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2018年12月16日日曜日

統一地方選へわたしの決意:入江次郎(姫路市)

台風21号で土砂災害が起こった夢前町を調査する入江さん(左)(後ろは苦瓜かずしげ姫路市議)

働く人、子どもたち、誰もが安心の県政へ

県議会議員(姫路市) 入江次郎

高校卒業後、JR東海に就職しました。JRには複数の労働組合がありましたが、なかでも国鉄労働組合は労働者のためにはっきりと会社に物言う労働組合でした。
ただ、国労に所属していると、出世はない、遠隔地配転は当たり前、多数派労組員ばかりの職場に配置転換させられ脱退工作を受けるなど、徹底的に会社からの嫌がらせを受けます。
しかし、そんな嫌がらせに屈することない国労組合員、とりわけ日本共産党員の影響を受け「こういう生き方をしたい」と、二十四歳で入党しました。
三十三歳の時「入江君、市議会議員選挙に立候補しないか?」と、突然の地区委員会からの要請。私に市議会議員なんてできるわけがない。何度も断ったものの、繰り返し要請を受けました。
要請を断っている理由をよくよく考えると、共産党議員という重責、困難な道から逃げようとしている自分に気づきました。それに気づいた時、進む道は決まりました。市議選告示三カ月前の決意でした。結果は次点と六十票差の最下位でしたが当選を果たしました。
姫路市夢前町での産廃処分場建設問題では、悪質産廃事業者から名誉棄損で訴えられたりもしながらそれを跳ね除け、議会論戦等を通じて事業者を許可取消処分にまで追い詰めました。住民と力合わせ十五万筆の建設反対署名を集め、県・市に提出。ついに姫路市長は「市が計画地を買い取る」と発言。計画は事実上ストップしています。環境破壊と不正を許さず、住民が主人公の立場で頑張りました。
そして、二〇一五年、杉本ちさとさんの議席を引き継ぎ県議会へ。
今年の台風21号での高潮被害については、県がでたらめな護岸測量を行っていたことを追及。住民へ謝罪させ、護岸のかさ上げを約束させました。
入党の原点でもある「働く人が大切にされる社会」「子どもたちの笑顔があふれる地域社会」「誰もが安心して受けられる医療・介護体制の充実」―そんな県政を築くため引き続き頑張ります。

推薦します!

元JR東海社員鉄工所経営
市丸知也さん

真っ直ぐな入江さん

入江さんはJR東海在職時の一年先輩にあたります。私たちがJRに就職した当時は、分割民営化後の初採用の時期でもあり、国鉄労働運動を再発させないための徹底した管理教育が新入社員には行われていました。
しかし、そんな不合理な会社側の管理教育に真っ向から反発していたのが入江さんでした。
そんな入江さんですから上司からはにらまれる存在でしたが、同僚、後輩からは大変慕われていました。強い者に立ち向かい、真っ直ぐな入江さんを応援します。

(兵庫民報2018年12月16日)

山下よしき副委員長・参院議員が県内各地で訴え


安倍政権が十二月八日未明、入管法、漁業法、日欧EPAなどの採決を参院本会議で強行。日本共産党は全国いっせい宣伝で抗議しました。
山下よしき副委員長・参院議員は同日国会から駆けつけ、長田区と北区の演説会で国会報告。翌九日には神戸・大丸前で緊急街頭演説に立ち、「悪法を次々と強行する安倍自公政権を退陣させよう」と力説。「来年の統一地方選挙で県議会でも市議会でも日本共産党を伸ばし、参院選では比例で私を含む七人以上、選挙区で金田峰生さんの勝利を」と訴えました。

(兵庫民報2018年12月16日)

