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2018年8月12日日曜日

地震・豪雨災害被災者支援の拡充を

――日本共産党女性後援会が募金と宣伝


日本共産党兵庫県女性後援会は、地震・豪雨災害被災者への救援募金を訴えるとともに日本共産党への支持を訴える街頭宣伝を八月一日夕、神戸大丸前で行いました。
新婦人県本部内後援会の由利美香事務局長らとともにマイクを握った松本のり子神戸市議は豪雨災害被災者の状況を語り、支援を訴えました。
日本共産党が救援募金を被災自治体へ直接届けていること、全壊世帯への生活再建支援金の増額と、半壊・一部損壊でも支援を行うよう拡充する被災者生活再建支援法「改正」を政府に申し入れていることを紹介するとともに、カジノ法強行など安倍政権の姿勢を批判。安倍九条改憲NO!三千万署名など市民と野党の共同を進め、安倍政権を退陣させるために頑張ることを表明しました。
仕事帰りの人びとが訴えに耳を傾け、募金に応じていました。「しんぶん赤旗」宣伝紙を受けって「読んでみます」「頑張って」と激励する人もいました。
この宣伝には、新婦人県本部内後援会、保育後援会、地域の女性後援会から十人が参加し、チラシ五十枚を配布。募金には約一時間で五千円が寄せられました。

(兵庫民報2018年8月12日付)

土砂崩れの灘区篠原台:なんでも相談会開く


七月に土砂崩れがあり大きな被害のあった神戸市灘区篠原台で八月四日、「なんでも相談会」が開かれました。主催は、篠原台での災害を契機に、灘民主商工会・新婦人灘支部・年金者組合灘支部・医療互助組合灘東支部、日本共産党灘区委員会で結成した「篠原台災害なんでも相談ボランティア」。弁護士・司法書士・看護師と味口としゆき神戸市議(写真上の中央)が相談員になり、被災された方々の相談に応じました。
相談会には、被災者の切実な願いが寄せられました。ある被災者は、「大規模半壊以上でないと百五十万円の公的支援は受けらないと聞いたが、家の修繕ではざっと三百万円以上はかかりそうです。家は半壊の判定でしたが、被災者生活再建支援法の適用はどうなるのか?」と相談。
別の被災者は、「家の前の溝はいったんボランティアの人たちに土砂を撤去してもらったが、先日の台風でまた土砂が溜まってしまい、これからの台風シーズンが心配です(写真下)」と訴えていました。

相談員は、現地の状況も見に行くなど丁寧に対応し、神戸市など自治体にも対応を求めながら解決するとしました。
「相談ボランティア」は引き続き、被災者の願いに寄り添い頑張る決意を表明しています。

(兵庫民報2018年8月12日付)

