2020年4月26日日曜日

新型コロナウイルス対策:日本共産党兵庫県議団がアンケートに寄せられた県民要求を県政へ:急を要する相談には具体的な対応も


アンケート回答ページ:http://hyogo.jcp-giin.net/coronavirus2020-questionnaire

日本共産党兵庫県議団は、三月中旬から、ホームページ上で、新型コロナウイルス対策要望アンケートを呼びかけ、アンケートへの回答やツイッターへのコメントなどで要望が次つぎ寄せられています。
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アンケートには、「コロナウイルスの影響にともない仕事をさせていただいている商業施設、派遣会社とも仕事がなくなり、収入がなく生活困難となっています。このままでは家賃も払えません」「警備の仕事をしていましたが、コロナウイルスの影響で四月から一度も勤務がありません。手持ちの資金もなく困っています」など、自粛要請や・休業要請にともない仕事が激減、生活に支障をきたしている切実な実態が寄せられています。
党県議団は、井戸敏三兵庫県知事への第三次申し入れで、寄せられた声を届け、「自粛要請などにより、生活にも深刻な影響がひろがっている。一人一律十万円など給付金の支給が必要」などと要請しました。その後、国が、すべての日本居住者に対して、一人一律十万円の給付を行うとしています。こうした県民の実態と要望が、県と国を一歩一歩動かす力になっています。
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またとくに緊急を要する実態・相談には、さらに具体的な対応も相談しています。「家賃が払えない」と寄せられた方には、四月二十日から「収入減少により住居を失うおそれが生じている人」への支給要件が拡充される住居確保給付金制度を伝え、地元の議員にもつなぎ、手続きを一緒にすすめてもらうなどの対応をしています。
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医療現場、介護現場から感染への不安、集団感染が疑われる施設への適切な対応などの切実な要望も寄せられています。申し入れでは、こうした声をふまえ、医療・検査体制の充実、医療現場での感染を防護するための個人防護具、マスクや消毒液など衛生資材の提供などもその都度要求。医療・検査体制はまだ不十分ではありますが、一歩一歩前進しています。
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県が、四月七日からの学校再開を表明した際、多くの保護者の方から、「感染者が増加しているなか、なぜ兵庫が再開にふみきるのか理解できません」など困惑の声が多数寄せられました。
党県議団は、こうした声も受け止め、ただちに県に「生徒児童や、保護者の不安にもこたえた慎重な対応を求める」と要望しました。その後、事態の進展にともない、学校休業の延長、登校日を欠席扱いにしない、無理に登校をさせないという県の対応を報告。「機敏に応え、知らせていただいてありがとうございます」などの返信も届いています。
また、ある方からは、ツイッターに直接、子どもが学童に入れないという相談が寄せられ、地域の県議と市議が直接会ってお話をうかがい、対応するなかで、学童へ入会できることになりました。相談者は、「こんなに親身に話を聞いてくれ、感謝しています」と言い、しんぶん赤旗日曜版を購読してくれました。
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日本共産党兵庫県議団は、県民の要望をさらに広く寄せてもらおうと、相談窓口や給付金、支援金などさまざまな制度の紹介とともに、返信用アンケートつきの県議会報告を発行し、新聞折り込みなどで配布しようとしています。

(兵庫民報2020年4月26日付)

コロナウイルス対策:日本共産党県議団が第4次申し入れ…十分な補償・検査体制拡充を


日本共産党兵庫県議員団は四月十七日、井戸敏三兵庫県知事と加藤晃久兵庫県警本部長に対し、新型コロナウイルス感染症対策に関わる第四次となる申し入れを行いました。こむら潤党県委員会対策本部長も参加しました。
申し入れでは、自粛と一体にした補償について、▽自粛・休業要請で不利益をこうむるすべての中小・小規模事業者に対し、損失に見合う補償を行うこと、▽日本在住者への一律十万円の速やかな給付、▽解雇・離職者への県営住宅提供は無償で行うこと、ネットカフェ居住者の一時入居先を無償で確保すること、▽雇用調整助成金など給与補償の制度は、手続きを簡素化するなど、すみやかに支給できるようにすることなどを要請しました。
医療体制については、▽院内感染が懸念されるなか、病院の機能分化を行い、感染防護のための個人防護具を十分に確保すること、▽空床補償は、全額、公費で行うこと、▽PCR検査の抜本的拡大のために、PCR検査センターなど設置し、医師会、民間、大学病院なども協力して対応できるようにすること、▽発熱者外来の設置、ドライブスルー方式の導入など、検査をふやす対応を行うことなどを求めました。
国も県も新型コロナウイルス感染症対策の新たな補正予算を組もうとしていますが、医療対応にしても、補償にしてもあまりにも少なすぎるとして、不要不急の事業を見直し、組みなおすことも含め、抜本的な対応を行うことも求めました。
県警本部長に対しては、神戸西警察署が三月下旬に飲食を伴う会合を行っていたことは危機管理上、非常に問題であるとし、改めて網紀粛正を図ることを求めました。
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申し入れでねりき恵子県議団長は、「自粛、休業により、県民生活は、困難をきわめている。十分な補償をあらためて求めたい。検査体制の抜本的拡充が必要である。東京ですすめられているPCR検査センターを設置し、検査の規模を拡大してほしい」と求めました。
こむら潤対策本部長は、「尼崎市民から検査についての相談がたくさん寄せられている。なかには、『検査して陽性なら、加古川で入院ですよ。加古川まで行くんですか』など、脅すような言い方をされたという方もいます。ぜひ体制を拡大してほしい」と訴えました。
応対した県の担当者は、「みなさんの要望を対策本部で共有し、検討・対応したい。県としても皆さんと一緒に、とりくみたい」と話しました。

補正予算案――県民の声で実現・拡充も
県は四月二十日、新型コロナウイルス感染症対策に関わる新たな補正予算案を発表しました。
感染拡大防止対策の強化と医療・検査体制の強化
▽入院病床の確保のための空床補償単価の拡充
▽PCR検査の外部委託の実施
▽マスク等衛生私財の確保と感染防止対策の強化
▽帰国者・接触者外来の十カ所増設、「臨時外来」(発熱外来)の二十カ所設置
地域産業・県民生活への支援
▽休業要請に応えた中小企業へ百万円・個人事業主五十万(飲食店及び旅館・ホテルは、三十万円・十五万円)支援事業
▽新型コロナウイルス感染症対応資金創設(貸付限度額三千万円、貸付利率・当初三年間〇%、保証料率〇%〔個人事業主〈売り上げ五%減〉、中小企業者のうちセーフティネット保証四・五号・危機関連保証の認定を取得した者〈売り上げ一五%減〉〕)
▽私立学校生の授業料軽減臨時特別補助の拡充
▽住宅確保給付金の拡充
▽新型コロナウイルス感染症の影響による減収被保険者への国保料減免、傷病手当金の支給
▽内定取り消し者等を臨時県職員として採用
▽ネットカフェ休業に伴う住居喪失者への県営住宅無償提供
その他
▽知事会見などでの手話通訳者等の配置
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日本共産党兵庫県議団は「県民の声に基づく県議団などの要請で実現・拡充した中身も含まれていますが、医療体制も休業・自粛要請に対する補償も不十分であり、二十四日の臨時議会などでさらなる抜本的な措置を求めていく」としています。

(兵庫民報2020年4月26日付)

日本共産党神戸市会議員団のアンケート501人が回答:活用できる制度も掲載しさらに40万枚新聞折り込み


日本共産党神戸市会議員団は、四月一日から「新型コロナウイルス 緊急アンケート」の回答を受け付けていますが、郵送・FAX・WEB回答あわせ十七日までに五百一人から回答がよせられています。
アンケートでの「お困りごとや、ご要望などをお聴かせください」との問いに対し「マスクや消毒液などの衛生用品の不足を解消してほしい」「PCR検査を近くの病院で受けられるようにしてほしい」「休業補償をしてほしい」「学校休校による子どものケアをしてほしい」などの意見が大半でした。
なかには「子ども食堂が休止になり貧困や虐待の子どもが増えるのではないか」「妊娠中で自身と胎児の感染が心配」「バイトがなくなって学費が払えない」「一人暮らしの高齢者が感染したらどうしたらいいのか」「市役所の建て替えや三宮の開発より市民を助けてほしい」などの声もありました。
党市議団は、回答に電話番号を記した人と電話で対話。ある現役の教員は「学校現場は二転三転方針が変わって大変」「新聞を見ても、政府よりの事ばかり書いている」との意見が寄せられ、「安倍政権にもバチッとモノを言っている日本共産党の活動を紹介している『しんぶん赤旗』があります」と紹介すると「それは頼もしいですね」と日曜版購読をいただいた例も生まれています。
日本共産党神戸市会議員団は、四月中にも、新型コロナ問題で「自粛と補償は一体で! 医療・検査体制に支援を」と求める議員団の活動と、市民が活用できる制度紹介を掲載した「緊急アンケート」を各社の新聞に四十万部折り込みます。
森本真市議団長は「引き続き、きめ細やかに市民の声に耳を傾け、苦難や悩みの解決にとりくむとともに、四月末に開催される神戸市会でも、自粛や休業要請に見合った補償や、医療検査体制の抜本的な拡充の実現へ全力をつくす」としています。

(兵庫民報2020年4月26日付)

神戸市議団の「新型コロナウイルス 緊急アンケート」ページ
http://jcp-kobe.com/coronavirus2020-questionnaire

兵庫労連の労働相談1日5~10件:多くが新型コロナ関連

三月九日の「全労連全国いっせい労働相談ホットライン」以降、兵庫労連・労働相談センターに寄せられている相談が百件を超えようとしています。一日の労働相談件数は五~十件に上り、その多くは新型コロナウイルスに関連した相談となっています。
労働相談についてはメディアも注目しており、兵庫労連のフリーダイヤルの電話番号0120・378・060(月~金・十時~十八時)は、読売新聞に毎日掲載されている他、NHKのテロップにも表示されており、dボタンから詳細を確認できるようになっています。実際、新聞やテレビを見て電話をかけてきた相談者も増えています。
相談内容は、休業補償を出してもらえない、解雇をされた、助成金はどうなっているのか、という内容が多く、飲食店経営者からの電話相談もあります。
相談例1 スーパー関連の工場勤務をされている四十代女性は――子どもが保育園に通っていますが、神戸市の特別保育対象職種ではないため預けることができず、仕事を休まなければならなくなった。上司に伝え、五月六日まで休職させてもらえることになったが、休業補償については「でるかわからない」と言われた。また、「五月六日以降も休まなければならないのであれば、雇い続けることはできない」と解雇をほのめかすようなことも言われた――とのこと。
子どもを家庭で見なければならず、そのために休職する場合は、使用者が年次有給休暇以外で有給休暇を取得させ、賃金を支払った場合には助成金を受けられるようになっています。よって、休業中の賃金も補償しなければなりません。
相談例2 新型コロナウイルスの影響で、臨時休業することになった職場で働く二十代女性は、休業にあたって会社の社会保険料の負担を無くすため従業員全員に自己都合退職するよう言われ、退職しない場合、休業補償も出ないと言われたと言います。
この事例の場合、会社が事実上解雇しようとしていることが問題です。政府は雇用維持のため、雇用調整助成金の特例を作り休業手当を助成しています。しかし全額の補償ではなく、請求書類も複雑なため、活用しない企業もあります。すべての労働者の雇用・賃金を守る制度を政府は一日も早く作るべきです。仮に退職する場合でも、会社都合であるため、自己都合ではなく、会社都合の退職にするべきです。会社都合にすることにより、退職後、失業給付の受け取りが短期間で可能となります。
労働相談件数は日に日に増加しており、労働相談体制の強化とともに労働組合の底力を発揮していく必要があります。兵庫労連として、労働者の期待に応えるため奮闘する決意です。
(西村貴史=兵庫労連幹事)

(兵庫民報2020年4月26日付)

こむら潤物語:連載④:誰もが自分らしく輝ける社会をめざして

尼崎市議会への初登庁(2017年)/今度は国会議事堂で!

