記事を検索

2019年8月25日日曜日

「戦争をやめるためできることをしたい」―小学生が感想:尼崎平和のための戦争展


第24回あまがさき平和のための戦争展を終えて

――松岡宗治
第二十四回尼崎平和のための戦争展を八月十六日から三日間、尼崎市立中央北生涯学習プラザで開催。のべ約五百人が参加しました。
見出しの言葉はお母さんと一緒に来た小学生の女の子の言葉です。「私は戦争のことを知りたくなり、見に来ました。戦争やかく(核)は人の命をうばい、さらに人の幸せまでうばうことを知りました」と感想を寄せ熱心に展示物を見たり本も読んだりしていました。お母さんは「この子最近戦争に関心を持つようになってきて」と言われていました。

中学校の沖縄修学旅行の取り組みを紹介

今年は尼崎の十七中学校のうち十校が沖縄への修学旅行を企画・実施していましたので、全中学校の三年生に渡せるチラシを各校に持って回り配布していただきました。
そのうちの三校の担当の先生から聞き取りをし、その取り組みや感想などを展示しました。
▽各校とも二年生のときから平和学習にとりくみ、沖縄県人会から講師を招いて話を聞いたり、ドラマ「さとうきび畑の唄」などの鑑賞、民謡「てぃんさぐぬ花」の練習、沖縄戦の調べ学習、千羽鶴折りなど様々な取り組みを重ねて、修学旅行へ出発しています。
▽沖縄では、平和祈念公園では各校とも「平和セレモニー」集会を開き、平和宣言や歌、千羽鶴の奉納などを行っています。また、ガマに入り同年代の学徒隊の苦しみや辛さなどを聞き、思いをはせていました。
▽生徒たちは「私は死にたいと思うときがあるけど、『さとうきび畑の唄』を観て、もう二度と死にたいなんて思わないでおこうと思いました」「もっと早くに降参していれば、一般人も軍人も、こんないっぱい死ななくてすんだのにと怒りもわいたし、かけがえのない命を無駄にするな!」など率直な気持ちを語っています。
*
戦争展当日、先生と一緒に参加した中学生の一人が映画「スパイ戦史」をみて、「戦争は過去に起こってもう終わったことではなく現在、生きている私たちにも関係があって、これから戦争や同じ過ちをしないように私たちが止めていかないといけないことがわかりました」と感想を述べていました。

高校生の「原爆の絵」を展示


また今年は広島原爆資料館から広島市立基町高校生と被爆体験証言者との共同制作による「原爆の絵」を借りて、二十点あまり展示しました。会場では「高校生は体験者の話を聞いて絵にするときに咀嚼することになります。記憶の継承としては素晴らしい手法だと思います」「この絵を描く過程を思うと心苦しく、しかし希望も感じました」など、多くの方が食い入るように見入っておられました。


恒例の語り部コーナーでは、原爆被害者の会や中国残留日本人と家族を支援する「コスモスの会」から体験を語っていただきました。
(第二十四回あまがさき平和のための戦争展実行委員会事務局長) 

(兵庫民報2019年8月25日付)

炎天下23人、沿道の励ましも:2回目の北播磨平和行進


――岸本高志
八月四日に第二回北播磨平和行進を二十三名の参加で行いました。加東市平和行進として三年行ったあと、昨年から加西市、加東市、小野市、西脇市、多可町で北播磨実行委員会を結成して行っています。
当日は、最高気温三十六度以上の相当な暑さが予想される厳しい炎天下でしたが、何とか無事に行進ができました。
朝の八時半に滝野文化会館前(旧滝野町役場前)駐車場に集合し、主催者から「二度と核兵器を使用させない。再びヒバクシャをつくらない。一歩でも二歩でもご一緒に歩きましょう」と訴えがありました。井上芳弘加西市議も「暑いですが、歩きながら原水爆禁止を呼びかけましょう」と挨拶しました。その後、道路通行時の注意を確認。平和行進旗とゼッケンは県原水協から借りました。
九時頃、はりま中央民商の先導車を先頭に出発。時折沿道から市民の皆さんが出て来て励ましてくれます。途中、三回行進を止めて給水時間を取りました。歩く速度はゆっくり。途中からの参加者もありました。
予定通り十時五十分に加東市の「非核宣言都市」の標柱に到着しました。歩き通した皆さんの晴れやかな笑顔を前に、「来年もご一緒に、一歩でも二歩でも歩きましょう」と実行委員会から呼びかけました。
(北播磨平和行進実行委員会)

(兵庫民報2019年8月25日付)

荒田平和盆おどり:「地域の子どもたちに伝えていきたい」


神戸市兵庫区内の民主団体や労働組合などが実行員会をつくり取り組んできた「荒田平和盆おどり」が今年も八月十九日・二十日の二夜、荒田公園で開かれました。震災での数年間の中断を経て五十回を超える開催です。
実行委員の井村弘子さんは、「近隣では盆踊りをやめるところも出てきましたが、地域のまつりとして子どもたちに伝えていきたい」と語っています。

(兵庫民報2019年8月25日付)

原水爆禁止世界大会海外代表と交流会:米韓欧とっておきの話を交流


兵庫県原水協は八月十日、原水爆禁止世界大会に参加した海外代表を招き交流会を行いました。兵庫県では毎年、世界大会の成果を学び、海外代表から直接、それぞれの運動のとっておきの話を聞き、交流するためのつどいを開催してきました。来県したのは、ライナー・ブラウン(国際平和ビューロー・IPB共同代表)、ジョゼフ・ガーソン(アメリカフレンズ奉仕委員会)、エレン・トーマス(国際婦人平和自由連盟米国支部)、ヌーリ・ロナヒー(同前)、アラン・ショーブ(同前)、イ・ジュンキュ(韓国キョレハナ平和研究センター研究員)の各氏。
冒頭、兵庫県原水協の津川知久・筆頭代表理事が、今年の世界大会の特徴として、被爆七十五年・二〇二〇年を核兵器廃絶への歴史的転機の年にするために、被爆者の訴え、青年・高校生のたちあがり、市民社会と諸国政府の共同の前進、来年の原水爆禁止世界大会inニューヨークの意義、禁止条約に反対する安倍政権を追いつめる「市民と野党の共闘」の前進などについて報告しました。
梶本修史事務局長がゲストと兵庫県の平和運動との深いかかわりを紹介した後、五つのテーブルに分かれて、交流を深めました(各テーブル通訳付き)。それぞれ日韓関係、トランプ政権の核兵器政策、欧州のたたかいなどについて意見交換が行われました。イタリア、ノルウェーの家族を持つ方も参加し、国際色豊かな交流が交わされました。
最後に、ライナー・ブラウン氏が、「ヨーロッパでは気候変動問題で青年がたたかいの中心になっている。原水爆禁止運動の新たな広がりを作る教訓にすべきだ」、イ・ジュンキュ氏が、「安倍政権が意図的に作る日韓敵対関係は、今日のような市民交流の拡大で乗り越えることができる。そういう政治を両国でがんばって実現しよう」などゲストそれぞれから感想が述べられました。
来年のニューヨークでの世界大会に多数が参加できるように、「ヒバクシャ国際署名」を広げることを誓い合いました。
―梶本修史(兵庫県原水協事務局長)

(兵庫民報2019年8月25日付)

シンポ中止の誤り認め暴力による脅迫・政治的な圧力許さぬ断固たる意思表明を:憲法会議有志ら神戸市長と実行委員会に要望

申し入れる憲法会議有志

「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督・津田大介氏が参加し八月十八日に開催予定だったシンポジウム「2019年―2020年、アートは異物を受け入れるのか」(十八日開催予定)を神戸市とTRANS―KOBE実行委員会が中止した問題について、憲法改悪阻止兵庫県各界連絡会議(兵庫県憲法会議)の有志が八月十八日、声明(要望)を作成し、翌十九日、神戸市長とTRANS―KOBE実行委員会に提出しました。その内容は次のとおりです。

