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2018年8月26日日曜日

市議選迫る川西市で日本共産党演説会


日本共産党演説会が八月十八日、川西市文化会館で開かれました。
十月十四日告示・二十一日投票の川西市議選に向け、黒田みち市議、北野のり子市議と新人の吉岡けんじ氏の三人の予定候補が紹介され、市立川西病院の存続、中学校給食実現などの課題について市民とともに地域で運動をひろげるなどそれぞれの活動をかたり、市民の声を市政に届ける日本共産党の三議席を必ずと訴えました。
金田峰生参院兵庫選挙区予定候補は、終戦の日にちなんでポツダム宣言にふれ、民主主義を踏みにじり人権と個人の尊厳を傷つける発言を繰り返す安倍自公政権を厳しく批判し、命がけで平和と民主主義を掲げつづけた日本共産党の姿を強調。来年の参議院選挙での日本共産党の躍進と兵庫選挙区での勝利への決意を表明しました。
大門みきし参院議員は、安倍政権が改憲をめざす右翼勢力「日本会議」に支えられているため、政治の右傾化と森友・加計問題をはじめ国政の私物化が必然となっていると解明。豪雨災害対応をさしおいて強行したカジノ法も改憲へ維新勢力を取り込むため。カジノの被害は近畿一円に及ぶことも指摘。川西市議選勝利で安倍政治NOの審判を下そうと呼びかけました。

(兵庫民報2018年8月26日付)

新潟の経験に学ぶ:西宮芦屋市民アクション


安倍九条改憲NO!西宮芦屋市民アクションは、講師に新潟国際情報大学教授で市民連合@新潟共同代表の佐々木寛さんを迎え、「新潟の経験から学ぶ―市民と野党の共闘―」と題する講演会を八月十日、西宮市民会館で開きました。
佐々木さんは、二〇一六年の参院選・知事選、二〇一七年総選挙で中心的役割を果した経験を踏まえ、「『新潟の奇跡』と言われるが、野党統一ができればどこでも勝てる」と強調。そのためには「市民から『とにかく自民党の政治は許せない。野党は統一候補を出してくれ』としっかり要望することが大事」「政治家の好き嫌いではなく、政策協定を守ってくれる人という考え方が重要」と述べ、同時に、「選挙は定期試験。選挙の時だけ頑張ってもダメ」「新しい政治をつくった時のために、新しい社会を準備しておくことも重要」と報告しました。
さらに、知事選についも、「保守の方も共感できる争点を考えること」「新しい知事が誕生してもすぐ変わる訳ではない。議会や県庁の役人はそのまま。そこをよく考えて対応すること」と指摘。相手側の選挙戦のやり方も変わっている中で、それに対応した工夫・対応の必要性も強調しました。
講演に先立って、翁長雄志沖縄県知事の遺志を継ぐ思いを込めて黙禱し、「憲法の歌」を作詞者の関本英恵さんの指導で皆で歌い、風呂本武敏元神戸大学教授が主催者挨拶をしました。
講演後には、同アクション事務局が、地域訪問や街頭署名などの「全国統一署名」の飛躍にむけて行動提起をしました。
講演会には、幅広い団体から八十五人の方が参加し、活発な質疑も行われました。参加者から「パワフルで前向きなお話に励まされました」「共同の運動に勇気とやる気が出ました」などの感想が多く寄せられました。
―樫村庸一(西宮革新懇事務室長)

(兵庫民報2018年8月26日付)

