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2018年10月14日日曜日

兵庫県議会で、きだ県議が一般質問


兵庫県議会で十月三日、日本共産党県議団を代表して、きだ結県議が一般質問を行いました。

高波対策見直し「遅れているわけではない」と県はいなおり

きだ議員は、県企業庁開発の潮芦屋地域で、台風21号による大きな高潮被害がでたことについて、〝浸水しないとされていたハザードマップは、高波が考慮されていなかった〟〝二〇一五年改定水防法で、早急な浸水想定の見直し・公表が求められ、東京、福岡は公表していた〟ことを指摘。浸水想定に、潮位とともに高波を考慮に入れること、水防法改定による見直し作業が、遅れていたのではないかと県の責任を追及し、防災対策を講ずるべきと主張しました。
しかし県当局は、高潮ハザードマップについて、「水防法改定による見直しは概ね五年を目途とされている。遅れているわけではない」と居直った答弁でした。きだ議員は、「県の対策に、もし瑕疵があったならまず認めてほしい。そのうえで今度こそ、本気の対策をしてほしい」と地元住民の声を紹介し、この声にこたえるべきだと主張しました。
被災者支援に対してきだ議員は、被災者生活再建支援金では不十分であり、大幅な増額、床下浸水も対象にすること、被災業者には能登半島地震での石川県の支援の様に機械の復旧や購入などに支援金支給を行うことなどを求めました。

小中学校エアコン設置に独自支援を


きだ議員は、新たな行革方策の撤回、国保料の負担軽減、小中学校へのエアコン設置県独自支援、学童保育の過密解消・増設・質の確保を要求。憲法九条を守り、核兵器禁止条約批准を国に要請するよう求めました。
エアコン設置の県独自支援について、県は、「独自の補助制度を創設することは考えていない」としながらも、国に対して、「県内市町の要望をとりまとめ、新たに三十三市町で五百三事業、交付金額にして四十四億円の計画を報告・要望している」としました。避難所になる体育館のエアコン設置については、「緊急防災・減災事業債の対象となるので、必要に応じ、その活用を市町に働きかけていく」と答弁しました。
*
ネット中継を視聴した潮芦屋地域の自治会役員は、「きだ議員は、的確に質問してくれた。県は、見直し作業の経過を地元住民に説明・報告すべきだ」と話しています。

(兵庫民報2018年10月14日付)

兵庫県議会でいそみ・庄本両議員が討論

兵庫県議会では、十月三日、五日の本会議で、提案されていた二十四本の議案採択が行われ、賛成多数で可決。日本共産党県議団は、八本の議案に反対し、討論にたちました。

「行革」条例案は撤回を


三日には、いそみ恵子県議が「行財政の運営に関する条例」案への反対討論を行いました。
「行財政の運営に関する条例」案は、県がこれまで福祉医療、県職員、教育費などの削減で県民サービスを切り捨ててきた県行財政構造改革を引き継ぐ新たな条例案として提案されています。
いそみ議員は、本条例案に対し、「社会保障費や人件費を制限し、『選択と集中』の徹底として、県営住宅の統廃合による戸数削減、病院や警察の統廃合、水道事業の広域化、阪神北県民局と阪神南県民センターの統合など、県民の安全・安心の拠り所でもあり、地域創生の拠点ともなる公共施設の統合再編を進めようとするもの」と批判。「これまで通りの高速道路優先の大型公共事業から、自然災害が多発する中で減災・防災型公共事業への転換、削減された医療費助成制度の復活など県民の福祉・暮らしが大切にされ、それを担う職員・公共施設の充実こそ必要」と指摘し、条例案の撤回を求めました。