保護者会活動は「楽しく」

子どもは三人授かりました。私が卒園したゆりかご保育園に我が子もお世話になり、保育園への恩返しの気持ちもあって父母の会役員を末っ子の卒園まで続けました。署名運動や全国集会など尼崎保育運動連絡会(尼保連)の保育要求運動にも参加し、子どもや保育をめぐる情勢について知りました。保育園の保護者は共働きで、誰もが子育てと仕事の両立に奮闘する仲間。授乳しながら、おむつを替えながら一緒に頑張った父母同士の絆は今でも続いています。
子どもたちが学校に上がると、PTA活動にも参加しました。PTAを負担に感じる人も多いですが、私はそうは思いません。嫌々くじを引くより、やるなら自分の意志で、楽しめる活動を作りたい。その思いで執行部に入り、またもや会長を務めました。やらされているのではなく、親ができること、やりたいことをやる親の活動=「オヤ活」と名付けました。とはいえ、共働きやシングル家庭が増え、平日昼間の活動は参加率が低い実態がありました。会議を減らす、メールをうまく使う、時間帯を変えるなど知恵を出し合い、見直しを積極的に進めました。
大島小学校では校内の駐輪スペースが狭く、参観日など保護者の自転車が殺到し課題になっていました。なんとか楽しく、皆が気持ちよく協力し合える方法をと、PTAで考えたのが「チャリンコNO=ノーチャーリーデー」運動です。子どもたちにもマスコットキャラクターのデザインを募集。子どもたちからノーチャーリーに愛着をもち、保護者に発信してもらおうという思いでした。事前周知も徹底し次の図工展では、なんと無許可の自転車はゼロ台。「心を込めて伝えればわかってもらえるんだ、やればできるんだ」と感動した瞬間でした。

黙っていてはいけないと

両親はそれぞれ二十代独身の時からの党員ですから私も日本共産党には親しんで育ってきました。
とはいえ、物心ついた頃には「共産党を除く」壁の時代です。初めに入党のお誘いを受けた時には、中立な立場で活動するPTAの会長でもあり、お断りをしたものです。
しかし、憲法を変えようとする、安保法制を無理矢理に押し通そうとする政治のひどさにシールズやママの会が声をあげ始めたのを見た時、「傍観していては安保法制に賛成したのと同じ。黙っていてはいけない」と感じ、二〇一三年に入党を決意しました。
二〇一六年、翌年の尼崎市議選へのお誘いを受けました。人生八十年とすれば折り返しの四十歳。これからどう生きるか考えていたころでした。尼崎市では、子どもたちが利用していた市民プールが突然廃止になったり、児童館がなくされたりと、子どもたちや市民の思いそっちのけの行政に悔しさと憤りを感じてきました。保育運動やPTA活動などで経験してきたことが活かせるのであれば、と市議選への挑戦を決意しました。
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あとで母から「大阪の国会議員をしていた村上弘さんはうちの親戚だよ。私が子どもの時、店の二階に身を寄せていたことがあったよ」と聞きました。母方の祖父母は広島の因島出身。弘さんが第三代日本共産党委員長と知り、さらに驚きです。

力合わせ政治を変えよう

若い母親の声を市政に、と尼崎市議に押し上げていただき、初当選。
二〇一七年九月の議会では「LGBTなど性の多様性認める取り組みを」と初質問。文教委員会では通学カバンの重さ軽減の提案や、安全な中学校給食の早期実現を求めてきました。
児童虐待問題や総合治水計画など課題は残りますが、市政だけでは解決できないこともあります。
地方や国民いじめの国の政治を変えたい。憲法改悪をくい止め、誰もが人間らしく尊厳をもって自分らしく輝ける社会を実現したいと、国政への挑戦を決意しました。
「力を合わせれば、政治は変わるんだ」と真ん中世代や若い人たちへと輪を広げていきたいと思っています。
(連載終わり)

(兵庫民報2020年4月26日付)

私たちの個人情報を渡さないで!:神戸市が自衛隊へ若者名簿をデータで提供

神戸市が私たちの個人情報を自衛隊に提供しようとしています。
今年の二月に、久元市長は自衛隊兵庫地方協力本部と「覚書」を交わしました。
この「覚書」では、自衛官および自衛官候補生の募集に十八歳から三十三歳未満の氏名、生年月日、性別、住所の四つの情報を電子媒体で提供することになっています。
住民基本台帳法(以下:住基法)では二〇〇六年十一月一日から、法律の改正で閲覧制度が変更になり、何人でもその閲覧を請求できるという原則公開であったものが、個人情報保護に十分留意した原則非公開とする制度に改められました。国・公共機関については「法令の定める事務の遂行のために閲覧する場合」は認められています。これまでも自衛隊は「閲覧」により住民情報を得ていました。
神戸市が「閲覧」を認めることと、神戸市自体が情報を加工し電子データとして「提供」することには本質的な違いがあります。神戸市は自治体の責務として市民の個人情報を守る立場でなければなりません。
しかし、神戸市は自衛隊法および施行令を理由に、個人情報の提供が可能であると判断しデータでの情報提供を行うとしています。
四月十一日に神戸市内の民主団体・組織が集まり、神戸市が自衛隊に個人情報を「提供」することは、憲法十三条や住基法などに違反しプライバシー権の侵害であり、神戸市に、個人情報の提供を行わないよう求めていこうと、「個人情報を提供させない 神戸市民の会(仮称)」の立ち上げに向けて意見交換を行いました。
そのなかで審査会や委員に対して質問や意見を上げていることや、神戸市への申し入れや懇談を行った活動が報告されました。
今後、神戸市が個人情報を本人の意思に関係なく自衛隊へ「提供」することを市民に知らせることや、神戸市へホームページなどから意見を届けることを議論し、新型コロナウイルスによる自粛要請のなかでできる範囲での行動と、感染拡大収束状況を判断して延期した市民集会の開催を行うことを確認しました。
市民の声を集めて、神戸市に個人情報の提供をやめさせましょう。
(岡崎史典=神戸市民要求を実現する会)

(兵庫民報2020年4月26日付)

宮本たけし「決して消し去れない森友問題」連載「東奔西走」1


新型コロナ感染防止に全力をあげて取り組んでいますが、森友問題で自殺に追い込まれた近畿財務局職員・赤木さんのご遺族による裁判と、「遺書」の公表は、再びこの問題を国政の大問題に押し上げました。
再調査を求める署名は瞬く間に三十万筆を超えるなど、真相究明を求める世論が大きく高まりつつあります。この声は、たとえコロナ問題があったとしても、決して消し去ることはできません。
赤木さんの残した「手記」には、「手が震える、怖い、命、大切な命、終止符」と生々しく綴られていました。赤木さんがなぜ死ななければならなかったのか、ご遺族がその真相を知りたいと思うのは当然です。
「手記」には、一回目に改竄が強要されたのは二〇一七年二月二十六日のことだったと記されています。
この二日前の二月二十四日の衆院予算委員会で、財務省と森友学園の間のすべての交渉記録を出せと求めた私に対して、当時の佐川寿宣理財局長は「交渉記録はすべて廃棄した、存在しない」などと答弁したのです。
今では、これは真っ赤なウソだったことが明かになり、逆にこの答弁と整合性を持たせるために改竄が始まったこともわかっています。
問題は、なぜ佐川局長はそのようなウソをついたのか、そして、答弁と決裁文書に食い違いが明らかになった後、なぜ答弁を撤回・修正せずに公文書の改竄などという犯罪行為を行ったのかということです。
結局、その原因は「私や妻が、国有地の売却に関わっていたら総理も国会議員も辞める」という首相答弁以外には考えられません。
(日本共産党前衆院議員)

(兵庫民報2020年4月26日付)

清水ただし「いまこそ政権合意を確かなものに」国会レポート3


マスク二枚と三十万円給付金、そして星野源さんとのコラボ動画、安倍首相に対する「不評三点セット」と言われています。「アベノマスクなんかいらんから、その分は医療機関に回して!」という声をよく聞きます。新型コロナウイルス感染拡大を防止するために確かにマスクは必要ですが、多くの医療機関で医師や看護師が自らウイルスに罹患する危険性を顧みず、懸命に診察・治療活動を行い、また、重篤患者用のベッドを確保するために多くの費用がかかっていること等を考えれば、配送料を含め四百六十六億円もの経費のかかるマスクよりは、医療機関に回してほしいと考えるのは当然かもしれません。
日本共産党は、電話による診療とPCR検査センターでの抗体検査を求めてきました。保健所や医療機関の過重負担を解消し、医療従事者の感染防止にもつながります。
さて、政権批判が高まり、支持率が下落し始めると、必ず第三極を受け皿にしようとする動きが加速します。関西でも特定の人物がテレビ出演を繰り返し、決して専門的とは言えないような一方的な主張を垂れ流しています。時に天まで持ち上げる一部のメディアやタレント、コメンテーターに辟易します。ただ、こうした動きの背景には、前回総選挙直前に都知事が突然、改憲を是とする新党を立ち上げ野党の分断を図ったときのような、権力者たちのしたたかな策略があることを忘れてはいけません。
野党はこうした危機に対して政権批判にとどまらず、国民生活と日本経済を守るためにどう立ち向かうべきなのか、結束して建設的な対案を示し、国民の信頼を手繰り寄せる努力が必要です。一律十万円の給付金を実現させたように、市民と野党が力を合わせれば政治は動きます。今こそ政権合意を確かなものに。
(日本共産党衆院議員)

(兵庫民報2020年4月26日付)

〈特別寄稿〉いまこそ『資本論』を(上):三重大学名誉教授(経済学)平野喜一郎


多くの人が新型コロナの広がりに苦しんでいます。「気をつけないと死ぬよ」といわれた零細業者が「半分死んでるよ」と答えたということです。仕事を失った非正規労働者や解雇された労働者も心配です。外出できずに引きこもりを強いられる多くの人々も困っています。

否定を肯定に

戦争や戦後の混乱や自然災害とは違ったあらたな危機の襲来です。しかし、この禍をいくぶんでも福に転じることはできます。否定を肯定に転じましょう(弁証法の神髄です)。
自宅に閉じ込められた人には時間がたっぷりあるのです。そこで勧めたいのは、この際、これまでは多忙のためなかなか読めなかった大著に挑戦することです。諸活動がしにくく制限されているいまこそ、諸活動のための理論的力量の涵養のため、科学的社会主義の学習をすすめましょう。コロナに強制された「自由時間」を生かすことができると思います。
そこで、なによりも薦めるのは『資本論』です。一度は読もうと思いながら読めなかった本、読みかけたが多忙のためやめてしまった本、これを今こそ読みましょう。時間はあります。

