2020年4月12日日曜日

こむら潤物語連載②本格的な美術の道へ

こむら潤さんがデザインした明石市営バス

元気いっぱい小学校時代

小学校は尼崎市立成文小学校。「はだし教育」に取り組む小学校でした。遊具だけでなく塀に上って歩いたり、短距離走や跳び箱が得意なところは保育園でのびのび育ったからでしょうか。男の子にも負けていませんでした。
一年生の夏休みに、自由研究で手作り絵本を出したのですが、翌年から「手作り絵本コンクール」が成文小の恒例行事になりました。大人になってから、「あれはあなたの絵本がきっかけだったんだよ」と恩師から聞いて驚きでした。

人生初のジェンダーの壁

市立大庄西中学校に進学、中学では生徒会に挑戦しました。
一年生は書記を務め、二年生は生徒会長に立候補しましたが、同じく一年生から生徒会役員だった男の子も生徒会長に立候補。どちらも譲らず対決になりました。
思えば人生初の「ジェンダーの壁」だったかもしれません。歴代「会長は男子」の伝統は破れませんでした。
クラブ活動は、一年生は科学部に。男子ばかりのクラブでしたが、べっこう飴作りやミミズの研究など、面白い体験ができました。

明石市営バスもデザイン

二年生から美術部に。放課後にデッサンや想像画を描き、自分の世界に没頭する時間は、今思えば貴重です。
進路は、美術を専門に勉強できる美術科コースがあるという県立明石高校をめざし、合格しました。美術科九回生です。
美術を志す仲間や個性的な恩師に囲まれ、毎日勉学に励みました。尼崎の自宅から学校まで約二時間を、時には大きな画材を担いで電車に乗って通いました。熱が出た時も一晩で熱を下げて翌朝には登校したり、苦労もありましたが振り返れば楽しい思い出です。
高校でも生徒会に入り、文化祭や体育大会の企画運営に励んだり、形骸化していた生徒総会のあり方を見直したりしました。
卒業すぐに、明石市営バスに私のデザインが起用され、昨年までそのバスが走っていました。

背水の陣で公立芸大に
我が家は自営業で下に弟二人がいる。経済的に公立大学しか受けられません。受験そのものに負けそうになりましたが、父の「大学は回り道のようだがそれも勉強のはず」という言葉に勇気をもらいました。
滑り止めで私立を受験してもどうせ学費が払えないので、京都市立芸術大学一本に絞り込み、「入試に落ちたら八百屋を手伝うしかない」と、背水の陣で受験に臨み、合格しました。大人になってから知人に「よく両親は芸術系への進路を認めてくれたね。私が親なら不安定な進路はやめてと言うわ」と言われ、あらためて両親が私を支え、夢を応援してくれている温かさに気付いたものです。

人形劇団くまごろう

私の子ども時代は、学校生活だけで語り切れません。重要なエピソードは「人形劇団くまごろう」の活動です。
両親が若い時に人形劇サークルで出会い、結婚してアマチュア人形劇団「くまごろう」の活動を続けていたところ、他のメンバーが減って二人だけになってしまいました。そこで私たち三人の子どもも「私もやる!」と人形劇に加わってファミリー劇団として五人で活動してきたのです。
平日は、両親は八百屋、子どもたちは学校。夜に眠い目をこすりながら稽古や人形作りをして、休日は地域のイベントやクリスマス会などに呼ばれて公演活動。繁忙期は毎週休み返上でしたが、家族で一つのことを協力して成し遂げるのは快感でした。
私たち子どもが成人し多忙になってからは、両親ふたりで活動を続けていますが、声がかかると手伝っています。他にはない、特別な家族の絆だと思っています。
おかげさまで今でも、大勢の人前に立っても、あがったり物おじせずにいられるのは、こうした活動の賜物だと思います。人生、何がどこで役に立つかわからないものです。
(続く)

(兵庫民報2020年4月12日付)

《参考リンク》
「人形劇団くまごろう」(人形劇団クラルテWebサイトから)
http://www.clarte-net.co.jp/pre/prj_50anniv/atorie/htmls/kumagoro.html

