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2018年9月16日日曜日

兵庫の日本共産党地方議員と金田氏が政府要請

災害対策、社会保障・教育の改善など


日本共産党の金田峰生参議院兵庫選挙区予定候補と兵庫県議会議員団(ねりき恵子団長)、地方議員団および統一地方選挙予定候補が九月六・七日の両日、相次ぐ災害対策と、社会保障や教育の改善など八省庁に四十七項目を要請しました。
また、上京直前に起こった21号台風被害に関しても、緊急申し入れを行いました。
金田候補らは、学校や通学路の危険なブロック塀を撤去し、フェンスなどに変えて児童の安全を確保するための事業メニュー追加や、土砂崩れ対策への国庫補助拡充、被災者の生活再建支援拡充などを強く求めました。
土砂災害対策について、六甲砂防事務所の管轄事業で設計までできている砂防ダムが、予算がつかずに先延ばしになっている事例を示して早急に設置するよう求め、国交省担当者も「事務所から相談を受けている。計画がある分については対応を進めたい」と答えました。
要請団は、来年の夏までにすべての学校の教室と体育館にクーラーが設置されるよう要望。文科省担当者は、自治体の要望にすべて応えられる予算を確保し、「来年の夏までの設置に間に合うよう最大限の努力をする」と回答しました。
また、農業災害対応や林業支援について担当者は、「現場の声を聞いて色々工夫しているので、個別でも相談して欲しい」と述べました。
一方、国が特別支援学校に設置基準を設定していない問題について文科省担当者は、「様々な障害に対応するため」と強弁。金田氏が「『障害児には運動場も音楽室も必要ない。一人当たりの面積も障害を持っていない児童より狭くて構わない』と言っているに等しい。人権に関わる大問題だ」と厳しく追及しました。
要請には、山下よしき参議院議員、大門みきし参議院議員、宮本たけし衆議院議員、清水ただし前衆議院議員が同席。市田忠義参議院議員が激励に駆けつけました。

(兵庫民報2018年9月16日付)

災害救援募金にご協力ください


日本共産党兵庫県委員会は九月十日昼、神戸・元町の大丸前で北海道地震と台風21号災害の救援募金を訴えました。
募金活動には、松田隆彦県委員長や神戸市議らが参加。午前中、芦屋市や神戸市東灘区の南部で台風被害の調査を行っていた金田峰生参院予定候補(写真左から三人目)もかけつけました。
金田氏らは、亡くなられた方々への哀悼と被災者へのお見舞いを述べ、「被災者の救援、被災地の復旧、復興に、どうか募金にご協力ください。全額責任をもって被災地にお届けします」と呼びかけました。
通行人らが次々と募金。「他人ごとではありません」「少しでも協力できれば」などと話しました。
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日本共産党は、西日本豪雨災害につづき、北海道での地震災害、台風21号による災害への救援募金を受け付けています。日本共産党が預かった募金は、日本共産党の政治活動のための資金とは区別し、その全額を被災者の救援に充てます。
募金は左記の郵便振替口座に送金してください。
口座番号:00170‐9‐140321
加入者名:日本共産党災害募金係
※通信欄に「災害救援募金」と記してください。手数料はご負担願います。

(兵庫民報2018年9月16日付)

日本共産党県議団が知事へ台風被害対応で緊急申し入れ


「すべての被災者への災害救助法適用、住宅被害へ県独自補償、高潮対策」など

日本共産党兵庫県会議員団は、台風21号が兵庫県を直撃した翌日の九月五日、台風被害に対する対応を井戸敏三兵庫県知事に求める緊急申し入れを行いました。
ねりき恵子団長が、冒頭、台風21号災害に対する激甚災害指定や、すべての被災者への災害救助法の適用、住家被害への県独自の補償、高潮対策の強化など、申し入れのポイントを提起。各議員からは、「電気、水道などのライフラインが復旧していないところが多数ある。関電などとも協力して緊急の対応を」「東灘区深江は、高潮による浸水想定外の所が浸水し、大きな被害がひろがっている」「南芦屋浜も、『南海トラフ地震が起きても大丈夫』と企業庁などが説明していたところが、大きく浸水して、住民も怒っている」など、県民の声を紹介しました。
井戸知事は、「高潮などによる浸水の想定は、おっしゃるように、南海トラフが来ても大丈夫だとしてきたが、今回、被害がでているようだ。前提を含めて、検討する必要があるのかもしれないですね」などと回答しました。
県発表「台風第21号による被害等について(第六報)」(十日十五時現在)では、全県で重傷六人、軽傷五十三人、高潮等により全壊一棟、一部損壊百十三棟、床上下浸水三百四十九棟の住家被害、業者などの被害が報告されています。
県議団は、引き続き、現地調査なども行いながら、必要な要望を行っていくとしています。

