記事を検索

2019年6月23日日曜日

「共謀罪」法廃止を:兵庫県弁護士会がパレード


兵庫県弁護士会は「共謀罪」法反対街頭パレードを六月十五日に開催し、呼びかけに応えた市民も含め二百人が神戸市中央区の東遊園地から三宮センター街を元町駅前までパレードし、市民に訴えました。
この日は、安倍政権が二〇一七年に「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法の可決を強行してから二年。
出発集会で県弁護士会の堺充廣会長は、施行後も日弁連はじめ各地の弁護士会は一貫して反対を貫いており、この日は京都弁護士会も集会を開催していることを紹介し、廃止を求める声を全国であげようと呼びかけました。
また、県弁護士会刑事弁護センターの長谷部信一委員長が「共謀罪」の不当性を解説しました。
長谷部氏は、逮捕は不起訴になっても職を失うなど社会的ダメージは大きいこと、いまやだれもがスマホなどでSNSを利用し全世界につながっているが、その中に捜査機関がマークしている人がいて犯罪への「合意」があったとみなされれば、いつだれでも逮捕される恐れがあること、「共謀罪」のこうした実態を知っているのはまだ、国民のほんの一部であり、弁護士はその問題点を国民に知らせる義務があると述べました。
また、京都弁護士会からのエールを種谷有希子副会長が代読しました。

金田峰生氏も参加

参加者は、「共謀罪法反対」「テロ防止を理由に話し合いを監視するな」などのコールを響かせながらパレードしました。

(兵庫民報2019年6月23日付)

金田峰生「憲法をまっすぐ実現する政治に変えよう」

連載エッセイ12

「共産党はちょっと力が足りひんのんとちゃうか」と言われました。でもそれはこれまでの「共産党はええこと言うけど力が無いからなあ」ではなく、「もっと元気出してガンガンやってくれ」という意味です。
「安倍首相を早う辞めさせてくれ」「共産党が一番まともや。お宅が伸びんと政治はようならん。がんばれ」とも言われます。
同時に、「消費税増税を何とか止めて欲しい」という切実な声もたくさん頂いています。
「授業料が払えずに退学した友人がいます」と話してくれた学生は、自身も学費のためにバイトをしていますが、講義がある日だけでなく試験日にもシフトを組まれ「何のためにバイトをしているのかわからない」と悩んでいました。
子育て世代のみなさんも、「わが子の教育費を考えると暗澹たる気持ちになる」といいます。
青年労働者に「賃上げが実現したら何をしたい?」と聞くと異口同音に「とりあえず病院に行きます」というのです。
そして安倍政権は消費税を増税し、「年金だけで暮らせると思うな」といい、それでも「富裕層の負担を増やすなど馬鹿げたことだ」というのです。もう政治の体をなしていません。
「すべて国民は個人として尊重される。生命、自由および幸福追求に対する国民の権利は、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする」(憲法十三条)をまっすぐに具体化・実現する政治に変えるために、いよいよ目前に迫った今度の参議院選挙を勝ち抜きたいと思っています。
(日本共産党国会議員団兵庫事務所長・参院兵庫選挙区予定候補)

(兵庫民報2019年6月23日付)

野党共闘勝利と共産党躍進を勝ち取ろう!

JCPユースサポート@ひょうご 伊木さちさん


「日本共産党を応援したい!」という若い人たちでグループをつくって活動しています。私自身は七月の参議院選挙で若い人がもっと明日に希望をもって生きられる社会にしたいと思っています。
先日学園前で対話宣伝をした際に学生から「奨学金借りてて将来の返済は不安」「学費は高いですね」「消費税上げられるときつい」「医療や保育にもっとお金を使ってほしい」など大変な実態やこんな社会になってほしいという願いを聞きました。
「学費を半額にしよう」と掲げる共産党が選挙で勝ち、学費がもっと安くなれば学生の生活はどう変わるでしょうか。
たとえば授業後や休日にたくさん入れたアルバイトを減らすことができるし、学費を払ってくれた親に負い目を感じることなく自分が進みたい方向へ進むことができると思います。自分の興味のある分野を調べたり、友達と一緒に新しいことに挑戦してみたり、かけがえのない青春時代を豊かに過ごすことができるのではないでしょうか。
実現できるかどうかは参議院選挙に掛かっています。みんなが選挙を自分のこととして捉え勝利をつかみにいくようなたたかいを広げたいです。

