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閉会挨拶をする樫村さん(左)と津川さん(右) |
「コロナ後の、憲法が活かされる社会をめざし」総選挙で決着をつけよう〝県レベルや各地域ごとに〟強固な共同をめざす全県交流会議が七月三十一日、高教組会館で開催されました。主催は「憲法改悪ストップ!兵庫県共同センター」(兵庫県憲法共同センター)と「平和・民主・革新の日本をめざす兵庫の会」(兵庫革新懇)。はじめに『改憲策動を総選挙で決着つけるために』をテーマに上脇博之神戸学院大学教授がオンラインで講演しました。
行動提起
行動提起は津川知久憲法共同センター代表が行いました。知事選での県下各地の県民との対話、住民のリアルな声を紹介し、かつてない政治への怒りが充満している変化を指摘しました。その上で秋のたたかいへ①憲法をいかす取り組み――コロナ禍から県民のいのちを守る政策への転換を求め、特に九月五日に予定されている社保協などが主催する「医療・介護・保健所の削減やめて!いのちをまもる緊急行動」を全県各地で共同する②改憲を許さない取り組み――自民党が憲法審査会を開いて国民分断を助長することを許さない。中央総がかり実委が呼びかけている九月九~十九日の改憲阻止全国いっせい行動を成功させる③市民と野党の共闘の発展を職場・地域から支える取り組みを強化する④三の日、九の日、十九日行動など、県下各地で定例行動の成功を―と提起しました。
地域・団体からの発言
明石市=夏の平和イベントも明石市・同教委の後援がずっと続いている。平和・憲法などの運動体は二つあるが近年共同が進んでいる。「改憲など国政問題を軸に、政党名は出さず、合議制」を貫き、共同ビラも各参加団体が事前にチェックして作成。当初、明石駅だけだったが参加者が多くなり、JR大久保駅頭にも広がっている。八月にもう一度諸団体が話し合い、秋のたたかいを強化する予定。尼崎市=昨年幅広い十人ほどの呼びかけ人で出発した市民交流会は、上脇教授講演会など取り組み、〝こむら潤と政治を変えよう尼崎市民交流会〟と名称を変え総選挙の体制となっている。県知事選でも頑張って憲法県政候補の得票率は高くなった。いま投票率を上げるため「まず、おかしな政治を変えよう」のユニークなポスターを軸に宣伝を広げている。
灘区=衆議院一区の東灘・中央区とともに革新懇として野党共闘の演説会を成功させてきた。オール灘区の会に全ての団体が結集し、区内の諸課題を取り上げている。ゴンチャロフ事件は完全勝利。六甲病院問題や神鋼石炭火力の行動も支え、コロナ禍によるフードバンクは四月から取り組み一万枚のビラ配布、提供品協力で八十人以上が支援、神大の学生たちも実行委に参加するなどし、いま八月九日の第二回成功へ準備を進めている。
長田区・北区・兵庫区=兵庫二区の野党共同は猛暑の七月二十二日午後、三つの区の主要ポイントで共同演説会を成功させたので、これを契機にさらなる共同を強めたい。
長田区では戦争させない長田の会と革新懇が区内の野党共同の〝かけはし〟になってきたことが実践的にわかってきた。
北区は九条の会のネットの活動が続いているが、今回の野党共同宣伝の成功は「みんなよってたかってやった」ので元気が出たとの結果となった。
兵庫区も野党共同行動の宣伝成功へがんばったが、やはり団体結集の〝かけはし〟である兵庫区革新懇をつくることが大切と準備している。
新婦人県本部=知事選挙への参画も含めSDGsとジェンダーでアピールを前面にオレンジ色の服装やタペストリーも活用、選挙投票率アップの活動を広げている。憲法カフェ・選挙カフェで多くの支部に学習や行動が広がり次世代の方々の参加も増えている。SNS、ツィッターや動画を使う人も増え「保健所を増やしてほしい」など宣伝が広がっている。
神戸市中学校給食の会=十年間たたかってきて、公開の給食委員会まで広がってきたが秋の神戸市長選挙が最大のポイントなので、皆さんの力も借りて実現させたい。
まとめ
閉会挨拶で樫村庸一兵庫革新懇事務局長は、この交流会議が、学習と提起と討論でスローガンの通りの内容になったと述べ、まとめとして、①各地域と団体で他党とともに要求関係も含め保守層ともつながって共同が進む状況がよくわかった②要求実現のためにも総選挙で勝つことが早道ということが確認され、この一点に向かっている③その勝利のために幅広い人が選挙に参加し投票率を上げることが重要で「人々の心に響くスローガン」を宣伝しよう、そのためSNSも旺盛に活用し、学習と行動を広げよう―とよびかけました。〔速水二郎=憲法共同センター〕
(兵庫民報2021年8月8日付)
18:30