記事を検索

2019年10月27日日曜日

希望ある政治へ:連合政権の機運広げよう:革新懇全国交流会


全国革新懇は十九、二十日の両日、神戸市内で「地域・職場・青年革新懇全国交流会」を開きました。十九日の全体会(写真左)には全国から千八百人以上が参加しました。二十日は、十二会場に分かれて分科会・分散会が行われました。
*
全労連議長の小田川義和さんが「問題提起と報告」。「革新懇の持つ力の発揮が、市民と野党の共闘を守り、支え、発展させ、統一戦線運動発展の展望を切り開く」とのべ連合政権実現の世論喚起のとりくみを呼びかけました。
日本共産党委員長の志位和夫さんが特別発言。四年間、前進させてきた野党共闘の本格的な発展へ連合政権を呼びかけたとのべ、「全国津々浦々から野党は連合政権の声をあげてほしい」と訴えました。
同志社大学教授の岡野八代さんは病気欠席のため、ジェンダー平等をテーマにしたメッセージを寄せ、代読されました。
三氏が連帯挨拶。憲法学者の小林節さんは「九条改悪は突然やってくる。いつも身構え改憲の危険な狙いをまわりに訴えていこう」、総がかり行動実行委員会共同代表の福山真劫さんは「連合政権の条件は確実にできつつある。日本の未来のために安倍政権を打倒したい」、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「原発マネーの還流、既得権益べったりの癒着ぶりを白日の下にさらせば原発は止められる。安倍政権を退陣させよう」などと訴えました。
*
全国各地の代表ら十五人が発言。「十一月の高知県知事選に野党共闘の候補を共産党から出してほしいと言われ、急遽決意した」などの発言に拍手がわきました。兵庫県から二人が発言。県革新懇代表世話人で日本共産党県委員長の松田隆彦さんが市民と野党の共闘と連合政権の機運を広げる兵庫県内のとりくみを、川西革新懇の吉岡健次さんが革新懇を昨年結成した経験を紹介しました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

社会変える主体として:学び交流し仲間ひろげよう:革新懇青年交流会


革新懇全国交流会の二日目、分科会として「青年交流会」が開かれ、兵庫県を中心に全国から八十三人が参加しました。
はじめに全国革新懇からの発言として民青中央委員長の小山農さんから挨拶があり、青年が希望を託せる十三項目の共通合意など市民と野党の共闘が発展してきており、いま私たちの力で野党連合政権をつくれる時だと指摘。「多くの青年が政治を変える展望を求めており、力を合わせよう」と呼びかけました。

○主体の成長で社会は変えられる

「主体的な力をつけよう、仲間をどうつくりどう広げるか」をテーマに石川康宏神戸女学院大学教授が基調報告を行いました。
石川さんは、若年層の投票率が低いのは主権者教育の遅れもあるが、本当はみんな知りたいとの思いを持っていると指摘。政治に関心がなくても安倍政治からは逃げられない、日本の中だけで考えず国際比較をすれば希望が見え、主体の成長で変えられることも語っていこうと提起。青年の生の声や統計グラフも多数使って報告しました。
国際比較として示されたデンマークの進んだ例などに参加者は衝撃を受けていました。
*
シンポジウムには愛知と京都それぞれ一人と兵庫の二人の青年が登壇し、自身が活動に参加するようになったきっかけとこれまでの活動が語られました。

○「君には人権がある」の言葉に助けられ

「高校時代の管理教育がひどくて学校不信になったが『君には人権がある』と助けてくれた先生がきっかけだった。その時の情勢に合わせてみんなで企画をつくってきて、最近はせやろがいおじさんを招いて開催した企画に四百五十人が参加した」(愛知青年革新懇・川村ミチルさん)

○毎日残業が当たり前だと思っていたが

「中小企業で毎日残業、それが当たり前だと思っていたが身体を壊して休職。民青と出会い『遊ばせろデモ』を企画し、さらに青年革新懇に加わってデモを発展させてきた」(京都青年革新懇・野口亜津子さん)

