日本共産党神戸西地区委員会は二月七日、「個人の尊厳とジェンダーを学ぶ」オンライン学習会を神戸市内で開催、二十三人が参加しました。講師のあかたちかこさん(京都精華大学非常勤講師・思春期アドバイザー)(写真2枚目右)は京都の自宅からリモートで講演を行いました。
あかたちかこさんの講演
あかたさんは、
――東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言は大問題。国内外から非難され、世界に日本がどれだけ遅れた国かを示した。と熱く語りました。
ジェンダーとは社会が作り出した性差のことで生きづらさの原因。女や男でなく誰もが楽に生きやすい、しんどくない社会がジエンダー平等社会。未だ世界で達成した国はなく、日本共産党は党大会でそれを実現しようと決意した。これはすごい事です。
私は家でポテトチップス食べてテレビを見ていたい。楽やもん。でも、しんどくない社会に変えたいから、ジェンダーについて語り、日本共産党の応援にも出かける。みんなで楽しく生きられる社会を目指しませんか。生きづらい世の中変えましょうよ!――
会場の参加者からも活発に質問
会場の参加者からは、「男女平等からジェンダー平等へとなぜ発展したのか」「党内にジェンダー平等の認識を深めるには」「男性の生きづらさ、特に若い世代の実態は」「フランスのパリテ法のようにしないと変わらないのでは」「ロスジェネ世代の息子へ何と励ましの声をかければ良いか」「オリンピックの開催についてどう思うか」「世界中で夫婦同姓を強制されているのは日本だけだが、どうしてか」「神戸市教育委員会のLGBTに対する考え方が遅れている背景は?」とたくさん質問が出され、あかたさんは一つひとつ丁寧に答えました。赤田かつのりさんのエピソード
講演に先立ち、赤田かつのりさん(神戸西地区ジェンダー平等委員会責任者・衆議院兵庫三区予定候補)(写真1枚目)が主催者を代表して挨拶。「幼いころ、名前の〝赤〟というのが〝女色〟だからと、よくからかわれた」とエピソードを紹介しました。地区ジェンダー平等委員会で議論を重ね初めてのリモート開催にも挑戦
日本共産党神戸西地区委員会は、昨年八月にジェンダー平等委員会を部員六人で発足させました。十一月の会議では、党内外での学習、他団体との交流を重視することを確認し、月刊「学習」二〇二〇年四月号に掲載された志位和夫委員長の講義「ジェンダー平等社会の実現を・綱領一部改定について」学習しました。問題意識を出し合う中で、ジェンダーが身近に感じられる学習会をと、あかたちかこさんを講師に呼ぶことを計画しました。
あかたさんには快く引き受けていただきましたが、緊急事態宣言が発令され、中止の選択肢がある中、あかたさんからの提案で、リモートで開催することになりました。
西地区委員会として初めてのリモート学習会、さらにスマホやYouTubeでライブ配信をと準備を重ね、チラシも日曜版、日刊紙に折り込みお知らせしました。当日、トラブルでライブ配信ができず、予定して時間をとっておられた方々に申し訳ない結果となりましたが、翌八日から録画をYouTubeで配信しています。
少年院で「性教育」を、大学では「ジェンダー論」を教えている、あかたさんならではの分かりやすい語り口に、参加者からは「難しいと思っていたジェンダーについて楽しく学習できた」「もう、資本主義はこれ以上無理やで! 数時間働いたら好きなことのできる社会にしたい」「生活の隅々にジェンダー平等を浸透させる努力を続けたい」と感想が寄せられました。
新入党員の七十四歳の男性は、「今まで男尊女卑の時代を生きてきました。ジェンダーの学習会は初めてです。私の質問に真正面から答えていただき感謝です。これからも勉強していきます。総選挙がんばりましょう!」と笑顔で会場を後にしました。
〔冨士谷香恵子=日本共産党神戸西地区委員会ジェンダー平等委員会(写真2枚目左)〕
この学習会の録画はYouTubeで公開されています。
https://youtu.be/AxXVEuVYvbU
YouTube>日本共産党神戸西地区委員会>「個人の尊厳とジェンダーを学ぶ」オンライン学習会
(兵庫民報2021年2月14日付)