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2020年9月13日日曜日

日本共産党と語ろう!:WithYou#JCPカフェ丹波で

丹波市でひらかれたJCPカフェ会場のようす。

日本共産党丹波地区委員会は「ウイズ・ユー#JCPカフェ」を九月五日、丹波市氷上町の生郷交流会館で開きました。 
丹波地区委員会の青年学生対策部が、共産党に興味を持っている人たちに集まってもらい、生活の悩みや社会の矛盾などをざっくばらんに話し合ってみようと計画したものです。
当日は約三十人が、手作りケーキと缶コーヒーなどで和やかにコーヒータイムを楽しみました。
最初に日本共産党紹介のビデオ『ワタナベ・コウさん、ツルシカズヒコさんが日本共産党〝発見の旅〟でたどり着いた場所』を視聴した後、こむら潤衆院比例・兵庫八区予定候補(尼崎市議)が自分の生い立ちや学生時代のこと、入党のきっかけなどを語り、まだ入党していない人はぜひ入党をと呼びかけました。

丹波JCPカフェで語るこむら潤さん。

その後、みんなで意見を出し合い懇談をしました。「一分間スピーチ」で、自己紹介する人、共産党への質問をぶつける人、自分の入党のきっかけを語る人など様々な発言があいつぎ、有意義な時間が過ごせました。
最後に、こむらさんが参加者の意見や質問に応えました。
参加者から「こむらさんの話がわかり易く、親しみが持てました」「こんな雰囲気で共産党の話が聞けたら楽しい」「また、こんな時間が有ったら参加したい」との声も出、十一月の丹波市議選や、いつあってもおかしくない総選挙をめざして、第二回、第三回と続けていきましょうと確認し合って解散となりました。
―平山和志(丹波地区委員会)

(兵庫民報2020年9月13日付)

日本共産党垂水区後援会総会:衆院兵庫3区予定候補赤田かつのりさん力強く決意

がんばろー!と気勢をあげる赤田かつのりさんと垂水区後援会の人々。

日本共産党垂水区後援会は第四十回総会を九月五日、垂水区文化センターで開きました。
通常五月の開催がコロナ禍の中で延び延びになっていました。会場の使用制限で、八十人定員の会場を半数の入場に減らされた中での開催でした。
総会では、日本共産党衆院兵庫三区予定候補の赤田かつのりさん(前神戸市議)が力強く決意表明しました。
赤田さんは――七年八カ月に及ぶ安倍政権は、決して〝長い間ご苦労様でした〟とは言えない政治です。安倍総理は辞任を表明しましたが、今、安倍政治の悪政を一掃することが急がれています。
―日本共産党は一月の党大会で、安倍政治からの転換の方向として①憲法にもとづき、立憲主義・民主主義・平和主義を回復する②格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治にきりかえる③多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く―の三点をあげ、この方向にそって野党連合政権をつくろうと提起しました。
―地道な国会内外の全国の運動が政治の流れを変えつつあります。今こそ日本共産党の議員を増やしましょう。兵庫県には共産党の国会議員がいません。ぜひ後援会のみなさんにも協力をお願いします――と訴えました。
衆院比例予定候補のこむら潤さんのメッセージも披露されました。
また今井まさこ市議が市議会報告をし、県後援会会長の森原健一さんが「日本共産党の『改定綱領』の魅力を力に」と題し講演しました。
総会は、総選挙をたたかう方針を決め、新役員を選出しました。
―戸田晃(神戸西地区委員会)

(兵庫民報2020年9月13日付)

「7区市民連合」発足:自公政権に代わる新しい連合政権めざし

渡辺武世話人が開会挨拶。

「野党は共闘!西宮芦屋市民の会(準)」は九月六日、芦屋市内で第三回総会を開き、「連合政権をめざす兵庫七区市民連合」(略称=「七区市民連合」)に発展改組しました。立憲民主党、日本共産党、新社会党の衆院兵庫七区責任者とよつや薫西宮市議からメッセージが寄せられました。
総会では、渡辺武世話人(元大阪城天守閣館長)が開会挨拶。「新しい政治が始まろうとしている時期。安倍政権に代わる新しい連合政権をつくるための画期的な第一歩になるよう『七区市民連合』への発展改組にご協力を」と訴えました。
講演で、冨田宏治関西学院大学教授は、安倍首相の退陣表明の本質を解明し、衆参で三分の二の議席を持っていたのに改憲の入り口にも立たせなかった国民の世論と私たちの運動への確信をもつこと、その力で野党連合政権を実現することが求められており、そこに「七区市民連合」の重要性があると強調しました。コロナ禍で明らかになった問題と新しい展望を詳述し、コロナ禍が多くの人に変わるチャンスを与えており、共通政策を発展させ、投票率を上げ、野党連合政権をつくっていこうと強調しました。
樫村庸一準備会事務局長が、この間の活動経過、「連合政権をめざす兵庫七区市民連合」の結成の意義、申し合わせ事項、役員などを提案。討議を受けて確認されました。
「七区で市民連合ができ、新しい政治を実現する展望が見えた」など感想が寄せられました。