(兵庫民報2019年6月23日付)

「学生に希望を語ろう」――学園キャラバン宣伝

――JCPユースサポート@ひょうご 伊木さち


「共産党を応援したい!」という青年学生で「JCPユースサポート@ひょうご」をつくって活動しています。六月十二日と十四日には「学生に希望を語ろう」と金田峰生参院選予定候補と一緒に学園キャラバン宣伝に取り組みました。
宣伝では、金田さんと一緒にシールボードを使って選挙で実現したいことを聞き、日本共産党の政策も紹介しながら学生と直接対話しました。二日間で六カ所をまわり、九十九人と話すことができました。
「消費税は逆進性が高いからあかんと思う」「LGBTsについては、いいとか悪いという次元でない。なんでそのままを認めないのかと思う」「バイト先の店長がセクハラできもい」などそれぞれの考えや切実な実態が話されました。
それだけに「学費を今すぐ半額に」「消費税を上げなくても実現できる」「誰もが自分らしく生きられる社会に」など日本共産党の政策がとてもかみ合い、「ぜひやってほしい」「勉強になりました」と学生にとっての希望になってると実感しました。
金田さんは「学費を下げれるんやで」と学生に直接語り掛け、絶対に通さないといけないなと気持ちも新たになりました。
また、「YouTuber小池を見ている」という学生もいて、後援会のメンバーにも加わってもらいました。
今後も仲間を広げて若い人の力を大きくしながら選挙をたたかいたいと思います。

(兵庫民報2019年6月23日付)

神戸の交通問題連絡会が市と懇談

――松本勝雄


神戸市内の公共交通の充実を求めて活動している「神戸の交通問題連絡会」は六月十二日、神戸市都市局公共交通課と、高校生の通学定期への補助制度実現、高齢者のための公共交通の拡充、コミュニティ交通、路線バスの減便への対応などで懇談しました。
*
①連絡会で取り組んでいる高校生の通学への補助制度実現に関連して、神戸市がいま行っている高校生への通学定期へのアンケートの内容と結果について、市側から「学校を通じて配布し、三万通返ってきている。通学経路や金額など整理している。三カ月で五万円かかるものもある」などの説明がありました。今年三月に市会への請願は市長与党会派によって審議未了・打ち切りとされましたが、市側は「請願とは関係なく通学定期の状況を調査している」とのことでした。
②高齢者の運転免許返上への対応については、「神戸市の高齢福祉課と兵庫県警が窓口をもうけて対応している」との説明がありました。具体的な支援策などは急いで検討しているようでした。
連絡会側から、公共交通を使いやすくするため、敬老パスの無料化の回復や、神戸電鉄などへの適用、神戸電鉄利用の高齢者運賃割引の「シーパスワン」の改善などの意見が出され、神戸市も「改善の余地はある」と認めました。
③コミュニティ交通について、市側から垂水区の塩屋地域や北区の淡河、八多地域の例が紹介され、「バス路線は基本的に採算の成り立つ需要があることが前提。地域の交通問題に関する住民の主体的な取り組みが必要」との立場が説明されました。連絡会側からは、明石市のたこバスの例をあげ、神戸市のやり方の改善を求めました。
④市内の路線バスのダイヤ削減などが行われている問題で、神戸市バスなどでは住民運動が続けられていますが、新たに神姫バスのダイヤ削減が西区の岩岡町などで起こっています。
これについて市側は「バス路線の廃止は国への届け出が義務だが、ダイヤ削減は事業者の判断で行われている。岩岡の例も神戸市はつかめていない」と述べ、連絡会側から、「大事な市民の足のことであり、しっかり対応してほしい」などの意見が出されました。
市側は「〝市がやるから〟〝民間だから〟というのではなく、検討していく」と答えました。
連絡会側から市側に、「地域のことに聞く耳をもって対応してほしい」「採算が取れなくても地域に必要な公共交通は市の責任で走らせてほしい」「自治会など地域に責任を押し付けるのではなく行政が責任をもって公共交通を充実させてほしい」などの声があがりました。
また、高齢者への公共交通政策の重要性が増していますが、神戸市は、公共交通課と、高齢福祉課、交通局などで進めていて、縦割りで連係が悪い印象でした。

