近畿オンライン演説会

3.20日本共産党近畿オンライン演説会:録画公開中



3月20日に行われた日本共産党近畿オンライン演説会の録画がYouTubeで公開されています。上の画像をクリックすると視聴できます。

2020年11月8日日曜日

自衛隊へ電子データで個人情報:平和委員会が全市町にアンケート

兵庫県平和委員会は兵庫県内の全四十一市町に対し、自衛隊・防衛省からの「自衛官募集対象者情報」提供依頼への対応についてのアンケートを実施。十一月二日現在、三十六自治体から回答がありました(概要は表)。
これを二〇一四年度の状況(二〇一五年に日本共産党姫路市議団が行った調査)と比べてみると、電子データでの提供を養父市、朝来市、洲本市、南あわじ市が止めた一方で、伊丹市、姫路市、淡路市は引き続き提供。昨年度から神戸市、尼崎市、芦屋市が電子データでの提供を始め、西宮市も提供。全県的にみて電子データで提供される人数が拡大しています。 


首長と「覚書」交わし電子データで取得

住民基本台帳法(以下:住基法)では二〇〇六年十一月一日から、法律の改正で閲覧制度が変更になり、だれでも閲覧を請求できるという「原則公開」であったものが、個人情報保護に十分留意した「原則非公開」に改められました。国・公共機関については「法令の定める事務の遂行のために閲覧する場合」は認められ、自衛隊は「閲覧」により住民情報を得ていました。
しかし、自衛官募集の業務などを行っている自衛隊兵庫地方協力本部は各首長と協定や覚書を交わすなどして電子データでの提供を受けています。
二〇一三年に協定を結んだ姫路市では日本共産党市議団が再三、議会で追及し、民主団体も協定の破棄を申し入れてきました。神戸市は、今年二月に久元喜造市長が「覚書」を交わし、電子データでの提供を始めました。
〔ここまで編集部〕

個人情報保護審議会に諮らず



「私たちの個人情報をわたさない 神戸市民の会」は十月二十一日、神戸市個人情報保護審議会事務局に対して審議会に諮るよう申し入れました。
同会は――
①個人情報保護条例(以下「本条例」)十一条一項に基づき、電子データの作成について、審議会において審議して、同項に基づき意見を明らかとすること
②仮に本条例十一条一項に基づき審議会として意見を述べるためには実施機関からの諮問が必要だと解するとしても、本方針の重大性に鑑みて本条例三十三条三項に基づき審議会として意見を述べること
③前各項において審議会が審議するに際しては、本方針が、憲法上も法律上も重大な疑義があり、プライバシー権をはじめとする市民の重大な権利を侵害するおそれがある点を考慮して、市民の個人情報保護の観点から審議会において専門的知見を踏まえて適正な意見を述べること
―の三点について個人情報保護審査会委員の意見を聞く機会を設けるよ求めました。
これに対し市の担当者は「市長の諮問がないので審議事項に当たらない」との回答を繰り返すことに終始しました。
同会は、今回の交渉をうけて、疑問点や矛盾点が現れたため、今後も神戸市への交渉を申し入れるなど行動を継続していくこととしました。
〔この項、岡崎史典=同会〕

(兵庫民報2020年11月8日付)




シリーズ 憲法が輝く兵庫県政へ(7):地域の学校を大切に 今すぐ少人数学級を

兵庫県高等学校教職員組合書記長 岡本匡史

十月十九日、県教育委員会は来年度の公立高等学校募集定員を発表しました。中学校卒業者数の減少に合わせて、前年度比千二百人(三十クラス)の減となっています。新型コロナウイルス感染症の影響もあって、少人数学級実施を求める声と動きが広がる中で、「一クラス四十人」という形で早々に発表したことは理解に苦しみます。
少人数学級をめぐる状況は、いま大きく動いています。元々、少人数学級の有効性は示されていましたが、五月までの休校から学校再開となった六月のはじめ、「密」を避けるための分散登校を経験したことで、学校では教職員も児童生徒も少人数学級の良さを改めて実感することとなりました。
少人数学級を求める声は、教職員や父母だけでなく多方面へ広がっています。七月には全国知事会・市長会・町村会の三団体が連名で、少人数学級の必要性を訴えてそのための教員の確保などを求める緊急提言を出しました。政府の「骨太方針」は「少人数指導によるきめ細かな指導体制」を検討するとし、来年度予算に対する文科省の概算要求では、予算額を明示しないという不十分な形ですが「学級編制の標準の引下げ」が書き込まれています。
一方で兵庫県は、少人数学級は「国の責任」と言うばかりで、県独自での少人数学級の前進には背を向けています。高校のみならず小五から中三も「四十人学級」のままで、中一で少人数学級をしていないのは兵庫県を含めて四府県のみです。
しかし、県内の自治体の思いは違います。高教組は今年も自治体キャラバンにとりくみ、首長や教育委員会と懇談をしました。そこでは、地域の高校を大切にするという思いを聞き、安易な統廃合をしないことと、少人数学級の実現、学級数の維持、教職員の確保などが重要であるという認識を共有しています。