〝最初がむつかしい〟――先に具体的な事実の記述を読もう

ただし、今は学習会・読書会を開いてみんなで読むことはできません。講座などに行くこともできません。今は相談することも質問することもできないのです。ところが独習しようとすると『資本論』という本は最初の個所がむつかしいのです。第一部,第一篇「商品と貨幣」です。
なぜ最初、『資本論』がむつかしいのか? 翻訳書だということもありますが、なによりも大きな理由は『資本論』が高度な理論の書だからです。理論を学ぶには予備知識が必要です。また、日常用語とはちがった専門用語がつかわれています。理論は具体的ではなく抽象的です。また、マルクスの理論にはそれを叙述する独特の弁証法的方法があります。
ところが、むつかしいけれども「商品と貨幣」は重要な個所です。貨幣=お金とは何か、それはどうして生まれたかを解明しているからです。次に登場する資本解明のための前提であり条件なのです。
それではどうしたらいいか? 私が勧めるのは、最初の理論的な「商品と貨幣」の部分からではなく、まず、具体的な事実の記述から読むことです。これはエンゲルスが初心者に勧めた読み方です。

まず労働時間(労働日)の章から――第8章

『資本論』第一部には理論とともにそれを例証する具体的な事実、歴史の叙述がたくさんふくまれています。なによりも第一部・第三篇・第八章「労働日」のところです(『新版 資本論』―以下『新版』―第二分冊)。
労働日とは一日当たりの労働、つまり一日の労働時間のことであって、ウイーク・デイのことではないのです。労働時間に対立するのは自由時間です。労働時間を短縮して自由時間を増やすことがいかに重要か、そのことをマルクスは強調しています。

労働時間短縮は差し迫った課題

今、緊急事態宣言で、働き方の変化する人もいますが、多くの労働者は感染率の最も高い満員電車での出勤を余儀なくされています。資本家は少しでも労働時間を失いたくないのです。政治家も国民の命や健康よりも〝経済〟が重要だと考えています。この場合の〝経済〟というのはもとの意味の経世済民(世を経め民を済う)ではなく、資本そのもののことです。
労働時間短縮はこれまでもこれからも日本の労働者にとって最大の課題です。先進国のなかで日本ほど労働時間の長い国はありません。経団連は国際競争力を口実に、長時間労働を強行するのですが、すでに日本は生産性と製品の質において各国におくれをとっています。
労働者が黙っていれば、資本家がすすんで時短をすることはありません。労働者の闘いなしには、資本家が賃上げをすることはないのです。そして、いつかは予想はできませんがコロナ問題が解決したときには、いままでの生産の遅れを取り返そうと、資本家はさらに労働時間を延長してくるでしょう。そのときに備えておく必要もあります。

未来の共同社会を建設するためにも

労働時間の短縮は差し迫った現在の最重要課題であるだけでなく、未来社会の問題でもあります。『資本論』第三部の最後の篇、「諸収入とその源泉」で、資本主義にかわる将来の自由な共同社会にふれています。
ここでの自由とは、人間と人間が協力しあって、みずからの人間性にふさわしい労働を行うことです。他方で、資本主義のもとでは人間が物や金に支配され、恐慌のような経済現象にふりまわされます。そして、共同社会のためには「労働時間の短縮が根本条件である」とマルクスは書いています。増えた自由時間によって十分な教育を受け、教養を高めた人間によってこそ共同社会が建設されるのです。
こういう未来社会を展望しながらも、マルクスは同時代の労働者に人間らしい暮らしをかちとる階級闘争をよびかけています。労働者は団結し、国法によって、長時間労働を法律上禁止しなければならない、と。
そこで、第三篇・第八章・第二節「剰余労働に対する渇望、工場主とボヤール」では、短い歴史的記述のあとに、『資本論』が書かれた時代のイギリスの工場法(一八五〇年)から過去にさかのぼり国家権力の労働時間への干渉を書いています。

次に本源的蓄積の章へ――第24章

最初の「労働者規制法」(一三四九年)は、労働者のための時短とは反対に、「わがままでなまけもの」の労働者をむりやりに力ずくで働かせようとしました。労働者といっても、この時代の労働者というのは、農村から追われた農民が都市をさまよった後むりやりに工場で働かされるのですから、効率よく働けるわけがありません。
この事情は第七篇・第二十四章「いわゆる本源的蓄積」(『新版』第四分冊)に生き生きと描かれています。この本源的蓄積の章(第二十四章)を、具体的な事実の記述として、労働日の章(第八章)の次に読むことをすすめます。
この章には資本が最初に「血と汚物をしたたらせてこの世に生まれる」様が具体的・歴史的に叙述されます。それは農民の収奪であり、「血と火の文字で人類の年代記に書き込まれている」悲劇の歴史です。資本主義はその誕生のときから残酷なものでした。
さて、十九世紀になって、イギリスの産業革命とフランスの政治革命を経たのち、自覚した労働者の反抗と労働運動の進展とともに、国家は労働時間の長さを制限せざるをえなくなりました。一八三三年の工場法は繊維工場に適応されました。限られた産業部門とはいえ、労働時間を十五時間に制限し子供労働を禁止しました。その後、労働者は長年にわたって闘い続け八時間労働をかちとったのです。
その際、イギリスの良心的な公務員の「労働監督官」が労働者の生活と権利を護るうえで重要な役割をはたしました。権力に忖度する日本の高級官僚とは正反対です。今日の日本の公務員にも十九世紀の労働監督官を見習ってほしいものです。
このような具体的な歴史の叙述は、一人で読んでもよくわかります。また『資本論』が何を対象として書かれたかがよくわかります。
(次号に続く)

カール・マルクス著/日本共産党中央委員会社会科学研究所監修
『新版 資本論』
第1部(4分冊)、第2部(3分冊)、第3部(5分冊)
A5判並製、各分冊220〜480ページの予定
各分冊1,700円~2,000円(税別)、全12分冊セット21,600円(税別)
新日本出版社刊/隔月で刊行予定/最新刊は3月刊の第4分冊
https://www.shinnihon-net.co.jp/dk/
一般書店の他、各地の日本共産党事務所でも扱っています


平野さんの『入門講座『資本論』を学ぶ人のために』、新日本出版社、2011年
https://www.shinnihon-net.co.jp/general/detail/code/978-4-406-05487-4/


(兵庫民報2020年4月26日付)

兵庫山河の会

クラスター恐れ出かけぬ人ゆえか桜の花もあやに少なし
 山下洋美

ウイルスの予想だにせぬ中止余暇書き止めた短歌紡ぎてすごす
 石井敏子

突然の休校通知メール来て祖父母頼りの娘の出勤
 新井 幸

コロナ禍に後手後手の策安倍政治花見の会も闇にまぎらせ
 山下 勇

コロナなど吹き飛ばすがに鶯の声響きおり草引く畑に
 塩谷 凉子

外に出て春陽を浴びる心地よさコロナ忘れてグランドゴルフ
 古谷さだよ

今日も又姫路で患者増え続く明日は我が身かおびえ暮らしぬ
 岸本 守

行くはずのゴッホ展にも行けぬまま途中下車して海辺を歩く
 大中 肇

入学時父の手製のランドセル背負いて行きしと夫の述懐
 鵜尾和代

世界中の静寂の街写しゆくテレビが告げるコロナの恐怖
 古賀悦子

人類の敵と闘うこの時は一致団結世界の知恵を
 西澤 愼

(兵庫民報2020年4月26日付)


観感楽学


「山より大きな猪は出ぬ(ん)」ということわざがある。入れ物より大きな中味はないということから、乗り越えられない試練はないというたとえ。また、誇張した言い方はほどほどにという警句としても使われる▼しかし、違った意味でこのことわざが頭に浮んだ。それは新型コロナウイルス感染のPCR検査にかかわる日本政府の対応だ。三月下旬頃まで他国と比べ、発表される感染者数が異常なほど少なかった。そのことがかえってわたしたちの不安を生み出してきた。なんのことはない。世界からも指摘されているとおり「検査数より大きな感染者確認数は出ん」のだ▼MBS・サンデーモーニングで関口宏さんが「満潮のとき見えなかったものが干潮になって見えてきた」と語ったがまさにそのとおり。安倍政治がもろもろのことを壊してきたことによってコロナ対応の困難さが倍化している▼いま「三密」を避けるということで十分な行動ができないのがもどかしい。が、そんなことばかり言っておれない。○○の手習いではないが先達の指導の下、筆者もウェブ会議なるものの練習を始めた。知恵を出しあい可能な方法で意思疎通と意思表示をしたい。(T)

(兵庫民報2020年4月26日付)

2020年4月19日日曜日

新型コロナ:緊急事態宣言受け日本共産党県議団が申し入れ:国への緊急給付要請、医療体制確保、子どもの学習権保障など

日本共産党兵庫県議団は四月八日、緊急事態宣言を受け新型コロナ対策に関する井戸敏三知事への申し入れ(第三次)と、学校休校に関する知事と教育長への申し入れを緊急に行いました。


知事への申し入れ

新型コロナ対策では緊急事態宣言に基づく県の方針に対し、▽仕事・給料激減のなか一人十万円の緊急給付を国に要請▽自粛要請に伴う直接間接の不利益に補償を行う▽医師判断で検査を受けられる検査体制を直ちに▽五百病床を直ちに確保▽軽症者・帰国者対応の宿泊・療養施設の確保▽DVや雇い止め・派遣切り・内定取り消しに各相談窓口▽十分な予算措置▽記者会見での手話通訳など合理的配慮―など三十項目を要請しました。
前日七日の会見で井戸知事が消極的だった補償について、県の担当者は「本日、全国知事会の会合で井戸知事が国に、休業要請は補償が前提だと要請しました」と回答。会見での手話通訳などは対応したいとしました。
また相談窓口について、九日、予防・検査・医療以外の相談窓口として兵庫県緊急事態措置コールセンターを設置しました。(囲み参照)

教育長への申し入れ

学校休校に関しては、学習権の保障や子どもの居場所、休校中の放課後デイサービスの生活が大きな負担となっている子どもの特別支援学校での対応など十六項目を要望しました。
担当者は「子どもたちの安全を第一に、学習権の保障を工夫したい。登校日を設けているが、不安な生徒が登校日に欠席しても、欠席扱いにはしない。特別支援学校での受け入れ拡充は検討したい」などと答えました。
翌日の九日、県は登校日の扱いについて、各学校に再度通知を行いました。
▽登校日を「登校可能日」と改め、登校しなくても欠席とならないことを、保護者、児童生徒等へ周知すること▽登校できない児童生徒等に対しては、電話等で自宅において健康面の確認、学習活動への指示等を行うこと―などを各学校に要請しています。

兵庫県緊急事態措置コールセンター

予防・検査・医療以外の緊急事態措置などに関する相談に応じています。
電話:078‐362‐9921
時間:9時~18時(土・日・祝を除く)

(兵庫民報2020年4月19日付)