神戸市:認知症事故救済へ住民税増税

神戸市議会が十一月二十八日から十二月七日にひらかれ、日本共産党神戸市会議員団は、久元喜造神戸市長が提案する住民税増税計画について質疑を行いました。
神戸市は今年三月に「神戸市認知症の人にやさしいまちづくり条例」を制定し、認知症患者の事故の救済及び予防に力を入れるとしてきました。神戸市はこの条例を改定し、認知症診断と事故救済制度にかかる年間約三億円の費用として個人市民税の均等割に年間四百円の超過課税をかけようとしています。増税は、来年六月からの住民税から行われます。

追及する森本議員

十一月二十八日、本会議議案質疑にたった森本真議員は「これまで神戸市は、福祉や暮らしの充実にかかわる条例をいくつもつくってきた」「しかし、その財源にあたっては『施策を推進するため、必要な財政上の措置を講ずる』などとし、特定の財源を条例に盛り込んでこなかった」「なぜ、認知症だけが住民税増税を財源と固定化するのか」とただしました。
久元市長らは、「診断助成制度と事故救済制度を組み合わせて実施する新しい神戸モデルとして全国初の取り組みである」「認知症は誰もがおこりうるため、この神戸モデルに必要な経費は将来世代に先送りすることなく超過課税の導入で市民から広く薄く負担してもらう」などと答弁しました。
森本議員は、「個人市民税の均等割だけに対し超過課税を課している市町村はない」「この増税案なら、所得が一億円の市民も、所得割非課税の市民も、同じ金額の課税となり、税金は負担能力に応じて支払うという税の大原則から逸脱している」と指摘。認知症事故救済と住民税増税を天秤にかけるやり方は、保育の無償化など国民の切実な要求を人質に、消費税一〇%増税を強行しようとしている安倍内閣の反国民的な姿勢をそっくりまねたもので断じて容認できないと批判しました。
十二月五日の本会議で、大前まさひろ議員が住民増税の条例案について日本共産党を代表して反対討論に立ちました。
神戸市は、ベンチャーや大企業など誘致企業への減税を毎年六億円行っています。大前議員は、三宮再開発など大型開発や無駄遣いを見直し、税金の使い方をしっかり改めれば、超過課税をせずに認知症対策など福祉は充実できるとしました。
増税の条例案は、自民党・公明党・こうべ市民連合、維新の会、国民民主などの賛成多数で可決されました。

(兵庫民報2018年12月16日)

全国母親連鎖行動「赤紙」配り:憲法を守り生かせる政治への転換訴え


太平洋戦争開戦から七十七年目の十二月八日、「全国母親連鎖行動リレートーク」が各地で行われました。
神戸・三宮では兵庫県母親大会連絡会が主催し、母連・新婦人・兵商連・保険医協会・兵庫教組・神戸市職労・革新懇・AALA・原水協・うたごえ協議会・共産党の十一団体二十人が参加。召集令状(赤紙)チラシを配布し、うた協のコーラスも交え、参加団体がリレートークを行いました。
「戦後七十七年、安倍政権が憲法九条を変えようとしています。二度と戦争に子どもたちを送らないために憲法九条を守り、いかせる政治に変えましょう」と三千万署名もとりくみました。高校生たちや高齢の女性が署名に応じていました。

(兵庫民報2018年12月16日)