(兵庫民報2019年6月23日付)

借り上げ住宅被災者追い出し裁判:神戸市の事前通知怠り改めて明らかに

借り上げ住宅からの被災者追い出し裁判のうち、東灘区・シティーコート住吉本町に住むTkさんの本人尋問が六月十四日、神戸地裁で行われました。
この借り上げ住宅には、Tkさんの両親が震災で店舗兼住宅を失い入居。その後、母の死後、食事など家事のためにTkさんが父と同居していましたが、父も亡くなりTkさんが承継して現在、居住しています。
尋問でTkさんの代理人は、入居許可証などの署名が両親の自筆でないことを確かめ、両親が借り上げの期限や満了時の退去について知ってたかと質問。Tkさんは「当時父は八十歳ぐらい。二十年後は母ひとりになると思えば、期限を知っていたら入居していないはず」と答えました。また、Tkさん自身も承継の際、期限は聞いておらず、期限が問題になって支援者らが開いた相談会で入居許可証を確かめるように言われて、家の中を捜し、初めて許可証を見つけたことなど証言。この尋問を通じて、神戸市が期限についての事前通知を怠っていたことが改めて明らかになりました。
神戸市側の反対尋問は、家賃の滞納状況など周辺的な問題についての質問に終始しました。
Tkさんの裁判の次の期日は九月六日十三時三十分、神戸地裁で行われます。
*
兵庫区・キャナルタウンウエストのNmさん、Ynさん、Kさんの控訴審第一回弁論が六月十七日、大阪高裁で行われました。
この三人についてはことし二月、神戸地裁が、借り上げ住宅制度が創設された際に新設された「事前通知」(入居を決定したときに、期間満了時に退去しなければならない旨を通知すること)を怠った場合でも、借り上げ満了日の六カ月以前に通知すれば明け渡しを請求できるとする判決を下していました。
十七日の弁論では借上弁護団の佐伯雄三団長が意見陳述しました。問題の本質は当時の自治体が公営住宅法二十五条二項(事前通知)の不遵守を繰り返した結果、何ら落ち度のない被災入居者が意に反する明け渡しを強いられていることにあること、地裁判決が建物賃貸借の法令や判例の示した基本的な法理を無視していること、神戸市が現在も条例の整備を怠っていることなどを批判。控訴審では事実と法理論に基づく真摯で公正な判断をと求めました。
次回期日は八月二十六日十時から、大阪高裁で行われます。

ひょうご借り上げ住宅協議会は、「借り上げ住宅『追い出し』に反対し継続入居を求める早朝決起集会」を六月二十五日九時~十時、神戸市役所一号館前で開きます。

(兵庫民報2019年6月23日付)

西宮市が小中統合で義務教育学校設置を計画

それでいいのかと市民が学習会


西宮市の石井登志郎市長が就任間もない昨年六月議会で小中一貫の「義務教育学校」開設を表明。二〇二〇年四月に西宮浜小学校・中学校を「(仮称)第一義務教育学校」に統合する計画です。
しかし、現在の六・三制を四・三・二制にするなどの他は内容がはっきりしていません。
これに対し、市民や教職員でつくる「四・三・二制義務教育学校を考える会」が六月十六日、小中一貫校・学校統廃合を調査・研究している山本由美和光大学教授(写真)の講演会を開きました。
山本教授は、学校統廃合が「地方再生」のもと政府がすすめる公共施設削減の一環であり、小中統合を補助金の対象とするなど財政誘導も行われていること、カリキュラムや発達段階など教育上、四・三・二制や小中一貫制の導入の根拠がないことを明らかにしました。