(兵庫民報2018年9月16日付)

金田峰生「大震災体験者として国民守る政治へ全力」

連載エッセイ3

自然災害が連続していますが、みなさん大丈夫でしょうか。あらためて被災された方々にお見舞い申し上げると共に、被災者支援に全力をあげたいと思います。
先日は、対政府要請を行うため、地方議員、候補の皆さんと一緒に上京しました。この要請行動では、山下よしき参議院議員・比例代表予定候補、大門みきし参議院議員、宮本たけし衆議院議員、清水ただし前衆議院議員も同席、知恵も力も貸してもらいました(内容は別項記事をご参照下さい)。
上京の二日前に台風21号被害があり、急遽、高潮対策の緊急申し入れも行いました。上京する九月六日、北海道で大きな地震が起こりました。同時に、電車の窓から見えた大阪の街は、ブルーシートを被った屋根がまだ多くありました。
当局も対応が大変だろうと考え、配慮しました。しかし、大切な課題ですので、21号台風被害対策、北海道地震被害対策を追加して、後日あらためて要請・提案を行おうと考えています。
十日には21号台風被災箇所を大門参院議員や県議会議員のみなさんと調査しましたが、この間の災害はこれまでとは様相が違います。災害救助法などの改正も含め、抜本的な対応が必要になっていると感じます。そういう意味で、今回の要請項目には、地球温暖化対策や、これまでの延長線ではない、緊急の対策、国庫支援の提案も盛り込みました。
阪神・淡路大震災を体験した一人として、一日も早い被災者の生活再建と、国民の命と財産を守る政治確立に全力をあげようと思っています。
(日本共産党国会議員団兵庫事務所長・参院兵庫選挙区予定候補)

(兵庫民報2018年9月16日付)

日本共産党県議団が知事に「重要政策提言」


日本共産党兵庫県議団は九月五日、井戸敏三県知事に、二〇一九年度予算に対する重要政策提言を行いました。
いそみ恵子政務調査会長が、県民犠牲の県「行革」中止、憲法九条改悪を許さず平和行政をすすめること、災害対策の強化など、提言のポイントを紹介しました。
各議員からそれぞれ、提言に関わり、「県独自の恒久的な被災者支援制度をつくるべき」「災害級といわれる暑さに対してすべての教室、体育館へのエアコン設置は、子どもの安全と健康を守るためにも急務」「民有地の土砂対策を検討すべき」「緊急災害復旧資金の返済は免除すべき」「核兵器禁止条約への批准を国に求めて」「播磨臨海道路建設のために道路を有料化すべきでない」などと述べました。
井戸知事は、「エアコン設置は、五年間で行えるようにという計画になっているが、さらに前倒しできるように努力したい。民有地での土砂撤去は研究すべきテーマ、考えていきたい。七月豪雨に対して、県独自支援を発表したが、今回の台風もふまえ、さらに必要な対応すべき点があれば、検討したい。核兵器については、核の傘のなかにいるという議論はあるが、唯一の被爆国として核兵器は反対といえないのかという思いはある」などと応じました。

(兵庫民報2018年9月16日付)

「長田の空からつるお飛ばそう」

宮野つるお氏

「長田の空につるお飛ばそう――宮野つるおキックオフ集会」を九月八日に開催しました。雨にもかかわらず百二十人もの人たちが集いました。
会場は八月から地域で広がっている折り鶴運動で集まった色とりどりの折鶴で飾られいつもの集会とはひと味ちがう雰囲気でした。
オープニングの杵守春美さんによる詩吟のあと、神戸医療生活協同組合医師の道上哲也さんから来年の統一地方選挙で県議会に挑戦する宮野さんの人柄や職場での仕事の様子が語られました。笑いの中に人柄の魅力や決意があふれるDVDの上映も参加者をひきつけました。
宮野さんは、長く途絶えている県会の議席を復活させ命のバトンを引き継ぎたいと決意を表明しました。