(兵庫民報2020年9月13日付)

まずは使ってみようツイッター:日本共産党明石市委員会が講習会

佐藤 結(党県委員会勤務員)

日本共産党明石市委員会の「一から学ぶ ツイッター講習会」(九月六日)で講師をしました。参加者に、それぞれスマホを持参してもらい、その場でツイッターアカウントを作成、自分でツイートする・フォローする・リツイートするという基本の操作を一通り体験していただきました。
新型コロナの感染拡大が続き、これまでどおりの活動ができないなか、オンラインでの活動の重要性が急速に高まっています。また以前から、ビラをポスティングできないマンションが増えているなど、これまでとは違う活動が求められてもいました。
SNSを使いだしたからといって支持がどんどん増えるという簡単なものではありませんが、有権者がSNSなどで日本共産党の議員や党員の声に触れ、注目を寄せるケースも広がっています。またSNSは、テレビの政見放送やCMなどと違い、自分たちの努力で支持を広げられるツールでもあります。SNSは、あらゆる宣伝をやりつくすための一手段です。
発信が苦手という方は、まずは、「社会の動きを知るためのツール」としてSNSを使ってみましょう。慣れてきた方は、「人に届く言葉」を探求してみてください。それは、ニュースづくりや街頭宣伝にもきっと役に立つはずです。
講習会の後、「JCPサポーター明石」ツイッターアカウントも発足しました。

(兵庫民報2020年9月13日付)



兵商連第68回定期総会:「アベ政治」引き継ぎ許さず、中小業者を主人公に地球循環型経済社会へ

兵庫県商工団体連合会第68回総会会場の様子。

消費税一〇%増税と新型コロナウイルス感染症の拡大が中小業者と地域経済に甚大な被害を及ぼすなか、兵庫県商工団体連合会は九月六日、「今こそ、消費税五%減税、改憲発議NO、共同の力で安倍政権の退陣を!」をスローガンに第六十八回定期総会を開きました。
*
磯谷吉夫会長は、挨拶で、「安倍首相の辞任表明は、表向きは体調不良によるものとされているが、悪政に反撃する国民の運動と共同が広がる中で、追いつめられた結果だ。誰が首相になっても、『アベ政治』が引き継がれるならば、私たちの商売と暮らしは良くならない。大企業優遇、アメリカいいなりの古い政治を、中小業者を主人公とした地域循環型の経済社会へと変えていこう」と呼びかけました。
*
県下三十民商は、コロナ禍の中で、感染症対策をとりながら、地域の中小業者の切実な要求相談に懸命にとりくんでいます。相談内容も、三~四月は生活福祉資金、事業用資金、四月末から県休業要請支援金、五月からは持続化給付金、七月半ばからは家賃支援金と変化してきています。しかも、経産省の支援策の申請は、電子申請しか認めず、複雑な専門用語と硬直した制度設計です。こうした相談活動の中で、四月以降、例年を大きく上回る新入会員を迎えています。
*
総会は、「感染症の拡大は、国民の生活よりも大企業の利益を優先させてきた長年にわたる自民党政治から、中小業者・国民が主人公の新しい政治への転換が喫緊に求められていることを明らかにした」として、「地域の中小業者が元気に商売を続けてこそ、雇用が生まれ、地域で経済が循環し、安心して暮らせるまちづくりへとつながる。そのためにも、さらに大きな民商・兵商連建設に挑戦しよう」との方針を決定し、運動の先頭に立つ新役員を選出しました。
―田中邦夫(兵商連事務局次長)

(兵庫民報2020年9月13日付)

革新懇、オール灘区の会、社保協がコロナ対策で区長に申し入れ:検査体制と不安に応える相談室を

近藤秀子(オール灘区の会) 

