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2019年2月10日日曜日

大門みきし「『うそつき村』」

連載エッセイ36

わが国の首相の虚言体質が問題になっています。責任者がそうだから、霞が関(中央官庁)の役人たちも、平気でうそをつき、隠蔽、改竄、偽装までをやるようになってしまいました。
落語に『うそつき村』という噺があります。江戸向島の先にある『うそつき村』では、大人から子どもまで村人全員がうそつき。「おまえの父ちゃん、どこへ行った?」ときくと、「富士山が倒れそうなので、つっかい棒を立てに行った」と子どもがこたえる。「母ちゃんは?」ときくと、「近江の琵琶湖まで洗濯に行った」という始末。村中で毎日うそばかり言っているうち、なにがうそでなにが本当か誰もわからなくなってしまった。まるでいまの霞が関です。
ある精神科医がブログで、虚言癖のある人の共通点として、①自信がない、②努力ができない、③隠しごとがある、の三点をあげていました。わが国の首相のことかとおもいました。精神科医からのアドバイスとして、本人には、「できるだけ早く病院に行って正直に話す練習を始めたほうがいい」、周りのひとにたいしては、「そういうひとにはできるだけ近づかないほうがいい」とありました。首相の場合、むこうからあれこれ国民生活に近づいてくるので、やはり辞めてもらうしかありません。
ちなみに私が拙著『カジノミクス』を「発売と同時に売り切れます」と放言していたら、本当に売り切れ、増刷になったのは、「冗談から出たまこと」です。
(日本共産党参院議員)

(兵庫民報2019年2月10付)

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