森本真市議

最後は森本真市議と宮野さんを囲んで、医療生協や駒どりの職員を中心に団結がんばろうで締めくくり、参加者は宮野さんを県議会に、森本市議を神戸市議会に、みんなの力で送ろうと決意を固めあいました。
―岡民雄

(兵庫民報2018年9月16日付)

日本共産党東灘・灘・中央地区委員会青年のつどい

大野さん、味口市議の訴えで民青へ日本共産党へ

日本共産党東灘・灘・中央地区委員会は九月八日、「青年のつどい・BBQ」を民青同盟東神戸地区委員会と共に開催。小学生や高校生、青年労働者、さらには生後八カ月の子ども連れなど幅広い若者が集いました。当日の天候の関係でBBQから屋内での焼肉パーティーに変更しての開催でした。
同盟員のつながりで参加した近隣地域の高校に通う男子高校生は、少し緊張していました。焼肉を食べながら学校生活のことや、将来の夢・これからの大学進学など色々な話をする中で打ち解けていきました。
そこで民青同盟の紹介をすると、「テレビを見ていないから社会のことはよく分からない」と言います。大野さとみ・中央区くらし相談室長(県議予定候補)と党県委員会青年学生部の長谷川晃士氏が、「今の高校生も実はたくさんの願いを持っている。学校の勉強や学費、バイトや人間関係とかなんでも話し合えて、一人ひとりが主権者として成長することを目的としているのが民青だよ」「社会のことを知るキッカケにもなるし、私たちも高校から民青を始めたんだ。ぜひ一緒にやってみよう」と加盟を呼びかけると、「面白そうなのでやってみます」と快く加盟をしてくれました。
味口としゆき神戸市議は、日本共産党綱領と入党呼びかけパンフを手に「ぜひ入党してください」と正面から参加者に訴えました。高校生の子どもといっしょに参加していた女性は「いつも応援していますから」と入党を申し込みました。
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日本共産党の第四回中央委員会総会は、九月三十日までの特別月間で、民青同盟との共同の事業として民青同盟員を増やすことを、全党で取り組もうと提起。兵庫県内各地でも党地区が青年のつどいを企画、それを節目に民青同盟員拡大に取り組んでいます。

(兵庫民報2018年9月16日付)

兵庫労連第56回定期大会

全労働者視野に組織と要求前進させ未来を切り拓こう!


兵庫労連は第五十六回定期大会を九月八日、神戸市内で開催しました。
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挨拶に立った成山太志議長は、最初にこの間の西日本豪雨や北海道地震の被災者にお見舞いの言葉を述べました。
次に「ますます貧困と格差が広がり、アベノミクスで経済が停滞している。安倍首相はこの秋の臨時国会で改憲発議を狙っている。三千万の目標に向かってもう一度三千万署名を取り組もう」と呼びかけ、さらに春の統一地方選、夏の参議院選で審判を突きつけようと安倍政権とたたかうことを強調しました。
二〇一八年度の議案提案では北島隆事務局長がこの秋からのたたかいについて、「『働き方改革』の裁量労働制は止められたが、高プロ制度は廃案にできなかった。今後は廃案・改善に向けた取り組みを」と呼びかけました。憲法についてのDVD視聴や学習会を、引き続き多くの職場や地域で開こうと提案。秋の公務員賃金の確定闘争での公務・民間一体となった取り組みや最賃全国一律制度を求める請願署名も引き続き行うなど秋年末闘争について述べました。
また、組合員の拡大についても言及し、「対話を組合員全員で取り組もう。要求実現のための労組であり、要求をつかむためには対話が必要。組織を大きくし、要求実現・組合員の権利を守るため安倍政権とたたかおう」と呼びかけました。
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午後からの討論では、「この社会を何とかしたいとデモに参加する人が増えた」「学習会に若い人が来るようになった」など職場での取り組みを行う中で、組織拡大・強化がされたと発言がありました。また、高教組や兵庫教組からは英語の授業が始まった小学校やエアコンがない特別支援学校など今の教育現場の実態を告発。地域労組KOBEや西播労連の代議員からは労働相談や争議について報告されるなど、たたかう労組の発言が相次ぎました。
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大会は運動への議論が深まり、議案は全て承認され、新しい役員も選出されました。兵庫労連はさらに新たな運動を進めていきます。
―土井直樹(兵庫労連事務局長=新任=)

