全国のみなさんとともにリアルタイムで視聴。引き続いて、垂水区決起集会を行いました。
赤田かつのり比例予定候補は、広い兵庫県下を回り街頭で「戦争反対、核兵器廃絶」を訴えていると「がんばれ」の激励があがったことなどを報告しました。
こむら潤兵庫選挙区予定候補からは、県立星陵高校や垂水美術教室の教え子から「先生頑張って」と励ましの声があったことを紹介。平和であってこそ文化が守れると強調し、子育ての経験から、教育費が本当に高い、お金で子どもが進みたい道に進めないこの日本を変えていきたいと決意を述べました。
花山澄雄後援会長の決意表明と音頭で「団結ガンバロー」を斉唱しました。
参加者からは「熱のこもった決起集会でした。当選に向けて頑張ります」と感想が寄せられました。
*
集会に先駆けて、午前十時三十から垂水商店街をこむら潤候補と今井まさこ市会議員を先頭に女性十五人のモモタローが取り組まれ、買い物客などからこむら予定候補に「維新に負けたらあかん」「期待してるよー」と声がかかりました。
〔今井まさこ=神戸市議〕

(兵庫民報2022年6月12日付)14:00

こむら潤さんら商店街を訪問:生産者廃業や容器高騰、円安で輸入品値上がり:物価高に悲鳴


こむら潤参議院選挙区予定候補、きだ結県議、松本のり子神戸市議は六月四日東灘区の甲南商店街のお店を訪問。コロナや物価高の影響や政治への要望を聞きました。
生花店では「生産農家がコロナで廃業して花は高く売れる関東に流れ関西にまわってこない」
和菓子屋では「お菓子のプラスチック容器が高騰。昨年、仕入れ元から値上がるので今のうちに大量購入すべきだと勧められたが支払いできないから買えなかった。何もかもの値上げだ」
靴屋では「中国の工場が稼働してなかったのでリーガルなどの高級靴が八千円から一万円も値上げで入ってくる」
服屋では「生地や染めが上がってるから日本で縫製しても値上げで入ってくる。年金は下がってるから働き続けるしかないが不安だ。せめて消費税は下げてほしい」
――とコロナと物価高の影響の大きさが訴えられました。
*
こむら潤さんは商店街の両端で演説し、「物価高はアベノミクスの失政による円安から。消費税減税や政府の責任で最低賃金千五百円に。大企業の内部留保に課税しそれを財源にすれば可能。参議院選挙で日本共産党の躍進と選挙区でのこむら潤への支援を」と訴えました。
〔松本のり子=神戸市議〕

(兵庫民報2022年6月12日付)13:30

暮らし直撃する物価高:県内自治体の支援策

新型コロナやロシアによるウクライナ侵略、「異常円安」による急激な物価高が暮らしを直撃するもとで、兵庫県内の自治体が六月議会などに「支援事業」を提案しています。
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兵庫県は、「原油価格や原材料価格高騰等への対策として、より支援の必要性・緊急性の高い売り上げの減少した中小法人・個人事業主に一時金を支給」(補正予算案)する予定です。国の事業復活支援金の受給者などが対象です。売り上げ減少率五〇%以上の法人三十万円、個人事業主十五万円、売り上げ減少率三〇%以上五〇%未満の法人二十万円、個人事業主十万円。このほか燃油高騰の影響が大きい業種としてクリーニング店(取次店除く)に五万円、一般公衆浴場事業者に十万円の一時金支給を予定しています。
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佐用町は、子育て世代への支援事業として、十八歳以下の子どもに一人五万円を支給します。香美町は、一世帯当たり一万円のガソリン券、一人当たり三千円の商品券の配布を計画しています。
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給食費や水道基本料の無料化を予定する自治体も。香美町は、幼稚園、小中学校の二、三学期の給食費を無料にする方針です。高砂市は、水道基本料を八カ月間無料化する方針です。食材が高騰する学校給食には、三田市や高砂市などが公費を投入する計画です。
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事業者支援では、神戸市が五千円で六千円分の「お買物券」を受付中。豊岡市、佐用町なども二〇%のプレミアム付き商品券を発行します。このほか、高砂市がスマホ決済サービス利用での最大二〇%ポイント還元などを計画しています。
〔森勇治〕