○自分も政治に無関心だったから

「自分も政治に無関心だったからこそ、自分のような気づきを広げたいと活動し始めた。弁護士の方を招いて憲法カフェをはじめ映画上映会や学習会を継続的に行い、自身も学びながら食事や場所も工夫・試行錯誤しながら取り組んでいる。神戸新聞にも掲載されました」(憲法カフェCLUE・槙原友紀さん=兵庫県)

○要求を聞き、展望を伝えると

「パンクロックやハードコアが好きだがイラク戦争当時にアメリカの好きなグループが戦争反対のキャンペーンをしていて興味を持ち始めた。民青兵庫県委員会として学費奨学金の実態と働き方の実態を集めて国会や県議会に青年の実態を届けてきた。今年の選挙では六百三十一人の青年と対話、『投票めんどくさい』と言う青年も要求を聞いていくと社会を変えたいとの思いを持っていて、展望を伝えると変化していった」(民青兵庫県委員会副委員長・上園隆さん)
―とそれぞれ語り、フロアの参加者との質疑応答も活発に行われました。
*
参加者の中にはどこの団体にも所属していない二十代の男性もおり「政治は詳しくないし友達ともあまり話さないが働き方のこととかは話す。どういう活動をしているのか、基調報告も聞きたくて参加した、勉強になりました」と話していました。
深く学んで交流し、参加者一人ひとりが社会を変える力を大きくした企画となりました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

県議会決算特別委員会で日本共産党・きだ議員が質疑(2):神鋼石炭火力発電建設中止求めよ――CO2増なら見直し含め指導と県答弁


十月七日~二十一日の日程で審議が行われていた決算特別委員会で、きだ結議員が、二〇一八年度決算に関わり、連日質疑を行いました。

○六甲山イノシシ対策

十一日は、農政環境部の審査が行われ、きだ議員は、六甲山麓でのイノシシ被害対策についてとりあげました。きだ議員は、環境省によると二〇一七年度、全国でのイノシシ被害五十五件中、兵庫県が十五件で最多となっており、とくに神戸市に集中していると指摘。神戸市中央区の路上をバイクで走行していた七十代の男性がイノシシと衝突して転倒し重傷を負ったり、灘区の路上でパトロール中の県警男性巡査長がイノシシに襲われ、右足を負傷―など、依然として起こっている人身被害を紹介しました。
きだ議員は、イノシシ被害をなくすために出没実態把握、効果的な防護柵、餌付け根絶パトロール支援、狩猟マイスター育成スクールの受講要件の緩和等を求めました。
県当局は、市町と連携しながら、対策強化に努めたいとしました。

○地球温暖化対策と神鋼石炭火力発電所

きだ議員は、県の地球温暖化対策についても質疑を行いました。
きだ議員は、このままいけばパリ協定の目標が達せられないとして今年九月に行われた国連の気候変動サミットで提起された「二〇五〇年までの温室効果ガスの実質排出ゼロ」、「二〇三〇年までに同四五%削減」などを紹介し、「県の二〇三〇年に二〇一三年比二六・五%削減は、この提起からも低すぎる。二〇五〇年温室効果ガス実質排出ゼロを正面に、計画を見直すべきだ」と迫りました。
さらに、新たに七百万トンもの二酸化炭素を排出するといわれる神戸製鋼の石炭火力発電増設計画は、地球温暖化対策に反するとし、「気候変動サミットでは、二〇二〇年以降、新たな石炭火力発電建設禁止を打ち出している。県として、石炭火力発電設置中止を求めるべきではないか」とただしました。
県は、「厳しい環境アセス審査により、毎回二酸化炭素排出実績をださせることになっている。それをチェックし、今よりも増えているということになれば、見直し含め、指導を行う」としました。