働く環境後退する中基ビジョンに反対


五日には、庄本えつこ県議が七議案について反対討論を行いました。
庄本議員は、県が中期的ビジョンと示している「二〇三〇年の展望」に対し、「〝子どもの貧困など解消しない〟〝農業の大規模化だけでいいのか〟〝AIやロボットなど流行を並べるだけでは、医療問題は解決しない〟などの審議会の意見を反映していない。国の労働法制改悪を前提にしたワークライフバランスをうたっているが、仕事と生活の調和どころか、働く環境は後退する」と反対しました。
建築基準条例の一部を改正する条例について、庄本議員は、「国の改正にもとづくものだが、それに伴い、県が建築基準条例で独自に付加していた小規模建築物に対する規制の廃止を行うもの」として反対しました。
ほかにも、県道園田西武庫線事業を含む「県が行う建設事業についての市町負担額の決定」「国営明石海峡公園整備事業についての神戸市負担額の決定」は、事業そのものに反対しており、反対の意見を述べました。

(兵庫民報2018年10月14日付)

日本共産党が神戸市議候補を発表

参院選・統一地方選勝ち抜こう

日本共産党兵庫県委員会は10月3日、2019年統一地方選挙・神戸市議選(総定数69)の候補者を発表しました。


北区では、8日に党兵庫長田北地区委員会が決起集会を開催。北区比例2万票の得票目標を掲げ、参院選での山下よしき参院議員はじめ比例7議席以上を確保し、参院兵庫選挙区では金田峰生氏(写真右)、県議選では金沢はるみ氏(現神戸市議)(右から2人目)で党議席奪還、神戸市議選では現職の朝倉えつ子氏(左から2人目)と新人の森ひろし氏(左から3人目)で現有2議席確保をめざし、そのためにも3割増の党勢拡大をやりきり、強く大きな党をと決意を固め合いました。

東灘区

松本のり子=現・五期
神戸市会議員
西ただす=現・三期
神戸市会議員

灘区

味口としゆき=現・二期
神戸市会議員

中央区

大前まさひろ=現・一期
神戸市会議員

兵庫区

大かわら鈴子=現・四期
神戸市会議員

長田区

森本真=現・四期
神戸市会議員

北区

朝倉えつ子=現・一期
神戸市会議員
森ひろし=新
党北区医療・福祉相談室長

須磨区

山本じゅんじ=現・三期
神戸市会議員

垂水区

赤田かつのり=現・三期
神戸市会議員
今井まさこ=現・一期
神戸市会議員

西区

林まさひと=現・一期
神戸市会議員

(兵庫民報2018年10月14日付)

統一地方選へわたしの決意:高橋さん(尼崎)

学校へのエアコン設置を求め県に申し入れる高橋さん(右)

教育・災害対策に力発揮したい

県議予定候補(尼崎):高橋しょうご

私は学生時代に、京都の革新的な風土とアカデミックな雰囲気の中で、次第に世の中のしくみや矛盾を知るようになり、社会変革の一翼を担おうと決心し、民青同盟に入り、その一年後には日本共産党員になりました。
そのときの思いは「評論するだけではなく、積極的に実践する人間になろう」ということ。研究会や自治会活動や選挙活動などを通し、党員として鍛えられたと思います。大学四回生から「赤旗」の配達を始め、今日までずっと続いています。
大学卒業後、園田学園中学・高校に勤務。職場でも、お互いの悩みを打ち明けたり教育論の話をしたり、授業方法の議論もよくしました。今から考えると、生徒たちやその親、先輩の先生方から教えられることも多く、教師として、人間として成長できたと、感謝の気持ちでいっぱいです。
退職後はご縁があって、京都の清水寺の学芸員をめざして、大学にも通いながら勉学・修行に励んでおりましたが、文字通りに「清水の舞台から飛び降りて」、今度は兵庫県庁に這い上がる決意をいたしました。〝かつては十数名いた県議団、現在の五名はあまりに少ない。議案提案権もない。強固な県議団の復活を!〟――一カ月近く悩んだ末の結論です。
特に私は、教育に携わってきましたので、教育環境の整備や教育条件の向上に努め、また学生時代から国土問題研究会に参加しながら災害問題に取り組んできた経緯もあり、災害対策に力を出したいと考えています。
〝雨ニモマケズ、風ニモマケズ、ドンナ逆境ニモマケナイ!〟が私の信条です。

推薦します!