施設・設備の面で考えれば、子どもの数が少なくなるのは少人数学級にしやすい条件ともなります。今年度の学級数を維持するだけで、少子化が進む地域の高校での三十五人学級は実現可能です。そのためにも、決算ベースで歳出総額に占める教育費の割合が二〇〇一年度と比べて四ポイントあまりも下がっている(表)のを回復させ、さらに引き上げることが必要です。感染症の影響で不十分な教育条件に気づかされた今、児童生徒にゆきとどいた教育を保障するために、高校統廃合ではなく二十人学級を展望しながら今すぐ三十五人学級を実施し、三十人学級を早期に実現することが、県政には求められます。

(兵庫民報2020年11月8日付)

がんばります! 日本共産党の新人議員:三田市議 水元サユミ

政治は生活と直結


この度、皆さんの押し上げで、国永紀子議員の議席を無事に引き継ぐことができ、三人全員当選する事ができました。第一関門突破! これからは「市民病院は今の場所にそのまま残して充実」「子ども医療費は中学卒業まで無料を復活」「地域に合った交通支援を」等の公約実現に向けて頑張っていきます。
議員の道につながったのは、今思えば、小学生の夏休みの宿題「戦争について話を聞く」がきっかけだったのかな? おばあちゃんが「気がついた時には戦争になってた」と言った事がとてもショックだったのを覚えています。母も「平和が一番だから」とよく言っていたし……。そして、安倍政権になってから「このままじゃ何だかアカンわ!」と強く思うようになって、活動するようになりました。平和でなければ安心して暮らしていけないですよね。平和が一番!
初議会では、今まで常に体を動かす仕事をしてきたので、椅子に座っていることに少し違和感が。ちょっと笑っちゃったのが、椅子が高いからか、足が床に着かなくて「あちゃ〜」ってなりました。
今、三田市政は国の政策に左右されています。病院の統廃合に学校の統廃合など然りです。市からはもっともらしく「このままでは財政が……」「医者の確保ができなくなるから……」「子どもにとって適正人数、適正規模が……」と説明されますが、市民にとってそれで良いのでしょうか? 私が直接聞いた皆さんの声は、しっかりと議会に届けていきます。

(兵庫民報2020年11月8日付)

がんばります! 日本共産党の新人議員:三田市議 木村雅人

市民要求実現に向け


私は兵庫県北部の農村で生まれ育ち高校卒業後に就職しましたが、どうしても大学に行きたい思いがあり夜間大学へ行きました。大学では真実や社会の矛盾を知ること、その矛盾を改善していくことの大切さを学び、教育への関心も持ち教師への道を目指した時期もありました。大学での勉強はその後の人生に大きな影響を与えました。
今年の三月で国土交通省近畿地方整備局を早期退職しましたが、これまで、職場の労働組合運動や大学での勉強、休日を利用した里山保全活動などを通じて社会におけるいろいろな矛盾を感じてきました。
四月から日本共産党で議員を目指す活動を開始し、この間、多くの皆様方に支えられ訪問活動や駅頭街頭宣伝を行ってきました。この度、定数二十二人に立候補三十七人という多数大激戦、日本共産党は三人のうち二人が新人という大変厳しい状況でしたが、多くの皆様方のご支援をいただき長谷川よしき元市議の議席を引き継ぐことができました。三議席を必ず守るという皆様の強い決意のもと、他都市からの応援やあらゆる力が総結集したたかった結果だと思います。今は感謝の念とともにご期待の大きさを感じています。
これからは、訴えて来た公約や市民要求の実現に向け、国政の「地方壊し」に対抗し、市民の命と暮らしをまもるため全力で取り組んで行きます。併せて、歴史ある三田市の日本共産党の更なる発展を目指します。よろしくお願いいたします。