こむら潤物語連載③:バリ舞踊をライフワークに


下宿一泊目に震災

京都市立芸術大学ではビジュアルデザインを専攻。尼崎からはるばる通っていましたが、課題制作や学生自治会活動で遠距離通学が負担になり、一年の学年末から下宿することになりました。
家族に引っ越しを手伝ってもらい、いよいよ初めての一人暮らし。戸締りやガスの元栓を閉めたかドキドキしながら確かめ、布団に入り眠りについたその夜明け。地面からゴゴゴ…という地鳴りのあと、ドンドンドンと床下から突き上げられました。阪神・淡路大震災です。布団にもぐり、「もうだめだ!」と思いました。
家族に連絡を取ろうにも電話もまだ引いておらず、携帯電話もない時代。テレビもなかったので、小さなラジカセからFM放送を聞くことしかできませんでした。
朝になってから大学に行き、公衆電話に並んで、何回もかけなおしてやっと連絡がついたのが午後二時過ぎ。幸い家族は無事でしたが、阪急電車も止まったまま。交通が復旧するまで帰省できず、神戸方面の出身者同士、励まし合って心細い期間を過ごしました。いったい何日間だったのか、とても長い間だったように思います。今でも地震の地鳴りが聞こえると手に汗がにじみます。
大学の学生自治会では会長を務めました。かつての学生運動の名残はあれど、私たちの世代は受け身世代。総会ともなれば出席者集めに四苦八苦です。それでも執行部で「自分たちが、まず楽しもう」と猿の仮装でそろえバナナを片手に総会を進行したり、新入生歓迎集会では三役が「京芸戦隊サンヤク」に扮したりと、学生に関心を持ってもらう工夫を凝らしました。
学生の要求を大学側と交渉することも経験しました。同期の聴覚障害の友人は、他の学生を煩わせることなく授業を受けられるよう、ノートテイカー(筆記係)を要求。学生自治会で声を上げ、有償ボランティア制度ができたときは皆で喜び合いました。

バリ島との出会い

私のプロフィールをご覧になった方は「バリ舞踊講師」という言葉に「?」となるでしょう。
実は私がインドネシア・バリ島に興味を抱いたのは中学生の時。美術の先生が貸してくださった「ケチャダンス」のカセットテープが強烈な印象を残しました。その後、大学生になってから京都でケチャ来日公演を観る機会を得てバリ島にすっかり魅了されてしまいました。
パスポートを取得しバリ島のリピーターに。田園広がるバリは昔の日本を思わせる懐かしさがあります。またバリヒンズーという独特の信仰を持ち、世界観や文化芸能、豊かな自然と人間の調和が魅力的です。舞踊の所作や動きは複雑で熟練を要します。まさか自分がやることになるとは……。
のちに日本にいてもバリに関わっていたい、という思いでバリ舞踊教室に通い始め、いつしか足掛け二十五年になろうとしています。趣味が高じてカルチャーセンターで講師を務め、公演活動も続けてきました。二〇一五年には初めて本場バリ島のアートフェスティバルで舞台を踏むことができました。
バリ舞踊は私のライフワークです。


「みんぱく音楽の祭日2019」で踊るこむらさん


仕事は生きがい やめない

卒業後は、京都でクラフトデザインのアルバイトや、垂水区で絵画塾の講師、明石・神戸・西宮などの県立高校で美術の非常勤講師など、特技を活かした仕事に就きました。
大学を出た翌年に結婚しましたが、仕事は私の生きがいです。妊娠・出産も仕事と両立させながら続けました。長女は尼崎医療生協病院で出産しました。
そのころ実家のある市場は閉店が増え、だんだんとシャッターが目立ち寂しくなり始めていました。「なにか人の集まる面白いことをしよう」と八百屋の店舗を改装し、「アトリエくぅ」をオープンし創作教室を始めました。子どもの図画工作やクッキング、高齢者の絵手紙などで賑わうユニークな場となりました。


(兵庫民報2020年4月19日付)

新型コロナ:教育・医療・福祉・住宅:日本共産党神戸市議団が緊急申し入れ


日本共産党神戸市会議員団は四月十三日、新型コロナウイルス感染拡大防止策に関して、市長と市教育長・福祉局・健康局・住宅局に緊急申し入れを行いました。
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神戸市は、四月十四日から五月六日まで保育所・認定こども園、学童保育施設、学校園等での子どもの受け入れは「医療従事者や警察、消防、介護等社会の機能を維持するために就業を継続することが必要な方など真にやむを得ない場合に限」ることにすると十日に発表しました。
日本共産党議員団は市長と市教育長に対し、▽保護者が協力できるよう休業補償を行う▽職種を限定することなく、保護者の要望を受け入れる▽困難を抱えている保護者の要望に対応する▽無認可保育園などに児童が集中しないように対策を講じる▽各施設での感染拡大防止に全力を期す▽家庭での教育、運動などの確保に最善を尽くす▽DV被害増加に対し防止につとめる――などを要請しました。
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健康局に対しては、医療体制強化を求めました。
▽院内感染を防ぐために感染指定医療機関のみならず各医療機関に防護関連用具や衛生材料の確保などを早急に行う▽風評被害をおこさない対策を早急に行う▽医師の判断ですぐにPCR検査が行われるようにする▽感染疑いの患者については、完全感染防止ができる施設で集中的に行い、一般医療に支障がでないようにする――など要請。
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福祉局に対しては、生活困難者などの支援を要請しました。
▽新型コロナウイルス感染症が広がる中で、休業、失業など生活困難者については生活保護の適用も含めて早急に対策を行う▽国民健康保険の傷病手当については、被用者だけではなく雇用主も対象に含める、必要な条例・要綱改正を直ちに着手する▽生活福祉資金貸付は、広報も十分行い、体制も増やし対応する▽住宅を失った市民・失いそうな市民に対して、ホテルなどを借り上げるなど住宅を保障する▽更生センターなど生活困窮者の感染防止に努める―などを要請しました。
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住宅局に対しては、市民生活支援の立場から市営住宅の活用を進めることを求めました。
▽新型コロナウイルス感染症拡大などの影響に伴い、解雇されたり離職した人、経済的困難を抱えた学生など家賃の支払いが困難になり住居を失おうとしている人に対して、入居要件を緩和、抽選によらずに入居を認める▽DV被害者対応の住戸を増やす▽期限の延長された税務申告に合わせて、家賃減額・減免についても申請期限の柔軟な対応をとる▽入居や入居継続にあたって事務取扱要領に規定されない書類の提出など市民の負担となることはやめる―などを要請しました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

新型コロナ:住宅提供、給付金、融資・利子補給など県下自治体で独自施策も

新型コロナウイルス感染症の影響が広がるもとで、住宅提供や「緊急雇用対策」、中小事業者への融資や利子補給など、兵庫県内の市町で独自に制度をもうけるところもでてきています。

住宅確保・緊急雇用

兵庫県は、新型コロナ拡大等の影響に伴う解雇や離職によって住宅を失った人を対象に、入居要件を緩和し、抽選によらず、県営住宅三百戸を提供します。入居期間は原則一年以内とし、延長可としています。
緊急雇用対策として、神戸市は、企業等から採用の内定を取り消された新卒者を、任用期間が来年三月末までの会計年度任用職員として百人(上限)、離職を余儀なくされたひとり親家庭を対象に、おなじく会計年度任用職員として百人(同)を募集しています。
三田市も、内定の取り消しや解雇された人を対象に十人程度、会計年度任用職員として、赤穂市も同じく若干名の会計年度任用職員を募集しています。

市独自に給付金

加西市は、生活に困窮する子育て世代に給付金を支給する制度をつくりました。小学校等の休校による休職で所得の減少が見込まれる世帯に、上限一日八千三百三十円、一回の休業期間につき十万円以内の賃金相当額を給付します。国など他の公的援助を受けることができない世帯が対象です。
明石市は、学校園の臨時休業に伴うひとり親世帯の生活支援のため、児童扶養手当受給者へ三万円を五月支給分に上乗せします。同市は、感染拡大防止に向けて、海外からの帰国者に二週間の自宅待機を依頼するとともに、一万円と二週間分のマスクを交付します。

中小企業への融資・利子補給

豊岡市は、新型コロナによる影響を受けた中小企業の資金繰り支援として、二千万円を上限に融資を行います。融資期間は十年以内で融資利率は〇・七%。同市は、この融資をうけた中小企業者を対象に、「年度内支払い済みの利息額」を三年間(三十六カ月)利子補給します。
西脇市は、「緊急対策支援」として信用保証料を補助する制度をもうけました。兵庫県の新型コロナウイルス対策融資を対象に、信用保証料の全額(上限百万円)を補助します。加西市も、県の融資を受けた中小企業を対象に「保証協会に支払った信用保証料(予算の範囲内)一回限り」補助します。丹波市は、信用保証料の全額(上限五十万円)を補助します。

マスク・消毒液

このほか、入手が困難になっているマスクや消毒液を市民に配布する自治体もあります。加古川市、たつの市は、市内に住む人などに消毒液を配布しています。淡路市は、災害用に備蓄しているマスクを市内の各世帯に二枚ずつ配布することにしています。
三田市は、防護具が不足する市内福祉事業所(訪問系サービス)三十七カ所を対象に、市が準備しているガウン、ゴーグル、マスク、手袋を提供するとしています。

(兵庫民報2020年4月19日付)


「DV深刻化の対応も必要」:日本共産党兵庫県委員会ジェンダー平等委員会開く

日本共産党兵庫県委員会のジェンダー平等委員会は七日、責任者のこむら潤さんらが参加して県委員会事務所で第一回会議を開きました。
こむらさんは、党ジェンダー平等委員会の坂井希事務局長を迎えた和歌山市での学習会に参加したことを報告。改定党綱領に明記された意義にもふれ、ジェンダーという言葉に身構えてしまうところから一歩ふみ出し、声を上げた人に寄り添い、WithYouの気持ちで取り組もうと強調しました。
ねりき恵子県議が兵庫県内の動きや兵庫県のLGBT・SOGIのとりくみ、DVや性暴力への対応と課題などを報告しました。
同委員会では、新型コロナウイルス感染による外出自粛が続くもとでのDVや児童虐待の悪化などの懸念がだされ、つながりのある団体との情報交換を行うことなどを話し合いました。新型コロナの感染拡大の状況をみながら、可能な時期に、県内各地で学習会やつどいの開催、県内の女性団体との懇談、ニュースの発行などにとりくんでいくことを話し合いました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

日本共産党国会議員団兵庫事務所だより:二百件超える声・要望届け国会質疑に反映、前進・実現

日本共産党党県委員会に「新型コロナウイルス問題対策本部」が設置されてからは、新型コロナの影響調査は本部としての仕事になりましたが、こむら潤衆院予定候補が本部長なので、事務所も引き続き関わっています。また、みなさんから寄せられた声や要望は、逐次、党中央本部にも伝えています。四月十日現在で、二百四件の「声」を届け、国保保険証の無条件交付や雇用調整助成金の手続き簡素化など、国会質疑に反映され、前進・実現しています。
先日は、タクシーの運転手をしているという方からの相談が二件寄せられました。
新型コロナの影響で客が激減したというケースは、車を会社から借りて運転する「請負」なので、いわゆる個人事業者です。したがって、その時点では何の補償もなく、労働者として認めさせる闘いを起こそうと話し合いました。
その後、生活福祉資金の対象拡大がされ、貸付ではあるけれど活用できると思ったところ、別のタクシー運転手だという方が、以前借りた生活福祉資金の返済がまだできていないから、今回は貸せないと行政に言われたと、姫路市議団に相談がありました。これは市議団に、行政との交渉をお願いしました。
新型コロナ以外の件でも、化粧品業界に関わる相談がありました。
昨年末にも違う化粧品メーカーと小売り業者とのトラブルについての相談がありましたが、今回も、メーカーが販売社との契約を一方的に打ち切るというものです。
どちらも独占禁止法違反の疑いで調べましたが、なかなか難しいのが現状です。それでも、粘り強く闘う中で、道が開けてくることがあります。

(兵庫民報2020年4月19日付)


