2021年9月26日日曜日

憲法守る大きなネットワークを地方から:11・3兵庫憲法集会に大きな期待:プレ集会で学術会議任命拒否の当事者・芦名教授が指摘

「戦争させない、九条壊すな!2021・11・3兵庫憲法集会プレ集会」が九月十三日、神戸市内でひらかれました。
開会挨拶で九条の心ネットワークの羽柴修弁護士は――一年前、学術会議任命拒否の理由に菅首相は憲法十五条(公務員の選定罷免権)で説明したが理由にはならない。この事件は戦前の滝川事件のように今後日本がどういう道をいくかの転換点の議論になるべき問題だ。しかし時もたち、多くの国民は忘れている。戦争への道を進ませないためにも声をあげ続け、政府を監視していかねばならない。今日は当事者の芦名先生に語ってもらい大いに学ぼう――と呼びかけました。

記念講演「日本学術会議問題から平和憲法へ」

記念講演は、芦名定道関西大教授が「日本学術会議問題から平和憲法へ」と題しておこないました。

学術会議会員推薦名簿で芦名さんを含め六人の任命を菅義偉首相が拒否したことが「しんぶん赤旗」でスクープされ、各紙が追いかけたが、いまだに首相は任命拒否の理由を「総合的俯瞰点」とするのみで真相は明らかにされていません。芦名さんは「真相がわからないから必要以上に自粛する。国民に忖度を求める政治は正当なのか。この問題の真相究明を決してあいまいにしてはならない」と強調しました。
今回の六人だけではなく学術会議自体が標的だったのではないかと指摘し、二〇一六年に三人の定年退任による欠員補充の際、官邸が難色を示し欠員になっていたこと、共産党の追及で当時の根拠文書が出てきたが事務局長決済も経ておらず公的文書と言えないものだったことをあげました。
日本学術会議は一九四九年設立以来、戦前に科学者が戦争に協力させられた反省から「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」(一九五〇年)を明確にしてきた組織であり、一九六七年各大学に米軍からの研究資金が入っていることが明らかになった時も「軍事目的のための科学研究を行わない声明」を出し、二〇一七年にも「軍事的安全保障研究に関する声明」を出してきました。
一方、政府は、防衛省、防衛装備庁を設立し、「安全保障技術研究推進制度」(二〇一五年)もつくり、学術研究への介入が増加。
政府にとって軍事研究に反対する学術会議がじゃまになっていると考えると辻褄があうと芦名さんは分析。冷戦終了からアメリカ覇権後退と中国台頭など世界情勢が混沌とするなかで、軍事・科学技術への一層の注目があり、軍事研究が焦点になっている――このなかで今回の学術会議問題をとらえる必要があると強調しました。
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改憲の動きについて芦名さんは、こうした政府の動きだけでなく、下からの動きとして日本会議が地方から一千万署名運動を展開し、地方議会から国に改憲を求める意見書を出させる動きがあることを紹介。
芦名さんは、これに対して平和勢力を下から構築することが必要だと述べて、対立を乗り越えて大きなネットワークが必要だと述べ、「11・3兵庫憲法集会」への期待も語りました。
最後に芦名さんは、地方自治の精神が大事だとし、ヨーロッパで新自由主義のもとでいったん民営化された水道などの公共サービスを再公営化する動きが起こり、平和、教育の分野でも地域で共同が始まっていること、その背景にある「ミュニシパリズム」という思想を紹介し、今後の方向もここにあると述べました。
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参加者からの質問に対し芦名さんは――▽人権意識は近代社会で勝ちとられたもの。個々人がばらばらにされた社会で、どうやって共同をつくりあげるか。入口は要求ではないか▽コロナ禍のなか、保健所統合が問題になり、「統合するな」などの取り組みが起こっている▽情報は国民には伝わりにくい。マスコミが伝えてないから。マスコミは政権の意思を伝えるものになっている▽京都でも立憲と共産の共闘への努力がある。市民が様々な運動で政党をつなぐ努力もしてきた。つなぐ役割としての市民の役割がある――などと答えました。