神戸市による津田大介氏参加シンポジウム中止決定に対する要望

愛知県で開かれている国際芸術祭のなかの「表現の不自由展」と題する展示が、暴力的な脅迫と政治家による不当な圧力により中止に追い込まれたのは、表現の自由の保障にとって由々しき事態です。私たちは、日本国憲法の保障する自由を守るために、多くの人々が芸術祭に対する不当な圧力を許さないという姿勢を毅然と示すべきだと考えます。
ところが、神戸市とTRANS―KOBE実行委員会は、この中止決定を受けて、国際芸術祭で芸術監督を務める津田大介氏を招いて今月十八日に開催予定だった「アートは異物を受け入れるのか」と題するシンポジウムの中止を決定しました。
報道によれば、津田氏を呼ぶことに対する抗議などがあり、「このタイミングで津田さんを迎えれば、シンポジウムの趣旨に沿わない議論になるおそれがあり、この秋から始まる芸術イベント自体に悪影響が及びかねないと懸念している」と説明されています。
しかし、こうした説明では、今回の決定が、具体的な暴力的妨害のおそれがないにもかかわらず、単なる「抗議」を契機にシンポジウムの中止を決定したものではないかと評さざるをえません。「おそれ」も「悪影響」も具体的ではなく、あまりにも抽象的すぎて、シンポジウムを中止するやむを得ない理由にはならないからです。たとえ具体的な暴力的妨害のおそれがあるとしても、警備体制を充実させればシンポジウムの平穏な開催は可能です。
神戸市とTRANS―KOBE実行委員会のシンポジウム中止決定は、結局のところ、自分たちの意に沿わない見解を封じ込めようとする勢力に屈服・迎合する結果となり、論争的なテーマに関する表現を萎縮させ、日本社会を「物言えぬ社会」とする動きに手を貸すものと言わざるをえません。
私たちは、日本国憲法の保障する自由と民主主義を発展させる立場から、今回の神戸市とTRANS―KOBE実行委員会の決定が自由な社会の実現に逆行する効果をもつことに深い憂慮を抱いています。
神戸市長とTRANS―KOBE実行委員会には、愛知県の国際芸術祭の「表現の不自由展」に対する暴力による脅迫や政治的な圧力を絶対に許さないという断固たる意思表明をしていただくとともに、今回のシンポジウム中止決定が重大な間違いであったと認めていただくよう、強く要望します。

(兵庫民報2019年8月25日付)

シンポジウム中止問題で日本共産党神戸市議団が申し入れ「開催中止撤回を」


「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督・津田大介氏が参加し八月十八日に開催予定だったシンポジウム「2019年―2020年、アートは異物を受け入れるのか」(十八日開催予定)を神戸市とTRANS―KOBE実行委員会が中止した問題について、日本共産党神戸市会議員団は八月九日、開催中止の撤回を求め、神戸市当局に申し入れました。その内容は、以下の通りです。
*
アート・プロジェクトKOBE 2019:TRANS―シンポジウム「2019年―2020年、アートは異物を受け入れるのか」が中止されることになりました。開催中止の理由として「これからのアートと社会の関係、新しい美術館や芸術祭のあり方について、公平な場で広範な議論を交わすことを目的としておりました。大変遺憾ながら、現状を鑑みるとその実現は難しいと判断し」たことが挙げられています。 事の発端は、愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展の一つ「表現の不自由展・その後」が政治的圧力や脅迫によって中止に追い込まれたことです。今回のシンポジウムには、このトリエンナーレの芸術監督である津田大介氏が招かれており、市役所や実行委員会事務局には「津田大介氏を呼ぶことには反対」という抗議の声が寄せられたことが、中止の大きな要因となっているとマスコミ報道は指摘をしています。自民党・上畠寛弘市議、日本維新の会・外海開三市議らは、津田氏の登壇に「断固反対」と表明し、神戸市民文化振興財団に面会を求め、登壇者の見直しなどを直接要請していたとされています。
憲法二十一条は「一切の表現の自由は、これを保障する。検閲はこれをしてはならない」としており、不当な抗議には、毅然と対処することが求められます。愛知県の企画展を端緒にした様々な表現活動が委縮されることはあってはなりません。神戸市当局および神戸市民文化振興財団は、規制・統制ではなく、表現の自由を守る立場で毅然とした対応をすべきです。
シンポジウム開催の中止に抗議するとともに、脅迫に対しては、憲法と民主主義を守る立場で毅然とした対応をし、シンポジウムの開催中止決定を撤回することを求めます。

(兵庫民報2019年8月25日付)

日本共産党県議団が県政懇談会:精神福祉家族会連合や行政書士会はじめ各界各層から要望つぎつぎ


日本共産党兵庫県議団は八月五日、県政懇談会を開き、二十団体二市議団が参加しました。
冒頭、きだ結政務調査会長が、六月から始まった新議会について報告。新しい会派構成などとともに、県庁等再整備計画、学校給食無償化、地域医療構想、地域創生、地位協定の見直し、消費税増税中止など団として行ってきた六月議会での論戦を紹介しました。
*
懇談会では、参加した団体から、▽精神障害者が、地域で安心して暮らせるよう、交通費補助など行うようにしてほしい(精神福祉家族会連合)▽持続可能で多様性と包括性のある社会の実現(SDGs)の取り組みを地方創生とともに積極的にすすめてほしい(行政書士会)▽公立病院の統廃合については、病床削減ありきではなく、跡地医療体制の確保等含め、医療後退にならないようにしてほしい(保険鍼灸師会、保険医協会)▽熊本、広島、大阪、兵庫と残されている中学での少人数学級の実現をまずすすめてほしい(兵庫教組)▽看護師の奨学金を復活させてほしい(民医連)▽認可外施設を無償化の対象にする場合、子どもの安全を保障する一定の基準を設けるような条例を各市町でつくらせるようにしたい(兵保連)▽地方の公共交通の充実をすすめてほしい(新婦人)―などの要望がだされました。
*
要望や質問に対し、五人のメンバーから、それぞれコメントを行い、最後に、ねりき恵子団長が、「出された要望は、団一丸となって実現のために奮闘する」と発言しました。

(兵庫民報2019年8月25日付)

神鋼製鉄所降下ばいじん:「生活と環境を考える会」発足へ――日本共産党加古川市議団がとりくみ


従来から問題となっている神戸製鋼所加古川製鉄所からの降下ばいじんについて、日本共産党加古川市議団が別府町で開いた市政報告会で市民から「どうにかならないか」という要望が寄せられました。同議員団は、十分な対応ができていなかったという反省の上に立ち、来年度予算要望会と合わせて科学の目で地域を見ようと「生活と環境を考える会」の準備を呼びかけています。
八月十日には、日本科学者会議・元神戸大学の後藤隆雄氏を招いて学習会を開催しました。地域で二十年来空気環境を監視しているグループ花水木の川谷俊子さんが、自作の俳句「春はあけぼの喘息発作の胸の音」を披露し、「ひと月に一平方キロメートルあたり三トン以下」という神戸製鋼所の自主管理目標値に疑問を投げかけました。
また、環境計量士の今井和雄氏は、降下ばいじんは地面ではわかりにくいが、白いところに降ると真っ黒だとわかる。猛毒性はないといわれているが、人の感受性はさまざまで、日本の公害防止の到達点は低いと指摘しました。
後藤氏は、宇宙の物質とエネルギーの総和は一定、創生したり消滅したりしないことや、エントロピーの法則について説明し、便利さだけを追求している社会のありように警告を鳴らして、みんなでできる環境学習として、市民で降下ばいじんを測ろうと提案しました。党市議団は市民と一緒に取り組むことにしました。
―岸本建樹(党加古川市議団長)

