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2020年4月19日日曜日

新型コロナ:緊急事態宣言受け日本共産党県議団が申し入れ:国への緊急給付要請、医療体制確保、子どもの学習権保障など

日本共産党兵庫県議団は四月八日、緊急事態宣言を受け新型コロナ対策に関する井戸敏三知事への申し入れ(第三次)と、学校休校に関する知事と教育長への申し入れを緊急に行いました。


知事への申し入れ

新型コロナ対策では緊急事態宣言に基づく県の方針に対し、▽仕事・給料激減のなか一人十万円の緊急給付を国に要請▽自粛要請に伴う直接間接の不利益に補償を行う▽医師判断で検査を受けられる検査体制を直ちに▽五百病床を直ちに確保▽軽症者・帰国者対応の宿泊・療養施設の確保▽DVや雇い止め・派遣切り・内定取り消しに各相談窓口▽十分な予算措置▽記者会見での手話通訳など合理的配慮―など三十項目を要請しました。
前日七日の会見で井戸知事が消極的だった補償について、県の担当者は「本日、全国知事会の会合で井戸知事が国に、休業要請は補償が前提だと要請しました」と回答。会見での手話通訳などは対応したいとしました。
また相談窓口について、九日、予防・検査・医療以外の相談窓口として兵庫県緊急事態措置コールセンターを設置しました。(囲み参照)

教育長への申し入れ

学校休校に関しては、学習権の保障や子どもの居場所、休校中の放課後デイサービスの生活が大きな負担となっている子どもの特別支援学校での対応など十六項目を要望しました。
担当者は「子どもたちの安全を第一に、学習権の保障を工夫したい。登校日を設けているが、不安な生徒が登校日に欠席しても、欠席扱いにはしない。特別支援学校での受け入れ拡充は検討したい」などと答えました。
翌日の九日、県は登校日の扱いについて、各学校に再度通知を行いました。
▽登校日を「登校可能日」と改め、登校しなくても欠席とならないことを、保護者、児童生徒等へ周知すること▽登校できない児童生徒等に対しては、電話等で自宅において健康面の確認、学習活動への指示等を行うこと―などを各学校に要請しています。

兵庫県緊急事態措置コールセンター

予防・検査・医療以外の緊急事態措置などに関する相談に応じています。
電話:078‐362‐9921
時間:9時~18時(土・日・祝を除く)

(兵庫民報2020年4月19日付)

こむら潤物語連載③:バリ舞踊をライフワークに


下宿一泊目に震災

京都市立芸術大学ではビジュアルデザインを専攻。尼崎からはるばる通っていましたが、課題制作や学生自治会活動で遠距離通学が負担になり、一年の学年末から下宿することになりました。
家族に引っ越しを手伝ってもらい、いよいよ初めての一人暮らし。戸締りやガスの元栓を閉めたかドキドキしながら確かめ、布団に入り眠りについたその夜明け。地面からゴゴゴ…という地鳴りのあと、ドンドンドンと床下から突き上げられました。阪神・淡路大震災です。布団にもぐり、「もうだめだ!」と思いました。
家族に連絡を取ろうにも電話もまだ引いておらず、携帯電話もない時代。テレビもなかったので、小さなラジカセからFM放送を聞くことしかできませんでした。
朝になってから大学に行き、公衆電話に並んで、何回もかけなおしてやっと連絡がついたのが午後二時過ぎ。幸い家族は無事でしたが、阪急電車も止まったまま。交通が復旧するまで帰省できず、神戸方面の出身者同士、励まし合って心細い期間を過ごしました。いったい何日間だったのか、とても長い間だったように思います。今でも地震の地鳴りが聞こえると手に汗がにじみます。
大学の学生自治会では会長を務めました。かつての学生運動の名残はあれど、私たちの世代は受け身世代。総会ともなれば出席者集めに四苦八苦です。それでも執行部で「自分たちが、まず楽しもう」と猿の仮装でそろえバナナを片手に総会を進行したり、新入生歓迎集会では三役が「京芸戦隊サンヤク」に扮したりと、学生に関心を持ってもらう工夫を凝らしました。
学生の要求を大学側と交渉することも経験しました。同期の聴覚障害の友人は、他の学生を煩わせることなく授業を受けられるよう、ノートテイカー(筆記係)を要求。学生自治会で声を上げ、有償ボランティア制度ができたときは皆で喜び合いました。