(兵庫民報2020年11月8日付)

ジェンダーわたしの視点:暮らし・平和・自由・民主主義の発展と一体


日本共産党兵庫3区 国政対策委員長 赤田かつのり

日本共産党は昨年六月に、「個人の尊厳とジェンダー平等のために――差別や分断をなくし、誰もが自分らしく生きられる社会へ」を発表しました。女性に対する暴力について、性暴力被害者への支援対策の抜本的強化、刑法の性犯罪既定の抜本改正などを求めています。これらは焦眉の課題です。
私も性暴力被害者からの体験を聞いてきました。加害者から受けた地獄のような記憶を消し去ることは容易でなく、つらく苦しいその後の人生を背負わされます。家族の幸せまで奪うことにもなり、加害者の罪は計り知れないと思います。
杉田水脈衆議院議員による日本軍「慰安婦」問題研究への誹謗中傷、「女性はいくらでもうそをつけますから」なる数々の暴言、それに対して議員辞職もヘイトスピーチへの謝罪や撤回も求めない自民党の対応を絶対に許してはなりません。
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私は、川田忠明『市民とジェンダーの核軍縮』(新日本出版社、二〇二〇年九月)を読みました。日本軍国主義による侵略戦争を含め、世界は武力紛争のもとで、凄惨かつ広範囲な性暴力により、多数の犠牲者を生む歴史を経験してきました。性暴力は決して偶然発生したものではなく、それ自体が戦争の手段や戦術であり組織的犯罪だということを学びました。そして、核軍縮、国際平和の進歩・発展に、女性が参加し発言をすることでより良い結果を出してきているという歴史的事実を学びました。平和にとってジェンダーの観点は欠かせません。
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ところで私はある集まりで、「(個人の尊厳やジェンダー平等といった)理念よりも、生活をなんとかしてください」と言われたことがあります。深刻な不況で生活が追いつめられている様子でした。またある日の夕方、須磨区で街頭宣伝中に若い男性から、「私は今日の民主主義は女性のおかげだと思います。ジェンダー平等社会実現のために共産党と赤田さんに期待をしています」と握手を求められたこともありました。
暮らしの向上・平和・自由・民主主義の発展とジェンダー平等の実現は一体不可分です。

(兵庫民報2020年11月8日付)



神戸医療生協有志後援会が「つどい」:医療・介護守れの声あげ、いっしょにたたかいましょう――倉林明子参院議員が呼びかけ


神戸医療生協有志後援会が十月三十一日、倉林明子参院議員(党副委員長・ジェンダー平等委員会責任者)を迎えて集いを行い、二十名の医療従事者が参加しました。
京都民医連看護師出身の倉林議員はまず、「コロナ禍のなか、昼夜たがわずコロナをはじめ住民のいのちを守る取り組みをされているみなさんに敬意を表します」と挨拶。安倍・菅自公政権がまともな対策を行わず、医療・看護・介護・福祉の脆弱性が浮き彫りになっていること、今度の総選挙で新しい政治=野党連合政権をつくること、そのためにも比例での日本共産党の躍進と兵庫二区では国交大臣を打ち破って宮野つるおさんを国会に送ることが大事だと強調しました。
いのちを守る最前線の病院・診療所の経営が全国どこでもコロナ禍で大変になっていること、医療や介護現場は人材不足のうえ、病床削減や診療報酬が引き下げられ大変な状態にあることをあげ、「みなさんも〝医療・介護を守れ〟と声をあげていっしょにたたかってください」と呼びかけました。
「野党連合政権は何をするのか」まさにこのことが問われていると倉林議員は述べ、保育や学校現場では分散登校等で試された少人数の手厚い体制が子どもたちを豊かに育てること、大学学費の半額や消費税減税、感染拡大を防ぐためにPCR検査の拡大や安全・安心の医療・介護をよくすることなど、野党連合政権が行うことはいっぱいあると訴えました。
参加者からは、「インフルエンザワクチン接種の申し込みが殺到。ワクチンそのものが不足している」「医療の中でも(調剤)薬局には何も支援がない」「介護ではケアマネジャーやヘルパーさんのなり手がない」などの発言がありました。
倉林議員は、「みなさんの医療現場、介護現場で起こっていること、困っていることは全国どこでも起こっていること。直接、倉林室に送ってください。国会で取り上げて解決していきます」と答え、「そのためにも今度の総選挙で政権をとる。いっしょに頑張りましょう」と締めくくりました。
〔森本真=神戸市議〕