(兵庫民報2019年6月23日付)

韓国市民社会との連帯を深めた「日韓国際フォーラム」

――原水爆禁止兵庫県協議会事務局長 梶本修史

兵庫県原水協は、韓国ソウル市内で行われた「非核・平和の東アジアのための日韓国際フォーラム」の報告会を六月十四日、神戸市内で行いました。
*

このフォーラムは五月三十、三十一両日、日本原水協をはじめ日韓の市民団体や労働組合などの共催で開かれたもので、日本からの七十二人を含め全体で三百人が参加しました。兵庫県からは九人の代表が参加し、全体テーマ「非核・平和の北東アジアに向けて 韓国・日本市民社会の役割」のフォーラムの成功に貢献しました。

津川氏の総括的な報告

報告会では、冒頭に津川知久・兵庫県原水協筆頭代表理事が次のように総括的な報告を行いました。
―開会総会のオープニングスピーチで、全日本民医連につづいて韓国女性団体連合常任代表が、「朝鮮半島の平和への旅程が東北アジアの平和に向けた道につながるように韓日市民社会の固い連帯と努力が必要な時期です」「被爆者たちの癒しや経験を私たちの知恵と羅針盤にするために……フォーラムが有意義な討論の場になることを期待しています」と述べました。
―韓国原爆被害者協会の李圭烈(イ・ギョユル)会長と日本被団協の藤森俊希事務局次長、非核フィリピン連合のコラソン・ファブロス事務局長が連帯の挨拶を行いました。
―フォーラム分科会で非核「神戸方式」紹介のチラシ(一部ハングル)を配布、発言したこともあって、釜山市で「非核釜山港」を実現しようと闘っている朴錫紛(パク・セオプン)さんから、「来年二月にぜひ神戸を訪問して非核『神戸方式』のことを学びたい。今年九月の釜山市の公聴会にできれば神戸市会議員を送ってほしい」などと声をかけられました。

フォーラム参加者の報告


津川氏の報告に続き、同フォーラムに兵庫県から参加した人々からフォーラムの様子、韓国の平和団体との交流、六月一日に行った軍事境界線(板門店)近くまで訪れたツアーの様子などについて感想、意見が述べられました。
フォーラムでは四つの分科会(①核兵器のない世界へ――日本と朝鮮半島の非核・平和の確立を②激動の北東アジア――日韓市民社会の課題・連帯③北東アジアの非核・平和とジェンダー平等実現へ――日韓の女性運動の連帯④核による人間と環境への非人道的影響――日韓被爆者交流)が開かれ、熱心な議論が交わされました。これについて参加者から共通して、運動の中での女性の役割の大きさ、在韓被爆者の苦闘について感想が語られました。
また、フォーラムが採択した共同文書発表の記者会見の場で、済州島で海軍基地建設反対を闘う団体から、「非核『神戸方式』を実現して米軍艦の寄港を阻止したい。ぜひ代表を済州に送ってほしい」と要請を受けるなど韓国の諸団体との連帯が強められた様子が語られました。
軍事境界線に最も近い都羅山(ドラサン)駅やドラサン展望台の見学で南北の鉄道が通じている「希望の道」の存在とともに、武装監視員によるチェックなど依然として緊張状態がつづく複雑な状況を実感した様子も語られました。

報告会での議論

報告会には、日本ベトナム友好協会、日本中国友好協会、AALA連帯委員会の役員など約三十人が出席。韓国国民の闘いが前進している理由、安倍政権をどう見ているか、韓国の被爆者の現状などについて質問が出され、熱心に討論されました。
最後に被爆七十五年・二〇二〇年五月にニューヨークで開催される原水爆禁止世界大会inニューヨークの意義が強調され、今年の国民平和大行進と原水爆禁止世界大会(長崎)の成功、参院選で核兵器禁止条約に調印する政府の実現に全力をあげるように訴えられました。