バリ島との出会い

私のプロフィールをご覧になった方は「バリ舞踊講師」という言葉に「?」となるでしょう。
実は私がインドネシア・バリ島に興味を抱いたのは中学生の時。美術の先生が貸してくださった「ケチャダンス」のカセットテープが強烈な印象を残しました。その後、大学生になってから京都でケチャ来日公演を観る機会を得てバリ島にすっかり魅了されてしまいました。
パスポートを取得しバリ島のリピーターに。田園広がるバリは昔の日本を思わせる懐かしさがあります。またバリヒンズーという独特の信仰を持ち、世界観や文化芸能、豊かな自然と人間の調和が魅力的です。舞踊の所作や動きは複雑で熟練を要します。まさか自分がやることになるとは……。
のちに日本にいてもバリに関わっていたい、という思いでバリ舞踊教室に通い始め、いつしか足掛け二十五年になろうとしています。趣味が高じてカルチャーセンターで講師を務め、公演活動も続けてきました。二〇一五年には初めて本場バリ島のアートフェスティバルで舞台を踏むことができました。
バリ舞踊は私のライフワークです。
 
「みんぱく音楽の祭日2019」で踊るこむら潤さん

仕事は生きがい やめない

卒業後は、京都でクラフトデザインのアルバイトや、垂水区で絵画塾の講師、明石・神戸・西宮などの県立高校で美術の非常勤講師など、特技を活かした仕事に就きました。
大学を出た翌年に結婚しましたが、仕事は私の生きがいです。妊娠・出産も仕事と両立させながら続けました。長女は尼崎医療生協病院で出産しました。
そのころ実家のある市場は閉店が増え、だんだんとシャッターが目立ち寂しくなり始めていました。「なにか人の集まる面白いことをしよう」と八百屋の店舗を改装し、「アトリエくぅ」をオープンし創作教室を始めました。子どもの図画工作やクッキング、高齢者の絵手紙などで賑わうユニークな場となりました。


(兵庫民報2020年4月19日付)

新型コロナ:教育・医療・福祉・住宅:日本共産党神戸市議団が緊急申し入れ


日本共産党神戸市会議員団は四月十三日、新型コロナウイルス感染拡大防止策に関して、市長と市教育長・福祉局・健康局・住宅局に緊急申し入れを行いました。
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神戸市は、四月十四日から五月六日まで保育所・認定こども園、学童保育施設、学校園等での子どもの受け入れは「医療従事者や警察、消防、介護等社会の機能を維持するために就業を継続することが必要な方など真にやむを得ない場合に限」ることにすると十日に発表しました。
日本共産党議員団は市長と市教育長に対し、▽保護者が協力できるよう休業補償を行う▽職種を限定することなく、保護者の要望を受け入れる▽困難を抱えている保護者の要望に対応する▽無認可保育園などに児童が集中しないように対策を講じる▽各施設での感染拡大防止に全力を期す▽家庭での教育、運動などの確保に最善を尽くす▽DV被害増加に対し防止につとめる――などを要請しました。
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健康局に対しては、医療体制強化を求めました。
▽院内感染を防ぐために感染指定医療機関のみならず各医療機関に防護関連用具や衛生材料の確保などを早急に行う▽風評被害をおこさない対策を早急に行う▽医師の判断ですぐにPCR検査が行われるようにする▽感染疑いの患者については、完全感染防止ができる施設で集中的に行い、一般医療に支障がでないようにする――など要請。
*
福祉局に対しては、生活困難者などの支援を要請しました。
▽新型コロナウイルス感染症が広がる中で、休業、失業など生活困難者については生活保護の適用も含めて早急に対策を行う▽国民健康保険の傷病手当については、被用者だけではなく雇用主も対象に含める、必要な条例・要綱改正を直ちに着手する▽生活福祉資金貸付は、広報も十分行い、体制も増やし対応する▽住宅を失った市民・失いそうな市民に対して、ホテルなどを借り上げるなど住宅を保障する▽更生センターなど生活困窮者の感染防止に努める―などを要請しました。
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住宅局に対しては、市民生活支援の立場から市営住宅の活用を進めることを求めました。
▽新型コロナウイルス感染症拡大などの影響に伴い、解雇されたり離職した人、経済的困難を抱えた学生など家賃の支払いが困難になり住居を失おうとしている人に対して、入居要件を緩和、抽選によらずに入居を認める▽DV被害者対応の住戸を増やす▽期限の延長された税務申告に合わせて、家賃減額・減免についても申請期限の柔軟な対応をとる▽入居や入居継続にあたって事務取扱要領に規定されない書類の提出など市民の負担となることはやめる―などを要請しました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

