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2020年8月9日日曜日

防疫目的で思い切った検査の拡充を:日本共産党兵庫県議団がコロナ対策で第8次知事申し入れ


日本共産党兵庫県議団は八月四日、新型コロナウイルス感染症対策に関わる第八次の知事申し入れを行いました。
▽PCR等検査については防疫目的で行うことが急務だとして―現在約五十カ所のセンターを五百カ所にし、「誰でも無料で何度でも」検査を受けられる体制を/感染震源地に特定された地域は、住民・事業所在勤者全体に検査を行うこと/各自治体、行政区、地域ごとに新規感染者数とともに検査数、陽性率などの情報を開示すること/陽性者を隔離・保護・治療する体制を緊急につくる。
▽八月一日発表の県の対処方針で接待を伴う飲食店利用のための移動などの自粛を要請していることについては、見合った補償を行うこと。
▽「保健所による食品衛生法上の指導を合わせた感染防止策を周知する」にあたり保健所職員など体制強化を図ること。
▽消費税五%への減税を国に強く求めること。
―などを要請しました。

(兵庫民報2020年8月9日付)

検査抜本拡充、芦屋保健所存続など:芦屋市議団が伊藤市長に要望


日本共産党芦屋市議会議員団は三日、新型コロナウイルス感染拡大防止などの緊急要望を伊藤舞芦屋市長に行いました。
兵庫県内での感染拡大がすすむ中、芦屋市は人口に占める感染者率が県下で突出しており、市民の不安が広がっています。「緊急要望」では①PCR検査の抜本的拡充、②少人数学級編成の実施、③芦屋保健所の存続、④避難所での感染防止対策、⑤市独自の支援策の拡充、⑥市の総合相談窓口設置―の六項目について、市の対策とともに国や県への要請を行うよう求めています。
要望書を受けとった伊藤市長は、「この状況がいつまで続くのかわからず、どれだけの財政投入ができるか判断が難しい」としながらも「しっかり受け止め検討させていただく」と答え、平野貞雄、ひろせ久美子、川島あゆみ各議員と懇談しました。
―平野貞雄(芦屋市議)

(兵庫民報2020年8月9日付)

コロナ禍のいまこそ抜本引き上げを:最賃引き上げ求め労働局前座り込み


兵庫労連・国民春闘共闘は八月二日、兵庫労働局前で最低賃金大幅引き上げを求める座り込み行動を四十人で行いました。中央最低賃金審議会答申を受け、兵庫県の最賃審議会が五日に開かれ答申を出すことになっており、それに先立って行われたものです。
*
成山太志兵庫労連議長がはじめに挨拶――中央最低賃金審議会は今年最低賃金引き上げのメドを示さなかった。雇用者側からは抑制の意見も出ている。しかし最低賃金は、コロナで深刻な不況のなかで、地域経済を活性化するものだ。大企業は社会的責任を果たすべき。アメリカやイギリスでもコロナのもとで最低賃金を引き上げている。一方安倍政権は、PCR検査や病院支援などコロナ対策は出し渋り、ちぐはぐなコロナ対応ばかり、さらにアメリカから戦闘機は爆買いするという異常。内閣支持率も急落している。最低賃金の大幅引き上げとともに安倍内閣も退陣に追い込もう――と訴えました。
「今すぐ千円、直ちに千五百円への最賃引き上げ」「全国一律最低賃金」を求める二千余筆の署名も兵庫労働局に提出し、要請をしました。
兵商連からも連帯挨拶があり、各参加地域労連から最賃署名のとりくみの報告、各産別労組から、最賃引き上げとともにコロナ禍のもとでのたたかいの報告や決意発言の交流も行われました。
最後に参加者全員で、「最賃を引き上げろ、いますぐ千円に」「中小企業支援を行え」などのシュプレヒコールを行いました。

(兵庫民報2020年8月9日付)