日本共産党兵庫県委員会新型コロナウイルス問題対策本部が拡大会議:新型コロナウイルスという苦難:国民とともに克服するため頑張ろう

(左から)大門参院議員、こむら本部長

日本共産党兵庫県委員会の新型コロナウイルス問題対策本部が四月四日、拡大会議を開催。各分野で活躍する党員を招き、情報共有と問題・課題について交流・意見交換、意思統一を図りました。
同本部のこむら潤本部長が挨拶し、金田峰生事務局長が基調報告を行いました。大門みきし参院議員も参加し、国会論戦を報告するとともに補正予算審議に反映させようと参加者の発言に耳を傾けました。
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金田事務局長は、PCR検査体制、保健所や衛生研究所の体制の拡充を求めること、医療・介護・福祉機関へのマスク・防護服・消毒剤など医療用資材の優先確保、教育、労働、くらし・生業・経済などの取り組みについて述べ、活動を支え広げる組織づくりをすすめ、新型コロナウイルス問題という国民の苦難を国民とともに克服するために、がんばろうと提起しました。
大門参院議員は、新型コロナウイルス問題は政治的対決点を明らかにしつつ要求を実現する政治闘争だと強調。例えば、医療体制について「公立・公的病院の統合再編を進めるのか、やめるのか」、雇用について「労働ルールの破壊、労働の流動化の促進を正せ」と、日本共産党しか言えない論点を据えて頑張ることが重要だと指摘しました。
「自粛と補償は一体」との主張を貫くことに関連して、大門議員は消費税の五%への減税による負担減は給付と同じ効果がありしかも低所得者ほど効果があること、いま減税を決断すれば六月一日から実施が可能であることなどを明らかにし、減税への世論喚起を呼びかけました。
また、無利子無担保融資を民間金融機関にも拡大させる方向などの成果も報告しました。
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参加者からは――
▽労働相談でコロナ関係のものが増えている。自宅待機を指示されたが賃金について確認できない、あるいは泣き寝入りしているなどの相談が少なくない。「手続きがややこしい」といって雇用調整助成金を活用しない経営者もいる。労働者に直接届く給付金が必要だ。(労働)
▽マスク、消毒液、ペーパータオルなど、どれも調達できない。学校が休業しても保育はなんとしても実施をと行政から言われた。一日のうち十一時間を保育所ですごす子どももいる。子どもの命と健康を守れるか非常に不安だ。(保育)
▽「隙間を埋める保育」ということで出張保育事業をしているが、「自粛」で件数が減り、このままでは経営がなりたたない。(保育)
▽マスクなど民間医療機関には届いていない。いつ感染してもおかしくない状況。介護事業では感染が発生した介護施設を利用した人への訪問介護もことわれないが、マスクも防護服も替えがないから、次は何も着けずに訪問せざるをえない。(医療)
▽作業所では仕事が減り賃金が払えない。賃金水準で計算されるから補助金も大幅に削減される。視覚障害者のガイドヘルパーも頼めない。給食事業もマスクがなくなったらできなくなる。(障害者)
▽学校再開を願ってきたが、安倍首相が一斉休業を呼びかけた時と状況が変わっている。学校を再開しても、黙って前を向いて授業を受け、給食も黙って食べる。休み時間も友達としゃべってはいけない、マスクを着けないと校内に入れない……こんな学校が楽しいのだろうか。(教育)
▽自分の子どもの面倒を見るためなら特別休暇扱いになっても、親の介護ではならない。これを勝ち取ることが次の課題だ。(労働)
▽濃厚接触で休業を余儀なくされた事業主が、国保傷病手当を請求しようとしたら、被用者が対象だとして断られた。事業主への補償を実現したい。(業者)
―などの発言がありました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

兵庫県保険医協会が医療機関にアンケート:十分な防護具などの確保・配布を:普段から病床整備を

兵庫県保険医協会が新型コロナウイルス感染拡大のもと県下の病院・診療所(歯科含む)約五千件を対象にアンケートを実施、千百九十五件の有効回答をまとめ、四月四日に発表しました。

