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2018年9月23日日曜日

「オール沖縄」支援・連帯兵庫で3百人が集会・パレード


沖縄知事選告示の九月十三日、「オール沖縄」支援・連帯兵庫県民の会が神戸・東遊園地噴水広場で集会を開き、小雨のなか三百人が参加しました。
主催者を代表して成山太志兵庫労連議長が開会挨拶をし、「基地問題は私たち全国民が問われている」と強調し、玉城デニー候補への支援と支持を広げて欲しいと訴えました。
安保破棄兵庫県実行委員会の後藤浩事務局長、兵庫民医連の作間敏則氏、兵商連の畑田貴昭氏が沖縄での活動を報告。日本共産党の、ねりき恵子県議団長が連帯してたたかう決意を表明しました。


集会は「沖縄と日本の命運にかかわる沖縄知事選に必ず勝利しよう! 翁長知事の遺志に応え、玉城デニー必勝へ、支援に全力をあげよう!」とのアピールを採択し、①地域、職場、各団体で沖縄知事選について話し合い、連帯集会、宣伝活動などを行う②沖縄での支援活動のために人の派遣に全力をあげる③支援カンパを多くの人に訴える、沖縄の知人・友人へ支援を訴える―ことを呼びかけました。
集会後は三宮センター街を元町駅前までパレードをして市民に訴えました。

(兵庫民報2018年9月23日付)

支援・連帯兵庫県民集会での後藤浩氏の報告(要旨)

〝まけてはいけません、がんばりましょう〟――翁長さんの遺志にこたえよう



私は八月三十一日〜九月二日、九月六日~十一日の合わせて八日間、沖縄県知事選挙勝利を目指してビラまき、街頭宣伝、ポスター張りなどの活動を主として那覇市で行ってきました。
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八月三十一日は、沖縄県が辺野古埋め立て承認撤回を発表した日です。私たちが那覇空港に集合したときにはちょうど県庁で記者会見を行っていた時でした。
早速、統一連ののぼりを持って街頭宣伝に出て訴えてきました。
玉城デニーさんの選挙母体は、「オール沖縄」で構成する「平和・誇りある豊かさを!ひやみかちうまんちゅの会」。三十一日の午後六時半からが玉城デニー事務所開きでした。新都心の古島にある教育福祉会館に参加者が次々と押し寄せて、当初のテーブルを囲む形式では人々を収容できなくなり、急ぎテーブルを外に運び出し、呉屋守将ひやみかちうまんちゅの会会長をはじめ十三人が訴える熱気ある集会になりました。
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翌日九月一日は第一土曜日。「オール沖縄」の集中日。沖縄県の埋め立て承認撤回を受け、八百人の参加者がデニーさんを囲みキャンプ・シュワブゲート前で座り込み行動を行いました。
辺野古埋め立て承認撤回通知は、概要として発表されているものでも新聞全紙二ページ二万字を超える緻密な論理だてになっています。
翁長さんが最後に公式の場にたったのは埋め立て承認撤回を表明した七月二十七日。「前日二十六日帰宅時には玄関から寝室までの移動に二十分もかかる健康状態であり、三十分の会見を済ませて帰宅した夫を迎えて『神様ありがとう』と心の中で叫んだ」と琉球新報のインタビューに樹子夫人が述べています。
(二面に続く)
また、承認撤回通知記者会見で謝花喜一郎副知事は、「八月八日に逝去された翁長知事は二〇一四年十二月の就任から辺野古新基地阻止を県政運営の柱にし、県民のために自らをなげうち、まさに命を削り、その実現のために取り組んできた。今回の承認取り消しは、辺野古に新基地は造らせないという翁長知事の強く、熱い思いをしっかりと受け止めたうえで埋め立て承認の取り消し処分の権限を有するものとして、公有水面埋め立法に基づき適性に判断した」と冒頭発言で述べています。
命を削って県民への公約を守りとおした翁長雄志知事の思いが伝わってきます。
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この翁長さんの思いをまっすぐ引き継いでいるのが玉城デニーさんです。
翁長知事の遺志を引き継いでいく固い決意を堅持して、オスプレイ配備撤回、普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古新基地断念の建白書の実現を訴えています。
また、全国初の子どもの貧困についての調査を実施し「県子ども貧困対策計画」策定と三十億円の創設など未来を担う若者対策、観光客数が一千万人間近となった観光業をはじめとする経済振興策を進めた翁長県政の発展継承を「平和で、誇りあるゆたかな沖縄」にまとめた経済政策を堂々と掲げています。
アメリカ系ウチナーンチューであるデニーさんは市議から国会議員へと転身後もブレずに信念を貫いています。「玉城デニーさんは戦後沖縄の歴史を背負った政治家」と翁長知事が推薦したゆえんです。私も「この人こその思い」を強くしました。
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相手陣営は、①徹底した争点隠し、「辺野古」を口にしない②官邸主導の自公維の枠組みでたたかう③徹底した期日前投票―など告示日から〝ためされ済みの戦術〟で臨んできています。
前回選挙での十万票差は公明の自主投票と維新が候補者を立て六万票をとっていた中での差であり今回の枠組みでは、むしろ逆転されている可能性があります。
翁長さんは、事あるごとに私たちに呼びかけました。「グスーヨーマキテーナイビラーンドーチバラナヤーサイ!(みなさん、まけてはいけません、がんばりましょう)」。超短期決戦となった選挙で勝利するためには、県民の良心に訴え、国家権力総動員の安倍政権を上回る取り組みができるかどうかにかかっています。
安倍自公政権の終わりの始まりを沖縄知事選挙の勝利によって進めましょう。

