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2019年12月1日日曜日

観感楽学

最近、神戸の評判がどうも芳しくない。人口減少が止まらず政令都市中最悪、人口は川崎市よりも少なくなったと報道された。のみならず教師のいじめ問題や子どもの自殺、借り上げ住宅からの高齢者追い出し問題など、市政に人間的なぬくもりが感じられない▼今年六月、市が提案した「都市空間向上計画」もその一つ。駅周辺を居住区域とし、その他を切り捨てるという計画は築き上げてきた地域のコミュニティをズタズタにするものだった▼この計画(素案)の内容を市民に知らせ、危険性を暴いたのは日本共産党神戸市会議員団で、区域分け地図を掲載した「市会報告」を新聞折り込みで全家庭に配布した。議員と後援会などが全市で開催した懇談会は学習の場となり、市主催の説明会はどこも大盛況となった。市民は「共産党が知らせてくれて初めてこの計画が分かった。本来、あんたたちがせなあかんのとちゃうか?」「うちの町内で線引きされて分断される」と市民は市職員に詰め寄り、自治会報でも紹介され、自治会長が説明会で先頭に立って発言した▼そしてついに「素案」は破綻! 十月に発表された計画案では、切り捨て対象地域五〇%以上とされていた垂水区が一・五%に、西区は六〇%から一三・八%に、須磨区は三〇%から〇・四五%に北区は三〇%から〇・二五%にと激変した。市民の声、市民の行動が行政を動かすことを証明した。貴重な一歩前進である。(D)

(兵庫民報2019年12月1日付)

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