国道43号線芦屋・打出交差点陸橋にエレベーター設置へ


芦屋市内を走る国道43号線にある打出交差点は、横断者数が阪神間で最も多く、渡り切れずに途中で立ち往生している人がたびたび見受けられ、歩道橋はスロープがついていますが、やはりエレベーターを設置して欲しいと、市民から強い要望がありました。
この声に応え、日本共産党のひろせ久美市議も「43号線公害をなくす芦屋市民の会」や近隣自治会と力を合わせ、長年、要求実現運動を進めてきました。
同交差点は事故も多発しており、エレベーター設置以外にも、歩道・横断歩道の拡幅、道路形状の改善なども要望、実現してきました。
このたび、エレベーター設置の予算が決まり、今年度設計、来年度着工の予定と、国土交通省から連絡がありました。
ひろせ議員は「長年の運動が実を結びうれしい。順調に工事が進められるよう、注視したい」と喜びを語りました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

こむらさんらの記事を活用、対話:読者広がる循環――日本共産党尼崎地区委員会

日本共産党党尼崎地区委員会は新型コロナの感染危機が広がるもとで、こむら潤市議や庄本えつこ県議、党尼崎市議団を先頭に、『国民の苦難を軽減し安全を守る』という立党の精神で、住民や商店、医療関係、教育関係などを訪問し、実態や要望を聞き取る活動に取り組みました。
こういった取り組みが「兵庫民報」で記事になると、この記事を支部で活用し、さらに訪問で活用してまわるという循環になっています。
この中で、三月に六人の新しい「兵庫民報」読者が生まれました。
大庄西支部の党員のAさんは「こむらさんたちが商店街を聞き取りしている記事を見ました。尼崎や兵庫県内のことがよくわかった。『赤旗』の近畿のページが減ったから県内の情報がほしかったんで助かります。こむらさんの尼崎以外での頑張りがよくわかるので」と購読の理由を語りました。
また、四月から始まった「こむら潤物語」への期待も高く、「以前は読んでいたけど、こむらさんの連載が読みたいからまた入れて」という電話が地区委員会にかかっています。
支部会議や訪問行動など、これまで大切にしてきた顔を合わせての活動が困難な状況のもと、「しんぶん赤旗」や「兵庫民報」が党員などに勇気と元気を与える役割を発揮しています。
(力重智之)

(兵庫民報2020年4月19日付)

憲法共同センター幹事団体会議:可能な取り組み推進へ


憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは四月八日、幹事団体会議を開きました。
津川知久代表が、「未曾有の事態にたいし生命・健康・生活・営業・教育・文化芸術を守れ いまこそ日本国憲法の出番」のタイトルで、新型コロナウイルス感染症の世界的広がりと、補償抜きに自粛を要請する安倍政権の対応の問題点やコロナ問題を利用した改憲策動の危険性などを報告しました。和田邦夫事務局長は、この間のとりくみ、議題を提案。参加者で論議し、各団体のとりくみを交流しました。
会議では、緊急事態宣言で移動の自粛、大丸の閉店もあり、十四日の定例の県弁護士会協賛の昼パレード、十九日の大丸前宣伝は中止し、五月以降については検討することを確認。十九日行動は各地で計画中のスタンディング(明石など)や自動車パレード(神戸市西区)などを成功させようと確認しました。
五月三日の総がかり行動兵庫県実行委員会の憲法集会は開催断念の方向で、近く開かれる実行委員会で延期を協議することが報告され、引き続き集会賛同募金をとりくむことを確認しました。
諸団体の交流では、▽原水協「感染の世界的広がりでニューヨークの世界大会が中止されて、会議や学習会が中止されている、今後の取り組みも検討中。ヒバクシャ署名は教会や宗教団体に渡していたものが次々と寄せられている」、▽兵商連「コロナ感染は全業種に被害を与えており実態調査中」、▽兵庫労連「兵庫県中央メーデーは中止するが、メーデー宣言は出す予定」、▽共産党「住民の不安にこたえるアンケートをとりくみコロナ問題ポスターも作成した」、▽AALA「神戸市が自衛隊に若者の情報を提供する問題でのたたかいを進める」―などが報告されました。
会議は今の状況のもとでできるとりくみを進めながら安倍九条改憲ストップ緊急署名の集約を進めることを確認しました。

(兵庫民報2020年4月19日付)

「原発をやめ自然エネルギー発電へ」語り部広げる連続講座⑨:関電・原発マネー不正還流問題(下)


速水氏は、第三者委員会報告に欠けている問題点も指摘しました。
①第三者委員会の委員人選では裏側に安倍政権との何らかの関係が疑われ、そのため高浜町元助役に関係する五社との取引問題だけにしぼった結果であること、
②経産大臣だった世耕弘成自民党参院幹事長、福井県に関係深い稲田朋美元防衛大臣などへの政治献金問題、福井県や若狭各町の原発推進議員たちとの金品受領問題は一切触れていないこと、
③三千四百人近い人々の告発運動を考えてか「背任罪等の立件は難しい」どと述べていること、
④「今後の再発防止対策」も極めて抽象的であること、
―などを説明しました。
これからの消費者全体のたたかいとして、全国展開されている毎週の金曜行動をもっと強化し、野党と市民が共同提案している「原発ゼロ基本法案」を早く国会で審議させる運動を幅広く手をつないで実現することが急務と締めくくりました。

【関電社員の声】
電力労働運動近畿センターへ直接・間接に寄せられた関電社員の声を紹介します。
五十代 今回の事象が発覚しなければ隠し通すつもりであったのか。心が痛まなかったのか。社員にコンプライアンス遵守を求めながら、自分たちの意識の欠如は!
四十代 元会長、社長は懲戒処分すべき(社員ならクビ)。罰を与えてもらいたい。天下りや、退職金もやめて、会社としてそうしないとまた同じ事が起きる。
三十代 賃金がカットされたときには社員は我慢していたのに、役員だけ補填されていたことに怒りを覚える。
二十代 この会社がもうだめとは思わないがかなしい。補填に必要な費用はどこから捻出したのか、誰が犠牲になったのか明らかにしてほしい。
役職・係長クラス 経営層だけの悪さであり、社員は影響がなかったと対応してほしかった。「自分らだけ補填していた十八人」は発覚なければ引き続き支給されていたのでしょう。それに異を唱える方はおられなかったのでしょうか。
その他 結局従業員だけに会社の損失を背負わせてきたのか。社長のCSRとコンプライアンスへの言動、従業員の言動自粛や給与のカット、すべてに対し憤っている。

(兵庫民報2020年4月19日付)

「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」9月6日に:延期を老朽原発全廃への好機に!と実行委員会が呼びかけ


老朽原発の全廃を求め、一万人以上の結集を目指して呼びかけられた「5・17老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため九月六日に延期されることになりました。会場はいまのところ未定です。
関電は、老朽原発の「安全対策工事」が二~四カ月遅れ、「工事完了が九月になる見通し」であると発表し、十月の再稼動を企てています。
しかし、集会を準備してきた実行委員会は、延期によって「老朽原発うごかすな!」の運動が萎縮し、禍根を残すことになってはならず、延期を好機として老朽原発全廃に大きく飛躍することが重要だと指摘し、九月六日の「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」に総結集し、老朽原発廃炉を勝ち取り、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しようとあらためて呼びかけています。
同実行委員会の問い合わせ先は、℡090・1965・7102(木原壯林氏)

(兵庫民報2020年4月19日付)

図書紹介:小牧英夫『共にたたかい 共に楽しむ』:歴史に残る数々の裁判闘争を鮮やかに描き、いまたたかう人びとを励ます


速水二郎

小牧英夫弁護士の六十年にわたる弁護士活動を記した本『共にたたかい 共に楽しむ』が出版されました。
兵庫県の歴史に記録される数々の裁判闘争の模様は小牧さんのやさしい文章で見事に再現されました。
―保険医の診療報酬を不当に減点した支払基金に対し診療報酬の支払い要求の小田健保訴訟、部落解放同盟の暴力支配と闘った八鹿・朝来裁判、共産党員を職場で監視・孤立化せる反共労務政策を糾弾した関西電力人権裁判、共産党員や組合活動家を差別した全税関の賃金差別請求裁判、国道43号・阪神高速道路公害裁判、最近のレッド・パージ犠牲者国賠裁判、一海知義さんと神戸大学職組7・15訴訟――などなど、リアルな経過が鮮やかによみがえってきます。
*
さらに弁護士になるやいなや取り組んだ、教職員など五十人が逮捕された高知県の勤評闘争は劇的でした。教員と寝食ともに行動し弾圧とのたたかいで皆が急成長する体験、今のさまざまな教育現場を考えると山ほどの教訓を感じます。
私も関電現役の頃、日本国民救援会の活動で「大衆的裁判闘争」として、主戦場は「法廷の外にある」ことを学び実践しました。これについても戦前戦後を通じ日本の司法がいかに反動的な権力支配の下におかれてきたかを第Ⅱ部冒頭で権力者たちの裏話も含め、極めてリアルで、ちょうど今、権力迎合検事長の定年延長問題との類似が痛いほどわかります。
*
全体はⅢ部に分けて叙述されていますが、小牧さんの人柄が随所に顕れています。八鹿闘争に全力をあげた故・山内康雄弁護士への追悼の言葉は涙なみだです。
*
多くの皆さんが兵庫県史の書の一つとして座右に置かれ、時にたたかいで行き詰まったときなど激励してくれる著作だと思います。

(兵庫民報2020年4月19日付)


小牧英夫『共にたたかい共に楽しむ 私の弁護士活動60年』

発行元:ウインかもがわ
発売元:かもがわ出版
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034057030
https://www.honyaclub.com/shop/g/g19880369/

こんにちは♡こむら潤です!(2)「性も色も多様に」


みなさんは、性別に色のイメージを持っていますか?
例えば、ひな人形の雄びなと雌びなを折り紙で折るとしたら、それぞれ何色を選ぶでしょうか。男性を表現する色、女性を表現する色は、時代によっても変わってきました。
ちょうど四月は入学の季節。ランドセルの色で見てみましょう。
少し前までは「男は黒、女は赤」が定番でしたね。また色を選ぶとき、男の子は寒色系か黒・グレー、女の子は暖色系か白を選びがちでした。
最近の子どもたちに聞くと、色の選び方に変化が見られます。「男の子はビビッドカラー(原色)、女の子はパステルカラー(淡く明るい色)」のようです。
ビビッドカラーは赤や黄、青といった、はっきりした色調で「激しい、健康な、元気な」というイメージ。サッカーなどスポーツの影響かもしれません。パステルカラーはその名の通り、画材のパステルのようにふんわりとした淡い色調で「優しい、かわいい、柔らかな」というイメージ。
しかしながら、こうした性別での色選びは十歳くらいまでで、思春期に入ると個人の好みが現れます。つまり、幼少時は大人が社会的に決めた性別色を選ぶことで、自分の性別への認識を深めていくのです。
性の多様性を認める社会をめざすには、色への配慮も求められます。「性の多様性」の象徴はレインボー(虹)。まさに十人十色です。
(衆院近畿比例・兵庫8区予定候補)

(兵庫民報2020年4月19日付)

ひなたぽっころりん〈658〉


(兵庫民報2020年4月19日付)