(兵庫民報2022年6月12日付)13:00


日本共産党国会議員団兵庫事務所だより:有期雇用の無期転換、踏切の安全、農地――各問題について省庁から聞き取り

六月五日付のこの欄で、アスベスト対策について政府に要請したことを報告しましたが、この時(五月二十四・二十五日)はあわせて、「有期雇用の無期転換問題」「踏切の安全対策」「農地問題」などについて、担当部局からの聞き取りも行いました。
「有期雇用の無期転換問題」とは、法改正によって、同一使用者との間で有期労働契約が更新され、通算五年を超えた時は、労働者の申し込みで、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できることになったのですが、法改正が行われた二〇一三年以降に多くの事業者が、雇用期間をはじめから五年とし、無期転換申し込み権が発生しない契約内容に変更しているもので、「無期転換逃れ」といわなければなりません。しかも、公的事業所でも、こうした「無期転換逃れ」が行われており、雇用の安定化をはかるという法改正の趣旨から逸脱しています。
厚労省担当者は、「法的には問題ないが、本来の趣旨に照らして好ましくないと思う」と説明しました。
この問題は、日本共産党国会議員団がかねてから取り上げており、引き続き追及します。
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「踏切の安全対策」は、最近、シルバーカートを利用する高齢者が増えており、踏切での脱輪や線路の隙間に車輪がはまり込むなどの事故が増えています。
国土交通省鉄道局では、最新技術の導入補助制度などを設けていますが、整備が追い付いていません。自治体に働きかけ地元協議会を立ち上げる等の取り組みが有効です。
*
農地問題では、土地改良事業も、大規模化や付加価値の高い作物づくりに偏重している事について意見交換し、後継者づくりとしても、食糧自給確保の面からも、家族営農への支援を抜本強化するべきだと指摘しましたが、若い担当官とは問題意識を共有化できたと思います。
〔金田峰生〕

(兵庫民報2022年6月12日付)12:30


働きざかり世代に日本共産党の姿を:党県委員会がウイークデー5日連続宣伝


日本共産党兵庫県委員会は6月6日から10日、神戸・元町駅前でウイークデー5日間連続宣伝に取り組みました。4月、5月に続く連続宣伝で働きざかりの世代に共産党の姿と政策を伝える取り組みです。
雨あがりの6日朝には、こむら潤参院兵庫選挙区予定候補と赤田かつのり参院比例予定候補が、「憲法9条を生かした平和外交を」「大軍拡はやめ、国民のくらし最優先の『やさしく強い経済』に」と訴えました。〔小林明男〕

(兵庫民報2022年6月12日付)12:00

兵庫県労働者後援会が宣伝:子ども連れ女性が座って聞き激励


日本共産党兵庫県労働者後援会は、参院選で日本共産党を躍進させようと六月五日、神戸市中央区委員会と合同で宣伝行動をおこないました。九人が三隊に分かれてハンドマイク宣伝、近所へのビラ配布をおこないました。
*
大安亭前では、成山太志県労働者後援会会長が『しんぶん赤旗』5・6月号外の内容で訴えると、通りかかった子ども連れの女性が座って最後まで聞き、「頑張ってください」と激励を送ってくれました。他の通行人からも「応援してるよ」と声がかかり、行動に参加した後援会員も激励されています。〔小林明男〕

(兵庫民報2022年6月12日付)11:30

大門みきし「比例五人って、どんなひと?」連載エッセイ70


参議院選挙の第一次比例候補の五人は国会で一緒にたたかってきた仲間であり、私にとっては兄弟のような人たちです。
*
前参議院議員のにひそうへいさん(中国・四国・九州沖縄)は、まさに熱血弁護士。正義感が強く、大きな目に怒りの炎を燃やしながら質問します。私のことをいつも「大門のアニキ」と呼んでいました。ずっと国会にいてほしい人です。
*
いわぶち友さん(北海道・東北・北関東)は、私にとっては、歳の離れた妹のような存在で、福島県の民青県委員長の時から一緒に活動してきました。大きな声を出したり、怒りを顕わにする人ではありませんが、彼女が本会議で「原発なくせ」の質問、演説をすると、自民席もみんな下を向いて聞いています。
*
たけだ良介さん(東海・北陸信越)は、環境問題、災害対策のエキスパートです。災害が起こると、誰よりも早く現地にかけつけます。早くかけつけ過ぎて、自分も救援ボートで運ばれそうになったくらいです。お人柄も無邪気なところがあり、歳の離れた弟のような存在です。
*
田村智子さん(東京・南関東)は感性のみずみずしい方で、質問にも人の息遣いや鼓動を感じます。政策委員長の重責も担い、テレビ討論で各党代表が順番に発言し、カメラが田村さんところにくると、急に空気がきれいになった気がします。田村さんと話していると、優秀な妹をもった兄のような気分になります。
*
参院選目前。(近畿)もふくめ五人全員、国会に戻る決意で頑張りぬきます。
(日本共産党参院議員) 

