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2020年1月26日日曜日

阪神・淡路大震災から25年伝え、問いつづけていきたい

市民追悼式

阪神・淡路大震災発生から二十五年の一月十七日、様々な取り組みが行われました。
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阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は神戸市勤労会館で「暮らしと生業は復興したか」を主題にメモリアル集会を開催しました。

報告する岩田さん

同会議の岩田伸彦事務局長が、被災者生活再建支援法制定や災害援護資金の少額返済など運動の成果を語るとともに、借り上げ住宅からの追い出しや、災害援護資金の返済にいまだに苦しんでいる被災者がいるなどの課題も指摘。引き続き運動を続けて行こうと訴えました。
日本共産党のこくた恵二衆院議員も挨拶し、「防災こそ政治の課題であり、政治のあり方を変えるという大きな展望で奮闘を」と励ましました。
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「希望の鐘」を撞く安田さん

二〇〇〇年に行政が慰霊式典を取り止めた後、ボランティアが引き継いできた「市民追悼式」も今回で終了となりましたが、実行委員のひとり安田秋成さんは「犠牲者の命を無にせず、安全で誇りをもって暮らせる社会をつくるため、これからも被災者運動を続ける」と決意を語りました。

(兵庫民報2020年1月26日付)

ひと・街・くらし長田のつどい:まだ本当に住んでよかったと思える街になっていない


震災二十五年の一月十七日、神戸市長田区では、震災復興長田の会などが主催する「ひと・街・くらし 長田のつどい」が今年も開催され、百二十名が参加しました。
不動博事務局長は、「震災から二十五年間、広範に被災した長田区に災害公営住宅の大量建設、長田から永田町(国会)への公的支援を求める自転車パレードなどさまざまな取り組みを行ってきました。まだ本当に住んでよかったと思える街になっていない。引き続きがんばりたい」と報告しました。
森本真神戸市議は「大規模の災害に対して、国のあり方・自治体のあり方が問われ続けている二十五年間。被災者と超党派の共同で実現した被災者支援法をはじめどこでも起こる災害に対して、大規模開発ではなく、被災者の生活・住宅・生業の再建に困らない施策の充実が大事だ」と二十五年間を振り返りました。
被災地の報告として、毎年、阪神・淡路大震災メモリアル演奏を続けてきたトランペッターの松平晃さんが、昨年の台風19号で川崎市の自宅が床上浸水の被害を受け「私自身被災者になってボランティアの方々に助けられました。感謝と激励の思いで、演奏を続けます」と語りました。
一昨年の北海道胆振東部地震の被災地・厚真町町議の伊藤としおさんは、「定年後移住の地ではじめて議員になって起きた突然の災害。無我夢中で被災者の声を聞き、生活再建に取り組んできました。みなさんの阪神・淡路の経験があったからこそ頑張れました」と報告しました。
参加者は、震災後の商店街のパネル展などを見学しながら 新長田再開発地区を歩きました。
参加者からは、「ビルがたくさん建ってきれいにみえるけれど…二十五年の間苦しんでいる被災者の方がまだまだいる」などの感想が寄せられました。

(兵庫民報2020年1月26日付)