兵庫憲法集会は11月3日、メリケンパークで開催

実行委員会からの提起を、戦争させない千人委員会の森哲二さんがおこないました。「コロナ禍のもと、憲法の定める国民の権利を保障する政府の役割が問われている。アフガニスタンに当たり前に自衛隊機が飛ぶ時代になった。いまこそ憲法の意義を考える集会を開きたい」と述べ、延期した兵庫憲法集会を十一月三日にメリケンパークで開催――▽コロナ対策のため会場での参加は二千人規模とし、ライブ中継を併用▽パレードはしない▽メインゲストは「ご飯論法」で有名な上西充子法政大学教授▽近くチラシができる――などを報告しました。


〔小林明男〕

(兵庫民報2021年9月26日付)18:30

憲法改悪ストップ東灘憲法共同センター総会:憲法が活かされる社会へ総選挙で決着を


憲法改悪ストップ東灘憲法共同センターは九月十八日、魚崎西町会館で、第七回総会を行いました。コロナ対策のためにZoomでの参加も受け付けて行いました。
記念講演は岡野八代(同志社大学教授)さんがリモート出演。「コロナ禍でより鮮明になったジエンダー問題」「政治がケアを無視してきた。ケアを大切にすることは憲法を大切にすることにつながる」ことを話しました。
神戸市長選に立候補を決意した「市民にあたたかい神戸をつくる会」の岡崎ふみのりさんも挨拶。岡崎さんは「コロナ禍のもとでも『費用対効果』や『自己責任』を押し付ける久元市政は終わりにしよう。今の神戸市政を変えたいと願っているみなさんと力を合わせて市政を転換する」と決意を力強く語りました。
*
「憲法が活かされる社会をめざし、総選挙で決着をつけよう!」をスローガンに行われた総会では、九年間の安倍・菅自公政権が、立憲主義をこわし改憲への道に執着、コロナ禍のもとでも国民には自粛と自助を求める対策に終始しながら、憲法への『緊急事態条項』の追加を持ち出すなど、国民の命と暮らしを守ることに背を向けてきた結果として、国民の信を失い、菅首相は辞任に追い込まれたことを明らかにしました。
総会は、今度の総選挙では野党共闘実現で政権交代が現実的な目標になっていることを確認し、「憲法が全面的に暮らしに活かされる社会・政権交代実現の一翼を担うために頑張ることを決意」する議案を全員の総意で採択決定しました。
最後に、神戸健康共和会理事長の藤末衛代表が閉会の挨拶で岡野教授の話を引用して、「ケアを必要とする人がしっかりとケアを受けることができる社会・政治実現のために政権交代を!」と訴えました。
〔小谷正男=東灘憲法共同センター事務局長〕

(兵庫民報2021年9月26日付)18:00

憲法を守るはりま集会:コロナ禍の中でこそ憲法の理念の実現を


第四十三回憲法を守るはりま集会が「コロナ禍の中でこそ憲法の理念の実現を」を掲げ九月十八日、姫路市市民会館で開催されました。
実行委員長の松本滋兵庫県立大名誉教授が開会挨拶。松本氏は、「コロナ感染拡大で五月を九月に延期したが開催できた。いま自民党総裁選挙が行われているが、四候補とも政府は憲法を遵守しなければならないとの認識はなく、憲法を亡き者にしようとする方向でも一致している。憲法にもとづく政治をする気がないなら取り替えるしかない。アフガニスタンへの対応を見てもいまや憲法の出番。世界の人と憲法でお付き合いできる国に。今日はこの力をつける集会にしたい」と語りました。
憲法集会を機会に結成された「平和をうたう合唱団・希望」が「日本国憲法第九条」などを合唱しました。
集会のメイン企画は、松元ヒロさんの「爆笑ライブ」。松元さんは「要請、要請、ばかりで陰性になった」など、国民に犠牲ばかり強いる政府のコロナ対策を批判。コロナによる公演中止で収入が絶たれている実態、貧困と格差の拡大、その一方でアメリカの黒人差別から広がった世界の動き――などをコントで語りました。アンコールでは「憲法くん」を演じました。
吉田竜一弁護士が閉会挨拶。「コロナの中でも中断せずに四十三回開催できた、集会の財政逼迫もあったが支援があった」とお礼を述べ、「コロナに便乗した緊急事態条項など改憲論まである。感染しても適切な医療が受けられない、経済的に困っても支援がない事態は憲法に問題があるのではなく、憲法に忠実な政治が実現されていないことに問題がある。憲法の個人の尊厳、生存権、平和を実現する政治、憲法を活かす社会へ声をあげ続けていこう。来年五月五日に憲法集会もこの会場で開こう」と訴え、集会は終了しました。
〔小林明男〕