国土問題研究会理事長元京都大学防災研究所
上野鉄男さん(74)

研究会で鍛えた力で

高橋先生は学生時代から私たちの国土問題研究会に参加し、水害や海岸の埋め立て問題などに取り組んできました。地理や地形学に詳しく、研究会の理事を務めた経験もあり、議員になっても大いに力を発揮されるものと期待しています。

(兵庫民報2018年10月14日付)

病院統廃合問題を考える〈中〉

日本共産党国会議員団兵庫事務所長 金田峰生

安倍政権は、都道府県によって診療報酬に格差をつける仕組みを本格発動させ、医療費抑制が遅れている地域の診療報酬を引き下げることを提案し、経済財政諮問会議の民間議員は、「医療費水準の高い自治体」には交付金削減のペナルティをかけろと言い出しています。このまま地方自治体が政府の医療政策を抵抗なしに受け入れていたら、地域医療も皆保険制度も壊されてしまいます。
今、病院統廃合を許さない運動は、これからの医療改悪をストップし、医療制度を守る大義ある運動です。

非営利が原則

医療は非営利が原則です。医療法第七条六項で、「営利目的の者には医療機関開設の許可を与えないことができる」とあります。当然ですが、貧富の差で命を差別することは許されません。
非営利原則のもとでも医療機関の運営を維持できるように診療報酬という制度があります。ところが医療機関がかなりオーバーワークをしないと赤字になり、やっていけない状況です。診療報酬が実態に見合っていないからです。
とりわけ救急や周産期や小児という分野は不採算部門となってしまいました。不採算だと民間はできませんから、そこは公的医療機関が担うことになります。診療報酬で足りない分は税金で補填できるからです。現状では、公立病院というのは赤字になるのが当たり前の構造になっているのです。政府がそうしているのです。「民間ができるのだから公立病院も黒字に出来るはずだ」というのは無責任な話です。
「医療費が膨れ上がって財政が破綻する」と言いますが、防衛費がどんどん膨れ上がっても財源はどうするなんて言いません。音速をはるかに超えるスピードで大気圏外を飛行するミサイルを地上から狙い撃ちするという非現実的な計画に六千億円かけるのを非効率だとは言わない。安倍首相が外遊するたびに何百億円、何千億円とばらまいていますが、バラマキだと怒られたりしない。なぜ医療費だけが財政破綻の原因と言われるのか。道理がありません。「医療費亡国論」はおよそ非論理的な話です。

規模の大きさだけではない魅力

病院の魅力というのは何か。規模の大きさだけではないと思います。
例えば三田市民病院は「脳卒中における最近の専門的高度医療の中でも最も進歩が著しいカテーテルを使った血管治療を行っており、大きな開頭手術が困難な高齢者やハイ・リスクな患者さんにも治療が可能になってきています」としています。これは大きな魅力でしょう。がん治療にも取り組んでいるようです。
済生会兵庫県病院は「周産期医療」に取り組んでいるとのことですが、兵庫県はこども病院をポートアイランドへ移転させてしまいました。周産期医療、小児医療は今、本当に大変な状態です。三田市は病院を統廃合した場合、この貴重な医療拠点をどうしようと考えているのでしょうか。三田市民病院がカテーテル医療も、周産期も、ガンもやるというのは無理ではないでしょうか。逆に破綻するのではないかと心配です。
医療法第一条の三では「国及び自治体は、国民に対し良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制が確保されるよう努めなければならない」とあります。先程挙げたように、医療は非営利が原則です。もちろん診療報酬は皆さんの保険料ですし、病院には税金も入っている訳ですから放漫運営は厳に慎まなければなりませんが、ここでいう効率的というのは経営効率を最優先させたものではないはずです。

病院どうしの連携が重要

では医療を効率的に提供できる体制とはどういうものか。周産期を担っている済生会兵庫県病院は、兵庫県立こども病院や神戸大学付属病院と連携することが重要で、例えば今は済生会兵庫県病院から、こども病院までは救急車で走って約三十分ですが、三田市民病院からこども病院は約五十分かかります。三田市が自分のところの財政事情だけで母子の命にリスクを負わせることは許されません。
(続く・三回連載)