(兵庫民報2020年11月8日付)

コロナ禍にある現在こそ平和求め、つながりを:非核の政府を求める兵庫の会が学習会


非核の政府を求める兵庫の会は十月三十一日、「海外と日本の平和博物館ネットワークを通して、非核の世界を」と題した市民学習会を開催しました。
講師は、平和のための博物館国際ネットワーク(INMP)理事で、立命館大学国際平和ミュージアム専門委員の山根和代さん。コロナ禍にある現在こそ、世界の人々が平和を求めてつながり、協力する必要があるのではないかとして、海外における反核平和運動の歴史や日本の反原発運動、世界にある平和のための博物館の取り組みをはじめ、現在、山根さんが理事を務める平和のための博物館国際ネットワークのオンライン会議について報告しました。
また、コロナによって余儀なくされたオンライン会議が、時差の問題はあるが、これまで会議に参加できなかった地域からの参加も可能にしたことをあげ、コロナが収束して自由に移動ができるようになっても、オンラインのよさを活用したハイブリッドな会議運営が必要だとも述べました。

(兵庫民報2020年11月8日付)

神戸製鋼さん石炭火力発電所つくらないで――裁判日記(民事訴訟第8回):温暖化被害を拡大する石炭火力発電

原告 近藤秀子


十月二十日午後、第八回期日が神戸地裁の大法廷で行われました。コロナ対策のため、傍聴は抽選です。たくさんの方が傍聴券を求めて並び、遅くきた方は法廷に入れず、まだまだコロナ感染が収まっていない事を実感しました。
法廷では原告弁護団からPM2・5及び温暖化による被害と因果関係についてプレゼンテーションがありました。これに対する反論は無く、公判は終了し、報告会会場へ移動しました。
初めに與語信也弁護士が、神鋼火力発電所が排出するPM2・5の拡散と影響について解説。年間五十人死ななくてもいい人が死ぬ、病気に罹らなくてもいい人が病気になる、この事実をどうみるか、自分がその中に含まれるかも知れないと言う恐れについて、差し止めとの関係でどう評価するかが問われていると述べました。
和田弁護士は「共同不法行為」について説明。「有害物質を出す会社がたくさんあり、一つの会社では病気にならないのではないか、一つひとつの会社には責任が無いのではないかというが、実際に被害を受けている人がいて、有害物質を出しているのだから差し止めはできる」という主張をしていると解説しました。
ミニ勉強会では、環境大臣意見書に経産省が横やりを入れた問題について杉田峻介弁護士が経過報告をしました。
弁護団・原告団と神戸の石炭火力発電を考える会が、経産大臣勧告の決裁文書について経産省に公文書開示請求を行ったところ、環境省の適切な意見が、アセスの過程で経産省の圧力で事実上、握り潰されたというゆがんだ構造が明らかになりました。
なぜそこまでして神鋼石炭火力発電増設を推し進めるのか、初めて知る事実に私たちは驚きと怒りが湧きましたが、一方でこの真相にたどり着いた原告弁護団には、感謝の気持ちでいっぱいです。
*
次回期日は十二月八日十一時開廷。神戸地裁です。ぜひ傍聴にお越し下さい。

(兵庫民報2020年11月8日付)

瀬戸恵子「ひなたぽっころりん」〈670〉



(兵庫民報2020年11月8日付)

