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2019年11月3日日曜日

チェンジ生き生き西宮市民の会が防災対策講演会:地域の特徴と過去の教訓生かした対策:国の施策転換の必要も

講演する小川さん

「チェンジ生き生き西宮市民の会」が十月二十七日、西宮市立勤労会館で、『頻発する豪雨災害に向き合う』と題した講演会を行いました。講師は、「二十一世紀の武庫川を考える会」代表の小川嘉憲さんです。
「会」は昨年十二月に小中一貫校に関する市政シンポジウム第一弾を開催しており、それに続く第二弾として行われました。
この種のテーマの講演では、自助・共助・公助を強調し自己責任を前提とした安全対策の情報提供に終わるものが多いようです。今回の講演はそうではなく、小川さんは、近年の異常気象の傾向を踏まえ、西宮地域固有の地質・地形などの特徴に基づいた豪雨対策を詳しく報告しました。
これらの特徴とこれまでの災害の教訓をしっかりと踏まえた今後の対策として、①大気中の二酸化炭素の削減②武庫川下流部の河川整備③土砂対策・砂防堰堤と無理な開発ストップ④排水路、貯留排水管、防潮堤と水門、排水ポンプの整備―の四点にまとめて提起しました。
これらはいずれも、国などの行政の関わりがなくては不可能なものです。
国の増加する防衛費と減少する河川対策費のここ数年の変化を示した棒グラフを示し、国の政策転換の必要性を指摘しました。
また、地域を歩いてみんなでつくるハザードマップや防災ピクニック、地域で避難所を探して市に開設を促すなど、市民がすぐできる提起もありました。
私たちは、台風19号による大水害など現実に各地で起こる水害の惨状を目の当たりにしており参加者は熱心に聞き入りました。
講演後の質疑応答では、多くの市民が発言しました。ある自治会長は当該地域固有の課題や行政への要望そしてすでに自主的に行っている取り組みを報告。他の参加者からも災害弱者のための避難所運営、避難所そのものの安全性、法定数を満たしていない消防士数や正規公務員の削減など様々な観点からの指摘・提起がありました。
閉会挨拶で新日本婦人の会西宮支部長の立垣満里さんは、「たいへん意義深い会だった。また『会』に多くの課題をいただいたのでみなさんとともに取り組んでいきたい」と述べました。
―上田隆(西宮芦屋地域労働組合総連合)

(兵庫民報2019年11月3日付)

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