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2018年12月9日日曜日

統一地方選へわたしの決意:福原ゆかり(明石市)

特別支援学校を視察する福原さん(左端)=11月


ママとして県民の声伝えたい

明石市県政対策委員長 福原ゆかり

現在三歳と一歳の女の子のママです。入党は昨年です。二〇一七年の県知事選で、津川知久候補の応援演説を、ママ代表として発言したことが入党のきっかけでした。この間、安保法制・共謀罪の強行採決など国民の声を無視した国政がおこなわれていました。「私たちの暮らしが破壊される」と思いました。共産党は以前から入党のお誘いはあったのですが、オブザーバーで良いと断っていました。しかし、自分も動かなければ今の政治は変えられないと思い、入党を決意しました。
その後、二人目の育児休暇が終わり、職場復帰する直前に出馬の要請がありました。待機児童問題、長時間労働、過労死、介護難民、年金削減など、全世代にわたって暮らしが苦しくなっています。今の暮らしにも、将来にも不安を抱かざるを得ません。
「不安を抱く社会を、子どもたちに残したくない」と思い、立ち上がることを決意しました。また、三十代の私が外に訴えることによって、若い世代が政治について考えるきっかけになればとも思っています。若いから、ママだから伝えられることがあります。
議員になってまずは、地域に県政についてもっと発信したいです。現在、明石市委員会で、市民アンケートをおこなっています。「県政が遠い」「県政がよくわからない」という声が少なくありません。次に、地域の声を県政にまっすぐ届けることです。すべての世代の願いを実現していきたいです。そのためにも来年の統一地方選挙、みなさんの「くらしを良くしたい」の思いを胸に全力で頑張ります。

推薦します!

明石民主商工会会長
小寺フヂエさん

子育てや営業の苦労知る人

育児、家事しながら、民商でも頑張っていました。子育ての苦労、中小業者の苦労を知っています。若いので、これからの活躍に希望が持てます。商売人の一人として、応援しています。

(兵庫民報2018年12月9日付)

消費税10%増税中止せよ神戸・元町で昼デモ


消費税廃止兵庫県各界連絡会は三日昼、「消費税一〇%増税中止、怒りの総行動」として昼デモを神戸・元町商店街でおこないました。安倍政権が、来年十月から消費税の一〇%増税を強行しようとしていることに抗議する行動です。
デモ前の集会では、金田峰生参院兵庫選挙区予定候補も連帯のあいさつ。金田氏は、消費税が最悪の不公平税制であり、福祉に使うという政府のごまかしを厳しく批判。消費税増税中止・廃止こそ福祉に役立つと訴え、増税中止へ、来年の統一地方選・参院選で安倍政権を大敗させるためにたたかうと決意を語りました。
参加者は、プラカードを手に「消費税増税反対」「憲法改悪反対。軍事費を削って福祉にまわせ」とコール。商店や通行人から「頑張って」と激励も相次ぎました。
消費税増税中止を訴える金田峰生氏(中央)、大野さとみ県議予定候補(その右)ら

(兵庫民報2018年12月9日付)

山下副委員長・金田氏ら:神戸市内3カ所で演説会

兵庫区の演説会で声援にこたえる(左から)金田峰生参院予定候補、大かわら鈴子市議、山下よしき副委員長、前田みさ子県議予定候補

東灘区の演説会で声援にこたえる(左から)松本のり子市議、西ただす市議、山下よしき副委員長、きだ結県議

日本共産党は十二月一日に神戸市兵庫区、二日に中央区と東灘区で、山下よしき副委員長・参議院議員を迎え、演説会を開きました。
「沖縄県知事選挙は、オール沖縄が安倍政権に圧勝しました。平和も地方自治も法治主義も踏みにじる安倍政権を倒すために、私たちも沖縄のように闘い、必ず勝利しようではありませんか」「阪神・淡路大震災は、私の政治家としての原点です。市民と政党が力をあわせて被災者生活再建支援法を実現しました。再び兵庫から、市民と野党の共同で政治を変える大波を起こしましょう」との山下副委員長の訴えに、参加者は「感動した」「勇気をもらった」と盛んに拍手を送りました。
山下副委員長は、河川改修や土砂崩れ対策は後回しにして、高速道路延伸や大規模開発に熱中している兵庫県や神戸市の実態を示し、「震災の時、県にも市にも、個人補償を求めたが国と同じ冷たい返事でした。それは今も続いている」と指摘。「暮らしを守り応援する抜群の働きをしている日本共産党を県議会で八議席以上にして議案提案権獲得を」「神戸市会は議席増を」と訴えました。
金田峰生参議院選挙区予定候補は「社会保障を改悪しながら消費税増税の口実にする安倍政権を許さない」と熱弁。環境対策や農林漁業支援などの公約を述べ、「今度こそ国会へ送って下さい」と決意を語りました。
兵庫区では、前田みさ子県議予定候補、大かわら鈴子市議、東灘区では、きだ結県議、西ただす市議、松本のり子市議が、中央区では、大野さとみ県議予定候補、大前まさひろ市議が、災害対策や子育て支援、住民本位のまちづくりなど、県政、神戸市政での日本共産党の実績や役割を示し、決意を表明しました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