(兵庫民報2021年9月26日付)17:30

ジェンダー平等実現へ党女性後援会が宣伝:岡崎ふみのりさんも訴え

訴える岡崎ふみのりさん

日本共産党兵庫県女性後援会は九月十九日、神戸大丸前でリレートークをおこないました。
冨士谷香恵子事務局長の司会で始まり、大野さとみさん(中央区女性後援会)は「家事は女性がやるのが当たり前という考えが社会的につくられたきたが、それはおかしいという声がひろがって、ジェンダー平等社会の実現はいまや大きな世論になってきました」と訴え、神戸市議団の森本真団長が神戸市政の問題点――パートナーシップ制度や夫婦別姓がみとめられない――などに触れ、来る市長選挙で市長を代えようと呼びかけました。
市民にあたたかい神戸をつくる会共同代表の岡崎ふみのりさん(市長予定候補)も参加。神戸市政を変えるための「すぐやる提言」①病院病床と保健所を増やす②雇用と営業をしっかり補償③少人数学級をただちに実施―を詳しく述べ、神戸市政を転換しようと力強く訴えました。
新婦人県本部内後援会の垣本千里さんは、「コロナ禍の中、ぶれずに、命・くらしを守り、ジェンダー平等社会実現のためにがんばる日本共産党のこむら潤比例予定候補を国会へ押し上げましょう」と力をこめました。
庄本えつこ県議は、党県議団が知事へ申し入れたコロナ対策の内容を報告。また、自民党政権が続けてきた医療・福祉削減政策がコロナ禍での苦難につながったと批判し、「総選挙で政治を根本から変えるために、比例で日本共産党を躍進させてください」と強調しました。〔平松順子〕

(兵庫民報2021年9月26日付)17:00

日本共産党丹波地区委員会が演説会:宮本たけし前衆院議員が訴え:野党連合政権で悪政からの転換を:フェイスブックやチラシで参加する人も


日本共産党丹波地区委員会は九月十九日、丹波市氷上町ポップアップホールで演説会をひらきました。
司会は前田えり子丹波篠山市議会議員が務め、最初に西本嘉宏丹波地区委員長が、総選挙が間近であり、比例で日本共産党を伸ばしてほしい旨、訴えました。細谷圭助丹波市日本共産党後援会長は、市民と野党共闘の軸となっている日本共産党を伸ばして頂きたいと訴えました。
こむら潤比例候補からのメッセージが紹介されたのに続いて、宮本たけし前衆議院議員が登壇しました。
宮本さんは、自民党の総裁選では四候補全てが九年間の強権政治・金権腐敗・公文書偽造など安倍・菅政権の悪政を支えてきた人びとで、誰が総裁になろうと悪政の転換はされない、野党連合政権でしか悪政の転換はなされないと強調。また、日本共産党が、コロナの第五波を防ぎ、国民の命を守るためにオリ・パラの中止を訴えてきたことを紹介しました。森友問題については、宮本さんが国会で最初に取り上げたこと、佐川理財局長が改ざんを指示し、赤木さんなど職員は泣く泣く公文書改ざんをしていたこと、赤木さんが自殺し奥さんが「赤木ファイル」の公開要求をしたことなど生々しく報告しました。
最後に日本共産党を比例で伸ばしていただきたいと訴えました。
私のフェイスブックを見て京都府から来られた方、チラシを見て来られた若者もおり、選挙への関心が高まりつつあることを感じました。
〔西脇秀隆=丹波市議〕

