2021年10月3日日曜日

観感楽学


経済開発機構(OECD)加盟国の平均賃金比較によると、一九九〇年、日本の平均賃金は三万六千八百七十九ドルで十二位、フランス、イギリスより上位だったが、二〇一八年、全世界の賃金が上昇する中で、日本はわずか+百六ドル、この間、+一万三百九十ドル上昇した韓国よりも下位の二十二位に後退している▼ところで、二十年前、五日間の短いツアーだったが、夫婦で上海や北京などを現地ガイドの青年に案内してもらった。その時、路地裏に残っている古ぼけた民家に目がとまり「写真撮っていい?」と青年に聞いた。彼は「いいですけど、あまりきれいなところではないので……」と困惑しながら、「中国も早く日本のように綺麗になりたいです」「だから中国の若者はいま必死に勉強してます」と答えた。私は慌ててカメラを引っ込めた▼当時彼らは、日本は豊かな国だと思っていたし、私たちも、日本は、世界の経済大国だと思いこまされてきた▼しかし、中国はこの十年の間に、日本をしのぐ経済大国になり、韓国も平均賃金を一万ドル以上上昇させて一気に日本を上回ってきた。自公政治の悪政のもとでいつの間にか国民の暮らしが破壊されている。この現実を転換するのは一人一人が投票所に向い選挙で政治を変えるしかない。(D)

(兵庫民報2021年10月3日付)11:30