日本共産党の清水ただし衆院議員が近畿各地の単位民商を訪問し、新型コロナウイルスによる中小企業への影響と国に対する要望・意見に耳を傾けています。
兵庫県内では、七月三日に神戸東部と尼崎、伊丹の六民商を訪問(記事は十二日付)したのに続き、二十九日には神戸西部、東播、西播、但馬で五カ所・十二民商、三十日に北播、三田、宝塚の三カ所・五民商を訪問。県内三十民商のうち二十三民商と懇談しました。
懇談に同席した地方議員と自治体の独自支援策についても交流しました。
「消費税下げ、購買力上げて」:三田民商での懇談
三田民商での懇談は三十日に行われました。
はじめに林正之会長が挨拶の中で、一年後どうなっているのか、先の見通しに不安を感じていると述べました。
その後、清水ただし衆院議員が国会報告。当初、直接補償に消極的だった政府に対し、国民世論と野党の追求で補償や支援が拡充してきたことを報告しました。
民商側からは「この先のコロナ対策がどう進むのか分からない」「商売を再開したのにまたお客が来なくなるのでは?」「昨年の消費税増税もあって八月、九月までもつのか?」と不安の声があることが紹介されました。
懇談の中では、まず「消費税を下げて購買力を上げてほしい」との声が出ました。給付申請の複雑さについては、「最低これがあれば申請できるというものを示してほしい」「相談がなくても申請できるようにしてほしい」と要望も出されました。
清水議員は七百十三人の国会議員のうち二百二十一人が消費税減税を訴えていること、申請方法も声をあげて改善させてきているが、もっと簡素化することやネットが使えない人でも申請できるようにしていきたいと応えました。
また、清水議員は「これまでもはざまにあるフリーランスは除外されていたが、声を上げることで改善されてきた。国会でも地方自治体でも取り上げ、改善要求を出していきましょう」と励まし、力をつくす決意を述べました。
国会議員が民商へ足を運び、直接懇談をしたことで、参加者は新型コロナの苦境に立ち向かっていく決意を新たにしました。
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この懇談には、日本共産党の長尾あきのり市議と、木村まさと、水元さゆみの両三田市議選予定候補も同席しました。
――長尾あきのり(三田市議)
税務署の強権的な調査の例も:但馬民商での懇談
但馬民商との懇談は二十九日、同民商事務所会議室で行われ、民商役員、事務局員、会員など八人が参加しました。
日本共産党の清水ただし衆院議員が国会報告を行い、参加した民商会員らからは、「持続化給付金がオンライン申請のみで、高齢者などは申請しづらい」などの状況が語られました。
「消費税で大変なのに、輸出企業の戻し税制度はおかしい」「昨年夏、税務署員が突然来て事務所、居間、寝室まで書類を漁り持ち帰った。何度も申請して書類はやっと返ってきたが、強権的で怒りが収まらない」など痛切な声も寄せられました。
この懇談には村岡峰男豊岡市議も同席しました。
―村岡峰男(日本共産党但馬地区委員長・豊岡市議)
(兵庫民報2020年8月9日付)