最賃引き上げ・中小企業支援強化・全国一律:日本共産党兵庫県委員会とこむら潤さんが労働局へ申し入れ


日本共産党兵庫県委員会と、こむら潤近畿比例予定候補は七月三十一日、兵庫労働局に、最低賃金抜本引き上げなど三項目を申し入れました。
申し入れ書は、小林明男党県労働部長(写真左)と金田峰生党国会議員団兵庫事務所長が持参しました。
金田氏が「中央審議会が〝現行水準維持が適当〟としたが、到底認められない。目安を示さなかったのは無責任ではあるが、地方が縛られずに最賃引き上げを答申するチャンスでもある」「雇用確保と賃上げを対立させ、二者択一させる議論は許されない」など、申し入れ趣旨と内容を説明。小林氏は、「コロナ禍でエッセンシャルワーカー(人々が日常生活を送る上で欠かせない仕事を担っている労働者)の少なくない方々が最低賃金だったという重大な状態が浮き彫りになった。再拡大あるいは第二波に備える意味でも、最賃引き上げは不可欠」と指摘しました。
申し入れ書を受け取った兵庫労働局労働基準部賃金室の青柳利雄室長は、「現行水準維持が適当というが、現行水準というのは何か。ゼロなのかプラス何円なのか。目安が示されなかったので、兵庫は兵庫の実情を踏まえて、答申を出していただくことになるだろう」などと応じました。
*
申し入れ項目は次の通り。
1、兵庫県の二〇二〇年度最低賃金を千円に引き上げ、可及的速やかに千五百円をめざすこと。
2、最低賃金引き上げには、中小企業支援策の抜本的強化が不可欠であり、中小企業の賃上げ支援予算を七千億円程度に増額し、社会保険料の事業主負担分を減免するなどの施策を行うよう、関係機関にも働きかけること。
3、全国一律最低賃金制の確立に努力すること。

(兵庫民報2020年8月9日付)

清水ただし衆院議員県内23民商と懇談:コロナ禍のもと厳しい経営実態:ただちに臨時国会開かせ対応を

日本共産党の清水ただし衆院議員が近畿各地の単位民商を訪問し、新型コロナウイルスによる中小企業への影響と国に対する要望・意見に耳を傾けています。
兵庫県内では、七月三日に神戸東部と尼崎、伊丹の六民商を訪問(記事は十二日付)したのに続き、二十九日には神戸西部、東播、西播、但馬で五カ所・十二民商、三十日に北播、三田、宝塚の三カ所・五民商を訪問。県内三十民商のうち二十三民商と懇談しました。
懇談に同席した地方議員と自治体の独自支援策についても交流しました。

「消費税下げ、購買力上げて」:三田民商での懇談


三田民商での懇談は三十日に行われました。
はじめに林正之会長が挨拶の中で、一年後どうなっているのか、先の見通しに不安を感じていると述べました。
その後、清水ただし衆院議員が国会報告。当初、直接補償に消極的だった政府に対し、国民世論と野党の追求で補償や支援が拡充してきたことを報告しました。
民商側からは「この先のコロナ対策がどう進むのか分からない」「商売を再開したのにまたお客が来なくなるのでは?」「昨年の消費税増税もあって八月、九月までもつのか?」と不安の声があることが紹介されました。
懇談の中では、まず「消費税を下げて購買力を上げてほしい」との声が出ました。給付申請の複雑さについては、「最低これがあれば申請できるというものを示してほしい」「相談がなくても申請できるようにしてほしい」と要望も出されました。
清水議員は七百十三人の国会議員のうち二百二十一人が消費税減税を訴えていること、申請方法も声をあげて改善させてきているが、もっと簡素化することやネットが使えない人でも申請できるようにしていきたいと応えました。
また、清水議員は「これまでもはざまにあるフリーランスは除外されていたが、声を上げることで改善されてきた。国会でも地方自治体でも取り上げ、改善要求を出していきましょう」と励まし、力をつくす決意を述べました。
国会議員が民商へ足を運び、直接懇談をしたことで、参加者は新型コロナの苦境に立ち向かっていく決意を新たにしました。
*
この懇談には、日本共産党の長尾あきのり市議と、木村まさと、水元さゆみの両三田市議選予定候補も同席しました。
――長尾あきのり(三田市議)