(兵庫民報2019年6月23日付)

県社保協総会・10%中止ネット「公開学習会」で斎藤氏講演


参院選の争点が予想される消費税一〇%引き上げの問題を中心にした公開学習会を六月十五日、神戸市勤労会館で開催しました。兵庫県社会保障推進協議会総会記念の学習会を「十月消費税一〇%ストップ!兵庫県ネットワーク」の共催企画とし、講師にジャーナリストで「十月消費税一〇%ストップ!ネットワーク」呼びかけ人の斎藤貴男氏(写真)を迎えました。
「消費税一〇%で社会保障、憲法、私たちの未来は」と題し斎藤氏は、「消費税は弱い立場の者が押し付けられる税制であり、根幹が間違っており廃止すべき」との考えを示しながら、今は十月増税中止で共同の広がりをつくる運動論を語りました。
読売新聞が「消費税二五%、北欧国民納得」等の見出しの記事を出し、社会保障充実に消費税が必要とのイメージを増幅させてきた責任や、新聞に軽減税率が適用された政府とのつながりを解説。消費税を問題視する報道ができないゆがみの元を語りました。
価格に消費税を含ませ弱者に転化するリアルな企業とのやり取りを紹介し、一方で輸出大企業は、消費税の支払いをまぬがれながら国から「還付金」を受けるなどしており、不公平税制の問題点を指摘しました。
また、キャッシュレス決済を推奨する国の姿勢は、マイナンバー、顔認証システムとつながり監視社会になる事も問題視した斎藤氏は、「十月増税を中止して、改めて税のあり方、社会保障の財源を議論する時だ」と強調しました。
参加者から「税制度は、社会のあり方、生活のあり方を変える側面があることが分かった」と感想が出されました。
*
「兵庫県ネットワーク」から「一〇%ストップアピール」の賛同、署名、街頭宣伝、自治体請願、SNSで情報発信等の行動提起がされました。

県社保協総会:「共同アクション」方針、「消費税増税中止」決議を採決

兵庫県社保協の総会では、「安倍改憲を許さず、社会保障充実の共同を広げよう」「消費税一〇%増税中止を実現させよう」のスローガンを確認。憲法二十五条を大切にする幅広い個人、団体と共同して運動する「ひょうご社会保障共同アクション」をもりこんだ方針や、「消費税増税中止」の決議では、参議院選挙区で安倍政権への審判を下す呼びかけがされ、採決されました。会長には、武村義人氏(保険医協)が再選されました。
――堤匠(兵庫民医連)

(兵庫民報2019年6月23日付)

倉敷民商弾圧事件「無罪勝ちとる兵庫の会」総会

悪政とたたかう団体へのダメージを意図


倉敷民商弾圧事件「禰屋裁判」無罪に向けて支援を強めようと、「無罪を勝ちとる兵庫の会」の第五回総会が六月十二日開かれ、県内各地から二十三団体と個人百十人が参加しました。
この事件は、「暮らしと商売を守ろう」「平和と民主主義を守ろう」と運動している団体に対する不当な冤罪であり、安倍政権による「戦争する国づくり」と一体となった弾圧事件です。
「禰屋裁判」は、昨年一月の二審で一審判決の不当性が断罪され、審理は岡山地裁に差し戻されています。
その後、裁判長が交代する中、弁護団、検察官との三者打ち合わせが断続的に行われていますが、検察側が立証に値しないものを証拠として提出しようとするなど、緊迫したやり取りが続いています。
総会では、弁護団の則武透弁護士が「この事件は、消費税増税などの悪政とたたかう民商を弾圧し、運動にダメージを与えることを意図したもの。禰屋さんたちは、全国の民商、さらには悪政とたたかう団体、国民の代表として、この裁判をたたかっている。さらなるご支援をお願いしたい」と呼びかけました。
禰屋町子さん(写真)は「不当逮捕から五年。これまで私を支えてくれたのは、弁護団、全国からの激励、家族のきずなです。この裁判には、運動団体の未来がかかっています。あきらめたら、そこで試合終了です。署名と支援募金に大きなご協力をお願いします」と支援を訴えました。
最後に、「共謀罪」の先取りと言われる、この弾圧事件の無罪を勝ちとることは、市民運動の今後にとって大きな意義を持つとして、「弾圧をはねのけ、『禰屋裁判』の無罪を勝ち取るまで奮闘しよう」との特別決議を採択。「無罪要請個人署名」「起訴取消団体署名」と、裁判支援の募金活動の強化を確認しました。
――田中邦夫(兵商連)