灘区長に申し入れる人々。

神戸市の灘区革新懇(革新の輪を広げる灘区懇話会)、オール灘区の会(くらし・平和・民主主義を守る灘区の会)、灘区社会保障推進協議会は九月三日、灘区長に対し、新型コロナウイルスの感染悪化を食い止めるための緊急申し入れを行いました。 
「誰でも、いつでも、何度でも」検査できる体制をつくり、感染の早期発見や治療につなげ、感染の広がりを抑えること、感染者のプライバシーに配慮しながら情報開示すること、とくに区民の「コロナに感染したら」という恐れや不安にいつでも適切に応える「コロナなんでも相談室」(仮称)を区役所に設けることなどを申し入れました。
これに対し、中西理香子区長から、「灘区には保健センターがあり、保健師も常駐ししっかり対応している。感染者の情報開示はケースバイケース、全てを公開することは難しい。かえって不安感をあおることになる」との回答がありました。
神戸市は二十四時間相談専用ダイヤルを設けていますが、区役所にも平日の時間帯、電話がかかり保健師が対応していること、また高齢者世帯の暮らしについては、民生委員との懇談がとても参考になるそうですが、民生委員のなり手が少なく困っているとの悩みも聴くことができました。
社会的に弱い立場の人が置き去りにされる今の政治、「灘区民を不安や恐れから守り、区民に寄り添う行政でなければ……」という中西区長の言葉と私たちの思いが重なります。
行政の力を借りながら、住み良い灘区にできるよう、区民の声に耳を傾け行政との架け橋になれたらと思います。

(兵庫民報2020年9月13日付)

三田市議選迫る:9月27日告示・10月4日投票:日本共産党3議席確保・得票増へ全力――野党連合政権実現の幕開けに


三田市議選(定数二十二)は九月二十七日告示、十月四日投票で行われます。 
日本共産党は長尾あきのり(42)=現=、木村まさと(56)=新=、水元さゆみ(50)=新=の三人を立て、三議席確保をめざしてたたかいます。
*
三田市は「市民病院の経営はこのままでは無理。大規模化、運営形態の見直しが必要」と市民病院と神戸市北区の済生会病院との統合を進めようとしています。党市議団は「新型コロナウイルスが広がる中で、地域の病院の重要性があらためて認識されました。コロナ感染者を受け入れながら、救急患者を受け入れた命のとりで、市民病院は今の場所で充実・存続を」と訴えています。
また、いったん実現した中学卒業までの子どもの医療費の無料化を二〇一八年七月から一部有料化、二〇一八年には中学校の統廃合計画が出され、今年八月には十園ある市立幼稚園を認定こども園二園、幼稚園三園に「再編」する計画を発表するなど、市は国・県と一体に福祉・教育切り捨ての市政を進めています。
農村部では、車を運転できない高齢者が増えている中、外出支援制度を求める声が大きくなっています。
*
三田市の党組織は三人を先頭に連日、街頭や駅頭での宣伝や「しんぶん赤旗」読者、後援会員、支持者との対話・支持拡大をすすめています。三人と日本共産党への有権者の期待は広がりつつありますが、新人二人を含めた三人全員を市議会に送り出すには、これまでにない大きな取り組みが求められています。
この市議選には、共産三、自民三、公明三、維新一、国民一、立民一、無所属が二十五人前後、合わせて三十七人前後の立候補で多数大激戦となると見込まれます。
安倍内閣に代わる新政権発足直後に行われる選挙戦となり、解散総選挙もいつ行われてもおかしくない状況のなか、注目の選挙戦となります。
日本共産党三田市議選闘争本部は、「今回の選挙で何としても三議席確保・得票増を果たし、選挙戦を通して党勢を大きくし、三田から市民と野党の共闘で野党連合政権実現の幕開けにしよう」と訴えています。

(兵庫民報2020年9月13日付)