(兵庫民報2018年9月23日付)

オール沖縄と心一つにオール灘区の会が集会


沖縄県知事選挙で翁長知事の遺志を継いで辺野古新基地建設を撤回させる知事を誕生させ、沖縄に民主主義を取り戻すために、「オール沖縄」と心一つにたたかおうと九月十七日、オール灘区の会主催、灘区日本共産党後援会共催の「翁長知事追悼、沖縄県知事選挙勝利」の集会が同区内で開かれ、六十五人が参加しました。
冒頭、故翁長知事に哀悼の意を表し、黙禱を捧げました。
沖縄県知事選挙の支援から戻ったばかりの安保破棄兵庫県実行委員会事務局長の後藤浩さんから現地の状況を聞き、ドキュメンタリー『米軍が最も恐れた男~あなたはカメジローを知っていますか?~』を見ました。
その後、会場から、沖縄出身で実際に亀次郎氏と交流があった方から沖縄の基地が銃剣とブルドーザーで住民から土地を奪い、基地を造ったという生々しい話が語られました。沖縄にいる友人、知人に支持を広めている経験も交流した後、田付宜雄後援会会長から行動提起があり、「がんばろう」で決意を固めました。
灘区内から参加した女性は「瀬長さんの事は知らなかった。映画を見て頼もしく思った。ごく当たり前のことが当たり前に通らない、もう民主主義ではない。翁長さんが亡くなった事は残念。沖縄に基地はいらない民意を示したい」と感想を寄せています。すでに沖縄県知事選挙の支援に行ってきた人も「改めて負けられないと思った」と話していました。
―近藤秀子(オール灘区の会)

(兵庫民報2018年9月23日付)

日本共産党西播地区委員会が演説会

憲法いかし、国民の命・くらし・財産守り抜く新しい政治を


日本共産党西播地区委員会は九月十五日、姫路市民会館大ホールで山下よしき党副委員長・参院議員を招いて演説会を開きました。
来春の統一地方選挙をたたかう入江次郎県議、谷川まゆみ、森ゆき子、苦瓜かずしげ姫路市議、村原もりやす予定候補、岩崎修相生市議、平田たかよし太子町議が紹介され、入江次郎県議が代表して決意を表明しました。
金田峰生参院兵庫選挙区予定候補は――憲法どおりの「命と尊厳を大切にする」社会をみなさんと力を合わせてつくりたい。日本共産党は憲法を生かし国民の命・くらし・財産をしっかりと守り抜く新しい政府をつくります――と訴えました。
党副委員長山下よしき参議院議員は――急逝された翁長知事の「沖縄に新たな基地はつくらせない」の遺志を受け継ぎ玉城デニー氏が立候補し、たたかわれている。この知事選挙は沖縄だけのたたかいではない。辺野古につくられようとしている米軍基地は、アジアや中東地域に先制攻撃や侵略をするための海兵隊基地で、日本を守るための基地ではない。この沖縄県知事選挙に勝利し、辺野古新基地にストップをかけよう――と支援を呼びかけました。
また、山下氏は、この間安倍政権がやって来たことは、自分のうそと疑惑にはフタをして「働かせ方改悪」など、数の力での強行だったと批判しました。
安倍政権を倒した後、日本共産党がどんな政治を目指すのかについては、「誰もが八時間働いたら普通に暮らせる社会」「正社員があたりまえの社会」をつくり、南北首脳会談、米朝首脳会談での平和的合意を歓迎し、激動する世界とアジアのなかで憲法九条を生かした平和外交を行うことなどを述べました。
さらに山下氏は、「日本共産党の党名には、戦前に『この戦争は間違っている』『侵略戦争反対』と旗を掲げ数々の迫害に耐えてたたかい、反戦平和を貫いてきた不屈の歴史が刻まれているので、どんなことがあってもブレずにがんばれるのが共産党です」と強調しました。
「野党共闘を成功させて安倍政権を倒し新しい政治をつくる。そのためには、野党共闘に最も真剣な日本共産党が伸びなくてはならない。共産党を大きくしてください。力をつけてください」と訴え、「そのために共産党に入ってください。いいところですよ」と入党を訴え、惜しみない拍手で包まれました。
―稲村知(党西播地区)