職場問題学習・交流講座:報告交流会

ルールある経済社会へ―日本共産党綱領が広範な労働者と響きあう、いまこそ職場に党をつくる努力を


日本共産党兵庫県委員会は、職場問題学習・交流講座の報告交流会を八月五日、神戸市内で開催しました。
*
講演した山下よしき副委員長ははじめに、来年の参院選で比例候補の一人として比例八百五十万の得票で七議席以上の獲得、兵庫選挙区の金田峰生候補とともに、新しい時代を切り開く日本共産党の勝利へ先頭にたって奮闘する決意を表明しました。
山下氏は、五月の「職場問題学習交流講座」では、開催に先立って全国八十八支部から直接に聞き取り、それに基づき報告し、討論でもさらに深めたこと、発言や報告(『前衛』八月臨時増刊)は自分たちのことが書いてあると、実感を持って全国で受け止められていることを紹介。ぜひ読んで生かして欲しいと強調し、講座の中心点について語りました。
第一に、労働者の命と健康が危機にさらされる深刻な事態が進行していること、職場がまともな役割を果たせなくなり経済と社会の発展を阻んでいることをあげました。志位和夫委員長の党創立記念講演では、「使い捨て」労働に対し財界人からも「間違いだった」との発言が出ていると紹介され、講座での議論が発展させられていると語りました。
第二に、要求実現と日本共産党の役割で三つの〝新たな発見〟―①たたかえば要求を実現できる、そのなかで労働組合の役割が大きくなっている②「ルールある経済社会」への転換という党綱領が広範な労働者と響きあう状況が生まれている③党が職場の人間的連帯や若い労働者の成長のよりどころになっている―があったと述べ、深刻な実態の打開に動き出している経験も紹介しました。
第三に、職場における共産党づくりの努力から学んだことを語り、困難な職場で何としても組織を残していくために、党づくりの意義を自分たちの職場に引き付けて論議すること、労働者との人間的信頼関係をつくる努力がすべての活動の土台であること、「学習こそ青年の最大の要求」となっている状況のなか、要求に応える「集い」を系統的に開くこと、「労働者の苦しみは党員の苦しみ」であるからこそ支部会議を「楽しく元気が出る」ものにすること―など各地の経験を紹介しました。
第四に、党機関とグループ、議員団が連携して職場に党をつくる努力を強調し、兵庫の職場党組織が「特別月間」でも成功の先頭に立って欲しいと訴えました。
*
交流では――
「今年三人目の自殺者がでるなど職場は深刻な実態。党の職場綱領をつくり配布。会社側もパンフで会社の方針を配っている」「講座の明るい発言ばかりで励まされた」「職場支部の苦労に学ぶ姿勢を大事にしている」「役員選挙に出て多くの労働者に知られるようになった」「結びついている後援会員に入党パンフを渡して対話をはじめた」「若い先生に戦争体験者が語るつどいを計画」―などの経験が語られました。
最後に山下副委員長が発言。「働き盛りの労働者の自殺が繰り返され、働きがいどころか命を奪われている事態に怒りと悔しさ感じる。職場のたたかいと政治を変えることが結びついている。共産党が大きくならないとこの事態は変わらない。みなさんの粘り強い努力、職場の灯を消さないための奮闘に応えたい。多くのところで職場講座が学ばれていることにも励まされた。職場の党の前進へ最後まで頑張りましょう」と激励しました。
会議では、松田隆彦県委員長、金田峰生参院兵庫選挙区予定候補が挨拶し、村上亮三書記長が行動提起をしました。

(兵庫民報2018年8月12日付)

高砂市議選8月26日告示・9月2日投票



八月二十六日告示・九月二日投票で行われる高砂市議選。日本共産党のさかべ勝彦氏(現職)、大西ゆき氏(新人、大塚よし子市議と交代)が奮闘しています。
定数二減となった十九議席に二十一~二十二人の立候補が見込まれており、自民系、企業出身の現職、公明党三人の現職、維新の新人などが名乗りをあげています。
日本共産党は、宣伝カー、高砂民報の配布、ポスターの掲示などの宣伝活動を展開し、市民アンケートにもとづく「三つの緊急提案」で、日本共産党の二議席を必ずと訴えています。
「三つの緊急提案」の内容は、①国民健康保険料、介護保険料の引き下げと減免制度拡充、②全幼稚園、小・中学校にエアコン設置、③コミュニティバスの路線拡充、タクシー券で買い物難民解消―です。
宮本たけし衆議院議員を迎えての八月十二日の演説会(十四時、高砂市文化保健センター)を飛躍台に、宣伝と対話で日本共産党の風を吹かせ、二議席の獲得へ猛暑のなか、党と後援会の力を結集した取り組みをすすめます。
*
高砂市議団は、この猛暑により全国で熱中症の事例があいつぐなか、まったなしの課題として、七月三十日に、「酷暑から子どもたちの生命と健康を守るための緊急申し入れ」を高砂市長と教育長に行いました。クーラー設置の訴えには、市民からの反応もよく、歓迎されている提案となっています。

(兵庫民報2018年8月12日付)

日本共産党明石:参院選・統一地方選勝利へスタート!