日本共産党東灘区委員会と後援会が「考えるつどい」

〝餌付けなくし、森林で暮らすイノシシ本来の姿に戻し、真の共存を〟

講演する横山氏(左)と、(正面右から)西、松本、きだの各議員

神戸市の日本共産党東灘区委員会と同区党後援会は八日、東灘区民センターで「イノシシ問題を考えるつどい」を開き、住民五十人が参加しました。東灘区に隣接する芦屋市でも四日、同市緑町で女性がイノシシに指をかみちぎられるなど、神戸市東部を中心にイノシシ被害が依然として多く起きています。
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つどいでは、兵庫県立大学教授で県森林動物研究センター研究部長の横山真弓氏が講演。六甲山はミミズや木・草の根などイノシシの食物が豊富なのに、餌付けによって栄養価の高い食物が市街地に多いと学んだイノシシがくり返し出没し、人を襲うと説明しました。
都市部のイノシシ被害は全国でも珍しいとして、「餌付けをなくすことがイノシシ被害をなくしていく道。森林で暮らす本来の姿に戻すことが真の共存です」と語りました。
きだ結県議と松本のり子市議が県と市の施策を説明。共産党の取り組みや議会論戦などで対策が一定前進して人身被害は減少傾向ですが、被害根絶へさらに対策が求められることを報告しました。
会場から「イノシシが出たとき、市の通報窓口に電話してもまともに対応しない」など、次つぎと発言がありました。
西ただす市議が「行政との懇談会を持つので、それに向けて住民の声を集めましょう」と呼びかけました。

(兵庫民報2018年12月16日)

原発なくす兵庫の会学習講座第1回:地震・火山・地殻変動の根源を知る


原発なくす兵庫の会(原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会)は、原発や自然エネ問題の恒常的学習講座に取り組んでいます。
第一回は『列島分断フォッサマグナとは、地震・火山・地殻変動の根源⁈』をテーマに十二月六日、兵商連会館で開きました。
四国電力伊方原子力発電所三号機について広島高裁は今年九月、再稼働を容認しました。今回の学習講座では、高裁決定が、「(阿蘇カルデラの破局的噴火)を国民大多数が問題にしていない。発生の可能性が相応の根拠が示されない限り、原発の安全性に欠けるところはないとするのが我が国の社会通念」だと理由付けしていることが、とんでもないことだと明らかにしました。
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速水氏

今回は、電力兵庫の会の速水二郎氏が、藤岡換太郞著『フォッサマグナ』(講談社)などをもとに解説しました。
速水氏は、日本列島が、ユーラシア大陸から一年に三十五センチメートルのスピードで離れてできたものであり、その過程で東日本と西日本は別々に動き、今も両方が押し合い、その押し合いの場所がフォッサマグナ(中部地方から関東地方にかけての地帯。西端は糸魚川―静岡構造線)であること、この日本最大の活断層の深さは六千メートル以上ありること、さらに、伊豆・小笠原弧が今でも一年間に九・五センチメートルずつ北上し伊豆半島・富士箱根火山を押し上げる動きとなっていることなどを紹介。
「フォッサマグナ地域にはいくつもの活火山があり、いつ何が起きてもおかしくない場所」「日本には二〇一八年現在百十一の活火山があり、その一割がフォッサマグナに集中している」「太平洋・北米・フィリピン・ユーラシアという四枚のプレートがひしめく日本列島」「二〇一一年の東日本大震災の直後フォッサマグナ周辺でも震度六の地震発生」などなど、千二百万年前にできた糸魚川―静岡構造線が、関東から九州・四国を縦断する中央構造線とともに、今も最大の脅威であることに参加は驚きの表情をみせていました。
速水氏は、世界の活火山の一割が日本にあり、地震発生も世界の一割という現実はもっと知らされる必要があると指摘。
フォッサマグナの存在も明治時代はじめに東京帝国大学地質学教室初代教授のハインリッヒ・エドムント・ナウマン(ドイツ人)が指摘したものの、「プレートテクトニクス理論」は一九六〇年代後半で新しい考え方であり、前述のような列島の動きはいまようやく書物などで一般に紹介されるようになりました。
しかし、原発推進者たちは「知らなかった」で済まそうとしても、裁判官が知らないようでは、無責任過ぎると速水氏は批判しました。
さらに速水氏は、大飯・高浜・美浜原発がある若狭湾について、神戸大学海洋探査センター長の巽好幸教授の研究も紹介。「越前海岸―鈴鹿山脈は断層で、若狭湾が沈み続け、高低差が広がると地層のズレでさらに断層が発達する危険な場所」(十一月六日付「毎日」)であり、大飯・高浜など再稼働した原発は直ちに停止・廃炉する必要があると述べました。
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参加者は八団体から十八名で、岡崎史典事務局長の司会のもと質問などでさらに理解を深めました。今回の資料は同会に連絡すれば入手可能です。
また『原発なくす全国連絡会』発行のリーフレット『市民と野党の共同を広げ、原発ゼロ基本法案を実現しよう』の内容も紹介され、大きく活用することが呼びかけられました。
次回(二〇一九年二月七日)以降のテーマについての希望もいくつか出されました。

