――金田峰生氏と日本共産党県・市議団
日本共産党の金田峰生国会議員団兵庫事務所長、入江次郎県議、苦瓜かずしげ・村原もりやす両姫路市議、山本賢司香美町議は五月十四日、「医師不足問題」と「風力発電事業問題」について厚生労働省、環境省、経済産業省から説明を受け、要請しました。大門みきし参院議員が同席しました。
厚生労働省医師不足解消を
姫路医療センター(独立行政法人国立病院機構)では、今年三月に外科医五人が退職、京都大学からの補充が得られず、手術予定患者を他病院に転送するなどの事態が起こり、金田氏らはこれまで状況の聞き取りなどを行っていました。今回、「派遣医を常勤医にする」「内科との連携を強める」などで、「これまでと同等の医療提供ができる見通しとなった」との報告がありました。
一方、大学が派遣医を引き上げるなどによる県内病院の〝医師不足〟は深刻であり、さらに在宅医療の〝受け皿〟も整っていないのに、国は患者を在宅へ誘導しています。
「医師確保について厚労省はどう認識し、対策を講じようとしているのか」との問いに厚労省の担当者は、「都道府県に計画をつくってもらい、例えば医師が多い地域から少ない地域に派遣してもらうなど、医師の偏在を調整する」と説明。金田氏は、「安定した地域医療の提供と医師の負担軽減のためにも、常勤医の確保を基本とするべきです」と主張しました。
入江県議は、在宅医療需要の増加の一方、在宅医療にあたる医師が減少傾向にあると指摘。「若手医師確保のための環境整備を進めて欲しい」と要望しました。
環境省・経済産業省
新温泉町大規模風力発電事業に反対新温泉町で進められようとしている大規模風力発電事業計画について環境省と経済産業省に聞き取りと要請を行いました。
環境省の担当者は、地元住民から不安の声が寄せられている風車騒音に関して、「超低周波音・低周波音と健康影響については、明らかな関連を示す知見は確認できない」と説明。
大門氏は、「環境省が騒音問題(聞こえるかどうか)だけを解決しようとすれば、低周波の問題はおざなりにされ、事業者に都合よく解釈されることになる」と指摘。金田氏は、「現時点で絶滅危惧種をはじめ自然環境破壊を回避できない事は明らか。環境省は環境を守る省なのだから、当該事業に反対して頂きたい」と迫りました。
山本氏は、事業者名の変更などから、住民の間で事業者への不信感が広がっており、事業者の説明は信用されないと指摘。金田氏は、地元は強く反対しており、地元住民の合意を重視するとの大臣答弁に応じて当該事業を認めないよう、強く求めました。
また、地域主体の再生可能エネルギー事業の推進を要請しました。
(兵庫民報2019年5月26日付)