保険医協会西宮・芦屋支部:東日本大震災・原発事故含め巨大災害の検証と課題を交流


兵庫県保険医協会西宮・芦屋支部は一月十八日に西宮市立勤労会館大ホールで「阪神・淡路大震災二十五年の集い 阪神・淡路大震災―東日本大震災―原発事故」を開催し、百六十人が参加しました。
保険医協会は阪神・淡路大震災十年目から五年ごとに集いを開催しており、今回は「震災経験を語り継ぐ・風化させない・新たなつながりを拡げる」ことを目的に、災害経験の中でいのちと暮らしを見つめ、生活する権利や平和を共に考える場とすることを目的に、東日本大震災復興と東京電力第一原発事故についての検証と課題の講演と報告も交えて、二十五年を振り返りました。
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西宮市・広川内科クリニックの広川恵一院長が阪神・淡路大震災と東日本大震災での保険医協会の取り組みを報告しました。
講演Ⅰ「阪神・淡路大震災二十五年の検証」で兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の室崎益輝科長は、「この二十五年間の復興の検証が十分に行われていない。『医・食・職・住・育・連・治』の包括的な生活の復興が重要」と述べました。
講演Ⅱ「東日本大震災後のメンタルヘルス」で南相馬市・ほりメンタルクリニックの堀有伸院長は「日本では津波発生時の原発事故に対する想像力が失われ、それにより事故対策が十分に講じられてこなかった。他の人の置かれている状況への想像力を保つ『共感』が大切」と指摘しました。
講演Ⅲ「原発のない世界へ」で元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏は「二〇一九年三月までに国が住宅支援を打ち切り、避難者は一方的に追い出され、子どもを含め放射線被曝させている。被害者には多様な苦悩があることをお互いに認め合い、非難し合うのではなく助け合って、加害者と戦うことこそが次の悲劇を生まないために必要」と主張しました。
報告では―①保険医協会西宮・芦屋支部の上田進久世話人が、阪神・淡路大震災で飛散したアスベストによる健康被害の実態調査や検診体制を確立することを訴えました。
②神戸市借り上げ復興住宅居住者の丹戸郁江氏(代読)は、阪神・淡路大震災借り上げ復興住宅からの退去を迫る神戸市の対応の冷たさを批判、継続入居を求める思いを語りました。
③久留米大学外国語教育研究所講師のディヌーシャ・ランプクピティア氏は、災害時の外国人のコミュニケーションの困難さや孤立感を解消する必要を指摘し、在住外国人も支援者側にもなることで解決に繋がると述べました。
(岡林信一=兵庫県保険医協会事務局)

(兵庫民報2020年1月26日付)

阪神・淡路大震災から二十五年にあたって:二〇二〇年一月十七日 日本共産党兵庫県委員会

阪神・淡路大震災から四半世紀(二十五年)になりました。あらためて犠牲者の方々とご遺族の皆さまに哀悼の意を表し、すべての被災者の皆さんにお見舞いを申し上げます。
「住居は人権」。これは阪神・淡路大震災の重要な教訓です。
当時、住宅再建は「私有財産に公的資金は使えない」とされましたが、その後の被災者・県民の粘り強い運動と、国会議員との共同により、被災者生活再建支援法を実現し、さらに法改正を行ってきました。しかし、まだまだ不十分であり、二〇〇七年以降、予定されていた法改正もなされていません。一刻も早く、支給額の引き上げ、半壊・一部損壊への適用拡大を図るべく、尽力します。また、生業再建支援への制度拡充を強く求めます。
避難所の環境が劣悪で、体調を崩し死亡する事例が、阪神・淡路大震災以降の被災地でも続発しています。「プライバシーが確保されない」「必要な食事が提供されない」「空調設備がない」など重大な問題が解消されておらず、我が国の被災者支援は諸外国に比べて著しく遅れています。また、避難所等での性犯罪被害も告発されています。避難所や仮設住宅の環境改善が急務です。
安倍政権は災害対応などを口実に、憲法へ「緊急事態条項」を盛り込もうとしていますが、災害の時こそ、地方自治権を広く保障し、憲法が保障する人権を最大限尊重する立場で対応することが求められます。被災者救援の体制と施策の拡充、被災者生活再建支援法をはじめとする法制度の抜本改正を視野に、取り組みを強めます。
生活再建は、良質な居住環境の提供と共に、コミュニティ形成などへの配慮が大切です。
政府・自治体が、被災者一人一人の願いに寄り添うこと、健康はもちろん、地域、歴史、文化などの環境にも留意し、温かい家庭や故郷を取り戻すことが必要です。
しかし、阪神・淡路大震災被災者が、自治体によって住居と住環境を奪われる、信じ難い事件が起こりました。借り上げ復興公営住宅からの退去を強要し、高齢となった被災者を被告席に立たせる神戸市などの所業は許せません。
住宅を失った被災者に対し、住宅を供給し、生活基盤を安定的に確保することは、被災者が生活を再建するための必要条件であり、それを保障するのは国と地方自治体の責務です。阪神・淡路大震災被災者に提供された借り上げ復興公営住宅は公営住宅そのものであり、入居者の意思に反した退去など絶対にあってはならない事です。
住居を変わることは、引っ越し自体の負担はもちろん、人間関係の再構築など物心両面に負荷となり、生活基盤は一時的にせよ不安定にならざるを得ません。ましてや行政など他者の都合による転居はなおさら影響が深刻で、それは血圧の上昇や情緒の乱れ、認知症の進行など、医学的症例としても示されています。
被災者・県民に冷たい行政に、あらためて満身の怒りを込めて抗議し、希望者全員の継続入居を求め、力を尽くします。
災害援護資金返済も、あらたな問題が起こりつつあります。
神戸市は、これまで少額返済が二年近く留保されていた被災者に何の説明もしないまま、債権回収と免除申請業務を東京の弁護士事務所に委託しました。「神戸市がこれまで少額返済で対応してきたことは関係ない」「免除要件があたらないなら全額返済」などの機械的対応に被災者から不安が寄せられています。
日本共産党神戸市会議員団は神戸市に対し、被災者の生活実態に寄り添った柔軟な対応と弁護士事務所への委託解除等を申し入れました。引き続き、被災者の生活が壊されることの無いよう丁寧な対応を行うと共に、少額返済者の全額免除と免除対象拡大を求め、奮闘します。
被災中小事業者の災害復旧融資も、返済の免除など、抜本的で早急な解決に力を尽くします。
安倍政権は、自然災害に十分な対策を取ろうとしないばかりか、またもや被災者・国民に消費税増税を押し付けました。「税金の私物化」「公文書改竄、廃棄・隠匿」など民主主義を踏みにじり、憲法改悪に執着しています。
これに対し今、市民と野党の共同および野党共闘が深化・発展しています。
野党は「被災者生活再建支援法改正案」をはじめ、被災者・国民の暮らしを守る立場での共同提案を行い、実現のために努力しています。
私たちは、安倍政権に対し、数々の疑惑について真実を明らかにした上で、責任を取って総辞職するよう迫っていますが、もし安倍政権が衆議院を解散するのなら受けて立ち、野党連合政権を実現させて、災害に強い国づくりと、被災者に寄り添い安心できる温かい政治を前へ進めるために奮闘します。

