2020年8月23日日曜日

兵庫革新懇「市民と野党の政策意見交換会」:議論続け共闘の発展を

意見交換会会場のようす

兵庫革新懇が「市民と野党の政策意見交換会」を八月十日、神戸市内で開きました。市民連合と立憲野党の「十三項目政策合意」を基礎に、コロナ禍の向こうに何をめざしていくのかを話し合い、次の総選挙に向け、市民と野党の共闘の一層の発展をめざして企画されたものです。
冨田宏治関西学院大学教授がコーディネーターを務め、立憲民主党兵庫県連合代表・衆院議員の桜井シュウさん、国民民主党兵庫県総支部連合会副代表のふなかわ治郎さん、日本共産党衆院議員の清水ただしさん、社会民主党兵庫県連合代表・宝塚市議の梶川みさおさん、新社会党兵庫県本部委員長・神戸市議のあわはら富夫さん、緑の党兵庫県本部共同代表の松本なみほさんがそれぞれの党の政策などについて発言。会場の青年、業者、教師、医療に関わる市民からの発言も交え、意見交換をしました。
会場には市民七十人余りが参加し、YouTubeでの同時放送は六十数人が視聴しました。

問題提起と各党の発言

冨田さんは冒頭、コロナ禍で人々は何に目覚め・気づき、それによりコロナ後の社会はどうなっていくのかと問題提起しました。
コロナは、①命を守ることが最優先であること、②新自由主義が社会を脆弱にしていること、③自国中心主義、軍事力では安全保障が確保できないこと、④信頼感のない政府をもつ不幸―を人々に気づかせ、社会のあり方を根本的に変えるために市民と野党の共闘がますます大事になっていると指摘。「十三項目の政策合意」はコロナ後に求められていることを網羅しており、さらによりよいものへ具体化し、選挙で国民に問うていこうと呼びかけました。
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桜井さんは、安倍政権の問題点を振り返った上で野党の課題について述べました。政権を取った後の社会像については、自己責任ではなく政治が責任をとる社会をめざしたいと語りました。
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ふなかわさんは、安倍政権のコロナ対策は「遅い・(規模が)小さい・わかりにくい」と批判し、国民が政治に関心を高めており、野党が一丸となって緊張感のある政治の実現へ政策を訴えるチャンス、国民第一の政治実現をと決意を語りました。
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清水さんは、これまでうそ・改竄を続けながら強行採決など数を頼みに押しとおしてきた安倍政権が、検察庁法改定案ではSNSなどで高まった国民世論で廃案を余儀なくされたことをあげ、声をあげれば悪政を止められることが市民に明らかになったことの重要性を強調しました。
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梶川さんは、コロナ対策、豪雨災害対策など課題が多数あり、臨時国会を開くべきだと主張。安倍政権は国政運営の能力を失っていると批判し、社民党は野党共闘の接着剤の役割を果たしたいと決意を表明しました。
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あわはらさんは、命と暮らしを守る本当の政治として、平和、原発、失業・倒産の問題をあげ、共闘は一致できるところからやっていくことでますます力をつけていけると強調し、野党共闘の姿を国民に広く訴える必要性を説きました。
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松本さんは、気候危機に対する政策を提言していきたいと述べるとともに、自民・財界が「グリーンリカバリー」を掲げながら核融合や遺伝子組み換えなど大企業の利益を確保しようとするおそれがあると注意を喚起しました。

会場からの発言とまとめ

民青同盟の上園隆県委員長は、働き方、コロナに関する青年の実態調査の結果を紹介しました。(二面記事参照)
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兵商連の田中邦夫事務局次長は、中小業者へのコロナ被害支援策の問題点を述べるとともに、消費税五%引き下げ、地域循環型経済実現などの課題を提起。この間、業者の実態をもとに奮闘してきた野党が政権につくことへの期待を述べました。
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全教西宮教組の石本日和子委員長は、「子どもたちの意見も聞いてほしい」とまず訴えるとともに、消毒などますます多忙を極める教師の実態を紹介。分散登校などをつうじて良さがあらためて明らかになった少人数学級の実現をと訴えました。
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兵庫県保険医協会の西山裕康理事長は、医療機関は社会資本であり支援が必要だと強調。平均年齢六十歳の開業医はマスク、消毒液もこと欠くなか、「いきづまり倒産」より「あきらめ廃業」が広がっていることを報告しました。また、コロナによる受診抑制により、来年以降、例年より死亡者数が増えるおそれがあるとも述べました。