(兵庫民報2019年8月25日付)

9年目迎えたたたかい〝年末までに全面的な解決を〟:JAL県争議支援連絡会が総会


JAL争議兵庫県支援連絡会は八月五日、神戸市勤労会館で第七回総会をひらきました。二〇一〇年の大晦日に整理解雇された百六十五名のパイロット・客室乗務員を、職場に戻すためのたたかいは九年目を迎えました。
総会では客室乗務員の労働組合・CCUから平岩元美書記長が、この一年間の動きについて報告を行いました。
昨年五月十四日にJALがこれまでの労務方針の変更とLCC新会社発足発表を行い、争議解決に向けた「特別協議」を実施。その中でJALへの経験者採用制度や、LCCへの採用など「雇用の機会の提供」がJALから提案されました。
原告から最終的に二十名以上が応募したが、JALはすべての応募者を不採用としました。
組合は、このようなJALの対応について、これまでの「特別協議」の位置づけを見極め、解決に向けて争議団と労働組合が現状認識を一致させて解決に向けて団結を確実なものとしていくことが必要だと報告されました。
そもそも、この解雇争議はJALが経営破綻したことにより、整理解雇問題協議中に労働組合のスト権行使に対して支配介入を行い、組合が東京都労働委員会に救済を求めている中で整理解雇を強行したことが争議の発端です。
整理解雇は不当だとして東京地裁に提訴しましたが、原告の請求を棄却し、二〇一五年二月に最高裁は原告敗訴の判断をくだしました。
しかし、その後に不当労働行為を認める最高裁判決が確定し、整理解雇問題の協議の過程でJALが憲法違反、労組法違反を犯したことが確定しました。
これにより、解雇は労働者の責にないうえ、不当労働行為を行ったJALの社会的責任が問われることになりました。
争議団の内田妙子団長は、特別協議中の宣伝自粛の要請について理解を求め、今年末までの解決に向けての協力を訴えました。
総会では、活動報告、行動提起、役員提案、会計監査報告が行われ、争議解決に向けて支援していくことを確認しました。
―岡崎史典(同連絡会事務局長)

(兵庫民報2019年8月25日付)

国会議員団兵庫事務所だより:公約実現へさっそくとりくみ―最低賃金、道路公害、外貨建て保険……

参議院選挙でのご支援、ありがとうございます。
兵庫の議席奪還はできませんでしたが、比例で山下よしき副委員長を再選頂くことができました。
日本共産党国会議員団兵庫事務所は、さっそく公約実現にむけ取り組みを始めています。

兵庫労働局に申し入れる金田所長(右)、小林労働部長(その左)

七月三十日には、金田峰生事務所長と小林明男党県労働部長が、兵庫労働局に、①最低賃金を直ちに千円に引き上げ、千五百円をめざすこと②中小企業への抜本的かつ大胆な支援を行うこと③「地方最低賃金審議会」審議委員選抜基準を明らかにし、審議内容を公開すること―などを申し入れました。
また金田氏はこの間寄せられた相談事案について、八月六日~七日に上京し、市田忠義議員事務所、大門みきし議員事務所を通じて、政府当局と折衝しました。
市田事務所では、神戸市須磨区で神戸市が強行を狙う道路計画の公害紛争への対応について、環境省と総務省の各担当部署に話を聞きました。
大門事務所では、「外貨建て保険」について、金融庁の担当課長から状況と当局の対応について聞き取りました。
「外貨建て保険」に関わる苦情は、二〇一二年の五百九十七件から二〇一八年に二千五百四十三件と増えており、その多くは、保険会社や銀行側の説明不足です。
金融庁も問題視しており、説明の仕方や資料表記等の改善、過去の契約分についても顧客の利益を守る立場で誠実に対応するよう指導を要請しました。

(兵庫民報2019年8月25日付)

ひなたぽっころりん〈644〉


(兵庫民報2019年8月25日付)

観感楽学

ことしの原水爆禁止世界大会は「被爆七十五年の来年を、核兵器廃絶に踏み出す転機の年にする」ことを確認した。そのために被爆の実相をひろく伝え「ヒバクシャ国際署名」を世界で数億あつめ、来年四月の原水爆禁止ニューヨーク世界大会に持ち寄ることを決意した▼平均年齢が八十二歳をこえた被爆者の「せめて生きている間に」という思いを、いま青年たちが継承している。被爆者からの聞き取りでつかんだものを絵筆をとって表現する高校生。被爆証言を手に携え、そのゆかりの地に立って証言を朗読する若者。そんな営みを彼らは「自分化する」「自分事とする」と表現している▼「~化」はたとえば「見える化」とおなじ類いの造語。自分事とは他人事をもじった言い方。いずれもわが家のどの国語辞典にも見出し語としては存在しない。同義の「わが事」は、「わが事と下り坂に走らぬものなし」などのことわざも含めて載っている▼でも「自分化」「自分事」には、本人の行動とその行動による内面的成長が込められているように思われる。高校生の描いた原爆絵画展は県内でも行われ、訪れた人は被爆者と高校生の二つの思いに心を揺さぶられた。(T)

(兵庫民報2019年8月25日付)

2019年8月11日日曜日

岩見武三氏再選―市川町長選挙:公正・公平で清潔な町政つらぬく


八月四日投開票の市川町長選挙で岩見武三町長が、二期目の再選を果たしました。岩見氏は全国でただ一人の共産党員町長です。
岩見町長は、町民の理解と協力のもとで、「住民の絆を大切に、元気で輝き誇れる〝いちかわ〟」の実現をめざし、「市川町総合計画」にもとづき四年前の公約実現をはかってきました。
東西二つの町立認定こども園と私立の屋形認定こども園が四月に開園し、幼児教育と保育の一体的な充実をはかったこと、小中学校の全普通教室にエアコン設置を完了し、大きくなった教科書サイズにあわせてすべての机・椅子を一新しました。小中学校入学生の体操服購入費、給食費の補助など教育費の負担軽減を開始するなど、一連の教育と子育て支援を前進させました。
また止まったままになっていた南部の生活排水処理事業の計画を思い切って見直し、十年で処理率九九%をめざして事業が開始されました。
四年前の公約をほぼすべて実現し、町民からは、「市川町は動き始めた」という暖かい励ましの声がありました。
岩見町長と「絆の会」は、「動き始めた市川町 さらに前へ」を合い言葉に、「岩見町長に、手がけた事業を実施させてください」と訴え、支持を広げました。
岩見町長は、「『市川町総合計画』は来年度から後期計画へ移行する大事な時期を迎えます。教育と子育て支援の充実、医療と介護、福祉の充実などとともに、大きな事業が続いていく時期を迎えるだけに、利権やしがらみに左右されることのない公正・公平で清潔な町政運営をつらぬいていきます」と決意を語っています。
*
開票結果(敬称略)
当 岩見武三(78)現
三千八百二十四票
(得票率五三・五〇%)
津田義和(66)新
三千三百二十四票
投票率六九・六七%、うち期日前四〇・六六%

(兵庫民報2019年8月11日付)

最低賃金いますぐ1000以上に:異議申し出20日まで:兵庫地方最低賃金審議会が899円を答申 

兵庫地方最低賃金審議会は八月五日、兵庫県内の最低賃金を十月一日から時給八百九十九円に改定する意見(答申)を兵庫労働局に提出しました。同労働局は改定額についての異議申し出を八月二十日まで受け付けています。最低賃金についての兵庫労連のこの間の取り組みを兵庫労連事務局次長の中村伸治さんに聞きました。