税務署の強権的な調査の例も:但馬民商での懇談

但馬民商との懇談は二十九日、同民商事務所会議室で行われ、民商役員、事務局員、会員など八人が参加しました。
日本共産党の清水ただし衆院議員が国会報告を行い、参加した民商会員らからは、「持続化給付金がオンライン申請のみで、高齢者などは申請しづらい」などの状況が語られました。
「消費税で大変なのに、輸出企業の戻し税制度はおかしい」「昨年夏、税務署員が突然来て事務所、居間、寝室まで書類を漁り持ち帰った。何度も申請して書類はやっと返ってきたが、強権的で怒りが収まらない」など痛切な声も寄せられました。
この懇談には村岡峰男豊岡市議も同席しました。
―村岡峰男(日本共産党但馬地区委員長・豊岡市議)

(兵庫民報2020年8月9日付)

兵庫革新懇「市民と野党の政策意見交換会」:8月10日13時30分開会:ネット放送も


兵庫革新懇が「ともに支え合う社会を」「市民と野党の共闘で新しい政権をつくろう!」をスローガンに、「市民と野党の政策意見交換会」を八月十日(月・祝)十三時三十分、神戸市立婦人会館五階「さくら」で行います。
市民連合と立憲野党の「十三項目政策合意」をベースに、コロナ禍の向こうに何をめざしていくのかを話し合い、市民と野党の共闘の一層の発展をめざし企画されたものです。
冒頭発言・コーディネーターは関西学院大学法学部教授の冨田宏治さん、政党からは、▽立憲民主党兵庫県連合代表・衆院議員の桜井シュウさん、▽国民民主党兵庫県総支部連合会副代表のふなかわ治郎さん、▽日本共産党衆院議員の清水ただしさん、▽社会民主党兵庫県連合代表・宝塚市議の梶川みさおさん、▽新社会党兵庫県本部委員長・神戸市議のあわはら富夫さん、▽緑の党兵庫県本部共同代表の松本なみほさんが出席します。
この集会はインターネット(YouTube)で実況放送されます。 



(兵庫民報2020年8月9日付)

宮本たけし「東奔西走」:「GoToトラベル」や「住民投票」やってる場合?


コロナ感染の再拡大は、東京でも大阪でも過去最多を更新し、不安が広がっています。
政府が、感染拡大抑止のための実効ある方策を取らず、逆に「GoToトラベル」など感染拡大の危険を広げかねない施策を進めていることにも怒りが広がっています。また大阪府や大阪市も、何ら科学的根拠のある対策を打ち出さないばかりか、いまだに大阪市を廃止する「住民投票」の十一月実施に躍起になっていることも重大です。
もはや一刻の猶予もなりません。今が正念場。現在の感染急拡大を抑止するには、PCR等検査を文字通り大規模に実施し、陽性者を隔離・保護するとりくみを行う以外にありません。
日本共産党の志位委員長は七月二十八日、安倍首相に対して「エピセンター」と呼ばれる感染の震源地を明確にし、その地域の住民、事業所の在勤者の全体に対して、PCR等検査を実施することや、地域ごとの感染状態がどうなっているのかの情報を住民に開示すること。そして、検査によって明らかになった陽性者を、隔離・保護・治療する体制を、緊急につくりあげることを申し入れました。
日本のPCR検査の人口比での実施数は、世界で百五十九位と異常な遅れにあります。自治体、大学、研究機関、民間の検査会社など、あらゆる検査能力を総動員すべきです。
そして、このような時に、安倍政権は国会を開こうともせず、市長や知事は「住民投票」にうつつを抜かしていることこそ最大の問題ではないでしょうか。
(日本共産党前衆院議員)

(兵庫民報2020年8月9日付)