再度の政党からのは発言では少数政党に不利な現行選挙制度の問題点、共同宣伝など地域での日常的な共闘などについても語られました。

まとめで冨田さんは、まず一緒に議論することが大事であり、今回はその出発点となった、今後もZoomなどを利用して議論の機会をひろげていってはどうかと提起。野党は政権合意をし、政権選択の選挙にしようと呼びかけました。
録画はYouTubeの「兵庫革新懇」チャンネルで公開されています


(兵庫民報2020年8月23日付)

コロナの下、深刻さ増す:民青同盟兵庫県委員会が働き方・コロナで青年実態調査

民青同盟兵庫県委員会では、昨年十月から二〇二〇年二月まで働き方に関するアンケート調査に取り組み、三月以降は新型コロナに関する実態調査に取り組んできました。それぞれの実態調査から浮かび上がった深刻な実態を紹介します。

働き方アンケート

働き方のアンケートには百五十八人が回答しました。
複数回答可で記入してもらったチェック欄では「将来が不安」がもっとも多く、その次に「給料が安い」「労働時間が長い」「奨学金」「ハラスメント」と続きます。
▽「将来が不安」という項目では「年金をもらうことができるのか」「現在の給料が安いから将来が不安」などの声が共通しています。
▽「給料が安い」という項目では保育士の声が多数寄せられており共通して「業界全体が安いのでもう少し上げて欲しい」と訴えています。保育士以外にも「残業時間が減らされているのに基本給が低い」「労働に見合った給料ではない」などの声も見られました。
▽「労働時間が長い」という項目では「手取りは十五万円で一日十八時間働くこともある」「十四時間労働の時もある」など異常な長時間労働の実態が多数寄せられています。
▽「有給休暇が取れない」という項目では「人手が足りておらず有給を取れるような状況ではない」という声が共通しています。
▽「奨学金」の項目では返済額も聞きました。返済は毎月一〜三万円となっています。「給料が安い」という項目でも基本給が安いことが明確になっていますが、その下で奨学金の返済が大きな負担になっていることがわかります。
▽「ハラスメント」の項目では「埋めるぞ」「しばいたろか」など言葉の暴力による人権侵害が蔓延していることが示されています。
あるフィットネスクラブで働いている青年からは、お客さんが年間で契約して途中で辞めた場合、残りのローンを社員が肩代わりさせられているという違法な実態も寄せられました。
元々深刻だった実態に、今回の新型コロナ危機が襲ってさらに追い込まれているということがわかりました。

コロナに関する実態調査

新型コロナウイルスに関する実態調査では、青年の中でも深刻な実態が広がっていることも明らかになりました。
▽美容師として働いている青年からは「美容室は給付金の対象外だったので営業しなければならず、お客さんは自粛しているので売り上げが激減して大変な影響を受けている。お店がつぶれてしまうのではと不安だ」という声が寄せられました。
▽私立中高一貫校の非常勤講師の青年は「自粛期間中は各家庭にオンライン授業に必要なタブレット端末の用意をお願いしたが、用意できない家庭も相当数いた。そうした生徒には学校から貸し出すことにしたが、学校側もお金がないので必要数を用意することができなかった」「自粛期間が明けてからは、生徒同士の人間関係がまだつくられていない様子で授業の反応が悪い」「教員を増やしたり私学に対しても助成を増やすなど、政府はもっと教育分野にお金を使って欲しい」と切実な実態を訴えました。
▽高校生からは「遅れた分の授業を取り戻すために授業の進行が早くて大変」などの声が寄せられました。
▽学生からは「バイトに入れず収入がなくなって困っている」という声が多数寄せられました。自粛期間が明けても、バイト求人に学生が殺到しておりなかなかすぐに採用されないという実態も寄せられています。バイトが決まった学生も「とにかくバイトに入れる時に入ろうと思って八月は二十六日間バイトを入れた。でもお給料日は九月だからそれまでに今の少ない所持金でどう過ごすか」と不安な思いが吐露されました。
オンライン授業になったことによって課題が増えて大変であること、特に一回生は友達をつくる機会がないまま過ごしており学生生活の相談ができる友人がいないとの声が寄せられています。
▽求める施策としては、学費そのものを値下げして欲しいという声や新型コロナ関連の給付金の拡充を求める声が相次いでいます。民青同盟県委員会はこの間、学生向けの食料配布活動に取り組んでいますが、食料をもらいに来て「口座にはもう数百円しか残っていない」と打ち明けた学生は、学生向けの給付金について「自分は対象外と思って申請しなかった」と話していました。
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民青同盟兵庫県委員会は引き続き切実な実態を集め、実態改善に向けて要請行動などに取り組んでいきます。