(兵庫民報2018年9月16日付)

科学者会議兵庫支部市民フォーラム

明治150年の意味を問う

科学者会議兵庫支部は九月八日、勤労会館で市民フォーラム「明治百五十年の意味を問う」を開催し、会員の他にも市民らが参加しました。
今回のフォーラムでは「明治維新と明治憲法体制を考える」と題して奥村弘氏(神戸大人文学研究科教授)が講演し、討論しました。
奥村氏は、日本近代社会形成過程を、天皇制官僚機構と江戸時代から続く重層的な村落共同体の力学からとらえる考え方(丸山真男による)を紹介し、明治憲法成立に伊藤博文らを介してシュタイン、グナイスト、モッセらの外人学者の寄与のあったことを明らかにしました。
明治憲法の性質として、その前文とされた「告文」「勅語」「上諭」を引用しながら、国家的義務を果たす者にそれに応じて権利を与えるという社会秩序、臣民の協力などを組み込んだ君主権の制限、植民地を想定しない領土規定などを指摘。こうして、明治憲法体制が高まる自由民権運動などへの予防的弾圧の面をもち、世界的な資本主義拡大の中で急進的な民主主義・社会主義に対応するための反動的国家体制であったとし、現在にも通じる問題があると述べました。
講演後には、地方自治、沖縄(琉球処分)、西南戦争、天皇支配と官僚・議会、日本国憲法との関連などについて、活発な議論が行われました。
―廣森勝久(同支部事務局長)

(兵庫民報2018年9月16日付)

6・9行動:北海道大震災の被災者支援も訴え

ヒバクシャ国際署名12万に/沖縄県知事選挙勝利の声を兵庫から!


六日の行動は、「ヒバクシャ国際署名」の訴えとともに、同日未明に発生した北海道大震災の被災者・被災地救援も訴えました。
AALA連帯委の井村弘子事務局長、共産党の平松順子平和部長などがマイクで、核兵器禁止条約に反対する安倍政権が沖縄県で米軍新基地建設を強行し、核基地にしかねない危険を告発。翁長知事の遺志を受けて闘う玉城デニー氏を新県知事に押し上げようと訴えました。平和委員会、神戸港、革新懇など七人が、「ヒバクシャ国際署名」を訴えました。
尼崎市の女性は、「台風21号の停電がまだ続いていて困っている…」などと話しかけながら署名に応じてくれました。「夏に広島に行って原爆資料館を観てきた」という神戸市須磨区の学生が、「核兵器は絶対になくさないと!」と言いながら署名しました。
九日も同所で沖縄県知事選挙支援などを訴えました。
(兵庫県原水協のニュースから)

(兵庫民報2018年9月16日付)

データシート:各自治体の保育所申し込み状況(2018年4月1日時点)

厚生労働省が九月七日、今年四月一日時点での「保育所等関連状況とりまとめ」を発表しました。その中から県内の市町での保育所申し込み状況のデータを再編集してみました。政府の集計では育児休業中、特定の保育所を希望、求職活動を休止などの場合を「待機児童」と分けています。なお、県内分は今年六月に兵庫県から発表されたものです。


MS-Excelデータ
CSVデータ(UTF-8、CR/LF)

(兵庫民報2018年9月16日付)

借り上げ復興住宅からの被災者追い出し裁判の「これから」を考えるシンポ


借上復興住宅弁護団は、借り上げ住宅からの〝被災者追い出し〟裁判を、神戸市と西宮市が頑なに続けている問題で、十月十四日にシンポジウムを開きます。

シンポジウム:借上復興住宅被災者追い出し裁判の「これから」を考える

10月14日(日)13時30分、神戸市立婦人会館5階さくら/基調報告「被災者追い出し裁判の現状と今後の予定」借上復興住宅弁護団/シンポジウム「借上復興住宅『被災者追い出し』問題のさらなる発信に向けて」:パネリスト=「借上復興住宅の入居者の健康状態について」広川恵一(医師・広川内科クリニック)、「国連が締約国に求めている健康標準」井口克郎(神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授)、「2001年国連人権委員会への被災者報告と日本政府に対する社会権規約委員会の勧告について」岩田伸彦(阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議事務局長)/主催:借上復興住宅弁護団☎078‐382‐0121