豪雨災害の被災者支援募金

日本共産党兵庫県女性後援会


日本共産党兵庫県女性後援会は七月二十九日十二時十五分から十三時まで、神戸大丸前で豪雨災害救援募金にとりくみました。
各地域の女性後援会から十八人が参加、冨士谷香恵子女性後援会事務局長の司会で、庄本えつこ県議、朝倉えつ子神戸市議、新婦人県本部内後援会の由利美香さん、平松順子県常任委員が訴えました。
豪雨災害での被災地の現状を紹介し、救援募金への協力を訴えるとともに、救援本部を立ち上げ、被災地を訪問し、声を聞いて政府と自治体に声を届ける被災者に寄り添う日本共産党の活動を紹介しました。さらに新型コロナウイルス感染者が増え続ける中で、日本共産党が「PCR等検査を大規模に実施し、陽性者を隔離・保護する取り組みを」と政府に申し入れをしたことを報告しました。
昼休みで通りかかった会社員や買い物客らが募金に応じ、一万千七百四十五円が寄せられました

日本共産党「2020年豪雨災害救援募金」

ご送金は郵便振替で;
口座番号 00170‐9‐140321
加入者氏名 日本共産党災害募金係
*通信欄に「2020年豪雨災害救援募金」と必ずご記入を。手数料はご負担願います。

救援・復興兵庫県民会議

阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は七月三十一日昼、神戸・元町商店街東口で豪雨災害の被災者支援募金を呼びかけました。
各団体から十五人が参加。「コロナで現地には行けませんが、二十五年前の阪神・淡路大震災を体験した神戸から、豪雨災害の被災者に募金を届けましょう」などと訴えました。
梅雨明けの強い日差しのなか、「少額ですが」などと通行人らが募金。四十五分間に一万六千九百二十六円が寄せられました。

(兵庫民報2020年8月9日付)

原水爆禁止世界大会:兵庫県内でもオンライン視聴:討論目の当たりに、運動へ決意あらた

被爆七十五年の原水爆禁止世界大会が八月二日から、「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を―人類と地球の未来のために」をテーマにはじまりました。今年の世界大会は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に対応してオンラインで行われました。
兵庫県では、八月二日の国際会議を、高教組会館や新婦人須磨支部事務所、民青同盟会館、共産党県委員会事務所などでの集団視聴を含め約七十人が世界の報告を熱心に聞き入りました。
冒頭、サーロー節子さん(カナダ在住・ノーベル平和賞受賞)、児玉三智子さん(日本被団協事務局次長)の被爆体験が語られ、視聴会参加者から「強い感動を受けた」「勇気がわく話だった」などの感想が寄せられました。
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国際会議は、「世界の平和運動代表」と「アジア・太平洋」の二つのセッションで報告が行われました。米英ロシア、韓国・ベトナム・インドと日本の平和団体代表は共通して、「人類の生存を脅かす脅威」=コロナ・パンデミックに加え核兵器使用の危険、気候変動、貧困などの深刻な事態を告発しました。インド・パキスタン・中国の対立の危険、ロシアのバルト海地域の原発・核廃棄物問題、ベトナムの枯葉剤被害など普段、情報が少ない問題の報告が注目を集めました。
日本原水協の代表は、コロナ禍のもとで、核兵器や軍事優先ではなく、気候、医療、福祉など「人間の命と安全を守れ」の声が高まり、国民の世論と行動によって国の政治を変えることに希望が持てることを示しました。
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国際会議では「軍事力による国家の『安全保障』から、国民一人ひとりの命と安全、そして尊厳を最優先する政策への転換を」「各国が平等な立場で協力する世界、国連憲章がめざす平和の秩序を」「日本政府がすみやかに核兵器禁止条約に参加するとともに、『核兵器のない世界』をめざす世界的流れの先頭に立つ」などが提起されました。
さらに、「被爆者、核実験被害者の証言や原爆パネル展をはじめ、核兵器使用の非人道的な結末を世界各国で普及する活動を強化」「すべての国に核兵器禁止条約に参加し、核兵器の完全廃絶にむけた行動を開始することを求める。とりわけ核保有国や『核の傘』に依存する国々では、条約参加を政府に求める運動を強化する」「第七十五回国連総会(二〇二〇年九月~)と軍縮審議、次回NPT再検討会議などを節目に、核兵器のない世界の実現をめざして、国連、核兵器の廃絶を求める各国政府と市民社会との共同を発展させる」などの行動を呼びかける「主催者の声明」が発表されました。
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世界大会は初めてという視聴会参加者も「世界の人々核兵器について真剣に討論している姿を目の当たりにして感動しました。少しでも運動の前進に役立ちたい」と感想を述べていました。
*
八月六日世界大会・広島デー、九日世界大会・長崎デー、さらに、「被爆体験の継承」「沖縄連帯・基地撤去」「ヒバクシャ・枯葉剤被害者との連帯」「非核・平和の北東アジア」の四つの「特別集会」が行われます。「北東アジア」問題では、兵庫県原水協の津川知久・筆頭代表理事が、非核神戸港と非核釜山港の共同・連帯活動について特別報告を行います。
―梶本修史(兵庫県原水協)