宮本たけし「大阪市廃止よりコロナ対策に全力を」:連載「東奔西走」5


安倍首相が辞任し、新しい激動的な時代が始まりました。八月二十八日の辞任会見の直前、ある全国紙からコメントを求められました。首相の辞任表明は、直接は健康悪化が理由ですが、内政、外交、コロナ対応、あらゆる面での「安倍政治」の行き詰まりの結果です。
とりわけ私が追及してきた森友・公文書改竄問題は何一つ解決しておりません。「私は真実が知りたい」との声を上げ、裁判でたたかう赤木雅子さんの思いにこたえなければなりません。
同時に、九月三日の大阪市議会では、大阪市を廃止・解体して、四つの特別区に分割する住民投票が決められました。「住民投票よりコロナ対策を」という大阪府民・市民の声を踏みにじり、数の力で押し切った維新・公明の責任は重大です。
私は五年前、二〇一五年五月十五日の「衆院地方創生特別委員会」での論戦で、「現状で、東京二十三区も含めて特別区というものが一般市や政令指定都市になる、そういう道、方法は法律上存在するか」と聞きました。
当時の総務省大臣官房審議官は「現行法上、特別区を廃止し、その区域に新たに市町村を設置する手続は設けられておりませんので、大都市地域特別区設置法に基づき特別区を設置した後に、特別区が市町村に戻ることはできない」と答弁。「特別区」というものは、引き返せない「片道切符」なのです。
大阪市をこんな時期に廃止するのではなく、コロナ対策に全力をあげて取り組むべきだということを訴え抜き、必ず否決しましょう。
(日本共産党前衆院議員)

(兵庫民報2020年9月13日付)

5行の文章で核兵器積載艦船の入港を阻止している決議――非核「神戸方式」に関わるささやかな思い出

藤丸 徹(元全日本海員組合教宣部長)

今年で「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」(一九七五年三月十八日)が採択されて四十五年になります。非核「神戸方式」が決議されて以来、神戸には一隻も核兵器を積載した艦船は入港しておらず、全国から垂涎の眼差しで見られています。
一九九九年、米軍への後方支援活動を合法化し、自衛隊が日本の領土外で活動することを可能とする周辺事態法が成立しました。これを受けて米軍は、日本の主要な港湾を利用する目的で大々的な調査を行いました。
二〇〇〇年七月のある日の朝、海員組合関西地方支部(神戸)の副支部長をしていた僕に、米国大使館から「訪問したい」との電話がありました。
大使館から二人が日本人通訳を伴って組合事務所にやってきました。
はじめに、色白の小柄なスラブ系のB氏から「神戸港の状況と景気はどうか」との質問がありました。僕は、外航船の入港動静と取り扱い貨物量の推移、カーフェリー、旅客船の動静について説明し、総じてかつてのミナト神戸の盛況はない、と応答しました。
次に、大柄でハリウッド俳優然とした上役のA氏から港の雇用について質問がありました。僕は、二年前の明石大橋の完成、通行開始とともに旅客船・カーフェリーの船員三千人の解雇と再就職問題について説明し、港湾労働者数の動向については詳しくわからない、と答えました。
組合の取り組みや今後の方向性などについての質問や意見交換が続いた後、A氏から「米国も神戸港の再建に向けて協力したいがどう思うか」との問いがありました。僕は、「ありがたいが具体的にはどのようなことか」と問い返しました。
彼は、「米国企業を神戸に誘致したい。協力するには米国艦船の入港が前提」と言い、「今は米国艦船が入港していない。非核『神戸方式』をどう思うか」とたずねるので、僕は、「非核『神戸方式』は市議会の総意で決めたもの。市民の圧倒的多数が支持している」と返事しました。
A氏は、「神戸港の復活に米国としても何とか協力したい。よって非核『神戸方式』の廃止に向けて協力してもらえないか」と畳みこんできました。
「米国の協力はありがたいが、非核『神戸方式』の廃止は個人的にも組織的にも不可能。ミナト神戸は商業港。核艦船の入港は商売の阻害になるし、市民に不安を与える」と僕はきっぱり断りました。
当初は通訳を通しての会話でしたが煩わしいので、途中から僕はブロークンな英語で説明しました。当方の気配りを察したのか、それとも僕のブロークンが聞くに堪えなかったのか、二人とも流暢な日本語を話しだしたのでビックリ。同時に、少し薄気味悪いものを感じました。
その後も両氏から、安保条約をどう思うかとの質問や、米国艦船の安全性と艦船入港の必要性についての発言が繰り返されましたが、平行線となったので話し合いを打ち切りました。
神戸港は、修理ドックもあり、船具・船食の調達も容易で、海事クラスターも完備、乗組員が保養するための温泉・娯楽・保養施設もたっぷりあるので、軍港としては最高の港。それだけに米軍は、神戸港を咽喉から手が出るほどに欲しがるはず。
平和な商業港としての神戸を何としてでも守りたい。
*
(「西宮さくらんぼニュース」九月五日付掲載分を「兵庫民報」向けに書き改めました。)