防護具や消毒薬については充足度を1から5の0・5刻みの九段階で表示していますが、マスクは不足度1と1.5の回答が病院で二四%、診療所で三二%となっています。ゴーグルや防護服はさらに不足していることが明らかになりました。


また、PCR検査については病院では依頼したうち八八%が受け入れられていますが、診療所では六八%が受け入れられませんでした。
また、感染を恐れたためか受診患者が減っていること、感染者発生を疑われるなどの風評被害が生じていることなども明らかになりました。

同協会はこのアンケート結果から、
患者に対しては
①受診は医療機関の指示に従うこと
②医療関係者がマスクをはじめ防護具を着けて診療することもあるが、新型コロナウイルス感染者が出たためではない場合がほとんどで院内感染予防のためであること
③インターネットなど不確かな情報ではなく、相談センターや医療機関に問い合わせを
――と呼びかけています。
国・行政に対しては、
①最前線にたつ地域の医療機関のために十分な個人用防御具や衛生用品等を確保・配布すること
②感染者が出た場合の対応指針を示し、それに沿って休診などを行った場合の補償制度を創設すること
③新型感染症対策のために十分な病床などを普段から整備すること
――を求めています。

(兵庫民報2020年4月12日付)

比例・駆ける:コロナ対策現場の実情を聞く

こむら潤近畿比例・兵庫八区予定候補は、新型コロナウイルス対策について、県内医療機関を訪問し、医療現場の現状を聞きました。
約三百床の民間病院は、「発熱外来」を設け、対応していますが、感染病床を提供するのは難しいといいます。
理由は、①感染病床は部屋単位ではなくフロア単位になる、②陰圧装置など必要な施設設備を確保しなければならない、③感染病床専門に医療スタッフを配置することは困難。スタッフが他のフロアと行き来すれば院内感染リスクは高くなる、などです。現状では民間医療機関が感染病床を提供すれば、たちまち運営が立ち行かなくなります。
法人理事長からは「やはり公費投入ができる公立病院でしかできないこと。民間でやるなら補助金を入れて支援して欲しい」との指摘がありました。
こむらさんが「新型コロナ感染患者が受診した場合、その患者を診察した医師も二週間の自宅待機となる例がありました。今後そういう事例が増えれば、診療できなくなるのではありませんか」と尋ねると、「それはもっともなことで、医療現場が動かなくなる訳にはいかないので、医療従事者は最優先で感染しないよう対策しなければいけません。院内感染は最も気を遣うところです。診療のどの段階でどのような防御が必要か、有効かといった点検・議論を繰り返しやっています」と、現場の苦労と緊張がこもごも語られました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

10月の三田市議選:現職1新人2で住民の声届ける日本共産党3議席回復めざす

三田市議選(定数二十二)は九月二十七日告示・十月四日投票で行われます。
日本共産党は、現職の長尾あきのり市議と、新人の水元さゆみ党市福祉・子育て対策委員長、木村まさと党市政対策委員長をたて、前回選挙で獲得した三議席の回復をめざします。それぞれの略歴を紹介します(敬称略、年齢は投票日の満年齢)。
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長尾あきのり(42)現
西宮市生まれ。三田市立松が丘小・八景中、県立三田西陵高校(一回生)に学び佛教大学卒。IT企業勤務を経て二〇一一年市議補選で当選。現在三期目。すずかけ台在住。
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水元さゆみ(50)新
伊丹市生まれ。武庫川女子大学文学部教育学科卒。学習塾事務職員をへて、今年三月まで通所介護施設援助員として勤務。つつじが丘在住。国永のり子市議の議席引き継ぎをめざします。
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木村まさと(55)新
但東町(現豊岡市)生まれ。県立出石高校卒業後、運輸省入省、大阪経済大学(夜間)、大阪教育大学(夜間)卒業。今年三月まで国交省近畿地方整備局に勤務。天神在住。昨年任期途中で辞職し市長選をたたかった長谷川よしき元市議からバトンを引き継ぎます。