○台風・土砂災害対策

十五日の県土整備部審査では、直前の台風19号による全国での被害にも触れ、「災害対策の強化が求められる」とし、昨年の台風21号で被害が発生した高橋川のその後の対策について質問。県当局は、「必要な堤防を嵩上げし、深江橋から民家への流入を防ぐための遮蔽板を横引きゲートに改善し設置する」と答弁しました。
さらに、きだ議員は、一九三八年阪神大水害、六一年水害、六七年六甲山系豪雨土砂災害で甚大な土石流による被害があり、風化で崩れやすくなっている六甲花こう岩山地での対策について質問しました。六甲山系では、三八年の阪神大水害の翌年に、国が六甲砂防事務所をつくり、国直轄事業で五助堰堤など砂防堰堤の設置などを行ってきました。しかしきだ議員は「近年、大きな気候変動による豪雨や大型台風、そして自身も含め、『大丈夫なのか』と地元でも不安がひろがっている」と指摘。改めて対策の現状などを問いました。県当局は、国直轄と県も協力しながら、現状ふまえ引き続き対策を行っている。「県は十年くらい、国事業ももう少しかかるが、ハード対策とともに、ソフト対策も重視し、県民の命を守る対策をしていきたい」としました。

○中学校給食

十六日、教育委員会審査で、きだ結議員は、中学校給食について質疑。県当局に、現在の実施状況についてただすと、当局は、「県内では、未実施になっている市町の実施計画が着実になされ、二〇二二年には、ほぼ全校で実施される見通しとなっている」としました。またデリバリー弁当選択制については神戸市以外はセンター方式などへの変更を予定していることを明らかにしました。
きだ議員は、第三次食育基本計画は中学校給食実施率九〇%を目指すべきだとしていると指摘。「神戸市のデリバリー弁当は、実質約三割の生徒しか利用していない。県内全校で中学校給食が実施されたとしても、神戸市での三割利用をふまえると給食利用率は七八・五%にしかならない。食育推進の立場から神戸市への働きかけを行い、県内どこでも温かく美味しい給食を食べれるようにすべきだ」と求めました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

神戸製鋼さん石炭火力発電所つくらないで――裁判日記(民事訴訟第5回):身勝手な主張しつつ工事進める神鋼


原告 近藤秀子(写真前列左から2人目)

十月十五日神戸地方裁判所一〇一号法廷で民事訴訟第五回期日が開かれ、前回に引き続きコープ自然派兵庫の組合員イベントとしての傍聴もあり、定員百人の傍聴席が満席になりました。
今回、原告側から提出した準備書面(六)で、関西電力に対して「関西電力と神戸製鋼(コベルコパワー神戸第二)との間の電力需給契約書」の提出を求めていることについて、提出すべき理由を述べるとともに、特に提出すべき部分を特定し、これについて法廷でスライド「関西電力に対する求釈明」によるプレゼンテーションが原告の弁護団からありました。
これまで出された原告の感想には、相手側が何を言っているかわからないという意見が多く、報告会では、わかりやすくまとめたものを弁護団が用意してくれることになりました。
*
第五回期日で提出した準備書面(五)は、原告側が神戸製鋼に対して、環境アセスメントの集大成である環境影響評価書の提出を求めていることについて提出を求める部分を特定するもの、準備書面(七)は、神戸製鋼に対して大気汚染物質の排出に関する環境影響評価書の記載内容について具体的な説明を求めるものです。
*
神戸製鋼・コベルコパワー神戸第二がこの間に提出した準備書面(二)は、PM2・5についての原告主張に対する回答と反論です。
その内容のポイントは、①環境影響評価書を証拠として提出する必要はない(ただし必要なところは一部出す)、②新設発電所からの大気汚染物質は、環境基準に適合していて支障を及ぼすものではない、つまり問題ない、③PM2・5については環境濃度への影響等の調査・予測・評価は行っていないとしながら、一方では神戸市と厳しい環境保全協定値を定めそれを守るから原告らにPM2・5による健康被害を生じさせない―というもの。まったく身勝手な主張だと言わざるを得ません。
関西電力に至っては何も提出していない状況です。
*
裁判が行われているにもかかわらず、神戸製鋼所は新発電所の工事を私たちの目の前で着々とすすめています。抗議声明など何か原告としてアクションを起こせないものかと思い悩む毎日です。
*
次回期日は二〇二〇年一月二十八日十五時から神戸地方裁判所一〇一号法廷です。

