2020年6月28日日曜日

兵庫県原水協2020年度理事会:コロナ、気候変動など世界的課題浮き彫り、核兵器廃絶の国際共同の意義いっそう明らか


六月二十日午後、コロナ禍の影響で延期されていた兵庫県原水協二〇二〇年度理事会が開催されました。会場の神戸市立の公共施設は、コロナ感染対策で定席の半数しか使用できず、地域原水協、加盟団体の出席も一人に絞って行われ、十九地域・十二団体三十二人と個人理事五人の三十七人が出席しました。
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冒頭、和田進代表理事(神戸大学名誉教授)の呼びかけで、最近逝去された兵庫県原水協の事務局長であった佐野陽三さん、山本学さんなどを悼み黙とうしました。
和田さんは、米ロなど核兵器保有国の新たな核兵器開発の危険を批判するとともに、三菱UFJが核兵器企業への融資を禁止する方針を公表したこと、核兵器禁止条約批准国が三十八カ国に達したことなどを紹介し、コロナ、気候変動など国境を越えた世界的な課題が浮き彫りになるなか、核兵器廃絶の国際共同の成果、意義がいっそう明らかになったと開会の挨拶を述べました。
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日本原水協の土田弥生事務局次長(写真)が記念講演を行い、コロナ禍による世界の変化を紹介し、様々な困難を乗り越える新しい闘いを詳しく報告。今年行われるオンライン世界大会、「平和の波」行動に世界の非核国や平和団体が大きな期待を寄せている様子を紹介しました。
コロナ禍の困難ななかで、人々が世界の危機や社会の矛盾に気づき、覚醒しており、「古い害悪は葬り、新しい社会、世界を求める胎動」が広がっている世界の動きを語りました。
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出席者からは、「今の困難を受け身にとらえず、新しい条件を活かした新しい運動のチャンスだとわかり勇気がもらえた」「第一回世界大会が何もない状況で始まったが、ビキニ署名運動などの国民的大運動が成功の力になったことを今こそ思い起こして、新時代の『開拓者』の意気込みで頑張らないと……」などの感想が寄せられています。
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梶本修史事務局長が、「二〇二〇年度運動方針」として、コロナ禍を乗り越える国際的協調、連帯の闘いの重要性を明らかにし、「オンライン世界大会を県内各地で集団で視聴し、交流する」「平和の波行動を創意を生かして準備する」「平和行進をコロナ禍の制約を超えて成功させる」「ヒバクシャ国際署名を広範な団体に要請する」など提案しました。
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討論では「地域の教会や自治会などに署名を広げられた」(加印)、「総会で新しい平和行進、平和の波行動、会場を確保してのオンライン大会を準備。日本原水協の緊急募金も世界大会目標十五人分を応えることを決めた」(明石市)、「署名十万目標に五万四千余に。寺院などへの申し入れなど計画。平和の波に打鐘と署名を申し入れる。全班からハートメッセージを世界大会までに集めてオンラインで紹介、交流する」(新婦人)、「コロナの困難があるがパンフ、バッジを例年通り扱い『平和』を方針の中に位置づける努力をしている」(兵商連)、「平和行進に合わせて市役所庁舎で原爆展を行う」(芦屋市)、「ペナント八十本などに取り組み、六日、九日にオンライン世界大会を共同で視聴する会場を確保した」(尼崎市)など、活発に意見が交流されました。
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会議は「被爆七十五年に目にもの見せる成果を残せるように知恵と力を尽くそう」とのまとめ、議案、新役員などを拍手で確認しました。
新役員を代表して津川知久・筆頭代表理事が米百三十二団体が共同行動の呼びかけを発表したことを紹介し、国内外の新しい共同の広がりに確信を持って政治と社会を変える流れを促進する原水協の役割を発揮しよう」と訴える閉会の挨拶を行いました。

(兵庫民報2020年6月28日付)