全労連・兵庫労連の最低賃金運動の要求は、主に下記三点です。
一、今すぐ最低賃金を千円以上に引き上げること、同時に中小企業支援の拡充を要請します。
二、審議会と専門部会の全面公開を求めます。
三、最低賃金審議会及び専門部会の労働者側委員、合計八名の委員の中に、非連合系推薦の委員を選任すること。
兵庫県内の議会に意見書採択を求める請願にも取り組んでいます。
三月から今年の地域最賃大幅引き上げを求める署名を開始し、労働組合員だけではなく労働者・婦人団体・中小企業の経営者にも広げ、七月二十九日には六千五十三筆を労働局に提出しています。
*
全国一律最賃制度を求める署名は通年で取り組んでいます。今年は自民党の中にも地域格差を無くす意見が出始め、全労連に説明を求めたということがおこりました。
今年は二年に一度の審議会の委員の改選があり、医療関係労働組合からと私学の教職員の労働組合から候補を推薦しましたが、落選。専門部会へも製造業関係の労働組合から候補を出しましたが、これも落選でした。
兵庫地方最低賃金審議会は、規則では原則公開とされていますが肝心な実質審議のところは非公開とされ審議の中身がわからないまま、最低賃金が決められています。


このような状況のなか、三月・六月・七月には労働局賃金室への要請行動。七月三日と二十九日には労働局前で座り込み。七月二十三日にはデモを行いました。
*
中央最賃審議会で目安が出された直後の八月一日の審議会では大幅引き上げを求めて意見陳述を行いました。
今年の地域最低賃金改定の目安はA二十八円、B二十七円、C二十六円、D二十六円―となっています。このままでは、地域格差はさらに拡がります。地方最低賃金審議会で最賃の引き上げ額が審議されます。東京・神奈川はAランクで二十八円の引き上げとなっており、今年の改定で千円を超えます。全国平均は九百一円と発表されています。
*
兵庫県はBランクとされていますが、目安額に一円プラスした二十八円の引き上げで八百九十九円との答申が出ました。
全労連の調査で、必要生計費に地域差はなく全国どこでも千五百円必要と出ています。私たちは「今すぐ千円、その後千五百円を目指す」を求めます。全国の審議会が平均以下は恥ずかしいと認識し、平均以上の改定をめざすべきではないでしょうか? 全国一律に近づき地域格差の解消につながります。
*
私たちは引き続き、「八時間働けば生活できる賃金」をめざし運動を強めます。これから八月二十日までの異議申し出期間に入ります。兵庫労連としても異議申し出を行っていきます。次回の審議会は八月二十一日午前に行われますが、一部公開となる予定です。

(兵庫民報2019年8月11日付)

敬老・福祉パス制度改悪に反対!:利用者の声を聴け!――6団体が神戸市に申し入れ


七月三十日、神戸市に対して、「敬老優待乗車制度(敬老パス)・福祉乗車制度(福祉パス)に関わる緊急要望書」を、兵庫県生活と健康を守る連合会神戸市協議会、全日本年金者組合兵庫県本部神戸市協議会など六団体が連名で提出しました。
今回の緊急の申し入れは、六月十二日に、兵庫県バス協会が敬老・福祉パスの負担金にたいして緊急の要望書を提出したことを受け、神戸市が六月二十二日に有識者会議の設置を議会に諮り、七月十二日に一回目の有識者会議を実施したことについて、このままでは市民・利用者の声が反映されない中で敬老・福祉パスの制度が改悪されてしまうおそれがあり緊急の要請書提出と合わせて懇談の場を設定するよう求めたものです。
神戸市からは、二名の担当者が対応し、有識者会議の設置は「敬老・福祉パス」制度を残すために専門家の立場から意見を聞く場を設けただけで、有識者会議で制度の内容を決定するものではないと説明がありましたが、今年度中にも結論を出すことは認めました。
参加した各団体からは、利用者の声を反映させる場は必要であり、懇談の場を次回有識者会議までに設定するように強く申し入れを行いました。
*
十年前の制度改定では、「二十年安心の、制度を作る」としていたにもかかわらず、今回の制度改悪につながる「有識者会議」を設置したことは理解できません。また、民間バス五社に対しては七三%(敬老パス八七・三% 福祉パス四六・五%)の補償率があり、兵庫県バス協会が求めている一〇〇%補償には、六・五億円の差額しかなく、神戸市の予算規模からすれば現状の制度維持は可能なはずです。
他方、コミュニティー交通や神戸電鉄などの一部の鉄路については、地元住民から利用拡大の要望があり、制度の拡充が求められています。
神戸市は「市民の移動の自由」を確保するためにも公共交通政策を総合的に充実させることが必要であり、「敬老・福祉パス」の制度改悪は許されません。
*
要望書を提出した、六団体は八月二十六日(月)十四時から神戸市婦人会館五階「さくら」で緊急の市民集会を設定し、広く利用者の声を集めて神戸市に届けることを決めました。二回目の有識者会議は八月十六日に開催予定です。
―岡崎史典(神戸市民要求を実現する会)

(兵庫民報2019年8月11日付)

都市空間向上計画:鶴甲を愛する会が「出前トーク」:住民の道理ある生活に根ざした発言に心が揺さぶられた

日本共産党神戸市議 味口としゆき


神戸市灘区鶴甲会館での「出前トーク」に参加しました。
*
会場をあふれる六十五人の住民からは、神戸市が強行しようとする「都市空間向上計画」にたいする、本当に道理のある質問や意見が寄せられました。
「なぜ鉄道駅からの距離だけで、地域を決めるのか。大阪や名古屋は鉄道は網の目だが、神戸は鉄道は東西に、多くの地域はバス路線が発達している。この計画は神戸で育った人間が作ったのか。神戸の特性を踏まえない計画はやめるべきだ」
「人口減少を鶴甲では工夫次第で防げる。しかし『居住誘導区域外』というのは、ここに住んでほしくないという市のメッセージだ。人口減少社会への対応は必要だと思うが、どこに人口を張り付ける計画なのか、こんな便利な地域を指定すべきではない」
「『居住誘導区域外』に指定されても何も変わらないなんて、なぜ言えるのか。あなたは(市の担当者は)、同じ条件なら、『居住誘導区域』と『居住誘導区域外』とどちらの土地を買いますか。神戸市がやっているのは財産権の侵害です。多くの人間は三十五年、四十年ローンでここに家を構えたんです。それを一瞬で切り下げたんですよ。計画はやめるべきです」
市の担当者は、「同じ条件なら、『居住誘導区域』で買います」と素直に認めたが、住民の道理ある、そして生活に根差した発言には、心が揺さぶられました。
*
この「出前トーク」を成功させるために、鶴甲地域では「鶴甲を愛する会」が結成されました。この「会」のネーミングに示されているように、地域を愛し、地域に根差した思いを総結集し、この「計画」を撤回に追い込まなければなりません。

(兵庫民報2019年8月11日付)

市民に説明なしの神戸空港規制緩和に抗議


神戸空港は開港以来、発着枠上限は一日六十便、運用時間は午前七時から午後十時までとされてきましたが、五月の関西三空港懇談会(自治体・財界で構成)で、発着枠上限を八十便に増やし、運用時間も夜一時間延長する、「大阪万博」開催までに国際化を検討するとの「合意」がなされ、八月一日からスカイマーク社が増便しています。
こうした神戸空港の規制緩和に抗議する市民集会が八月一日昼休み、神戸市役所前で行われました。主催したのは神戸・市民要求を実現する会と市民目線で神戸市政を考える懇談会。
集会は、①関西国際空港と神戸空港は空域が重なり現在でも過密であり、増便により「空の安全性」が危惧され、運用時間延長で騒音公害が深刻になる、②規制緩和について市民には何の説明もなかった―と問題点を指摘し、強く抗議するとともに、市空港調整課との懇談を強く求める決議を採択し、市に提出しました。
朝には職員向けの宣伝も行いました。