(兵庫民報2020年4月12日付)

「原発をやめ自然エネルギー発電へ」の語り部広げる連続講座⑨:関電・原発マネー不正還流問題(上):許せない「みんなで隠蔽工作」

「原発をやめ自然エネルギー発電へ」の運動を広げるための〝語り部〟を多くつくる講座が行われています。その第九回目が四月二日、兵商連会館で開かれました。今回のテーマは『関電・原発マネー不正還流問題』。スライド八枚にまとめられた資料のもと、電力兵庫の会の速水二郎さんが解説した内容を今号と次号、二回連載で紹介します。

関西電力の原発稼働状況は、テロ対策工事の遅れで運転中の高浜三号機は二〇二〇年九月、同四号機は二〇二〇年十月で停止します。老朽の高浜一、二号機、美浜三号機はトンネル内で作業員死亡事故もあって工事は四カ月遅れとなっています。稼働中の大飯三、四号機もテロ対策工事が遅れています。
関西電力は、これら七機の安全対策工事費として福島事故後、実に一兆二百五十三億円(二〇一九年六月現在)を皆さんの電気代収入等から費やしています。関電など電力会社の巨額工事の発注方法は一般企業と違い関電と関係の深い企業への〝特定発注〟が主となっています。ここに今回の「原発マネー不正還流」の背景があるのです。
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三月十四日、関電幹部による金品受領問題の第三者調査委員会は二百三十四ページの報告書をまとめ、会長・社長など役員七十五人が現金・金貨・商品券・小判など総額三億六千万円をポケットへ入れる事態が一九八七年から三十年以上続いていた事実を記載しました。
ひどさ抜群なのは前副社長・豊松秀巳原子力本部長です。彼は電気事業連合会の原子力対策委員長も兼ね政府との関係も深く、まさに日本の〝原子力のドン〟と呼ばれていました。一億円を超える金品を受領。取締役を昨年退いた後は関電傍系企業へ入り、実に月給四百九十万円を得ていますが、その金額には電気代値上げ時に削減された重役報酬の補填分が入っていることも明らかとなりました。
週刊誌も「大阪北のラウンジでVIPルーム借切り十人くらいの宴会、月に軽く四~五百万豪遊の日々」と書いています。まさに原発にしがみつく堕落幹部の典型です。
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関電の体質で特に指摘すべきは、これらのことを露見しないよう「みんなで隠蔽工作」を行ったことです。その犯罪的な隠蔽の流れを表にしましたので、二〇一八年初頭からの動きをお読み下さい。
金沢国税局の査察からワイロ的金品の流れがわかり、八木会長や豊松副社長らはあわてて手元にあった金品を返したり、使ってしまった分は所得税の追加納入・・・・法務部弁護士とも口裏合わし、秘密裏に処置する日々、これが日本有数の巨大会社の幹部の姿と思うと情けないとしか言いようがありません。
国家公務員・地方公務員は、入札金額を漏らしただけで懲戒解雇が普通です。公益企業である関西電力だったら〝辞職〟だけで構わないのでしょうか。
関西電力の一般従業員は、福島事故後原発運転停止のため給与は二〇%減額、賞与は五年間なしで辛苦の日々を送りました。いま関電職場では、公然と幹部を批判する声も出始めています。
(続く)

(兵庫民報2020年4月12日付)