新型コロナ:住宅提供、給付金、融資・利子補給など県下自治体で独自施策も

新型コロナウイルス感染症の影響が広がるもとで、住宅提供や「緊急雇用対策」、中小事業者への融資や利子補給など、兵庫県内の市町で独自に制度をもうけるところもでてきています。

住宅確保・緊急雇用

兵庫県は、新型コロナ拡大等の影響に伴う解雇や離職によって住宅を失った人を対象に、入居要件を緩和し、抽選によらず、県営住宅三百戸を提供します。入居期間は原則一年以内とし、延長可としています。
緊急雇用対策として、神戸市は、企業等から採用の内定を取り消された新卒者を、任用期間が来年三月末までの会計年度任用職員として百人(上限)、離職を余儀なくされたひとり親家庭を対象に、おなじく会計年度任用職員として百人(同)を募集しています。
三田市も、内定の取り消しや解雇された人を対象に十人程度、会計年度任用職員として、赤穂市も同じく若干名の会計年度任用職員を募集しています。

市独自に給付金

加西市は、生活に困窮する子育て世代に給付金を支給する制度をつくりました。小学校等の休校による休職で所得の減少が見込まれる世帯に、上限一日八千三百三十円、一回の休業期間につき十万円以内の賃金相当額を給付します。国など他の公的援助を受けることができない世帯が対象です。
明石市は、学校園の臨時休業に伴うひとり親世帯の生活支援のため、児童扶養手当受給者へ三万円を五月支給分に上乗せします。同市は、感染拡大防止に向けて、海外からの帰国者に二週間の自宅待機を依頼するとともに、一万円と二週間分のマスクを交付します。

中小企業への融資・利子補給

豊岡市は、新型コロナによる影響を受けた中小企業の資金繰り支援として、二千万円を上限に融資を行います。融資期間は十年以内で融資利率は〇・七%。同市は、この融資をうけた中小企業者を対象に、「年度内支払い済みの利息額」を三年間(三十六カ月)利子補給します。
西脇市は、「緊急対策支援」として信用保証料を補助する制度をもうけました。兵庫県の新型コロナウイルス対策融資を対象に、信用保証料の全額(上限百万円)を補助します。加西市も、県の融資を受けた中小企業を対象に「保証協会に支払った信用保証料(予算の範囲内)一回限り」補助します。丹波市は、信用保証料の全額(上限五十万円)を補助します。

マスク・消毒液

このほか、入手が困難になっているマスクや消毒液を市民に配布する自治体もあります。加古川市、たつの市は、市内に住む人などに消毒液を配布しています。淡路市は、災害用に備蓄しているマスクを市内の各世帯に二枚ずつ配布することにしています。
三田市は、防護具が不足する市内福祉事業所(訪問系サービス)三十七カ所を対象に、市が準備しているガウン、ゴーグル、マスク、手袋を提供するとしています。

(兵庫民報2020年4月19日付)