(兵庫民報2020年1月26日付)

日本共産党第28回大会代議員の発言・感想




衆院近畿比例・兵庫八区予定候補 こむら潤さん

私は、総選挙に向けた二大目標、「市民と野党の共闘の発展」と、「日本共産党の躍進」を達成するために候補者としての決意を込めて発言します。
現在、尼崎市の一期目市議ですが、昨年十二月、総選挙へ挑戦する決意を固めました。

日本共産党躍進の〝種〟となって
市議団からも地域からも「小村さんが抜けたらどうする」との声もあるのですが、私は「腹の立つ安倍政権をほんまに倒す気があるなら、後ろ向きの構えでは政権交代どころか党の躍進もない」「地域の高齢化、世代的継承や党勢拡大に伸び悩み、くすぶっているところへ勢いと波を引き起こす起爆剤になりたい」「悩んだり逃げたりするよりもやってみようじゃないか!」―そんな気持ちで今回の決意にいたりました。
種をまかなければ花も咲かず、実もなりません。種はどこにある? 誰がまく? それなら私がその種となりましょう。

憲法いかす社会を子どもたちに
もう一つ、私が決意したわけがあります。憲法を守りいかすために力を尽くしたいと思ったことです。
私には子どもが三人おります。子どもたちに平和な日本を渡したい、ウソやごまかしだらけの今のひどい政治をこれ以上見せたくない。憲法がいきいきと本当にいかされた社会って一体どんなだろう? 私はそれを見てみたいし、子どもたちに引き継ぎたい。日本共産党ならそれができると思います。躍進を勝ち取って憲法を守り抜こうではありませんか。

市民と野党の共闘をひろげて
大会直前の十二日に、駅前公園で「桜を見る会」疑惑を忘れず、政治の私物化を許さない世論をひろげようと野党の地方議員らで呼びかけ「桜を見る会あまがさき」を開催しました。「功績功労のあった」市民の皆さん四百人を超える参加がありました。
呼びかけ人は私をはじめ、社民党市議、みどりの未来・尼崎の県議、立憲民主党弁護士、新社会党市議で、当日は寸劇チコちゃんならぬ『サクラちゃんに叱られる』、沖縄エイサーなどのステージパフォーマンスや出店でにぎわい、尼崎民主商工会は「消費税」、朝鮮学校オモニ会は「教育の無償化」、緑の党市議は「環境問題」など、おのおのに安倍政治への怒りを述べアピールを行いました。
総選挙に向けては、組織間での野党統一候補の話し合いは、まだこれからではありますが、野党会派の皆さんからもひじょうに温かい激励をいただいており、ぜひ統一候補となって共に頑張りたいと思っております。