クリスタル短歌の会

校庭に絶えて久しいチャイムの音コロナウイルス終息はいつ
 島田国子

大病院マスクで並ぶ人の波コロナの怖し息も苦しく
 三浦良子

人と人戦をするがウイルスは兵器も持たず人脅かす
 宮川菊代

地球規模コロナウイルス蔓延を花は知らずや咲き競いおり
 長谷川一枝

騒音の闘い報じる赤旗に故郷に帰りし友の姿が
 広瀬弘子

広島の高校生ら描きし絵被爆者の声聞こえくるがに
 平野万里子

山の斜面傾く幹を支えんと岩の裂け目にもぐりこむ根よ
 西嶋節子

今日もまた読むべき書物つみ重ねうたた寝さそう春炬燵かな
 岡本征子

「ばあちゃん」と呼びて駆け寄り目の前ですこんと転ぶ孫の可愛さ
 竹田いづみ

なにげなく掴んだ手すりの冷たさに太古の獣の骨格思う
 大林悦子

空と雲これさえあれば耐えられる八十過ぎて思うしあわせ
 正津房子

父の最期ドキュメンタリーで記録する姉の根性見上げたものなり
――「老いてなお花となる」俳優 織本順吉
 塩野菜美

(兵庫民報2020年4月19日付)


観感楽学


「世界大会inニューヨーク」の中止が三月十二日に発表された。蔓延するコロナウイルスの危険から人々を守るためだ。四月末だから実施可能ではとの意見も多かったが、その後のニューヨークの惨状をみれば適切な判断だった▼同時に、「これまでに作り上げたすべてを土台に運動を発展させるつもりだ。これには同時通訳を使った国際オンライン会議の計画も含まれている」とのコメントがつけられていた▼その後、企画委員会のジョゼフ・ガーソンさんから「オンライン世界大会」の開催、参加の要請が届いた。限定五百人、日本では夜十時からと条件がきびしい▼他に、「廃絶2000」も五月の総会をオンライン会議で行うという。長期化しそうなコロナ騒動のために、夏の原水爆禁止世界大会をオンライン化する可能性についても検討するという。四月の日本原水協常任理事会もオンラインで行われることになった▼コロナ騒動はSNS利用を否応なく拡大させている。手続き、登録などが非常に簡単なことが救いだが、同席者の息づかいが感じられない空間の距離感になれるのは大変だ。何よりも会議後の「懇親会」が持てないのは何とも困ったことだ。(K)

(兵庫民報2020年4月19日付)

2020年4月12日日曜日

こむら潤物語連載②本格的な美術の道へ

こむら潤さんがデザインした明石市営バス

元気いっぱい小学校時代

小学校は尼崎市立成文小学校。「はだし教育」に取り組む小学校でした。遊具だけでなく塀に上って歩いたり、短距離走や跳び箱が得意なところは保育園でのびのび育ったからでしょうか。男の子にも負けていませんでした。
一年生の夏休みに、自由研究で手作り絵本を出したのですが、翌年から「手作り絵本コンクール」が成文小の恒例行事になりました。大人になってから、「あれはあなたの絵本がきっかけだったんだよ」と恩師から聞いて驚きでした。

人生初のジェンダーの壁

市立大庄西中学校に進学、中学では生徒会に挑戦しました。
一年生は書記を務め、二年生は生徒会長に立候補しましたが、同じく一年生から生徒会役員だった男の子も生徒会長に立候補。どちらも譲らず対決になりました。
思えば人生初の「ジェンダーの壁」だったかもしれません。歴代「会長は男子」の伝統は破れませんでした。
クラブ活動は、一年生は科学部に。男子ばかりのクラブでしたが、べっこう飴作りやミミズの研究など、面白い体験ができました。

明石市営バスもデザイン

二年生から美術部に。放課後にデッサンや想像画を描き、自分の世界に没頭する時間は、今思えば貴重です。
進路は、美術を専門に勉強できる美術科コースがあるという県立明石高校をめざし、合格しました。美術科九回生です。
美術を志す仲間や個性的な恩師に囲まれ、毎日勉学に励みました。尼崎の自宅から学校まで約二時間を、時には大きな画材を担いで電車に乗って通いました。熱が出た時も一晩で熱を下げて翌朝には登校したり、苦労もありましたが振り返れば楽しい思い出です。
高校でも生徒会に入り、文化祭や体育大会の企画運営に励んだり、形骸化していた生徒総会のあり方を見直したりしました。
卒業すぐに、明石市営バスに私のデザインが起用され、昨年までそのバスが走っていました。

背水の陣で公立芸大に
我が家は自営業で下に弟二人がいる。経済的に公立大学しか受けられません。受験そのものに負けそうになりましたが、父の「大学は回り道のようだがそれも勉強のはず」という言葉に勇気をもらいました。
滑り止めで私立を受験してもどうせ学費が払えないので、京都市立芸術大学一本に絞り込み、「入試に落ちたら八百屋を手伝うしかない」と、背水の陣で受験に臨み、合格しました。大人になってから知人に「よく両親は芸術系への進路を認めてくれたね。私が親なら不安定な進路はやめてと言うわ」と言われ、あらためて両親が私を支え、夢を応援してくれている温かさに気付いたものです。

人形劇団くまごろう

私の子ども時代は、学校生活だけで語り切れません。重要なエピソードは「人形劇団くまごろう」の活動です。
両親が若い時に人形劇サークルで出会い、結婚してアマチュア人形劇団「くまごろう」の活動を続けていたところ、他のメンバーが減って二人だけになってしまいました。そこで私たち三人の子どもも「私もやる!」と人形劇に加わってファミリー劇団として五人で活動してきたのです。
平日は、両親は八百屋、子どもたちは学校。夜に眠い目をこすりながら稽古や人形作りをして、休日は地域のイベントやクリスマス会などに呼ばれて公演活動。繁忙期は毎週休み返上でしたが、家族で一つのことを協力して成し遂げるのは快感でした。
私たち子どもが成人し多忙になってからは、両親ふたりで活動を続けていますが、声がかかると手伝っています。他にはない、特別な家族の絆だと思っています。
おかげさまで今でも、大勢の人前に立っても、あがったり物おじせずにいられるのは、こうした活動の賜物だと思います。人生、何がどこで役に立つかわからないものです。
(続く)

(兵庫民報2020年4月12日付)

《参考リンク》
「人形劇団くまごろう」(人形劇団クラルテWebサイトから)
http://www.clarte-net.co.jp/pre/prj_50anniv/atorie/htmls/kumagoro.html

日本共産党兵庫県委員会新型コロナウイルス問題対策本部が拡大会議:新型コロナウイルスという苦難:国民とともに克服するため頑張ろう

(左から)大門参院議員、こむら本部長

日本共産党兵庫県委員会の新型コロナウイルス問題対策本部が四月四日、拡大会議を開催。各分野で活躍する党員を招き、情報共有と問題・課題について交流・意見交換、意思統一を図りました。
同本部のこむら潤本部長が挨拶し、金田峰生事務局長が基調報告を行いました。大門みきし参院議員も参加し、国会論戦を報告するとともに補正予算審議に反映させようと参加者の発言に耳を傾けました。
*
金田事務局長は、PCR検査体制、保健所や衛生研究所の体制の拡充を求めること、医療・介護・福祉機関へのマスク・防護服・消毒剤など医療用資材の優先確保、教育、労働、くらし・生業・経済などの取り組みについて述べ、活動を支え広げる組織づくりをすすめ、新型コロナウイルス問題という国民の苦難を国民とともに克服するために、がんばろうと提起しました。
大門参院議員は、新型コロナウイルス問題は政治的対決点を明らかにしつつ要求を実現する政治闘争だと強調。例えば、医療体制について「公立・公的病院の統合再編を進めるのか、やめるのか」、雇用について「労働ルールの破壊、労働の流動化の促進を正せ」と、日本共産党しか言えない論点を据えて頑張ることが重要だと指摘しました。
「自粛と補償は一体」との主張を貫くことに関連して、大門議員は消費税の五%への減税による負担減は給付と同じ効果がありしかも低所得者ほど効果があること、いま減税を決断すれば六月一日から実施が可能であることなどを明らかにし、減税への世論喚起を呼びかけました。
また、無利子無担保融資を民間金融機関にも拡大させる方向などの成果も報告しました。
*

参加者からは――
▽労働相談でコロナ関係のものが増えている。自宅待機を指示されたが賃金について確認できない、あるいは泣き寝入りしているなどの相談が少なくない。「手続きがややこしい」といって雇用調整助成金を活用しない経営者もいる。労働者に直接届く給付金が必要だ。(労働)
▽マスク、消毒液、ペーパータオルなど、どれも調達できない。学校が休業しても保育はなんとしても実施をと行政から言われた。一日のうち十一時間を保育所ですごす子どももいる。子どもの命と健康を守れるか非常に不安だ。(保育)
▽「隙間を埋める保育」ということで出張保育事業をしているが、「自粛」で件数が減り、このままでは経営がなりたたない。(保育)
▽マスクなど民間医療機関には届いていない。いつ感染してもおかしくない状況。介護事業では感染が発生した介護施設を利用した人への訪問介護もことわれないが、マスクも防護服も替えがないから、次は何も着けずに訪問せざるをえない。(医療)
▽作業所では仕事が減り賃金が払えない。賃金水準で計算されるから補助金も大幅に削減される。視覚障害者のガイドヘルパーも頼めない。給食事業もマスクがなくなったらできなくなる。(障害者)
▽学校再開を願ってきたが、安倍首相が一斉休業を呼びかけた時と状況が変わっている。学校を再開しても、黙って前を向いて授業を受け、給食も黙って食べる。休み時間も友達としゃべってはいけない、マスクを着けないと校内に入れない……こんな学校が楽しいのだろうか。(教育)
▽自分の子どもの面倒を見るためなら特別休暇扱いになっても、親の介護ではならない。これを勝ち取ることが次の課題だ。(労働)
▽濃厚接触で休業を余儀なくされた事業主が、国保傷病手当を請求しようとしたら、被用者が対象だとして断られた。事業主への補償を実現したい。(業者)
―などの発言がありました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

兵庫県保険医協会が医療機関にアンケート:十分な防護具などの確保・配布を:普段から病床整備を

兵庫県保険医協会が新型コロナウイルス感染拡大のもと県下の病院・診療所(歯科含む)約五千件を対象にアンケートを実施、千百九十五件の有効回答をまとめ、四月四日に発表しました。

防護具や消毒薬については充足度を1から5の0・5刻みの九段階で表示していますが、マスクは不足度1と1.5の回答が病院で二四%、診療所で三二%となっています。ゴーグルや防護服はさらに不足していることが明らかになりました。


また、PCR検査については病院では依頼したうち八八%が受け入れられていますが、診療所では六八%が受け入れられませんでした。
また、感染を恐れたためか受診患者が減っていること、感染者発生を疑われるなどの風評被害が生じていることなども明らかになりました。

同協会はこのアンケート結果から、
患者に対しては
①受診は医療機関の指示に従うこと
②医療関係者がマスクをはじめ防護具を着けて診療することもあるが、新型コロナウイルス感染者が出たためではない場合がほとんどで院内感染予防のためであること
③インターネットなど不確かな情報ではなく、相談センターや医療機関に問い合わせを
――と呼びかけています。
国・行政に対しては、
①最前線にたつ地域の医療機関のために十分な個人用防御具や衛生用品等を確保・配布すること
②感染者が出た場合の対応指針を示し、それに沿って休診などを行った場合の補償制度を創設すること
③新型感染症対策のために十分な病床などを普段から整備すること
――を求めています。

(兵庫民報2020年4月12日付)