「DV深刻化の対応も必要」:日本共産党兵庫県委員会ジェンダー平等委員会開く

日本共産党兵庫県委員会のジェンダー平等委員会は七日、責任者のこむら潤さんらが参加して県委員会事務所で第一回会議を開きました。
こむらさんは、党ジェンダー平等委員会の坂井希事務局長を迎えた和歌山市での学習会に参加したことを報告。改定党綱領に明記された意義にもふれ、ジェンダーという言葉に身構えてしまうところから一歩ふみ出し、声を上げた人に寄り添い、WithYouの気持ちで取り組もうと強調しました。
ねりき恵子県議が兵庫県内の動きや兵庫県のLGBT・SOGIのとりくみ、DVや性暴力への対応と課題などを報告しました。
同委員会では、新型コロナウイルス感染による外出自粛が続くもとでのDVや児童虐待の悪化などの懸念がだされ、つながりのある団体との情報交換を行うことなどを話し合いました。新型コロナの感染拡大の状況をみながら、可能な時期に、県内各地で学習会やつどいの開催、県内の女性団体との懇談、ニュースの発行などにとりくんでいくことを話し合いました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

日本共産党国会議員団兵庫事務所だより:二百件超える声・要望届け国会質疑に反映、前進・実現

日本共産党党県委員会に「新型コロナウイルス問題対策本部」が設置されてからは、新型コロナの影響調査は本部としての仕事になりましたが、こむら潤衆院予定候補が本部長なので、事務所も引き続き関わっています。また、みなさんから寄せられた声や要望は、逐次、党中央本部にも伝えています。四月十日現在で、二百四件の「声」を届け、国保保険証の無条件交付や雇用調整助成金の手続き簡素化など、国会質疑に反映され、前進・実現しています。
先日は、タクシーの運転手をしているという方からの相談が二件寄せられました。
新型コロナの影響で客が激減したというケースは、車を会社から借りて運転する「請負」なので、いわゆる個人事業者です。したがって、その時点では何の補償もなく、労働者として認めさせる闘いを起こそうと話し合いました。
その後、生活福祉資金の対象拡大がされ、貸付ではあるけれど活用できると思ったところ、別のタクシー運転手だという方が、以前借りた生活福祉資金の返済がまだできていないから、今回は貸せないと行政に言われたと、姫路市議団に相談がありました。これは市議団に、行政との交渉をお願いしました。
新型コロナ以外の件でも、化粧品業界に関わる相談がありました。
昨年末にも違う化粧品メーカーと小売り業者とのトラブルについての相談がありましたが、今回も、メーカーが販売社との契約を一方的に打ち切るというものです。
どちらも独占禁止法違反の疑いで調べましたが、なかなか難しいのが現状です。それでも、粘り強く闘う中で、道が開けてくることがあります。

(兵庫民報2020年4月19日付)


国道43号線芦屋・打出交差点陸橋にエレベーター設置へ


芦屋市内を走る国道43号線にある打出交差点は、横断者数が阪神間で最も多く、渡り切れずに途中で立ち往生している人がたびたび見受けられ、歩道橋はスロープがついていますが、やはりエレベーターを設置して欲しいと、市民から強い要望がありました。
この声に応え、日本共産党のひろせ久美市議も「43号線公害をなくす芦屋市民の会」や近隣自治会と力を合わせ、長年、要求実現運動を進めてきました。
同交差点は事故も多発しており、エレベーター設置以外にも、歩道・横断歩道の拡幅、道路形状の改善なども要望、実現してきました。
このたび、エレベーター設置の予算が決まり、今年度設計、来年度着工の予定と、国土交通省から連絡がありました。
ひろせ議員は「長年の運動が実を結びうれしい。順調に工事が進められるよう、注視したい」と喜びを語りました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

