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2019年11月3日日曜日

『12か月の未来図』:神戸映画サークル協議会11月例会:教師と移民の中学生たちの成長に拍手


この作品はフランスにおける教育問題、特に大都市郊外での中学校を舞台としている。
フランスには「郊外問題」という日本では聴き慣れない言葉が存続する。
十九世紀以降、社会の発展に伴う労働力不足を補うためにフランスでは北アフリカから沢山の移民を国策として受け入れてきた。二十世紀後半から経済が上手く回らなくなったフランスでは不況の影響や経済的不安から大都市郊外に沢山の移民が住むようになり、失業、貧困問題が拡がり、治安が悪くなっていった。
この映画はそんな郊外にある中学校にパリから一人のフランス語(国語)教師が一年つまり十二カ月の期限つきで赴任してくる。
パリの有名な進学高(高校)から赴任してきたフーコーは様々な問題を抱えた生徒たちに戸惑いながらも自分の信念に基づき、試行錯誤の中、生徒たちと心を通わせ、学ぶことの大切さを教えていく。
重いテーマだが作品全体を貫くユーモア精神が見る者に笑いを誘い、生徒と先生の成長に拍手を送りたくなる、そんな作品だ。

映画『12か月の未来図』

2017年フランス/107分/11月21(木)・22日(金)①11時②14時③19時(11月は土曜日の上映はありません)/神戸アートビレッジセンターKAVCホール/一般当日1,700円(前売1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/Tel. 078‐371‐8550、URL http://kobe-eisa.com/


映画公式サイト: http://12months-miraizu.com/

(兵庫民報2019年11月3日付)

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