(兵庫民報2019年8月11日付)

「日本共産党がんばれ」の声に応えて

日本共産党国会議員団兵庫事務所長 金田峰生


参議院議員選挙でお寄せ頂いたご厚情にあらためて心から感謝申し上げます。
なんとかご期待に応えたかったのですが、申し訳ない結果となったこと、お詫びします。
わが党の政策には大きな共感が寄せられました。特に年金問題は、正面から訴えたのはわが党だけでした。憲法問題も党首討論で志位委員長が、憲法審査会で議論することそのものが改憲につながることをズバリ指摘し、「憲法改定を議論するかしないか」ではなく「戦争する国にするのかしないかだ」と争点を正したのは重要です。
時給千五百円がスタンダードになってきました。学費問題は年代を超えた共感が寄せられました。学生から「共産党いいですね」「僕らの方を見てくれている政党だと感じた」と言われたことは、大変うれしく思っています。
今回も、これまで日本共産党を支持されなかった方々、あるいは政治に関心を向けておられなかった方々から支持が寄せられました。
挨拶に伺うと「安倍政治を正せるのはお宅しかいないことに変わりはない。これからもがんばって欲しい」「今回、良く踏みとどまった。ありがとう」といった声が寄せられます。「国民はバカだ。もう知らん」と言う方に、改憲勢力三分の二議席を阻止したこと、一人区で野党統一候補が二議席から十議席へ躍進したこと、わが党も比例で二〇一七年総選挙から押し返す一歩を築けたことなどを話すと、「展望が見えた。共産党はさすがだ。今回共産党に投票したことは私の誇りだ」と元気になられました。
改憲勢力三分の二議席を阻止したのは大きな成果です。同時に私達は自衛隊員の命を守らなければなりません。そのために安保法制(戦争法)と集団的自衛権行使容認閣議決定を廃止しなければなりません。
安倍政権の改憲策動も続くでしょうから、いささかもたたかいの手を緩めることはなりません。
政治の流れが本質のところでじわりと変わり始めました。これからがいよいよ大切です。

(兵庫民報2019年8月11日付)

九条の会. ひがしなだ「戦争体験を語る会」で柴田悦子さん「戦争は市民生活の隅々まで多くの犠牲を強いる」


九条の会. ひがしなだは八月四日、東灘区民センターで戦争体験を語る会を開催しました。
シリーズ第十四回目となった今回の語り部は、大阪市大名誉教授の柴田悦子さん。柴田さんは「戦争中、『たてもの疎開』で家を壊す」のテーマで、食糧難と痛苦の学徒動員の体験を語り、「二度とあの時代はお断り」「あの愚かな戦争は、二度と繰り返してはならない」と、繰り返し強調しました。
一九二八(昭和三)年、武庫郡住吉村(今の神戸市東灘区住吉宮町)で生まれ、育った柴田さんは、兵庫県立第二高女(今の夢野台高校)四年生から、和田岬にあった鐘紡の紡織工場へ学徒動員。代表三人で工場長に「食事についてお願いに行ったことで、特高警察が家庭まで調べに来た」「無理な工場労働や栄養不良で、多くの友人が病気になり、命を縮めた」と振り返り、鐘紡の焼失後は兵庫県庁で建物疎開の書類づくりに明け暮れたが、延焼を防ぐために家屋を壊す空き地づくりも「絨毯爆撃の前には、全くナンセンスだった」ことなどをあげ、「戦争は市民生活の隅々まで多くの犠牲を強いる」と強調しました。
終戦で嬉しかったのは、「遠慮なく電気をつけられて夜が明るくなった」「枕元に靴を置かずに寝られるようになった」ことや「新憲法の男女平等で、大学に行けた感動」なども、大きな変化として強調しました。
また、質問に答えて、安倍政権のキナ臭い動きについても、戦前の治安維持法を例に、「おかしな動きには敏感に対処し、市民の力で芽のうちに摘まないと」と、警鐘を鳴らしました。

(兵庫民報2019年8月11日付)

関電さん原発やめて金曜行動姫路で350回

関西電力姫路支社前と姫路駅前で行われている「関電さん原発やめて金曜行動」が七月二十六日に三百五十回目となりました。神戸や明石、大阪、滋賀など各地で原発をなくす取り組みをしている人々も駆けつけ励ましました。


関電前では、一人ひとりがスピーチし、「原発ではなく、新しい電力を広げ、技術力を生かしてほしい」など、職員に訴えました。


姫路駅前では、スピーチに加え、詩の朗読、歌、バイオリン演奏、漫才、舞踊パフォーマンスなど多彩な表現で市民に脱原発を呼びかけました。

(兵庫民報2019年8月11日付)

障害者のくらしの場を考える


第二十七回障害者の明日を語り合うつどいが七月二十八日、神戸市障害者福祉センターで開かれました。
採択されて六年目となる「障害者権利条約」では「すべての障害者が他の者と平等の選択の機会をもって地域社会で生活する平等の権利をもつ」と定めています。しかし、高齢障害者の介護の厳しい実態や、親が生きているうちに障害者が自立できる暮らしの場への要求があります。今回のつどいでは中内福成障全協会長が障害者施策の動向などについて講演し、シンポジウムでグループホーム・ショートステイの運営・新設の取り組みや障害当事者の生活実態などが報告・交流されました。

(兵庫民報2019年8月11日付)

大門みきし「夏の読書はこれ」

連載エッセイ42


「お盆休みにゆっくり読書でも」とお考えの方も多いのではないでしょうか。でも、どんな本を読んだらいいか迷いますね。
十九世紀のドイツの哲学者ショーペンハウエルは「良書を読むための条件は悪書を読まぬことである」という名言を残しましたが、よく考えてみると、当たり前のことを言っているだけです。そこでズバリ、この夏おすすめの「良書」を三冊紹介します。
一冊目は、清水ただし衆院議員と作家の適菜収氏の共著『日本共産党政権奪取の条件』(KKベストセラーズ)です。共産主義から時事問題に至るまで、適菜氏の突っ込みが鋭く、果敢に答える清水さんとの討論がスリリング。わが党の綱領が面白く学べます。清水さんの勉強量に脱帽。
二冊目は、しつこいようですが、拙著『カジノミクス』(新日本出版社)。ロイター通信でも世界に紹介され、いまや入手困難といわれていますが、どういうわけか近畿には在庫がたくさんあるようです。
そして三冊目は、辰巳孝太郎さんの『直及勝負』(清風堂書店)。若き政治家の激戦の記録です。とても清々しい。大阪ではすでに読まれた方も多いかもしれませんが、まだの方や全国の方にぜひ読んで頂きたい。
私もあらためて読みながら、孝太郎さんがどれだけ現場の声を大事にしてきたか、どれだけ国民にとってかけがえのない存在だったか、痛いほど感じました。いつまでも寂しがってばかりいられない。孝太郎さんの国会復帰のために全力を尽くす決意です。
(日本共産党参院議員)

(兵庫民報2019年8月11日付)

劇団昴『アルジャーノンに花束を』:神戸演劇鑑賞会8月例会


作者・ダニエル・キイス(一九二七~二〇一四年)がSF小説として一九五九年に発表。たちまちベストセラーになった。SFの手法を取りながら、登場人物の心象風景を鮮やかに浮き上がらせ、フィクションを感じさせない作品。時代を貫く普遍的なテーマが奥底に流れ、その時代、時代に生きている人達の心に届く作品です。劇団昴では、一九九〇年の初演から四百回のステージに迫る上演回数を記録。二〇一七年にキャストを一新し、今回はこれまでの公演で一番若いチャーリイ・ゴードン(町屋圭祐)を迎えての舞台になります。
主人公チャーリイは並の知能を持っていない。けれど、お人好しで、心優しい。パン屋で働いている。時には失敗も犯しながらみんなに好かれている。ある日、大学の偉い先生から〝頭をよくしてくれる話〟が持ち込まれた。そのテストの日、彼は一匹のネズミ〝アルジャーノン〟と迷路のゲームの末、負けてしまう。チャーリイは、アルジャーノンのようになりたいと懇願し、人類初の実験台に選ばれる。手術の結果、チャーリイは天才に生まれ変わった。そして…。
舞台は、登場人物に照明を素速く当て変えて、人物の動きにスーピド感を出し、場面転換を図るなど工夫。そして、舞台全体を包む人間に対する〝愛〟に溢れている。感動の舞台です。
―小谷博子