森友事件、幕引き許すな:明石でつどい


「総がかり行動・明石」と「市民アクション・明石」が共催で「講演とうたごえのつどい」を八月十九日、明石市勤労福祉会館で開き、八十人あまりが参加しました。
二〇一五年九月に安保法制が参院でも強行可決されて、それまで「今国会での可決反対」「戦争する国づくり許すな」とたたかってきた諸団体が一緒になって、新しく「安保法制廃止・総がかり行動・明石」を立ち上げ、毎月十九日を行動日と定め、集会とデモ、駅頭での宣伝を三年間やり続けてきました。
この間、「九条壊すな、集団的自衛権は違憲だ」はもちろん森友問題徹底究明、安倍内閣早期退陣などを市民に訴え、「野党は共闘」を呼びかけてきました。昨年の衆議院選挙では兵庫九区でも野党統一の候補者を擁立することができました。
今回のつどいでは、事あるごとにお世話になっている上脇博之神戸学院大学教授が講演。安倍夫妻と財務省が引き起こした「森友事件」の幕引きを許すなをテーマに「事件」のそもそもの発端から今日までを詳しく説明していただきました。
上脇教授は「この事件がウヤムヤにされるのでは、これからの日本は真っ当な政治や行政はできない国になってしまう。安倍首相に都合の悪い事は廃棄あるいは改竄され記録されないかもしれない」と述べました。しかし、「私たちはこれからもたたかうし、みなさんも決してあきらめてはいけない。みなさんのたたかいがある限り私たちも励まされる」と述べ大きな拍手に包まれました。
―野村俊三

(兵庫民報2018年8月26日付)

金田峰生氏ら兵庫労働局と懇談

懇談する金田氏(右)と兵庫労働局の担当者

日本共産党兵庫県委員会は、県内で労災重大事故が相次いでいる事を重くとらえ、再発防止対策について、兵庫労働局と懇談しました。
八月十日に兵庫労働局を訪ねた金田峰生国会議員団兵庫事務所長と小林明男兵庫県委員会労働部長は、①労災申請から認否通知までの期間短縮と是正指導の徹底②悪天候時の土木・建設等に関わる労働のあり方③リスクアセスメントの実態の三点について聞き取り、意見交換しました。
それぞれについて担当者は、「できるだけ早く認定を出したいが、事例によっては時間がかかることもある。職員数も足りていない」「是正するべき点はその都度指導している」(労災補償課)。
「悪天候時の対応については、労働安全衛生規則で、一回の降雨量が五十ミリ以上の場合、二メートル以上の高所で行う作業は中止すべきなどの基準がある」「リスクアセスメントは、リスクを低減するために、経験を継承する目的であり、力を入れて推奨している」(安全課)などの説明をしました。
金田・小林両氏は、「少なくない企業が、労災は本人責任だといわんばかりの言動を繰り返している。できるだけ早く労災認定を行うとともに、企業への是正指導を強化すべきで、必要な人員確保を求めたい」「工期・納期死守や生産性向上の名のもとに、安全確保を軽視する傾向が強まっている。リスクアセスメントは企業が自主的に行うとされているが、企業任せでは進まない」と、具体的事例もあげて指摘し、「法遵守以前の問題もあり、企業の姿勢を正すことが第一義だが、一方で労働者が危険にさらされている現状を一刻も早く解決しなければならない」として、積極的な指導や対策を求めました。

(兵庫民報2018年8月26日付)

日本共産党地方議員研修会


日本共産党兵庫県委員会は九日、十日の両日、たつの市内で地方議員研修会を開き、地方議員と候補者ら八十人が参加しました。
初日は、松田隆彦県委員長が「特別月間」推進本部の訴えに沿って報告。「比例四十六万票獲得、選挙区での金田峰生氏の勝利、統一地方選での躍進で、安倍自公政権打倒へ兵庫から野党連合政権の道をひらく結果を勝ち取ろう」と強調し、「特別月間」の目標達成を呼びかけました。
党自治体局の岡嵜郁子次長が「参院選と統一地方選の躍進をめざす地方議員活動」をテーマに講演。自分の地方議員時代の苦労や経験も紹介しながら、議員団での本音の議論や「集い」の大切さにも言及。先進に学び、支部とともに、もてる力の総発揮と目標達成に力をつくしましょうと訴えました。
医療・介護、子育て・教育の豊富な資料を使い、住民要求実現へ全国の先進的とりくみなども紹介しました。
報告・講演を受け、県議、市議らが「特別月間」や住民運動、議会論戦など交流しました。
二日目は、「党規約と党建設」を村上亮三書記長、「党綱領」を森勇治副委員長が講師で学習しました。
参加者は「県下で頑張っている人たちに触発され、がんばるエネルギーをもらった」「支部会議を開き、新たな党員拡大へ挑戦したい」「研修のなかで、使える国のメニューなどは非常に勉強になった」「学校への早急なエアコン設置をもとめたい」などの感想が寄せられました。