(兵庫民報2018年10月14日付)

陸自中部方面隊創隊記念行事


安倍晋三首相の「九条改憲」への暴走発言が強まるなか、十月七日、陸上自衛隊中部方面隊「創隊五十八周年記念行事」が陸上自衛隊伊丹駐屯地で開かれました。
記念式典で、挨拶に立った岸川公彦中部方面総監は、自衛隊の自然災害への救助活動にも触れながら、「国際情勢は、引き続き緊張が続く朝鮮半島や南シナ海情勢に見られるとおり、いっそう厳しさと不確実性を増している。日米共同統合演習など、厳しい訓練の一層の充実を図る」と決意を述べました。また、安保法制=戦争法の施行により、自衛隊への応募者が減少していることを懸念し、「最も大きな課題」として、優秀人材の確保をする必要性にも触れました。
大阪防衛協会副会長は、冒頭に自らが宝塚音楽学校の理事長もしていることを紹介し、「毎年四十人の新入生を迎え、冒頭に体験入隊で訓練をしていただいている」と披露。「国民主権ということは、ひとり一人の国民が国防の義務を負っており、自分の国は自分で守るという気概が求められている」と力説しました。
また、「記念行事」には、在日米軍人も参加しており、日米同盟深化の一端を確認しました。
―田中邦夫(兵商連事務局次長)

(兵庫民報2018年10月14日付)

“関西電力の大停電事故”―今後どうすべきか、私たちの見解[1]

2018年9月21日 第44回電力問題研究会

9月4日、台風21号が関西を直撃、暴風雨と大阪湾高潮で大被害が発生し大停電となりました。くらしの根幹に電気は無くてはなりません。猛烈台風とはいえ、ライフライン設備の実態がどうだったのか、その検証が必要です。今後地球温暖化による異常気象がますます増加することを考えると被害は増大します。一方、自然エネルギーによる地域分散型電力も普及する中、電力問題への関心も広がっています。よって市民の皆さん方の目線も含め、これからの電力設備がどうあるべきかご一緒に考え、共同の提言も必要と思います。ぜひご意見をお寄せ下さい。関西電力や政府に積極的に提言しようではありませんか。

1,被害の全体像は?

停電情報混乱

台風襲来の9月4日当日、関電は午後9時現在で170万軒停電と発表しました。しかし関西全域から停電についての問い合わせが殺到、関電社内の停電情報を処理するシステムがあまりにも大きい情報に処理が耐えられずダウンし、関電本店の責任者・高市和明担当も9月5日「どこでどのような被害がでているのか解らない」と記者会見。そのため復旧にあたる自治体も様々な緊急対応ができない事態になりました。

電柱倒壊が主

関電本店の9月7日現在発表では樹木が倒れ電線路にぶつかり関電柱だけで900本倒壊、5万1360戸の停電は長期化すると発表。9月21日の最終発表では「9月20日時点で全て(停電は)解消、1000本以上の電柱が折れ、停電は延べ200万戸に及んだ、道路の寸断で復旧に時間がかかった」と理由を述べました。
泉南市では、道路沿いの10数本の配電線路が道路に横倒しになり、また電柱の中間から上が折れ曲がって電線が地上をはう姿も。和歌山県の幹線道路の樹木覆い被さりの除去は9月17日に完了しましたが、山間部への分岐線は土砂崩れや山林崩壊で復旧隊が入れない場所も多くありました。このように電柱・電線路(電力用語では配電という)倒壊の影響は甚大でした。大阪湾岸の高潮暴風は強烈な塩害を伴い、電柱・鉄塔上の碍子やトランス開閉装置が不能となる事故も発生しました。
一方、送電線(鉄塔で電気を送る22~50万Vの電線路)関係も、強風による飛来物が電線や鉄塔にぶつかり、電線を支える長い碍子の破損、強風による懸垂装置横揺れなどでショートし停電しましたが、早期の復旧により長時間停電は回避しました。(電力用語では"再閉路"と言いますがその成功数は約140件、再閉路失敗事故は41件出ましたが全て直ちに修理し復旧済みです。)

