日米共同方面隊指揮所演習「ヤマサクラ81」の中止を求める大集会を十二月十一日、伊丹市三軒寺前広場でひらき、約二百五十人が参加しました。
日米合同の指揮所演習は四十年前に始まり今回で八十一回目。「最大規模」と称しています。演習は、アメリカの戦略に自衛隊が組み込まれ、陸・海・空だけでなく宇宙やサイバー攻撃、敵地攻撃なども含む「マルチドメイン作戦」を想定。太平洋周辺の米軍やオーストラリア、韓国など同盟国の基地と全国の自衛隊基地をネットワークで結んで図上訓練(シミュレーション)を行います。この演習と併せて、全国の自衛隊や米軍基地でも様々な訓練が行われています。
集会では、連帯挨拶で日本共産党の大門みきし参議院議員が軍事対軍事の対応は絶対に間違いだと訴え、野党連合政権で政治を変えようと呼びかけました。
社会民主党の梶川みさお県連代表・宝塚市議、緑の党の酒井一元尼崎市議、安保破棄大阪実行委員会の森山禎治事務局長も挨拶をしました。日本共産党からは、ねりき恵子・庄本えつこ両県議はじめ、地元・周辺自治体の議員も参加し紹介されました。
石川康宏神戸女学院教授がメインスピーチをおこないました。
アメリカと中国の軍事的対立がエスカレートするなか、ヤマサクラ81が米軍の「マルチドメイン作戦」に自衛隊を組み込むための演習になっていること、日米両部隊が実際に動く実働演習と一体で行われていることなど、演習が非常に危険で実戦的なものになっていると指摘。改憲の動きが強められているなか行われるこの演習が、アメリカと共同して海外で戦争をする国づくりを既成事実化し、推進するものとなっていると批判しました。
これに対し、憲法を守ってきた市民のたたかいの歴史を振り返り、「一人ひとりは微力ではあるが無力ではない」と強調し、軍事演習反対の声を上げ続け、「戦争する国」づくりをストップさせようと取り組んでいる全国の市民と手をつないで、憲法を活かし、平和を広げる取り組みを進めようと訴えました。
最後にアピールを参加者全員で確認し、集会後に実行委員会が自衛隊に届けました。また、参加者は阪急伊丹駅とJR伊丹駅に分かれて宣伝をおこないました。
〔吉岡健次=川西市議〕
(兵庫民報2021年12月19日付)20:30
石川康宏神戸女学院教授がメインスピーチをおこないました。
アメリカと中国の軍事的対立がエスカレートするなか、ヤマサクラ81が米軍の「マルチドメイン作戦」に自衛隊を組み込むための演習になっていること、日米両部隊が実際に動く実働演習と一体で行われていることなど、演習が非常に危険で実戦的なものになっていると指摘。改憲の動きが強められているなか行われるこの演習が、アメリカと共同して海外で戦争をする国づくりを既成事実化し、推進するものとなっていると批判しました。
これに対し、憲法を守ってきた市民のたたかいの歴史を振り返り、「一人ひとりは微力ではあるが無力ではない」と強調し、軍事演習反対の声を上げ続け、「戦争する国」づくりをストップさせようと取り組んでいる全国の市民と手をつないで、憲法を活かし、平和を広げる取り組みを進めようと訴えました。
最後にアピールを参加者全員で確認し、集会後に実行委員会が自衛隊に届けました。また、参加者は阪急伊丹駅とJR伊丹駅に分かれて宣伝をおこないました。
〔吉岡健次=川西市議〕
(兵庫民報2021年12月19日付)20:30