予算要望635項目:知事に申し入れ

知事に申し入れる(左から)入江次郎、庄本えつこ、いそみ恵子、ねりき恵子、きだ結の各県議

日本共産党兵庫県議団は十一月二十八日、二〇一九年度の予算編成で井戸敏三兵庫県知事に申し入れました。
ねりき恵子団長があいさつをおこない、いそみ恵子政調会長が、六百三十五項目の予算申し入れ書にもとづき概要を説明しました。安倍政権の九条改憲に反対を表明すること、消費税増税一〇%増税の中止を求めました。
公共事業は不要不急の高速道路を推進するのではなく、防災・減災対策を中心におこなうべきと強調。国保料の引き下げ、災害援護資金の無資力者への返済免除、災害での農業被害への補助増額、住民合意のない病院統廃合計画の中止、学生の就活ルールづくりなどを提起しました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

山下参院議員、金田氏ら特別支援学校を視察

特別支援学校内を視察する(左2人目から)金田、山下、福原の各氏

特別支援学校に施設基準がない問題で、日本共産党は繰り返し政府に要請していますが、文科省は検討すら拒否しています。
超過密・マンモス化が進み、「特別教室や廊下を普通教室にして使っている」「運動場がない」など、子どもたちの人権にかかわる問題だとして十一月二十九日、山下よしき副委員長・参議院議員と金田峰生参院兵庫選挙区予定候補、福原ゆかり県議予定候補は、明石市内にある神戸大学附属特別支援学校を訪ねました。
特別支援学校のなかでも大学付属などの国立は、全国各校がほぼ同規模・同規格です。教員定数が固定されているため、児童・生徒数も上限が決まっており、マンモス化は起こりません。また、耐震改修の折、特別教室などの一部を拡充しました。
同校では、子どもたちの自治活動を重視。教員が集団で子どもたち一人一人の個性を尊重した教育を、「異年齢」「障害内容」など柔軟に集団を形成する中で実践しています。
音楽室では、生徒も先生もみんなが打楽器を打ち叩き、マラカスを振り、手拍子、足拍子で歌い、踊っていました。みんな笑顔で、とても楽しそうで、輝いていました。
山下氏は「今日はあるべき教育の一つの姿を見せて頂いた」と謝辞を述べ、「こういう教育が障害をもつ子どもだけでなく、どの子にも保障されるべきで、それは政治の責任です」と決意を表明しました。
一行は、労働組合からも、労働実態や非常勤職員の雇用が五年期限などの課題、教育実践の要求も聞きました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