(兵庫民報2020年8月23日付)

民青同盟兵庫県委員会が:野党4党県連など訪問・懇談

民青同盟兵庫県委員会は国政野党四党の兵庫県連などを訪問。昨年十月から取り組んできた働き方の実態調査と今年三月から取り組んでいる新型コロナウイルスに関する実態調査の結果を紹介、八項目の要望書を提出して懇談しました。
立憲民主党は桜井シュウ・県連代表(衆院議員)、国民民主党は多田茂樹・県連事務局次長、日本共産党はこむら潤・衆院近畿比例・兵庫八区予定候補(尼崎市議)、社会民主党は大津留求・県連幹事長(伊丹市議会議員)とそれぞれ懇談しました。
いずれの党からも「寄せられた実態はどれも重い。真摯に受け止める」との表明があり、要望項目についても「その通り。実現のために頑張る」と回答。様々な課題で響き合う懇談となりました。
日本共産党のこむらさんからは「中高生や大学生の時期は、生活の中に友達が占める割合はとても大きい。それがその後の人生にとっての影響も大きく大事な要素。それがこのコロナ危機で作る機会が失われているのは非常に重大です。それぞれの実情も考えながら特別な措置が必要だと思います」「野党連合政権の実現に向けて、今日聞いた要望にこたえられるよう頑張ります」と表明がありました。
立憲民主党の桜井さんとの懇談には社民党の大津留さんも同席して、九十分に及ぶ懇談となりました。新自由主義的な政策の中で人々の間に分断がもちこまれていたこと、コロナ禍でそのやり方では社会がなりたたないことが明らかになったこと、野党の政権政策についてもすでに国会で野党合同で提出した法案などはたくさんあり、全体としてはかなり積み上がっていることなどについて語り合いました。
懇談を終えて上園隆県委員長は、「これらの懇談を通じて、市民と野党の共闘では、政策だけでなく、その社会観についても響き合う状況が生まれていると実感しました」と語っています。

(兵庫民報2020年8月23日付)


三田市議選必勝めざし:日本共産党と後援会が合同集会

声援にこたえる大門、木村、水元、長尾の各氏

三田市の日本共産党と後援会は八月八日、「三田市議選勝利をめざす党と後援会の合同集会」を開きました。
三田市議選は九月二十七日告示・十月四日投票で行われます。大沢辰美三田市後援会長・元参議院議員は「立候補説明会には定数二十二に対して三十七人が参加しました。多数激戦です。二人の新人を含む三人全員の勝利にはこれまでにない大きな取り組みが必要です。党市議団は他会派の議員が市長提案に何でも賛成するなか、市政を正す市議会をつくるためにも絶対必要です。三人の勝利で住みよい三田市をつくりましょう」と訴えました。
長尾あきのり市議、木村まさと・水元さゆみ両予定候補は、コロナ対策では議員団で八回市長に申し入れ、市独自の支援策などを実現したこと、「命のとりで」市民病院を守ることや子どもの医療費の無料化、外出支援策の充実などの実績や公約を訴え、決意を表明しました。
大門みきし参院議員は、日本共産党がコロナ対策で国民や様々な団体の声を聞き、具体的な制度を政策にしてきたことを紹介するとともに、十万円の特別給付金の実現は国民と野党が一緒になって声をあげた結果だと強調しました。
現在の国会の状況は安倍政権が追い込まれ、後継争いの動きもあるなか、安倍首相は改憲を目論んでおり、経済対策のセットで改憲のための解散に打って出ようとしており、九月末に行われる市議選は総選挙の前哨戦となる可能性もある――全国注目のたたかいだと指摘。特別月間で党を大きくして、選挙に勝利しようと訴えました。