(兵庫民報2021年9月26日付)16:30

日本共産党兵庫県議団、重要政策提言を新知事に:女性幹部の登用、温室効果ガス62%削減など


日本共産党兵庫県議団は九月十五日、斎藤元彦新兵庫県知事に対し、二〇二二年度予算編成にあたっての重要政策提言を行いました。
ねりき恵子団長は、冒頭、重要政策提言とともに、「気候危機打開する日本共産党の2030戦略」を手渡し、「知事が公約した、新型コロナの重症病床の確保、三十人学級実現、副知事の女性登用などを早期に実現してほしい」と発言しました。
きだ結政調会長は、十の柱、三百六十七項目にわたる提言の中心点を説明。県庁再整備中止・再検討、女性幹部の登用、二〇三〇年までに温室効果ガス六二%削減など気候危機対策、高校統廃合を行わないことなどともに、コロナ対策のための臨時医療施設確保、大規模PCR検査の実施、保健所体制の強化など、あらためて要望しました。
各議員からは「コロナ以前の行革方針を見直し、医療・保健体制強化を」「名神湾岸連絡線など、不要不急の高速道路は中止」「経済的理由で学ぶことをあきらめないよう学生支援を」「核兵器禁止条約の署名・批准を」「災害援護資金の返済免除を」等、それぞれが強調したい点を発言しました。
斎藤知事は、女性副知事について、「今すぐというわけにはいかなかった」としつつ、「女性の方々に活躍してもらえるようにしたい」と回答。三十人学級について「公約で掲げたが、加配の問題などがあり、引き続き検討していきたい」としました。コロナ対策について「自宅療養者を減らすのは大事な視点だと思う」としながら、臨時医療施設については、「スタッフ等の面からハードルが高い」と消極的でした。文化芸術におけるコロナ対応について「補正予算で、鑑賞の機会がもてるような施策を具体化したい」としました。
「2030戦略」については、知事自身が手にしながら「勉強させていただきます」と応じました。
〔門屋史明〕

(兵庫民報2021年9月26日付)16:00

芦屋市議会が補聴器購入への公的助成求める意見書:年金者組合芦屋支部の請願実る

芦屋市議会に提出されていた「加齢性難聴者の補聴器購入への公的助成を求める請願書」が九月二十一日の本会議で採択され、それに伴い国への意見書が全会一致で可決されました。
請願は、欧米に比べて日本の補聴器普及率が低い原因に、障害認定がされなければ公的助成の対象にならない問題があることから、全日本年金者組合芦屋支部が公的助成制度を国が創設するよう芦屋市議会に国への意見書提出を求めて出したもの。日本共産党の平野貞雄、川島あゆみ両議員、「あしやしみんのこえ」の中村亮介議員(立憲民主党)が紹介議員となりました。
九月十三日の民生文教常任委員会(日本共産党からひろせ久美子議員が参加)で、田中恵美子支部長が冒頭に口頭意見陳述を行い、審査の結果全員一致で「採択すべきもの」と決していました。〔平野貞雄〕