(兵庫民報2020年8月9日付)

関電さん原発やめて姫路支店前抗議行動が毎週続けられ、7月31日に400回目。


参加者は「500回目はぜったいやりたくない」、1日も早く関西電力が原子力発電をやめてほしい、関電社員もいっしょに声をあげてほしいと呼びかけました。姫路駅前でもスピーチ・歌・パフォーマンスなどで脱原発を広く市民に訴えました。9月6日13時から大阪・うつぼ公園での「老朽原発うごかすな!大集会」の案内や福島県の子どもたちの保養キャンプへの募金も行いました。日本共産党の太田清幸さん(衆院11区予定候補)も参加しました。

(兵庫民報2020年8月9日付)

日本共産党国会議員団兵庫事務所だより:相談がなかったら改善されないままになっていたかも

『兵庫民報』五月三十一日付の「日本共産党国会議員団事務所だより/コロナ対策は世界の協力・連帯で」で紹介した、海外在住のAさんの話を覚えておられるでしょうか。
書類に日付が記入されていなかった(年金事務所に聞くと、よくある話だそうです)ので、年金機構が書類再送の連絡を郵送したけれど、新型コロナ感染拡大によるロックダウンのため、郵便が着かなかった件です。
三十一日付の記事は、交渉の結果、「原本でないと受け付けられない」という年金機構が、「画像」をプリントアウトしたものでも受け付けると態度を軟化させたこと。ただし「支給は八月になる」という話だったところまででした。
その後、大門みきし参議院議員の事務所を通じて、厚生労働省および日本年金機構と交渉し、支給日は七月に早まりました。Aさんも「それならなんとかなる」ということで、それでも一カ月半、ジリジリしながら待ちました。
支給日になりましたが、まだ入金は確認できません。二日程たって、ようやく「入金が確認できた」と連絡がありました。前回支給から五カ月になります。いや~長かった。ホッとしました。
Aさんからは、「かなり長く感じました。ご心配おかけしました。しかし、私は送金予定を機構からいただいた時点で、確実だとは考えていました。最良の相談者、機関を選択したと確信していました。正直、これで不可能だとすれば、もう頼れるところはないと考えていました。そしてそれが間違いではなかったことがあらためて証明されたと思います。ありがとうございました」とメールをいただきました。
日本年金機構は六月十日付で、書類提出期限を延期し、その間は年金支給を継続する旨を発表していました。
相談がなかったら改善されないまま多くの方が苦境に陥っていたかもしれません。声を寄せて下さったことに、感謝しています。

(兵庫民報2020年8月9日付)


日中友好協会加古川支部:中国歴史講座を再開

日中友好協会加古川支部主催で中国歴史講座新シリーズ第九回「中国外交史のなかの日本『唐代後期』」の学習講演会を七月二十五日、東播磨生活創造センターかこむで開催し、三十人が参加しました。
当初二月二十九日に予定していた第九回がコロナ禍で延期し、ようやくの再開。来村多加史さんの自作テキストを使っての講演に参加者は熱心に集中、質問も時間オーバーになるほどでした。 