(兵庫民報2019年6月23日付)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記 番外編

「全面勝利をめざすつどい」:被爆体験に自らを重ねて――「代理人」の真骨頂

――副島圀義

六月十五日、「ノーモアヒバクシャ近畿訴訟 全面勝利をめざすつどい」が大阪市内で開かれ、三人の原告はじめ八十人が参加しました。

弁護団の久米弘子さんの講演「はじまりは京都原爆症認定・小西訴訟から」。一九八六年の提訴から二〇〇〇年の勝訴確定までの「小西訴訟」をふり返り、今、何を受け継ぐべきなのか、話されました。
国を相手取った行政訴訟を「東京地裁の専属」から原告の住所地での審理に改めさせたこと。
被爆者の立ち上がりと、弁護団、学者、医師団、支援ネット等々の大きな広がりを生み出したこと。
「原爆ぶらぶら病」で母からも「なまくら」と言われるつらさを乗り越えてのたたかいの日々が小西さんにとっての「幸せ」。「ゴマメの歯ぎしり」が全国の被爆者を励まし、原爆被害への理解と支援を広げたこと。
講演の締めくくりで久米さんは「京都に生まれ、戦時中は宇治に疎開。京都も原爆投下の対象になっていた。もし京都に原爆が落とされていたら、母は幼い私を連れて家族や知人を探しに爆心地に入っただろう。私も原告と同じ立場に置かれただろう」と語りました。「訴訟代理人」といいますが、まさにその真骨頂と感じた次第。

枚方市原爆被害者の会の森容香さんの被爆体験のお話に続いて、牧志徳さんと奥ちひろさんの「島唄」ライブ。初めて聞いたのが「クルダンドゥ節」です。広島・長崎で被爆し、島に帰ったが本土での不十分な被爆者援護施策からも切り離された沖縄の被爆者が歌った唄だそうです。
忘りぬなりゅむい
昭和二十年ぬ原子爆弾や
忘りぬなりゅむい
広島長崎原子爆弾や
誰がゆいじょう(誰のせいか)
かしがでぃ苦てぃさる(こんなに無惨な苦しい)
大東亜戦争や(大東亜戦争は)
参加者みんながカチャーシー(?)で盛り上がったあと、原告の方への花束贈呈。
しめくくりに、西晃弁護士からの行動提起を確認しました。

  • 全面勝利へ傍聴や要請署名を進めよう。
  • 原爆症認定基準の抜本的改定を求めよう。
  • 核兵器廃絶・脱原発社会実現へ力をつくそう。


(兵庫民報2019年6月23日付)

