◇公安委員会
痴漢対策について
二〇二一年の兵庫県における痴漢認知件数を九十三件、検挙件数を三十件と確認したきだ結議員は、「実際は認知数の十倍と言われる「触られただけでしょ」と言われ、警察では何度も再現させられ、多くの女性は口を塞がれてきた。痴漢撲滅へ向け機運醸成を」と強調しました。![]() |
喜田議員 |
きだ議員は、今年の大学入試「共通テスト」受験生に痴漢加害をあおるSNS投稿があることをうけ、党県議団として県警に対策を求めたことに対する取り組みについて問いました。
県警は、事業者に働きかけを強め、例年より多い六事業者で駅及び列車内でのアナウンスを行うとともに、鉄道警察隊に加え、交番勤務員がホームや改札での巡回を行ったと答弁。
きだ議員は、「当初「放送を不快に思う男性のお客様もいる」と拒否する事業者もあったが県警の要請で一気に変わった。警察の働きかけは決定的」と指摘。その上で「痴漢撲滅へさらなる役割発揮を」と述べ、▽アナウンスは構内だけでなく車内で行い、三月末で終わりとせず四月以降も続けるよう事業者に要請を▽「被害者は何ら悪くない」「警察は痴漢加害を見逃さない」というメッセージを動画や音声、ポスターなどで発信を―と求めました。
担当者は、「県は、発電所の許認可を行う立場にないが、二〇五〇年のカーボンフリーをめざし、指導を強めていく」との答弁にとどまりました。
庄本議員は、新設石炭火力も含めた県内石炭火力発電所の全廃計画の策定を求めました。
県警は、事業者に働きかけを強め、例年より多い六事業者で駅及び列車内でのアナウンスを行うとともに、鉄道警察隊に加え、交番勤務員がホームや改札での巡回を行ったと答弁。
きだ議員は、「当初「放送を不快に思う男性のお客様もいる」と拒否する事業者もあったが県警の要請で一気に変わった。警察の働きかけは決定的」と指摘。その上で「痴漢撲滅へさらなる役割発揮を」と述べ、▽アナウンスは構内だけでなく車内で行い、三月末で終わりとせず四月以降も続けるよう事業者に要請を▽「被害者は何ら悪くない」「警察は痴漢加害を見逃さない」というメッセージを動画や音声、ポスターなどで発信を―と求めました。
尼崎南警察西分庁舎跡地への交番等の設置
庄本議員は、尼崎南警察西分庁舎跡地への交番等の設置を要請。県警は、「土地所有者の尼崎市と協議を行いながら検討したい」としました。◇農政環境部
神戸製鋼の石炭火力発電所稼働中止を
庄本議員は、COP26での「排出削減対策のない石炭火力発電所の段階的削減」というグラスゴー合意を踏まえれば、神戸製鋼の新設石炭火力発電所は、稼働させるべきではないのではないかと当局をただしました。担当者は、「県は、発電所の許認可を行う立場にないが、二〇五〇年のカーボンフリーをめざし、指導を強めていく」との答弁にとどまりました。
庄本議員は、新設石炭火力も含めた県内石炭火力発電所の全廃計画の策定を求めました。
再生可能エネルギーの抜本的促進を
庄本議員は、再エネ導入の主軸となる地域自立型の再エネ導入促進がカギと考えるが、推進の予算規模が少なすぎると指摘。予算規模をふやし、再エネの抜本的導入をすすめ、二〇三〇年には、五〇%の再エネ導入を行うべきだと求めました。◇県土整備部
住宅・建物の耐震化施策について
庄本議員は、南海トラフが迫るなか、あらためて住宅、建物の耐震化について質疑。![]() |
庄本議員 |
庄本議員は、住宅の耐震化について、補助上限が、工事に係る費用の五分の四、百万円となっており、高額負担となる耐震化に踏み出せない住宅も残されていると指摘。補助率、補助額の引上げなどで、住宅耐震化を急ぐことを求めました。
また多数利用の建物のうち、耐震化の法的措置なくこれまで見過ごされている三階建千平方メートル以下の小さな多数利用建物の耐震化について、実態調査を行うなど、対応が必要ではないかと指摘。当局は、「これらの建築物の安全確保についても重要であることから、国の動向を注視しながら、県としても適切に対応したい」と答弁しました。
担当者は「県として、神戸市とともに国にも働きかけていきたい」と答えました。
庄本議員は、保護者や教職員などに事前の説明などもなく、一年で統合を行うことに、保護者らから大きな批判がひろがり、嘆願書まで出されていることを指摘。