来村さんは、前回講義で学んだ六六三年の白村江の戦いを振り返りながら、七・八世紀の東アジアの情勢を『新唐書』「渤海伝」の原文を読み解き、統一新羅が治める朝鮮半島と日本、渤海国(現吉林省)と唐王朝について地図も活用して解りやすく解説しました。
また渤海国の使者(遣日使)の様子を『続日本記』の記述と、渤海と日本海を渡る海上ルートと海流との関係図で解説。二百年間に三十五回も渤海使が来日、日本から渤海へも使者が派遣されており、「唐の文化は遣唐使が伝えた」と言われるが、渤海使や遣渤海使が伝えた情報や文化も見逃せないと力説しました。
参加者からのアンケートでは、「資料に基づいて非常に解りやすい、注釈が丁寧で知識が深まりました」「解りやすくおもしろいのですぐ時間が経ってしまいます」などの感想が寄せられました。
―前田清(日中友好協会)

(兵庫民報2020年8月9日付)

こんにちは♡こむら潤です!:互いの鮮やかさはそのままに


なつかしい絵本のお話です。レオ・レオーニ作『あおくんときいろちゃん』はカラフルなちぎり絵で表現されています。登場する「あおくん」は青い小さな丸、「きいろちゃん」は黄色い小さな丸。顔も手足もなくシンプルですが、白地に絶妙に配置された抽象的な色の丸が端的な物語文によって生命を帯び、見る者はのびのびと自由にその光景を想像する、ハイクオリティーな芸術作品であり、ロングセラー絵本です。
ストーリーは、仲良しのあおくんときいろちゃんが、遊ぶうちに重なり合うと緑の丸になってしまい、互いの家族に「うちの子じゃない」と言われて悲しくて泣いたら、あおときいろの涙がいっぱいこぼれ、涙はあおくんときいろちゃんに戻って家族同士も仲良しになるハッピーエンドのお話です。
青+黄=緑。色遊びの面白さのように見えて、実は人と人の交わりを描いているのだとわかります。子どもが他者とかかわりをもつ中で、変化が生まれる。しかし傷ついて涙を流せば、本来の自分の姿に立ち返る。人は、こうして様々な交わりを繰り返して、自分の「色」を構築していくのでしょう。
あおくんときいろちゃんは、重なり合って緑になりましたが、西洋の印象派の画家たちは、絵具を混ぜ合わせずに、鮮やかな色を点や線で交互に敷き詰めることで、鑑賞者の視覚の中で混色を創り出しました。互いの鮮やかさはそのままに、結集して絵を惹き立てる。野党共闘も是非そうありたいですね。
(衆院近畿比例・兵庫8区予定候補)

『あおくんときいろちゃん』

レオ・レオーニ作
藤田圭雄訳
至光社、1967年 
40p., 21cm×21cm 
本体1,200円 
ウェブストア→http://www.ehon-artbook.com/books/search.php?product_id=164

(兵庫民報2020年8月9日付)

みんぽう川柳〈七月〉「七夕」

選者 島村美津子 

特 選

七夕にまた巡り会い原水禁
 神戸市 亀井洋示

【評】生きて今年も巡りあえた七夕さん。下の句「原水禁」に作者の万感の思いが集約されている。あまりにも遅きに失した「黒い雨」の被爆者たちの問題にしてもこの国の偽政者たちは人間ではないのか。被爆者の声に耳をかたむけてほしい。そして広島、長崎の原爆資料館を目をあけて見てほしい。平和への思いをいっそう強くさせられる。
余分なものを削ぎ落とした秀句が生まれました。

