2021年5月30日日曜日

六甲病院が民間移譲へ説明会:利用者・地域住民が知らないなかで:日本共産党神戸市議 味口としゆき


国家公務員共済組合連合会・六甲病院(神戸市灘区)は、民間医療法人に経営主体を変更するための説明会を五月十八日・二十日に行いました。
説明会開催の発表は十一日に突如行われ、また利用者や地域住民への周知は、病院内の掲示板への張り出しと、地元の二つの自治会役員への説明だけで、全く利用者・地域住民が知らないなかでの開催という異常なものでした。
また説明会には、民間移譲にあたっての資料も全く提示されず、口頭説明だけという杜撰なものでした。
説明会では、地域住民から「なぜ、地域住民に知らせないのか」「現在の診療体制が守られるのか」など質問が相次ぎました。
神戸市は、民間法人への移譲の条件として、六甲病院が担っていた緩和ケア病床を削減することなく、維持・拡大すること、第二次救急輪番など公的なサービス、医療機能を維持しながら経営改善を図ることなど六項目を求めています。しかし、説明会では、約三割の職員が退職などの意向を示しているとされ、看護師不足などにより現在の診療体制が維持できるのか懸念されます。
説明会では、参加者から「コロナ禍のもとで、本当に医療従事者を確保できるのか」などの質問がありましたが、具体的な人数などは示されず「民間法人は評判がいいので、求人はある」などと希望的な答弁に終始しました。
さらに、五十五億円にのぼる累積赤字は連合会が償却し、民間法人には引き継がれないことが説明されましたが、経営改善については「病床が埋まれば黒字になる」などと、曖昧な根拠のない説明しかありませんでした。
問題の発端は、厚生労働省が全国の公立・公的病院四百二十四カ所を名指しで統廃合などを求め、六甲病院がこの統廃合リストで名指しされたことにあります。
コロナ禍のもと、神戸市でも受け入れ病床が逼迫するなかで、公的病院として灘区の地域医療体制を維持してきた六甲病院が民間移譲されることは本当に異常です。
引き続き、地域のみなさんと灘区の地域医療を守るために力を尽くす決意です。

(兵庫民報2021年5月30日付)