国民春闘兵庫県共闘委員会がデモ:最低賃金今すぐ1,000円! 目指せ1,500円!!:コロナウイルスから国民守れ


国民春闘兵庫県共闘委員会・兵庫県労働組合総連合は四月三日夕方、「2020年最賃闘争・最賃デモ行進」を神戸・東遊園地から元町駅前までのコースで行い、三十人が参加。「最低賃金を今すぐ千円に。めざせ千五百円」と訴えるとともに、新型コロナウイルス感染拡大から、国民のいのちと雇用・生活をまもれと訴えました。
東遊園地での出発集会では兵庫労連の成山太志議長が主催者挨拶を行い、ヨーロッパ諸国では労働者、自営業者、フリーランスに補償を行う方針を早くから示していることを紹介。日本政府に対し、「自粛を求めるなら補償を行え」と求めていこうと呼びかけました。大企業に内部留保(四百七十九兆円〈二〇一九年十~十二月期〉)を吐き出して社会的責任を果たせること、消費税を五%に戻し、国民の暮らしを守れと訴えました。
このデモ行進には日本共産党のこむら潤さん(衆院比例近畿ブロック・兵庫八区予定候補)も参加、連帯挨拶をおくるとともにデモの先頭にもたって市民に訴えました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

大門みきし「誰一人置き去りにしない」

連載エッセイ49

三月二十六日、英国のスナク財務大臣は新型コロナ危機に際し、企業労働者だけでなくフリーランスや個人事業主も政府が所得を補償することを打ち出すとともに、テレビをつうじて国民に次のように呼びかけました。
「ミュージシャン、音響技師、配管工、電気技師、タクシードライバー、美容師さん、その他たくさんの職業の皆さん。皆さんは自分の責任ではないことで生活の糧を失うリスクにさらされています。私は明言します。皆さんを置き去りにすることはありません。私たちは共に国難に立ち向かっているのです」
誰一人置き去りにしないというスナクさんの呼びかけは感動をもって受けとめられ、国民の心を一つにしました。スナクさんは非白人(インド系)で三十九歳。政権ナンバー2の財務大臣としては異例の抜擢です。まさに時代が人を求めたといえるでしょう。
それに比べ日本はどうか。四月一日の参院決算委員会で麻生財務大臣に「おなじ財務大臣としてスナクさんをどう思うか」と聞くと意味不明の答弁。「麻生さんとはタイプが違いますね」というと、安倍首相が「そうだ、そうだ」とうなずいていましたが、安倍さんこそ一番タイプが違うのではないか。
国民に寄り添う英国政府に比べ、安倍内閣はあまりに志が低く人材も不足。自粛と補償が一体であることさえ頑なに認めようとしません。しかし批判ばかりで終わるわけにもいかない。日本共産党の知恵と政策を政府の施策に押し込むしかないと思いました。
(日本共産党参院議員)

4月1日の参院決算委員会で英国のスナク財務大臣のことばを紹介して所得補填を求める大門議員(参議院中継録画から)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=5723#22893.2

(兵庫民報2020年4月12日付)

前田清「『中国近現代史』学習をふり返って」


二〇一五年五月から

日中友好協会は二〇一五年五月から、「中国近現代史研究会」と称して「中国近現代史」(清朝から現在まで)の学習会を月一回、加古川などで開催してきました。
加古川支部の「研究会」には毎回五人から十人が参加しています。公開しているので「南京虐殺はなかった」「日本の侵略は言い過ぎ」との意見を出す人もいましたが、討論などで理解が深まっています。
参加者のなかには歴史愛好家、弁護士、元教師の方もありますが、私も含めてほとんどが素人です。学習の動機として「日本史を含めて、中国の近現代史を義務教育や高校で十分な時間をかけて学習をしてこなかった」「中国の現代政治はどうしてでき上がったのか?」と、異口同音に述べています。

新書版テキストで「ワイワイ討論」専門家の参加も

テキストは、岩波新書「シリーズ中国近現代史」全六巻。一巻をほぼ一年かけて、テキスト要項のレジメと討論テーマ(大・小)を元に報告を四十分、後の一時間以上を「ワイワイ討論」。一巻ごとに専門家を呼び講演をしてもらっています。第三巻では著者の石川禎浩京大教授を講演に呼び、研究会にも先生の希望で参加いただき理解を深めました。