(兵庫民報2018年8月26日付)

篠原台の土石流被害など:緊急フォーラム

田結庄氏のスライドから

日本科学者会議兵庫支部は八月十八日、神戸市内で緊急フォーラム「西日本豪雨の被害と特徴―篠原台の土石流被害と各地の被害―」を開催し、田結庄良昭神戸大学名誉教授が講演しました。
田結庄氏は、自ら灘区篠原台の土石流被害現場を調査し、撮影してきた写真などをもとに、問題点を指摘しました。
篠原台の土石流は沢頭部の開発地が崩壊したことで生じたことを調査で明らかにし、篠原台は、今回で被害の大きかった広島と同じく花崗岩からなる地域で、土砂災害警戒区域にも指定されているところで開発が行われていたことの危険性を指摘しました。
また篠原台の災害は、花崗岩が風化しマサ土化した裏山の小さな谷で土石流が発生し、盛土開発を行っていたところで大量の土砂や流木が流出し、旧谷であった道路に沿って土砂がかなり先まで流れ込み、甚大な被害を与えたとしました。
田結庄氏は、そのうえで、土砂災害防止法により土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に指定されながら、開発や建築物の規制がいまは何もないことの問題点を指摘しました。
田結庄氏は、さらに今回の豪雨による広島県坂町での土砂災害の特徴、岡山県倉敷市真備町でのバックウオーターによる小田川の堤防決壊による甚大な浸水被害、愛媛県肱川ダムの放流操作の問題点などについても調査内容を報告しました。
緊急フォーラムは、科学者会議のメンバーだけではなく、灘区をはじめ土砂災害があった地域の住民が参加するなど、普段よりも多くの参加があり、「降雨量がどのくらいになったら、危険ということになるのか」「神戸市が配布している、ハザードマップは、見にくい」などの質問が寄せられ、田結庄氏が、ひとつひとつこたえました。

(兵庫民報2018年8月26日付)

倉敷民商弾圧事件:無罪を勝ちとる会が県内18カ所で宣伝

神戸大丸前で訴える松山会長ら

人権侵害の冤罪、運動団体への弾圧事件を広く知らせようと、「倉敷民商弾圧事件・無罪を勝ちとる兵庫の会」は、八月二日夕、県下十八カ所で一斉宣伝に取り組みました。
各地の民主商工会、救援会、労働組合、生健会、新日本婦人の会など四十三団体百七十人が参加し、のぼり、プラスターなどを掲げ、共通の演説原稿も準備して市民にアピールしました。
神戸大丸前の宣伝では、「会」会長の松山秀樹弁護士、成山太志兵庫労連議長などが、日野町事件の再審開始決定や痴漢冤罪を扱った映画『それでもボクはやってない』などを紹介しながら、無実の人が誤った捜査、裁判によって犯人にされる「冤罪事件」があとを絶たないことを告発。
倉敷民商弾圧事件が、消費税増税や社会保障の改悪など「税金の集め方、使い方」を見直そうと運動している民商に対する不当な弾圧であり、「日本を海外で戦争する国」にしようとしている安倍政権が軍拡財源として消費税を流用しようとしていることと表裏一体の関係にある「弾圧事件」であることを訴えました。
各地からの報告では、「法律を勉強した人が『逮捕・起訴は違法だ』と署名した」「『何の冤罪や』と聞いてくる人がいた」などの反応の他、複数の宣伝場所でカンパが寄せられるなど、酷暑の中、「思った以上にビラの受け取りが良かった」との報告が半数から寄せられています。
今回実施できなかった地域でも順次、行動する計画です。
―田中邦夫(兵商連事務局次長)