こむらさんらの記事を活用、対話:読者広がる循環――日本共産党尼崎地区委員会

日本共産党党尼崎地区委員会は新型コロナの感染危機が広がるもとで、こむら潤市議や庄本えつこ県議、党尼崎市議団を先頭に、『国民の苦難を軽減し安全を守る』という立党の精神で、住民や商店、医療関係、教育関係などを訪問し、実態や要望を聞き取る活動に取り組みました。
こういった取り組みが「兵庫民報」で記事になると、この記事を支部で活用し、さらに訪問で活用してまわるという循環になっています。
この中で、三月に六人の新しい「兵庫民報」読者が生まれました。
大庄西支部の党員のAさんは「こむらさんたちが商店街を聞き取りしている記事を見ました。尼崎や兵庫県内のことがよくわかった。『赤旗』の近畿のページが減ったから県内の情報がほしかったんで助かります。こむらさんの尼崎以外での頑張りがよくわかるので」と購読の理由を語りました。
また、四月から始まった「こむら潤物語」への期待も高く、「以前は読んでいたけど、こむらさんの連載が読みたいからまた入れて」という電話が地区委員会にかかっています。
支部会議や訪問行動など、これまで大切にしてきた顔を合わせての活動が困難な状況のもと、「しんぶん赤旗」や「兵庫民報」が党員などに勇気と元気を与える役割を発揮しています。
(力重智之)

(兵庫民報2020年4月19日付)

憲法共同センター幹事団体会議:可能な取り組み推進へ


憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは四月八日、幹事団体会議を開きました。
津川知久代表が、「未曾有の事態にたいし生命・健康・生活・営業・教育・文化芸術を守れ いまこそ日本国憲法の出番」のタイトルで、新型コロナウイルス感染症の世界的広がりと、補償抜きに自粛を要請する安倍政権の対応の問題点やコロナ問題を利用した改憲策動の危険性などを報告しました。和田邦夫事務局長は、この間のとりくみ、議題を提案。参加者で論議し、各団体のとりくみを交流しました。
会議では、緊急事態宣言で移動の自粛、大丸の閉店もあり、十四日の定例の県弁護士会協賛の昼パレード、十九日の大丸前宣伝は中止し、五月以降については検討することを確認。十九日行動は各地で計画中のスタンディング(明石など)や自動車パレード(神戸市西区)などを成功させようと確認しました。
五月三日の総がかり行動兵庫県実行委員会の憲法集会は開催断念の方向で、近く開かれる実行委員会で延期を協議することが報告され、引き続き集会賛同募金をとりくむことを確認しました。
諸団体の交流では、▽原水協「感染の世界的広がりでニューヨークの世界大会が中止されて、会議や学習会が中止されている、今後の取り組みも検討中。ヒバクシャ署名は教会や宗教団体に渡していたものが次々と寄せられている」、▽兵商連「コロナ感染は全業種に被害を与えており実態調査中」、▽兵庫労連「兵庫県中央メーデーは中止するが、メーデー宣言は出す予定」、▽共産党「住民の不安にこたえるアンケートをとりくみコロナ問題ポスターも作成した」、▽AALA「神戸市が自衛隊に若者の情報を提供する問題でのたたかいを進める」―などが報告されました。
会議は今の状況のもとでできるとりくみを進めながら安倍九条改憲ストップ緊急署名の集約を進めることを確認しました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

「原発をやめ自然エネルギー発電へ」語り部広げる連続講座⑨:関電・原発マネー不正還流問題(下)


速水氏は、第三者委員会報告に欠けている問題点も指摘しました。
①第三者委員会の委員人選では裏側に安倍政権との何らかの関係が疑われ、そのため高浜町元助役に関係する五社との取引問題だけにしぼった結果であること、
②経産大臣だった世耕弘成自民党参院幹事長、福井県に関係深い稲田朋美元防衛大臣などへの政治献金問題、福井県や若狭各町の原発推進議員たちとの金品受領問題は一切触れていないこと、
③三千四百人近い人々の告発運動を考えてか「背任罪等の立件は難しい」どと述べていること、
④「今後の再発防止対策」も極めて抽象的であること、
―などを説明しました。
これからの消費者全体のたたかいとして、全国展開されている毎週の金曜行動をもっと強化し、野党と市民が共同提案している「原発ゼロ基本法案」を早く国会で審議させる運動を幅広く手をつないで実現することが急務と締めくくりました。