くらしの被害状況

住民からは、「高層マンションでエレベーターも止まり動けない」「オール電化でどうにもならない」「ガス風呂も電気なしで種火がつかない」「固定電話も停電でダメ」「テレビラジオもつかないので状況が解らない」「暑いがクーラーが動かない」「マンションで断水となった」「冷蔵庫の中のものが全てダメになった」などの悲鳴が殺到しました。
スーパーや商店は停電で営業できず、例えばセブンイレブンは大阪・兵庫60店、ローソンが近畿で150店が休業。山崎パンの泉南工場は停電で稼働できなくなりました。大阪湾岸は高潮で関西空港含め、多くの工場や公的施設が浸水と停電で深刻な事態に陥りました。
福島原発事故後、全国的に再生可能エネルギー発電が急増し、各地でスマートシティができています。パナホームスマートシティ潮芦屋では4日午後2時ごろから海水がみるみる上昇し、住宅は床下浸水し停電、道路は冠水、乗用車も水に漬かりました。ここの停電問い合わせでは、スマートシティと関電柱の責任分界点以降はパナホームの管理下なので、関電はタッチせず、一時住民は混乱していました。今後全国的にこうしたケースが増えるので政治的課題として検討が必要です。(次号に続く)

(兵庫民報2018年10月14日付)

尼崎:JCPサロンで語り合う

呼びかける宮本議員

「JCPサロン2018」を九月二十四日、尼崎市立小田地区会館で開きました。日本共産党尼崎地区委員会青年支部と民青同盟尼崎地区委員会が実行委員会を組み、当日の段取りや参加のお誘いなど、青年みずから主体となって企画し、駅前ビラ宣伝をするなど準備してきたものです。当日は宮本たけし衆院議員、庄本えつこ県議、高橋しょうご氏、川崎としみ・こむら潤・広瀬わかな各市議も参加、青年を中心に計十七名が集いました。
冒頭、宮本議員から「今の若い人が生きていく世の中の生きづらさ、どうしたら未来に展望が開けるのか。私の家族も実は生きづらさをかかえている。今日は共産党をよく知っていただくためにも一緒に語りましょう」と呼びかけました。
広瀬市議は、「私は議員になる前、派遣で働いてました。その時は必死で毎日働いていたけど、利潤追求の資本主義の世の中でもきちんとしたルールをつくり、持続可能な社会をつくることはできると共産党の活動と学びで見えてきました」と自分の経験を語りました。

グループトークで青年と語り合う広瀬市議(左)、庄本県議(右)

その後、三グループに分かれて自由にトーク。四十五分間があっという間でした。「保育の無償化」「社会のなかでの発達障害」「マンガ家の働き方」「職場と労働組合」「失敗を許せない社会の風潮」「本音でぶつかり合えない若者たち」と多様なテーマが出されました。
最後に宮本議員が、「綱領にはこれからの未来社会への展望も書かれています。ぜひ党や民青に入って、ともにがんばりましょう」と率直に入党を呼びかけ、二十代の女性一名が入党、二十代男性が一名民青に加盟を決意しました。
―こむら潤(尼崎市議)

(兵庫民報2018年10月14日付)