(兵庫民報2018年8月26日付)

原水爆禁止世界大会海外代表交流のつどい


兵庫県原水協は八月十日、原水爆禁止二〇一八年世界大会に参加した海外代表を招き交流会を行い、五十七人が参加しました。来県したのは、イギリスの核軍縮キャンペーン(CND)のレイチェル・メリーさん、アメリカ「平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン」のジェラルド・P・ロスさん、韓国のキョレハナ平和研究センター研究員のイ・ジュンキュさん。
冒頭、直前に逝去された故翁長雄志・沖縄県知事に黙禱を捧げました。
レイチェルさんは、核弾頭・核物質の輸送車両を止める活動を紹介、反核活動家でもある労働党党首に対する国民的支持が高まり、核兵器廃絶の世論が前進していることを報告しました。
ロスさんは、マサチューセッツ州でトランプ政権の核兵器強化政策に反対する運動について発言。
イ・ジュンキュさんは、米朝首脳会談で非核・平和の北東アジアの条件が広がっていることを紹介し、何度も訪れている神戸市の非核「神戸方式」のように市民的運動を強化する必要性を強調しました。
ゲストが各テーブルに分かれて、参加者からの質問に答え、交流を深めました。参加者からは、「韓国のローソク革命に若者が参加した経緯は?」「イギリスやアメリカで若者を運動に参加させるうえで工夫していることは?」などの質問が出て、ていねいに答えていました。
芦屋市被爆者の会の千葉孝子会長からは、県知事はじめ市町長への賛同が広がっていることが紹介されました。
津川知久・県原水協筆頭代表理事が、自身が出席した国際会議、グテーレス国連事務総長も参列した長崎市の平和祈念式典の模様を報告し、「大きな力を発揮しているヒバクシャ国際署名を広げよう」「沖縄県知事選挙の勝利、安倍改憲NOの署名運動の成功で安倍政権を退陣させよう」と呼びかけました。
―梶本修史(兵庫県原水協事務局長)

(兵庫民報2018年8月26日付)

亀井洋示「黙殺」


(兵庫民報2018年8月26日付)

小林愛子さん北区で被爆体験語る

神戸市北区の第三回「戦争体験と平和を語る会」(実行委員会主催)が八月十九日に開かれ、四十人以上が参加しました。
実行委員会を代表して古橋新さんが開会挨拶。元プロ野球選手の張本勲さんの姉で加古川市在住の小林愛子さん(80)が広島での被爆体験を語りました。

語る小林さん

一九四五年八月六日、小学校一年生だった愛子さん、五歳の勲さん、母親の三人は爆心地から一・五キロの自宅で被爆しました。母は体中にガラス片を浴びながらも子どもたちを守り、二人は傷を受けませんでした。
兄や姉の帰りを待つという母を残して、愛子さんは勲さんの手を引いてぺしゃんこになった家から逃れ、迫りくる火の手を避け、皮膚がどろどろになった死体の山をかきわけ、爆心地と反対の方向へ逃げました。ブラウスにべっとりついた母の血を洗おうと川に降りたら、いつもはきれいな水が死体で埋まりどろどろ、それでもその水を飲みました。
土手の石垣で勲さんとふたり放心状態でいた時、見知らぬおじさんが通りかかり、白米の握り飯を与えてくれたときのうれしかったこと。
その後、母や兄と再会し、姉を探して校舎をまわり、やっと見つけた姉は全身やけどで言葉もでなかった。
――など途切れとぎれの記憶をかき出すように、感情を込めて小林さんは語りました。
小林さんは長いあいだ被爆体験を話してきませんでした。しかし、最近の情勢に危機を感じ、原爆をなくさなければいけないと決断。署名を訴え一人で三時間も街頭に立ったり、近所を回ったりで約八百五十筆以上を集めている経験を語り、「ヒバクシャ国際署名をみなさんも集めましょう」と呼びかけました。
また、弟の張本勲氏についても言及。戦後、貧困の中だったが、兄の助けで野球の名門浪商に入学、並々ならない努力でプロ野球選手になったこと、今でも兄弟仲良くカラオケで歌をうたっていることなど紹介しました。
最後に神戸北町後援会の荒木宗久副会長が、楽しく歌える社会にするために、核兵器に固執している人たちに原爆の恐ろしさを伝えましょうと、今日の会場展示を紹介しました。
参加者たちは、会場に展示された「原爆の切り絵」展などを鑑賞し、核兵器廃絶の思いを新たにしました。
―平松順子