(兵庫民報2018年12月16日)

市民アクション東灘が学習会:〝隠蔽〟〝改ざん〟の原点を映像と講演で


安倍政権NO!市民アクション東灘は十二月九日、神戸内で「〝隠蔽〟と〝改ざん〟の原点」をテーマに学習会を開催。約六十人が参加し、ドキュメンタリー映像と解説・講演で、歴史を踏まえた現状認識を深めました。
「憲法を生かす会・東灘」「とめよう戦争!兵庫・阪神連絡会」「未来の社会を考える仲間たち」をはじめとする幅広い市民と東灘革新懇の共同企画です。
ドキュメンタリー映像『葬られた危機~イラク日報問題の原点』では、一九九〇年の中東戦争で自衛隊に代えペルシャ湾へ派遣された民間輸送船がいかに危険にさらされたか、「戦争そのものだった」という現地からの船長報告が日本政府によって秘匿され、平和憲法下での自衛隊の海外派兵に道を開いた経過などが明らかにされました。
続いて、赤塚宏一・国際船長協会連盟副会長が講演し、「第二次世界大戦以降の国際紛争と船長」のテーマで講演。「船に乗っている側は事実上、何もできず、平和以外には安全を守れないのだから、外交とソフトパワーを」と強調しました。
学習会に先立って行われた東灘革新懇の年次総会では、藤末衛代表世話人が「地域から平和と民主主義、生活と権利を守る変革運動を」と力説。安倍改憲NO!三千万署名の成功で安倍政権を退陣に追い込むなど、新年度の活動方針と役員体制が承認されました。

(兵庫民報2018年12月16日)

第41回「語りつごう戦争」展

「戦争に反対した人たち」も紹介

―戸崎曽太郎(「兵庫の『語りつごう戦争』展の会代表)

十二月五日から九日まで四十一回目の「兵庫の『語りつごう戦争』展」を、神戸市兵庫区の妙法華院で開きました。五日間でのべ約三百人が参加しました。
今年はテーマとして「戦争する国の体制づくり」を選び、通常の「戦時下の暮らし」のほか、本庄小学校の学校日誌にも基づいて戦時下の学校の置かれた状況、また多岐にわたる「配給制度」を詳しく展示しました。
そのほか「兵庫県から行った棄民された満蒙開拓団」についても説明しています。また「戦争に反対した人たち」を紹介して「治安維持法による弾圧」を紹介しています。
四回行われた「戦争体験を語る会」は、「赤紙を配って歩いて見た母親の実相(村田千恵子)」「集団学童疎開の思い出集を刊行(鈴木久子)」「満州で残留孤児となり日中の狭間に生きた人生(宮島満子)」「戦時下・占領下の少年の生活(戸崎曽太郎)」―四人とも貴重なお話でした。
「十二月八日のつどい」は「明治維新百五十年と教育勅語」と題して兵庫歴史教育者協議会の山内英正氏が、とんでもない発言をする歴史修正主義者の虚偽と無知を暴き、安倍政権と対峙する必要を語られました。

(兵庫民報2018年12月16日)

神戸市北区鳴子・星和台後援会がつどい


神戸市北区南部の鳴子・星和台後援会は十二月一日、「『すばる』読者・後援会員のつどい」を開きました。(『すばる』は後援会機関紙)
神戸市議五期の豊かな実績をもち、来春の統一地方選挙で県議会議席に挑戦する金沢はるみさんと、一期目ながら住民の声を代弁してフル回転の朝倉えつ子市議を迎えて、熱のこもった一日となりました。
神戸市の住民無視・三宮集中の「都市空間向上計画」、神鉄鈴蘭台駅ビルに移転した北区役所、市バス民営化、君影バスなどについて、たくさんの要望・改善の提案などが出され、金沢さん、朝倉さんの助言で、市への申し入れなどを検討。高齢化・過疎化にも目を向け、住みよいまちづくりと統一地方選の奮闘を誓いあいました。―泊満春