神戸映画サークル協議会11月例会『テルアビブ・オン・ファイア』――コメディタッチで描くパレスチナ問題


十一月例会『テルアビブ・オン・ファイア』は中東パレスチナとイスラエルを舞台にしてコメディタッチで今のパレスチナ問題を描いた作品です。 
映画は劇中劇という形でドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」を中心に進んでいきます。ドラマは第三次中東戦争(一九六七年)の少し前を設定。イスラエル将校の戦争情報を得る為にパレスチナの女スパイが暗躍するという話です。
第一次世界大戦中にヨーロッパ列強の密約により、パレスチナの土地はユダヤ人にも分け与えるという物語が作られました。そしてイギリス委任統治、国連のパレスチナ分割決議を経て、かつてはパレスチナ人の土地であった場所は今はヨルダン川西岸地区、ガザ地区のわずか八%になっています。
二〇一四年イスラエル総選挙時、時の首相ネタニヤフはこう言いました。「イスラエルにアラブ人は住んでもいいがこの国はすべての国民のためのものではない。ユダヤ人のための国だ」と。
映画はドラマの形をとりながら、占領、入植というイスラエル側の正義と大国の思惑に左右されるパレスチナ人の正義という二つの正義を観客に示しています。
二〇一九年六月イスラエルにても公開。
〔松本正憲=神戸映画サークル協議会〕 


『テルアビブ・オン・ファイア』

(2018年/ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー合作/97分)
11月19日(木)・20日(金)、両日とも①11時②14時③19時、神戸アートビレッジセンター2階KAVCホール/一般:事前予約1,300円(当日1,700円)、シニア・障がい者・大学生以下:予約・当日とも1,300円、会員:1,100円(当日1,200円)/神戸映画サークル協議会 Tel. 078-371-8550、Email kcc1950@kobe-eisa.com

(兵庫民報2020年11月8日付)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:審理の出発点を「被爆の実相」に

副島圀義

十月二十三日、大阪高裁。一月三十一日の地裁不当判決に対する控訴審の弁論が行われました。
原告のOさんの意見陳述から一部をご紹介したいと思います。

二歳七カ月、長崎市銅座町(爆心地から南へ約三・五キロメートル)の自宅前で近所の子と遊んでいた時に被爆。家が漁業をしていたので、原爆投下以後も爆心地近くを通って魚市場に連れていかれた。鼻血が止まらず注射を打った。小学校のころは下痢を繰り返していた。
親が亡くなって米屋に住み込み、六十キログラムの米俵を担ぐ重労働をしながら夜学に通ったが耐えられず、故郷を捨てて大阪に出てきた。
三十歳の時に原爆手帳を取得。五十歳の時に心筋梗塞を発症、六十歳のときに冠動脈バイパス手術を受けた。
原爆症の記事を見て、自分にも当てはまると思って認定申請したが却下された。提訴したが今年一月の地裁判決は「加齢もあり、被ばく線量も定かでないから」と、訴えを退けた。
「線量が確定できない」といっても、心筋梗塞になるまで血圧も高くなかった。「ずっと以前に、わずかな喫煙歴がある」とかいって被爆の影響を否定するのは被爆者をおとしめるだけだ。裁判官にも「被爆体験をしてみよ」と言いたい。
原爆がなければ、家族といっしょに暮していただろう。なぜ、いつまでも被爆者が国を相手に争わねばならないのか。

弁護士さんからは、画像も使いながら、▽原爆についての基礎知識、被爆者援護法の趣旨、松谷訴訟以来の被爆者の訴えに対する司法判断の到達点▽「加齢」「喫煙」などの「リスク評価」のあり方―等々、懇切ていねいな解説・主張がありました。
「政権への忖度」がどこにでも広がるいっぽう、被爆の実相をしらない人も少なくないなか、弁護団のみなさんのご苦労を感じた弁論でした。

(兵庫民報2020年11月8日付)