(兵庫民報2022年6月12日付)11:00

「映画を通してアメリカの歴史と社会を考える」:神戸映画サークル協議会・兵庫県AALA共同企画:アマゾン労組結成、70年代とは様変わり


神戸映画サークル協議会と兵庫県AALAの共同企画の「映画を通してアメリカの歴史と社会を考える」連続講座二回目を五月二十九日に参加者十六名で行いました。
大塚秀之先生(神戸外大名誉教授)から映画『ノーマ・レイ』(一九七九年)を通じてアメリカの労働運動の歴史やアマゾン労組結成にいたる現在の状況のお話を伺いました。
ノーマ・レイのモデルとなった女性は当時アメリカの大手織物会社に勤務しており、その労組結成のいきさつを大塚先生は紹介しました。一九七三年当時、労組は外部からオルグにやってくる人が中心となって結成されるという形が一般的で、アメリカの労組組織率はこの当時が一番高かったそうです。
一方、アマゾン労組結成は外部から人がやってくるのではなく、社員同士が休憩時間や帰宅時のバス停などで組合の話をして労組を立ち上げた――これは新しい動きであり、アマゾンのような大所帯では画期的だと言えると大塚先生は指摘しました。
現在のアメリカ国内の労組組織率は最も高いハワイ州が二二・四%、あとは一〇%を切る州が多い、特にアメリカ南部の地域は低く四・九%から一・五%の州がほとんどであると大塚先生は解説。ドイツや日本に本社のある会社もアメリカ南部に工場を作る際は、その地域に労組がないことから労組を認めないといった事態になっているという話には大変驚きました。
南部地域で労組がない大きな理由としては、奴隷制度の影響が大きいということです。黒人差別の習慣が残っているためだとか。
『ノーマ・レイ』を手掛かりにして、労働運動についての世界の動きを感じることができる機会となりました。
〔寺川葉子=神戸映画サークル〕

(兵庫民報2022年6月12日付)10:30

亀井洋示「プーチンに乗じて」


(兵庫民報2022年6月12日付)10:00

みんぽう川柳〈五月〉「葉書」特選:十歳で疎開先から葉書出す 尼崎市 富田 断

選 者 島村美津子

特 選

十歳で疎開先から葉書出す
 尼崎市 富田 断

【評】向田邦子の「字のない葉書」を思い浮かべましたが、すぐにこれは作者の実体験だと確信しました。余分なことは一切述べないで事実のみを詠んで、読む者に訴えかける。戦争が十歳の少年にもどのような悲惨をもたらしたものか戦争を知っている世代にも知らない世代にも思い知らされます。
今回は「葉書」という題でしたが、「みんぽう川柳」を機にせっかく川柳をはじめられて一句に思いを託され、楽しみにしていましたが、止めてしまわれた方がいらして残念です。一枚の葉書に吐き出してみませんか、息長く。

入 選

顔知らぬ父の筆跡軍事便
 神戸市 塩谷凉子

プーチンに見舞う弾あり抗議の矢
 芦屋市 松田良介

踊る字のはがきから声届いてる
 神戸市 長沼幸正

打ちことばこなす若者僕ハガキ
 神戸市 坂口和義

愚息から葉書一枚安堵する
 神戸市 川上俊智

若いころ葉書で親に金無心
 神戸市 長尾粛正

葉書の末尾小文字朱色で頼み事
 神戸市 松尾美恵子

絵葉書のおいしいリンゴ届いたよ
 神戸市 小林尚子

メールより葉書の距離が丁度いい
 神戸市 中村好孝

好きだよとハガキに書いて失恋し
 明石市 門脇潤二郎

花描き亡母に感謝のはがきでき
 神戸市 兵頭和子

ボロボロのハガキうっすら母の愛
 明石市 小西正剛

絵手紙の元気な文字に励まされ
 尼崎市 大野幸雄

川柳応募頭ペコリとポストイン
 神戸市 山本尚代

みんぽう川柳募集

▽締め切りは毎月第四火曜日、必着です▽六月の題は「決める」、締め切りは六月二十八日。掲載が参議院選挙期間中となりますので、候補者名をはじめ参院選挙に直接かかわる表現を含む句は採用できません。少々難しい制約ですが、奮ってご応募ください▽七月の題は「励む」、締め切りは七月二十六日▽一人二句まで。葉書に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記してください。葉書のみ受け付けます。なお、お体の具合などで投函に出かけられない方はいままでどおりメール・ファクスでけっこうです。