漁業法改悪反対の声あげよう

浜坂漁港

党県農林漁民部長 金田峰生

「政府の漁業法改定案に反対し、漁協・漁業者本位の政策を実現しよう」と、県内の漁業関係者を訪ねてまわっています。
安倍内閣はことし六月に「水産政策の改革について」を閣議決定し、法制化を確認。今国会に漁業法改定案を提出し、成立を急いでいます。しかし今回の改定案は、次のような問題があります。
◆TAC(漁獲可能量制度)対象魚種の拡大は検討するべきではあるが、現状の資源評価体制では漁業者が納得できる資源管理の実施が困難であり、拙速な法改定は水産行政と漁業者が協力してきたわが国の漁業秩序を破壊するだけになりかねない。
◆これまでの漁協や魚種別団体におこなっていた漁獲可能量割当を、個別割当に移行し、「割当」譲渡、漁業権見直しなどは、多様な魚種と多くの漁業者が従事するわが国ではデメリットが大きく、また儲け本位の大企業参入に道を開くことになり、わが国漁業の重要な担い手である中小漁業者・沿岸漁業者の排除と漁村の崩壊、乱獲・不正などを助長する恐れがある。
◆漁協の漁業権管理を事実上、取り上げ、海区漁業調整委員の公選制廃止などを、地域の実態や漁業者の意見を反映せず、政府・行政主導で進める方針は、漁協や漁業者の行政参加を後退させ、水産行政を国民本位に進めることを阻害するものとなる。
これらの点を解決し、真に漁業振興となる水産改革を実現するため、日本共産党は以下を提起しています。
〇小規模・家族漁業は国際社会の流れでもあり、多様多彩に営まれているわが国漁業の特性にあった沿岸漁業・小規模漁業を持続させる立場で「責任ある漁業のための行動規範」を具体化する。
〇沿岸と共に沖合漁業の若い担い手確保と就業・定着支援、魚価安定対策、販路確保支援、禁漁・減船に対する保障をおこなう。
〇広く漁業者の参加と協力を得ての資源管理を推進する。
〇離島、条件不利地域を含め、漁業・漁村がもつ多面的機能の発揮を保障する。
日本共産党兵庫県委員会は、これら問題点と対案を書面にまとめ、党中央作成のビラとともに郵送または持参し、現場の声に耳を傾けています。
訪問・懇談では「漁業権を売り買いできるようにするなんて、絶対にダメだ」「地域創生の目的は、企業の儲けということか」「説明といっても〝決まったからこれでやる〟という話。決める前に漁師の意見を聞くのが筋ではないか」「漁業振興ならやるべきことは他にある。おたくの提案がそれだ」など、政府案とやり方への厳しい批判と、日本共産党への共感が寄せられています。

(兵庫民報2018年12月9日付)

9条壊すな!総がかり行動:神戸で平和のつどい

講談も披露し、憲法を守ろうと熱く語る神田香織さん

戦争させない、九条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会は十一月三十日、「平和のつどい」を神戸市内で開きました。
講演は、講談師の神田香織さん。同実行委員会がことし開いた約一万人の五・三憲法集会で神田さんのスピーチに感動したと感想が多く寄せられて今回の企画になりました。兵庫県実行委員会は、戦争法反対のなかで、中央での総がかり実行委の結成を受けて、労組のナショナルセンターや政党の枠組みを越えて結成され、憲法集会などを開催してきました。
弁護士九条の会の羽柴修弁護士が開会あいさつ。安倍政権が執念を燃やす改憲が、国民の運動と世論で阻まれ、メディアのなかには、参院選までは無理との報道もあるが、油断してはならない、あきらめさせるまで頑張ろうと訴えました。
神田香織さんは、「憲法を守り広げよう」と講演。講談「福島の祈り―ある母子避難の声」を休憩も飛ばして熱演しました。神田さんは、福島県の高校を卒業し、女優を目指して上京。講談にであった自分史を語り、戦争体験、被爆体験の発掘や聞き取りから、戦争への怒りで講談をつくったことなどを語りました。
自身の出身地が原発事故で放射能汚染され、いまだに数万人もの避難者がいるのに、原発の再稼働や輸出を狙う安倍政権を批判。「変えるのは憲法でなく首相」と語りました。講談では、普通の母親が原発事故を受け、知らなかったことへの反省、葛藤などを生きいきと演じました。
兵庫県憲法共同センターの津川知久代表が閉会あいさつ。安倍改憲を止める力は世論と運動、来年の参院選へ向けて、市民と野党の共同の努力が続いている、三千万人署名を集めきり、この力で安倍政権を退陣させようと訴えました。来年五月三日の憲法集会は落合恵子さんに決まったことも紹介しました。集会アピールを確認し、最後に参加者で団結ガンバローをおこない終了しました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

憲法県政の会学習会:兵庫経済の内発的発展を

兵庫県の地域経済について議論する(左から)石川、入谷、きだ、津川の各氏

憲法が輝く兵庫県政をつくる会は一日、神戸市勤労会館で「地域が元気になる自治体づくり」をテーマにした学習会を開きました。
宮崎大学・地域資源創成学部の入谷貴夫教授が自治体の「地域政策」を中心に講演。林業や自然エネルギー、農産物を軸にした4市町村の先進例を紹介しました。
都道府県の地域政策では、「外来型開発」の大分県と「内発的発展」の京都府の事例を対比して紹介。兵庫県の二十年間の産業連関構造を分析し、兵庫経済の内発的発展の必要性を指摘しました。そのために、県外からの企業誘致に依存するだけでなく、地元企業が高付加価値の製品やサービスを生産しうるような支援、大都市地域の特性をいかした「地元市場産業」を増やす必要性を強調しました。
神戸女学院大学教授で県政の会代表幹事の石川康宏さんをコーディネーターに、入谷教授、津川知久代表幹事、日本共産党のきだ結県議も討論に参加。「地域で、人間らしく生きていく基盤が壊されているもとで、地元産業の創出や中小企業支援など産業政策の探求を重視していこう」「兵庫県では、三菱や川重、神戸製鋼など大企業の撤退から地域の雇用と経済をどう守るのかという課題も重要」などと参加者も交えて議論しました。
学習会には、立憲民主党の桜井周衆院議員が出席し、あいさつしました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

