近畿オンライン演説会

3.20日本共産党近畿オンライン演説会:録画公開中



3月20日に行われた日本共産党近畿オンライン演説会の録画がYouTubeで公開されています。上の画像をクリックすると視聴できます。

2021年4月4日日曜日

ジェンダーわたしの視点「家庭でのジェンダーに気づくことから」新日本婦人の会西宮支部支部長 立垣満里


私は明治・大正・昭和と三世代八人家族(今なら大家族でしょうか)、古くから続いた家父長制の残る家族制度の中で二十年近く育ってきました。母は祖父母存命中は舅、姑に仕え、まさに「女は三界に家無し」でした。言いたいことも言えず、やりたいようにできなかった母の生活を見ていて、「私は母のようには生きたくない」と心ひそかに思っていました。
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一九七〇年に、「夫が扶養するのではなく、二人が対等な共同生活を」と考える夫と出会い、西宮での生活が始まりました。
出産後、パートとして仕事をはじめ、その頃は「女だから」「パートだから」と差別されたくないという思いで、かなり肩肘張って仕事をしていたような気がします。共同生活ですから当然二人で仕事をし、「家事、育児は二人で」が当たり前でしたが、子どもが保育所を休まなければならないときなどはどちらが休むかお互いゆずれませんでした。
家のことをよくする夫でもやはり家事、育児の多くは私の方にかかっていました。私が不満を口にすると「男は長年男尊女卑の世界にドップリつかっているので、口では男女平等とか言いながらそこからの脱皮は困難である」と常に自己を正当化してきました。確かに、人間は楽なほうに流れるのは常ですが、こと「ジェンダー」に関しては許しがたいと、ことあるごとに夫の尻を叩き、自己変革を促してきました。
長年の努力の結果、現在の我が家は私にとっては非常に居ごごちのよい場となっています。今から思うと、母はまさに「男尊女卑にドップリつかっていた」あの時代に生きた女性の一人としての生き方だったと思えるようになりました。
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真のジェンダー平等実現には、女性が声をあげなくては実現しません。いまでは女性たちが声をあげ、それを支え、共感する人たちが増え社会を変えてきました。いま「ジェンダー平等」が日常の中でも認知されていますが、足元の家庭内ではどうなのか、他人の目の届かない家庭という枠内で本当にジェンダー平等になっているのか、そこから見直すことが一番大事ではないかと思います。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われるように、家庭内のもめごとは民事不介入でなかなか表面化されていません。コロナで家にこもる時間が長くなり、女性に対するDV被害が増えているそうです。DVは夫婦喧嘩、虐待はしつけとみられる中で法の手が届かない、当事者すらDVや虐待とは気が付かない。本当にジェンダー平等社会を実現するならまず、足元の各家庭の中で、ジェンダーに気づくことが大事なのではないでしょうか?

(兵庫民報2021年4月4日付)