劇団昴公演 『アルジャーノンに花束を』

原作=ダニエル・キイス 脚色・演出=菊池准(演劇企画JOKO)、出演=町屋圭祐、宮本充、金子由之、槙野萌美ほか/①8月30日(金)18時30分②8月31日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/Tel. 078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

(兵庫民報2019年8月11日付)

みんぽう川柳〈七月〉「雲」

選者 島村美津子

特 選

年金よ老後を守る雲の峰
 神戸市 片山正信

【評】「減らない年金へ」共産党のお話に耳を傾けてみましょう、減り続ける年金に不安を募らせるとき「雲の峰」が希望のように湧き上がって来ます。
アベさんやアソウさんたちは、次の年金までどうして食いつなごうかと必死の人々の苦しみを微塵も分かってはいない、いや分かろうともしない、二千万問題も、私たちの積立金が大企業やお金持ちにばかりまわされていることも。
揚句に限らず今回は「雲」をうまく使われています、特選にしたい句がいっぱいです。

入 選

改憲ノー雲の返しが吹く叫び
 神戸市 長尾粛正

容赦なく地面を叩く積乱雲
 神戸市 長沼幸正

改憲の黒雲ふきとばす風あらた
 尼崎市 富田明美

雨雲を突き破り差す陽の光
 明石市 大西照美

二千万円竜巻き起こる日本中
 神戸市 山本尚代

二千万我の人生雲の上
 明石市 川路政行

隠れる雲さがしていますウソがばれ
 神戸市 小林尚子

ひこうき雲くっきり急ぐお洗濯
 神戸市 玉山歳子

優しかった母さん今は雲の上
 神戸市 藤田幸子

風任せ雲の如くに生きるまい
 神戸市 梶山洋枝

入道雲背泳ぎの目に飛び込んで
 神戸市 塩谷凉子

明日は晴れ被災の街のあかね雲
 尼崎市 中内眞佐子

暗雲の中に一矢を又一矢
 神戸市 松尾美恵子

白い雲父母といた日の青田あり
 神戸市 田原菊代

(兵庫民報2019年8月11日付)

亀井洋示「家計直撃」


兵庫民報2019年8月11日付)

観感楽学

日本政府が輸出管理の手続きを簡略化する優遇措置の対象国、いわゆる「ホワイト国」から韓国を除外することを決定したとニュースで聞きました▼もう十年以上前、日本のメーカーが開発したあるシステムを韓国の企業向けに改造する仕事がありました。私はメーカーの人たちと厳しいスケジュールのなか作業を終わらせ韓国へ出荷しました。メーカーの方からは短期間に高品質な製品を納品できたと高評価をもらう嬉しいプロジェクトでした▼ところが、数年後にその韓国の企業はそのシステムの完全複製版を造り販売していたということを聞きました。「裁判になるだろう」と聞きましたが、後味の悪い思い出です▼しかし、別のプロジェクトで数人の韓国人との仕事で韓国への印象が変わりました。日本語も流暢で感じの良い人たちでした。いろいろと話をして一緒に仕事をすると何ら問題もなく、むしろ楽しかった思い出となっています。日本政府にも韓国政府と冷静な話し合いで解決をお願いしたいと思います▼ただ、当時、その一人に「日本に来る前は軍隊にいた」「韓国では男子はみんな軍隊に一度は入る徴兵です」とサラッと言われたことが衝撃でした。(ふ)

(兵庫民報2019年8月11日付)

東灘憲法共同センター第五回総会&記念講演会:未来を見据え、若い人とともに


八月三日、東灘憲法共同センターは第五回総会を開催しました。総会に先立ち「憲法改定を許さない運動は正念場」と題して、神戸女学院大学教授の石川康広さんによる記念講演も行われました。
石川さんは、今回の参院選を振り返って、自民・公明・維新だけでは改憲発議はできなくなったこと、自公は大幅に得票数を減らしていることなどに注目、同時に野党共闘の成果を詳しく解明し、野党と市民の共闘の具体例を紹介しました。
二〇一六年の参院選から始まった野党共闘の経緯を振り返る中で、ジグザグはあっても着実に前進している事実を振り返りながら、今後の方向性として、①安倍暴走政治を打ち破る土台は三千万署名であること②様々な要求実現の運動と結びつけること③総選挙を展望し野党連合を地域から作ること④秋の臨時国会で憲法審査会を動かさないたたかいが重要であること―などを訴えました。
そのためにも広範な無党派層、とりわけ若い世代へのアプローチの重要性を強調しました。
若い世代に「社会は変えられる」という展望を示すうえで、国連幸福度ランキングで三年連続第一位のデンマークの現状を紹介。デンマークでは教育費、医療費が全額無料、最低賃金も日本のほぼ二倍、貧困率も世界最低レベルにあることなど、「地球の裏側で現実に存在している国」を取り上げ知らせ、とりわけ若い世代に対しては、SNSによる情報の共有・拡散が有効であることを力説しました。

(兵庫民報2019年8月11日付)

2019年8月4日日曜日

“安倍改憲”にとどめを:兵庫革新懇+兵庫憲法共同センターが全県交流会議


〝戦争する国にする安倍壊憲〟を阻止するための兵庫革新懇+兵庫憲法共同センター「全県交流会議」が半年ごとに開催されてきましたが、改憲勢力が三分の二を割った参議院選挙から間もない七月二十七日は、次のたたかい、特に改憲への安倍政権の意図を〝完全粉砕〟するため、兵庫県内の共同のたたかいをどのように発展させるかを集中討論しました。
各地域センター、革新懇、民主団体、日本共産党、九条の会や一般市民などの三十二人が参加しました。
和田進・神戸大学名誉教授の講演〝参院選の結果と今後の課題〟、津川知久・兵庫憲法共同センター代表の運動提起を受け、討議し、宮田靜則・兵庫革新懇事務局長がまとめを行いました。
*
和田氏は講演で、参院選の三争点(「改憲勢力三分の二確保か」「自公で過半数確保か」「野党共闘の成果は」)の結果を詳しく解明し、今後の政治日程で重視すべき時期も解説。
戦争法施行以降の危険な政府・米軍・自衛隊の十六の事例を指摘。繰り返されるトランプ・安倍両氏による〝安保不公平発言〟について詳しく経過を説明し、「日米軍事同盟の解消」を正面に据えた議論の必要性があると強調しました。
*
津川氏は運動提起で、アベノミクス破綻・消費税増税強行・年金や最低賃金など問題はいっぱいで「改憲は優先課題ではない」が国民的な合意とも言える状況だと指摘し――
①三千万署名は安倍暴走を打ち破る土台の活動とし、②様々な諸要求実現の運動と結びつけ、③総選挙(衆議院選挙)を展望し地域から政治的共同の体制をつくる、④秋の臨時国会で憲法審査会を動かさないために全力をあげる
―の四項目を提案しました。
*
宮田氏は討論を次のようにまとめました――
一つ目に、複数区だった兵庫県では選挙結果についてモヤモヤ感も出されましたが、和田氏の講演・津川氏の運動提起での説明のように、全国の一人区で十三項目の野党共同政策を全面に掲げてたたかい、それにより投票率も上がり、無党派結集にも貢献した――この前進の事例に確信を持つことができました。兵庫県でも各地域ごとの野党共同の懸命な努力が討論で紹介されました。これらはその基礎に三千万署名運動があってこその結果です。四項目の運動提起をあらためて確認しましょう。秋の臨時国会での憲法審査会を動かさないのが直面する山場です。
二つ目は、参議院の複数区での県下の共同では、幾つかの困難も具体的に出されました。これを克服しながら次の衆議院選挙勝利へ備えましょう。兵庫県内の十二区の一つひとつで大きく共同を広げるための様々な協議を具体的に行う努力をしましょう。
三つ目は、秋に革新懇の全国集会を兵庫県で開催します。全国的な運動の実態を学び合って私たちも前進できるよう頑張りましょう。