(兵庫民報2021年9月26日付)15:30


国は石炭火力の新設を止めて!――裁判日記(行政訴訟控訴審第1回):地球は燃えている もう待てない

原告・近藤秀子

九月十三日 神戸製鋼石炭火力行政訴訟の控訴審第一回期日が大阪高裁で行われました。三月十五日、神戸地裁で住民の訴えが退けられてから半年、五月五日の三号機の火入れも強行され、私たちにとっては国の責任を問う重大な裁判です。
この裁判にはロースクールのみなさんが数十名参加、裁判を傍聴されました。
控訴理由について、
①原告適格
・温暖化に係る原告適格が否定された
・温暖化に係る主張を制限した
②裁量の逸脱濫用
・大気汚染の関係で裁量の逸脱濫用はない
これらについて控訴審で争います。原告適格は裁判の入り口、否定されれば私たちに裁判を争う資格が無いと言う事になります。世界中が気候変動による被害を「人権侵害」ととらえ、日本も「脱炭素社会」を目指し進んでいく中で、気候変動による被害について、「争うことすら認めない」と言う判断は「裁判を受ける権利」の否定と言わざるを得ずあり得ないことです。
気候変動により地球規模で重大な被害が生じるのに、その範囲が広範であるが故に、かえって誰一人原告適格を有しない事になってしまうと言う全く不合理な結論です。
池田弁護士は「技術は進んでいるが、制度が遅れている、特に司法の制度が遅れている」と報告会で話されていましたが、若いロースクールのみなさんに向けたメッセージだと思いました。「私たちは共に行動し、声を上げ、社会を変えていく、この裁判が社会を変えるきっかけになればいい」と言う池田弁護士。私たちも同じ思いでこの裁判を闘います。
「地球は燃えている。もう時間がない。もう待てない」

(兵庫民報2021年9月26日付)15:00

「第9回平和のわ」市民活動センター企画にあわせて――芦屋平和委員会


「第九回あつまれ、ひろがれ、平和のわ――折り鶴ピースカフェ」が九月十一日、芦屋市内で開催され、のべ約五十人が参加しました。主催は芦屋平和委員会(濱本美津子会長)で、新日本婦人の会芦屋支部が協賛しました。
芦屋平和委員会では、「あつまれ、ひろがれ、平和のわ」を市民参加の企画として二〇一三年から毎年開催しています。今年は、昨年に続くコロナ禍のため、いっときに人が集まる企画ではなく随時参加できるように、市立市民活動センターの企画「ふれあいカフェ」に合わせて開催。平和を願って普及が続くちひろカレンダーを使ったバッグづくりや折り鶴イヤリングのペーパークラフトをメインに、絵本展示と朗読、沖縄戦の写真パネル展示などを企画しました。
当日は、センターの案内を見た親子連れなど、平和委員会の企画初参加の市民も多数来場し、ペーパークラフトなどの企画を楽しみました。参加者からは「ちひろさんのカレンダーはきれいで捨てられず溜めているが、これで活用できます」「バッグづくりはとても楽しくできました」「ちひろカレンダーに込められた思いが分かりました」などの感想が寄せられました。当日は、材料となったちひろカレンダーの新年度版の注文も相次ぎ、平和委員会への入会申し込みもありました。
〔平野貞雄=芦屋平和委員会事務局〕

(兵庫民報2021年9月26日付)14:30

2021年消費税廃止兵庫県各界連総会:消費税を5%に、なくせインボイス制度:大門参院議員が講演・岡崎ふみのりさんが決意表明

神戸市長選への決意を語る消費税廃止兵庫県各界連事務局次長の岡崎ふみのりさん

消費税廃止兵庫県各会連絡会は九月十七日、神戸市内で二〇二一年総会を開催しました。
日本共産党・大門みきし参院議員が「消費税五%減税の展望について」=「本気の野党共闘で政権交代――国民本位の新しい政治へ」と題して記念講演を行いました。
――安倍・菅政治(四つの危険)の継続を許すな。①コロナ対応が無為無策、人命犠牲は「人災」②「戦争する国」づくりに執念、③「自己責任押し付け」(新自由主義)政治を推進、④強権と腐敗体質、のことにふれ、これらを進めてきたのは自公政治全体の責任であり、いま求められているのは政権交代であること。
――「消費税減税」は、総選挙で政権交代をすれば必ず実現することができる。市民連合と野党四党との共通政策は、現場の運動と世論の力もあり政治主導で出てきたこと。
――改めて確認しておきたいことは、消費税導入の際、「消費税は社会保障のため、財政再建のため」と国民を騙し続けてきたが、一九八六年財界の要求で「直間比率の見直し」、直接税の法人税減税と所得税減税の代替財源であったこと。
――「求められる経済政策」とは、①営業とくらしをつぶさないこと、②格差の是正であり、富裕層・大企業課税は世界の流れ、③消費税の減税は、世界の流れ、インボイスは中止、総選挙で政権交代、決着をつけよう――と結びました。
大門議員

