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2019年11月3日日曜日

日中友好協会兵庫県連合会が協会創立69周年記念講演会:強制連行・強制労働の実態に驚き


日中友好協会兵庫県連合会は十月二十七日、兵庫勤労市民センターで協会創立六十九周年記念講演会を開催、四十一人が参加しました。青木茂氏(日中友好協会愛知県連)が「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」と題して講演しました。
青木氏は、主に「一九三一年から一九四五年まで、日本の企業が日本軍を用心棒として、中国東北部(満州)から華北・華中・華南の海南島に至るまで、強制連行・強制労働により犠牲となった中国人の遺体が埋められ、中国の人々が『万人坑』と呼ぶ特異な『人捨て場』が数えきれないほど存在している」と話しました。
青木氏は、自らが訪問し、印象に残っている万人坑として、『北票炭鉱万人坑』(遼寧省「旧熱河省」北票市)死者三万一千人、「大同炭鉱万人坑」(山西省)死者六万人余について、自ら現地で撮影したリアルな写真を映し説明。二カ所とも、占領し、支配下とした「炭鉱」で、強制連行・凄惨な強制労働で死亡させた無数の遺体(人骨)が鮮明に映し出され、その中には「ミイラ化」した遺体や「生き埋め」にされ無念な表情を残す犠牲者もリアルな映像で確認できました。
最後に青木氏は、「強制連行」について、「撫順炭鉱」だけでも敗戦までに石炭二億トンを略奪し、強制労働で二十五万人を死亡させ、三十カ所以上の万人坑を残している。
講演後、青木氏は、参加者からの質問に応えながら、これは閣議決定により、「日本国内への労働力確保」で日本へ強制連行した三万八千九百三十五人、死者六千八百三十人と比較しても桁違いに多い、中国全土での強制労働四千万人に及ぶ犠牲を生み出した日本企業の営利活動と日本軍の侵略行為の史実は消し去ることはできず、この事実は、「侵略を否定する歴史改竄主義者やその筆頭格である安倍晋三首相ら」への回答となるでしょうと結びました。
参加者からは、「日満商事の記録にある、中国人労工を『資材』の『消耗』として記録されていたことに怒りを覚えた。食事もほとんど与えず、石炭・鉄を採掘させて正に人捨て場をつくったのですね。強制連行、労働は中国全土で四千万人と紹介され大ショック。スライドで見た人骨の様子は『南京』の比ではない大量なものでした」との感想が寄せられています。
―前田清(同連合会)

(兵庫民報2019年11月3日付)

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