【関電社員の声】
電力労働運動近畿センターへ直接・間接に寄せられた関電社員の声を紹介します。
五十代 今回の事象が発覚しなければ隠し通すつもりであったのか。心が痛まなかったのか。社員にコンプライアンス遵守を求めながら、自分たちの意識の欠如は!
四十代 元会長、社長は懲戒処分すべき(社員ならクビ)。罰を与えてもらいたい。天下りや、退職金もやめて、会社としてそうしないとまた同じ事が起きる。
三十代 賃金がカットされたときには社員は我慢していたのに、役員だけ補填されていたことに怒りを覚える。
二十代 この会社がもうだめとは思わないがかなしい。補填に必要な費用はどこから捻出したのか、誰が犠牲になったのか明らかにしてほしい。
役職・係長クラス 経営層だけの悪さであり、社員は影響がなかったと対応してほしかった。「自分らだけ補填していた十八人」は発覚なければ引き続き支給されていたのでしょう。それに異を唱える方はおられなかったのでしょうか。
その他 結局従業員だけに会社の損失を背負わせてきたのか。社長のCSRとコンプライアンスへの言動、従業員の言動自粛や給与のカット、すべてに対し憤っている。

(兵庫民報2020年4月19日付)

「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」9月6日に:延期を老朽原発全廃への好機に!と実行委員会が呼びかけ


老朽原発の全廃を求め、一万人以上の結集を目指して呼びかけられた「5・17老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため九月六日に延期されることになりました。会場はいまのところ未定です。
関電は、老朽原発の「安全対策工事」が二~四カ月遅れ、「工事完了が九月になる見通し」であると発表し、十月の再稼動を企てています。
しかし、集会を準備してきた実行委員会は、延期によって「老朽原発うごかすな!」の運動が萎縮し、禍根を残すことになってはならず、延期を好機として老朽原発全廃に大きく飛躍することが重要だと指摘し、九月六日の「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」に総結集し、老朽原発廃炉を勝ち取り、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しようとあらためて呼びかけています。
同実行委員会の問い合わせ先は、℡090・1965・7102(木原壯林氏)

(兵庫民報2020年4月19日付)

図書紹介:小牧英夫『共にたたかい 共に楽しむ』:歴史に残る数々の裁判闘争を鮮やかに描き、いまたたかう人びとを励ます


速水二郎

小牧英夫弁護士の六十年にわたる弁護士活動を記した本『共にたたかい 共に楽しむ』が出版されました。
兵庫県の歴史に記録される数々の裁判闘争の模様は小牧さんのやさしい文章で見事に再現されました。
―保険医の診療報酬を不当に減点した支払基金に対し診療報酬の支払い要求の小田健保訴訟、部落解放同盟の暴力支配と闘った八鹿・朝来裁判、共産党員を職場で監視・孤立化せる反共労務政策を糾弾した関西電力人権裁判、共産党員や組合活動家を差別した全税関の賃金差別請求裁判、国道43号・阪神高速道路公害裁判、最近のレッド・パージ犠牲者国賠裁判、一海知義さんと神戸大学職組7・15訴訟――などなど、リアルな経過が鮮やかによみがえってきます。
*
さらに弁護士になるやいなや取り組んだ、教職員など五十人が逮捕された高知県の勤評闘争は劇的でした。教員と寝食ともに行動し弾圧とのたたかいで皆が急成長する体験、今のさまざまな教育現場を考えると山ほどの教訓を感じます。
私も関電現役の頃、日本国民救援会の活動で「大衆的裁判闘争」として、主戦場は「法廷の外にある」ことを学び実践しました。これについても戦前戦後を通じ日本の司法がいかに反動的な権力支配の下におかれてきたかを第Ⅱ部冒頭で権力者たちの裏話も含め、極めてリアルで、ちょうど今、権力迎合検事長の定年延長問題との類似が痛いほどわかります。
*
全体はⅢ部に分けて叙述されていますが、小牧さんの人柄が随所に顕れています。八鹿闘争に全力をあげた故・山内康雄弁護士への追悼の言葉は涙なみだです。
*
多くの皆さんが兵庫県史の書の一つとして座右に置かれ、時にたたかいで行き詰まったときなど激励してくれる著作だと思います。

(兵庫民報2020年4月19日付)


小牧英夫『共にたたかい共に楽しむ 私の弁護士活動60年』

発行元:ウインかもがわ
発売元:かもがわ出版
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034057030
https://www.honyaclub.com/shop/g/g19880369/