(兵庫民報2018年8月26日付)

薄れゆく「加害」と「被害」の意識:姫路で考える会

第十回「戦争と平和を考える会」が八月四日、姫路市民会館でひらかれました。

講演する久保田氏

今回のテーマは「知ってますか? 日本の戦争」。講師に招かれた愛知県立大学の久保田貢教授は、社会科教育学・平和教育が専門。
大学での講義で大久野島(広島県)の毒ガス製造工場をとりあげた時、「その毒ガスが中国に埋まっている理由を知りたい」と感想を書き、中国への侵略を知らない学生がいたなどアジア・太平洋戦争での日本の加害責任についての認識が薄れている一方で、空襲についての講義の感想に「名古屋空襲を知らなかった」と書く学生がいるなど、被害についての認識も薄れていることを指摘し、戦争の全体像について学び、日本国憲法について認識を深めることが大事だと強調しました。
また、戦争を描いた映画やテレビ番組を紹介し、ヨーロッパでは戦争はじめ社会と政治が映画のなかで描かれることが多いのに最近の日本では少なくなっていると述べ、戦争を伝える上での映画をはじめとした文化の役割を強調しました。

焼夷弾を手に語る黒田氏

同会代表で元姫路市戦災遺族会会長の黒田権大氏は、十六歳で遭遇した姫路空襲の体験を、目の前に落ちてきた焼夷弾を手に語りました。

(兵庫民報2018年8月26日付)

第40回荒田平和盆おどり


「戦争ノー!核兵器ノー!原発ノー!」を掲げ第四十回荒田平和盆おどり(実行委員会主催)が八月十九・二十日の二夜にわたり神戸市兵庫区の荒田公園で行われました。今回は、「核兵器禁止条約国連採択一周年のつどい」も前夜十八日に行われました。
(写真は小松原大輔氏撮影)

(兵庫民報2018年8月26日付)

沖縄の歴史と現況を知る:8・15平和のつどい


終戦七十三年目の八月十五日、「兵庫の『語りつごう戦争』展の会」恒例の催し「8・15平和のつどい」が開かれ、四十五人が参加しました。
今年は「基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会」の共同代表である芳沢あきこさんが、「沖縄が背負わされた問題を共に考える」と題して講演しました。
講演の前に同会のもう一人の共同代表・川口真由美さんの活動記録と言うべき映画『レジスタンス・ナウ』が上映され、辺野古現地のたたかいも実感した上での講演でした。
芳沢さんは「沖縄が戦場になり、敗戦で占領され、講和条約以後も占領は続き、やっと本土復帰がかなっても、在日米軍基地の七割を超える基地が残されている。あの戦争そのものを知らない人が増えている今日、沖縄の現状をその歴史とともに知ってもらいたい。沖縄県民の自決権を認めてもらいたい」と強調しました。
主催者挨拶では「企画時には予想もしていなかった翁長知事の死亡、九月末には知事選挙というタイミングになりましたが、参加者の皆さんが翁長さんの遺志を継ぐ人が勝利できるよう支援を」と訴えました。
―戸崎曽太郎(実行委員会)

(兵庫民報2018年8月26日付)