比例・駆ける:コロナ対策現場の実情を聞く

こむら潤近畿比例・兵庫八区予定候補は、新型コロナウイルス対策について、県内医療機関を訪問し、医療現場の現状を聞きました。
約三百床の民間病院は、「発熱外来」を設け、対応していますが、感染病床を提供するのは難しいといいます。
理由は、①感染病床は部屋単位ではなくフロア単位になる、②陰圧装置など必要な施設設備を確保しなければならない、③感染病床専門に医療スタッフを配置することは困難。スタッフが他のフロアと行き来すれば院内感染リスクは高くなる、などです。現状では民間医療機関が感染病床を提供すれば、たちまち運営が立ち行かなくなります。
法人理事長からは「やはり公費投入ができる公立病院でしかできないこと。民間でやるなら補助金を入れて支援して欲しい」との指摘がありました。
こむらさんが「新型コロナ感染患者が受診した場合、その患者を診察した医師も二週間の自宅待機となる例がありました。今後そういう事例が増えれば、診療できなくなるのではありませんか」と尋ねると、「それはもっともなことで、医療現場が動かなくなる訳にはいかないので、医療従事者は最優先で感染しないよう対策しなければいけません。院内感染は最も気を遣うところです。診療のどの段階でどのような防御が必要か、有効かといった点検・議論を繰り返しやっています」と、現場の苦労と緊張がこもごも語られました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

10月の三田市議選:現職1新人2で住民の声届ける日本共産党3議席回復めざす

三田市議選(定数二十二)は九月二十七日告示・十月四日投票で行われます。
日本共産党は、現職の長尾あきのり市議と、新人の水元さゆみ党市福祉・子育て対策委員長、木村まさと党市政対策委員長をたて、前回選挙で獲得した三議席の回復をめざします。それぞれの略歴を紹介します(敬称略、年齢は投票日の満年齢)。
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長尾あきのり(42)現
西宮市生まれ。三田市立松が丘小・八景中、県立三田西陵高校(一回生)に学び佛教大学卒。IT企業勤務を経て二〇一一年市議補選で当選。現在三期目。すずかけ台在住。
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水元さゆみ(50)新
伊丹市生まれ。武庫川女子大学文学部教育学科卒。学習塾事務職員をへて、今年三月まで通所介護施設援助員として勤務。つつじが丘在住。国永のり子市議の議席引き継ぎをめざします。
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木村まさと(55)新
但東町(現豊岡市)生まれ。県立出石高校卒業後、運輸省入省、大阪経済大学(夜間)、大阪教育大学(夜間)卒業。今年三月まで国交省近畿地方整備局に勤務。天神在住。昨年任期途中で辞職し市長選をたたかった長谷川よしき元市議からバトンを引き継ぎます。

(兵庫民報2020年4月12日付)

「原発をやめ自然エネルギー発電へ」の語り部広げる連続講座⑨:関電・原発マネー不正還流問題(上):許せない「みんなで隠蔽工作」

「原発をやめ自然エネルギー発電へ」の運動を広げるための〝語り部〟を多くつくる講座が行われています。その第九回目が四月二日、兵商連会館で開かれました。今回のテーマは『関電・原発マネー不正還流問題』。スライド八枚にまとめられた資料のもと、電力兵庫の会の速水二郎さんが解説した内容を今号と次号、二回連載で紹介します。

関西電力の原発稼働状況は、テロ対策工事の遅れで運転中の高浜三号機は二〇二〇年九月、同四号機は二〇二〇年十月で停止します。老朽の高浜一、二号機、美浜三号機はトンネル内で作業員死亡事故もあって工事は四カ月遅れとなっています。稼働中の大飯三、四号機もテロ対策工事が遅れています。
関西電力は、これら七機の安全対策工事費として福島事故後、実に一兆二百五十三億円(二〇一九年六月現在)を皆さんの電気代収入等から費やしています。関電など電力会社の巨額工事の発注方法は一般企業と違い関電と関係の深い企業への〝特定発注〟が主となっています。ここに今回の「原発マネー不正還流」の背景があるのです。
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三月十四日、関電幹部による金品受領問題の第三者調査委員会は二百三十四ページの報告書をまとめ、会長・社長など役員七十五人が現金・金貨・商品券・小判など総額三億六千万円をポケットへ入れる事態が一九八七年から三十年以上続いていた事実を記載しました。
ひどさ抜群なのは前副社長・豊松秀巳原子力本部長です。彼は電気事業連合会の原子力対策委員長も兼ね政府との関係も深く、まさに日本の〝原子力のドン〟と呼ばれていました。一億円を超える金品を受領。取締役を昨年退いた後は関電傍系企業へ入り、実に月給四百九十万円を得ていますが、その金額には電気代値上げ時に削減された重役報酬の補填分が入っていることも明らかとなりました。
週刊誌も「大阪北のラウンジでVIPルーム借切り十人くらいの宴会、月に軽く四~五百万豪遊の日々」と書いています。まさに原発にしがみつく堕落幹部の典型です。
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関電の体質で特に指摘すべきは、これらのことを露見しないよう「みんなで隠蔽工作」を行ったことです。その犯罪的な隠蔽の流れを表にしましたので、二〇一八年初頭からの動きをお読み下さい。
金沢国税局の査察からワイロ的金品の流れがわかり、八木会長や豊松副社長らはあわてて手元にあった金品を返したり、使ってしまった分は所得税の追加納入・・・・法務部弁護士とも口裏合わし、秘密裏に処置する日々、これが日本有数の巨大会社の幹部の姿と思うと情けないとしか言いようがありません。
国家公務員・地方公務員は、入札金額を漏らしただけで懲戒解雇が普通です。公益企業である関西電力だったら〝辞職〟だけで構わないのでしょうか。
関西電力の一般従業員は、福島事故後原発運転停止のため給与は二〇%減額、賞与は五年間なしで辛苦の日々を送りました。いま関電職場では、公然と幹部を批判する声も出始めています。
(続く)

(兵庫民報2020年4月12日付)

国民春闘兵庫県共闘委員会がデモ:最低賃金今すぐ1,000円! 目指せ1,500円!!:コロナウイルスから国民守れ


国民春闘兵庫県共闘委員会・兵庫県労働組合総連合は四月三日夕方、「2020年最賃闘争・最賃デモ行進」を神戸・東遊園地から元町駅前までのコースで行い、三十人が参加。「最低賃金を今すぐ千円に。めざせ千五百円」と訴えるとともに、新型コロナウイルス感染拡大から、国民のいのちと雇用・生活をまもれと訴えました。
東遊園地での出発集会では兵庫労連の成山太志議長が主催者挨拶を行い、ヨーロッパ諸国では労働者、自営業者、フリーランスに補償を行う方針を早くから示していることを紹介。日本政府に対し、「自粛を求めるなら補償を行え」と求めていこうと呼びかけました。大企業に内部留保(四百七十九兆円〈二〇一九年十~十二月期〉)を吐き出して社会的責任を果たせること、消費税を五%に戻し、国民の暮らしを守れと訴えました。
このデモ行進には日本共産党のこむら潤さん(衆院比例近畿ブロック・兵庫八区予定候補)も参加、連帯挨拶をおくるとともにデモの先頭にもたって市民に訴えました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

大門みきし「誰一人置き去りにしない」

連載エッセイ49

三月二十六日、英国のスナク財務大臣は新型コロナ危機に際し、企業労働者だけでなくフリーランスや個人事業主も政府が所得を補償することを打ち出すとともに、テレビをつうじて国民に次のように呼びかけました。
「ミュージシャン、音響技師、配管工、電気技師、タクシードライバー、美容師さん、その他たくさんの職業の皆さん。皆さんは自分の責任ではないことで生活の糧を失うリスクにさらされています。私は明言します。皆さんを置き去りにすることはありません。私たちは共に国難に立ち向かっているのです」
誰一人置き去りにしないというスナクさんの呼びかけは感動をもって受けとめられ、国民の心を一つにしました。スナクさんは非白人(インド系)で三十九歳。政権ナンバー2の財務大臣としては異例の抜擢です。まさに時代が人を求めたといえるでしょう。
それに比べ日本はどうか。四月一日の参院決算委員会で麻生財務大臣に「おなじ財務大臣としてスナクさんをどう思うか」と聞くと意味不明の答弁。「麻生さんとはタイプが違いますね」というと、安倍首相が「そうだ、そうだ」とうなずいていましたが、安倍さんこそ一番タイプが違うのではないか。
国民に寄り添う英国政府に比べ、安倍内閣はあまりに志が低く人材も不足。自粛と補償が一体であることさえ頑なに認めようとしません。しかし批判ばかりで終わるわけにもいかない。日本共産党の知恵と政策を政府の施策に押し込むしかないと思いました。
(日本共産党参院議員)

4月1日の参院決算委員会で英国のスナク財務大臣のことばを紹介して所得補填を求める大門議員(参議院中継録画から)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=5723#22893.2

(兵庫民報2020年4月12日付)

前田清「『中国近現代史』学習をふり返って」


二〇一五年五月から

日中友好協会は二〇一五年五月から、「中国近現代史研究会」と称して「中国近現代史」(清朝から現在まで)の学習会を月一回、加古川などで開催してきました。
加古川支部の「研究会」には毎回五人から十人が参加しています。公開しているので「南京虐殺はなかった」「日本の侵略は言い過ぎ」との意見を出す人もいましたが、討論などで理解が深まっています。
参加者のなかには歴史愛好家、弁護士、元教師の方もありますが、私も含めてほとんどが素人です。学習の動機として「日本史を含めて、中国の近現代史を義務教育や高校で十分な時間をかけて学習をしてこなかった」「中国の現代政治はどうしてでき上がったのか?」と、異口同音に述べています。

新書版テキストで「ワイワイ討論」専門家の参加も

テキストは、岩波新書「シリーズ中国近現代史」全六巻。一巻をほぼ一年かけて、テキスト要項のレジメと討論テーマ(大・小)を元に報告を四十分、後の一時間以上を「ワイワイ討論」。一巻ごとに専門家を呼び講演をしてもらっています。第三巻では著者の石川禎浩京大教授を講演に呼び、研究会にも先生の希望で参加いただき理解を深めました。

清朝時代から学ばないと「現代中国はわからない」

いま五十回を越え「中国近現代史研究会」を継続中の加古川支部では二回り目で第四巻(戦後)に入ったところですが、これまでの学習をふり返ってみて、「中国を理解するためには少なくとも、清朝時代からの中国の歩みを学習しないと、現代中国の事は解らない」との感想が参加者に共通しています。
また「一八二〇年ごろの清朝時代世界GDP推計で三二・九%を占めていた事を知って、清朝時代の世界のなかでの(中国)の位置を認識できた」「同時に、阿片戦争以後の欧米列強と日本の侵略が中国にいかに大きな打撃だったか、わかった」「新中国成立時には社会主義を標榜していなかっただけでなく、毛沢東自身も自ら否定していた事実に驚いた」「中国イコール『社会主義』ときめつけるのは間違い」と思うとの意見も出されています。
(日本中国友好協会兵庫県連合会会長)
*
加古川支部は当初、四月十一日に次回「研究会」を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、学習会はじめ支部主催の催しは当面五月末まで中止・延期することになりました。

(兵庫民報2020年4月12日付)