(兵庫民報2018年12月16日)

姫路市議選:統一地方選挙候補者発表

1議席増の4議席めざす

日本共産党西播地区委員会は統一地方選挙姫路市議選(定数四十七)の候補者を発表しました。一議席増の四議席獲得を目指します。

谷川まゆみ(64)
現職・市議五期。白国在住。長野県短期大学卒。現在、党県委員・西播地区常任委員、姫路障害者連絡協議会事務局次長。

森ゆき子(51)
現職・市議三期。飾磨区玉地在住。県立姫路商業高校卒。現在、党西播地区委員、西播社会保障推進協議会幹事、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟幹事。

苦瓜かずしげ(64)
現職・市議一期。網干区垣内南町在住。大阪市立大学卒、県教育委員会勤務。現在、党西播地区委員、原水爆禁止姫路市協議会理事。

村原もりやす(57)
新人。城東町在住。県立香寺高校・神戸経理専門学校卒。現在、党西播地区委員、姫路民主商工会専務理事、姫路医療生活協同組合理事。

(兵庫民報2018年12月16日)

宝塚市議選:統一地方選挙候補者発表

現有4議席確保めざす

日本共産党阪神北地区委員会は統一地方選挙宝塚市議選(定数二十六)の候補者を発表しました。現有四議席の確保をめざします。

たぶち静子(63)
現職・市議四期。下佐曽利在住。県立有馬高校卒、あひる共同保育所、宝塚民主商工会、党宝塚市議団事務局勤務。現在、党阪神北地区委員。

となき正勝(43)
現職・市議四期。御所の前町在住。向陽台高校卒、宝塚医療生活協同組合勤務。現在、党阪神北地区委員。

田中こう(48)
現職・市議三期。鹿塩在住。西宮市立西宮高校卒、宝塚民主商工会勤務。現在、党阪神北地区委員、宝塚市委員長。

横田まさのり(49)
新人、伊孑志在住。大阪府立守口高校定時制卒、大正共同作業所、社会福祉法人宝塚さざんか福祉会勤務。現在、日本民主主義文学会常任幹事。

(兵庫民報2018年12月16日)

借り上げ住宅入居者支援総決起集会

「終の棲家に」の願いかなえて

ひょうご震災復興借り上げ住宅協議会は「借り上げ住宅入居者を支援する総決起集会」を十二月九日、神戸市勤労会館で開きました。

安田代表

安田秋成同協議会代表が主催者を代表して挨拶し、「終の棲家として人生を穏やかに終えたい、それがいちばんの望みなのに、神戸市・西宮市は入居者を裁判にまでかけ追い出そうとしている。後悔しないようたたかう。皆さんのご支援を」と訴えました。

やました参院議員

来賓挨拶で日本共産党の山下よしき参院議員は、阪神・淡路大震災以来の被災者支援を求める運動振り返り、世論を広げ、生活再建支援法の実現とその抜本改正を勝ち取ってきた被災者・市民のたたかい、国会議員との共同への敬意を表明。借り上げ住宅問題でも情勢を被災者自身が切り開いてきたと指摘し、被災者支援充実へひきつづき国会で取り組む決意を述べ、激励しました。
きだ県議

森本神戸市議

栗原神戸市議

野口西宮市議
きだ結県議、森本真・粟原富夫両神戸市議、野口あけみ西宮市議もそれぞれ県・市の状況を報告。
竹中さん
吉田弁護士
入居者の竹中信雄さんが継続入居への願いを語り、段野太一同協議会運営委員が経過報告。弁護団の吉田維一弁護士は裁判闘争の課題について報告し、世論を広げる上で裁判所、とりわけ最高裁への署名運動が重要になると指摘しました。