(兵庫民報2020年9月13日付)



参考企画

非核「神戸方式」決議45周年のつどい 
10月24日(土)〈国連軍縮週間初日〉14時、神戸市勤労会館7階大ホール/記念講演:吉田敏浩(ジャーナリスト)「米軍優位の日米地位協定と日米合同委員会の密約」/資料代: 1,000円/①会場定員150人、②Zoom配信、①②とも事前申し込みが必要/主催:実行委員会(事務局:神戸港湾共闘会議、新婦人兵庫県本部、兵庫県原水協) Tel. 078‐341‐2818、Fax 078‐371‐2427、Email hikakukobe@yahoo.co.jp 

空襲と戦災遺跡から平和を考える:芦屋平和委員会「あつまれひろがれ平和のわ」

講演する学芸員の竹村さん。

芦屋平和委員会(濱本美津子会長)は九月五日、第八回「あつまれひろがれ平和のわ『芦屋の空襲と戦災遺跡から平和を考える』」を芦屋市民センターで開催しました。 
四月に総会企画として予定していましたが、新型コロナ問題で総会を中止・延期にしたため、「平和のわ」の今年の企画に変更して開催したものです。講師は、芦屋市の「出前講座」として教育委員会の竹村忠洋学芸員にしていただきました。竹村氏は近現代の考古学が専門ですが、遺跡調査の際に見つけた穴が空襲による爆弾跡であるとの証言を近くに住む方から得たことをきっかけに、太平洋戦争に関わる遺構・遺物の調査研究に取り組んでいます。
芦屋では一九四五年五月十一日、六月五日、六月十五日、八月六日の四回の空襲がありました。竹村氏は、五月と六月は他市の攻撃の余波だが、八月の空襲は芦屋の市街地も目標とされて焼夷弾攻撃がされ、芦屋の市街地の三割が被災したことを説明。このときの空襲で八十九名が犠牲となり、四回全体では百三十九名が死亡しました。
竹村氏は参加者の質問に答えて、「近現代を調査対象としているが、太平洋戦争だけは『歴史のできごと』としてすませてはならないと思っている」と述べ、「七十五年前にあったことが信じられないという人がいるが、それだけでは今から七十五年後に『七十五年前にそんな平和な時代があったのか』ということになりかねない」「当時も平和やデモクラシーが進んでいた時代から戦争へと突き進んで行った。今からも戦時体制になることはあり得ると思っておかなければならない」と強調しました。また、行政の役割に関して「戦争遺跡は文化財にはならないので、残っているものを集約して公開していかなければならない。継承をいかにしていくかが課題です」と語りました。
今後、芦屋平和委員会では実際に戦災遺跡を見学することなどにも取り組んでいく予定です。
―平野貞雄(芦屋平和委員会事務局長)

(兵庫民報2020年9月13日付)

老朽原発うごかすな!inおおさか大集会に1600人:兵庫ではイレブンアクションで連帯

集会後、「老朽原発うごかすな!」の横断幕を掲げデモで訴える参加者。

関西電力は運転開始から四十年以上経過した高浜一、二号機、美浜三号機の再稼働に向けてコロナ禍の中でも準備を進めています。全国にある原発の六十年運転につながる再稼働を許すことはできない――と「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」(主催=9・6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか実行委員会)が九月六日、大阪市西区のうつぼ公園で開催され千六百人が参加しました。
*
主催者挨拶を行った中嶌哲演代表委員は「老朽原発を動かすなと関西電力に訴え、福島の惨禍を繰り返してはいけない。この集会の成功で原発ゼロの社会を実現しよう」と呼びかけました。
実行委員会の木原壮林さん(若狭の原発を考える会)からは、四十年以上稼働している原発は、高温、高圧の下で高放射線に長年さらされた原子炉の圧力容器や配管の脆化、腐食、減肉が進んでいることや、地震の大きさを過小評価していた時代に造られた圧力容器である点などを指摘し、老朽原発を動かし続けることで事故の確率が上がる危険性が示されました。
「関電の原発マネー還流を告発する会」や各地の原発訴訟の原告や支援者、老朽原発の地元住民、民主団体、労働組合などがリレートークを行いました。
集会の後、難波までデモ行進し、市民に「老朽原発うごかすな」「老朽原発いますぐ廃炉」のコールで訴えました。
賛同団体・個人は千三十六に上りました。原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会(原発をなくす兵庫の会)も集会に賛同しています。
*
原発をなくす兵庫の会は九月十一日、毎月定例で行われているイレブンアクション(十八時から神戸大丸前)を「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」の連帯行動と位置づけ、老朽原発廃炉に向けての声をともに広げました。
―岡崎史典(原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会)