(兵庫民報2019年10月27日付)

亀井洋示「お主らも悪よのう」


(兵庫民報2019年10月27日付)

台風19号被災者支援募金〝励ましたい〟と次々

日本共産党は各地で、台風19号被災者支援募金に取り組んでいます。十月十七日には、兵庫県委員会も、松田隆彦県委員長を先頭に、募金への協力を呼びかけました。
定例の「阪神・淡路大震災を忘れない」街頭宣伝でも募金を呼びかけ。朝の出勤時間でしたが、初老の男性やスーツ姿の若い女性など、募金に応じてくれました。
午後三時からは神戸元町の大丸前で再び呼びかけ。


議会の合間にかけつけたいそみ恵子県議会議員(西宮選出;写真)は、被災者支援に力を尽くす決意を表明。金田峰生国会議員団兵庫事務所長は、現地へ救援に入っている党国会議員や地方議員からの情報を紹介し、募金を呼びかけ。また、「被災者生活再建支援法の改正を」「消費税増税を許さず、五%引き下げを」と訴えました。
自転車に乗った中学生たちや、子連れの男性など、次々に募金。「共産党なら信頼できる。がんばって」「被災された方々を励ましたい」などの声も寄せられました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

第15回地域人権問題全国研究集会:憲法がいきる地域人権の創造へ議論:「部落差別解消推進法」の条例化に警戒


第十五回地域人権問題全国研究集会が十月十八、十九の二日間の日程で姫路市内で開催されました。
*
十八日の全体集会では全国人権連代表委員の吉村駿一さんが開会挨拶。「社会問題としての部落問題は解決の段階にある。憲法の理念の人権と平和、民主主義を日本社会に実現する国民共同の発展にとりくんでいる。かつて部落解放運動に部落民以外は差別者とする誤った路線が持ち込まれ、八鹿高校事件など許されない犯罪事件も起こした。『人権を尊重するものは他者の人権も尊重しなければならない』と国民融合の運動をすすめ、全解連から人権連へ発展してきた」と述べました。
また、「参院選で改憲勢力が三分の二を割ったにもかからわず憲法改悪に安倍首相は執念を持っている。改憲阻止へ共同を広げよう」と呼びかけるとともに、「(部落差別を恒久化する)『部落差別解消推進法』が制定され、条例化する自治体も出ていることに対して、共同で民主主義を守るとりくみを」と訴えました。
*
兵庫県実行委員会の和田進委員長は挨拶で、「兵庫で三回目の開催。一九七五年八鹿高校事件の翌年開催された第四回全国部落問題研究集会で、部落問題の解決への道筋と展望を与える『国民的融合論』を榊利夫氏が提起し、八三年の第十二回大会では松本清張氏が『現代における民主主義の危機――世界人権宣言三十五周年にあたって』と講演するなど、兵庫での開催が大きな転機となった」ことを紹介しました。
*
全国人権連の新井直樹事務局長が「部落問題解決の到達点と地域社会・人権をめぐる課題」の題で基調報告。部落差別解消へ「国民融合」の実践で理論も発展、解消に向かっているなか、同和行政終結の流れを無視した「部落差別解消法」が成立、この法を越えた条例化策動があると述べ、憲法がいきる地域人権の創造へ大いに論議を深めようと訴えました。
*
永田浩三武蔵大教授・元NHKプロデューサーが「安倍政権とメディア」をテーマに記念講演。「八鹿高校事件」の上映のあと、小牧英夫元八鹿高校事件対策弁護団長が特別報告を行いました。