(兵庫民報2018年9月23日付)

高砂市議大西ゆき:がんばります!日本共産党の新人議員

市民の声しっかり市政へ


高砂市会議員選挙に初当選しました大西ゆきです。
大塚好子さんからのバトンタッチで日本共産党の議席を守りました。
義父母の介護を経験し、パートで働きながら、「新婦人」「九条の会たかさご」の活動、中学校給食実現の運動や高砂の空気の調査を行う活動をできる範囲で行う、という日々を過ごしていました。立候補への要請があり自分に何ができるのか何度も自問自答しました。
勇気を振り絞って決意してからは、支持者から「会った人と、握手した人からしか票はもらえないよ」の助言と、六月に行われた加古川市議選の演説会で、大門みきし参院議員が言われた「選挙は明るく楽しくした者が勝利する」という言葉を胸に刻み、支持者や地域を訪問しました。
私は一九六六年に生まれ、母が仲間とともに取り組んだ「ポストの数ほど保育所を」の運動で作られた保育所で育ちました。子どもの頃、ベトナム戦争の枯葉剤の影響を受けた「ベトちゃんドクちゃん」の話をよく聞かされ「戦争は絶対にしてはならない」という思いがありました。
就職して三年後に入党し、勤労者通信大学に通いました。この時の学びは今も私を支えています。
結婚を機に退職し、六年後の二〇〇二年にパートで再就職した時、同じ職場に、雇用形態の違う労働者がおり、労働環境が悪化していると感じました。また、戦争法や秘密保護法の法案が通り、これは政権を変えないといけない、と真剣に感じました。
九月十八日から議会が始まります。国や県の言いなりではなく市民の声をしっかり市政に反映させるように努力したいと思います。

(兵庫民報2018年9月23日付)

神戸製鋼所石炭火力発電所増設建設・稼働差し止め求め提訴

子どもたちにつなぐ未来を今つくるために

訴状提出に神戸地裁へ向かう原告団・弁護団・サポーター

神戸製鋼所が神戸市灘区灘浜に二基・合計百三十万キロワットの石炭火力発電所を増設する計画に対し、近隣住民が、建設・稼働などの差し止めを求め、九月十四日、神戸地裁に提訴しました。
原告は神戸市灘区、東灘区、中央区、北区、芦屋市、西宮市に居住する三十一世帯、三歳~八十六歳の四十人。
神戸製鋼所とコベルコパワー神戸第二には新発電所の建設・稼働の差し止めを求め、関西電力には新発電所に対する発電指示の差し止めを求めています。
その理由として、石炭火力発電所の建設・稼働により、①NOx、PM2.5など大気汚染物質が長期・継続的に排出され、「健康平穏生活権」が侵害されることをあげるとともに、②大量のCO2を三十年以上排出することで気候変動に関与し、「安定気候享受権」が侵害され、それは長期・広範囲にわたる被害となると主張しています。
さらに、▽日本の温暖化対策目標とも整合していない、▽住宅地の至近でありかつ、大気汚染物質の規制地域・基準未達成地域にあえて大量排出源をつくる計画である、▽電力需要の面からみても必要性(公益性)がない、▽環境負荷の小さな他の代替案(天然ガス火力)について検討もせず、CO2回収貯留装置も備えていない―ことも主張しています。
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この発電所増設計画については今年三月から公害調停が行われてきましたが、神戸製鋼所が八月末に工事計画を経産省に届け出たことで、住民側が調停を取り下げ、裁判に訴えることになったものです。なお、既設の石炭火力発電所(合計百四十万キロワット)の公害対策については引き続き調停を続けています。
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神戸での記者会見

東京での記者会見
訴状提出後、原告と弁護団は兵庫県弁護士会館と東京の環境省記者クラブで記者会見し、「子どもたちにつなぐ未来を今つくるため」との意気込みを示しました。裁判を支えるサポーターも広く募集しています。

(兵庫民報2018年9月23日付)