清朝時代から学ばないと「現代中国はわからない」

いま五十回を越え「中国近現代史研究会」を継続中の加古川支部では二回り目で第四巻(戦後)に入ったところですが、これまでの学習をふり返ってみて、「中国を理解するためには少なくとも、清朝時代からの中国の歩みを学習しないと、現代中国の事は解らない」との感想が参加者に共通しています。
また「一八二〇年ごろの清朝時代世界GDP推計で三二・九%を占めていた事を知って、清朝時代の世界のなかでの(中国)の位置を認識できた」「同時に、阿片戦争以後の欧米列強と日本の侵略が中国にいかに大きな打撃だったか、わかった」「新中国成立時には社会主義を標榜していなかっただけでなく、毛沢東自身も自ら否定していた事実に驚いた」「中国イコール『社会主義』ときめつけるのは間違い」と思うとの意見も出されています。
(日本中国友好協会兵庫県連合会会長)
*
加古川支部は当初、四月十一日に次回「研究会」を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、学習会はじめ支部主催の催しは当面五月末まで中止・延期することになりました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

みんぽう川柳〈三月〉「桜」

選者 島村美津子

特 選

コロナ禍にしょんぼり友と桜餅
 神戸市 玉山歳子

【評】いつもなら満開の桜の下で友人や家族と得意の手料理を持ち寄ってわいわいとにぎやかにしているはずなのに。
友たちと二人きりで、それもきっと次の揚句にあるように、一メートルほど離れて桜餅を食べている、「しょんぼり」に情景も心情も浮かび上がってくる。
未曾有のコロナ禍、叡智を絞って何とか助け合って生きのびられた時、生きとし生けるものの上に本当の平和が訪れてくれるような気がする。

入 選

一m離れた友と花見する
 神戸市 梶山洋枝

花よりもマスクがほしい我が家族
 明石市 川路政行

安倍さんよ「桜の園」が好きですか
 神戸市 長尾粛正

秀吉も大誤の花見呆れ果て
 神戸市 宇山英樹

さくら会コロナの影に逃さない
 神戸市 高馬士郎

サクラ疑惑コロナ騒ぎで霞ます
 明石市 門脇かつ子

嘘つきに泥をぬられて桜泣く
 明石市 上河規江

桜散る中にひとひら再起期す
 神戸市 山本信行

デジカメに最後の桜見上ぐ母
 神戸市 塩谷凉子

桜見る会お茶とおむすび二百円
 神戸市 山本尚代

さくら吹雪コロナを散らし舞いあがれ
 尼崎市 富田明美

花吹雪ミクロの敵に勝つように
 神戸市 長沼幸正

やがて散るそんな思いで見る桜
 明石市 小西正剛

桜散るもっと優しくできたのに
 神戸市 松尾美恵子

みんぽう川柳募集
▽四月の題は「駅前」、締め切りは四月二十四日▽五月の題は「晴れ」、締め切りは五月二十二日▽毎月第四金曜日必着(火曜日には投函してください)▽一人二句まで。葉書、メール、Fax(葉書大の枠を書き、その中に)に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで。

(兵庫民報2020年4月12日付)

亀井洋示「#KuToo」


(兵庫民報2020年4月12日付)

観感楽学


世界各地で新型コロナウイルス感染が広がるなか、不要不急の外出を控えるお願いや時差出勤、在宅勤務と言う言葉を耳にするようになりました▼在宅勤務と聞き二十年ぐらい前に私が働いていた会社で行われたアンケートのことを思い出しました。全社員が対象でどういう働き方がしたいかを聞くものでした▼スーツではなく自由な服装、音楽を聴きながらの勤務など色々な意見があったそうですが、一番多かった意見は在宅勤務でした。システムを開発するソフト会社だったこともあり、パソコンとインターネットがあれば、プログラム開発は自宅でも十分仕事ができると言うことで「在宅勤務」を希望する人が多かったのだと思います▼結局、アンケートだけで在宅勤務は実現しませんでした。どんな仕事も人と人が顔を突き合わしてのコミュニケーションが大事だということと、自己管理が相当できる人でないと仕事を期日までにできないからとのことでした▼新型コロナウイルス感染拡大が早く収束に向かうよう願いつつ、今後このような事態が発生したときのために教訓として生かせるよう今から国や会社は考えていく必要があると思います。(ふ)

(兵庫民報2020年4月12日付)