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大嶋誠事務局長(税理士)の活動報告で強調されたことは、「インボイス制度」について、▽十月より登録が開始されるが、免税業者(売上げ千万円以下)が課税業者になるケースが発生し、免税制度が実質的に崩壊すること▽全国に七十万人の会員を抱えるシルバー人材センター(全国の総事業費は約三千億円)などの事業者や、様々な小規模事業者、農業、建設業の一人親方、ヤクルト販売員、個人タクシー、生保・損保の外交員やフリーランス等が該当します。消費者には理解しにくい制度ですが、大きな社会問題になることは間違いなく、これからがたたかいの正念場であること、が報告されました。
活動交流では、各界連事務局次長であり、「市民にあたたかい神戸をつくる会」共同代表の岡崎ふみのりさんが、神戸市の経済立て直しのために市政を変えたいと決意を表明しました。兵商連からは、インボイス制度の中止・延期のため運動を強化したい、消費税をなくす垂水の会は、毎月の宣伝・署名活動について、それぞれ発言がありました。
開会挨拶を松尾俊郎・代表幹事(税理士)、閉会挨拶を澤村新・代表幹事(兵庫県保険医協会)が行いました。〔藤原紀嘉=同会事務局次長〕

(兵庫民報2021年9月26日付)14:00

民青同盟兵庫県学生特別講座:ぶれずに共闘をつよめる奮闘は統一戦線の立場を綱領にもつ日本共産党だから


民青同盟兵庫県委員会は九月十三日、学生を対象に科学的社会主義と日本共産党綱領の革命論を学ぶオンライン学習会を開催しました。講師は日本共産党中央委員会青年学生委員会・社会科学研究所幹事の坂本茂男さん。

革命をどうみるか

講義はまずマルクスの立場に立って「革命をどう見るのか」についての解説から始まりました。
『資本論』が明らかにした「資本主義社会の肯定的理解と必然的没落」について、資本主義的搾取の特徴は剰余価値のできるだけ大きな生産であり、その搾取欲には際限がないこと、そしてそれに対して抵抗する労働者階級のたたかいも発展するものであり、イギリスで工場法を勝ち取るなど資本に対する社会による強制=社会的バリケードをたたかいによって勝ち取ることの重要性について解説しました。
そうした変革をすすめるためにもマルクスは議会を重視したことについて解説。最初マルクスはフランス革命のようなイメージを長く持ち、恐慌が起こると革命が起こると考えていましたが、『資本論』執筆過程で恐慌が周期的に起こる仕組みを解明するとそうした革命観を捨て、多数者革命の立場でその成果を『資本論』にも書き加えました。エンゲルスも『フランスにおける階級闘争』への序文の中で、議会で多数を得ての革命について言及していたことも紹介しました。

日本共産党綱領では

次に、科学的社会主義の理論と、現代の日本社会を分析している日本共産党綱領との関係性について解説しました。

綱領が解明している「財界・大企業中心」と「アメリカいいなり」という二つの異常が現在どのような形で表れているか改めて具体的に触れた上で、その変革の方法である統一戦線論について「諸外国では政党の組み合わせから出発するが、日本では要求での一致を出発点に統一戦線を探究してきた」として、民主主義擁護同盟や安保闘争、革新自治体、市民と野党の共闘など日本社会の統一戦線の歴史を振り返りました。