若い世代が楽しく活動できるよう
党の躍進、強くて大きな党づくりへ、世代的継承、若い世代への党建設は喫緊の課題として取り組む必要があります。これまで尼崎では、私は世代的継承担当として青年学生の支援を行ってきました。若者のつどい「JCPサロン」を年二回、恒例イベントにして、地域からも対象者に声掛けしやすくするなど取り組んでいます。
深刻な〝絶滅危惧種〟なのは三十代・四十代・五十代です。私も四十四歳ですが、党の存在を絶やさないという使命を自覚して党員になったものの、正直楽しいかと言われたらよくわかりません。夫も同じくです。
世代的な感覚かと思っていましたが、七十代の先輩党員さんの言葉にハッとしました。「昔、二十代の頃は仲間がようけおって、みんなでワイワイ言うてデモしたり楽しかったんよ」。今、高齢になっても頑張れるのは、その頃の体験が活動を支えているんじゃないでしょうか。私たちもそんな楽しい党活動がしたい。第二決議案第四章(三)③を大いに歓迎いたします。
私や若手専従が、同世代の交流を求め、尼崎地区委員会では二十~四十代の交流会を予定、兵庫県委員会では大会明け二十二日に若手議員と若手専従党員の初の交流会を開く予定です。この世代が、それぞれの支部でぽつりぽつりとがんばっているだけでなく、同世代同士のつながりを温めあい、やがて党を引き継いでいくと同時に仲間を広げていく力になる、その第一歩になるよう交流会を成功させたいと思っています。

マンガ『マルクス&エンゲルス』
最後に、若い世代や新たなつながりの方に共産党を知ってもらう、おすすめのアイテムをご紹介しておきます。会場の書籍販売にも置いてありますが、マンガ『マルクス&エンゲルス』――しんぶん赤旗でもご紹介いただいた本ですが、これは尼崎の三人の党員が作り上げた本です。
共産党宣言を書いたマルクスの姿をなんとか広める方法はないか?――マンガをツールにして誰もが親しみやすいきっかけで共産党を見てもらおうという目的で作ったものです。
この漫画の作画を担当しているのが、実は私の娘です。十八歳の感覚で描いたフレッシュな表現になっています。小池書記局長にも称賛をいただきました。ぜひたくさんの方にお読みいただきたい、そして全国で新しい仲間を増やすために役立ててほしいと思います。
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私もみなさんと共に、比例「八百五十万、一五%以上」の獲得、そして小選挙区でも風穴開けるたたかいを頑張りぬく決意をもって、発言とさせていただきます。ありがとうございました。


衆院兵庫九区予定候補 福原ゆかりさん

初参加の党大会が、綱領一部改定や野党共闘が進む歴史的時期であることに、まずは大きな意味を感じました。
また、中国に対する綱領上の見直しやジェンダー平等で党自身の自己改革が示されたことなどで、全国の党員が前へ進む力になったことを討論で知り感動しました。活動の軸は綱領にある意味がわかりました。
私自身の自己改革のために、綱領を再度学習し直し力に変えていきたいと決意しました。

姫路市議 森ゆきこさん

私は初めての参加でした。世界情勢に即した綱領への改定と、野党連合政権の実現・新しい政治への展望を示すための決議案を練り上げる役割を果たす大会です。
初日に『野党共闘、違いを認めあいながら、一致点で団結すること』を呼び掛ける来賓六名、三党二会派とゲストの力強い挨拶は、すでに綱領改訂案と決議案の内容を歓迎するもので、残りの四日間を勢いづけるものでした。
発言者は八十八人。中国の覇権主義の動向を踏まえた綱領改定や、ジェンダー平等を歓迎し、多様性を認めることに正面から取り組む決意、労働者の現場の声、若者、青年たちの悩みを受け止める活動など、どの発言も勇気の湧くものでした。
初めての参加は、楽しかったの一言に尽きます。これから取り組むことを広げるのは大仕事ですが、共産党の綱領をまっすぐ語り、多様性を認め合う野党共闘の実現に踏み出せば、命と暮らしを守る国民のための政治を取り戻せると確信の持てる結語となりました。展望が示せる共産党は、やはり素晴らしいと思いました。
集い、宣伝、対話、訪問。やれることから取り組まなければと歩む下り坂は、勢いづきすぎて転ばないように気を付けて歩きました。送り出して下さり、ありがとうございました。