嘆願書は「私の娘は、来年度から豊岡聴覚特別支援学校に入学する。この学校に決めるまで、何年もかけて悩みに悩みこの学校で勉強がしたい、そして寄宿舎で生活自立の力をしっかり身につけて、自信をもって高等部へ進みたいと決断した。その思いを教育委員会はいとも簡単に踏みにじり、出石へ行けという。なぜ、寄宿舎、運動場、プール・トイレ等が整っている豊岡聴覚特別支援学校から出なければならないのか」「令和五年四月の統合は断固として反対する」と訴えていることを紹介した庄本議員は、「一年後に統廃合というのは、あまりにも拙速すぎる。関係者の理解が得られていないこの段階で、統合の延期や撤回など、再検討が必要ではないか」と迫りました。
県教委担当者は、「理解や不安の解消への努力を行う」と述べるだけで、計画の再検討についての言及はありませんでした。
県教委は、性暴力被害に対する対応は必要とし、管理職の研修などに盛り込んでいるなどと答弁しましたが、「包括的性教育」への着手について言及しませんでした。
きだ議員は、個室トイレに生理用品を設置すること、高校一年生全員へのタブレット端末の無償貸与なども求めました。
庄本議員は、学校へストレスフリートイレの設置を求めました。
(兵庫民報2022年3月27日付)15:30
また多数利用の建物のうち、耐震化の法的措置なくこれまで見過ごされている三階建千平方メートル以下の小さな多数利用建物の耐震化について、実態調査を行うなど、対応が必要ではないかと指摘。当局は、「これらの建築物の安全確保についても重要であることから、国の動向を注視しながら、県としても適切に対応したい」と答弁しました。
阪神住吉駅のバリアフリーについて
きだ議員は、阪神本線三十三駅のうち、唯一エレベーター等が設置されておらず、バリアフリー化がされていない阪神住吉駅のバリアフリー化について、改正バリアフリー法で示された「基本構想」に神戸市が位置づけ、国に採択されるよう県としても、強く後押ししてほしいと要望しました。担当者は「県として、神戸市とともに国にも働きかけていきたい」と答えました。
◇教育委員会
但馬地域特別支援学校統廃合について
庄本議員は、県教育委員会が二月十七日に、突然発表した豊岡聴覚特別支援学校と寄宿舎の廃止、出石特別支援学校へ統合計画についてただしました。庄本議員は、保護者や教職員などに事前の説明などもなく、一年で統合を行うことに、保護者らから大きな批判がひろがり、嘆願書まで出されていることを指摘。
嘆願書は「私の娘は、来年度から豊岡聴覚特別支援学校に入学する。この学校に決めるまで、何年もかけて悩みに悩みこの学校で勉強がしたい、そして寄宿舎で生活自立の力をしっかり身につけて、自信をもって高等部へ進みたいと決断した。その思いを教育委員会はいとも簡単に踏みにじり、出石へ行けという。なぜ、寄宿舎、運動場、プール・トイレ等が整っている豊岡聴覚特別支援学校から出なければならないのか」「令和五年四月の統合は断固として反対する」と訴えていることを紹介した庄本議員は、「一年後に統廃合というのは、あまりにも拙速すぎる。関係者の理解が得られていないこの段階で、統合の延期や撤回など、再検討が必要ではないか」と迫りました。
県教委担当者は、「理解や不安の解消への努力を行う」と述べるだけで、計画の再検討についての言及はありませんでした。
三十五人学級について
きだ議員は、二月中旬時点で九市七町二十八校が新年度から中学校一学年での三十五人学級を選択しているとの答弁をうけ、三十五人学級の選択制は一歩前進だが、一学年だけだと運用上の困難などもあるのではないかと指摘。「現在の加配教員を活用すれば、小学校五、六年、中学校全学年での三十五人学級の実施は可能。ぜひ県として決断するとともに、国に、基礎定数の見直しを早期に行い、中学三年までの三十五人学級の実施を行うよう求めるべき」と要望しました。包括的性教育について
きだ議員は、コロナ禍でDVや性暴力、中高生からは望まない妊娠相談が増え、乳児を遺棄するといった痛ましいニュースもあるなか、日本の性教育の遅れについて言及。近年の性教育のグローバルスタンダードとなっている『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』で提唱された「包括的性教育」の必要性について述べ、とくにガイダンスの二〇一八年改定で、「ジェンダーの理解」「暴力と安全確保」という項目がたてられたことは日本の教育においても重要だと指摘し、県教委として「包括的性教育」に着手することを求めました。県教委は、性暴力被害に対する対応は必要とし、管理職の研修などに盛り込んでいるなどと答弁しましたが、「包括的性教育」への着手について言及しませんでした。
きだ議員は、個室トイレに生理用品を設置すること、高校一年生全員へのタブレット端末の無償貸与なども求めました。
庄本議員は、学校へストレスフリートイレの設置を求めました。
(兵庫民報2022年3月27日付)15:30