小牧弁護士

小牧氏は、「八鹿高校事件は二十年以上かかったが民事・刑事とも裁判で勝利し、彼らの行為が暴力と認定された。同事件前から部落解放同盟による事件が県下で続いており、ここで警察が対処しておれば防げた」と厳しく指摘。「部落民以外は生まれながらに差別者」とする異常な理論で解放同盟が教育や行政に介入した誤りを批判し、八鹿高校事件を昔の問題でなく今も続く問題だと強調。タブーがメディアにもあり、新たな策動を許さないたたかいをすすめる意義を訴えました。
全体会では日本共産党を代表してたつみコータロー前参議院議員が来賓挨拶しました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

澤地久枝さん「いのちの力」講演:生きて闘う力に確信と大きな感動

講演する澤地さん

治安維持法同盟県本部女性の会事務局長 小松美紀江

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟兵庫県本部女性の会(小坂ますみ会長)は、澤地久枝さんを招き、「安倍九条改憲は戦争への道・改憲発議許すな」をスローガンに「女性のつどい」を十月十九日、兵庫県民会館で開催しました。
同日は全国的な二つの交流会、研究集会と重なりました。二百三十一名の参加者で盛大に行うことができました。「なぜ重なったのか」と問い合わせもありましたが、会場が取れなかったために申し訳なかったと思います。
澤地さんは「この九月三日で八十九歳になりました」と自己紹介。九条の会発起人の一人として毎月三日、国会前に立って四十回目。「人は一つしかない命をもって生まれてきた。死にたくなくても治安維持法で逮捕、その日に虐殺された小林多喜二、釈放される前に獄死した三木清、伊藤千代子など多数。そして多くの命を奪った戦争」と命の重みを澤地さんは切々と話されました。
澤地さんの知る弁護士の布施辰治(一八八〇~一九五三)は、あの時代左翼的な労働組合などの弁護に率先してあたっていました。辰治の三男・杜生は京大哲学科出身で詩人でもありましたが治安維持法で逮捕され、京都の刑務所で一九四四年二月四日、二十九歳で獄死しました。父辰治の苦難は想像を絶するものであったといいます。杜生の妻から話を聞いた澤地さんは、「治安維持法とは実際の法廷で裁かれ死刑を宣告されることなく、なんてひどい法律だったことか。当時の高官は自分の息子を徴兵から逃れさせている。一生懸命生きている日本人の命は大切にされることなく軽く扱われた。九条が九条として生きていける社会をつくりたい。世界が認める憲法に自信をもって次の総選挙は『アベ・ノー』でたたかいたい」と思いを訴えました。


参加者からも「澤地さんと会えるのはこれで最後かも分かりません。いつまでも元気で長生きして下さい」と涙ながらの励ましがありました。
会場で台風19号の被災者救援カンパを呼びかけたところ、二万八千八百四十五円寄せられました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

東園田九条の会発足14周年記念講演会:知らなかった現実に眼を開かれる


岩田伸彦(東園田九条の会世話人)

東園田九条の会十四周年の記念講演として十月十九日午前、東園田総合会館で、斉加尚代さん(毎日放送報道局ドキュメンタリー報道部)に「教育とメディアに何が起きているか」と題して、お話しをしていただきました。当日は会場超満員の九十二人がお越しになりました。


二〇一八年から小学校で、二〇一九年から中学校で「道徳」という科目の授業が始められていますが、多くの皆さんはご存じないかと思います。
これは戦前に「修身」として教育され、無謀な太平洋戦争にお国のために命を捧げる事が教えられた、再び、「いつか来た道へ」誤った教育の現代版と言えるものです。
二〇一二年安倍内閣の誕生によって急速に右傾化が進められ「新しい教科書をつくる会」「日本会議」などが勢いを増し、「慰安婦問題」などは事実に反すると攻撃を加え、それまで優れた教科書をつくってきていた日本書籍が倒産に追い込まれる過程などを、カメラを通し関係者へのインタビューで構成されたものでした。
また後半の「メディアへの攻撃、嫌がらせ」については、優れた報道に対して局への執拗な抗議、脅しを行い、若者が多く利用するネットを使った「ネット右翼」(ネトウヨ)の執拗な攻撃を繰り返し、拡散を図っていますが、全く事実に反するそのデタラメさを事実に基づいて批判。スライドを使ってわかりやすく構成された講演内容でした。
日常、テレビや新聞などの簡単な報道の背景をカメラを通して見た、リアルなお話は、よく知らなかった深層を知ることができました。
多くの地域で一人でも多くの方々に、お薦めしたい内容でした。