県青学部 伊木さちさん

学費や働き方、人権など青年の苦しみや願いに綱領がこたえるものになる、と綱領への認識が深まりました。
青年分野の発言で、青年の中にどんどん踏み込めば綱領が響きたくさん仲間を迎えているとありました。
その際、「どんな社会がいいのか」「学費が下がればどんな事がしたいか」など思いをよく聞くことが大切、その上で「一緒にやってみよう」と声を掛け、励まし仲間に迎えていました。
私の中で綱領路線は当たり前のものになっていますが、大きな力を持っているんだ!ということが参加しての一番の気づきです。

(兵庫民報2020年1月26日付)

灘区日本共産党後援会「新春のつどい」:〝両親の背中を見て育ちました〟と入党する人も


灘区日本共産党後援会は一月十九日、河原自治会館で「新春のつどい」を開催しました。会場いっぱいの九十人が参加、いすが足りず立ち見も出るほど大盛況となりました。
一部は宮本たけし前衆議院議員の記念講演で始まりました。
冒頭、昨年四月の衆議院大阪十二区補欠選挙で、野党共闘を本気で進めたい思いで、退路を断って立候補を決意したことから始まり、十四日から十八日まで開かれた第二十八回党大会の報告、来るべき総選挙で現有二議席から四議席に必ず押し上げる決意を述べました。
質疑応答では、「投票率が五割以下で残念、どう考えているか」「働いていると投票したくてもできない。行かないではなく、行けない」「中国は先進国か」「大会評議員が多いのはなぜか」「神鋼石炭火力発電、原発をすぐにやめるとマイナスになるのでは」など多岐にわたる質問が出されました。宮本氏は「自分の一票で政治が変わるという希望ある選択肢を示せていない。本気で政権つくるぞと伝えることができれば、投票に行く時間も見つけられる。励まし合って投票に行くネットワークをぜひ作ってほしい」と質問に応え、充実の記念講演となりました。
二部では衆議院近畿ブロック比例代表、兵庫八区重複予定候補の、こむら潤さんが挨拶。第二十八回党大会の報告と「子どもたちのためにも安倍政権を倒したい、来るべき総選挙で何としても議席獲得したい」と決意を述べ、大きな拍手に包まれました。
この「新春のつどい」で、「党員の両親の背中を見て育ちました。党に入ってがんばります」と新しい仲間を党に迎えることができ、総選挙に向け、大きな一歩を踏み出しました。各後援会の素人とは思えない踊りや手品、楽しいビンゴゲーム、最後は「ガンバロウ」を地区常任の山元氏のギターで合唱、力強い声が会場に響き渡り、灘区後援会はこのつどいを跳躍台に兵庫から国会議員を送り出すために、力を合わせて頑張ります。
(近藤秀子=灘区後援会事務局)

(兵庫民報2020年1月26日付)