(兵庫民報2020年8月23日付)

ジェンダー平等:日本共産党兵庫県委員会が学習会

学習会のようす

日本共産党兵庫県委員会は八月八日、「ジェンダー平等問題学習会」を行い、県内各地から三十三人が参加しました。
最初に、党県ジェンダー平等委員会責任者の、こむら潤さんが主催者挨拶。党中央委員会のジェンダー平等委員会事務局長の坂井希さんが「ジェンダー平等社会をめざし、学び、自己改革を」のテーマで講演しました。
坂井さんは、日本共産党が今年一月の第二十八回党大会で「ジェンダー平等」を党綱領に明記するまでの経緯、その背景にある国際的潮流の発展を世界の構造変化とのかかわりで、ジェンダー平等を求める運動の発展についての歴史的観点、「ジェンダー」とは何かという理論的観点、「党としてどういう姿勢でのぞむのか」という実践的観点―の三つの観点から詳しく解明しました。
交流では「コロナ禍でのジェンダー問題は?」「子どもの権利条約と女性差別撤廃条約の批准の日本の順位とジェンダーギャップ指数順位との矛盾は?」「ジェンダー問題で議会でできることは?」等々の質問に坂井さんが丁寧に答えたあと庄本えつこ県議、こむら潤さんから発言。
最後に県ジェンダー平等委員会事務局から「地区にジェンダー平等担当者を置き、こむらさんを囲んでのつどいを開きましょう。『しんぶん赤旗』を使って大いに語り、党の姿を知ってもらいましょう」と行動提起しました。

(兵庫民報2020年8月23日付)

原水爆禁止世界大会:オンラインの特性生かし全県でのべ500人が視聴

――梶本修史(兵庫県原水協事務局長) 

被爆七十五年の原水爆禁止世界大会は、「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を―人類と地球の未来のために」をテーマに、八月二日の国際会議はじめ広島大会、長崎大会、四つの特別集会(分科会)がオンラインで行われました。
兵庫県内でも四十五カ所以上で共同視聴会が行われました。尼崎市では六日、九日合わせて三十余人、西宮市二カ所で二十四人、垂水区三回三十五人。新婦人支部事務所や組合事務所、会員宅などでの数人の視聴会も三十カ所近くになりました。全県でのべ五百人以上が視聴したと思われます(八月十六日現在集計中)。

初参加者も多数「よく分かってよかった」

垂水区の試聴会で黙禱をささげる参加者(9日)

毎年の世界大会には、兵庫県から百五十人前後の代表が広島、長崎に送られますが、オンラインの特性が活かされ、これまでにない多くの人が世界大会の議論に参加しました。
初めて世界大会に参加した人も少なくなく、「初めての参加。世界大会がどんなことをしてるか知りたかった。良く分かってよかった」「初めて世界大会に参加した。勤務の関係でオンラインでないと参加できなかった」と歓迎する意見が多く寄せられました。
「サーロー節子さんの話に感動。世界各地の活動がわかってよかった」「被爆体験を伝えることが大切だと改めてわかった」など被爆証言を受けとめる意見、「核兵器情勢の緊迫、危機の拡大が良く分かった。しっかりと受け止めたい」「世界中でいろいろな困難を乗り越えて闘っている姿が見えて勇気がわいた」「国連の中満さんが、〝世界の若者と協力して数々の地球規模の問題の解決策を探す義務がある〟と訴え、〝国際社会として一丸となって立ち上がらなければなりません〟と呼びかけたことを正面から受けとめたい」などの感想が寄せられました。
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世界大会は、「被爆体験の継承と普及」「沖縄連帯・外国軍事基地撤去」「ヒバクシャ・枯葉剤被害者との連帯」「非核・平和の北東アジアと運動の役割」の四つの特別集会が持たれ、兵庫県からも約七十人がそれぞれに参加しました。「北東アジア」問題では、兵庫県原水協の津川知久・筆頭代表理事が「非核神戸港・釜山港の取り組み」と題して特別報告。非核港湾づくりでの日韓市民運動の共同の努力、「非核日本海づくり」の構想などを提起し注目を受けました。