みんぽう川柳〈三月〉「桜」

選者 島村美津子

特 選

コロナ禍にしょんぼり友と桜餅
 神戸市 玉山歳子

【評】いつもなら満開の桜の下で友人や家族と得意の手料理を持ち寄ってわいわいとにぎやかにしているはずなのに。
友たちと二人きりで、それもきっと次の揚句にあるように、一メートルほど離れて桜餅を食べている、「しょんぼり」に情景も心情も浮かび上がってくる。
未曾有のコロナ禍、叡智を絞って何とか助け合って生きのびられた時、生きとし生けるものの上に本当の平和が訪れてくれるような気がする。

入 選

一m離れた友と花見する
 神戸市 梶山洋枝

花よりもマスクがほしい我が家族
 明石市 川路政行

安倍さんよ「桜の園」が好きですか
 神戸市 長尾粛正

秀吉も大誤の花見呆れ果て
 神戸市 宇山英樹

さくら会コロナの影に逃さない
 神戸市 高馬士郎

サクラ疑惑コロナ騒ぎで霞ます
 明石市 門脇かつ子

嘘つきに泥をぬられて桜泣く
 明石市 上河規江

桜散る中にひとひら再起期す
 神戸市 山本信行

デジカメに最後の桜見上ぐ母
 神戸市 塩谷凉子

桜見る会お茶とおむすび二百円
 神戸市 山本尚代

さくら吹雪コロナを散らし舞いあがれ
 尼崎市 富田明美

花吹雪ミクロの敵に勝つように
 神戸市 長沼幸正

やがて散るそんな思いで見る桜
 明石市 小西正剛

桜散るもっと優しくできたのに
 神戸市 松尾美恵子

みんぽう川柳募集
▽四月の題は「駅前」、締め切りは四月二十四日▽五月の題は「晴れ」、締め切りは五月二十二日▽毎月第四金曜日必着(火曜日には投函してください)▽一人二句まで。葉書、メール、Fax(葉書大の枠を書き、その中に)に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで。

(兵庫民報2020年4月12日付)

亀井洋示「#KuToo」


(兵庫民報2020年4月12日付)

観感楽学


世界各地で新型コロナウイルス感染が広がるなか、不要不急の外出を控えるお願いや時差出勤、在宅勤務と言う言葉を耳にするようになりました▼在宅勤務と聞き二十年ぐらい前に私が働いていた会社で行われたアンケートのことを思い出しました。全社員が対象でどういう働き方がしたいかを聞くものでした▼スーツではなく自由な服装、音楽を聴きながらの勤務など色々な意見があったそうですが、一番多かった意見は在宅勤務でした。システムを開発するソフト会社だったこともあり、パソコンとインターネットがあれば、プログラム開発は自宅でも十分仕事ができると言うことで「在宅勤務」を希望する人が多かったのだと思います▼結局、アンケートだけで在宅勤務は実現しませんでした。どんな仕事も人と人が顔を突き合わしてのコミュニケーションが大事だということと、自己管理が相当できる人でないと仕事を期日までにできないからとのことでした▼新型コロナウイルス感染拡大が早く収束に向かうよう願いつつ、今後このような事態が発生したときのために教訓として生かせるよう今から国や会社は考えていく必要があると思います。(ふ)

(兵庫民報2020年4月12日付)

2020年4月5日日曜日

こむら潤物語:①尼の下町育ちのおばあちゃんっ子

衆院比例近畿ブロックと兵庫8区(尼崎市)で議席獲得へ奮闘をはじめた、こむら潤さん(現尼崎市議)ってどんな人? こむらさんが生い立ちと決意を語ります。(連載)

尼崎市立成文小学校1年生の潤さん

一九七五年八月、お盆のさなかにナニワ診療所で産声をあげました。お医者様も休暇をとって帰った後に産気づいた初産の母、病院には見習い看護師さんが当直でいるだけ。「先生が来るまで産んじゃだめですよ!」と言われ、ドタバタの中で生まれたそうです。
尼崎市は園田地域、額田という鉄工所など町工場がある街に暮らしていました。その頃、父はペンキ屋に勤め、母は民主園のポッポ保育園で保育士として働いていましたから、私は同居の祖父母に、三歳まで面倒を見てもらっていました。尼の下町育ちの「おばあちゃんっ子」です。
生まれる前は誰もが男の子だと信じていたそうで、お腹には「たろう」と呼びかけていたのに出てきたのは女の子。父が吉永小百合さんのファン、いわゆるサユリストだったので、尼崎の工場町とよく似た舞台の『キューポラのある街』という映画で吉永さんが演じていたヒロインの「ジュン」から、潤と名付けたそうです。この字は男の子に多いので、よく男の子と間違われましたが、いつしかそれも個性に。今では「潤」の名前が大好きです。

現在のこむら潤さん

祖母との思い出

父方の祖母は息子ばかりで娘がおらず、初孫で女の子の私を、とてもかわいがって育ててくれました。私は小さい頃から絵をかくのが大好きで、広告紙の裏に何枚も何枚も絵を描いたり、折り紙をしたりして遊びました。祖母はそれを捨てずに全部大切に保管してくれていました。裁縫も編み物も料理も、祖母の傍らで遊びながら覚えたように思います。両親が共働きでも寂しいと思ったことがないのは祖母のおかげです。祖母が漬物をつける横で学校の話をしたり、こたつで二人、ミカンを食べながら昔の話をよく聞いたりしました。
祖母は二十年前に他界しましたが、亡くなる直前に私に長女が生まれ、祖母にひ孫を抱いてもらうことができました。私から祖母への恩返しだと思っています。

引っ越して大庄地域に

父と母は私が生まれて間もなく、母方の八百屋を継ぐことになりました。尼崎市の大庄地域で、戦後すぐに開場した西大島市場の老舗「大久青物店」です。当時の商店は、店主が品物を選んでお客に売るのが当たり前でしたが、「うちはお客が自分で品を手に取り、選ぶことができるセルフサービスをいち早く取り入れた店なんや」という先進的な店でした。昔の市場は本当にたくさんの買い物客でにぎわっていました。
私が小学校に上がるまでに、両親が働きやすいよう大庄地域に引っ越しました。本田診療所の近くです。当時の私はよく熱を出していたので、診療所にしょっちゅうお世話になりました。その頃の待合室は木の床で、歩くとギシギシ鳴り、冬は真ん中に石油ストーブが置いてあり、水銀の体温計で検温したのを覚えています。
近所の大庄新市場は毎日のお買い物、銀座通りは生活の道でした。今では診療所も二度の建て替えで立派になりました。銀座通りは子どもの頃に比べると小さくなったように感じますし、街並みも随分変わりましたが、それでも目を閉じても歩けるくらい大庄は私の「ホームグラウンド」です。

夢は絵本画家

私と、三つずつ離れた弟二人は、稲葉元町にあるゆりかご保育園に通いました。私が四歳で入園した時、今の園舎が完成しました。まだ工事中で養生されている所や、ホールの床がピカピカに光っていたのを覚えています。(はだし、薄着で、のびのびと毎日を楽しく過ごしたことが忘れられなくて、のちに自分の子ども達もゆりかご保育園に通わせてもらいました)。保育園の先生に「潤ちゃんは絵が上手だから絵本画家になるといいね」と言われてから、「絵本画家」が私の将来の夢になりました。
(次号に続く)

(兵庫民報2020年4月5日付)

県議会:日本共産党県議団が20年連続の予算組み替え提案

日本共産党兵庫県議団は連続して二十回目となる県予算案組み替えを提案。三月十七日の兵庫県議会予算特別委員会総括審査でねりき恵子県議が組み替え動議を行いました。


ねりき議員は、知事提案新年度予算案には、新型コロナウイルス感染症対策費が、一円も計上されていないこと、消費税一〇%への増税による県経済悪化に対する有効な施策がとられていないことなどから、一般会計の約二%を減額し、約百二十四億円を必要な施策にあてることを提案しました。
緊急の対応が求められる新型コロナウイルス感染症に対し、検査・医療体制の緊急確保、損害を受けている中小企業などへの直接支援制度、気候非常事態宣言を行い、温室効果ガス削減の具体的施策をすすめるための予算などを計上。中学三年生までの子どもの医療費無料化、老人医療費助成制度の復活、大学生の給付制奨学金制度の創設、私立高校の授業料軽減補助の増額、少人数学級の拡充、男女賃金格差是正促進制度創設などの事業費を盛り込みました。
提案に対し、他会派などから「新型コロナウイルス対策、少人数学級の拡充など賛同できる部分もある」などの意見もありましたが、反対多数により否決されました。

《予算組み替えの主な内容》

1.新型コロナウイルス感染症対策12億6000万円

2.気候変動対策
〇気候非常事態宣言・石炭火力禁止条例検討調査費(新)300万円
〇自然エネルギー地域ポテンシャル調査事業費(新)600万円
〇家庭における省エネ支援事業(家庭用太陽光パネル設置事業)(拡)3000万円
〇中小事業所省エネ設備導入促進補助(拡)5000万円

3.子育て支援策
〇中学3年生までの医療費無償化(拡)約61億円
〇国民健康保険料子どもの均等割り減免(新)12億円
〇母子家庭等医療費助成費(拡)1億7600万円
〇保育士処遇改善費8000万円

4.医療・福祉分野への支援策
〇老人医療費助成制度(復活)3億3200万円
〇加齢性難聴者補聴器購入補助(新)2億円
〇重度障害者児医療費補助(拡)8400万円
〇難病その他特定疾患医療費(拡)4300万円
〇社会福祉法人就業者確保支援事業費(拡)355万円
〇看護学生就学資金支援金制度(新)3000万円

5.教育分野の支援策
〇大学生給付制奨学金制度(新)2億7000万円
〇私立高校授業料軽減補助(拡)1億5450万円
〇小学6年生までの少人数学級制(拡)11億1500万円
〇朝鮮学校など外国人学校振興費補助(拡)2700万円

6.中小企業、小規模農家支援策
〇男女賃金格差解消支援制度(新)2億円
〇兵庫型奨学金返済支援制度(拡)4500万円
〇中小企業店舗リフォーム助成事業2000万円
〇住宅リフォーム助成制度1億円
〇小規模農家サポート事業5000万円

7.見直す事業
〇空港事業△約10億6000万円
〇基幹道路・高速道路事業△約140億円
〇産業立地促進補助△約18億円
〇病床削減ダウンサイジング、病院統廃合支援△8億6000万円
〇マイナンバー推進事業△約4億1100万円
〇県議会海外視察費用△1100万円

(兵庫民報2020年4月5日付)


県議会:予算関連議案:新型コロナ・消費税増税対策なく、病床削減、医療費・社会保障抑制:日本共産党は反対


二十三日の本会議では、当初予算・関連四十五議案中二十六議案に反対討論を行いました。
ねりき議員は、一般会計予算案について、①患者の増大、自粛要請、学校休業などによる産業界、学校などへの多大な影響を及ぼしている新型コロナウイルス対策費が計上されていないこと②消費税一〇%増税による経済の深刻な影響への対策がないこと③病床数削減など医療費抑制、社会保障制度の抑制があること―などを理由に反対しました。
新型コロナウイルス感染症の発生により、感染者入院病床確保など医療供給体制の充実が求められ、公立・公的病院の役割がますます高まるなか、厚労省による公立公的病院統合再編の再検証要請通知は撤回すべきだと批判しました。
阪神北県民局と阪神南県民センターの統合にともない、芦屋健康福祉事務所(保健所)を廃止し、宝塚健康福祉事務所の分室にしようとしていることに対し「健康福祉事務所の統廃合による体制縮小が、新型コロナウイルス対策でも対応の遅れの要因になっており、機能充実こそ求められる」と主張しました。

(兵庫民報2020年4月5日付)