兵庫区日本共産党後援会「新春のつどい」:こむらさん初登場


日本共産党兵庫区後援会は一月十一日、みなとがわホールで衆院近畿比例・兵庫八区予定候補の、こむら潤さんを迎えて兵庫区新春のつどいを百三十名の参加で開きました。
つどいはまず、大かわら鈴子神戸市議が――久元喜造市政が進めてきた「都市空間向上計画」は市民の反対で頓挫し、兵庫区では「誘導区域外」指定はゼロになった。しかし「三宮一極集中」計画を強行し、敬老・福祉パス改悪や須磨海浜水族園の完全民間委託を押し進めている。計画を中止させるまで頑張る――と報告しました。
こむらさんは兵庫区では初登場。「尼崎市で二年半前議員になった新米の私が国会議員にと大きな飛躍です」「子どもが三人いるが、安倍自公政治が続くことを心配している。憲法改悪計画を中止し、子どもたちに明るい未来を」と若さあふれる決意を述べました。
森原健一県後援会長が「後援会活動を楽しく活性化することで、来るべき衆院選での野党共闘と共産党の躍進で安倍首相を退陣させよう」と訴えました。
さっそく第二部は楽しい催し。兵庫区在住の中西久美子さんがうっとりするようなフルートを演奏。「岸本朝代と仲間たちのおしゃべりダンス」は新装なったみなとがわホール舞台いっぱいに女性パワーを見せつけました。最後に「とーふれんず」の歌と演奏。いつもながらの歌唱力と演奏に、会場は大いにもりあがりました。
水谷文輝事務局長の「衆院選勝利」の決意と訴えで集いを終えました。
(亀井洋示=兵庫区後援会会長)

(兵庫民報2020年1月26日付)

政治の私物化許すな!:スピーチ・パレードで市民に訴え西宮で市民と立憲野党


安倍九条改憲NO!西宮芦屋市民アクションは一月十八日、西宮市の高松ひなた緑地で、第二弾「桜を見る会疑惑徹底究明! 政治の私物化を許すな! 安倍政権退陣、野党連合政権を!」と宣伝・パレードを行いました。寒い中でしたが六十人を超える市民が参加し、市民にアピールしました。
最初に、主催者を代表して事務局共同代表の魚谷直生さんが、「『桜を見る会』に現れている政治の私物化をウヤムヤにできない。徹底的に安倍首相を追い詰め退陣に追い込み、野党の連合政権をつくろう」と訴えました。
「おかしいことはおかしいと西宮から発信していきましょう」「諦めず怒り続けましょう」「国民の声を無視する強権的な安倍『桜』を散らす年にしましょう」「野党が一緒になって安倍政権を打倒していきましょう」「市民と野党の共闘で、野党が大きくなって政権交代への道を開きましょう」など、無所属市民派の西宮市議の田中あきよさん、よつや薫さん、新社会党芦屋総支部副委員長の前田辰一さん、社民党県連合代表の梶川みさおさん、日本共産党市議の野口あけみさんが訴えました。市民から松谷卓人さんが「安倍政権はひどすぎる。こんな政権を倒したい。そのためにも、改憲発議を許さない署名も大きく集めましょう」とアピールしました。
事務局共同代表の奥山篤さんの指揮のもとコールしながら、アクタ西館北側まで旗などを掲げてパレードして市民に訴えました。
「立憲野党や無所属議員などがそろって訴える事が、こうして市民に大きくアピールできるなあ」などの感想が寄せられました。(樫村庸一)

(兵庫民報2020年1月26日付)

自衛隊の中東派遣反対:川西で市民と野党の共同宣伝


一月十九日、川西能勢口駅アステ前で、安倍改憲NO!全国市民アクション川西実行委員会として自衛隊の中東派遣反対の、緊急市民宣伝を行いました。たくさんの市民が議員と一緒に市民と野党の署名宣伝行動を行いました。
立憲民主党の桜井周衆院議員は「国会にも諮らず政府の勝手な閣議決定で危険な中東に自衛隊を派遣することは許されない。防衛省設置法による調査研究とは事務官を対象にした規定であり、制服組の実働部隊の自衛隊を送ることは脱法になる。護衛艦は戦艦に匹敵するようなもので威圧的存在感を与え、危険きわまりない」と安倍政権を厳しく批判しました。
日本共産党の北野紀子市議は「平和憲法をもつ日本政府が行うべきことは自衛隊派兵ではなくトランプ大統領にイラン核合意への復帰を求める外交努力だ」と訴えました。
市民とともに宣伝行動に参加したのは、桜井周国会議員(立憲民主党)、北上哲仁県議会議員、北野市議会議員(日本共産党)、山下隆志市議(立憲民主党)の各議員です。
安倍政権による改憲発動反対の新署名にも取り組みました。
(今西清=同実行委員会事務局)

(兵庫民報2020年1月26日付)