未来社会論の理論史

最後に資本主義そのものの矛盾を乗り越える未来社会論とマルクス以後の理論史について解説。マルクスの理論の大部分は長く埋もれてきたことと、『新版資本論』の刊行によって、マルクスそのものから理解する努力をしてきたこと、改定綱領にもそうした理論的な成果が結実していることなどが紹介されました。

共闘へ奮闘するのは

そして現在、市民連合と四野党との間で六章二十項目にわたる共通政策として合意したことについて重要な発展と強調した上で「日本共産党がぶれずに共闘を強めるために奮闘するのは、統一戦線の立場を綱領として持っているから。そして資本主義を乗り越える展望をもち、二つの異常を正す戦略を持っているからこそ、根本的に変えるために頑張ることができる」として講義を締め括りました。
*
講義の感想交流では「長く民青で活動してきたが、統一戦線の歴史も含めた話は初めて聞いた。野党共闘について懐疑的なところがあったが、危機的な状況にあるという前提にたって協力し始めていると認識を新たにした」など活発に交流されました。〔上園隆=民青兵庫県委員長〕

(兵庫民報2021年9月26日付)13:30

こくた恵二「満を持して政権交代に挑む」連載エッセイ11


「平和のために、真実のために、生きて何らかの役に立とうと希望するがゆえに、学問を志したのである。この学徒が戦争のために自らの生命を奪われた。これほど大きな矛盾があるだろうか。その矛盾に発する怒りと悩みと悲しみを象徴するのがわだつみ像である」「再びあのような愚かな戦争のために貴い未来と生命を奪われることなかれ」
これは、一九五三年、わだつみ像建立の「不戦のつどい」での故末川博立命大総長の訴えだ。
私は、立命館大学入学後、学生平和委員会で活動し、十二月八日のわだつみ像を前にした「不戦の集い」に取り組んできた。以来、「わだつみの悲劇を繰り返すまい」を自らの政治信条として歩んできた。
一九九三年総選挙に初挑戦した際、故蜷川虎三京都府知事の「ポケット憲法」に倣い「憲法手帳」を作成し、末川総長のこの言葉を掲載した。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないように」とした憲法前文と一対をなしている。
そして、いま「生命を守れ」をキーワードに総選挙を挑む。「市民と野党の共闘」の出発点は、「安保法制(戦争法)の廃止、立憲主義の回復」である。総選挙にむけ市民連合と四野党が調印した共通政策には、「憲法に基づく政治の回復」「安保法制、特定機密保護法、などの違憲部分を廃止」と明記された。
これを「実行する政権の実現」を合意したことで、いよいよ政権交代への道筋が見えた。満を持して闘う。「比例は日本共産党」「京都一区はこくた」と。
(日本共産党国会対策委員長・衆院議員)

(兵庫民報2021年9月26日付)13:00

こむらさん、クラリネット奏者・竹内久力さんと懇談:竹内さん――「悩みにストレートに向き合い頼もしい党」/「文化芸術守る政治を力合わせ実現したい」――こむらさん


コロナ禍で苦境に立っている芸術家の思いを知りたい……バリ舞踊やデザイン画などアーティストの横顔をもつ、こむら潤衆院比例近畿・兵庫八区予定候補が、プロのクラリネット奏者・竹内久力さんと対談しました。
竹内さんは特定の楽団に所属しないフリーランス演奏家で、オーケストラのエキストラやレッスンなどで生計を立てています。
コロナ感染拡大で、コンサートの中止・延期、レッスン指導の仕事が激減するなどで、収入は半分以下に落ち込みました。何よりも、演奏できない、演奏を聴いてもらうことができないことが、ショックが大きいといいます。
それでもなんとか演奏活動を続け、かつて自分がそうだったように、クラシック音楽に親しみ、楽しんでもらいたいと、オンライン演奏会やオンラインレッスンに積極的に取り組んでいます。
こむらさんは「コロナ禍が長引けば、聴衆も表現者も、それだけダメージは深刻ですね」「芸術はお金では計れない価値があります。個人への支援、芸術家の育成の観点で国の文化芸術予算を相応しく拡充したい」「人生を豊かにする文化芸術を守る政治を、みなさんと力を合わせて実現したいです」と決意を語りました。
竹内さんは日本共産党について、「私たちの悩みに、ごまかさずストレートに向き合ってくれ、直接動いてくれる頼もしい政党」と評価。「こむらさんを応援します。住所は違うけれど比例代表で応援できますね」と期待を表明し、支持を約束しました。
〔金田峰生〕