地震・台風被災者救援募金:救援・復興兵庫県民会議


阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は十二日昼、神戸・元町商店街東口で北海道地震と台風21号の救援募金を訴えました。
これには、各団体から二十五人が募金箱などをもって参加。四十五分間で四万九千百五十五円が寄せられました。


県民会議の岩田伸彦事務局長らが「阪神・淡路大震災の被災地から、北海道地震、台風二十一号の被災者支援の声を広げましょう。募金にご協力ください」などと呼びかけると、「少しでもお役にたてば」と買い物客や昼休みの会社員らが次々と募金に応じました。

(兵庫民報2018年9月23日付)

地震・台風被災者救援募金:垂水区で日本共産党


神戸市垂水区では日本共産党が十二日、十五日と連続して垂水駅前などで北海道地震と台風21号の救援募金にとりくみました。戸田あきら県議予定候補、赤田かつのり、今井まさこ両市議らが参加しました(写真右下)。
赤田市議らは、臨時国会を早期に召集し、復旧・復興のための補正予算も含め緊急の対応を行うことを野党で一致して要求していることも紹介。復旧・復興、防災など政治の役割を強調しました。

(兵庫民報2018年9月23日付)

垂水社保協が総会

憲法いかす政治で医療崩壊防ごう


二〇一八年度垂水・社会保障をよくする協議会総会と学習会が九月十六日、垂水勤労市民センターで行われました。
総会では、二〇一七年度の運動の総括と①一七年度に取り組んできた社会保障は国の責任で(二十五条署名)を引き続き取り組むこと②国民健康保険の都道府県化に伴う保険料の引き上げ・保険証の取り上げなどに対して、改善運動をすすめるなどの一八年度の運動方針と会計報告・役員体制が確認されました。
垂水区では基幹病院である掖済会病院の小児科が閉鎖されるという、深刻な事態が起こり、垂水区医師会・小児科医会が署名に取り組み、多くの市民団体や、政党では社保協の構成団体である共産党の他、新社会党も署名に取り組むなど運動は広がりを見せ、三万三百七十六筆の署名が集まりました。
神戸市の小児医療の実状を知り、改めて社会保障を進める運動の契機にしようと兵庫県保険医協会の副理事長で東神戸病院の小児科医師の森岡芳雄先生を講師に招き、学習会が総会の後開かれました。
森岡氏は、保険医協会のアンケート調査から明らかになったように、地域の病床数・小児医療体制に対して、不満を抱いている小児科医が多く、小児科二次救急輪番制すら維持できなくなっており、神戸市では小児科医療が崩壊していること、県が進める病院の統廃合計画で確定分だけで六百五の病床が削減されること―などを報告しました。
こうした現状の大本には自民政権の福祉予算を削りながら、防衛予算を上積みする国民軽視の政治があると指摘。憲法を生かす政治の実現で医療の崩壊を防ごうと結びました。
――戸田晃(垂水社保協事務局)

(兵庫民報2018年9月23日付)

亀石倫子さんが西宮で憲法講演

個人の尊重など憲法の原則を身近に


九月十五日、立憲主義と平和を守る西宮の会は、西宮市立勤労会館ホールで「弁護活動から憲法を考える」と題し、弁護士亀石倫子さんの講演会を行いました。前夜の『報道ステーション』と翌日の『サンデーモーニング』の出演の合間を縫っての講演です。
亀石さんは、これまでに刑事弁護人として関わった事件の中から具体的な事例(GPS裁判・クラブ『NOON』事件など)を通じて憲法について解説。日々の生活では多くの人が自分の問題として考えることが少ない日本国憲法のもっとも基本的な原則、第十三条(個人の尊重)の深い意味を参加者は身近に感じ取ることができました。
自民党は、現第九十七条(基本的人権の本質)を削除し、第十二条・十三条の「公共の福祉」を「公共及び公の秩序」と改変するなど、そもそも近代憲法と言えない憲法草案を二〇一二年に発表しています。亀石さんは、そういう勢力が今、改憲を叫んでいることに強い警鐘を鳴らし講演を締めくくりました。
参加した高校生は「もっと堅苦しい話なのかなと思っていましたが、実例がたくさんあってわかりやすかった。憲法は国家を縛るものであるからこそ、私たちがいちばん理解しならければと思いました」と感想を語っていました。
―上田隆(立憲主義と平和を守る西宮の会)

(兵庫民報2018年9月23日付)

強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」

加害に背を向ける日本映画を考える

日中友好協会兵庫県連合会は九月四日、大雨警報が出るなかでしたが、神戸市兵庫区の宝地院で二十一回目となる強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」と学習講演会を開催しました。