(兵庫民報2020年9月13日付)

困窮者の電気は切らず、電気代減免を:原発なくす会など5団体が関西電力に申し入れ

長期コロナ禍のなか、電気料金負担軽減を関西電力に求め、原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会、兵庫県労働組合総連合、兵庫県商工団体連合会、兵庫県保険医協会、兵庫県民主医療機関連合会は八月三十一日付けで、五団体連名による文書申し入れを行い、文書回答を求めています。
*
コロナ禍によって人々の暮らしや生業は困難に直面しています。加えて猛暑でクーラーの使用が呼びかけられ、電気使用量が増しています。
この危機を打開する一助として、多くの市町が財政調整基金などを取り崩し、水道代の減免に踏み切っています。また政府は生業固定費をささえるため第二次補正予算で〝家賃補助〟も行います。
ところが、関西電力や大阪ガスは、公共的ライフライン産業にもかかわらず、電気代・ガス代の減免を行わず、「支払い困難者には、支払い期限の数カ月延長の相談にのる」だけの姿勢です。
関西電力の場合、電気代の回収ができない場合などに〝資産取り崩し〟の手法で対応する「貸し倒れ引当金」を今年度、七十六億円も計上していますから、電気代支払い困難者に対する減免は当然可能だと五団体は指摘しています。
*
今回の要請と質問は次のとおりです。

要請事項

1 新型コロナウイルス感染拡大により、売り上げが減少する中、固定費が大きな負担になっている中小企業、商店などの電気代を減免すること。
2 コロナ禍の中で、猛暑日が続き熱中症対策としてクーラーの使用が呼びかけられ、一般家庭では電気代が大きな負担になっています。一般家庭に対する電気代の減免をすること。
3 電気代の支払いが困難な世帯に対して、電気の供給停止をやめること。

質問事項

1 二〇二〇年八月末現在、関西電力管内の一般家庭、商店、病院、諸企業などの支払い延期処置の件数、その滞納額概算数値の公表を求める。
2 全国の電力会社は、支払い期限延長処置や〝減免しない〟などで意思統一をしたのか、それはいつ行ったのか明らかにされたい。
3 一般家庭ではスマートメーターが普及しているが、関電の場合、計器の三段目電気切断部は通常空けている。関電と関係会社は「支払い遅延が頻繁な世帯」には、この三段目を取り付けに行く作業も開始していると言われているが、実態の説明を求める。
4 水道代の減免は「基本料金ゼロ」「従量料金半年分」など減免方法は解りやすい。だが電気代メニューは様々なので、例えば一般家庭(新電力移行需要家も含め)の場合、どのような減免措置があるのか、示されたい。
5 関電は「支払い延長には相談にのる」というが、どのような相談が来ているのか、具体的・リアルに公開されたい。
*
関西電力はこの要請に対し「内容を検討の上、質問に対する回答を行うかどうかも含めて後日返答する」としています。
五団体は「暮らしや生業の中で電気はなくてはならないインフラです。関西電力はコロナ禍の苦しい状況を真摯に受け止めて要請内容を実行していただきたい、と思います」としています。
―速水二郎(原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会)

(兵庫民報2020年9月13日付)


戦争させない、9条壊すな!11.3兵庫憲法集会:ネット配信で開催(11月3日13:30~)


「戦争させない、九条壊すな! 総がかり行動兵庫県実行委員会」が主催する「11・3兵庫憲法集会」が、新型コロナウイルスの感染状況から、ことしはインターネットでのライブ配信を基本として行われます。
十一月三日(火・祝)、十三時三十分からの新井深絵さん(ゴスペルシンガー)のミニコンサートの後、十四時開会、十六時閉会。ネット配信は次のリンクから視聴できます。
https://youtu.be/Oc9vM8-llAk

 



