2020年10月18日日曜日

芦屋で憲法問題の講演学習会:和田名誉教授――敵基地攻撃能力保有を批判


芦屋平和委員会や新日本婦人の会芦屋支部など九団体で構成する「戦争する国づくりストップ!芦屋連絡会」は十月三日、憲法問題での講演学習会を開催。兵庫県憲法会議代表幹事の和田進神戸大学名誉教授が「安倍退陣後の改憲問題の動向……『敵基地攻撃能力の保有』の浮上」をテーマに講演しました。
和田さんは、安倍首相の「敵基地攻撃能力保有」への異常な執着を継承した菅政権の危険性を指摘。その背景に「攻撃型兵器はもてない」としてきた一九七〇年代からの「専守防衛論」を逸脱する動きが二十一世紀になって自民党の中で進んできたことを紹介。「敵基地攻撃」とは「先制攻撃」にほかならないと批判し、莫大な予算が必要となるが、コロナ禍の下、国民の命と暮らしを守ることにこそ注ぐべきだと強調しました。
最後に「敵基地攻撃能力」の保有は「軍事的抑止のパラドックス」「安全保障のジレンマ」と呼ばれる果てしない軍拡競争の蟻地獄に落ち込んでしまうと「抑止力」論を批判し、平和の地域共同体を北東アジアにも構築する外交的努力が肝心であると締めくくりました。
参加者から質問や意見も熱心に出され、日本の軍需産業の利益追求との関係についての質問には「米国の軍事装備を買う約束を果たすことの方が大きい」との参加者の意見も出され、和田さんも「その点でも対米従属の深さを示している」と強調しました。
―平野貞雄(芦屋平和委員会)

(兵庫民報2020年10月18日付)