(兵庫民報2019年8月4日付)

山下よしき「〝希望〟は届く」

連載エッセイ17

参院選最終盤、マンションに向かって語りかけるように演説していると、学校帰りの子どもたちが公園の遊具に乗ったまま聞きはじめました。
途中から「そうだ」の声があがり、大きくうなずく姿も。とうとう最後まで私の演説を聞いてくれました。
宣伝カーを降りてお礼に向かうと、子どもたちも遊具から降りて近づいてきます。十人ほどでしょうか。一人の少年が「サインください」というと、「ぼくも」「わたしも」と小さな列ができました。
チラシの余白にサインしながら、何年生か聞くと「四年生です」。話は分かったか聞くと「はい、わかりました」。どこが分かったか聞くと「ぼくのお兄ちゃんは高校生なんですけど、家でお母さんがこれからお金がたくさんいるって言っています」。
なるほど。演説のなかで、日本の大学の授業料は高すぎること、ヨーロッパでは基本的に無償となっていること、日本共産党は、すみやかに半額にし、段階的に「ゼロ円」めざすことを紹介しましたが、ちゃんと理解して合いの手を入れてくれていたのです。
選挙戦で私たちが語った〝希望〟は、子どもたちにも伝わる力をもっています。
サインには私の名前とともに「子どもたちは未来です」と添えました。
子どもたちに、戦争のない未来を手渡すのは、私たち大人の責任です。
近畿、全国のみなさんの猛奮闘のおかげで四選を果たすことができました。誠実に、果敢に、希望の実現をめざし奮闘したいと思います。
(日本共産党参院議員・党副委員長)

(兵庫民報2019年8月4日付)

神戸市都市空間向上計画:「地域切り捨て」計画撤回を

soan_kuikizu2.jpg

詳細な区域図は→ http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/toshikukan/kuikizu_kakudai.html

市民意見募集8月8日まで

「人口減」を口実に、「よりコンパクトなまちづくりを行っていく」として、神戸市の住宅地で、鉄道駅から徒歩二十分以上はなれたところを、「居住誘導区域外」に指定し、切り捨てる「都市空間向上計画」。六月二十七日に、神戸市は「計画(素案)」を発表し、区域を線引きする区域図(地図)をホームページに公表。市民意見募集が始まっています。

説明会でも住民不在の姿勢際立つ

この「計画(素案)」に対する神戸市の説明会が、七月八日から七月十六日まで行われました。しかし、神戸市は広報紙には説明会の日時と場所だけをのせ、計画の中身にはまったく触れていませんでした。
日本共産党神戸市会議員団は、ホームページに公表された地図を基に、各地域がどう区分けされるかを明らかにした『神戸市会報告』を緊急に発行し、新聞各紙に折り込みました。
その結果、市の説明会には、のべ三百人を超える住民が押し寄せ抗議の声を上げました。
「同じように住んで税金を払っているのに、町内に線を引いて扱いを差別するやり方だ」
「区域指定されると民間の商店や病院などがやっていけなくなり撤退する」
「西区・美穂が丘でスーパーが撤退した。神戸市は自ら開発した団地なのに、民間の事と言って責任ある対応をしない」
「垂水区・舞多聞など現在開発をしている地域が(居住誘導区域から)外れている」
「若い世代が多く住んでいる北区・上津台が、居住誘導区域外に設定されている」
「なぜ神戸市自身がチラシなどを配布して説明会の告知をしないのか」
「東灘区・渦森台から来た。高いローンで家を買ったのに、地価が下がったら(市は)責任が取れるのか」
―など、住民の怒りが爆発しました。
* 
これに対し神戸市は説明会においても「計画(素案)」の問題点をひた隠しにしています。初日の東灘区の説明会には、「計画(素案)」本文すら持参しておらず、その後の説明会でも、住民が一番知りたがっている区域図を印刷して配布することを拒み続けました。
法律(都市再生特別措置法)には、「居住誘導区域外」で、住宅開発をする場合「事前届出」が義務付けられ、計画に対し行政から「調整」や「勧告」による「居住誘導区域」への変更の斡旋が行われることが明記されています。しかし、神戸市の担当者は「届出」は「住宅開発の動向を把握するためのもの」としか説明せず、住民が不利益になることを意図的に隠しています。
一方「居住誘導区域」内も、利用客の多い鉄道駅前は規制緩和して、高層ビルやマンションを誘致。区役所や基幹病院を集約し、さらに過密化が進むことが懸念されます。
土砂災害や水害・津波リスクが高い地域については、「長期的には」「対策工事ではなく移転を促進する」として駅に近くても「居住誘導区域外」に位置づけるなど、住民の居住権を著しく阻害する計画になっています。
にもかかわらず神戸市は、「(計画発表後の地価に関しては)まだ正式に決まったわけではないので、私たちには責任も何もない」「個別具体的なことを聞きたければ、八月一日までの区役所等でひらかれる相談会に来ればいい」と答えるなど、住民不在でおしすすめようとしています。
*
この「計画(素案)」に対する市民意見募集(パブリックコメント)が、七月九日から八月八日まで行われています。(応募はこちらから→ http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/toshikukan/soan_iken.html

これまでも「計画(考え方案)」「計画(考え方修正案)」と過去二回の市民意見募集には多数の反対意見がよせられ、神戸市は内容や名称の見直しや、日程の先延ばしが迫られるなどして、神戸市の計画どおりすすんでいません。
日本共産党市議団は、圧倒的な住民の反対の声で計画撤回に追い込もうと呼びかけています。

日本共産党の対案:住民の困難に寄り添い、暮らしに希望もてる地域づくりを

いま神戸市のまちづくりに必要なことは、街を開発した神戸市の責任として、①地域から撤退した民間にかわり、新たな病院や商業施設、バス路線の誘致に積極的にとりくむこと、②高齢化を迎えている地域には、保育教育施設や生活利便施設を積極的に配置し、若い世代がすみよいまちづくりを応援すること、③防災上課題のある地域には横浜市のように公費助成により防災工事をすすめ不安解消すること、④駅前地域でのマンションの乱立による過密地域では住宅立地規制の強化をすること―などです。
神戸市は、三宮駅前の道路を封鎖する一方で五千億円の湾岸道路を建設し、千億円以上かけて豪華な市役所建て替えや三宮への文化ホール移転を行おうとしています。こうした一極集中のムダな公共事業をやめ、九区すべての地域でバランスのとれたまちづくりにこそ予算を配分すべきです。
日本共産党神戸市会議員団は、地域に住み続けたいと願うみなさんと協力して、未来の世代に禍根をのこす「計画」の撤回と、「人口減少社会」に向き合った責任ある街づくりに全力をつくします。