明石行政区後援会と日本共産党明石市委員会は八月四日、宮本たけし衆議院議員を招き「参院選・統一地方選勝利スタート集会」を開催しました。参加者は百四十五人、会場いっぱいで文字通りの熱気あふれる集会になりました。恒例の各後援会バザーも好評でした。
候補者紹介では、それぞれが好きな曲に乗って登壇し、三つの質問(〝子どものころの夢は?〟〝休日は何をしたいか〟〝今一番こだわっていることは?〟)に答え、最後に一言決意表明をしました。
明石市議選予定候補の、いとう和貴さんは、きたがわてつさんの「そんな町を」、ふじうら研司さんは「ひょっこりひょうたん島」、くすもと美紀さんは「それゆけアンパンマン」、辻本たつやさんは映画「ミッションインポッシブル」のテーマで。県議選予定候補の福原ゆかりさんは「This is me」(映画「グレイティストショーマン」のテーマ。そして参院兵庫選挙区予定候補の金田峰生さんはベートーベンの交響曲第七番です。
質問への回答―〝夢〟は、宇宙飛行士からお坊さんまで。〝休日にしたいこと〟も日常からの解放など。〝今一番のこだわり〟は「訪問?」「健康」「睡眠」など。
宮本衆院議員は、「今のままでは、選挙をたたかえない。強く・大きな党を」と述べ、他党国会議員に「しんぶん赤旗」を勧めている自らの経験を紹介するとともに、「ぜひ日本共産党へ入党を」と参加者に呼びかけました。
森友疑惑での日本共産党ならではの徹底追及について縦横に語り、寄せられる内部告発も日本共産党への信頼があってこそだと指摘。「改竄」は安倍昭恵氏、安倍首相を守るためだと痛烈に批判しました。
参加者からは「楽しく元気をもらった」「候補者全員当選を」「共にがんばりたい」など感想が寄せられました。
「西日本豪雨災害募金」には五万五千五百五十円が寄せられました。別に日本共産党への献金も三千円寄せられました。
―新町みちよ(党明石市委員会)

(兵庫民報2018年8月12日付)

金田峰生「残暑お見舞い申し上げます」

連載エッセイ2

神戸製鋼所高砂製作所で大型クレーンが倒壊し、労働者二人が亡くなりました。お二人は別の仕事をしていて巻き添えになりました。なぜそこで作業をさせていたのか。
企業の安全意識の欠如が深刻です。そこには「人の命より儲けが大事」の姿勢が透けて見えます。
加古川工場で巨大ダクトの清掃中に若い労働者が転落死した事件の時に、兵庫労働局は「作業を行う場合は、危険リスクマネージメントを行うルールになっている」と説明しましたが、「生産性向上」を至上命令としている企業内で、本当に危険性をリスト化し、一つ一つ対策を講じ、作業にあたる労働者に徹底しているのか、はなはだ疑問です。
労災は事業者側の責任です。ところが実際には、事業者側は労働者の責任だといわんばかりです。死者を冒瀆し、まともな再発防止策を打たず、人を危険に晒し続けることは許されません。
失われた命は決して帰ってきません。
労災認定は、せめて「あなたが悪いのではない」と、その魂をなぐさめ、何よりも二度と犠牲者を出さないようにするために重要です。一刻も早い認定が求められます。
安倍政権はその仕事にあたる職員を減らそうとしています。どこまで人の命と尊厳をないがしろにするのか。
よりよい生活のための労働で体を壊し、命を失うことがないように、誰もが安心して働ける職場をつくりたいと切に思います。
(日本共産党国会議員団兵庫事務所長・参院兵庫選挙区予定候補)

(兵庫民報2018年8月12日付)

養父市特区「オンライン医療」の危うさ

金田峰生(党国会議員団兵庫事務所長)