(兵庫民報2021年9月26日付)12:30

神戸映画サークル協議会10月例会『その手に触れるまで』:助け呼ぶ声に差し出される手の温もりが彼を救えることを……


『少年と自転車』などのダルデンヌ兄弟が、過激な宗教思想にのめりこむ少年の姿を描いた人間ドラマ。原題は「Le jeune Ahmed(若いアメッド)」。少年の心の揺らぎを感じさせる優れた作品だ。
映画が始まった段階で、すでにアメッドは過激なイマーム(導師)を信奉し感化されている。なぜそうなったかは詳しくは描かれない。主人公に感情移入できないが、その不器用さはわかる。思春期は大人への階段を上り始める不安定な時期だ。不安なだけにより絶対的な何かを信じてしまうこともあるだろう。
アメッドには酒を飲む不信心な母の言葉は説得力を持たない。彼が熱心に耳を傾けるのは、礼拝所で説法を行うイマームの教えだ。
「イネス先生のことを背教者だと言っていた」という兄ラシッドの証言でイマームが逮捕されたという話は、彼を悲しませる。自分が利用されていても信奉し続ける姿には言葉がない。
洗脳されたアメッドが生まれ変わるのは容易ではない。過激な思想も自分という人間だ。自分の一部を否定することは、周囲の助けなくては達成できない。
そしてラストシーン。助けを呼ぶアメッドに差し出された手の温もりが、彼を生まれ変わらせますようにと願わずにはいられない。
〔桑田葉子=神戸映画サークル協議会〕

『その手に触れるまで』(2019年/120分/ベルギー・フランス)

10月15日(金)①11時30分②14時30分③19時、16日(土)①11時30分②14時30分③18時/神戸アートビレッジセンターKAVCホール/一般1,300円 前日までに予約を/☎078-371-8550、https://kobe-eisa.com/?page_id=4882

(兵庫民報2021年9月26日付)12:00

瀬戸恵子「ひなたぽっころりん」〈691〉


(兵庫民報2021年9月26日付)11:30

観感楽学「通奏低音」


通奏低音という言葉がある。伴奏楽器が間断なく演奏し続けるという意味のイタリア語の訳語。バロック音楽で用いられ、用意された伴奏用の楽譜に即興的に和音を補い演奏していく手法のことをいうそうだ▼それが「主旋律に対し低い音でずーっと伴奏をつけていくこと」と曲解され、さらに「常に底流としてある考えや主張のこと」の比喩表現として音楽以外の場面で使われている。筆者もそのように理解していたがそれは誤用だとのこと▼二〇一五年九月一九日払暁、安保関連法制の強行採決の報に国会を取りまいていた多くの市民の中から湧き起こった「野党は共闘」のコール。それから六年後の九月八日、市民連合と四野党の間で「総選挙における野党共通政策」の合意・調印が成立した。市民と政党が共闘してその政策を実行する新しい連合政権をめざすというのは憲政史上はじめてのことである▼長く続いた安倍・菅悪政に対しいろんな人々の様々な主張が重なりあい、「野党は共闘」のコールは、ときとして不協和音も伴いつつ豊かな和音に包摂されひろがり続け今回の合意を生み出した。ならばこの「野党共通政策」は本来的意味でも「通奏低音の結晶」と比喩できそうだ。それを伴奏ではなく主旋律に転換する総選挙はもう始まっている。(T)

(兵庫民報2021年9月26日付)11:00