宮本たけし「大阪『住民投票』の勝利」:連載「東奔西走」7


十一月一日の大阪市廃止住民投票では、再び「反対」の審判をつきつけ、歴史的勝利を収めました。このたたかいにご奮闘・ご支援いただいたすべての皆様に心からお礼を申し上げます。
住民投票では、維新が公明党と野合し、「数の力」と資金を背景に、大量のビラやテレビCMなどを重ねるとともに、「デマに対する回答」を「大阪府市副首都推進局」にやらせるなど、異常な「役所ぐるみ」を展開しました。しかし、これらは市民の良識の前に通用せず、逆に大きな批判が生まれました。
私たちは論戦をつうじて、「大阪市の廃止か、それとも存続か」、「住民サービスの低下か、大阪市の力を生かした拡充か」、「コロナ禍でなおカジノ、インバウンド頼みを続けるのか、命と福祉、暮らし第一への転換か」という三つを訴え勝利しました。
勝利したとはいえ、維新政治を転換し、大阪市政、府政を市民の手に取り戻すたたかいは、まさにこれからです。「賛成」に投じた市民の多くも、より良い大阪を願う気持ちに違いはありません。大阪市の持つ大きな権限・財源を使い、ともに協力し合って、新型コロナ対策をはじめ、福祉・医療・教育・防災・中小企業支援などに力を注ぎ、市民が安心と希望を持てる大阪市へと前進していかなければなりません。
私はその先頭にたつとともに、来るべき解散・総選挙で、菅政権と、その別働体である維新を少数に追い詰め、「野党連合政権」を樹立するために全力をあげる決意です。
(日本共産党前衆院議員)

(兵庫民報2020年11月8日付)

みんぽう川柳〈十月〉「新しい」

選 者 島村美津子

特 選

新しく非核の道が塗り替わる
 神戸市 長沼幸正

【評】人類史上初めて核兵器禁止条約が年明け早々発効されるという歴史的な日を迎えます、ほっと胸を撫で下ろしながら、唯一の被爆国である私たちの国が真っ先に署名するものと思っていたのに未だに批准しないことに、憤りや悲しみを覚えます。
掲出の句は、核廃絶に向けた世界平和への思いを淡々と自分の言葉で表現されています。

入 選

新施策平和と暮らし基礎に据え
 神戸市 宇山英樹

新政権学術会議見くびるな
 神戸市 長尾粛正

新しい首相やっぱり安倍亜流
 神戸市 高馬士郎

新総理苦労分らぬ苦労人
 神戸市 梶山洋枝

早々と期待裏切る新総理
 明石市 上河規江

見つからない総理交替新鮮味
 大阪市 二神富子

必需品ならぶマスクの進化論
 明石市 小西正剛

ウイルスに新たなルール戸惑っている
 神戸市 玉山歳子

新刊書読んだつもりの図書案内
 神戸市 塩谷凉子

新米に梅干おかかああ平和
 神戸市 小林尚子

新しい靴五分歩いて豆に泣く
 神戸市 山本尚代

新しい服を三年買ってない
 神戸市 松尾美恵子

リハビリの新規マシンに胸踊る
 神戸市 川上俊智

新しい今日一日をありがとう
 大阪市 鈴ヶ嶺輝美

みんぽう川柳募集

▽十一月の題は「政治」、締め切りは十一月二十七日▽十二月の題は「開く」、締め切りは十二月二十五日▽一人二句まで。葉書に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで▽毎月第四金曜日必着。火曜日には投函してください。締め切りが迫っている場合はメール、ファクス(葉書大の枠を書き、その中に必要事項を記入。切りそろえますので枠外には何も書かないでください)でもけっこうです。 送り先・メールアドレスは実紙面1面下に記載しています。

(兵庫民報2020年11月8日付)


観感楽学


前回、前々回とSNSのことを書きましたが、今回もSNSと言うかインターネット上での言葉の話を書きたいと思います。その言葉は「炎上」です。あちこちでよく耳にする言葉ではないでしょうか▼「炎上」とは、実際に火が起こっているわけではなく、火が勢いよく燃え上がるように自身の発信に対して非難や批判、誹謗中傷の返信が殺到する状態をいいます▼SNSでの不謹慎な言動や行動、他人の個人情報、うそなどを流したことで炎上は発生します▼炎上を発生させないためには、不確かな情報は発信しないことです。ただうそや間違いがなくとも、ある特定の事柄に反応をし、何か意図的に批判的な返信をされる場合もあります。特に医療、化学、法律など、いろいろな人に利害が発生するような事柄には、より注意が必要です▼どんな発言や行動がきっかけで炎上するかを完全に想定するのは難しいですが、これらのことを念頭に置くことが大切だと思います▼SNSは使い方でとても危険なツールでもありますが、ルールを守り節度をもって使うならこんなに便利なツールはないと思います。個人的にも会社でも使わない手はないと思います。(ふ)

(兵庫民報2020年11月8日付)