「平和の波」行動も県内約40カ所で

JR姫路駅前でヒバクシャ国際署名をよびかける人々

世界大会と同時に、世界をつなぐ「平和の波」行動が県内四十カ所ほどで多彩に行われ、ヒバクシャ国際署名などがとりくまれました。
兵庫県原水協は六日、広島への原爆投下時間に合わせて元町商店街で宣伝・署名行動。兵庫労連、兵商連、民医連、共産党などから二十二人が参加しました。
芦屋市では六日、九日両日に二十二人参加で署名七十筆を集めました。西宮市でも甲子園球場前で二十二人も参加し四十九筆。サクランボ合唱団が駆け付け、盛り上げました。伊丹市では二十人参加で五十七筆を集めました。
灘区では約三十人が平和パレード。垂水区では垂水駅前で広島への原爆投下時間に合わせてスタンディング(十一名)を行い、十七人による街頭署名行動で六十一筆が寄せられました。
加印原水協は宝殿駅前で十九人参加のスタンディング。
淡路原水協は九日、二台の宣伝車で二コースに分かれ訴え、十三カ所でスタンディングを行い、のべ約四十人が参加しました。
新婦人は全県で世界大会の視聴を行うとともに、百六十九の寺院・教会に「平和の鐘」への協力を要請し、須磨寺はじめ四十四寺院・教会が協力を承諾してくれました。
川西市では打鍾と合わせて三十筆の署名も寄せられました。
姫路市では、龍門寺で長崎原爆投下時間に合わせ、元全日本仏教会会長の河野太通老師の指導で「平和の鐘」打鍾を行いました。
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世界大会視聴を通じて、「ヒバクシャ国際署名をもう一度職員全員に呼びかけて一人三筆集めるよう訴える」(東灘区)、「全職場で折り鶴を広島に届ける運動を繰り広げている。八月末に広島に届ける計画で、もう一度ヒバクシャ国際署名と結びつけてやりたい(これまで六百筆以上を集約)」(公務員職場)など新たな運動への決意も寄せられています。

(兵庫民報2020年8月23日付)

九条の会.ひがしなだ「戦争体験を語る会」:被爆者の訴え世界の世論動かす――「胎内被爆」の副島圀義さんが語る

副島圀義さんが体験を語っているようす

九条の会.ひがしなだは八月十日、東灘文化センターで「シリーズ私の戦争体験(その十五)」を開催し、兵庫被団協事務局次長の副島圀義さんが「何度も何度もの〝命拾い〟~『被爆者として生かされた』、と思いつつ」と題して講演。「生き方に共感した」など、多くの人々に感動を与えました。
一九四五年八月十九日、広島市生まれの副島圀義さんは、原爆投下の八月六日は母親の胎内に――「生まれる前からの被爆者」です。
母・まちさんは当日、避難していた京橋川の河原で産気づいたが、自己暗示と避難者同士の助け合いで何とか乗り切り、原爆でつぶれても燃えずに残っていた南千田町の自宅で自力出産。ヨードチンキを塗っただけのヘソの緒からバイ菌が入って圀義さんは高熱を発し、その上、台風にも襲われましたが、父・吉雄さんの復員にも救われ、京都から芦屋へと転居しました。
まちさんは「一円募金」で知られる先駆的な被爆者運動を始め、吉雄さんもまちさんを支えます。圀義さんも自然と平和運動に関わるようになりました。
圀義さんは、「自らを救い、私たちの経験を通して、人類の危機を救おう」「再び被爆者をつくるな」「核兵器禁止条約への賛同・批准を」と強調。「被爆者運動は、まだ終えるわけにはいきません。ご支援を」と結び、拍手に包まれました。

(兵庫民報2020年8月23日付)