養父市の広瀬栄市長が特区として「オンライン医療」導入を提案しています。
「オンライン医療」とは、スマートフォンなどのテレビ電話機能を使い、在宅のまま受診から薬の受け取りまでできるようにするというものです。
ただし、診療部分はすでに今年度の診療報酬改定で、「オンライン診療料」等が導入されていますので、今回の養父市提案は、投薬と服薬指導もオンラインで行えるようにする規制緩和が主な中身です。
厚生労働省は、「薬剤師による対面での服薬指導義務の特例として、①離島、へき地に居住する者に対し、②遠隔診療が行われ、③対面での服薬指導ができない場合に限り、④テレビ電話による服薬指導(遠隔服薬指導)を可能とする」としていますが、養父市長は全市域での実施を主張。厚労省との折り合いはついていません。また、オンライン服薬指導希望者はおらず、薬局の登録も確認できていません(七月現在)。
広瀬市長は、「医療機関や薬局への移動手段が少なく、不便を訴える声が強かった」「同じ薬をもらうために毎回通院し、薬局に足を運ぶ手間が省ける」「慢性疾患を抱える患者の中には、遠隔診療や服薬指導が充実していないため、治療を中断してしまう人も多い」「重症化の進行を抑えれば、年間一億円超の医療費削減につながる」などと説明しています。
しかし、不便を訴える声は「医療機関を確保して欲しい」という要求であって、オンラインを望む声とはいえません。
また、オンライン診療は三カ月に一回通院が必要です。その時に三カ月分の投薬・服薬指導を受けることができ、わざわざ投薬と服薬指導をオンラインで受けるメリットはなく、対面でない分、リスクが高まります。
対象は慢性疾患のみで、例えば眼科や整形外科などは対面です。
重症化を抑えるためには、「せめて一カ月に一回の診察を」と言われています。中断は経済的理由が主です。聴診や触診などができないオンライン医療が重症化抑制に効果的とはいえません。
医師や看護師は、一日の診療が終わった後、「オンライン診療」に向かうこととなり、過重労働につながります。
国民は必要な時に必要かつ最良の医療を受ける権利があり、その具体化として医療へのフリーアクセス権が保障されているべきです。
これに照らして、本来は医師を配置し、訪問診療・訪問看護も含めてフォローするべきであり、オンライン医療は何らかの原因でそれが不可能な場合の一時的導入に留めるべきでしょう。この点で広瀬市長の「養父市全域適用」という主張は不適切です。
今回の提案は、三井物産との共同で「近未来実証特区」の提案です。提案動機が、現場のニーズではなく、企業の利潤追求にあるとの懸念は払拭できません。
広瀬市長の「遠隔服薬指導特区事業」提案は、国保診療所の廃止、医療機関確保努力の放棄など地域医療破壊・医療予算の削減と、医療費を企業の利潤にあてる危険性が強く、自治体の本旨にも背くものです。
提案は撤回し、八鹿病院を中軸とした医師確保と地域医療機関の維持・拡充にこそ力を入れるよう強く求めます。

(兵庫民報2018年8月12日付)

原発なくす兵庫の会が講演&交流会

原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会は講演&交流会を八月一日、神戸市勤労会館で開催し、地域の原発なくす会も含め三十二人が参加しました。この催しは「街頭などで原発問題等をスピーチできる人を増やす」ことも目的として開かれたものです。

野党共同提案「原発ゼロ基本法案」

講師に招かれた全労連の長尾ゆり副議長は「野党共同提案『原発ゼロ基本法案』の意義」をテーマに講演しました。
長尾さんはまず、国会史上初めて野党四党から共同提出されるまでのいきさつを紹介。東電福島事故直後から提案されていた原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)の吉原毅会長などの動き、小泉純一郎元首相等々の参加、国会をとりまく圧倒的な集会、今年になって考え方で若干の違いがあったものの、野党各党との積極的な話しあいで合意に至った経過をリアルに語りました。
「原発ゼロ基本法案」は今年三月に国会へ提出されましたが、まだ趣旨説明もされていません。長尾さんは、全国の声で一日も速く国会で論議させる必要を強調し、その内容を順次説明しました。
法案の最大のポイントは明確に「原発ゼロ」をうたっていることだと指摘。条文は原発問題に詳しくない人にも非常に解りやすくなっていること、あらゆる世論調査で圧倒的となっている「原発はいらない」の世論を背景としていることも触れました。
さらに、核のゴミ問題の未解決であること、本当は原発のコストは高いこと、原発なしでも停電しないなど省エネが前進していること、世界は既に原発ゼロへ向かっていること―などを具体的に説明しました。
最後に脱原発へ進むドイツの学者が「大事故を経験した日本こそ〝エネルギーの大転換〟を実現すべき」と述べていることを紹介。「日本が変われば世界が変わる」と強調しました。
まさに民主主義のあり方と深く結びつき、来年参議院選挙の大きな争点で野党共闘のカナメ・軸にしようと訴えました。