(兵庫民報2019年10月27日付)

第49回メディアを考えるつどい:安倍官邸・維新の吉本利用:清水忠史衆院議員が解明


NHKとメディアを考える会(兵庫)が主催した第四十九回メディアを考えるつどいが十月十四日県民会館ホールで開かれ、三百五十人が参加しました。
今回のテーマは「吉本興業と安倍官邸・維新の会、その笑えぬ癒着」。日本共産党の清水忠史衆議院議員(写真)が講演しました。
清水氏はまず、スライドによる映像も使って安倍政権による消費税一〇%への増税強行、忘れてはならない森友疑惑、関西電力原発マネー還流疑惑、あいちトリエンナーレ補助金中止、郵政によるNHK番組介入問題などを、松竹芸能出身らしくユーモアたっぷりに、わかりやすく話しました。
そして、吉本興業闇営業問題で浮彫りになった吉本興業の体質について、所属事務所が圧倒的な権限をもち、芸人は一部の有名タレントを除いて事務所いいなり、無権利・低ギャラで使われている実態を解明しました。
政府・官邸、維新との関係では、設立されたクールジャパン機構に政府が公金(財政投融資)から七百二十一億円の資金を提供。吉本興業が参加する事業には機構が百億円を投資。このなかには、大阪城公園内の三つの劇場の運営、管理(十二億円)や、吉本興業とNTTが設立した新会社が沖縄につくるアトラクション施設(百億円)など、目的との関連性が薄い疑問な投資が多いことなどを暴露。吉本興業と維新は政府・官邸から利益を引き出し、吉本は官邸と維新に協力、維新は改憲はじめ政権とタッグをくむ構図をわかりやすく解明しました。
集会参加者は「日本郵政の番組介入に抗議し、介入に加担した石原進NHK経営委員長の辞任を求めるアピール」を採択し、NHK神戸放送局までデモ行進を行い、市民に訴えました。

(兵庫民報2019年10月27日付)

ひなたぽっころりん〈647〉


(兵庫民報2019年10月27日付)

観感楽学

岡山県瀬戸内市の牛窓町といえば竹久夢二の生誕地として有名だが、その地に「唐子踊り」なるものが伝承されている。十歳前後の男の子二人が異国風の衣装をつけ、笛や太鼓に合わせて蝶が舞うように踊る。毎年十月の第四日曜、牛窓・紺浦地区にある疫神社に奉納される。三百四十年以上も続く行事で岡山県の重要無形民俗文化財に指定されている▼江戸時代、朝鮮王朝は総勢五百人におよぶ大使節団「朝鮮通信使」を十二度も日本に送り両国の親善をつむいだ。一七一九年の第九回のもようを製述官・申維翰は随行記『海游録』にこう残している。「楽手たちに鼓笛をかなでさせ二人の童子を対舞させた。多くの倭人が雲のごとく集まった」▼一行は瀬戸内海を船で通航し備前・牛窓はその停泊地の一つ。朝鮮通信使の「童子対舞」はそれをみた牛窓の庶民により善隣友好の証としての「唐子踊り」となった▼ところでかつてその由来は「神功皇后の三韓征伐にあり」と喧伝されてきた。明治維新後の日本による朝鮮侵攻・植民地化を合理化するためである。しかし第二次戦後、地元の人たちの歴史見直しの営みがそれを克服してきた。歴史偽造を破る力あり。(T)

(兵庫民報2019年10月27日付)

日付順目次