激動する内外情勢下 安保破棄実行委員会の役割果たそう:安保破棄兵庫県実行委員会が幹事会

安保破棄兵庫県実行委員会の幹事会のようす

安保破棄兵庫県実行委員会は、八月十二日に神戸婦人会館で二〇二〇年度幹事会を行いました。当初六月に計画されていましたが、コロナ感染拡大の影響で二回延期されていました。会場は三密をさけるため定席が半分に制限されたもとでの開会になりました。
幹事会は、桂仲二郎会長の開会挨拶の後、議長に兵庫県平和委員会事務局次長の大森幹夫さんを選出しました。
議事日程に沿って、後藤浩事務局長が本年度の方針を提案。昨年度の活動をふりかえりコロナ渦中での国内外の激動する情勢下で安保破棄実行委員会としての役割をいかにして果たしていくべきかを報告しました。
報告を受けて、参加した九団体十二人全員が発言しました。
活動方針と合わせて提案された二〇一九年度決算と会計監査報告、二〇二〇年度予算と役員の提案を一括して拍手で承認されました。
――後藤浩(安保破棄兵庫県実行委員会)

(兵庫民報2020年8月23日付)

兵庫最賃審議会を傍聴して:答申決める審議会が初公開

兵庫労連議長 成山太志

最低賃金審議会の答申がわずか1円の引き上げにとどまったことに抗議して元町商店街東口で宣伝する筆者ら

今まで非公開であった兵庫地方最低賃金審議会の答申を決める審議会が今年は初めて公開されました。その審議は八月五日に行われ、私は傍聴者として立ち会いました。
審議会では冒頭に、実質的に最賃の引き上げ額を決定する専門部会での審議について報告がありました。それによると「労働者側委員の最初の引き上げ提案は十円、使用者側は凍結のゼロ円を主張、その後五回の審議を行い、五日午前の専門部会で労働者側は二円の引き上げを提案したが使用者側はゼロ円を主張し、公益委員が一円の引き上げを提案、しかし使用者側委員が反対し、多数決となり、一円の引き上げ案に対し労働者側委員三名と議長を除く公益委員二名が賛成、使用者側委員三名の反対で、五対三で専門部会としては一円の引き上げで時給九百円へと提案することになった」とのことでした。
専門部会の一円引き上げ提案を受けての審議会でも使用者側委員が引き上げゼロ円を主張したため、十五人の委員中、その日の出席委員十一人での多数決となり、労働者側委員四人と議長を除く公益委員三名が賛成、使用者側委員三名が反対し、七対三で九百円の答申が決まりました。
労働者側の最初の十円の提案は同じBランクの京都との格差解消、最終的な二円の提案は全国加重平均九百一円との差額解消が論拠とのことでした。
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兵庫労連は、鳥取県では実現している審議会の全面公開を求めています。しかし兵庫県では第一回目の審議で労働者側・使用者側委員の基本的な主張が表明される場面は公開ですが、その後の具体的な引き上げ額についてやり取りは「自由な意見表明の妨げになるから」などという理由で、原則公開である審議会が毎年非公開にされています。
今年は労働者側委員提案の引き上げ額やその後のやり取りがわかった点では前進でした。しかし一円アップの時給九百円では、私たちが掲げる「今すぐ千円に、千五百円をめざす」とほど遠い答申であり、異議を申し立て意見陳述も行います。

(兵庫民報2020年8月23日付)

立て続けに鳴る電話機:なんでも電話相談会

兵庫県実行委員会事務局 土井直樹(兵庫労連) 

