近畿オンライン演説会

3.20日本共産党近畿オンライン演説会:録画公開中



3月20日に行われた日本共産党近畿オンライン演説会の録画がYouTubeで公開されています。上の画像をクリックすると視聴できます。

2021年4月4日日曜日

シリーズ 憲法が輝く兵庫県政へ(25)「芸術文化へ今こそ本気の支援を」劇団どろ代表 合田幸平


演劇などライブで楽しむ文化団体はコロナ禍の中で公演中止や入場制限などで経営が悪化、存続が危ぶまれています。コロナ対策も長期化が予想され、自力で乗り切るのはだんだん難しくなってきています。「コロナ」は元来あった社会のひずみや矛盾を顕在化させました。
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「芸術文化は人間の生存にとって必要不可欠なものだ」と早々と宣言したドイツの文化大臣の言葉が日本では衝撃的に受け止められました。日本では文化芸術の重要性が人々の中に定着してなく、行政の中でも文化政策と財政支援の貧弱さがずっと継続されてきました。この発言が強く受け止められたのは、外国との比較で日本の後進性が顕わになったからです。
それを象徴するようなことが神戸でも起こりました。私たちが所属する兵庫県劇団協議会と市内の劇団とが毎年進める神戸市民文化振興財団主催の「神劇まわり舞台」というイベントへの予算を来年度から削減するとの提案が昨年末行政からなされたのです。もともと予算規模としても僅少で総額百八万円で、もっと拡充してほしいと要望していたものです。それをこのコロナ禍を口実に減らす(参加団体×十五万円、上限九十万円)というのです。理由はよくわからないのですがやはり演劇など文化活動は「不要不急」のものとして真っ先に削ろうという意識が働いていなかったかと私は危惧しています。
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神戸演劇鑑賞会や神戸映画サークル協議会などの鑑賞団体の活動も困難に直面しています。昨年四月から数カ月は例会が開催できませんでした。また再開後も入場制限や感染予防措置などで会員減が続き、近畿でも岸貝演劇鑑賞会など複数の鑑賞団体が長い歴史に幕を閉じようとしています。神戸などは様々な工夫をして例会を継続していますが、集まって交流しお互いを励まし合うサークル活動に困難さを抱えながら地道な努力が続けられています。
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地域演劇の現実も報告させてください。劇団にとって欠かせないのが稽古場と公演会場です。
公共施設もありますが、閉館時刻が午後九時などと早く、定時に仕事が終われない団員を多く抱える私たちにはとても使いにくいものです。そのため高い費用をかけて自前の稽古場を持つ集団が増えてきました。しかし一定の広さを持つ会場を借りるのは市内では高額です。
私の劇団では新長田の震災再開発ビルの一角に百五十平方メートルほどの稽古場を借りることができましたが、家賃など維持費が毎月十三万~十四万円ほどかかります。この経費は団費でまかなおうとしますが、とても足りません。稽古場の空いている時間を使ってイベントを開催したりして補塡しますが、多くは「劇団を支える会員」のカンパに頼っています。そうして年三~四回の公演収入でやっと維持しているという現状です。二〇二〇年度は公演が半減、その上入場者五〇パーセント制限ということで、厳しい現実が突きつけられています。
もう一つは公演会場の問題です。神戸は演劇公演に適した劇場がとても少ないのが現状です。震災以降いくつかの会場が閉鎖されました。(文化小ホール、県民小劇場など)これらは手頃でよく利用されていたものです。それが失われたまま、県も市も新たな会場を建設していません。わずかに新開地にKAVCホールができましたが、利用者が多くなかなか使えません。ですから、私たちのような劇団は稽古場をリフォームして小劇場として公演しています。しかしそれも困難に直面しているのです。
今こそ行政からの本気の支援がほしいところです。

(兵庫民報2021年4月4日付)