入 選

星祭り愛と平和がふさわしい
 神戸市 長尾粛正

願い事溢れて重い笹の花
 神戸市 宇山英樹

短冊に安倍よコロナよ去れと書く
 神戸市 山下洋美

力込め「アベ退陣」の短冊を
 尼崎市 大野幸雄

一夜でも織女牽牛ディスタンス
 神戸市 長沼幸正

三密で会えぬふたりか天の川
 尼崎市 中内眞佐子

会いたいねあなたと私七夕で
 姫路市 冨士初美

リハビリで七夕短冊ビール乞う
 芦屋市 松田良介

織姫もエアータッチのデートです
 神戸市 玉山歳子

七夕に氾濫せぬか天の川
 神戸市 山下 勇

七夕や生命の起源探る旅
 神戸市 高馬士郎

コロナで知る地球はひとつ天の川
 神戸市 小林尚子

地球はいや織りひめの声きこえそう
 神戸市 松尾美恵子

けん牛も織女もほしいボランティア
 明石市 小西正剛

みんぽう川柳募集

▽八月の題は「ファクス」、締め切りは八月二十八日▽九月の題は「おやつ」、締め切りは九月二十五日▽一人二句まで。葉書に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで▽毎月第四金曜日必着。火曜日には投函してください。締め切りが迫っている場合はメール、ファクス(葉書大の枠を書き、その中に必要事項を記入。切りそろえますので枠外には何も書かないでください)でもけっこうです。

(兵庫民報2020年8月9日付)

劇団前進座『東海道四谷怪談』お岩の生き方に重きをおいて:神戸演劇鑑賞会8月例会:“生”の舞台をごいっしょに



新型コロナウイルス禍で、四月と六月の例会が来年に順延になりました。この間、映像で舞台を沢山観ました。しかし、舞台はやはり〝生〟には勝てないと、つくづくおもった。
その〝生〟の舞台がこの八月に戻ってきます。前進座の『東海道四谷怪談』で鶴屋南北の最高傑作として広く知られている作品です。
時は江戸時代後期。赤穂浪士の討ち入りから百年。忠臣蔵を題材とする芝居が多く作られていた。この舞台も背景に忠臣蔵がある。台詞の所どころに、忠臣蔵をおもわせる言葉がでてくる。
物語は、主な話としてお岩と民谷伊右衛門の世界(武士の世界)とお袖、佐藤与茂七、直助権兵衛(庶民の世界)で構成されている。
「髪梳き」や「戸板返し」の有名な場面はさらっと描き、お岩の生き方に重きを置いているのが、前進座の四谷怪談の舞台です。 
お岩は、夫伊右衛門に毒を飲まされ、見るに耐えられない顔になり、やがて殺害される。幽霊になりなお、伊右衛門を慕う女の哀れさ。お袖たち庶民の壮絶な生きざま。河原崎國太郎の四役を早変わりなど、見所満載の〝生〟の舞台を堪能しましょう。
―小谷博子(神戸演劇鑑賞会)

劇団前進座『東海道四谷怪談』

作=鶴屋南北、台本=小野文隆、演出進行=中橋耕史、出演=河原崎國太郎、藤川矢之輔、嵐芳三郎ほか/①8月18日(火)18時30分、②8月19日(水)13時30分/神戸文化ホール大ホール/会員制(入会時に入会金千円と月会費2カ月前納)、月会費3千5百円(大学生2千円、中高生千円)/Tel. 078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

(兵庫民報2020年8月9日付)

ひなたぽっころりん〈664〉

説明を追加

(兵庫民報2020年8月9日付)

観感楽学

「ハーバード大学公衆衛生大学院の研究チームの発表による予測では、新型コロナウイルス感染症の影響が収束に向かっても、以前のような世界には戻らない可能性がある」「うつさない・うつらないための新しい生活様式を取り入れる必要があり、新型コロナウイルスと共存することを考えなければならない」という記事を読みました▼新しい生活様式に「テレワーク・リモートワーク」という在宅勤務があるのかと思います。そして、よく耳にするようになったのがパソコンやスマートフォンをインターネットにつなげ遠隔地の人と会議をするWeb会議です▼大人数の会議には向いていない、インターネット環境や通信状況で動作が左右されるというデメリットもありますが、実際に集まる会議がまだ難しく、テレワークを続けている会社があることからWeb会議は続くのではないでしょうか。「オンラインだと伝わりにくい。直接会って話しがしたい」という人も多いでしょうが、新型コロナウイルスの感染者が再び増加し、まだどうなるか分からない状況が続いています。少しでも状況を良くするために新しいものを取り入れ慣れることも必要ではないでしょうか。(ふ)

(兵庫民報2020年8月9日付)