近畿中央病院・市民病院統廃合考える会(準備会)


伊丹市で非公開の「市立伊丹病院の在り方検討委員会」が持たれるなか、(仮称)伊丹の病院統廃合を考える会(準備会)が一日、市内で学習会を開きました。
かしば優美伊丹市議が、「検討委員会」をめぐる市の動きを報告。兵庫の地域医療を守る会代表の今西清さんが報告しました。
今西さんは、「市立伊丹病院と近畿中央病院の連携とは、診療科目を集約し統合へ向けて準備すること。統合するには伊丹病院を民営化する必要がある」「伊丹市は、新しい病院を、市北部の三菱電機北伊丹製作所跡地に建設しようとしているのではないか」などと指摘しました。民営化による問題点をのべ、公立病院の統廃合が進められる背景に「安倍政権の医療介護政策がある。医療・介護を成長産業に位置づけ、もうけの対象にし、社会保障費を削って軍事力の強化を謀っている」と強調。会場からの質問にも答えました。
命と健康を守る近畿中央病院と市立伊丹病院を存続させるために、今日限りの学習会で終わらせず、非公開の検討委員会を公開させること、市民の声を聞くように要求すること、「民営化するな」の声を集めることなどを話し合いました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

倉敷民商弾圧事件支援集会開く  

倉敷民商弾圧事件「禰屋裁判」無罪に向けて支援を強めようと、「無罪を勝ちとる兵庫の会」の支援集会が十一月二十七日、神戸市内で開かれ、県内各地から七十五人が参加しました。
「禰屋裁判」は、一月の二審で一審判決の不当性が断罪され、審理は岡山地裁に差し戻されています。
その後、裁判所、弁護団、検察官による四回の打ち合わせ協議が行われていますが、検察は明確な立証計画を示すことができないまま、十一ヵ月がたとうとしています。
集会では、弁護団の則武透弁護士が「小原・須増裁判の成果、禰屋裁判の課題」と題して講演。禰屋町子さんが「この裁判には、運動団体の未来がかかっています。強固に見える砂山を崩壊させるためのたたかいを」と支援を訴えました。
最後に、「弾圧をはねのけ、『禰屋裁判』の無罪を勝ち取るまで奮闘しよう」との決議を確認。「兵庫の会」では、署名・カンパ活動の強化とともに、一月二十一日の全国決起集会(倉敷市)への参加、一月十八日の全県一斉宣伝行動を計画しています。
倉敷民商弾圧事件の「兵庫の会」支援集会

(兵庫民報2018年12月9日付)

治安維持法国賠同盟女性の会:広井暢子さん講演


記念講演する広井暢子さん

治安維持法国賠同盟兵庫県本部の女性の会は二日、日本共産党副委員長の広井暢子さんを迎えて、神戸市内で「女性のつどい」を開き、百四十四人が参加しました。
第一部では、同会の小坂ますみ会長が主催者あいさつ。日本共産党兵庫県委員会の松田隆彦委員長が来賓あいさつし、金田峰生参議院選挙区予定候補と岸本友代新日本婦人の会兵庫県本部会長のメッセージを紹介。松本がむさんの歌唱指導で参加者が歌いました。
第二部では、「なぜ彼女たちは誇りをかけてたたかったか―今に生きる私たちへの伝言」とのテーマで、広井さんが記念講演しました。
広井さんは、共産党員として、安倍政権を変えて新しい政治を実現することが国民への責任との立場でたたかっていると話しました。著書「時代を生きた女性革命家たち」を執筆した動機にふれ、民青・共青の歴史を調べたとき、「アカが出た」と村から家族が出ていかざるをえなかったことを知り、これを書かなければと思ったと紹介。歴史に学んでこそ現在を知り、未来の歴史をつくることができる、侵略戦争の歴史を否定し、戦前の社会を肯定する安倍政権では新しい国づくりはできないと力説しました。
戦前の女性党員ら、伊藤千代子・高島満兎、田口ツギ、田中サガヨ、飯島喜美の生きざまにふれ、社会の矛盾や国民の苦しみの解決に真摯に向き合い、過酷な拷問にも負けずに党員としての人生を貫いたのは、科学的社会主義を学んだことが力になっていると指摘しました。
作家の小林多喜二、日本共産党元議長の宮本顕治らが、「不屈の意志と理性的対応」をつらぬいたことを紹介。社会の進歩を生きがい、喜びとし、不屈にたたかいぬいた先輩たちの私たちへの伝言は、新しい政治の実現だとのべ、いま前進している野党共闘にこそ確かな展望があると強調しました。大きな党をつくり、来年の選挙勝利を、その一歩にしていこうと訴えました。
奈良から参加した男性は「社会を変えるためには、自己変革が必要では」と質問。広井さんは「共産党は、日々の活動の中で常に自己変革をして発展していく」と答えました。参加者から「紹介された人たちの生き方に感動した」などの感想が寄せられました。
女性の会事務局長の小松美紀江さんが閉会あいさつ。①同盟をふやしてほしい②女性の会を作りたい③地域の会の行事に参加を④三千万署名を広く集めよう――四つのお願いをしました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