運動交流

県下地域の運動交流は、三地域が報告しました。
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「西宮の会」は、二〇一二年十月五日から継続しているJR西宮駅頭で、パネルを並べ、時にはシール投票を行うなど、二百十一回の宣伝のもようを語りました。当初は関電社員等の妨害もあったが最近は賛同する人が増えています。
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ZOROこねっとは、関電神戸支社前行動が今年七月二十七日で三百十七回になり参加数は延べ一万八千五百人で全国一と語り、①いつも楽しく②一日も休まない③五十回目ごとに大きく④多くの組織と共同―などが要だと報告しました。
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「尼崎の会」は、二〇一二年に阪神尼崎駅前宣伝から開始、市内十一駅を順繰りにそれぞれ地域の方の応援も得て継続しています。多いときは三十筆くらいの署名も集まり原発問題の関心は高いので続けられると述べ、現在は安倍政治やめよの尼崎共同行動が原発問題も掲げているので共同していると報告しました。

(兵庫民報2018年8月12日付)

原発賠償ひょうご訴訟:親子連れ50人含む140数人で傍聴席あふれる


原発賠償ひょうご訴訟の第25回期日の弁論が8月2日、神戸地裁で行われ、コープ自然派兵庫の「夏休み企画 裁判傍聴に参加してみよう」の親子連れ50人も含め140数人が傍聴に訪れ、原告を励ましました(傍聴席に入り切れなかった人たちに向けては弁護団が別室で模擬法廷を開き解説しました)。
今回の弁論で原告側は、東電・国が確率論による安全評価手法の正当性を主張したことに対し、その手法が世界でも日本でも実用化されていなかったことを東電・国自身の資料も示して反論しました。

(兵庫民報2018年8月12日付)

姫路「関電さん原発やめて金曜行動」300回


脱原発はりまアクションの呼びかけで2012年7月13日以降、毎週金曜、雨の日も風の日も関西電力姫路支店が営業している日は休まず続けられてきた同支店前と姫路駅前の行動が7月27日に300回目を迎えました。この日も開始時、夕立に襲われながらも訴えました。
訴訟も大詰めに

(兵庫民報2018年8月12日付)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:2018‐07‐31

副島圀義

七月三十一日の大阪地裁。短時間の予定がオーバー。準備書面や証拠提出のやり取りのあと、原告や医師の証言日程がなかなか決まらなかったのです。審理の途中でも裁判官の人事異動があるのですが「今の裁判長と陪席判事の構成が変わらない間に判決文の作成にもっていきたい」との、裁判所の強い意思が働いたためでした。
後で開かれた報告集会でも、「原爆症認定申請や被爆者健康手帳の申請がいまもあり、お手伝いをするが、多くはまだごく幼い時に被爆した方。ご本人の記憶はほとんどないし、客観的な証明もますます困難になってきている」「以前に比べれば申請後の結論は早く出るようになってきた」「しかし、却下されても提訴しにくいケースは少なくない」などの事情が紹介されていました。
いっぽう、最高裁に上告された事件の場合は、どんな審理がどの程度進行しているかは、ほとんどわかりません。「ずっと以前だと、最高裁でも判事が直接原告や代理人にあったりすることもあったが」と、弁護団長の藤原精吾さんも話されていました。
いずれにしても、近畿訴訟では地裁で十一人、最高裁で三人が係争中であり、ひところ二十人前後について係争中であったことを思えば、このたたかいは「大詰め」を迎えつつあるようです。それだけに「高齢で闘病中の被爆者にとってはたいへんな負担をおしてのこのたたかいがあってこそ、少しづつでも原爆症認定行政の是正・改善をさせてきた。猛暑のなかだが、気をゆるめることなく頑張らねば」と、報告集会でどなたかが言われたことを、重くうけとめた次第です。

次回以後も八月二十七日、九月二十七日、十月十七日、十月二十四日(予定)、十月三十一日、と審理が続きます。
お読みくださった方々が足を運んで傍聴してくださることを訴えます。

(兵庫民報2018年8月12日付)

クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

バス降りて大雨の中歩きゆく動かぬ車どんどん追い越し
 三浦良子

豪雨止まぬ西日本に人や死ぬ水に呑まれ土砂に呑まれ
 平野万里子

西日本三日つづきの大雨はいのちも奪う大惨事となる
 島田国子

近隣の人の優しさこの豪雨一人暮らしの不自由さ救わる
 清水淑子

白き雨降れば偲ばる故郷の益田川岸堤防の道
 宮川菊代

冷房の部屋に終日身をひそめ陽の落ち街の銭湯に行く
 正津房子

こころよき白南風頬をなでてゆく私の午睡邪魔せぬように
 岡本征子

地方紙にちひろの世界の記事ありて平和署名に足をふみ出す
 広瀬弘子

歌声も平和の力の原点とエストニアから改め学ぶ
 森ひろ美

豪雨禍の対策しりめにカジノ法最優先の政権憎し
 長谷川一枝

人の痛み分かる政治にほど遠し災害さなかに宴会せしとは
 西嶋節子

(兵庫民報2018年8月12日付)

『はてしない物語』:人形劇団クラルテ創立70周年記念公演

想像力を現実を生きる力に


人形劇団クラルテが創立七十周年記念公演として『はてしない物語』を九月、神戸、大阪、吹田の三会場で上演します。
『はてしない物語』はドイツのミヒャエル・エンデ原作のファンタジー。家にも学校にも居場所のない孤独な少年バスチアンが出会った一冊のふしぎな本『はてしない物語』。前半ではバスチアンが『はてしない物語』を読み、その主人公アトレーユの冒険に同調していきます。後半では本の中の世界ファンタージエンで、バスチアンの想像から世界が生み出され広がり、彼はファンタージエンの創造主となります。現実から逃げるように本の世界に没頭するバスチアンですが、冒険を通じて自分を見つめ、本当の望みに気づき、現実を生きる力にしていきます。
クラルテは一九四八年、戦禍で荒廃した大阪で生まれました。高校生たちが人形劇を始め、徐々に劇団員が増え、八二年に自前のアトリエを大阪市住之江区に建設、日本有数の専門人形劇団として「いつでもどこへでも、夢のある人形劇をお届けします」を合言葉に全国各地で人形劇を上演してきました。
人形劇は表情の変わらない頭(かしら)に魂を込めて人間の本質を表現しますが、その本質は観客自らが想像したもの。この想像世界を背景に、人形劇ならではの趣向を凝らした舞台で人間の本質を描き、人間の未来はどうあるべきか、人類のいまを象徴する作品として今回の公演は企画されました。
子どもも青年も大人も想像力を大いに働かせ、『はてしない物語』の世界に入り込み、バスチアンのように現実を生きる力を得て戻って来られる…そんな舞台です。(Q)


第117回公演『はてしない物語』

9月2日(日)新神戸オリエンタル劇場:①10時30分②15時/9日(日)クレオ大阪中央・ホール:①10時30分②15時/15日(土)吹田市文化会館メイシアター・中ホール:14時/上映時間:2時間15分(途中15分休憩)、対象年齢:4歳以上~大人/前売:一般3,600円、子ども(4歳~中学生)2,600円、25歳以下・65歳以上3,000円、当日:各400円増、全席指定・3歳以下は入場できません/チケットなど問い合わせは同劇団☎06‐6685‐5601

(兵庫民報2018年8月12日付)

みんぽう川柳〈七月〉「行進」

選者 島村美津子

特 選

スイカ食べ平和行進みな笑顔 明石市
 門脇かつ子

【評】揚句からは流れる汗を拭きながらみんなにこにこと西瓜にかぶりついている平和な明るい絵がくっきりと見えてくる。
私が住んでいる東灘でも、区役所の前から御影公会堂までほんの一区間歩いて公会堂に着いたときこの西瓜が待っていてくれる、乾いた喉にみんなでかぶりつく西瓜の美味しいこと。ここから更に歩き続ける人、ずっと通しで歩いて来た人、ここから出発して行く人、西瓜は平和をつなぐバトンのようだ。