総がかり行動明石がことし最初の「19日行動」


「安保法制(戦争法)反対総がかり行動明石」は1月19日、今年初めての「19日行動」を行ないました。14時、明石城の東芝生公園で集会を行い「自衛隊の中東派遣反対」などの決議を採択し、その後、120名の参加者が明石駅周辺をデモ行進しました。集会には共産党、フオーラム明石会派からの議員の参加もあり、それぞれ「憲法を守ろう」「安倍内閣を終わらせよう」との決意が語られました。(野村俊三)

(兵庫民報2020年1月26日付)

「非核神戸港と非核釜山港の共同市民の会」も展望して:韓国の平和代表団の訪問に備え学習会――兵庫県原水協

非核「神戸方式」決議四十五周年記念集会実行委員会は十五日、韓国の平和団体代表団十人が、非核「神戸方式」の調査、兵庫県の平和勢力との交流を目的に来県するにあたって、学習会「今さら聞けない――非核『神戸方式』・韓国問題」を開きました。
非核「神戸方式」は、今年四十五周年を迎えます。この時に、韓国でも大きな影響力を持つ平和団体「平和と統一を開く人々」(SPARK)が二月十四日~十六日に、韓国第二の都市釜山市を中心とする十人の代表団を送るとの連絡がありました。釜山市は、古くから日本と朝鮮半島とを結ぶ交通の要衝として栄えてきた港湾都市であり、釜山港は、米軍空母や原子力潜水艦の寄港地の役割も果たしています。今年の韓国総選挙で「非核釜山港条例」を実現することを掲げて闘うとのことで、そのためにも神戸港の経験を学びたいと来県するものです。
受け入れる実行委員会では、韓国の政治状況や釜山市、釜山港についての基礎的知識に乏しいことから、津川知久・筆頭代表理事を講師に学習の機会を持ちました。
津川氏は、軍事独裁政権を三度にわたり打倒してきた韓国民衆の闘いを紹介しながら、韓国が直面する今日的課題、日韓関係の過去と現在を江戸時代の朝鮮通信使の意義にまでさかのぼって解明しました。とりわけ、釜山港の管理権が二〇〇四年に中央政府から釜山市に移行され、「釜山港湾公社」(港湾委員会)が運営する形態に変化したことに注意を喚起しました。そのために、非核「神戸方式」と同じように、自治体が港湾管理権を活用して「非核釜山港」を実現する条件が広がっているのではないかと問題提起しました。
実行委員会では、非核「神戸方式」四十五周年記念集会は、非核神戸港・釜山港を推進する「両市市民共同の会」も展望して、朝鮮半島の非核化を軸に「非核平和北東アジア共同体」づくりの基盤をきずく日韓国民の共同、連帯の場ともなる意義が大きいことを確認しました。また、記念集会では、ニューヨークで開催される原水爆禁止世界大会の兵庫県代表団(現在、五十四人が参加予定)の壮行会もかねて成功させることを確認しました。
(梶本修史=兵庫県原水協事務局長)

(兵庫民報2020年1月26日付)

観感楽学

被爆七十五年の今年は非核「神戸方式」四十五年の年でもある。一九七五年三月十八日に神戸市議会は「核兵器を搭載した艦艇の神戸港入港を一切拒否するものである」という決議を全会一致で採択。以来、神戸港には核搭載艦はおろか米艦船は一隻も入ってこなくなった▼その神戸に二月十四~十六日、韓国・釜山から『平和と統一を開く人々』という非核・平和団体のメンバー十二名が兵庫県原水協をたずねてくる。釜山港はコンテナ取扱量が世界第四位で東アジア最大規模のハブ港湾である一方、米第七艦隊の母港でもある。「朝鮮半島非核化を地方からも推進」するため「釜山非核平和条例」をつくりたい、そのため神戸・兵庫の運動に学びたいというのが来訪の目的▼釜山港の後背地には二つの米軍基地があった。かつて日本軍が補給廠や騎馬訓練場に使っていたものを戦後、米軍が接収していた。市民の運動により二〇〇二年に一つは返還、もう一つも昨年の五月に六十以上の市民団体による返還運動本部が発足。そして港も取り戻そうという意気込み▼二月十四日、わたしには埒外の日となって久しいが今年はすてきなバレンタインデーになりそう。(T)

(兵庫民報2020年1月26日付)