(兵庫民報2018年9月16日付)

いのちへの切実な思いをモダンダンスで

藤田佳代舞踊研究所がこの秋2本の公演

10月

昨年の発表会(撮影:中野良彦氏)

十月は第四十一回発表会。新作二本と再演一本を上演します。
新作「どこからきたの?」は、モダンダンス教室の生徒たちと道端の花や石を調べ、それらとの対話を踊りにしました。
新作「シンカイとぼくの はじまりの祭り」は福島県飯舘村のある集落の話を元にしたもの。原発事故で退去を迫られた住民たちが最後に鎮守の祠の前でささやかな宴を催して集落を後にします。人間たちと〝守り〟(神さまたち)がもう一度その集落で共にいられるよう、〝ぼく〟と〝シンカイ〟が彼の地あの地の〝守り〟を訪ねて旅をします。
「届ける―東北の地震と津波と原発事故で亡くなった限りない命たちへ」は二〇一二年の初演から十年間の予定で上演を続けている作品。

第41回藤田佳代舞踊研究所発表会

10月13日(土)16時30分開場・17時開演、神戸文化ホール大ホール/「届ける―東北の地震と津波と原発事故で亡くなった数限りない命たちへ」と、新作2作品「どこからきたの?」「シンカイとぼくの はじまりの祭り」/入場料:無料/招待券申し込み☎&Fax078‐822‐2066、http://www2s.biglobe.ne.jp/~fkmds/


11月

金沢景子さん(撮影:中野良彦氏)

同研究所では毎年、ソリストが順にリサイタルを開いています。ことしは金沢景子さん。
「彼方からここへ ここから彼方へ」は、万物を構成すると言われる五要素、地・水・火・風・空によって生かされている〝私〟という肉体と精神が、いまここに実在していることへの驚異と喜びを五章に分けて表現。始まりもなく終わりもないような宇宙の片隅で、移り変わりゆく命の豊かさに思いを馳せる作品です。
音楽はこの作品のためにジャズピアニスト坂本千恵さんが書き下ろしたもの。ドラマー深水洋さんをバンドマスターに七人のミュージシャンが生演奏します。

金沢景子モダンダンスステージⅤ

11月25日(日)17時開場・17時30分開演、神戸ファッション美術館オルビスホール/「彼方からここへ、ここから彼方へ」/前売3,000円、当日3,500円、全席自由/主催:藤田佳代舞踊研究所☎&Fax078‐822‐2066、http://www2s.biglobe.ne.jp/~fkmds/

(兵庫民報2018年9月16日付)

ひなたぽっころりん〈626〉


(兵庫民報2018年9月16日付)

観感楽学

安倍内閣の下で軍事費の膨張がとまらない。来年度概算要求で過去最大の五兆二千九百八十六億円。七年連続で前年を上回り、前年より千七十五億円増えた▼米軍再編関係経費などを加えると五兆五千億円を超える。加えて複数年で分割払いする「後年度負担」という隠れ借金が二兆五千百四十一億円。第二次安倍政権発足以降、後年度負担は急増し総額四兆六千五百三十七億円と過去最高に▼北朝鮮脅威を口実に陸上配備型の迎撃ミサイル「イージス・アショア」(一基約千億円を二基)やF35戦闘機、オスプレイ、イージス艦など目白押しで六千九百十七億円。有償武器援助という契約方法で米国政府から購入する。契約価格は米側の言い値。F35などは当初八十九億円が百三十億円にもなった▼米朝首脳会談以降、北東アジアの情勢は戦争回避の可能性が増大している。政府もミサイル攻撃に備えるとしたパトリオットミサイルを撤収し、イージス艦の警戒態勢も解除した▼大地震や台風など防災対応には予算をつぎ込まない。十月から生活保護費も二百六十億円削減。安倍政権の「国防」は軍事的脅威をあおり軍需産業に貢ぐが、国民を守ることは視野にない。(K)

(兵庫民報2018年9月16日付)