「一緒に考えよう。あなたの働き方ブラックかも⁉」と題し、ブラック企業・ブラックバイト問題をテーマにしたつどいを日本共産党阪神北地区委員会と民青同盟伊丹班の共催で開きました。
講師には過労死等防止対策推進兵庫センター事務局長の今西雄介弁護士を招きました。
今西弁護士は「労働基準法で定められている法定時間とは何時間でしょう?」「法定時間外労働については何%の賃金上乗せをしなければいけないでしょうか?」など参加者へのクイズも交えながら現行の労働基準法について解説しました。
一カ月八十時間以上の時間外労働が入ると過労死ラインと呼ばれ心身ともに異常をきたす可能性が出てくること、労働時間規制(一日八時間・週四十時間)があるものの、過労死ラインを超える三六協定を結べる問題があることなどを説明し、ブラック企業やブラックバイトの実態について、実際に寄せられている相談事例も紹介しました。
遺書に「忙しい時期に勝手なことしてごめんなさい」と死ぬ間際まで会社や上司に謝るような精神状態に追い込まれていた実例が紹介されると会場に衝撃が走りました。
講演後はグループに分かれて感想交流をしました(写真上)。「(会社が)間違っているとわかっていても一人だと声が上げにくい」「主観的に問題ないと思っていても、客観的には違反だということがあるから、働くルールをもっと知らなくてはいけない」などと話し合いました。
先週、駅頭で配られたビラをみて参加したという青年も「派遣で十一年働いてきたけど、仕事で病気を患い通院している。配置転換を言ったが聞いてもらえず悩んでいる」と語りました。
―上園隆(民青県委員長)、吉見秋彦(党阪神北地区委員長)
(兵庫民報2017年5月27日付)