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2019年7月24日水曜日

第25回参議院議員選挙:日本共産党比例18万票獲得

(左から)大沢たつみ元参院議員、大野比例候補、金田選挙区候補、松田隆彦県委員長

第二十五回参議院議員選挙は七月二十一日投開票で行われ、兵庫県では日本共産党が比例代表選挙で十七万九千八百六十・六票(小数は按分票)(得票率八・二五%)を獲得し、全国での比例代表四議席の獲得に貢献しました。
選挙区選挙(定数三・立候補六人)では日本共産党の金田峰生氏(53)が十六万六千百八十三票(得票率七・五六%)を獲得しました。
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金田氏は選挙区選挙の大勢が判明した二十一日夜、大野聖美比例候補らとともに選挙事務所で挨拶し、選挙期間中、若者から「私たちの方を向いてくれている政党だと思った」と言われ、「ここに希望がある、政治を変えることはできる」と思ったと語りました。
年金、消費税、憲法など、訴えに大きな共感が寄せられたことを紹介。また「投票率の低迷は与野党問わずその責がある。とりわけ政権党は国民多数の支持を受けている訳ではないことを肝に銘じるべきです」と指摘しました。
さらに「これまでにも増して、多くの皆さんに支えられ、応援されていることを実感したたたかいだった」と振り返り、訴えた公約実現へ引き続き奮闘する決意を表明しました。

第25回参議院選挙の結果について

2019年7月23日 日本共産党兵庫県常任委員会

 第25回参議院議員選挙にあたり、日本共産党と金田峰生選挙区候補にご支持を寄せられたみなさん、ともに奮闘していただいたすべてのみなさんに心から感謝申し上げます。

選挙の結果、日本共産党は比例代表選挙で4議席、選挙区選挙では東京、京都、埼玉で勝利し、7議席(改選比1減)を確保しました。32あるすべての1人区で野党が候補者を統一してたたかい10選挙区で勝利しました。自民・公明・維新などの改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2議席を割ったことは市民と野党の共闘の大きな成果です。
兵庫県では比例代表選挙で179,860票を獲得。17年総選挙の比例票を135票上回りました(得票率は0.11%増)。選挙区選挙では金田峰生候補が166,183票を獲得しましたが、議席には及ばず悔しい結果となりました。

今回の選挙で日本共産党は、消費税に頼らない財源を示し、働き方、教育・子育て、社会保障を充実する提案、減らない安心の年金制度の実現を呼びかけました。また憲法9条改悪に反対し、ジェンダー平等社会の実現を訴えました。これらの政策には県下の多くの有権者のみなさんから共感が寄せられました。また県内でも、市民と野党の共闘を追求する中で、多くの新しい絆、新しい信頼関係が発展したことは、今後につながる大きな財産です。

日本共産党兵庫県委員会は、選挙中にかかげた公約の実現にとりくむとともに、党内外のみなさんのご意見にも耳を傾け、今後の活動に生かしていきます。選挙戦の成果を確信に、悔しさをバネに、〝どんな情勢のもとでも前進できる力をもつ党〟〝共闘にとりくみながら、党躍進にとりくむという二重の責任を果たせる党〟をつくる仕事にとりくみ、次期総選挙に向けた新しい前進を切りひらくために全力をつくす決意です。



開票結果表は次のリンクのExcelファイルをご覧ください。



(兵庫民報2019年7月28日付)


三田市長選

あったか三田長谷川氏及ばず


三田市長選挙(立候補三人)は七月二十一日投開票で行われ、「あたたかい三田民主市政をつくる会」の長谷川美樹氏(68)=無所属・日本共産党推薦=は、一万四千二百七十五票(得票率二九・三二%)を獲得しましたが及びませんでした。
長谷川氏は、トップダウンの現市政を批判し、市民病院を現地・市直営で存続、子ども医療費を無料に戻し中学卒業まで完全無料に、中学校統廃合計画の白紙撤回などを訴え健闘しました。
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当選は現職の森哲男氏(67)=自民、公明、立民、国民、兵庫維新の会推薦=二万八千三百五十一票。三位の中川暢三氏(63)=無所属=は六千五十六票。

(兵庫民報2019年7月28日付)

観感楽学

体長五ミリ以下のめだかの赤ちゃん三匹が台所の隅の小さな器で泳いでいる。めだかを買ったわけではない。つれ合いが室内観葉にもとめたホテイアオイの根っこにくっついてきたのである。ホテイアオイなんぞにお金を出すなんてと思ったが、いまは二人して「愛し子」の成長ぶりを観察するのが毎朝のしごとになっている▼参院選あけの月曜の朝。この日ばかりはそれにかまっておれない。近くのコンビニで各紙を買ってくる。六紙の一面の横大見出しは「自公改選過半数」新聞と「改憲勢力三分の二割れ」新聞に分かれ、後者は神戸新聞と産経新聞で縦見だしは各々が逆のものに▼安倍首相は秋の臨時国会で「憲法議論を開始する」とし「二一年九月までに国会発議・国民投票を目指す」と語っている。これに係わり共同通信社の出口調査(比例)で興味深い結果が出ていた。無党派層の七割が野党(維新も含む)に投票。公明・維新に投票した人で「安倍憲法改正に反対」はそれぞれ三九・六と四八・三%。▼市民と野党の共闘なかりせば今回も改憲勢力三分の二を許していただろう。つくってきた地歩の大事さを思う。「愛し子」よ、もっと大きくなれ。(T)

(兵庫民報2019年7月28日付)