(兵庫民報2022年6月12日付)9:30


観感楽学:先日、街を歩いているとロボットコンテスト開催というポスターを見ました。


先日、街を歩いているとロボットコンテスト開催というポスターを見ました。エンジニアの人財育成と技術教育の機会を提供することが目的のロボットコンテストです▼以前、私が勤めていたソフト会社で若手を中心にチームを作り、このコンテストに参加したのを思いだしました。共通のロボットと条件で決められた作業をどれだけ正確に早く終わらせるかを競います。いわゆる組み込みのプログラミングとなります。成績結果は覚えていないので多分悪かったと思います▼コンテストの話はこれぐらいにして、工場で使われる産業用ロボットですが、世界で「四強」と呼ばれるメーカーが四社あり、そのうちの二社は日本。日本メーカーの産業用ロボットは高性能だとされています▼これから産業用ロボットはもっと賢くなり生産性ももっと上がると言われ、職種や働き方が変わるとも言われています。機械に仕事が奪われて仕事がなくなるという話も聞いたことがありますが、機械に置き換わることで危険な仕事から解放され、余った時間は人材の育成や研究に使い、労働時間も短縮されれば、個人の自由な時間が増えるなど、時間や心に余裕ができるという良い方向に社会と働き方が変わらないと技術が発達しても意味がないと思います。(ふ)

(兵庫民報2022年6月12日付)9:00

2022年6月5日日曜日

「大門みきし・こむら潤・赤田かつのり事務所」開設:参院選へ向け、日本共産党の大門みきし・赤田かつのり両比例代表予定候補と、こむら潤兵庫選挙区予定候補の事務所が、神戸市兵庫区新開地の党兵庫県委員会会館に開設されました。


録画(字幕付き):https://youtu.be/qW5r-6yv3VE


(兵庫民報2022年6月5日付)14:30

兵庫県労働者後援会決起集会:小畑雅子全国後援会代表委員が講演:政治を変えるためには組織された労働者の中でこそ奮闘しよう。声と実態を聞きながら、綱領を学び・語り、日本共産党の魅力を広げよう。

(左から)小畑さん、赤田さん、こむらさん、成山さん

参院選での日本共産党の躍進・勝利にむけ、日本共産党兵庫県労働者後援会決起集会が五月二十八日、神戸市内で開かれました。
小畑雅子全国労働者後援会代表委員(全労連議長)が講演。小畑さんは、「労働者にとっての野党共闘勝利と日本共産党躍進の意義について」をテーマに語り、①今度の参院選では戦争か平和か日本の進路が根本から問われる②労働者・国民の要求実現のために「やさしく強い経済」を③日本共産党が躍進してこそ市民と野党の共闘が前進する④参院選での躍進めざしてのとりくみを――について語りました。
はじめに小畑さんは、ロシアのウクライナ侵略に心が痛むと述べ、いまこそ国連憲章で世界が団結することを訴え、ウクライナ戦争に便乗した軍事費の二倍化や「核共有」論を批判しました。
沖縄県の「建議書」を読み上げ、沖縄県民が憲法九条のある日本への復帰を望んでいたこと、その後の五十年の米軍基地状態から、武力によらない外交を求めていることを紹介。日米が「台湾有事」の際に沖縄を防波堤にしようとしていることに愕然としたと小畑さんは述べ、憲法九条で平和を守ることは労働者にとっても切実な課題だと強調しました。
新自由主義に代わる「やさしく強い経済」をつくる日本共産党の改革提案も語り、政治の責任で賃上げできると志位和夫委員長が春闘決起集会で述べたことも紹介し、政治を変え、賃上げでくらし応援に転換をと訴えました。
また、総選挙以来の野党共闘攻撃の大逆流について触れ、メディアでも連合会長の発言が問題視されていること、その一方で各地での市民と野党の共闘の発展への努力を紹介し、日本共産党を参院選で勝利させることが、共闘の発展につながると力説しました。
各地の共産党労働者後援会のとりくみを語りながら、政治を変えるためには、組織された労働者の中でこそ奮闘しようと強調。声と実態を聞きながら、綱領を学び・語り、日本共産党の魅力を広げようと呼びかけました。
神戸市役所後援会や民間職場後援会から職場の実態や宣伝や対話などの奮闘の発言もありました。
こむら潤党兵庫県国政委員長は、学生とのシール対話の経験も紹介しながら、新自由主義からの転換、憲法九条で外交をすすめると決意を語り、赤田かつのり比例予定候補も、比例が主戦場、ここで伸ばしてこむらさんも勝利させようと決意表明しました。
北川伸一労働者後援会事務局長が行動提起を行い、最後に成山太志労働者後援会長の音頭で「団結ガンバロー」と閉会しました。
〔小林明男〕