神戸映サ7月例会『バハールの涙』

尊厳持って立ち上がる女たちの輝き


過激派組織ISに人質になった息子を奪還するために銃を取るクルド人女性たちの姿を描きます。クルド人女性武装部隊「太陽の女たち」のリーダー、バハールの過去と現在を交錯させていきながら、男性の暴力に屈することなく果敢に立ち上がる女性たちの逞しさに心揺さぶられる女性映画の傑作です。悲惨な現実としてだけでは描かないという姿勢が貫かれ好感が持てます。
お互いに慈しみ合ったり励まし合ったりしながら戦い続ける女たちの姿が心に残ります。視点はあくまで女性主観に置かれていて、戦闘描写を目玉とする従来の戦争映画と一線を画します。登場する女性兵士たちは全員、IS支配のもと性奴隷とされた過去をもっています。そこにある幾つもの抑圧は、むしろ文化的・社会的に根づく抑圧を、ISは自らの支配に巧く利用しているだけと伺えます。
女性記者マチルダの「厳しい現実もワンクリックで終わり」という言葉には「見たくないものを見ない、聞きたくないことは聞かない」という姿勢への厳しい視線が向けられています。
最前線で戦う女たちは気高く強く美しい。彼女たちのドラマに出会えて良かったと思える作品です。
―桑田葉子(神戸映画サークル協議会


『バハールの涙』

2018年、フランス他、111分/監督:エヴァ・ウッソン/7月19日(金)①11時②14時③19時/20日(土)①11時②14時③18時/神戸アートビレッジセンター KAVCホール/一般当日1,700円(前売1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/Tel. 078‐371‐8550
 

7月例会学習会:ISによるヤズディ教徒への迫害と現在の状況

7月12日(金)19時~20時30分、グストハウスギャラリー(映サ地階)/講師:玉本英子(アジアプレス、映像ジャーナリスト)/参加費1,000円(一般)/Tel. 078‐371‐8550

(兵庫民報2019年6月23日付)

兵庫山河の会「山河」より

うぐいすの鳴き声日毎正調に彼らも努力と傍ですみれが
 石井敏子

たんぽぽの穂綿となりてたちつくす風はそこ避けすぎてゆくらし
 山下洋美

早朝の公園駆ける学童らおはようの声一陣の風
 新井 幸

遅まきに父の戦歴読み終えて父の存在身近に感ず
 鵜尾和代

初めての駅降り立ちて道順をネットの画面に従いて行く
 塩谷凉子

小雨ふる水無月の町を配り行くしんぶん赤旗希望がおどる
 山下 勇

控えめな紫の花栴檀は楠公さんの境内に咲く
 古谷さだよ

久米南町羽出木の畦を歩きつつ片山潜の願ひめぐらす
 岸本 守

(片山潜記念館を訪ねて)
山間の無人の駅に地蔵尊まつりて伝える鉄道の事故
 古賀悦子

軽やかなタンゴのリズムに身をゆだねうたた寝している五月も末日
 大中 肇

平和なる九条だけは変えさせぬ先の戦の轍を踏ませず
 西澤 愼

露ふくむ深き紫紺の紫陽花を好みし母の白き面顕つ
 安武ひろ子

(兵庫民報2019年6月23日付)

ひなたぽっころりん〈642〉

(兵庫民報2019年6月23日付)

観感楽学

風呂上がりのおさな子が人目をはばかることなく裸ではしゃぎ回り、それを見たお母さんが「マア恥ずかしい」といって自分の顔を両手でふさぐ。「二千万円不足の年金」問題で麻生副総理のとった対応に、なぜかそんな姿が頭に浮かんだ。陽と陰、美と醜が逆転しているが▼金融庁の審議会報告が公表されたその日は「今のうちから考えておかないといけないというのが基本的考え」と評価していたのに、国民的批判が急騰するのを見て「報告書は受け取らないことにした」とおよそ信じられない態度に出た。周章狼狽とはまさにこのこと▼さてその周章狼狽。周章も狼狽も意味は同じで「あわてふためくさま」。中国文学者・一海知義先生によれば、周章は狩猟の際に鳥や獣があわてる様子であり「擬態語でしょう」。狼狽は、「狼も狽もオオカミで、足の長短が前後反対の両者は常にいっしょに行動し、離れると倒れるからあわてうろたえることをいう」と『大漢和辞典』の語釈を引用した上で「なんだか少しわかりにくい」とその不十分さの指摘にとどまっていたのが残念▼ともあれ、いよいよ参院選本番。本気の野党共闘で麻生狼・安倍狽ともに終章へ。(T)

(兵庫民報2019年6月23日付)

日付順目次