大門みきし「タイムスリップ」

連載エッセイ32

先週、大分県別府市に行ってきました。高校時代の友人、美馬恭子さんが来年の別府市議選に立候補することになり、演説会の応援弁士をつとめました。
私たちが通っていた京都市立日吉ヶ丘高校には制服がなく、先生も放任主義で、京都でいちばん自由な高校といわれていました。
私も、学校に迷い込んできた野良犬のために、教室にある先生の木の机を分解して犬小屋をつくったり、放浪の旅に出たり、あとは好きな彼女とデートばかりしていました。
美馬さんはその彼女の友だちで、小説が好きな落ち着いたひとでした。看護師になって、医療労働組合でもがんばりました。共産党に入党したのは今から十年前で、定年後、すぐに市議立候補の要請を受け決意しました。
四十数年ぶりの再会。語り明かしました。
高校時代は楽しかった。みんな生意気で斜にかまえて、大人なんて、世の中なんてといいながら、よく笑いよくしゃべったね。
でも、あのときのあの時間はもうかえらない。みんなそれぞれの道を歩いてきた。いい人生だったといえる人ばかりじゃない。みんなに会いたくない、同窓会に顔を出したくない人もいるかもしれない。
そうおもうと、美馬さんと再会できたことがとてもうれしく、また高校時代は政治に無関心だった二人が共産党の演説会で一緒に話すなんて、ちょっと不思議な気分でした。
「大門くん、タイムスリップしたみたいに、おじさんの顔が少年になってるよ」
「きみも少女の顔や」

(日本共産党参院議員)

(兵庫民報2018年10月14日付)

みんぽう川柳〈九月〉「防災」選者 島村美津子

特 選

開かれぬ防災袋手を合わす
 尼崎市 中内眞佐子

【評】地震や津波、台風や洪水、世界中をつぎつぎに襲ってくる自然の猛威、ああ今度も防災袋を開かずにすんでよかったとほっとしながら、作者の心は災害にあわれた人々の上にそそがれる。下五句の「手を合わす」に込められた作者の祈りが伝わってくる。

入 選

防災の一歩 原発差し止める
 尼崎市 富田明美

逃げるのだ南海トラフ及ばぬ所
 神戸市 山本尚代

防災のダム放流し大水害
 神戸市 高馬士郎

竜巻はどう備えたらいいのやら
 明石市 豊田智恵子

竜巻に悔やむ防災策もなく
 神戸市 玉山歳子

いつ地震防災頭巾枕元
 神戸市 藤田幸子

防災予算いつも厳しい被害者に
 芦屋市 梶原嘉代子

あれこれと防災グッズ手に余る
 神戸市 梶山洋枝

ふるさとの山河見直す防災日
 神戸市 塩谷凉子

たよりたよられご近所さんを大事にね
 神戸市 水田裕子

防災で初めて会ったお隣さん
 神戸市 長沼幸正

警報を知って電池を買いに行く
 神戸市 小西正剛

年金前防災グッズちょっと食べ
 神戸市 小林尚子

防災用のみそ煮サバ缶受給前
 神戸市 松尾美恵子
***

古賀哲夫先生に捧げる

古賀先生まんじゅしゃげが咲きました
 島村美津子

みんぽう川柳募集

十月の題は「十三夜」、締め切り十月二十六日
十一月の題は「勤労」、締め切り十一月二十三日
毎月第四金曜日必着
応募は一人二句まで。葉書、メール、Fax(葉書大の枠を書き、その中に記入)に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで。

(兵庫民報2018年10月14日付)

亀井洋示「デニー旋風北上中」


(兵庫民報2018年10月14日付)

観感楽学

先日、自宅で使っているパソコンが壊れてしまいました。電源のオンとオフが繰り返されるようになり使えなくなりました。十年ぐらい前に購入したパソコンなので寿命だったのかもしれません。ただパソコンの中に子どもが小さい頃の写真が入っているので、これだけは取り出したい▼パソコンのデータは全てハードディスク(HDD)に記録保存されています。よって写真もこのHDDに保存されています。HDD自体が壊れている場合はデータの取り出しは不可能ですがHDDが壊れていなければ、正常に動作している別のパソコンのHDDと入れ替えてデータを取り出す方法がありますが、設定や条件を合わせる必要があるのでお勧めできません▼一番簡単なのは、パソコンからHDDを取り出し、専用ケーブルで正常に動作しているパソコンとつなげる方法です。専用ケーブルとはSATA―USB変換ケーブルなどの名称で売られています。このケーブルを使うとHDDがUSBメモリ感覚で使えます。変換ケーブルにも種類があるので注意が必要ですが同じようなトラブルを抱えている方は参考にしてみて下さい。実際の作業は自己責任でお願いします。(ふ)

(兵庫民報2018年10月14日付)