慰霊の集いでは、戦争末期、神戸港と相生の播磨造船所(当時)での苛酷な強制労働により亡くなった四十五人を中川正興住職の読経と参加者の焼香で追悼しました。
*
その後、学習講演会を開催、大阪府立大学大学院で抗日映画論の研究を続けている永田喜嗣氏が「戦争映画に観る戦争加害~なぜ日本は加害に背を向けるのか? 戦後ドイツ映画の歩みと比較して」と題し講演しました。


永田氏は、第二次世界大戦後のドイツの戦争映画の変化を作品名をあげて紹介しました。
▽西ドイツでは一九四六年から戦争映画をつくっていたが、ナチへの反対は描くものの、ユダヤ人への加害についての映画はつくられていなかった▽一九六〇年代に国外から入ってくるようになり、アウシュビッツ、ホロコースト問題への関心が国民の中に高まった▽さらに、アイヒマン裁判や、ホロコーストはドイツの一般国民にも責任があるとしたダニエル・ゴールドハーゲン論争を経て、一般市民の中にも、加害責任を負わなければならないという意識が起こり、東西統一後は数多くの加害映画がリメイクされた――と述べ、日本については、
▽戦争被害の映画が中心で、一九九七年横浜で南京大虐殺を描いた『南京1937』が上映された際、右翼がスクリーンを切り裂く事件が起こり、その後映画館では加害の映画が上映されなくなった▽日本ではなぜ戦争加害の映画がつくられないのか、加害の実態を知る日本人は少なくなり、加害抜きの戦争映画は日本人にとっては心地よいからではないか――と語りました。
最後に、ドイツ映画『ベルリン陥落1945』と日本映画『戦争と人間』の抜粋映像を上映しました。
―上田雅美(日中友好協会兵庫県連)

(兵庫民報2018年9月23日付)

兵庫山河の会「山河」より

参院選候補の君と駆け巡りしマイクのあの声耳朶をさらぬに
 安武ひろ子
(古賀哲夫氏に捧ぐ)

災害のレベルに達すこの暑さ蚯蚓の死骸舗道にあちこち
 古谷さだよ

沖縄の民の命守らんと頑張りぬきし知事を悼みぬ
 岸本 守

うない髪くっつけ合って蜜吸いし遠き日恋しおしろいばなよ
 山下洋美

疎開にて暮らしし寺を右に見て万感のおもひ熱くせまり来
 石井敏子

作り手の顔知らずとも毎年のぶどうの実り楽しみに待つ
 新井 幸

劉暁波獄中残せし妻への語「灰になりても君を愛す」と
 古賀哲夫

甲子園感動と汗飛びかって球児らの背に百年の輝き
 佐藤百合子

翁長氏は命けずりてたたかえりいまぞしらせん沖縄のこころを
 山下 勇

炎暑なるヒロシマの街噴き上げよ大噴水の供養の水よ
 西澤 愼

七日間の地上の命を焼きつくしせみの屍しずかに草の上
 古賀悦子

世の中に少しは役に立っている自己満足を生きがいとして
 大中 肇

戸棚より古き家計簿見つけたり往時の母のつましき暮らし
 塩谷凉子

夜になり雨降りやまずガラス窓水滴光りて銀河の如し
 鵜尾和代

(兵庫民報2018年9月23日付)

亀井洋示「危機一髪」


(兵庫民報2018年9月23日付)

観感楽学

「対立より対話を」これが官邸丸がかえで立候補した人の告示日第一声であった。もちろんいま激しくたたかわれている沖縄県知事選。ならば最大の争点である辺野古新基地建設をどう考えているのか、県民と対話するのかといえばそれにはまったく沈黙▼毎日新聞夕刊のコラム欄に「問題は、県民と政権のどちらに聞く耳を求めるかだ」とあったがまさにその通り。彼にとって対立とは「官邸の言いなりにならない」ということであり、対話とは安倍首相の話に「はい、ごもっとも」と言うだけのことなのだ▼かたや自民党総裁選挙。日本記者クラブの討論会でモリカケ問題を追及された首相、言うに事欠いて「一点の曇りもない。誠実に答えた」などとのたまう。一方、当初は「正直・公平」をかかげた対立候補者、いつの間にかその旗をするする降ろしてしまった。自民党、ここに極まれり▼九月十三日夜、神戸・東遊園地南の噴水広場には雨模様にもかかわらず三百人。オール沖縄支援・連帯の集会に県下各地から熱い思いがあつまる。玉城デニー候補の猛追で丸抱え候補を退け安倍改憲・安倍政権を一層追いつめよう。元気な声が街ゆく人を振り返らせていた。(T)

(兵庫民報2018年9月23日付)

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