2021年9月12日日曜日

強制連行・強制労働による中国人犠牲者を慰霊する集い:神戸港で17人、相生で28人が犠牲に


新型コロナウイルス感染症が拡大し緊急事態宣言が発出される中、日中友好協会兵庫県連は九月五日午後、神戸市兵庫区の宝地院で「中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催し、県連役員中心に十二人が参加しました。
戦後一九五〇年代初め、各地に実行委員会がつくられ、犠牲者の実態調査とその後遺骨返還運動が全国的に行われました。兵庫県内でも日中友好協会神戸支部(当時)が中心となり県内の状況調査を実施。県内へ約千五百人の中国人が強制連行され、神戸港で十七人、相生の播磨造船所で二十八人が犠牲となったことを明らかにしました。一九五七年十月には全県的規模の「殉難中国人慰霊祭」を神戸市中央区の関帝廟で開催しました。
その後、一九九五年の阪神・淡路大震災で宝地院本堂が全壊した際、慰霊祭で使われ、同寺に保管されていた「慰霊牌」が出てきたことで、本堂再建を機に一九九八年から慰霊の集いを開始。今年で二十三回目を迎えました。
本堂での追悼行事で中川正興住職は、最近のアフガニスタン状況やコロナ禍での市中の様子などを語り、「紛争は武力では解決できない、安全で安心して暮らせる社会は仏教界の徳目です」と話し、読経しました。参加者全員が焼香し手を合わせて犠牲者を追悼しました。
追悼行事のあと地階集会室で一九三八年日本軍の武漢作戦に同行し撮影された亀井文夫監督のドキュメンタリー映画『戦ふ兵隊』を上映しました。
〔上田雅美=日中友好協会県連〕

(兵庫民報2021年9月12日付)13:00