安倍九条改憲NO!全国市民アクションは七月一日に「秋の臨時国会めざし、三千万人達成に進もう」、二十二日に「9・30第四次集約めざし暑さをしのいで三千万人署名を進めましょう」とアピールを発表。これに呼応して兵庫県内でも決起集会など運動に弾みをつける取り組みが行われています。
3団体共催で決起集会
「三千万署名の達成こそ安倍改憲阻止の力、改憲止めよう決起集会」を七月二十二日、「平和憲法を守る垂水区ネットワーク」「憲法生かす会・垂水」「みなせん須磨垂水」の共催で開催しました。「改憲の動きと三千万署名」と題して和田進神戸大学名誉教授が講演し、そのあと、これまで進めてきた運動についての交流が行われました。
和田先生は安倍改憲の狙いと背景について述べ、安倍政権は、戦後初めて、「軍事大国化を自覚的に目指している政権」だと指摘。
安倍政権の九条加憲案について詳しく述べたうえで、もし自衛隊明記を許せば、これまでの九条が「戦争・武力の禁止規範」から「戦争・武力の根拠規範」へと百八十度の転換がなされ、さらには、国家・社会のあり様も大きく変わり、軍事的価値のために国民の権利が大きく制限されることになると強調。その具体的な例として土地収用法をあげ、現行憲法下では軍事目的についての公共性は否定されるが、自衛隊の憲法への明記は自衛隊の事業に「公共性」が認められることになり、それに合わせて、土地収用法の改定が提起されることになると指摘しました。
安倍首相が想定している改憲スケジュールについて言及し、九月総裁選で安倍再選となれば、目指している二〇二〇年改正憲法施行は日程的には可能であると述べ、「三千万署名運動を止めることはできない、力を緩めることなく、これからも進めていくべきだ」と強調し、講演を終えました。
続いて、新婦人垂水支部、憲法生かす会・垂水、みなせん須磨垂水、垂水ひがし九条の会、明舞九条の会の各代表より活動報告があり、運動の交流を行いました。
最後に、「憲法生かす会・垂水」の門永秀次さんが閉会の挨拶をし、三千万署名達成に向けて、決意新たに取り組んでいくことを確認し、集会を終えました。
―高橋道雄(垂水革新懇事務局)
(兵庫民報2018年7月29日付)