(兵庫民報2019年8月4日付)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:20190725

「内部被ばく」について分かりやすく解明

副島圀義

七月二十四日は大阪地裁、二十五日は同高裁、と弁論が続きました。地裁では三人の原告について結審。高裁は一審敗訴の苑田朔爾さんの第一回弁論でした。

地裁で原告Oさんは「八月になると国の偉い人は『戦争犠牲者、被爆者に寄り添って』といつも言うが空々しい」「七十六歳になった私が、なぜ国を相手に訴訟しなければならないのか? いままで生き、経験してきたことからして、私の発病に原爆が強く影響していることは間違いない」「戦争も原爆もぜったいにあってはならない。生きている限りこのことを訴えていきたい」と陳述。
高裁で苑田さんは「一審判決の『健康に影響を及ぼすような被ばくをしたとは認められない』とはまったく納得できない」「福島事故の時のような『危険・立ち入り禁止』の表示も、除染もないなか、爆心地近くの浦上川で水浴びもした。三十歳まで生きられぬと思いながら生きてきた。友人たちも同じような不安、苦しみを共有してきた。被爆者を距離や病名で線引きしないで欲しい」と訴えました。

高裁で濱本由弁護士はスライドをつかって「内部被ばく」について解明しました。
「爆発直後のガンマ線、中性子線の、瞬間的で強烈な直接被ばくとともに、誘導放射能、放射性降下物などの作用をしっかり認識しなければならない」
「核分裂生成物、誘導放射化物質、核爆発しなかったウランやプルトニウムが、拡散し、降下した」
「半径二十~三十キロメートルの原子雲の下では『黒い雨』だけでなく、乾いた放射性微粒子も大量に降り注いだ」
「人々は放射性微粒子を含む大気、粉塵、食物、水を摂取。体内に取り込まれた放射性微粒子が放出するアルファ線、ベータ線は極短距離を継続的に被ばくさせ細胞、遺伝子を傷つけた」
―等々「黒い雨を浴びたかどうか」だけで内部被ばくの影響を否定することの誤りを説得力をもって主張しました。
集団訴訟から「ノーモア訴訟」に至る教訓を踏まえ、原点に立ち返っての解明でした。

弁護団からは「一般の行政訴訟では二割程度の勝訴率だが、原爆症では九割近い。判決を待たずに国が引っ込める例も少なくない。原爆症認定審査のひどさを示している。禁止条約に参加しようとしないことに通じる」との厳しい指摘とともに「原告の訴えは『被爆体験を世界の人々に知らせる』意義をもっている」とも強調されたことでした。

(兵庫民報2019年8月4日付)

神戸映サ8月例会:『デスティニー・イン・ザ・ウォー』――どんな時代にもヒーローとヒロインはいる――


一九四一年、日本はハワイの真珠湾を攻撃、太平洋戦争に突入。その半年後の一九四二年四月にアメリカ軍はまさかの日本本土空襲を実行する。日本国内では日本軍の戦果が国中にあふれていた時期だ。空襲を指揮したドーリットル中佐からドーリットル作戦と名付けられた空襲だったが爆撃機の大半は中国、今の浙江省の山中に燃料切れのために墜落。この映画『デスティニー・イン・ザ・ウォー』は墜落し、負傷した米軍パイロットを助ける浙江省山村の未亡人とパイロット、二人の間に流れる思いと彼女たち家族を日本軍から助け見守る村民の思いを、中国古代から養蚕業の中心地の一つで現在も養蚕業が盛んな浙江省の山村風景、その中で営まれる養蚕の暮らしを取り入れながら描いた作品。
監督はスウェーデン人で、かつてスウェーデンからデンマークに移民した親子の人生を映画『ペレ』で描き一九八八年カンヌ映画祭で最高の栄誉パルムドール賞を受賞したビレ・アウグスト。
なお八月十日(土)の二回目上映終了後、映画に関する講演があります。
―松本正憲(神戸映サ)


『デスティニー・イン・ザ・ウォー』〔原題:烽火芳菲〕(中国/2017年/97分)

8月9日(金)①11時②14時③19時、10日(土)①11時②13時 ③16時15 分④18時15 分、神戸アートビレッジセンター2階ホール/講演:10日15時〜16時「シャングリラからTOKYOへ!:映画で描かれたドーリットル作戦」永田喜嗣(抗日映画研究家)/会員:前売1,100円・当日1,200円、一般:前売1,300円・当日1,700円、シニア・障がい者・大学生以下:1,300円/Tel. 078‐371‐8550、e-mail: kcc1950@kobe-eisa.com、@kobeeisa

(兵庫民報2019年8月4日付)

ひなたぽっころりん〈643〉


(兵庫民報2019年8月4日付)

観感楽学

台風は大型化し、前線がもたらす雨は半端ない。降るたびに数十年に一度の大雨、かつて体験したことがない豪雨などといわれ、地域全体に避難命令が出ることも珍しくなくなった▼先ごろの大雨で九州では市全域に避難命令が出されたが、避難したのはわずか六%程度だったとか。避難所はプライバシーがさらされ、安心できる場所ではない。というのが大半の声だった▼NHKの報道によると、イタリアなどの被災者対策は被災後数日の間に空調設備や電化製品、さらにはバス・トイレまで完備したテントが世帯ごとに用意される。一週間以上も放置すると国に処罰されるとのことだった。阪神・淡路大震災や東日本大震災など未曽有の被害を経験してきた日本の場合、避難所は学校の体育館や公民館などで雑魚寝、仮設住宅はただ雨露をしのぐだけの、およそ文化的とは言えない「住宅」で良しとされている▼被災者の住まいは最低限のものにすべきという発想、UR住宅などは贅沢という差別感が根深く存在している。「住まいは人権」といわれながら、諸外国に比べ極めて遅れていることにもっと目をむけ、災害対策の充実と予算の増額を求めるべき時だと思う。(D)

(兵庫民報2019年8月4日付)

2019年8月3日土曜日

第二十五回参議院選挙の結果について

二〇一九年七月二十三日 日本共産党兵庫県常任委員会
第二十五回参議院議員選挙にあたり、日本共産党と金田峰生選挙区候補にご支持を寄せられたみなさん、ともに奮闘していただいたすべてのみなさんに心から感謝申し上げます。
選挙の結果、日本共産党は比例代表選挙で四議席、選挙区選挙では東京、京都、埼玉で勝利し、七議席(改選比一減)を確保しました。三十二あるすべての一人区で野党が候補者を統一してたたかい十選挙区で勝利しました。自民・公明・維新などの改憲勢力が改憲発議に必要な三分の二議席を割ったことは市民と野党の共闘の大きな成果です。
兵庫県では比例代表選挙で十七万九千八百六十票を獲得。二〇一七年総選挙の比例票を百三十五票上回りました(得票率は〇・一一%増)。選挙区選挙では金田峰生候補が十六万六千百八十三票を獲得しましたが、議席には及ばず悔しい結果となりました。
*
今回の選挙で日本共産党は、消費税に頼らない財源を示し、働き方、教育・子育て、社会保障を充実する提案、減らない安心の年金制度の実現を呼びかけました。また憲法九条改悪に反対し、ジェンダー平等社会の実現を訴えました。これらの政策には県下の多くの有権者のみなさんから共感が寄せられました。また県内でも、市民と野党の共闘を追求する中で、多くの新しい絆、新しい信頼関係が発展したことは、今後につながる大きな財産です。
*
日本共産党兵庫県委員会は、選挙中にかかげた公約の実現にとりくむとともに、党内外のみなさんのご意見にも耳を傾け、今後の活動に生かしていきます。選挙戦の成果を確信に、悔しさをバネに、〝どんな情勢のもとでも前進できる力をもつ党〟〝共闘にとりくみながら、党躍進にとりくむという二重の責任を果たせる党〟をつくる仕事にとりくみます。次期総選挙に向けた新しい前進を切りひらくために全力をつくす決意です。

(兵庫民報2019年8月4日付)

日付順目次