こんにちは♡こむら潤です!(2)「性も色も多様に」


みなさんは、性別に色のイメージを持っていますか?
例えば、ひな人形の雄びなと雌びなを折り紙で折るとしたら、それぞれ何色を選ぶでしょうか。男性を表現する色、女性を表現する色は、時代によっても変わってきました。
ちょうど四月は入学の季節。ランドセルの色で見てみましょう。
少し前までは「男は黒、女は赤」が定番でしたね。また色を選ぶとき、男の子は寒色系か黒・グレー、女の子は暖色系か白を選びがちでした。
最近の子どもたちに聞くと、色の選び方に変化が見られます。「男の子はビビッドカラー(原色)、女の子はパステルカラー(淡く明るい色)」のようです。
ビビッドカラーは赤や黄、青といった、はっきりした色調で「激しい、健康な、元気な」というイメージ。サッカーなどスポーツの影響かもしれません。パステルカラーはその名の通り、画材のパステルのようにふんわりとした淡い色調で「優しい、かわいい、柔らかな」というイメージ。
しかしながら、こうした性別での色選びは十歳くらいまでで、思春期に入ると個人の好みが現れます。つまり、幼少時は大人が社会的に決めた性別色を選ぶことで、自分の性別への認識を深めていくのです。
性の多様性を認める社会をめざすには、色への配慮も求められます。「性の多様性」の象徴はレインボー(虹)。まさに十人十色です。
(衆院近畿比例・兵庫8区予定候補)

(兵庫民報2020年4月19日付)

ひなたぽっころりん〈658〉


(兵庫民報2020年4月19日付)

クリスタル短歌の会

校庭に絶えて久しいチャイムの音コロナウイルス終息はいつ
 島田国子

大病院マスクで並ぶ人の波コロナの怖し息も苦しく
 三浦良子

人と人戦をするがウイルスは兵器も持たず人脅かす
 宮川菊代

地球規模コロナウイルス蔓延を花は知らずや咲き競いおり
 長谷川一枝

騒音の闘い報じる赤旗に故郷に帰りし友の姿が
 広瀬弘子

広島の高校生ら描きし絵被爆者の声聞こえくるがに
 平野万里子

山の斜面傾く幹を支えんと岩の裂け目にもぐりこむ根よ
 西嶋節子

今日もまた読むべき書物つみ重ねうたた寝さそう春炬燵かな
 岡本征子

「ばあちゃん」と呼びて駆け寄り目の前ですこんと転ぶ孫の可愛さ
 竹田いづみ

なにげなく掴んだ手すりの冷たさに太古の獣の骨格思う
 大林悦子

空と雲これさえあれば耐えられる八十過ぎて思うしあわせ
 正津房子

父の最期ドキュメンタリーで記録する姉の根性見上げたものなり
――「老いてなお花となる」俳優 織本順吉
 塩野菜美

(兵庫民報2020年4月19日付)


観感楽学


「世界大会inニューヨーク」の中止が三月十二日に発表された。蔓延するコロナウイルスの危険から人々を守るためだ。四月末だから実施可能ではとの意見も多かったが、その後のニューヨークの惨状をみれば適切な判断だった▼同時に、「これまでに作り上げたすべてを土台に運動を発展させるつもりだ。これには同時通訳を使った国際オンライン会議の計画も含まれている」とのコメントがつけられていた▼その後、企画委員会のジョゼフ・ガーソンさんから「オンライン世界大会」の開催、参加の要請が届いた。限定五百人、日本では夜十時からと条件がきびしい▼他に、「廃絶2000」も五月の総会をオンライン会議で行うという。長期化しそうなコロナ騒動のために、夏の原水爆禁止世界大会をオンライン化する可能性についても検討するという。四月の日本原水協常任理事会もオンラインで行われることになった▼コロナ騒動はSNS利用を否応なく拡大させている。手続き、登録などが非常に簡単なことが救いだが、同席者の息づかいが感じられない空間の距離感になれるのは大変だ。何よりも会議後の「懇親会」が持てないのは何とも困ったことだ。(K)

(兵庫民報2020年4月19日付)