アトラクションでは噺家で山下議員秘書の菱乃家東二さんの落語でひととき心を和ませました。

(兵庫民報2018年12月16日)

ひなたぽっころりん〈631〉



(兵庫民報2018年12月16日)

みんぽう川柳〈十一月〉「勤労」選者 島村美津子

特 選

使いすて勤労さえも廃棄物
 明石市 小西正剛

【評】人間が使い捨てのモノ扱い、いつの間にか「非正規」などという働かせかたが当たり前のようになり、過労死に至るまで。
一方では想像もつかない何十億円もの報酬を得ながら、コストカッターの名を持ち、超過激なリストラをやった経営者ゴーン。それをまた持ち上げる安倍総理。このままでは何もかも壊されそうな危機感に襲われる。
こんな世の中であっていいはずはない。真面目に働く者が報われ、働く喜びを感じて生きてゆけるそんな社会をとしみじみ思う。

入 選

勤労が過労に変わりもはや死語
 神戸市 長沼幸正

高プロで休めぬ勤労感謝の日
 神戸市 長尾粛正

勤労奉仕みなで頬張る塩むすび
 神戸市 松尾美恵子

勤労を誇りにしていた世代あり
 神戸市 梶山洋枝

働けどなかなかなれぬ正社員
 神戸市 塩谷凉子

家事仕事時間給金ほしいです
 明石市 山澤美智子

ⅠTで勤労感謝軽くなり
 明石市 門脇かつ子

年寄りの黄金の手はなぜ安い
 明石市 上河規江

パート労働外国人で安上がり
 芦屋市 梶原嘉代子

片言で介護の仕事つらい日も
 神戸市 小林尚子

寒くなり水仕事などあとまわし
 明石市 宮崎弘子

レストランちょっと贅沢給料日
 明石市 松永雪子

八十歳の勤労意欲まだ元気
 明石市 植木多佳子

徹夜明け半分ずつでコーヒー飲む
 尼崎市 中内眞佐子

みんぽう川柳募集 ▽十二月の題は「ハガキ」、締め切り十二月二十八日、一月の題は「「いのしし」、締め切り一月二十五日▽毎月第四金曜日必着▽応募は一人二句まで。葉書、メール、Fax(葉書大の枠を書き、その中に記入してください。切りそろえますので枠の外には書かないでください)に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで。

(兵庫民報2018年12月16日)

観感楽学

「笑いの落語、涙の浪曲、怒りの講談」と言われる。落語は「話す」、浪曲は「語る」、講談は「読む」の違いはあるが、落語も権力者への怒り、弱者への涙が笑いの中に練りこまれる▼「過労死落語」―上方落語の作家らでつくる「笑工房」が遺族、関係者らの取材を基に『エンマの願い』を創作。手話落語で知られる桂福団治の弟子桂福車が演じ、理不尽な死への怒り、遺族への共感が笑いとともに伝えられた▼過労を苦に自殺した青年が地獄行きか天国行きかの裁きを受ける。現世で暮らす母親のために、閻魔大王や鬼が一肌脱ぐという人情噺。急増する過労死の亡者への対応で鬼たちは忙しくて過労死寸前になる▼鬼たちが「会社に命まで預けんでいい」などと青年に説教したり、労働法などの知識もちりばめながら過労死をつくる社会への怒り、当人と遺族の無念さを語る▼桂福車は、今年二月に急逝した。『エンマの願い』は他の演者に引き継がれ、過労死のない社会が実現するまで語られるだろう。落語に限らず浪曲、講談など「大衆芸能」が社会的弱者の立場にたち、抑圧者とのたたかいを後押しする力も発揮する責任があるといえば、堅苦しすぎるだろうか。(K)

(兵庫民報2018年12月16日)