弁護士らが電話相談に応じました。

コロナに関するなんでも電話相談会(主催「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守るなんでも電話相談会」実行委員会)を八月八日に開催しました。全国各地で弁護士や行政書士、労働組合などの団体が協力して実施。兵庫では六月に続き、社保協、自由法曹団、兵商連、兵生連、兵庫労連が集まりました。
当日は十時から兵商連会館に電話五回線を引いて待機しました。午前には民放のテレビ局から取材を受け、昼のニュースに流れるなどマスコミも注目しました。夕方には別の放送局が大阪の会場を取材したニュースが流れ、相談の電話が立て続けに鳴りました。
感染拡大が続くなか、コロナに関する相談は多い状況です。兵庫県内からの相談は二十六件ありました。
「コロナで仕事が減少した。何か制度はないか」と切実な相談が複数寄せられ、緊急小口資金や持続化給付金などを相談員が丁寧に紹介しました。
「会社の売り上げが落ち、正社員から非正規になるかと会社から言われたがどうしたらいいか」という労働相談もありました。
「コロナに感染したらどうしたらいいのか心配だ」という感染に関する相談も多くあったことが特徴的でした。今、多くの人が、再び広まっている感染に大きな不安を抱いています。
政府や自治体は給付金や貸付制度などを拡充していると言いますが、まだまだ市民に知られていないこと、制度が活用されていないこと、感染した場合の対処方法などが多くの市民にいまだ広報できていないことが浮き彫りになった相談会でした。
この相談会は十月にも予定されています。相談を通じてコロナで困っている市民を支援しながら、問題点を浮かび上がらせ、引き続き国や行政に感染症対策の充実を求めていきます。

(兵庫民報2020年8月23日付)

清水ただし「真実見極める力を」

終戦の日(8月15日)、神戸大丸前で演説する清水ただし衆院議員とこむら潤衆院比例近畿・兵庫8区予定候補、松田隆彦日本共産党兵庫県委員長

国会レポート 

残暑お見舞い申し上げます。
近畿地方でも連日、四十度に迫るような猛暑日となっています。私は数年前から「日傘男子」として直射日光を遮るために、日傘を差して宣伝に立つようにしています。最初は少し気恥ずかしい気持ちもありましたが、これだけ強い日差しに照りつけられると命にかかわります。
日傘と同時に水筒も外出時の必需品です。こまめに水分補給しないと熱中症になりかねません。これまで、夕方以降は水分を我慢して、冷たいビールを飲むのを楽しみにしていたのですが、「そういうのが一番危ないねん」と妻から指摘されたのであらためました。
今年は、新型コロナウイルスともたたかわなくてはなりません。
大阪府の吉村洋文知事は、うがい薬のイソジンがあたかも新型コロナウイルスに効くかのような会見を開き、物議を醸しました。全国のドラッグストアからうがい薬がなくなり、本当に必要とする歯科医院等に届かないなどの弊害も生まれているようです。
感染拡大防止には、PCR検査を戦略的に拡大し、無症状の陽性者も含め、新型コロナ感染者を早期に発見・隔離・治療することが必要です。そのことが、基本疾患をお持ちの方や、免疫力の低い高齢者をコロナから守ることにつながります。
医学的根拠もなく、国民を惑わすのが維新流の手法であり、いわゆる大阪市廃止の「都構想」の欺瞞性がそのことを象徴的に表しています。
何が正しくて、何が間違った情報なのか、真実を見極める確かな力をひとり一人が身に着けることが求められていると思います。私たちの暮らしと日本の平和を守るため、あまり密にならない涼しい環境のもとで、楽しく学習と対話を広げていきましょう。
(日本共産党衆院議員)

(兵庫民報2020年8月23日付)

観感楽学


ウェビナー、オンライン会議、オンデマンド、Zoom、リモートなどの言葉が突然、身の周りにあふれだした。今年の原水爆禁止世界大会もすべてオンラインで行われた。実行委員会は「この世界大会を制限、縮小を余儀なくされたものとは考えず」、新しい条件と可能性をくみつくし「これまで以上に力強く、そして世界のより多くの人々に発信する」ことを強調した▼市民連合の中野晃一さんはコロナ禍の困難な中で「いかに新しいテクノロジーを我が物として新しい運動をつくるか」に挑戦することを訴えた。ICANのベアトリス・フィン事務局長もこれまでにない人々につながるため、「私たちは新しい地図をつくり、ソーシャルメディアとウェブサイトを使って」活動を広げようと呼びかけた▼国連の中満泉軍縮担当上級代表は「責任あるリーダーシップの重要な要素」として「若い人々に必要な知識とスキルを備えるだけでなく、創造力を引き出し、彼らとの関わりを深めることにあると確信している」と指摘した▼「新しいテクノロジー」を「やむを得ないこと」とするのではなく、それを使いこなして若者と一緒に前進する道を切りひらきましょう。(K)

(兵庫民報2020年8月23日付)