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2020年2月2日日曜日

当事者の声反映した仕組みづくりを:2019年度「災害と障害者のつどい」

河南 勝(兵庫障害者センター副理事長)


今年度の兵庫障害者センター主催の「災害と障害者」のつどいは、二部構成で開催しました。第一部は、東日本大震災のときの障害者とその支援者の物語「星に語りて」の映画会(一月十八日)で四十名の参加、二部は、講演とシンポジウム(二十六日)で六十名の参加でした。
映画は、「障害者が消えた」と表現して避難所にもどこにもいない実態、要支援者の名簿を公表させた取り組みや、避難所に行けない障害者・高齢者、原発からの避難できない人たちの問題、当事者の声を街づくりに反映させた陸前高田市の取り組みなど、物語の展開の中で明らかになりました。
今年は、阪神・淡路大震災から二十五年です。十五年のつどいで明らかにした六点の課題、①障害に応じた情報提供②所在を把握するための要支援者名簿の公表③誰もが安心して入れる避難所④災害時の医療⑤災害障害者の問題⑥生活再建のための公的支援―がどこまで進んだのかが具体的に問われています。
佛教大学講師の後藤至功さんの基調講演「いのちとくらしを守る避難・支援のあり方」やパネルディスカッションでは、福祉避難所、神戸市の基幹福祉避難所の事態や課題が明らかになりました。また、自治体調査の結果を見ると、全体に進んできているといえますが、二十五年経ってもここまでかという思いもあります。
具体的に研究や実践が進み、会場からの意見をふまえた具体的でリアルなやり取りが展開されました。合理的配慮を組み込んだ提言、当事者の声を反映した仕組みづくりや政策化がこれからの課題であることを学びました。

(兵庫民報2020年2月2日付)

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