入 選

「安倍やめろ」デモに拍手の通行人
 神戸市 長尾粛正

平和行進声も歩みも若がえる
 神戸市 山本尚代

平和行進殿につく婆の足
 神戸市 松尾美恵子

炎天下平和行進ビール待つ
 明石市 門脇潤二郎

県庁前平和行進労ねぎらう
 芦屋市 梶原嘉代子

カジノあかん暮らし守れとデモ行進
 尼崎市 富田明美

七夕行進全国多彩盛り上げる
 神戸市 藤田幸子

モーツアルト行進曲の愛らしさ
 神戸市 水田裕子

核禁止願って歩く六十年
 神戸市 塩谷凉子

パレードに知人の顔の晴れやかさ
 尼崎市 中内眞佐子

誇らしき五輪メダルの大パレード
 神戸市 玉山歳子

子を守る母の行進歩強く
 神戸市 梶山洋枝

デモ行進赤いとんぼがリードする
 神戸市 熊谷敏子

地震の中平和行進突き進む
 神戸市 古賀哲夫

みんぽう川柳募集
▽八月の題は「ひまわり」締め切り八月二十四日▽九月の題は「防災」締め切り九月二十八日▽毎月第四金曜日必着▽応募は一人二句まで。葉書、メール、Fax(葉書大の枠を書き、その中に記入)に作品二句と氏名・年齢・住所・電話番号を明記し、編集部まで。

(兵庫民報2018年8月12日付)

大門みきし「残暑お見舞い申し上げます」

連載エッセイ30

先日、ある地域の共産党後援会のあつまりで、七十歳くらいの男性が、じぶんの地域の実状を報告されたあと、「うちの後援会も高齢化で体力がなくなり、むかしほど動けなくなった。大門さんどうしたらいいですか?」と質問されました。
体力がないといいながら十分以上もしゃべり続けられたので、「大丈夫ですよ、それだけしゃべれれば。選挙は体力よりクチですから」と申しあげたら、みなさん大笑いされました。
活動家といわれた方々が高齢化してきているのは事実ですが、みなさん元気で明るい。いま日本でいちばん元気な組合は、年金者組合ではないかとおもうくらいです。
政府は、「高齢化で社会保障費が大変だ」と宣伝しますが、長生きしてなにがわるい。お金はあるところにはある。わるいのは高齢者を大事にしない政治のほうだ。
高齢者といっても、私にとっては、お兄さん、お姉さんの年代です。
炎天下、年長の党支部長さんと『しんぶん赤旗』のおすすめで地域を歩くとき、雨のふる街頭演説でマイクをにぎる私の横で、傘もささずにタテ看板をもってくださるご高齢の女性の姿をみるとき、この方のこの確信はどこからくるのだろうと、ふと考えることがあります。
たたかいの蓄積と生きてきた時間の重みでしょうか。すごいのは、みなさん、そんなかんじをみじんも表にださず、あっけらかんと明るいこと。その明るさに後輩たちは救われます。
暑い日はまだ続きます。くれぐれもご自愛ください。
(日本共産党参院議員)

(兵庫民報2018年8月12日付)

ひなたぽっころりん〈625〉


(兵庫民報2018年8月12日付)

観感楽学

神戸新開地に演芸場「喜楽館」が開場した。神戸松竹座が消えて四十二年ぶりの定席復活だ。他方、大阪の天満繁盛亭で、「本当にあった日本の美しい噺」と銘うった落語会が関西のヘイトデモの元凶の一人をゲストに招いて行われ問題になった▼人情噺の名人と言われる桂福団治の息子は、憲法の前文を「中身のないきれい事」と攻撃し、「強い軍事力で国を守って初めて平和が訪れる」などとの創作落語「憲法改正落語」が売りもの▼福団治のドキュメンタリー映画で、手に日の丸の小旗を持って登壇する姿が描かれ驚かされた。その息子との「親子会」を持ち込まれて悩む。「これは出来ないな…」。関西演芸協会、日本手話落語会会長でもある。結局、独演会になったが、繁盛亭に並ぶ客も手に手に日の丸の小旗。まるで政治集会のようで落語会とは異質な状況▼米朝師匠が九条の会に名を連ね、兵庫県での核兵器廃絶署名運動に賛同人として名前を並べたが、高座で声高に政治的主張を語るはずもない▼戦時中に「禁演落語」の苦い体験をもつ落語界が、本道の落語を充実させ、「平和でこそ笑い」の証として喜楽館が庶民の街の復活力になるように応援したい。(K)

(兵庫民報2018年8月12日付)

次号は8月26日付

夏季休業のため8月19日付は発行せず、次号は26日付となります。(19日付の代替として7月29日付を発行しました)


(兵庫民報2018年8月12日付)

日付順目次