(兵庫民報2022年6月5日付)14:00

老朽原発うごかすな大集会:参議院選挙で原発やめて再生可能エネへ転換する国会議員を――の訴えに歓声


ロシアによる原発攻撃、核兵器並の危険な原発、原発にミサイルが……と大変な事態となってきました。
真夏日となった五月二十九日、大阪・うつぼ公園には関西各地と全国で原発立地点でたたかう人々が結集しました。家族づれや若者グループが立派に育った林の中で持ち寄り昼食で賑わう中の開催となりました。
全国の脱原発・反原発で幅広く共闘できているのは関西しかありません。そのため全国から、この関西の共闘を学ぼうと参加者も増え、この日の発表では二千百人となり最大規模となりました。
幅広い実行委員会による集会では、主催者を代表して、中嶌哲演福井県民会議代表が挨拶しました。中嶌住職は「関西一円で共同し政府や関電を追い込んでいる、ともにさらなる知恵をしぼって老朽原発の運転をやめさせよう」と挨拶。
全国から関西に学ぼうと多くの運動団体からメッセージが発信されました。青森県六ヶ所村や川内原発(鹿児島県)のたたかい、伊方原発(愛媛県)や島根原発再稼働のもようも語られました。
関西の六府県のたたかう代表もスピーチしました。兵庫県代表として「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」の岡崎史典事務局長もスピーチしました。
集会の演壇に、社民・新社・共産・緑・立憲・れいわ、の代表もならび、参議院選挙で「原発をやめて再生可能エネへ転換する国会議員を当選させよう」との訴えに多くの歓声が響きました。
熱中症にならぬよう主催者の気配りのもと、二千百人のデモは難波まで延々と続きました。
〔速水二郎=原発なくす兵庫の会〕

(兵庫民報2022年6月5日付)13:30

戦争か平和か、日本の針路が問われる選挙:明石市の日本共産党と後援会が決起集会:急遽開催でしたが「元気が出た」と参加者


日本共産党明石市委員会と明石後援会は五月二十四日、魚住市民センターで「参院選の勝利をめざす決起集会」を開催し、七十四人が参加しました。
参院選挙区予定候補の、こむら潤さんから動画でメッセージが届き、「日本共産党は今年で百年を迎えます。反戦・平和を貫いてきた日本共産党が伸びてこそ、政治を切り変えていく確かな力となります。私が力を入れたいのは「ジェンダー平等社会の実現」。男や女といった社会の性別にとらわれることなく、一人ひとりが自分らしい生き方を選び、貫くことができる社会だと考えています。あなたが大切にされる政治を実現させましょう」と呼びかけました。
メッセージ動画のスペシャルゲストとして参議院議員・比例予定候補の大門みきしさんも登場して、自著『やさしく強い経済学』が「よく売れている」と紹介しつつ「「やさしく強い経済」に変えていくことに全力をつくしたい」と語りかけました。
単位後援会の発言では、「共産党のことを一人でも多くの人に伝えるために、音の出る宣伝はとても重要。宣伝行動を毎週月・木曜日行っている」(魚住後援会)、「後援会ニュースはポストに入れるだけでなく、直接会って会話することが大事。実際やってみたら意外とできるものだ」(高丘後援会)、「毎日電話かけを行い、折り入ってのお願いをしている。大切なのは、一人ひとりに寄り添い、話をよく聞くこと」(朝霧後援会)など、活発な活動が紹介されました。
東播地区副委員長の新町美千代さんが、「「戦争か平和か」こんなことが選挙の争点になる日がくるとは思いもしなかった。日本の針路が問われている。戦争はさせない、憲法九条を守り抜く。公示日までの奮闘が当落をわける。比例は日本共産党と書いてもらう人を明石で二万、兵庫で三十六万、全国で六百五十万にするため、党と後援会で全力を尽くそう」と心から訴えました。
集会には、明石市議の楠本美紀さんと辻本達也さんも出席し、辻本市議がいま市議会で行われている百条委員会の報告をしました。
*
急遽開いた決起集会で準備不足もありましたが、参加者からは「良かった」「元気が出た」とあたたかい感想をいただきました。
〔北後直子=明石後援会事務局〕

(兵庫民報2022年6月5日付)13:00