十月二日の兵庫県議会本会議で、日本共産党のいそみ恵子県議が一般質問を行いました。
災害対策
高潮対策についていそみ議員は、昨年の台風二十一号で被災した西宮浜・甲子園浜・鳴尾浜で明らかになった地盤沈下もふまえ、護岸の嵩上げなど、抜本的な対策を訴えました。西宮市の津門川については、地下貯留管整備事業の推進、アユなどが遡上し、漁場となっている施設の改修・整備を求めました。これに対し県当局は、五年ごとに護岸高を確認し、嵩上げ等必要な手立てをすすめると答弁。津門川については、河川生物の専門家や住民の意見も聞きながら構造や設置位置等の検討を行ったうえで改修に着手するとしました。
病院などの統廃合
いそみ議員は、地元県立西宮病院と西宮市立中央病院の統廃合について、地域周産期母子医療センター機能の継続・充実や、西宮市立中央病院あとの医療機能充実等を求めました。県当局は、「住民代表や学識者などで構成する統合再編懇話会や圏域の地域医療構想調整会議で意見を聞き、内容を公表」「基本計画案についてパブリックコメントを実施し、さらに広く県民から意見を求める」と答弁。市立中央病院跡地の利活用については、「西宮市が市立中央病院跡地にかかる地域懇談会を開催し、地域の意見を聴きながら検討を進めていく」としました。
阪神南県民センターと阪神北県民局の統合案に反対を表明し、県民サービスを充実させるために、土木事務所や福祉事務所などの体制強化を主張しました。三警察署廃止と九警部派出所の廃止・縮小等が提案された警察組織の再編整備計画について中止を求めました。
国保料・給食副食費
いそみ議員は、高すぎる国保料を引き下げるために、県として「均等割」減免制度を創設すること等を求めました。井戸敏三知事は、「子どもの『均等割』については、国に廃止を求めている」と答弁しました。十月一日から始まっている保育料一部無償化に伴って新たに実費徴収されることになった給食副食費の無償化のための助成制度創設を求めました。
(兵庫民報2019年10月13日付)