記事を検索

2020年3月22日日曜日

兵庫山河の会

雨の日も風の日もあるわが仕事ありがたきかな働けること
 古谷さだよ

重き荷を天秤棒にかつぎゆく水一本も尊き労苦
 (安徴省の旅)石井敏子

鬼だけどパパだからねと八歳が五歳にそっと豆を渡しつ
 新井 幸

多喜二忌の集いを持てば遥かなる蟹工船の汽笛のこだま
 大中 肇

冬空の播磨野山の風やさし空悠々と自衛隊機飛ぶ
 岸本 守

残されし四千枚の絵は語る子らの思い出果たせぬ夢を
 (テレジンの幼い絵描き展)塩谷凉子

雛飾り去年の置き場所忘れたり夫と二人で半日がかり
 鵜尾和代

シェルターにこもるつもりか食料品カゴいっぱいにつめこむ人ら
 山下洋美

帰りきて腕時計をまずはずしたり時間の外に我をおくため
 古賀悦子

身も凍る西風すさぶ海辺にて鰯すくいし日々はるかなり
 山下 勇

美ら海を何としてでも護らんと辺野古の浜に集いし仲間
 (辺野古浜の初興しに参加して)西澤 愼

(兵庫民報2020年3月22日付)


日付順目次