ネット配信の視聴が困難な場合は会場(神戸芸術センター)で直接参加することができます。ただし、先着順五百人のみ(事前申し込み制度なし)。

メインの企画はパネルディスカッション「コロナ禍での憲法、平和、民主主義を問う」。パネラーは(以下敬称略)、寺脇研(文化庁文化部長など歴任、映画プロデューサー、評論家)、上脇博之(神戸学院大学法学部教授)、永井幸寿(弁護士)、コーディネーターは津久井進(弁護士)。司会は小山乃里子(ラジオパーソナリティ)。 

実行委員会連絡先はTel.078・341・3332、Fax078・361・9990

(兵庫民報2020年9月13日付)

みんぽう川柳〈八月〉「ファクス」

選者 島村美津子

特 選

難聴同志うれしい報せファクスで
 神戸市 松尾美恵子

【評】ファクスはもう古いのかもしれないけれど、「迷惑はかけられない」とさんざん矛盾した政策に翻弄されながらもコロナの時代をけなげに生きる老いにはファクスはとてもありがたい存在、まして美恵子さんのように嬉しい知らせが飛び込んでくるなんて。
核兵器も原発もいらない、世界中の老いも若きも平和に暮らしていける世の中に、希望を持ってコロナの時代を生きぬけたらと願わずにはいられない。

 老人も生きたいのですお月さま  美津子

入 選

ファクスの手書きがいいね見舞状
 神戸市 長沼幸正

シャシャーポト嬉しや孫の手書き文字
 神戸市 宇山英樹

老老は手がきのファクス通信よ
 尼崎市 富田明美

巣ごもりに心の絆ファクスで
 明石市 川路政行

核兵器反対署名集めファクス
 芦屋市 梶原嘉代子

ファクスで控訴するなと要請書
 神戸市 高馬士郎

ファクスで共闘広げた時代あり
 神戸市 長尾粛正

慣れぬ間は白紙送信まるでヤギ
 神戸市 北河豊治

ファクスの訃報連絡多き夏
 神戸市 眞鍋靖子 

ファクスで川柳行き交う自粛中
 神戸市 梶山洋枝 

使い分け親にファクス子にライン
 尼崎市 大野幸雄

里帰りファクスで済ます親不孝
 神戸市 川上俊智

コロナ禍よ孫の替わりにファクス着
 尼崎市 中内眞佐子

川柳送信入選祈りプッシュする
 神戸市 山本尚代

みんぽう川柳募集

▽九月の題は「おやつ」、締め切りは九月二十五日▽十月の題は「新しい」、締め切りは十月二十三日▽一人二句まで。葉書に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで▽毎月第四金曜日必着。火曜日には投函してください。締め切りが迫っている場合はメール、ファクス(葉書大の枠を書き、その中に必要事項を記入。切りそろえますので枠外には何も書かないでください)でもけっこうです。

(兵庫民報2020年9月13日付)



瀬戸恵子「ひなたぽっころりん」〈666〉

①久しぶりの須磨水族園(スマスイ)。大水槽を見ると「すずしげ」。②「クラゲに癒やされる」。③ほんとうになくなる? リニューアル? 子どものころからよく行ったのに。③入園料3100円じゃ、そうそう来れなくなるよ。シャチでなくて、いまのイルカたちで十分やん!


(兵庫民報2020年9月13日付)

観感楽学


「SNS」とは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略です。SNSを使わない日はないという人もいるのではないでしょうか。まだ使ったことがないという方に簡単に説明すると「パソコン、タブレット、スマホなどのネットワーク機能を使い、社会的なつながりを作り出すサービス」のことです▼ツイッター(Twitter)、フェイスブック(Facebook)、ライン(LINE)、インスタグラム(Instagram)という言葉を耳にしたことがあると思いますが、こうしたサービスを使って自分の日記や趣味など様々な情報を発信します。同じサービスを使う不特定の人がこの情報を見て、感想や意見などを返してきます。もちろん感想などを返すかどうかは見た人の自由です。興味のない情報発信者に必ずしも返す必要はありません▼要するにSNSはコミュニケーションの場となります。同じ趣味を持つ人、自分と共通点を持つ人と出会うことができます。趣味や仕事に関係する情報、最新の情報をSNSで得る場合も多いといいます。ネットの力で普段の生活では出会えなかった人と出会えるということ。これが多くの人にSNSが急速に普及した理由だと思います。(ふ)

(兵庫民報2020年9月13日付)