大門みきし「『カジノの国でこんにちは』か」

連載エッセイ34

今週、カジノ解禁やアベノミクスを批判した私の本、『カジノミクス―売国のとばく経済に未来はない』(新日本出版社)が発売されます。発売と同時に売り切れてしまうおそれがありますので、早めのご注文をお願いします。
本のなかで、大阪の万博・カジノ問題を取り上げました。大阪維新は、夢洲をはじめベイエリア開発の「負の遺産」を、カジノをつくることで打開したいと考えてきました。万博誘致は、カジノのためのインフラ整備に税金を使う「隠れみの」に過ぎません。
いっぽう安倍首相は、カジノ解禁と引き換えに、維新を改憲のパートナーにしたいと考え、維新も露骨に協力を表明してきました。憲法改悪とカジノ解禁を交換条件にするなど、まさに「悪魔の取りひき」と言わなければなりません。
一九七〇年の大阪万博のとき、私は京都の中学二年生でした。学校で「万博見学」授業があり、バスで会場の千里丘陵へ行きました。会場には、これから日本はまだまだ良くなるという、高度成長の自信と希望があふれていました。当時、「世界の国からこんにちは」という万博テーマソングが大流行。三波春夫さんの妙に明るい声が今も耳にこびりついています。
しかし時代は変わりました。「夢をもう一度」ではなく、他にやるべきことがたくさんある。ましてや「カジノの国でこんにちは」とはあまりに恥ずかしい。大阪カジノは関西全体の住人がターゲット。関西人みんなの良識の力で阻止していきましょう。
(日本共産党参院議員)

(兵庫民報2018年12月9日付)

カネミ油症50年:高砂で集会など


わが国最大の食品公害事件と言われるカネミ油症事件から五十年を迎え、被害者らが一日、高砂市内で集会などを開きました。
不十分な救済のもと今なお苦しむ患者らが、国の支援拡大や実態に即した患者認定を求めるとともに、販売企業のカネミ倉庫、原因物質のPCBを製造したカネカなど、国や企業に救済策を考えてほしいと訴えました。
集会では、ルポライターの鎌田慧さんが「有害物質による被害者救済の道すじについて」講演しました。集会に先立ち、PCBの盛り土を見学し、カネカ工場前でも横断幕などをかかげて訴えました。

(兵庫民報2018年12月9日付)

亀井洋示「重いゴマすり棒」


(兵庫民報2018年12月9日付)

観感楽学

十二月となり今年も残すところわずかとなりました。年末といえば大掃除です。もう使わなくなったパソコン(PC)をこの機会に廃棄しようと考えている人もいると思います。そこで廃棄するときに気をつけて欲しいことを書きたいと思います▼PCには多少でも個人情報、社外秘など他人に見せられないデータが入っていると思います。これらのデータを確実に消去してからPCを廃棄する必要があります。それは、捨てられたPCから情報が取り出されて情報が漏洩することがあるからです▼ただPCのデータ削除には注意が必要です。それは、通常の操作で見かけ上データは消えますが、実際にはデータは消えておらず、PC内に残っているということです。データ消去を確実におこなう一番簡単な方法は、業者に頼むのが良いでしょう。有料になってしまいますが、安心だと思います▼廃棄のときにデータを完全消去するためのソフトがあるので入手して自分で行う方法やPCに元々ある機能でおこなう方法などがありますが、危険な操作なので自信がなければおこなわない方が良いと思います。(ふ)

(兵庫民報2018年12月9日付)