兵庫県憲法共同センターは毎週の事務局会議、「4・1アピール」発信、神戸市九区交流会議開催などに取り組み、「5・3兵庫憲法集会・一万人意見広告の成功」を呼びかけています。
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4・1アピール「一万人意見広告と憲法集会を成功させ、改憲の企てに決定的な引導を」は、
―憲法集会のメインスピーカーの芦田定道関西学院大学教授は日本学術会議委員の任命を拒否された六名のうちの一人。その経緯、ご本人の思いと決意を間近で聞き、九条改憲を断念に追い込む決意と勇気を分かち合いましょう。
―改憲勢力が明文改憲の『入り口』とし、予算成立後の後半国会でなんとしてもと狙っている「国民投票改定案」。今国会で成立しなければ、秋の総選挙により廃案になり、改憲の企みを大きく頓挫させることができます。集会と一万人意見広告の成功は、その大きな力となります。
―〝憲法はあなたの命と未来のサポーター〟これが集会と一万人意見広告のメインスローガンです。直接に政権転換をめざす運動ではありませんが、その共同のひろがりは日本国憲法の値打ちをわがものとする人を増やし、政治を変えていくたしかな力になります。
と取り組みの意義を強調しています。
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「一万人意見広告」の申し込み締め切りは四月十七日に迫っています。
「当たり前の政治への転換を」の声に応えようと創意工夫
憲法共同センターは、交流会議など一連の討議で、津川共同センター代表による情勢報告をもとに五月へ向けた活動への確信を深めています。安倍政権時代の自民党方針のトップは「憲法改正」でした。しかしコロナ禍中で三月二十一日開催の自民党大会方針を見ると世論の影響では六番目となっています。しかし憲法審査会開催への執念は変わらず、新藤与党筆頭幹事は「我慢するにも限界がある」と強引に開催を求めています。
一方こうした中でも私たちの長年の動きで〝政治の変化〟が起きています。身近な県下では、関係市民団体による懸命な要請活動によって、①保健所体制の再強化は少しずつ進み、②中小企業への直接支援のアップ、③子供医療費無料化、④中学校給食の改善、さらに全国的には、⑤三十二年間頑張ってきた「少人数学級」の実現、⑥各地で原発裁判の判決も変化、⑦地方選挙で腐敗自民党議員への批判増大、などなどです。
神戸市内九区も身近にコロナ感染者が出、行動結集が困難な事態も生じていますが、〝当たり前の政治への転換〟を求める声に応えようと、創意工夫で「平和・安全・暮らし」を守る共同行動を継続しています。
須磨区 三月二十七日に木下智史教授をかこみ「はじめから憲法への質問の形式」で学習会を開き、「一万人意見広告」には八十名をめざしている。
垂水区 意見広告募集つきの憲法集会告知ビラが遅れていたが、ようやく新聞折り込みも始まって、これからの頑張り。
長田区 「憲法署名」はじめ様々な要求が広がり、新婦人支部の恒常的な街頭署名では「消費税減免」「中学校給食」など身近なものが多くなっています。
灘区 コロナ禍による生活困難者が増加していることから、「灘フードバンク実行委」を立ち上げ、学生だけでなく一般市民も対象に五千枚のビラで物品集めをし、開催を準備している。
兵庫憲法共同センターのアピールをもとに、「総がかり行動兵庫県実行委員会の諸目標(当日集会参加数、一万人意見広告)の過半数に責任もって行きたい」との提起に、各区でも努力することになりました。
〔速水二郎=同センター〕
(兵庫民報2021年4月11日付)