〝原発なくすまで続けよう〟淡路市民行動が70回


淡路島平和委員会の呼びかけで毎月第三金曜日に開催してきた「原発NO! 淡路市民行動」が、八月十七日に七十回目を迎えました。
二〇一二年十月以来、毎月開催。毎回「花は咲く」合唱から始まり、「原発いらない、再稼働反対」のコール、そして参加者のスピーチ、最後にもう一度元気よくコールと、毎回の行動パターンを決めて取り組んでいます。
今回の行動では、事務局から、電源開発が青森県に建設中の大間原発に続き、中国電力が島根原発三号機について新基準での審査を原子力規制委員会に申請したことを報告。「新たな原発を動かすなど許せない」と訴えました。
参加者からのスピーチは、原水禁世界大会の報告、テレビで見た戦争の記録番組、核兵器禁止条約のこと、安倍政治を許さない話など、中身の濃い内容でした。
参加は十三人と少なかったのですが、原発をなくすまで続けていこうと、力強いスピーチもありました。
―間森和生(洲本市議)

(兵庫民報2018年8月26日付)

しんぶん赤旗囲碁将棋大会 兵庫県内の地区大会

神戸地区大会
9月23日(日)10時~、受付9時30分~/一般1,500円、高校生以下・女性・障がい者1,000円/神戸市立新長田勤労市民センター(神戸市長田区若松町5丁目5‐1、☎078‐643‐2431)/兵庫県委員会☎078‐577‐6255

阪神地区大会
10月8日(月・祝)10時~、受付9時30分~/一般(A・B級)1,500円、障害者、中・高校生1,000円、C級、小学生以下500円/西宮市立若竹生活文化会館(西宮市西福町15‐12、☎0798‐67‐7171)/西宮・芦屋地区委員会☎0798‐23‐2281

東播地区大会
9月16日(日)10時~、受付9時30分~/一般1,500円、中高生1,000円、小学生以下500円/加古川市立勤労会館(加古川市野口町良野1739、☎079‐423‐1535)/東播地区委員会☎078‐927‐7080

西播地区大会
9月9日(日)10時~、受付9時30分~/一般2,000円、高校生以下障害者1,500円、昼食代含む/姫路市飾磨市民センター(姫路市飾磨区玉地1丁目27、☎079‐234‐1671)/西播地区委員会☎079‐288‐4110

但馬地区大会
9月24日(月・振休)10時~、受付9時~/今回は将棋のみ/一般1,500円、高校生以下1,000円、昼食代含む/五荘コミュニティセンター(豊岡市上陰137‐7、☎0796‐23‐3745)/但馬地区委員会☎0796‐22‐6459

兵庫県大会
10月21日(日)10時~、受付9時30分~/各地区大会を勝ち抜いた選手と招待選手が出場/神戸市立新長田勤労市民センター(神戸市長田区若松町5丁目5‐1、☎078‐643‐2431)/兵庫県委員会☎078‐577‐6255

淡路地区大会は8月19日に開催済みです。丹波地区大会は今回ありません。

(兵庫民報2018年8月26日付)

観感楽学

米軍空襲による火災延焼を防ぐため、八月五日と六日に「建物疎開」に従事するようにとの勤労動員が軍より広島の中学二年生に対し命令された。「どちらの日にするか級長の私と副級長のジャンケンで決めることになり、勝った私のグループは五日を選びました」▼原水爆禁止世界大会・国際会議での吉岡幸雄さん(89)の発言です。勤労場所は爆心地から八百メートルの広島県庁。副級長のグループは二十三名全員が三週間以内に死亡。吉岡さんは千七百メートルの地点で自宅補修にかかわった作業をしているときに被爆。以降、かれは二つの「生涯の重荷」を背負う。自分の体をむしばむ原爆症とジャンケンで同級生の生と死を決めたことへの罪悪感▼転機になったのは労働組合に入り要請されて被爆体験を語るようになったこと。「何度か語るうちに、自分の訴えが相手に届いていくことに生きていく希望を持つことができるようになりました」▼被爆者の方が百人おられればそこには百通りの重荷がある。そして「わたしを最後にして欲しい」という思いは一つ。その思いと行動がついに世界を揺り動かし、いま「核兵器廃絶の道」の入り口に立たせている。(T)

(兵庫民報2018年8月26日付)